JP2011234127A - 光透過部材の実装方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】光透過部材による画素領域の封止に用いる紫外線硬化接着剤から放出されたアウトガスに起因する画素領域やこの画素領域と対向する光透過部材の領域の汚染を抑制すること。
【解決手段】本発明のある実施の形態において、実装装置1は、ペルチェ素子駆動部14がペルチェ素子13を駆動することで撮像素子31の受光部311近傍を加熱しつつ実装基板33の開口部331の端縁部近傍すなわち受光部311の外周囲近傍を冷却する。その後、紫外線ランプ163によって開口部331の外周囲に紫外線を照射して紫外線硬化接着剤34を硬化させ、実装基板33と光学ガラス35とを接着し固定する。
【選択図】図1

Description

本発明は、画素領域を封止する光透過部材の実装方法に関するものである。
デジタルカメラ等の電子カメラは、受光部に複数の画素が配列された撮像素子を内蔵している。この電子カメラにおいて、撮像素子の画素領域は、一般に、透明なガラス板(光透過部材)によって覆われて封止され、この光透過部材を介して外部からの光を受光する。例えば、特許文献1には、CCDを接続したTABテープに対し、COG(Chip On Glass)法によって光学ガラスを接着する技術が開示されている。
特許第3207319号公報
ところで、光透過部材の接着に用いる接着剤としては、例えば、紫外線を照射することで硬化する紫外線硬化型の接着剤(紫外線硬化接着剤)が用いられる。この紫外線硬化接着剤は、重合性のモノマーを含み、紫外線の照射によって光重合反応を開始して硬化するものであり、硬化時に未反応の残留モノマー等がアウトガスとなって放出される場合がある。ここで、放出されたアウトガスは、封止された画素領域と光透過部材との間の封止空間内に滞留することとなる。このため、画素領域周辺の温度が下がると、封止空間内のアウトガスが凝縮して画素領域に付着したり、あるいは画素領域と対向する光透過部材に付着してしまい、付着物が撮影時に写り込む等の悪影響を及ぼし、撮影品質の低下を招くという問題があった。
本発明は、上記に鑑みなされたものであって、光透過部材による画素領域の封止に用いる紫外線硬化接着剤から放出されたアウトガスに起因する画素領域やこの画素領域と対向する光透過部材の領域の汚染を抑制することができる実装装置および実装方法を提供することを目的とする。
上述した課題を解決し、目的を達成するための本発明にかかる光透過部材の実装方法は、画素領域を有する被実装部に前記画素領域を封止する光透過部材を実装する光透過部材の実装方法であって、前記被実装部と前記光透過部材との間には、前記画素領域の外周囲部分に紫外線硬化接着剤が配置されており、前記画素領域近傍を加熱する工程と、前記画素領域の外周囲に紫外線を照射して前記紫外線硬化接着剤を硬化させ、前記被実装部と前記光透過部材とを固定する工程と、を含むことを特徴とする。
また、本発明にかかる光透過部材の実装方法は、上記の発明において、前記画素領域近傍を加熱する工程は、前記画素領域近傍を加熱しつつ、前記画素領域の外周囲近傍を冷却することを特徴とする。
また、本発明にかかる光透過部材の実装方法は、上記の発明において、前記画素領域近傍を加熱する工程は、前記画素領域近傍を前記光透過部材側から加熱し、前記画素領域の外周囲近傍を前記光透過部材側から冷却することを特徴とする。
本発明によれば、画素領域を有する被実装部に画素領域を封止する光透過部材を実装する際に、画素領域近傍の温度が画素領域の外周囲近傍の温度と比して高くなるように画素領域近傍を加熱した上で、画素領域の外周囲に紫外線を照射し、紫外線硬化接着剤を硬化させて被実装部と光透過部材とを固定することとした。したがって、紫外線硬化接着剤に紫外線を照射することで封止された画素領域と光透過部材との間の封止空間内に放出されたアウトガスを、画素領域よりも温度が低くなっている画素領域の外周囲近傍で強制的に凝縮させて、画素領域の外周囲近傍部分に付着させることができる。これによれば、紫外線硬化接着剤から放出されたアウトガスに起因する画素領域やこの画素領域と対向する光透過部材の領域の汚染を抑制することができる。
