JP2011232315A - 放射線画像撮影装置及び放射線画像撮影システム - Google Patents

放射線画像撮影装置及び放射線画像撮影システム Download PDF

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Abstract

【課題】放射線変換パネルの温度変化を考慮しつつ、該放射線変換パネルを平坦に維持する(放射線変換パネルの平面性を確保する)。
【解決手段】放射線画像撮影システムを構成する放射線画像撮影装置(20A)は、放射線を放射線画像に変換する放射線変換パネル(92)と、前記放射線変換パネル(92)の周縁部(230)に外力を作用させる外力作用部(218、220)とを有する。
【選択図】図3

Description

本発明は、放射線を放射線画像に変換する放射線変換パネルを有する放射線画像撮影装置と、前記放射線画像撮影装置及び該放射線画像撮影装置を制御する制御装置を備えた放射線画像撮影システムとに関する。
医療分野において、被写体に放射線を照射し、該被写体を透過した前記放射線を放射線変換パネルに導いて放射線画像を撮影する放射線画像撮影装置が広汎に使用されている。前記放射線変換パネルとしては、前記放射線画像が露光記録される従来からの放射線フイルムや、蛍光体に前記放射線画像としての放射線エネルギを蓄積し、励起光を照射することで前記放射線画像を輝尽発光光として取り出すことのできる蓄積性蛍光体パネルが知られている。これらの放射線変換パネルは、前記放射線画像が記録された放射線フイルムを現像装置に供給して現像処理を行い、あるいは、前記蓄積性蛍光体パネルを読取装置に供給して読取処理を行うことで、可視画像を得ることができる。
一方、手術室等においては、患者に対して迅速且つ的確な処置を施すため、撮影後の放射線変換パネルから直ちに放射線画像を読み出して表示できることが必要である。このような要求に対応可能な放射線変換パネルとして、放射線を電気信号に直接変換する固体検出素子を用いた直接変換型の放射線変換パネル、あるいは、放射線を可視光に一旦変換するシンチレータと、前記可視光を電気信号に変換する固体検出素子とを用いた間接変換型の放射線変換パネルが開発されている。
上述した直接変換型又は間接変換型の放射線変換パネルと、該放射線変換パネルを制御して前記放射線画像を電気信号として読み出す制御部と、外部との間で前記電気信号を含めた信号の送受信を行う通信部と、電源部とがパネル収容ユニットに収容されることにより、電子カセッテと呼称される放射線画像撮影装置が構成される。従って、前記電子カセッテは、蓄積性蛍光体パネルを用いた放射線画像撮影装置と比較して、厚みがあると共に重量が大きくなる。
そこで、蓄積性蛍光体パネルを用いた放射線画像撮影装置と同等程度の軽量化及び薄型化を図るためには、パネル収容ユニットの厚みをできる限り薄くすると共に、放射線変換パネルを構成する部材をより軽量な部材に変更することが望ましい。例えば、間接変換型の放射線変換パネルが、基板、該基板に形成され且つ放射線画像を電気信号として出力するための信号出力層、可視光を前記電気信号に変換する光電変換層、及び、シンチレータの順に積層して構成されている場合に、前記基板を非ガラス化(ガラスからプラスチック樹脂に変更)すると共に、前記信号出力層をアモルファス酸化物半導体を用いたTFT(薄膜トランジスタ)等で形成することが考えられる。
しかしながら、プラスチック樹脂は、ガラスと比較して熱膨張係数が大きいので、放射線変換パネルの温度変化に応じて変形しやすい。
そこで、特許文献1には、光電変換層と同じ熱膨張係数を有する熱歪み補正体を、基板における前記光電変換層とは反対側の面に貼着することで、前記基板の変形(反りの発生)を抑制することが提案されている。
特許第2706725号公報
しかしながら、特許文献1の技術では、熱膨張係数が大きく異なる熱歪み補正体と基板とを貼り合わせるので、繰り返しの温度変化によって界面にストレスがかかり、クラックや剥離が発生するおそれがある。すなわち、放射線変換パネルに対して熱歪み補正体を単純に平面状に貼着するのみでは、温度変化に伴って前記放射線変換パネルが変形した際に、該放射線変換パネルにクラックや剥離が発生するおそれがあり、従って、該放射線変換パネルの温度変化に伴う変形を抑制することは困難である。
本発明は、上記の課題を解消するためになされたものであり、放射線変換パネルの温度変化を考慮しつつ、該放射線変換パネルを平坦に維持する(放射線変換パネルの平面性を確保する)ことが可能となる放射線画像撮影装置及び放射線画像撮影システムを提供することを目的とする。
本発明に係る放射線画像撮影装置は、放射線を放射線画像に変換する放射線変換パネルと、前記放射線変換パネルの周縁部に外力を作用させる外力作用部と、を有することを特徴としている。
また、本発明に係る放射線画像撮影システムは、放射線を放射線画像に変換する放射線変換パネル、及び、前記放射線変換パネルの周縁部に外力を作用させる外力作用部とを有する放射線画像撮影装置と、前記放射線画像撮影装置を制御する制御装置とを備えることを特徴としている。
放射線変換パネルの周縁部は、該放射線変換パネルの温度変化に応じて変形しやすい(反りやすい)。そこで、本発明では、このような変形(反り)を抑制するように外力作用部から前記周縁部に外力を作用させることにより、前記放射線変換パネルを平坦に維持するようにしている。従って、本発明によれば、前記放射線変換パネルの温度変化を考慮しつつ、前記放射線変換パネルを平坦に維持する(前記放射線変換パネルの平面性を確保する)ことができる。
このように、本発明では、前記放射線変換パネルを他の部材に貼着するのではなく、該放射線変換パネルの周縁部に前記外力を作用させて前記放射線変換パネルを平坦に維持するので、該放射線変換パネルの変形に伴うクラックや剥離の発生も回避することができる。
ここで、前記放射線画像撮影装置は、前記放射線変換パネルの温度を検出する温度検出部と、前記温度検出部が検出した前記温度に基づいて、前記放射線変換パネルの温度変化に応じた前記外力を前記周縁部に作用させるように前記外力作用部を制御する外力制御部とをさらに有する。前記温度変化に応じて前記放射線変換パネルの周縁部が変形するので、前記放射線変換パネルの温度を検出し、検出した前記温度に基づいて、前記温度変化(に起因した前記周縁部の変形量)に応じた適切な外力を前記周縁部に作用させることにより、前記周縁部の変形を効果的に抑制することができる。すなわち、前記温度変化に伴う前記周縁部の変形量(反り量や伸び量)が予め把握されていれば、該変形量を抑制できるような前記外力を前記周縁部に作用し続けることで、前記放射線変換パネルを平坦に維持することが可能となる。
