JP2011235863A - 移動販売車 - Google Patents

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Abstract

【課題】店舗として使用する荷室への利用客の出入りが容易であって、かつ、生鮮食料品等を冷凍若しくは冷蔵の状態で収納し、陳列する安価な低温ショーケースを備えた移動販売車を提供する。
【解決手段】本発明に係る移動販売車は、トラック1の荷室2を店舗として使用するものであり、リヤパネル2a及びサイドパネル2bにリヤドア3a及びサイドドア3bがそれぞれ設けられており、入口4a及び出口4bの床面2eに階段6a,6bがそれぞれ設置され、荷室2の内部中央の長手方向に設けられた通路9を挟んで、陳列棚10a及び低温ショーケース11,12と、レジ台13及び陳列棚10b〜10dが対向するように設置されている。
【選択図】図1

Description

本発明は、トラックの荷台に構築した荷室へ利用客を出入り可能にして、陳列された商品の販売を荷室内で行う移動販売車に係り、特に、商品を冷凍若しくは冷蔵の状態で収納し、陳列することが可能な低温ショーケースを備えた移動販売車に関する。
食料品や雑貨品などの商品をトラックの荷台に積み込んで運搬し、現地で荷台から降ろして陳列し、販売する場合がある。しかし、商品の積み降ろし作業は時間や手間を要する。また、雨天時には商品を荷台から降ろして陳列することができない。そこで、このような課題を解決するものとして、商品が陳列された荷室に利用客を招き入れて、荷室内で商品を販売する移動販売車が注目されている。そして、移動販売車について、近年、様々な研究や開発が行われており、既にそれに関して幾つかの発明や考案が開示されている。
例えば、特許文献1には、小型トラックの荷台フレームを店舗とした「移動販売車」に関する発明が開示されている。
特許文献1に開示された発明は、小型トラックの荷台の上に、ユニット式店舗を脱着可能に取り付け、その内部に陳列台、貯水タンク、調理台、排水タンク、換気扇、発電機及びガスボンベ等を設けた構造となっている。
このような構造によれば、移動販売車が故障した場合、ユニット式店舗を取り外すことで、修理を容易に行うことができる。また、車両が小型であるため、狭い場所でも営業が可能である。
また、特許文献2には、マイクロバス等の車両内において顧客に商品を販売する「商品移動展示販売車」に関する考案が開示されている。
特許文献2に開示された考案は、マイクロバス等において運転席や助手席を除いた車両部分を商品売場とし、この商品売場の中央長手方向に通路を設けるとともに、通路の両側に商品の陳列棚、冷凍冷蔵庫及び冷凍冷蔵ショーケースを設けた構造となっている。
このような構造によれば、季節や天候に左右されることなく、車両内で顧客に商品を提供することができる。また、商品が直射日光に晒されないため、商品の鮮度を維持することができる。
さらに、特許文献3には、冷蔵、冷凍ショーケースを備えた「食料品移動販売車」に関する考案が開示されている。
特許文献3に開示された考案は、マイクロバス等の車両内に陳列棚や冷蔵、冷凍ショーケースが設置された移動販売車において、別系統からなる2種の冷却管を並列して冷蔵、冷凍ショーケースの背部に設けるとともに、間仕切りを用いて冷蔵、冷凍ショーケース内を複数の冷却室に分けた構造となっている。
このような構造の「食料品移動販売車」においては、一方の冷却管が作動しているときは、他方の冷却管が停止しており、この停止中に霜取りが自然になされるため、冷却管は作動時と霜取り時との温度差が少なく、故障し難いという作用を有する。また、冷却管の一方が故障した場合でも、他方の冷却管を作動させることで、冷蔵、冷凍ショーケース内の食料品を取り出さずに、故障個所の修理を行うことができる。
特開2004−237962号公報 実開昭64−19539号公報 実開昭63−18344号公報
しかしながら、上述の従来技術である特許文献1に開示された発明においては、商品を冷蔵あるいは冷凍した状態で陳列するショーケースを備えていないため、生鮮食料品を取り扱うことができないという課題があった。また、階段や梯子を備えていないため、ユニット式店舗内への利用客の出入りが容易でないという課題があった。
また、特許文献2に開示された考案は、マイクロバス等を改造した構造であり、出入口が一段低くなっているため、利用客の乗り降りが容易であるが、荷室を店舗として使用する形態の移動販売車に比べて製造コストが高いという課題があった。なお、冷凍冷蔵ショーケースを備えた構造となっているが、具体的な記述が何もないため、その詳細は不明である。
