JP2011236556A - 操作コード - Google Patents
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Abstract
交換が容易な無端状操作コードを提供する。
【解決手段】
本発明によれば、一端及び他端を有するメインコードと、前記一端に設けられた第一の連結部と、前記他端に設けられた第二の連結部と、第一の連結部と第二の連結部とに、互いに連結及び解除可能な連結部材を備え、第一の連結部と連結部材とが逆ネジ方向の相対回転で連結が解除され、第二の連結部と連結部材との逆ネジ方向の回転で連結が解除される嵌合部を連結部材に備えた操作コードが提供される。
【選択図】図2
Description
以下、この発明を具体化した第一の実施形態を図1〜図14に従って説明する。
本実施形態では、請求の範囲の「操作コード」は、ボールチェーン9であり、「第一の連結部」及び「第二の連結部」は、半球部20を有する第一の連結部材41で構成されており、「第一の連結部」及び「第二の連結部」は、第二の連結部材42を介して結合可能である。一対の第一の連結部材41は、それぞれ、半球部20をメインコード14の両端部の半球部15aに固着(溶着、接着など)させることによってメインコード14に固定されている。
図1に示す横型ブラインドは、ヘッドボックス1から吊下支持されるラダーテープ2に多数段のスラット3が支持され、そのラダーテープ2の下端にボトムレール4が取着されている。
前記第一の嵌合部43の基端部は、前記ボール15の端部と同様な半球状に形成され、第一の嵌合部43の先端部には、丸軸状の嵌合突部45が形成されている。
前記第一の連結部材41と第二の連結部材42とを連結するには、第一の嵌合部43の嵌合突部45を第二の連結部材42の開口部49aに挿入し、第一の嵌合部43を第二の連結部材42に対し時計方向に回動する。すると、嵌合突部45の凹条47が円形孔50内の突条52に係合し、回動規制部48が開口部49aの俵形の角部から隣の角部まで移動して、図14に示すように位置決めされる。
以上より、図3に示すように、第二の連結部材42を介して第一の連結部材41が連結される。
この保持力は、通常のスラット昇降操作及びスラット角度調節操作時にボールチェーン9に作用する通常の引張り力では、嵌合突部45が第二の連結部材42から外れることがないように設定されている。そして、ボールチェーン9に通常の引張り力を超える大きな引張り力が作用したときに限り、第二の連結部材42の合成樹脂の弾性により、嵌合突部45の膨径部46により第二の連結部材42の開口部49a,49bが押し広げられて、嵌合突部45が第二の連結部材42から外れるようになっている。
前記第一の連結部材41の半球部20は、前記メインコード14の両端に形成された半球部15aに溶着固定されて、前記ボール15と同一形状のボールが形成される。そして、前記第一の連結部材41を第二の連結部材42で連結すると、無端状のボールチェーン9が形成される。
(1)ボールチェーン9のメインコード14及び前記連結部16の連結コード19の全長に亘って同一形状のボールが同一間隔で形成される。従って、ボールチェーン9をプーリー8に対し制限なく周回させて、スラットの昇降操作を行うことができる。
(2)図15〜図19を用いて説明したように、本実施形態のボールチェーン9は、第一の連結部材41と第二の連結部材42の連結作業及び連結の解除作業が極めて容易であり、従って、ループ化及び非ループ化が極めて容易である。
(3)ブラインドの不使用時に第一の嵌合部43と第二の連結部材42の嵌合を外して非ループ状にすることによって、居住者がボールチェーン9に足を引っ掛けることに起因する事故を防ぐことができる。
(4)ボールチェーン9の交換時には、非ループ状にすることによって、ボールチェーン9を切断することなく、ボールチェーン9を取り外すことができる。
(5)ボールチェーン9の取り付け時には、非ループ状にした状態でボールチェーン9をプーリーに掛装することによって、プーリーカバーやプーリーを取り外すことなく、ボールチェーン9を取り付けることができる。
(6)連結部16の嵌合が外れた後は、第一の連結部材41と第二の連結部材42を再度嵌合すれば、無端状のボールチェーン9として容易に再生することができる。
(7)嵌合突部45を第二の連結部材42の開口部49a,49bに挿入して90度回動させることにより、嵌合突部45を第二の連結部材42に嵌合する構成としたので、嵌合突部45を第二の連結部材42に嵌合するための操作力を軽微としながら、嵌合突部45を第二の連結部材42に保持する保持力を十分に確保することができる。