また、前記放射線変換パネルは、基板と、前記基板上に配置され且つ前記放射線を前記放射線画像の電気信号に変換する放射線変換層とを有し、前記外力作用部は、前記基板の周縁部に前記外力を作用させる。前記放射線変換パネルの温度変化に伴って、前記基板の周縁部は、該基板の厚み方向に反るので、前記周縁部の変形量を抑制するように前記外力作用部から前記周縁部に前記外力を作用させることで、前記基板を含めた前記放射線変換パネル全体を平坦に維持することができる。
また、前記基板は、前記放射線変換パネルの温度変化に応じて変形し且つ可撓性を有する略矩形状の基板であり、前記基板の四辺のうち、少なくとも一辺には、前記放射線変換層に対する信号の入力又は出力が可能な外部接続部が設けられ、前記外力作用部は、少なくとも、前記外部接続部が設けられた辺に前記外力を作用させる。例えば、前記基板がプラスチック樹脂であれば、該プラスチック樹脂は、前記放射線変換パネルの温度変化に応じて前記プラスチック樹脂の厚み方向に反りやすいので、前記外部接続部が設けられた辺に前記外力を作用させることで、前記基板を平坦に維持すると共に、該基板からの前記外部接続部の剥離を回避することが可能となる。
ここで、前記基板の四辺のうち、隣接する二辺に前記外部接続部がそれぞれ設けられ、一方の外部接続部は、前記電気信号を読み出すための制御信号を前記放射線変換層に供給し、他方の外部接続部は、前記制御信号の供給に応じて前記放射線変換層から読み出された前記電気信号を出力する。このような構成の場合、これらの二辺にそれぞれ前記外力を作用させればよい。これにより、前記基板からの前記各外部接続部の剥離を確実に回避することができるので、前記温度変化に関わりなく、前記制御信号の供給や前記電気信号の出力を行うことができる。
また、前記外部接続部が設けられた辺に加え、前記外部接続部にも前記外力を作用させてもよい。これにより、当該辺の反りを抑制できると共に、前記辺からの前記外部接続部の剥離を確実に回避することができる。
一方、前記外部接続部が設けられた辺に該外部接続部が、例えば、熱圧着により接続されている場合には、前記外部接続部にも前記外力を作用させると、当該辺から前記外部接続部が剥離する可能性がある。このような場合には、前記外部接続部を避けるように、該外部接続部が設けられた辺に前記外力作用部から前記外力を作用させればよい。
この場合、前記外部接続部が設けられた辺に前記外部接続部を避けるようにボス部を突出形成し、前記外力作用部から前記ボス部を介して前記外部接続部が設けられた辺に前記外力を作用させれば、前記辺からの前記外部接続部の剥離を効果的に防止することができる。
また、前記外力作用部は、前記外部接続部が設けられた辺と、該外部接続部が設けられた辺に対向する辺とに対して前記外力を作用させてもよいし、あるいは、前記基板の四辺に対して前記外力を作用させてもよい。このように、複数の辺に対して前記外力を作用させることで、前記基板の周縁部の反りを確実に抑制して、該基板を含む前記放射線変換パネル全体を平坦に維持することができる。
ここで、前記放射線画像撮影装置は、前記放射線変換パネル及び前記外力作用部を収容し且つ前記放射線を透過可能なパネル収容ユニットをさらに有し、前記外力作用部の一端部は、前記パネル収容ユニットの内壁に固着され、前記外力作用部の他端部は、前記放射線変換パネルの周縁部に接触又は固着していることが望ましい。これにより、前記パネル収容ユニットに収容された前記放射線変換パネルに対して前記外力を確実に作用させることができる。
また、前記パネル収容ユニットが略矩形状の筐体である場合、前記外力作用部は、下記(1)又は(2)のいずれかの手段によって、前記放射線変換パネルに前記外力を作用させればよい。
(1)前記外力作用部の一端部は、前記筐体の上面に固着され、前記外力作用部の他端部は、前記放射線変換パネルの周縁部に接触し、前記外力作用部は、前記上面から前記周縁部に向かう方向に前記外力を作用させる。この場合、前記外力作用部は、上方から前記周縁部に対して前記外力を作用させることになる。
(2)前記外力作用部の一端部は、前記筐体の側面に固着され、前記外力作用部の他端部は、前記放射線変換パネルの周縁部に固着され、前記外力作用部は、前記周縁部から前記側面に向かう方向に前記外力を作用させる。この場合、前記外力作用部は、前記周縁部に対して水平方向に前記外力を作用させることになる。
上記の(1)又は(2)のいずれの場合であっても、前記周縁部に前記外力を作用させて、前記放射線変換パネルを確実に平坦に維持することができる。
ここで、前記外力作用部は、解体性接着剤を介して前記パネル収容ユニット又は前記放射線変換パネルの周縁部に接着されている。これにより、前記放射線の照射等によって前記外力作用部の機能が低下した際の該外力作用部の交換が容易になる。
この場合、前記外力作用部は、高分子材料を用いたアクチュエータ、形状記憶合金を用いたアクチュエータ、又は、圧電素子を用いたアクチュエータであればよい。また、前記高分子材料は、高分子ゲル、高分子電解質ゲル、非イオン高分子ゲル又は導電性高分子であればよい。さらに、前記圧電素子は、水晶、ロッシェル塩、チタン酸バリウム又はジルコンチタン酸鉛を用いた素子であればよい。
本発明では、放射線変換パネルの温度変化に応じた該放射線変換パネルの周縁部の変形(反り)を抑制するように、外力作用部から前記周縁部に外力を作用させることで、前記放射線変換パネルを平坦に維持するようにしている。従って、本発明によれば、前記放射線変換パネルの温度変化を考慮しつつ、前記放射線変換パネルを平坦に維持する(前記放射線変換パネルの平面性を確保する)ことができる。
このように、本発明では、前記放射線変換パネルを他の部材に貼着するのではなく、該放射線変換パネルの周縁部に前記外力を作用させて前記放射線変換パネルを平坦に維持するので、該放射線変換パネルの変形に伴うクラックや剥離の発生も回避することができる。