図1は、実施の形態1における光透過部材の実装方法を実現するための実装装置の構成を説明する一部断面図である。 図2は、実施の形態1の撮像装置の構成を説明する分解斜視図である。 図3は、実施の形態2における光透過部材の実装方法を実現するための実装装置の構成を説明する一部断面図である。 図4は、実施の形態3における光透過部材の実装方法を実現するための実装装置の構成を説明する一部断面図である。 図5は、実施の形態3の撮像装置の構成を説明する一部断面図である。
以下、図面を参照し、本発明にかかる光透過部材の実装方法の好適な実施の形態について説明する。なお、この実施の形態によって本発明が限定されるものではない。また、図面の記載において、同一部分には同一の符号を付して示している。
(実施の形態1)
図1は、実施の形態1における光透過部材の実装方法を実現するための実装装置1の構成を説明する一部断面図である。また、図2は、実施の形態1の実装装置1によって製造される撮像装置3の構成を説明する分解斜視図である。
先ず、図2を参照し、実施の形態1の撮像装置3の構成について説明する。図2に示すように、撮像装置3は、撮像素子31と、撮像素子31を実装する実装基板33と、撮像素子31の表面(図2の上面)側を保護する光学ガラス35とを備える。撮像素子31と実装基板33との間は例えば絶縁性接着剤32によって接着・固定され、実装基板33と光学ガラス35との間は紫外線硬化接着剤34によって接着・固定される。
撮像素子31は、CCD(Charge Coupled Device)やCMOS(Complementary Metal Oxide Semiconductor)等で構成される。この撮像素子31は、その表面に受光部311を備える。また、撮像素子31は、図示しないが、撮像素子31の表面内の受光部311を避けた適所において、実装基板33と電気的に接続するための複数の突起電極(不図示)を備えている。この突起電極は、例えばワイヤボンディング方式で形成された金や銅等のスタッドバンプ、金や銀、銅、インジウム、半田等の金属材料を用いてめっき方式で形成された金属バンプ、前述の金属材料で形成された金属ボール、表面が金属めっき処理された樹脂ボール等で実現される。
受光部311は、画素領域に相当し、マイクロレンズや2次元的に配置される複数の画素等で構成される。この受光部311は、光学ガラス35を介して入射される光を受光し、この受光した光を光電変換処理する。撮像素子31は、このように受光部311が光電変換処理した信号をもとに画像信号を生成する。
実装基板33は、例えば、フレキシブル基板(FPC:Flexible Printed Circuit)やリジット基板、TAB(Tape Automated Bonding)テープ等で実現され、基板面である一方の面(図2の下面)に撮像素子31を配線接続する配線パターン(不図示)が形成されて構成される。この実装基板33には、撮像素子31の受光部311に対応して設計された開口寸法を有する開口部331が形成されている。ここで、実装基板33には、開口部331と撮像素子31の受光部311とを対向させた態様で撮像素子31が例えばフリップチップ実装される。このとき、撮像素子31の表面内において備える前述の突起電極は、撮像素子31と実装基板33とのフリップチップ実装によって実装基板33の配線パターンと接触または接合され、これによって、撮像素子31と実装基板33との電気的な接続が実現される。このように撮像素子31を実装した状態の実装基板33の開口部331は、撮像素子31の受光部311に対する光の入射を可能にする。
絶縁性接着剤32は、上記不図示の突起電極を介した撮像素子31と実装基板33との接続を固定するものであり、例えばエポキシ系、フェノール系、シリコン系、ウレタン系、アクリル系等の各種絶縁性接着剤で実現される。この絶縁性接着剤32は、撮像素子31の表面内において受光部311の外周囲の全周に環状に配置され、撮像素子31と実装基板33との間の突起電極の周囲の間隙を閉塞して固定する。