特許文献3に開示された考案は、商品の冷蔵や冷凍を行うショーケースごとにコンプレッサを設置するとともに、ショーケースを間仕切りすることで形成される各冷却室に対してそれぞれ独立した冷却管を設置する必要があるため、冷却装置が大掛かりな構造となり、安価に製造できないという課題があった。また、小型マイクロバスを改造した構造であるため、利用客の出入りは容易であるものの、トラックの荷室を店舗とする移動販売車に比べて製造コストが高いという課題があった。
本発明は、このような従来の事情に対処してなされたものであり、店舗として使用する荷室への利用客の出入りが容易であって、かつ、生鮮食料品等を冷凍若しくは冷蔵の状態で収納し、陳列する安価な低温ショーケースを備えた移動販売車を提供することを目的とする。
上記目的を達成するため、請求項1記載の発明である移動販売車は、利用客が出入り可能に,車体の背面又は側面の少なくともいずれか一方に出入口が設けられ,この出入口に繋がる通路に面して商品が陳列される移動販売車において、通路側の開口部に開閉自在に扉が取り付けられた箱状部材からなる第1の低温ショーケース及び第2の低温ショーケースと、車両エンジンの駆動により作動する冷凍機とを備え、第1の低温ショーケースの内部には,冷凍機を構成するエバポレータと,このエバポレータで生成される冷気を送出するファンが設置され、第2の低温ショーケースは,第1のダクトを介して前記第1の低温ショーケースに接続されてエバポレータからの冷気の一部が供給されることを特徴とするものである。
このような構造の移動販売車においては、第1の低温ショーケース内の温度が第2の低温ショーケース内の温度に比べて低くなるという作用を有する。この場合、冷凍機の設定温度を調整することにより、第1の低温ショーケースと第2の低温ショーケースがそれぞれ冷凍庫及び冷蔵庫となる。
また、請求項2記載の発明は、請求項1に記載の移動販売車において、ファンによって冷気を下方へ向けて送出可能に,エバポレータの下部に設置される第2のダクトを備えたことを特徴とするものである。
このような構造の移動販売車においては、エバポレータで生成された冷気が下方へ送出されるため、霜取り等の際に発生した水がエバポレータやその周辺にかかるおそれがない。また、エバポレータの前に陳列されている食料品等に冷気が直接吹きかからないという作用を有する。
請求項3記載の発明は、請求項1又は請求項2に記載の移動販売車において、鉛直方向に設置され,第1の低温ショーケースと第2の低温ショーケースを区分けする仕切り壁を備え、この仕切り壁の上部及び下部には、送風ファンを有する通風口がそれぞれ設けられることを特徴とするものである。
このような構造の移動販売車においては、上下の送風ファンの送風方向を逆にすることで、第1の低温ショーケースと第2の低温ショーケースの間を循環する気流が生じるという作用を有する。
請求項4記載の発明は、請求項1乃至請求項3のいずれか1項に記載の移動販売車において、平面視矩形状の踏板と,互いに平行に配置されるとともに踏板を介して接合される一対の側板とからなり、上端部を支点として上下方向に回動自在に,かつ,下方へ回動した際に下端部が接地するように出入口の床面に取り付けられる階段を備えたことを特徴とするである。
このような構造の移動販売車においては、階段を荷室内に収納する際、倒立姿勢とすることにより収納スペースが節約されるという作用を有する。
請求項5記載の発明は、請求項4に記載の移動販売車において、階段を側面視して側板に対して平行なガイド部及び,直交する取付部とからなる手摺を備え、この手摺は、階段を上方に回動して倒立姿勢とした際に,取付部の側面が出入口の床面に対して当接可能に,側板に取り付けられることを特徴とするものである。
このような構造の移動販売車においては、ガイド部が手摺本来の機能を発揮するとともに、階段を倒立姿勢とした場合、取付部が階段の支持部としての作用を有する。
請求項6記載の発明は、請求項5に記載の移動販売車において、手摺に先端部が枢着されるシリンダと,出入口の床面に先端部が枢着されるピストンロッドとからなり、階段の回動により伸縮するガスダンパを備えたことを特徴とするものである。
このような構造の移動販売車においては、階段が倒立姿勢のときに最も収縮するように,ガスダンパを設置することによれば、階段を接地させる際に、ガスダンパのガス反力が階段の下方向への回動に対する効力として作用する。また、階段を収納する際には、ガスダンパのガス反力が階段を上方向へ回動させるように作用する。