第1実施形態に係るカセッテが適用される放射線画像撮影システムの構成図である。 図1のカセッテの斜視図である。 図1のカセッテの上面側を破断して図示した平面図である。 図1のカセッテの一部を破断して図示した平面図である。 図2のV−V線に沿った断面図である。 図2のVI−VI線に沿った断面図である。 図7Aは、温度上昇時の放射線変換パネルの形状を模式的に図示した説明図であり、図7Bは、温度下降時の放射線変換パネルの形状を模式的に図示した説明図である。 図8Aは、放射線変換パネルに対する外力作用部の配置を模式的に図示した説明図であり、図8Bは、外力作用部から基板の周縁部への外力の作用を模式的に図示した説明図である。 図1のカセッテのブロック図である。 図1の放射線画像撮影システムによる被写体の撮影を説明するためのフローチャートである。 図1のカセッテに対する充電処理の状態を示す斜視図である。 第1変形例に係るカセッテの内部構成を示す平面図である。 第1変形例に係るカセッテの他の内部構成を示す平面図である。 第2変形例に係るカセッテの内部構成を示す平面図である。 図15A及び図15Bは、図14のカセッテにおける外力作用部から基板の周縁部への外力の作用を模式的に図示した説明図である。 第3変形例に係るカセッテの内部構成を示す平面図である。 図16のカセッテにおける外力作用部から基板の周縁部への外力の作用を模式的に図示した説明図である。 第4変形例に係るカセッテの断面図である。 第4変形例に係るカセッテの断面図である。 図18及び図19のカセッテにおける外力作用部から基板の周縁部への外力の作用を模式的に図示した説明図である。 第2実施形態に係るカセッテが適用される放射線画像撮影システムの構成図である。 図22Aは、運搬時のカセッテの状態を示す斜視図であり、図22Bは、撮影時のカセッテの状態を示す斜視図である。 図21〜図22Bのヒンジ部におけるフレキシブル基板の配置を示す要部斜視図である。 図22BのXXIV−XXIV線に沿った断面図である。 図22BのXXV−XXV線に沿った断面図である。 図22BのXXVI−XXVI線に沿った断面図である。 図22BのXXVII−XXVII線に沿った断面図である。 第3実施形態に係るカセッテが適用される放射線画像撮影システムの構成図である。 図28のカセッテの斜視図である。 図29のXXX−XXX線に沿った断面図である。 図29のXXXI−XXXI線に沿った断面図である。 第5変形例に係るカセッテの断面図である。 第5変形例に係るカセッテの断面図である。 第6変形例に係るカセッテの断面図である。 第6変形例に係るカセッテの断面図である。
本発明に係る放射線画像撮影装置及び放射線画像撮影システムの好適な実施形態について、図1〜図35を参照しながら以下詳細に説明する。
先ず、第1実施形態に係る放射線画像撮影システム10Aについて、図1〜図20を参照しながら説明する。
図1に示すように、放射線画像撮影システム10Aは、ベッド等の撮影台12に横臥した患者等の被写体14に対して、撮影条件に従った線量からなる放射線16を照射する放射線源18と、被写体14を透過した放射線16を検出して放射線画像に変換する電子カセッテ(放射線画像撮影装置)20Aと、放射線源18及び電子カセッテ20Aを制御するコンソール(制御装置)22と、放射線画像を表示する表示装置24とを備える。
コンソール22と、放射線源18、電子カセッテ20A及び表示装置24との間は、例えば、UWB(Ultra Wide Band)、IEEE802.11.a/g/n等の無線LAN(Local Area Network)又はミリ波等を用いた無線通信により信号の送受信が行われる。なお、ケーブルを用いた有線通信により信号の送受信を行ってもよいことは勿論である。
また、コンソール22には、病院内の放射線科において取り扱われる放射線画像やその他の情報を統括的に管理する放射線科情報システム(RIS)26が接続され、また、RIS26には、病院内の医事情報を統括的に管理する医事情報システム(HIS)28が接続される。
電子カセッテ20Aは、撮影台12と被写体14との間に配置されたパネル収容ユニット30を備える可搬型の電子カセッテである。
図2〜図6に示すように、パネル収容ユニット30は、放射線16を透過可能な材料からなる略矩形状の筐体40を有し、被写体14が横臥する筐体40の上面は、放射線16が照射される撮影面(照射面)42とされている。該撮影面42の略中央部には、被写体14の撮影位置の指標となるガイド線44が形成されている。この場合、外枠を示すガイド線44が放射線16の照射可能領域を示す撮影領域46になる。また、ガイド線44の中心位置(十字状に交差する2本のガイド線44の交点)は、該撮影領域46の中心位置である。
撮影面42における撮影領域46外であって、矢印X2方向側の箇所には、各種の情報を表示するための表示部82が配設されている。また、筐体40の矢印X2方向の側面には、医師又は放射線技師が把持するための取っ手80が設けられている。さらに、筐体40の矢印Y2方向の側面には、外部の電源から電源部52に対して充電を行なうためのACアダプタの入力端子72と、外部機器との間で情報の送受信が可能なインターフェース手段としてのUSB(Universal Serial Bus)端子74と、PCカード等のメモリカード76を装填するためのカードスロット78と、電子カセッテ20Aの電源スイッチ86とが配置されている。
図3〜図6に示す筐体40の内部において、該筐体40の底部には、電子カセッテ20A全体を制御するカセッテ制御部50と、電子カセッテ20A内の各部に電力を供給するバッテリ等の電源部52と、コンソール22との間で無線による信号の送受信が可能な通信部54とが配置されている。また、筐体40の内部には、カセッテ制御部50、電源部52及び通信部54を覆うように、基台190が配置されている。基台190の天井部分には、カセッテ制御部50、電源部52及び通信部54に対向するように、放射線16を遮蔽する鉛板等の遮蔽板192が装着されている。
筐体40内における撮影面42と基台190との間には、被写体14を透過した放射線16を検出する放射線変換パネル92が基台190上に載置されている。
放射線変換パネル92としては、例えば、被写体14を透過した放射線16をシンチレータにより可視光に一旦変換し、変換した前記可視光をアモルファス酸化物半導体(例えば、IGZO(InGaZnOx))や有機光電変換材料(OPC)等の物質からなる固体検出素子(以下、画素ともいう。)により電気信号に変換する間接変換型の放射線変換パネルや、放射線16の線量をアモルファスセレン(a−Se)等の物質からなる固体検出素子により電気信号に直接変換する直接変換型の放射線変換パネルを採用することができる。
第1実施形態において、放射線変換パネル92は、間接変換型の放射線変換パネルとされている。