光学ガラス35は、外部から入射される光を透過させて開口部331に導入し、撮像素子31の受光部311へと導く。この光学ガラス35は、透明な板状の光透過部材であり、受光部311への光透過性を損なうことなく実装基板33の開口部331を閉塞する。そして、光学ガラス35は、受光部311への異物の混入を防止し、外力等による破損から受光部311を保護する。
紫外線硬化接着剤34は、実装基板33と光学ガラス35とを固定するものであり、例えばアクリル系やエポキシ系等の各種紫外線硬化型の接着剤で実現される。この紫外線硬化接着剤34は、実装基板33の裏面である他方の面(図2の上面)内において開口部331の外周囲の全周に環状に配置され、実装基板33と光学ガラス35との間隙を閉塞して固定する。ここで、紫外線硬化接着剤34は、上記したように重合性のモノマーを含み、紫外線の照射によって光重合反応を開始して硬化するものであり、硬化時に未反応の残留モノマー等がアウトガスとなって放出される場合がある。
実施の形態1の実装装置1は、前述のように撮像素子31を実装した状態の実装基板33を被実装部とし、この実装基板33の裏面上に光透過部材である光学ガラス35を実装することで撮像装置3を製造するものであり、図1に示すように、ステージ11と、ヘッド16とを備える。ステージ11には、基板面に撮像素子31が実装される一方、裏面において開口部331の外周囲の全周に紫外線硬化接着剤34が配置された実装基板33が、撮像素子31を下にした状態で載置される。そして、ヘッド16は、光学ガラス35をステージ11の上方に搬送して実装基板33の裏面上に載置する。ここで、ステージ11およびヘッド16は、互いにXYZの各軸方向に相対移動自在に構成されるとともに、互いにZ軸方向を軸中心として相対回転自在に構成され、これらが相対的に移動し、回転することで実装基板33と光学ガラス35とを位置合わせした後、実装基板33の裏面上に光学ガラス35を載置するようになっている。これにより、実装基板33と光学ガラス35とがその間に紫外線硬化接着剤34が配置された状態で位置決めされる。
ステージ11は、上側が開口する箱状の冷却部材111と、この冷却部材111の開口を覆う板状の加熱部材113とで外装が構成され、冷却部材111の外周壁の上端面(以下、単に「冷却部材111の上端面」という。)と加熱部材113の上面とがステージ11の上面を形成している。ステージ11の寸法は撮像装置3を構成する各部の寸法に応じて設計され、加熱部材113の上面上方に撮像素子31の受光部311が位置する一方、冷却部材111の上端面上方には、実装基板33の開口部331の端縁部近傍すなわち受光部311の外周囲近傍が位置する。このステージ11の内部には、ペルチェ素子13が配設されている。
ここで、ペルチェ素子13は、ペルチェ素子駆動部14によって駆動され、ペルチェ効果によって吸熱側と放熱側との間で熱移動を行うものである。実施の形態1では、ペルチェ素子駆動部14は、下側が吸熱側131、上側が発熱側133となるようにペルチェ素子13を駆動する。すなわち、ペルチェ素子13は、ペルチェ素子駆動部14によって駆動され、電流が流されると、吸熱側131の面である下面が吸熱し、反対側の発熱側133の面である上面が発熱する。
冷却部材111は、熱伝導性を有する金属材料等で形成される。この冷却部材111は、底面がペルチェ素子13の吸熱側131の面(下面)と接触することで冷却され、これにより、冷却部材111の上端面上方の図1中に一点鎖線で示す領域E11、すなわち受光部311の外周囲近傍を冷却する。この冷却部材111が撮像装置3(実際には撮像素子31)に接する箇所は、受光部311に対応する面領域以外の箇所に配置されていればよい。
一方、加熱部材113は、冷却部材111と同様に熱伝導性を有する金属材料等で形成される。この加熱部材113は、下面がペルチェ素子13の発熱側133の面(上面)と接触することで加熱され、これにより、加熱部材113の上面上方の図1中に二点鎖線で示す領域E12、すなわち受光部311近傍を加熱する。この加熱部材113が撮像装置3(実際には撮像素子31)に接する箇所は、受光部311に対応する面領域の少なくとも一部に配置されていればよい。つまり、領域E12の温度が、外周囲(E11)よりも高温になるように加熱される。