(8)第二の連結部材42で連結される第一の連結部材41は、その嵌合突部45の中心線が互いに直交する角度で保持されている。従って、各嵌合突部45に引張り力が作用するとき、各嵌合突部45の膨径部46が第二の連結部材42の開口部49a,49bを互いに90度ずれた方向、すなわち第二の連結部材42の中心から四方に向かって押し広げるように動作するため、保持力を確保することが容易である。
(9)嵌合突部45を円筒状の第二の連結部材42に嵌合するための操作力が軽微であるので、工具を使用することなく、嵌合突部45を第二の連結部材42に再嵌合することができる。従って、連結部16が外れても、居住者が容易に復帰させることができる。
(10)2つの第一の連結部材41の嵌合突部45と第二の連結部材42は相対回転により解除可能で正ネジ関係となる嵌合部となっており(図4の実線矢印の方向の相対回転によって一方の第一の連結部材41と第二の連結部材42の連結が解除され、図4の破線矢印の方向の相対回転によって他方の第一の連結部材41と第二の連結部材42の連結が解除される。)、解除回転方向が同一なので容易に解除できる。
・第一の嵌合部43及び第二の連結部材42を合成樹脂よりも剛性が大きい材料で形成してもよい。この場合、フェイルセーフ機能は得られないが、ボールチェーン9に強い力が加わっても非ループ化されないので、不意に非ループ化されることを避けることができる。
・第一の嵌合部43は、メインコード14の両端に直接アウトサート成形してもよい。
・アウトサート成形以外の方法で同様の形状を形成してもよい。
・前記連結部16を、日射遮蔽装置の無端状の操作コードの連結部に使用してもよい。
・前記連結部16を、横型ブラインドのヘッドボックスから垂下されてボトムレールに接続される昇降コード又は操作コードの中間部に設けて、フェイルセーフ機能を持たせるようにしてもよい。
・各実施形態において、半球部15aと半球部20,24の接合面を、半球部15aと半球部20,24の軸心に対し斜めとして、接合面の面積を増大させるようにしてもよい。
・ボール44は、省略してもよく、2つ以上設けてもよい。
・第一の嵌合部43及び第二の連結部材42を正ネジで螺合してもよい。
以下、この発明を具体化した第二の実施形態を図20に従って説明する。
本実施形態では、請求の範囲の「操作コード」は、ボールチェーン9であり、「第一の連結部」は、半球部20を有する第一の連結部材41で構成されており、「第二の連結部」は、半球部20を有する第二の連結部材41aで構成されている。第二の連結部材41aは、第一の実施形態の第一の連結部材41と第二の連結部材42とを一体にした構造を有している。第二の連結部材41aの第二の嵌合部42aは、第一の実施形態の第二の連結部材42と同じ内部構造を有しており、本実施形態での、第一の連結部材41と第二の連結部材41aの嵌合構造は、第一の実施形態での第一の連結部材41と第二の連結部材42の嵌合構造と同じであり、第一の実施形態と同様の作用効果が得られる。
本実施形態は、連結部16の嵌合構造の点では第一の実施形態と同じであるが、「操作コード」が、第一の実施形態ではボールチェーン9であったのに対し、本実施形態では、図21に示すようなボールチェーンではない長手方向に沿って断面積が実質的に変化しない(若干変化してもよい。例えば連結部16の近傍において図24のように断面積が若干減少してもよい)操作用コード98である点において異なっている。また、本実施形態では、請求の範囲の「第一の連結部」及び「第二の連結部」は、連結コードを19有する第一の連結部材41で構成されており、「第一の連結部」及び「第二の連結部」は、第二の連結部材42を介して結合可能である。一対の第一の連結部材41は、それぞれ、連結コード19をメインコード14の両端部の軸心部に挿入して縫製することによってメインコード14に固定されている。
前記第二の連結部材42は、前記第一の嵌合部43と同一の合成樹脂で円筒状に成形されている。第二の連結部材42の両側の開口部49a,49bは前記嵌合突部45の膨径部46を含む先端部を挿入可能とした俵形に形成されている。第二の連結部材42の内部の詳細な構成は、第一の実施形態で説明した通りである。
・第一の嵌合部43は、メインコード14の両端に直接アウトサート成形してもよい。
・アウトサート成形以外の方法で同様の形状を形成してもよい。
・第一の連結部材41は、連結コード19をメインコード14の両端部の軸心部に挿入して縫製する以外の方法でメインコード14に固定してもよい。
以下、この発明を具体化した第四の実施形態を図24〜図26に従って説明する。