すなわち、図5及び図6に示すように、放射線変換パネル92は、基台190に載置された基板194と、該基板194上に設けられ、放射線16を放射線画像の電気信号に変換する放射線変換層196と、基板194に設けられた放射線変換層196の側面及び上面を覆うことにより該放射線変換層196を湿気等から保護するための保護膜198とから構成されている。
基板194は、可撓性を有する略矩形状の基板であり、電子カセッテ20A全体の軽量化を図るために、プラスチック樹脂からなる。
放射線変換層196は、平面視で、撮影領域46と略同じ面積を有し(図4参照)、基板194に形成された信号出力層200と、信号出力層200に積層された光電変換層202と、接着層204を介して光電変換層202に接着されたシンチレータ206とから構成される。
シンチレータ206は、基板194に対して略垂直な柱状結晶のCsI等からなり、放射線16を可視光に変換する。接着層204は、前記可視光を透過する物質からなる接着剤であり、基板194側の光電変換層202と、シンチレータ206とを貼り合わせることにより、光電変換層202とシンチレータ206との間へのゴミの進入を防止し、さらには、位置ずれを防止する。
光電変換層202は、アモルファス酸化物半導体(例えば、IGZO)やOPCの物質からなる画素により可視光を電気信号に変換する。信号出力層200は、基板194上にアモルファス酸化物半導体(例えば、IGZO)を用いて室温プロセスにより形成されたTFT(薄膜トランジスタ)のアレイ等から構成され、光電変換層202から前記電気信号を読み出して出力する。
基板194の矢印X2方向の側面側(周縁部230)には、矢印Y方向に沿って、複数のフレキシブル基板(外部接続部)208の一端部が所定間隔で熱圧着等により接続され、各フレキシブル基板208の他端部は、カセッテ制御部50に接続されている。また、各フレキシブル基板208には、駆動回路部210がそれぞれ配設されている。一方、基板194の矢印Y2方向の側面側(周縁部230)には、矢印X方向に沿って、複数のフレキシブル基板(外部接続部)212の一端部が所定間隔で熱圧着等により接続され、各フレキシブル基板212の他端部は、カセッテ制御部50に接続されている。また、各フレキシブル基板212には、読出回路部214がそれぞれ配設されている。
従って、カセッテ制御部50は、フレキシブル基板208、212を介して駆動回路部210、読出回路部214及び放射線変換層196との間で信号の送受信を行う。また、電源部52は、筐体40内のカセッテ制御部50や通信部54等に対する電力供給を行うと共に、フレキシブル基板208、212を介して、駆動回路部210、読出回路部214及び放射線変換層196に対する電力供給も行う。さらに、電源部52は、医師又は放射線技師による電源スイッチ86の投入の有無に関わりなく、カセッテ制御部50や、基板194の四隅に配置された温度センサ216に対して電力供給を常時行う。
なお、図5及び図6では、説明の容易化のために、筐体40内の各構成要素について、大きさ等を一部誇張して図示すると共に、放射線変換パネル92の構成等を模式化して図示している。
ところで、基板194は、前述したように、可撓性を有するプラスチック樹脂からなると共に、基台190に載置されている。また、放射線変換層196を構成する信号出力層200は、アモルファス酸化物半導体で形成されると共に、光電変換層202は、アモルファス酸化物半導体又はOPCで形成されている。従って、基板194の熱膨張係数(10−5/℃のオーダ)は、信号出力層200や光電変換層202の熱膨張係数(10−6/℃のオーダ)よりも遥かに大きい。
また、電子カセッテ20Aの使用時に、光電変換層202は、放射線16から変換された可視光を電気信号に変換し、一方で、信号出力層200は、前記電気信号をフレキシブル基板212及び読出回路部214を介してカセッテ制御部50に出力する。従って、光電変換層202や信号出力層200は、動作中、発熱し、この結果、放射線変換層196を含めた放射線変換パネル92全体の温度は、常温よりも高い温度にまで上昇する。
そのため、放射線変換パネル92全体の温度が上昇したときには、上述した熱膨張係数の相違に起因して、図7Aで模式的に示すように、基板194の周縁部230が上方に変形する(反る)。すなわち、信号出力層200及び光電変換層202の熱膨張係数が、基板194の熱膨張係数よりも小さいので、基板194の中央部は、信号出力層200及び光電変換層202を含む放射線変換層196に抑えられて伸張し難い。一方、基板194の周縁部230には、放射線変換層196が存在しないので伸張しやすい。この結果、放射線変換パネル92は、温度上昇によって、全体的に、下に凸(上に凹)となった形状に変化する。
これに対して、冬季又は夜間の病院内での電子カセッテ20Aや、病院外での未使用時の電子カセッテ20Aの場合には、放射線変換パネル92全体の温度が常温よりも低下するので、図7Bで模式的に示すように、基板194の周縁部230が下方に変形する(反る)。すなわち、この場合でも、基板194の中央部は、放射線変換層196に抑えられて収縮し難く、一方で、基板194の周縁部230には、放射線変換層196が存在しないので、収縮しやすい。この結果、放射線変換パネル92は、温度低下によって、全体的に、上に凸(下に凹)となった形状に変化する。
従って、上述した温度変化に伴う放射線変換パネル92の変形に対して、何ら対策を施さなければ、前記変形に起因して、放射線変換層196にクラックや剥離が発生し、あるいは、保護膜198における放射線変換層196の防湿機能が低下するおそれがある。また、前記温度変化に応じた周縁部230の反りに起因して、該周縁部230に熱圧着等により接続されたフレキシブル基板208、212が剥離するか、あるいは、接続不良となるおそれもある。
そこで、第1実施形態では、図3〜図6、図8A及び図8Bに示すように、筐体40内において、基板194の四隅に温度センサ(温度検出部)216をそれぞれ配置して、該基板194の温度(放射線変換パネル92の温度)を検出するようにしている。また、第1実施形態では、前記温度に基づく放射線変換パネル92の温度変化に応じた適切な外力(前記温度変化に伴う基板194の周縁部230の変形量(反り量や伸び量)を抑制できるような外力)を、基板194の四辺(周縁部230)のうち、各フレキシブル基板208が接続されている矢印X2方向の周縁部230(辺)と、各フレキシブル基板212が接続されている矢印Y2方向の周縁部230(辺)とに対して作用させるための外力作用部218、220をそれぞれ配設している。