以上のように、ステージ11は、ペルチェ素子13を駆動することで、冷却部材111の上端面上方の領域E11と加熱部材113の上面上方の領域E12との間に温度差を生じさせる。なお、この温度差を効率良く生じさせるため、ペルチェ素子13と冷却部材111との間には、冷却部材111の外周壁の内壁面に沿ってペルチェ素子13を囲うように断熱材15が配設されている。
ヘッド16は、光学ガラス35と同程度の大きさを有する平面視矩形状に形成され、外周側の適所を上下に貫通する吸引孔161を介して接続された不図示の吸引部によって、ヘッド16の下面で光学ガラス35を吸引保持する。また、ヘッド16の内部には、紫外線を照射可能な紫外線ランプ(UV−LED)163が吸引孔161の内側に設けられ、下方に向けて紫外線を照射する。より詳細には、紫外線ランプ163は、ヘッド16の下面で吸引保持した光学ガラス35を上記したようにステージ11上の実装基板33の裏面上に載置した際、紫外線硬化接着剤34が配置された開口部331の外周囲と対向する位置に、例えば所定の間隔を隔てて複数個配設されている。
また、実装装置1は、装置内の適所に収められた制御部20を備える。制御部20は、マイクロコンピュータ等で構成され、実装装置1を構成する各部の動作を制御して実装装置1を統括的に制御する。
次に、実施の形態1の実装装置1の動作について説明する。実施の形態1では、事前に基板面に撮像素子31が実装され、裏面において開口部331の外周囲の全周に紫外線硬化接着剤34が配置された実装基板33が、撮像素子31を下にした状態でステージ11上に載置される。そして、不図示の吸引部が駆動することでヘッド16の下面で光学ガラス35を吸引保持した後、ステージ11およびヘッド16が駆動し、実装基板33の裏面上に光学ガラス35を載置する。
一方で、ペルチェ素子駆動部14が、下側を吸熱側131とし、上側を発熱側133としてペルチェ素子13を駆動する。これにより、ペルチェ素子13の吸熱側131と接触している冷却部材111が冷却され、冷却部材111の上端面上方の受光部311の外周囲近傍の領域E11が冷却される一方、ペルチェ素子13の発熱側133と接触している加熱部材113が加熱され、加熱部材113の上面上方の受光部311近傍の領域E12が加熱される。この結果、領域E12の温度と比較して領域E11の温度が低くなる。
このように領域E11と領域E12との間に温度差を生じさせた後、紫外線ランプ163が発光し、下方において対向する開口部331の外周囲に配置された紫外線硬化接着剤34に紫外線を照射する。これにより、紫外線硬化接着剤34を硬化させ、実装基板33と光学ガラス35との間を接着・固定する。このとき、上記したように、紫外線硬化接着剤34から未反応の残留モノマーがアウトガスとなって放出され、このアウトガスが、封止された受光部311と光学ガラス35との間の封止空間、すなわち開口部331に滞留する。
ここで、光学ガラス35を搬送するヘッド16が冷えていると光学ガラス35の温度も低くなる。このため、紫外線を照射して紫外線硬化接着剤34を硬化させる際に前述のように紫外線硬化接着剤34から放出され、開口部331に滞留しているアウトガスが、冷えた光学ガラス35の付近で凝縮して光学ガラス35に付着する場合がある。同様に、撮像素子31を実装した実装基板33を載置するステージ11が冷えていると実装基板33や撮像素子31の温度も低くなり、紫外線硬化接着剤34から放出されて開口部331に滞留しているアウトガスが冷えた実装基板33や撮像素子31の付近で凝縮して実装基板33や撮像素子31に付着する場合がある。特に、受光部311と対向する光学ガラス35の領域は、受光部311に入射する外部からの光が透過する部分であり、この受光部311と対向する光学ガラス35の領域にアウトガスが凝縮・付着してしまうと、付着物がシミとなって残り、撮影時に写り込む等の悪影響を及ぼす。また、撮像素子31の受光部311も同様に、アウトガスが凝縮・付着してしまうと撮影時に写り込む等の悪影響を及ぼし、この結果、撮像装置3の撮影品質の低下を招く。