本実施形態は、連結部16の嵌合構造の点では第三の実施形態と同じであるが、操作用コード98の構成と、第一の連結部材41をメインコード14に固定する方法の点で異なっている。また、本実施形態では、請求の範囲の「第一の連結部」及び「第二の連結部」は、メインコード14のフランジ部81と係合する係止部99を有する一対の第一の連結部材41で構成されており、「第一の連結部」及び「第二の連結部」は、第二の連結部材42を介して結合可能である。一対の第一の連結部材41は、それぞれ、フランジ部81が形成されたメインコード14の両端にアウトサート成形することによって固定することができる。
以下、この発明を具体化した第五の実施形態を図27〜図31に従って説明する。
本実施形態では、請求の範囲の「操作コード」は、ボールチェーン9であり、「メインコード」は、両端のそれぞれにボール15bを有するメインコード14であり、「第一の連結部」及び「第二の連結部」は、第二の連結部材42を介して結合可能である。一対の第一の連結部材41は、それぞれ、メインコード14の端のボール15bを係合可能とした係止孔82を有する第一の連結部材41で構成されており、「第一の連結部」及び「第二の連結部」は、第二の連結部材42を介して結合可能である。一対の第一の連結部材41は、それぞれ、メインコード14の端のボール15bを係止孔82に係合させることによってメインコード14に固定されている。
以下、本実施形態をさらに詳細に説明する。
各ボール15はメインコード14の表面上に成形機で長球状の充実体を成形したものであり、各ボール15がメインコード14に対し移動不能に固着されている。
前記第一の連結部材41は、合成樹脂でほぼ直方体状に形成され、その上面には前記ボール15bを挿入可能とするように長円状に開口された係止孔82が設けられている。前記第一の連結部材41の基端面中央には、図31に示すように、前記係止孔82に連なる挿通孔83が開口され、その挿通孔83は案内溝84を介して第一の連結部材41の上面に開口されている。
・ボールチェーン9は、端部にのみボール15bを備えた紐状のコードとしてもよい。また、第三の実施形態〜第四の実施形態で示したようなコードにしてもよい。
Claims (7)
- 一端及び他端を有するメインコードと、前記一端に設けられた第一の連結部と、前記他端に設けられた第二の連結部と、
第一の連結部と第二の連結部とに、互いに連結及び解除可能な連結部材を備え、
前記第一の連結部と前記連結部材との相対回転により解除可能で正ネジ関係となる嵌合部を前記第一の連結部と前記連結部材とに設け、前記第二の連結部と前記連結部材との相対回転により解除可能で正ネジ関係となる嵌合部を前記第二の連結部と前記連結部材とに設けた操作コード。 - 一端及び他端を有するメインコードと、前記一端に設けられた第一の連結部と、前記他端に設けられた第二の連結部とを備え、
第一の連結部と第二の連結部は、直接又は連結部材を介して互いに連結可能であり、
第一の連結部と第二の連結部は、隣接する連結部又は連結部材の一方の嵌合突部を他方の嵌合孔に挿入した状態で両者を相対回転させることによって連結可能であり、
前記嵌合突部は、前記嵌合突部と前記嵌合孔が特定の角度関係にある状態でのみ前記嵌合孔に挿入可能であり、
前記嵌合突部と前記嵌合孔は、前記角度関係にある場合に、一方向にのみ相対回転可能である操作コード。 - 第一の連結部と第二の連結部は、連結部材を介して互いに連結可能であり、
第一の連結部と第二の連結部は、それぞれ、軸状の嵌合突部を有し、前記連結部材は、係止部を有する嵌合孔を両端に有する筒状部材であり、
前記嵌合突部の先端部には、前記嵌合突部の基端部より径の大きい膨径部が設けられ、前記嵌合孔には前記膨径部を挿入して回動させることにより該膨径部に係合する係止部が設けられている請求項2に記載の操作コード。 - 前記一対の嵌合突部の一方と前記筒状部材の間の相対回転の方向は、前記一対の嵌合突部の他方と前記筒状部材の間の相対回転の方向と同じである請求項2又は請求項3に記載の操作コード。
- 前記嵌合突部の基端部には前記係止部に当接して前記嵌合突部と前記嵌合孔の間の相対回転を規制する回動規制部が設けられている請求項2〜請求項4の何れか1つに記載の操作コード。
- 前記膨径部と前記連結部材の内周面には、前記嵌合突部の回動位置を位置決めする戻り回転防止手段が設けられている請求項2〜請求項5の何れか1つに記載の操作コード。
- 前記メインコード上に合成樹脂のボールが等間隔に配置されている請求項1〜請求項6の何れか1つに記載の操作コード。
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