外力作用部218は、図3、図4及び図6に示すように、一端部が解体性接着剤222を介して筐体40の上面(内壁)に接着され、他端部がフレキシブル基板208の一端部を含めた基板194の矢印X2方向の周縁部230に接触している。ここで、外力作用部218は、図6、図8A及び図8Bに示すように、電圧の印加によって変形するアクチュエータ素子224を2つの電極226、228で挟み込んだ構造であり、カセッテ制御部50から各電極226、228に印加される、前記温度変化に応じた大きさ及び極性の制御電圧によってアクチュエータ素子224が変形(図6、図8A及び図8Bの上下方向に伸張又は収縮)することにより、上方から矢印X2方向の周縁部230及びフレキシブル基板208の一端部に対して外力を作用させるアクチュエータである。
また、外力作用部220は、外力作用部218と略同じ構成であり、図3〜図5に示すように、一端部が解体性接着剤232を介して筐体40の上面(内壁)に接着され、他端部がフレキシブル基板212の一端部を含めた基板194の矢印Y2方向の周縁部230に接触している。ここで、外力作用部220は、図5、図8A及び図8Bに示すように、電圧の印加によって変形するアクチュエータ素子234を2つの電極236、238で挟み込んだ構造であり、カセッテ制御部50から各電極236、238に印加される、前記温度変化に応じた大きさ及び極性の制御電圧によってアクチュエータ素子234が変形(図5、図8A及び図8Bの上下方向に伸張又は収縮)することにより、上方から矢印Y2方向の周縁部230及びフレキシブル基板212の一端部に対して外力を作用させるアクチュエータである。
従って、第1実施形態では、アクチュエータとしての外力作用部218、220が、放射線変換パネル92の温度変化に対応して、上方からフレキシブル基板208、212及び周縁部230に外力(図8Bの黒色の矢印)を作用し続けることにより、該温度変化を考慮しつつ、周縁部230の反り(図8Bの白抜きの矢印)を抑制して、基板194を含めた放射線変換パネル92全体を平坦に維持するようにしている。
なお、信号出力層200及び光電変換層202の形成に用いられるアモルファス酸化物半導体や、光電変換層202の形成に用いられるOPCは、アモルファスシリコン(a−Si)よりも引張り強度が大きいので、信号出力層200又は光電変換層202の材料として好適である。
また、図8Bは、放射線変換パネル92が図7Aのように変形することに対応して、この変形を抑制するように、周縁部230及びフレキシブル基板208、212に下方に向かう外力を作用させた場合を図示したものである。従って、放射線変換パネル92が図7Bのように変形する場合には、電極226、228、236、238に印加する制御電圧の極性を切り替えて、上方に向かう外力を周縁部230及びフレキシブル基板208、212に作用させればよい。
さらに、基板194の温度が常温である場合には、基板194を含めて放射線変換パネル92全体が平面性を維持する可能性が高いので、変形が惹起される可能性は低い。このような場合には、電極226、228、236、238に対する制御電圧の供給を停止してもよい。
ここで、解体性接着剤222、232の材質と、外力作用部218、220を構成する電極226、228、236、238及びアクチュエータ素子224、234の材質とについて説明する。
解体性接着剤222、232は、熱可塑性接着剤、通電加熱可塑性接着剤、紫外線可塑性接着剤、又は、吸水可塑性接着剤等、筐体40に外力作用部218、220を一旦接着固定しても、加熱、通電加熱、紫外線照射、又は、吸水等によって剥がすことが可能な接着剤からなる。なお、前述したように、外力作用部218、220は、制御電圧の供給によって伸縮するので、解体性接着剤222、232は、弾性的な性質を有するエポキシ系又はシリコーン樹脂系の接着剤であることが望ましい。
アクチュエータ素子224、234は、高分子材料、形状記憶合金又は圧電素子からなる。この場合、高分子材料としては、例えば、高分子ゲル、高分子電解質ゲル、非イオン高分子ゲル又は導電性高分子がある。なお、ゴム状の高分子膜(エラストマー)をアクチュエータ素子224、234とすれば、電圧印加によって該アクチュエータ素子224、234が上下方向に伸縮することにより、外力作用部218、220が外部からの衝撃に対する衝撃吸収材としても機能する。
また、圧電素子としては、例えば、水晶、ロッシェル塩、チタン酸バリウム又はジルコンチタン酸鉛がある。
いずれのアクチュエータ素子224、234を用いても、電極226、228、236、238に対する制御電圧の印加によって、図5、図6、図8A及び図8Bの上下方向に伸縮するので、上方からフレキシブル基板208、212及び周縁部230に対して容易に外力を作用させることができる。
なお、高分子材料又は形状記憶合金をアクチュエータ素子224、234とした外力作用部218、220は、人工筋肉と呼称されるアクチュエータとして機能する。また、形状記憶合金を用いたアクチュエータでは、少なくとも2つの温度に対して形状が予め記憶されていることが必要であり、従って、この場合、温度センサ216による基板194の温度のモニタは、特に行わなくてもよい。
電極226、228、236、238は、導電性を有するものであればよく、例えば、金属、あるいは、導電性高分子等の導電性樹脂であればよい。
次に、一例として、間接変換型の放射線変換パネル92を採用した場合の電子カセッテ20Aの回路構成及びブロック図に関し、図9を参照しながら詳細に説明する。
図9で模式的に示すように、放射線変換パネル92では、光電変換層202(図5及び図6参照)を構成する多数の画素100が信号出力層200上に配列され、さらに、これらの画素100に対して駆動回路部210から制御信号を供給する多数のゲート線102と、多数の画素100から出力される電気信号を読み出して読出回路部214に出力する多数の信号線104とが配列されている。すなわち、各画素100が形成された光電変換層202は、信号出力層200を構成する行列状のTFT106のアレイの上に配置した構造を有する。なお、ゲート線102は、フレキシブル基板208の一部であると共に、信号線104は、フレキシブル基板212の一部である。
この場合、駆動回路部210を構成するバイアス回路108からバイアス電圧が供給される各画素100では、可視光を電気信号(アナログ信号)に変換することにより発生した電荷が蓄積され、各列毎にTFT106を順次オンにすることにより前記電荷を画像信号として読み出すことができる。