これに対し、実施の形態1では、ペルチェ素子13が駆動することで、領域E12(受光部311近傍)の温度を高く、領域E11(受光部311の外周囲近傍)の温度を低くしている。このため、放出されたアウトガスは、受光部311の外周囲近傍で凝縮し、紫外線硬化接着剤34によって実装基板33と接着・固定される光学ガラス35の外周部分や、受光部311の外周囲近傍において露出する撮像素子31の表面あるいは実装基板33の裏面等に付着物17として付着する。
なお、領域E11と領域E12との間で必要な温度差は、紫外線硬化接着剤34の種類によって異なるが、アウトガスが凝縮する程度に領域E11が冷却され、この温度に対して領域E12の温度が相対的に高くなるようにすればよく、気体状態の残留モノマーが凝縮する温度に応じてペルチェ素子13に流す電流量を調整すればよい。例えば、紫外線硬化接着剤34としてアクリル系の種紫外線硬化型の接着剤を用いる場合であれば、受光部311近傍の領域E12の温度が25℃程度、受光部311の外周囲近傍の領域E11の温度が5℃程度となるようにペルチェ素子13を駆動する。
以上説明したように、実施の形態1によれば、紫外線硬化接着剤34を硬化させた際に放出されるアウトガスを撮像素子31の受光部311の外周囲近傍で強制的に凝縮させ、光学ガラス35の外周部分や、受光部311の外周囲近傍で露出する撮像素子31の表面あるいは実装基板33の裏面等に付着物17として付着させることができる。これによれば、撮像素子31の受光部311や、受光部311に入射する外部からの光が透過する光学ガラス35の領域(受光部311と対向する光学ガラス35の領域)に凝縮したアウトガスが付着する事態を抑制できるので、紫外線硬化接着剤34から放出されるアウトガスに起因する撮像素子31の受光部311や受光部311と対向する光学ガラス35の領域の汚染を抑制することができる。したがって、製造された撮像装置3による撮影時の撮影品質の低下を抑制することができる。
(実施の形態2)
図3は、実施の形態2における光透過部材の実装方法を実現するための実装装置1bの構成を説明する一部断面図である。図3に示すように、実施の形態2の実装装置1bは、ステージ11bと、ヘッド16bとを備える。ステージ11bには、基板面に撮像素子31が実装される一方、裏面において開口部331の外周囲の全周に紫外線硬化接着剤34が配置された実装基板33が、撮像素子31を下にした状態で載置される。そして、ヘッド16bは、光学ガラス35をステージ11bの上方に搬送して実装基板33の裏面上に載置する。ここで、ステージ11bおよびヘッド16bは、実施の形態1と同様に、互いにXYZの各軸方向に相対移動自在に構成されるとともに、互いにZ軸方向を軸中心として相対回転自在に構成され、これらが相対的に移動し、回転することで実装基板33と光学ガラス35とを位置合わせした後、実装基板33の裏面上に光学ガラス35を載置するようになっている。
実施の形態1では、ステージ11の内部にペルチェ素子13が配設された構成を説明した。これに対し、実施の形態2では、ヘッド16bの内部にペルチェ素子13bを配設している。すなわち、ヘッド16bは、下側が開口する箱状の冷却部材161bと、この冷却部材161bの開口を覆う板状の加熱部材163bとで外装が構成され、冷却部材161bの外周壁の下端面(以下、単に「冷却部材161bの下端面」という。)と加熱部材163bの下面とがヘッド16bの下面を形成している。ヘッド16bの寸法は撮像装置3を構成する各部の寸法に応じて設計され、加熱部材163bの下面下方に撮像素子31の受光部311が位置する一方、冷却部材161bの下端面下方には、実装基板33の開口部331の端縁部近傍すなわち受光部311の外周囲近傍が位置する。このヘッド16bの内部には、ペルチェ素子13bが配設されている。撮像装置3に対する加熱箇所および冷却箇所は、実施の形態1と同様の箇所となる。
そして、実施の形態2では、ペルチェ素子駆動部14bは、上側が吸熱側131b、下側が発熱側133bとなるようにペルチェ素子13bを駆動する。すなわち、ペルチェ素子13bは、ペルチェ素子駆動部14bによって駆動され、電流が流されると、吸熱側131bの面である上面が吸熱し、反対側の発熱側133bの面である下面が発熱する。