以上説明したように、本発明の請求項1に記載の移動販売車においては、冷凍又は冷蔵の状態で食料品を収納し、陳列するための低温ショーケースを安価に製造することができる。
本発明の請求項2に記載の移動販売車においては、エバポレータやその周辺の駆動部の故障を防ぐことができる。また、エバポレータの前に陳列された食料品等について、表面の過度の乾燥を防いで傷み難くすることができる。
本発明の請求項3に記載の移動販売車においては、第1の低温ショーケースと第2の低温ショーケースとの間を循環する気流を生じさせることにより、第2の低温ショーケース内を急速に冷却するとともに、第1の低温ショーケース内及び第2の低温ショーケース内の温度をそれぞれ均一化することができる。
本発明の請求項4に記載の移動販売車においては、階段を使用することにより利用客の荷室内への出入りが容易となる。また、階段を荷室内に収納した場合でも通路など他のスペースを有効に利用することができる。
本発明の請求項5に記載の移動販売車においては、階段の前方への揺動を防いで、車両走行時の安全性を高めることができる。
本発明の請求項6に記載の移動販売車においては、階段の自重による不用意な回動が防止されるため、利用者は階段の接地作業をゆっくりと安全に行うことができる。また、階段を収納する際、利用者は弱い力でも階段を容易に上方向へ回動させることができる。
(a)及び(b)はそれぞれ本発明の実施の形態に係る移動販売車の実施例の正面図及び平面図である。 本実施例の移動販売車の背面図である。 (a)及び(b)はそれぞれ本実施例の移動販売車に設置されるレジ台の正面図及び側面図である。 (a)及び(b)はそれぞれ本実施例の移動販売車に設置される階段の外観斜視図及び側面図である。 (a)及び(b)は本実施例の移動販売車の正面図である。 (a)は本実施例の移動販売車に設置される低温ショーケースを模式的に示した斜視図であり、(b)は同図(a)のX−X線矢視断面の拡大図である。 (a)及び(b)は本実施例の移動販売車に設置される低温ショーケースの正面図である。
本発明の実施の形態に係る移動販売車は、車両エンジンの駆動により作動する冷凍機を備えており、その冷凍機を構成するエバポレータが低温ショーケースに設置された構造となっている。以下、本実施例の移動販売車について図1乃至図7を参照しながら具体的に説明する。
図1(a)及び図1(b)はそれぞれ本発明の実施の形態に係る移動販売車の実施例の正面図及び平面図である。また、図2は本実施例の移動販売車の背面図である。図3(a)及び図3(b)はそれぞれ本実施例の移動販売車に設置されるレジ台の正面図及び側面図である。なお、図1(b)及び図2はリヤドア及びサイドドアを開放して階段を引き出した状態を示している。
図1(a)及び図1(b)に示すように、本実施例の移動販売車は、トラック1の荷台に構築した荷室2を店舗として使用するものであり、リヤパネル2aにはリヤドア3aが設けられている。そして、トラック1の進行方向に見て左側のサイドパネル2bにはサイドドア3bが設けられており、リヤドア3a及びサイドドア3bによって入口4a及び出口4bが閉塞される構造となっている。また、入口4a及び出口4bには開閉自在にカーテン5a,5bが取り付けられるとともに、床面2eに階段6a,6bがそれぞれ設置されている。さらに、天井パネル2cには換気扇7が取り付けられており、フロントパネル2dの上部外面にはコンデンサ8が設置されている。また、荷室2の内部中央には、長手方向に通路9が設けられており、陳列棚10a及び低温ショーケース11,12と、レジ台13及び陳列棚10b〜10dが通路9を挟んで対向するように設置されている。なお、通路9から出口4bへの通行の障害とならないように、レジ台13と陳列棚10bとの間隔は、少なくとも出口4bの幅よりも大きく設定されている。
図2に示すように、陳列棚10a〜10dは、前面及び後面と通路側の側面に保護板14bが取り付けられるとともに、トラック1の進行方向に沿って水平にサイドパネル2bに取り付けられる棚板14aによって構成されている。そして、陳列棚10b〜10dでは、上段ほど奥行きが狭くなるように形成された6段の棚板14aが高さ方向に互いに所定の間隔をあけて設置されている。このような構造によれば、利用客が荷物等を持った状態で通路9を移動する際に、陳列棚10b〜10dが利用客の手や荷物等に接触し難い。従って、利用客の通行が妨げられるおそれがない。