各画素100に接続されるTFT106には、列方向と平行に延びるゲート線102と、行方向と平行に延びる信号線104とが接続される。各ゲート線102は、ゲート駆動回路110に接続され、各信号線104は、読出回路部214のマルチプレクサ112に接続される。ゲート線102には、列方向に配列されたTFT106をオンオフ制御する制御信号がゲート駆動回路110から供給される。この場合、ゲート駆動回路110には、カセッテ制御部50からフレキシブル基板208を介してアドレス信号が供給される。
また、信号線104には、行方向に配列されたTFT106を介して各画素100に保持されている電荷が流出する。この電荷は、読出回路部214の増幅器114によって増幅される。増幅器114には、サンプルホールド回路116を介してマルチプレクサ112が接続される。マルチプレクサ112は、信号線104を切り替えるFET(電界効果トランジスタ)スイッチ118と、1つのFETスイッチ118をオンにする選択信号を出力するマルチプレクサ駆動回路120とを備える。マルチプレクサ駆動回路120には、フレキシブル基板212(図5参照)を介してカセッテ制御部50からアドレス信号が供給される。FETスイッチ118には、A/D変換器122が接続され、A/D変換器122によってデジタル信号に変換された放射線画像がフレキシブル基板208(図6参照)を介してカセッテ制御部50に供給される。
なお、スイッチング素子として機能するTFT106は、CMOS(Complementary Metal−Oxside Semiconductor)イメージセンサ等、他の撮像素子と組み合わせて実現してもよい。さらにまた、TFTで言うところのゲート信号に相当するシフトパルスにより電荷をシフトしながら転送するCCD(Charge−Coupled Device)イメージセンサに置き換えることも可能である。
カセッテ制御部50は、アドレス信号発生部130と、画像メモリ132と、カセッテIDメモリ134と、外力制御部240とを備える。
アドレス信号発生部130は、ゲート駆動回路110及びマルチプレクサ駆動回路120に対してアドレス信号を供給する。画像メモリ132は、放射線変換パネル92によって検出された放射線画像を記憶する。カセッテIDメモリ134は、電子カセッテ20Aを特定するためのカセッテID情報を記憶する。
外力制御部240は、温度センサ216が検出した基板194の温度に基づいて、放射線変換パネル92の温度変化に応じた大きさ及び極性の制御電圧を外力作用部218、220に供給する。従って、外力制御部240が基板194の温度変化に応じて制御電圧の極性や大きさを適宜変更することにより、外力作用部218、220から基板194の各周縁部230及び各フレキシブル基板208、212に作用する外力の大きさ及び方向を変化する(調整する)ことができる。
第1実施形態に係る電子カセッテ20Aを含む放射線画像撮影システム10Aは、基本的には以上のように構成されるものであり、次にその動作について、図10のフローチャートを参照しながら説明する。なお、図10の説明では、必要に応じて、図1〜図9も参照しながら説明する。
ここでは、電源スイッチ86投入前の電子カセッテ20Aの温度が常温であり、該電源スイッチ86の投入により放射線変換パネル92の温度が上昇し、一方で、電源スイッチ86のオフにより放射線変換パネル92の温度が常温にまで下降する場合について説明する。
ステップS1において、電子カセッテ20Aの筐体40内では、電源スイッチ86がまだ投入されていないので、電源部52は、カセッテ制御部50及び各温度センサ216にのみ電力供給を行っている。すなわち、電子カセッテ20Aは、スリープ状態にある。
各温度センサ216は、基板194の温度を検出してカセッテ制御部50に出力し、カセッテ制御部50の外力制御部240は、各温度センサ216が検出した温度に基づいて、外力作用部218、220を動作させるべきか否かを判定する。前述したように、電源スイッチ86の投入前であるため、基板194の温度は、常温であり、従って、基板194を含めて放射線変換パネル92は、平面性を保持している。そのため、外力制御部240は、前記温度が常温であり、温度変化は発生していないので、外力作用部218、220に対する制御電圧の供給は不要と判定し、各電極226、228、236、238に対する前記制御電圧の印加を行わない。この結果、ステップS1の段階では、外力作用部218、220からフレキシブル基板208、212及び周縁部230に対する外力の作用は行われない。
ステップS2において、医師又は放射線技師は、取っ手80を把持して電子カセッテ20Aを所定の保管場所から撮影台12にまで運搬した後に、放射線源18と放射線変換パネル92との間の撮影間距離をSID(線源受像画間距離)に調整する一方で、撮影面42に被写体14を配置させて、被写体14の撮影部位が撮影領域46に入り、且つ、該撮影部位の中心位置が撮影領域46の中心位置と略一致するように、該被写体14の位置決め(ポジショニング)を行う。また、医師又は放射線技師は、コンソール22を操作することにより、撮影対象である被写体14に関わる被写体情報等の撮影条件(例えば、放射線源18の管電圧や管電流、放射線16の曝射時間)を登録する。撮影部位や撮影方法が予め決まっている場合には、これらの撮影条件も登録しておく。
ステップS3において、医師又は放射線技師が電源スイッチ86を投入すると、電源部52は、電源スイッチ86の投入に起因して、筐体40内の各部に対する電力供給を開始する。これにより、通信部54は、コンソール22との間での無線による信号の送受信が可能な状態となり、該コンソール22にて登録された撮影条件を無線通信により受信し、カセッテ制御部50に出力する。また、表示部82は、各種の情報を表示可能な状態に至る。さらに、駆動回路部210は、電源部52からの電力供給によって起動し、バイアス回路108は、バイアス電圧を各画素100に供給して、該各画素100を電荷蓄積が可能な状態に至らせる。さらにまた、読出回路部214は、電源部52からの電力供給によって起動し、該各画素100からの電荷の読み出しが可能な状態に至る。従って、電子カセッテ20Aは、電源スイッチ86の投入に起因して、スリープ状態からアクティブ状態に移行する。