冷却部材161bは、熱伝導材料を有する金属材料等で形成される。この冷却部材161bは、天井面がペルチェ素子13bの吸熱側131bの面(上面)と接触することで冷却され、これにより、冷却部材161bの下端面下方の図3中に一点鎖線で示す領域E21、すなわち受光部311の外周囲近傍を冷却する。
一方、加熱部材163bは、冷却部材161bと同様に熱伝導材料を有する金属材料等で形成される。この加熱部材163bは、上面がペルチェ素子13bの発熱側133bの面(下面)と接触することで加熱され、これにより、加熱部材163bの下面下方の図3中に二点鎖線で示す領域E22、すなわち受光部311近傍を加熱する。
以上のように、ヘッド16bは、ペルチェ素子13bを駆動することで、冷却部材161bの下端面下方の領域E21と加熱部材163bの下面下方の領域E22との間に相対的な温度差を生じさせる。なお、ペルチェ素子13bと冷却部材161bとの間には、実施の形態1と同様に、冷却部材161bの外周壁の内壁面に沿ってペルチェ素子13bを囲うように断熱材15bが配設されている。
また、以上のように構成されるヘッド16bにおいて冷却部材161bの外周壁の適所には、上面と下端面とを上下に貫通する吸引孔161を介して接続された不図示の吸引部によって、ヘッド16bの下面で光学ガラス35を吸引保持する。さらに、冷却部材161bの外周壁内部において、吸引孔161の内側には、ヘッド16bの下面で吸引保持した光学ガラス35を上記したようにステージ11b上の実装基板33の裏面上に載置した際、紫外線硬化接着剤34が配置された開口部331の外周囲と対向するように、例えば所定の間隔を隔てて紫外線ランプ163が複数個配設されている。
また、実装装置1bは、装置内の適所に収められた制御部20bを備える。制御部20bは、マイクロコンピュータ等で構成され、実装装置1bを構成する各部の動作を制御して実装装置1bを統括的に制御する。
次に、実施の形態2の実装装置1bの動作について説明する。実施の形態2では、実施の形態1と同様に、事前に基板面に撮像素子31が実装され、裏面において開口部331の外周囲の全周に紫外線硬化接着剤34が配置された実装基板33が、撮像素子31を下にした状態でステージ11b上に載置される。そして、不図示の吸引部が駆動することでヘッド16bの下面で光学ガラス35を吸引保持した後、ステージ11bおよびヘッド16bが駆動し、実装基板33の裏面上に光学ガラス35を載置する。
一方で、ペルチェ素子駆動部14bが、上側を吸熱側131bとし、下側を発熱側133bとしてペルチェ素子13bを駆動する。これにより、ペルチェ素子13bの吸熱側131bと接触している冷却部材161bが冷却され、冷却部材161bの下端面下方の領域E21(受光部311の外周囲近傍)が冷却される一方、ペルチェ素子13bの発熱側133bと接触している加熱部材163bが加熱され、加熱部材163bの下面下方の領域E22(受光部311近傍)が加熱される。この結果、領域E22の温度と比較して領域E21の温度が低くなる。
このように領域E21と領域E22との間に温度差を生じさせた後、紫外線ランプ163が発光し、下方において対向する開口部331の外周囲に配置された紫外線硬化接着剤34に紫外線を照射する。これにより、紫外線硬化接着剤34を硬化させ、実装基板33と光学ガラス35との間を接着・固定する。このとき、領域E22(受光部311近傍)の温度が高く、領域E21(受光部311の外周囲近傍)の温度が低くなっているため、実施の形態1と同様に、紫外線ランプ163から放出されたアウトガスは受光部311の外周囲近傍で凝縮し、例えば紫外線硬化接着剤34によって実装基板33と接着・固定される光学ガラス35の外周部分に付着物17bとして付着する。なお、図3では図示していないが、アウトガスが凝縮した付着物は、実施の形態1と同様に、光学ガラス35の外周部分だけでなく受光部311の外周囲近傍で露出する撮像素子31の表面あるいは実装基板33の裏面等にも付着し得る。