図3(a)及び(b)に示すように、レジ台13の天板15aは、料金清算用の計算機19を載置可能に上面が平坦に形成されており、天板15aの一つの側面には天板15bが揺動可能に取り付けられている。また、天板15bの下には、手洗い用の流し台16と蛇口17が設置され、流し台16の下には汚水タンク18が設置されている。そして、荷室2の床面2eの下には蛇口に水を供給するための貯水タンク(図示せず)が設置されている。すなわち、流し台16と蛇口17は、通常、天板15bによって上部を覆われており、必要に応じて天板15bを跳ね上げて使用する構造となっている。
次に、階段6a,6bについて図4及び図5を用いて説明する。
図4(a)及び図4(b)はそれぞれ階段6aの外観斜視図及び側面図である。また、図5(a)及び図5(b)は本実施例の移動販売車の正面図であり、それぞれ階段6a,6bの収納状態及び使用状態を示している。なお、階段6a,6bは同じ構造をしているため、以下、階段6bについての説明を省略し、階段6aについてのみ説明する。また、図1乃至図4に示した構成要素については、同一の符号を付してその説明を省略する。
図4(a)に示すように、階段6aは、平面視矩形状をなすアルミニウム製の踏板20と、接地される側の先端部21aの近傍で鈍角に折り曲げられ,基端部21bの両側にブラケット25a,25aが取り付けられたアルミニウム製の側板21と、床面2eに固定されるブラケット25cと、階段6aを側面視して側板21に対して平行なガイド部22aと,側板21に直交する取付部22b,22cとからなり,取付部22b,22cの端部がブラケット25a,25a及びブラケット25bによって側板21にそれぞれ固定されるステンレス製のパイプ材からなる手摺22と、後述するように階段6aを上方に回動して倒立姿勢とした場合に、床面2eに対して当接可能に,手摺22の取付部22bの側面に取り付けられるゴム製の緩衝部材23と、シリンダ24aとピストンロッド24bからなるガスダンパ24とからなる。
複数の踏板20を介して接合される一対の側板21,21は、互いに略平行となるように配置されており、ブラケット25a,25aはブラケット25cに枢着されている。すなわち、階段6aは、上端部を支点として上下方向に回動自在に、入口4aの床面2eに取り付けられている。また、手摺22,22は、階段6aを上方向に回動して倒立姿勢とした際に、緩衝部材23が取り付けられた取付部22bの側面が床面2eに対して当接可能に,側板21,21にそれぞれ取り付けられている。さらに、ガスダンパ24は、階段6aの回動により伸縮可能に、かつ、階段6aが倒立姿勢のときに最も収縮するように、シリンダ24aの先端部が手摺22の補助部材26に枢着され、ブラケット25a,25aの間に挿通されるピストンロッド24bの先端部がブラケット25cに枢着されている。
このような構造によれば、利用客が階段6aを利用する際に、ガイド部22a,22aが手摺本来の機能を発揮することに加え、階段6aを上方向に回動して図4(b)に示すように倒立姿勢とした場合に、手摺22,22の取付部22b,22bが階段6aの支持部としての作用を有する。これにより、車両の走行時に階段6aの前方への揺動が防止されるため、安全性が高まる。また、緩衝部材23は走行時に手摺22に加わる振動を吸収して、階段6aの倒立姿勢を安定させるという作用を有する。なお、既に述べたように、階段6bの構造は階段6aと同一であるため、これらの作用は、階段6bにおいても同様に発揮される。
図5(a)に示すように、階段6a,6bは、車両の走行時、邪魔にならないように倒立姿勢であって、かつ、側板21,21の先端部21a,21aがリヤドア3a及びサイドドア3bに当接した状態で荷室2の内部に収納される。すなわち、階段6a,6bは車両の走行時に後方へ揺動しないようにリヤドア3aやサイドドア3bによって固定されている。また、リヤドア3aやサイドドア3bを開いた場合に、階段6a,6bが不用意に回動しないように、手摺22,22の取付部22b,22bは固定具(図示せず)を用いて床面2eに固定されている。このように、本実施例の移動販売車においては、階段6a,6bを備えているため、利用客の荷室2への出入りが容易である。また、階段6a,6bが倒立姿勢で荷室2に収納されるため、収納スペースが節約される。これにより、通路9など他のスペースを有効に利用することができる。さらに、階段6a,6bは収納時に揺動不能に固定されているため、走行時の安全性を確保することができる。