このように、電子カセッテ20Aがアクティブ状態となって、放射線変換パネル92を構成する信号出力層200及び光電変換層202が動作可能に至ることで、信号出力層200及び光電変換層202が発熱し、基板194を含めた放射線変換パネル92の温度が上昇するに至る。このような温度変化によって、放射線変換パネル92は、図7Aに示す変形を惹起するおそれがある。
そこで、ステップS4において、温度センサ216は、基板194の温度を逐次モニタし(検出し)、モニタした温度をカセッテ制御部50に出力する。外力制御部240は、温度センサ216から逐次入力される温度情報に基づいて、放射線変換パネル92に温度変化(温度上昇)が発生しているか否かを判定し、温度上昇が発生していると判定した場合には、該温度上昇に応じた適切な外力を外力作用部218、220からフレキシブル基板208、212及び周縁部230に作用させるために必要な大きさ及び方向の制御電圧を生成し、生成した制御電圧を各電極226、228、236、238に印加する。
これにより、アクチュエータ素子224、234は、各電極226、228、236、238に印加された前記制御電圧の極性及び大きさに応じて上下方向に伸縮し、外力作用部218は、上方からフレキシブル基板208及び矢印X2方向の周縁部230に対して外力を作用させると共に、外力作用部220は、上方からフレキシブル基板212及び矢印Y2方向の周縁部230に対して外力を作用させる。このように、前記温度上昇によって基板194を含めた放射線変換パネル92が変形するような場合であっても、このような変形を抑制するように、前記温度上昇に応じた外力がフレキシブル基板208、212及び周縁部230に対して作用するので、基板194を含めた放射線変換パネル92の形状を平坦に維持することができる。
前述したように、各温度センサ216は、基板194の温度を逐次モニタしてカセッテ制御部50に出力するので、ステップS4以降においても、外力制御部240は、前記温度に基づいて、前記温度上昇に応じた外力を作用させるべきか否かを逐次判定すると共に、前記外力を作用させるために必要な大きさ及び極性の制御電圧を逐次生成して外力作用部218、220に適宜出力することができる。従って、電子カセッテ20Aでは、基板194の温度を逐次検出することで、前記温度上昇に伴う放射線変換パネル92の変形に対して、外力を作用し続けることができ、この結果、放射線変換パネル92全体を平坦に維持することができる。
このようにして、ステップS1〜S4の撮影準備が完了した後のステップS5において、医師又は放射線技師がコンソール22又は放射線源18に備わる図示しない曝射スイッチを投入する。コンソール22に曝射スイッチが備わっている場合には、曝射スイッチの投入後、コンソール22は、無線通信によって撮影条件を放射線源18に送信する。また、放射線源18に曝射スイッチが備わっている場合には、曝射スイッチの投入後、放射線源18から無線通信によりコンソール22に対して撮影条件の送信が要求され、該コンソール22は、放射線源18からの送信要求に応じて、前記撮影条件を無線通信により放射線源18に送信する。
放射線源18は、撮影条件を受信すると、該撮影条件に従って、所定の線量からなる放射線16を所定の曝射時間だけ被写体14に照射する。放射線16は、被写体14を透過してパネル収容ユニット30内の放射線変換パネル92に至る。
ステップS6において、放射線変換パネル92が間接変換型の放射線変換パネルである場合に、該放射線変換パネル92を構成するシンチレータ206は、放射線16の強度に応じた強度の可視光を発光し、光電変換層202を構成する各画素100は、可視光を電気信号に変換し、電荷として蓄積する。次いで、各画素100に保持された被写体14の放射線画像である電荷情報は、カセッテ制御部50を構成するアドレス信号発生部130からゲート駆動回路110及びマルチプレクサ駆動回路120に供給されるアドレス信号に従って読み出される。
すなわち、ゲート駆動回路110は、アドレス信号発生部130から供給されるアドレス信号に対応するゲート線102に接続されたTFT106のゲートに制御信号を供給する。一方、マルチプレクサ駆動回路120は、アドレス信号発生部130から供給されるアドレス信号に従って、選択信号を出力してFETスイッチ118を順次切り替え(順次オンオフして)、ゲート駆動回路110によって選択されたゲート線102に接続される各画素100に保持された電荷情報としての放射線画像を信号線104を介して順次読み出す。
選択されたゲート線102に接続された各画素100から読み出された放射線画像は、各増幅器114によって増幅された後、各サンプルホールド回路116によってサンプリングされ、FETスイッチ118を介してA/D変換器122に供給され、デジタル信号に変換される。デジタル信号に変換された放射線画像は、カセッテ制御部50の画像メモリ132に一旦記憶される(ステップS7)。
同様にして、ゲート駆動回路110は、アドレス信号発生部130から供給されるアドレス信号に従って、制御信号を出力するゲート線102を順次切り替え、各ゲート線102に接続されている各画素100に保持された電荷情報である放射線画像を信号線104を介して読み出し、FETスイッチ118及びA/D変換器122を介してカセッテ制御部50の画像メモリ132に記憶させる(ステップS7)。
画像メモリ132に記憶された放射線画像は、カセッテIDメモリ134に記憶されたカセッテID情報と共に、通信部54を介して無線通信によりコンソール22に送信される。コンソール22は、受信した放射線画像に対して所定の画像処理を行い、画像処理後の放射線画像を無線通信により表示装置24に送信する。表示装置24は、受信した放射線画像を表示する(ステップS8)。
なお、ステップS8において、電子カセッテ20Aには、表示部82が備わっているので、該表示部82に放射線画像(のローデータ又は間引きデータ)を表示させてもよい。
医師又は放射線技師が表示装置24又は表示部82に表示された放射線画像を視認して、適切な被写体14の放射線画像が得られたことを確認した後のステップS9において、医師又は放射線技師は、被写体14を解放して撮影を完了させると共に、電源スイッチ86を押して、電子カセッテ20Aを停止させる。これにより、電源部52は、カセッテ制御部50及び温度センサ216以外の筐体40内の各部に対する電力供給を停止する。この結果、電子カセッテ20Aは、アクティブ状態からスリープ状態に移行する。そして、医師又は放射線技師は、取っ手80を把持して、電子カセッテ20Aを所定の保管場所にまで運搬する。