以上説明したように、実施の形態2によれば、実施の形態1と同様の効果を奏することができ、紫外線硬化接着剤34から放出されるアウトガスに起因する撮像素子31の受光部311や受光部311と対向する光学ガラス35の領域の汚染を抑制することができる。したがって、製造された撮像装置3による撮影時の撮影品質の低下を抑制することができる。
また、紫外線の照射時には、紫外線ランプ163自体も発熱する。このため、紫外線ランプ163は、使用を継続することで劣化する。実施の形態2では、ペルチェ素子13bが駆動することで冷却される冷却部材161bの外周壁部分に紫外線ランプ163を配設しており、光学ガラス35の実装時に紫外線ランプ163の冷却も同時に行うことができる。したがって、実施の形態2によれば、自身の発熱による紫外線ランプ163の劣化を抑制することができる。
(実施の形態3)
図4は、実施の形態3における光透過部材の実装方法を実現するための実装装置1cの構成を説明する一部断面図である。また、図5は、実施の形態3の実装装置1cによって製造される撮像装置3cの構成を説明する一部断面図である。
先ず、図5を参照し、実施の形態3の撮像装置3cの構成について説明する。図5に示すように、実施の形態3の撮像装置3cは、撮像素子31の裏面側に設けられ、ペルチェ素子37cを内部に配設した温度調整部材36cを備える。詳細には、温度調整部材36cは、上側が開口する箱部材361cと、この箱部材361cの開口を覆う板部材362cとで外装が構成され、内部にペルチェ素子37cが配設されている。箱部材361cと板部材362cとは、熱伝導性を有する金属材料等で形成される。また、ペルチェ素子37cと箱部材361cとの間には、箱部材361cの外周壁の内壁面に沿ってペルチェ素子37cを囲うように断熱材363cが配設されている。
また、撮像装置3cは、ペルチェ素子37cを駆動するペルチェ素子駆動部364cと、ペルチェ素子駆動部364cの駆動を制御して撮像素子31の受光部311近傍のおよび受光部311の外周囲近傍の温度を制御する温度制御部365cとを備える。これらペルチェ素子駆動部364cおよび温度制御部365cは、撮像装置3c内の適所に収められる。
実施の形態3の実装装置1cは、前述のように裏面側に温度調整部材36cを備えた撮像素子31を実装した状態の実装基板33の裏面上に光学ガラス35を実装することで撮像装置3cを製造するものであり、図4に示すように、実施の形態2と同様に構成されるステージ11bと、実施の形態1と同様に構成されるヘッド16とを備える。
そして、実施の形態3では、実装装置1cが実装基板33の裏面上に光学ガラス35を実装する際には、温度制御部365cは、実装装置1cの制御部20cの制御のもと、ペルチェ素子駆動部364cの駆動を制御する。そして、ペルチェ素子駆動部364cは、この温度制御部365cの制御のもと、下側が吸熱側371c、上側が発熱側373cとなるようにペルチェ素子37cを駆動する。なお、図4では、ペルチェ素子駆動部364cおよび温度制御部365cを温度調整部材36cの内側に破線で示している。これにより、ペルチェ素子37cは、吸熱側371cの面である下面が吸熱し、反対側の発熱側373cの面である上面が発熱する。したがって、箱部材361cは、底面がペルチェ素子37cの吸熱側371cの面(下面)と接触することで冷却され、これにより、箱部材361cの上端面(箱部材361cの外周壁の上端面)上方の図4中に一点鎖線で示す領域E31、すなわち受光部311の外周囲近傍を冷却する。一方、板部材362cは、下面がペルチェ素子37cの発熱側373cの面(上面)と接触することで加熱され、これにより、板部材362cの上面上方の図4中に二点鎖線で示す領域E32、すなわち受光部311近傍を加熱する。撮像装置3に対する加熱箇所および冷却箇所は、実施の形態1と同様の箇所となる。
一方、撮像装置3cとして製造された後、実際に使用される時には、ペルチェ素子駆動部364cは、温度制御部365cの制御のもと、図5に示すように、上側が吸熱側371c、下側が発熱側373cとなるようにペルチェ素子37cを駆動する。これにより、ペルチェ素子37cは、撮像素子31が駆動することで発生する熱を板部材362cを介して吸熱し、吸熱した熱を箱部材361cに伝導させて放熱する。