階段6a,6bを使用する場合、利用者は、リヤドア3a及びサイドドア3bを開放した状態で、踏板20を持って手前に引き出すようにして階段6a,6bを回動させ、側板21の先端部21aを接地させる(図5(b))。このとき、ガスダンパ24のガス反力が階段6a,6bの下方向への回動に対する効力として作用する。これにより、階段6a,6bの自重による不用意な回動が防止される。従って、利用者は階段6a,6bの接地作業をゆっくりと安全に行うことができる。また、階段6a,6bを収納する場合、ガスダンパ24のガス反力は階段6a,6bを上方向へ回動させるように作用する。従って、利用者は、弱い力でも階段6a,6bを容易に上方向へ回動させて荷室2の内部に収納することができる。
低温ショーケース11,12について図6及び図7を用いて説明する。
図6(a)は本実施例の移動販売車に設置される低温ショーケース11,12を模式的に示した斜視図であり、図6(b)は図6(a)のX−X線矢視断面の拡大図である。そして、図7(a)及び図7(b)は低温ショーケース11,12の正面図である。なお、図6及び図7では前扉の図示を省略している。また、図6(a)、図7(a)及び図7(b)では陳列棚の図示を省略し、図6(a)では低温ショーケースの外形を破線で示している。さらに、図1乃至図5で示した構成要素については、同一の符号を付してその説明を省略する。
図6(a)に示すように、低温ショーケース11,12は、フレームにガラスが嵌めこまれた構造の引き戸式の前扉(図示せず)が,前方開口部に開閉自在に取り付けられた箱状部材からなり、仕切り壁27によってそれぞれの区画に分けられている。図6(b)に示すように、仕切り壁27の低温ショーケース12側の面には、ブラケット33a,33aが取り付けられている。また、図示していないが、ブラケット33a,33aは仕切り壁27の低温ショーケース11側の面及び側壁11a,12aにもそれぞれ取り付けられており、低温ショーケース11,12では、陳列された商品の落下を防ぐための保護板(図示せず)が前面に取り付けられた複数の棚板33bがブラケット33a,33aによってそれぞれ支持されている。さらに、低温ショーケース11の背壁11bにはエバポレータ28が設置され、エバポレータ28の下方にはダクト29,30が設置されている。そして、低温ショーケース12には、仕切り壁27に設けられた切り欠き部においてダクト30に接続されるダクト31が仕切り壁27と背壁12bに沿って上方へ延設されるとともに、ダクト31に接続されるダクト32が天壁12dに沿って設置されている。なお、ダクト32の先端部は閉塞されている。また、ダクト32の下面には複数の送風口32a(図7参照)が形成されている。
エバポレータ28は、図示しないコンプレッサ及び膨張弁と、前述のコンデンサ8とともに冷凍機を構成しており、エバポレータ用ファン(図示せず)を作動させることにより冷気をダクト29,30へ送出可能に配置されている。そして、仕切り壁27の上下2箇所には、送風ファン35a,35bが設置された通風口34a,34bが設けられている。また、エバポレータ28の前面上部に設置された温度センサ36aと、通風口34aの近傍に設置された温度センサ36bによって、低温ショーケース11,12内の温度を検出可能となっている。さらに、底壁11c,12cにはドレン(図示せず)が設けられている。
低温ショーケース11,12において冷凍機を作動させると、図7(a)に示すようにエバポレータ28から送出された冷気は、大半がダクト29を通って矢印Aで示すように低温ショーケース11の下方に高速で供給され、残りの冷気がダクト30からダクト31を通ってダクト32に送られ、矢印Bで示すように送風口32aから低温ショーケース12内にゆっくりと供給される。これにより、低温ショーケース11内は低温ショーケース12内よりも低温になる。従って、冷凍機の設定温度を調整することによれば、低温ショーケース11を冷凍庫として使用し、低温ショーケース12を冷蔵庫として使用することができる。
冷凍機及び仕切り壁27の通風口34a,34bに設置された送風ファン35a,35bの動作は、図示しない制御装置によって制御されている。具体的には、冷凍機の動作は、温度センサ36a(図6(a)参照)によって検出される低温ショーケース11内の温度に基づいて制御されている。また、温度センサ36b(図6(a)参照)によって検出される低温ショーケース12内の温度が設定温度よりも高い場合には、制御装置からの制御信号を受けて送風ファン35a,35bが作動する。これにより、低温ショーケース11の下部に溜まった冷気が矢印Cで示すように通風口34bを通って低温ショーケース12へと供給され、低温ショーケース12の上部に溜まった,下部の空気に比べて温度の高い空気が矢印Dで示すように通風口34aを通って低温ショーケース11へと戻される。このような空気の循環により、低温ショーケース12内は急速に冷却されるとともに、低温ショーケース11,12内の温度が均一化される。そして、低温ショーケース12内の温度が設定温度以下になると、制御装置からの制御信号を受けて送風ファン35a,35bが停止する。