以上説明したように、実施の形態3によれば、撮像素子31の裏面側に設けられた温度調整部材36cにより、光学ガラス35の実装時には、実施の形態1と同様の効果を奏することができ、紫外線硬化接着剤34から放出されるアウトガスに起因する撮像素子31の受光部311や受光部311と対向する光学ガラス35の領域の汚染を抑制することができる。したがって、製造された撮像装置3cによる撮影時の撮影品質の低下を抑制することができる。一方、光学ガラス35が実装されて撮像装置3cとして製造された後、使用される時には、温度調整部材36cによって、撮像素子31から発生する熱を放熱することができる。
なお、上記した各実施の形態では、ペルチェ素子を用いることで撮像素子31の受光部311近傍の領域を加熱しつつ、受光部311の外周囲近傍の領域を冷却することとしたが、これに限定されるものではない。すなわち、受光部311近傍の温度が受光部311の外周囲近傍の温度と比して高くなるように受光部311近傍を例えばヒータ等を用いて加熱する構成としてもよい。
また、例えば実施の形態1で説明した加熱部材113および冷却部材111に熱電対を埋め込むことで温度を検出し、その温度を制御部20へ入力することで、温度制御をより正確に行うことも可能である。実施の形態2の加熱部材163bおよび冷却部材161bや、実施の形態3の板部材362cおよび箱部材361cも同様である。
以上のように、本発明の光透過部材の実装方法は、光透過部材による画素領域の封止に用いる紫外線硬化接着剤から放出されたアウトガスに起因する画素領域やこの画素領域と対向する光透過部材の領域の汚染を抑制するのに適している。
1,1b,1c 実装装置
11,11b ステージ
111 冷却部材
113 加熱部材
13,13b,37c ペルチェ素子
131,131b,371c 吸熱側
133,133b,373c 発熱側
14,14b,364c ペルチェ素子駆動部
16 ヘッド
163 紫外線ランプ
161b 冷却部材
163b 加熱部材
20,20b,20c 制御部
3,3c 撮像装置
31 撮像素子
311 受光部
32 絶縁性接着剤
33 実装基板
331 開口部
34 紫外線硬化接着剤
35 光学ガラス
17,17b 付着物
36c 温度調整部材
361c 箱部材
362c 板部材
365c 温度制御部

Claims (3)

  1. 画素領域を有する被実装部に前記画素領域を封止する光透過部材を実装する光透過部材の実装方法であって、
    前記被実装部と前記光透過部材との間には、前記画素領域の外周囲部分に紫外線硬化接着剤が配置されており、
    前記画素領域近傍を加熱する工程と、
    前記画素領域の外周囲に紫外線を照射して前記紫外線硬化接着剤を硬化させ、前記被実装部と前記光透過部材とを固定する工程と、
    を含むことを特徴とする光透過部材の実装方法。
  2. 前記画素領域近傍を加熱する工程は、前記画素領域近傍を加熱しつつ、前記画素領域の外周囲近傍を冷却することを特徴とする請求項1に記載の光透過部材の実装方法。
  3. 前記画素領域近傍を加熱する工程は、前記画素領域近傍を前記光透過部材側から加熱し、前記画素領域の外周囲近傍を前記光透過部材側から冷却することを特徴とする請求項2に記載の光透過部材の実装方法。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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WO2012086771A1 (ja) * 2010-12-24 2012-06-28 ソニーケミカル&インフォメーションデバイス株式会社 熱圧着ヘッド、実装装置、実装方法及び接合体
JP2014036041A (ja) * 2012-08-07 2014-02-24 National Univ Corp Shizuoka Univ 撮像モジュール

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