以上説明したように、上記構造の移動販売車においては、エバポレータ28で生成された冷気が下方へ送出されるため、霜取り等の際に発生した水がエバポレータ28やその周辺にかかってエバポレータ用ファンやその他の駆動部の故障を招くおそれがない。また、エバポレータ28で生成された直後の冷気がダクト29によって下方に誘導され、エバポレータ28の前に陳列されている食料品等に冷気が直接吹きかからないため、食料品等の表面が過度に乾燥して傷み易くなるという事態を防ぐことができる。さらに、本実施例の移動販売車によれば、低温ショーケース11,12をそれぞれ冷凍庫及び冷蔵庫として使用可能にする構造が簡単であるため、製造コストを安くすることが可能である。
請求項1乃至請求項6に記載された発明は、荷室を店舗として利用する形態の移動販売車全般に対して適用可能である。
1…トラック 2…荷室 2a…リヤパネル 2b…サイドパネル 2c…天井パネル 2d…フロントパネル 2e…床面 3a…リヤドア 3b…サイドドア 4a…入口 4b…出口 5a,5b…カーテン 6a,6b…階段 7…換気扇 8…コンデンサ 9…通路 10a〜10d…陳列棚 11,12…低温ショーケース 11a,12a…側壁 11b,12b…背壁 11c,12c…底壁 12d…天壁 13…レジ台 14a…棚板 14b…保護板 15a,15b…天板 16…流し台 17…蛇口 18…汚水タンク 19…計算機 20…踏板 21…側板 21a…先端部 21b…基端部 22…手摺 22a…ガイド部 22b,22c…取付部 23…緩衝部材 24…ガスダンパ 24a…シリンダ 24b…ピストンロッド 25a〜25c…ブラケット 26…補助部材 27…仕切り壁 28…エバポレータ 29〜32…ダクト 32a…送風口 33a…ブラケット 33b…棚板 34a,34b…通風口 35a,35b…送風ファン 36a,36b…温度センサ

Claims (6)

  1. 利用客が出入り可能に,車体の背面又は側面の少なくともいずれか一方に出入口が設けられ,この出入口に繋がる通路に面して商品が陳列される移動販売車において、
    前記通路側の開口部に開閉自在に扉が取り付けられた箱状部材からなる第1の低温ショーケース及び第2の低温ショーケースと、
    車両エンジンの駆動により作動する冷凍機とを備え、
    前記第1の低温ショーケースの内部には,前記冷凍機を構成するエバポレータと,このエバポレータで生成される冷気を送出するファンが設置され、
    前記第2の低温ショーケースは,第1のダクトを介して前記第1の低温ショーケースに接続されて前記エバポレータからの冷気の一部が供給されることを特徴とする移動販売車。
  2. 前記ファンによって前記冷気を下方へ向けて送出可能に,前記エバポレータの下部に設置される第2のダクトを備えたことを特徴とする請求項1に記載の移動販売車。
  3. 鉛直方向に設置され,前記第1の低温ショーケースと前記第2の低温ショーケースを区分けする仕切り壁を備え、
    この仕切り壁の上部及び下部には、送風ファンを有する通風口がそれぞれ設けられることを特徴とする請求項1又は請求項2に記載の移動販売車。
  4. 平面視矩形状の踏板と,互いに平行に配置されるとともに前記踏板を介して接合される一対の側板とからなり、上端部を支点として上下方向に回動自在に,かつ,下方へ回動した際に下端部が接地するように前記出入口の床面に取り付けられる階段を備えたことを特徴とする請求項1乃至請求項3のいずれか1項に記載の移動販売車。
  5. 前記階段を側面視して前記側板に対して平行なガイド部及び,直交する取付部とからなる手摺を備え、
    この手摺は、前記階段を上方に回動して倒立姿勢とした際に,前記取付部の側面が前記出入口の前記床面に対して当接可能に,前記側板に取り付けられることを特徴とする請求項4に記載の移動販売車。
  6. 前記手摺に先端部が枢着されるシリンダと,前記出入口の前記床面に先端部が枢着されるピストンロッドとからなり、前記階段の回動により伸縮するガスダンパを備えたことを特徴とする請求項5に記載の移動販売車。
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