スリープ状態においても、各温度センサ216は、基板194の温度を検出してカセッテ制御部50に出力している。そこで、ステップS10において、外力制御部240は、各温度センサ216が検出した温度が電源スイッチ86の投入前の温度、すなわち、常温にまで低下したか否かを判定する。常温まで低下していない場合、外力制御部240は、温度変化(温度低下)に応じて放射線変換パネル92が変形する可能性があると判断し(ステップS10:NO)、外力作用部218、220に対する制御電圧の供給を続行する。一方、常温まで低下した場合、外力制御部240は、放射線変換パネル92が変形する可能性がなくなり、平面性が保たれるものと判断し(ステップS10:YES)、外力作用部218、220に対する制御電圧の供給を停止して、外力作用部218、220からフレキシブル基板208、212及び周縁部230への外力の作用を停止させる(ステップS11)。
以上説明したように、第1実施形態に係る電子カセッテ20A及び放射線画像撮影システム10Aによれば、放射線変換パネル92の温度変化に応じた基板194の周縁部230の変形(反り)を抑制するように外力作用部218、220から周縁部230に外力を作用させることにより、放射線変換パネル92を平坦に維持するようにしている。従って、第1実施形態によれば、放射線変換パネル92の温度変化を考慮しつつ、該放射線変換パネル92を平坦に維持する(放射線変換パネル92の平面性を確保する)ことができる。
このように、第1実施形態では、放射線変換パネル92を他の部材に貼着するのではなく、基板194の周縁部230に外力を作用させて放射線変換パネル92を平坦に維持するので、該放射線変換パネル92の変形に伴うクラックや剥離の発生も回避することができる。
また、温度変化に応じて基板194の周縁部230が変形するので、基板194の温度を温度センサ216により検出し、検出した前記温度に基づいて、前記温度変化(に起因した周縁部230の変形量)に応じた適切な外力を周縁部230に作用させることにより、周縁部230の変形を効果的に抑制することができる。すなわち、前記温度変化に伴う周縁部230の変形量(反り量や伸び量)が予め把握されていれば、該変形量を抑制できるような外力を周縁部230に作用し続けることで、基板194を含めた放射線変換パネル92を全体的に平坦に維持することが可能となる。
また、放射線変換パネル92の温度変化に伴って、プラスチック樹脂である基板194の周縁部230は、該基板194の厚み方向に反るので、周縁部230の反りを抑制するように外力作用部218、220から周縁部230に外力を作用させることで、基板194を含めた放射線変換パネル92全体を平坦に維持することができる。この場合、フレキシブル基板208、212が設けられた周縁部230に外力を作用させることで、基板194を平坦に維持すると共に、該基板194からのフレキシブル基板208、212の剥離も回避することが可能となり、この結果、前記温度変化に関わりなく、アドレス信号の供給や電気信号の出力を行うことができる。
さらに、外力作用部218、220の一端部が筐体40の上面に固着され、他端部が基板194の周縁部230やフレキシブル基板208、212に接触しているので、上方から周縁部230やフレキシブル基板208、212に対して外力を確実に作用させることができる。
このように、第1実施形態では、温度変化に応じた外力の作用によって放射線変換パネル92が平坦に維持されるので、シンチレータ206を構成するCsIの柱状結晶も基板194に対して垂直性を維持することができ、この結果、放射線変換パネル92の反りに起因した隣接する柱状結晶間でのクロストークの発生が抑制され、前記温度変化に関わりなく、画像ボケのない、鮮鋭度が高い放射線画像を容易に取得することができる。
また、外力作用部218、220は、解体性接着剤222、232を介して筐体40に接着されているので、放射線16の照射等によって外力作用部218、220の機能が低下した際の該外力作用部218、220の交換が容易になる。
さらに、第1実施形態では、アクチュエータ素子224、234を高分子材料、特に、ゴム状の高分子膜(エラストマー)で構成すると、アクチュエータ素子224、234が外部からの衝撃(荷重、振動等)に対する衝撃吸収材の役目も果たすので、筐体40内の各構成要素を前記衝撃から効果的に保護することも可能となる。
なお、上記の説明では、温度センサ216が検出した基板194の温度に基づいて、温度変化に応じた外力を周縁部230やフレキシブル基板208、212に作用させる場合について説明した。第1実施形態は、この説明に限定されることはなく、例えば、電源スイッチ86投入後の経過時間に対する基板194の温度上昇の傾向や、電源スイッチ86オフ後の経過時間に対する基板194の温度低下の傾向が予め分かっている場合には、外力制御部240にタイマ機能を備えさせ、電源スイッチ86投入後からの経過、あるいは、電源スイッチ86オフ後からの経過に応じて、制御電圧の大きさ(及び極性)を逐次変更し、変更後の制御電圧を各電極226、228、236、238に印加させてもよい。この場合でも、温度変化に応じて周縁部230及びフレキシブル基板208、212に外力が作用されるので、放射線変換パネル92を平坦に維持することができる。
第1実施形態に係る電子カセッテ20Aは、上述した説明に限定されることはなく、図11〜図20に示す実施形態も実現可能である。
図11は、医療機関内の必要な箇所に配置されたクレードル140による電源部52(図5、図6及び図9参照)の充電処理を示す斜視図である。
この場合、電子カセッテ20Aとクレードル140との間をコネクタ142、144を有するUSBケーブル146で電気的に接続する。
クレードル140は、電源部52の充電だけでなく、クレードル140の無線通信機能又は有線通信機能を用いて、医療機関内のコンソール22やRIS26との間で必要な情報の送受信を行うようにしてもよい。送受信する情報には、電子カセッテ20Aの画像メモリ132(図9参照)に記録された放射線画像を含めることができる。
また、クレードル140に表示部148を配設し、この表示部148に対して、電子カセッテ20Aの充電状態や、電子カセッテ20Aから取得した放射線画像を含む必要な情報を表示させるようにしてもよい。
さらに、複数のクレードル140をネットワークに接続し、各クレードル140に接続されている電子カセッテ20Aの充電状態をネットワークを介して収集し、使用可能な充電状態にある電子カセッテ20Aの所在を確認できるように構成することもできる。
次に、第1実施形態に係る電子カセッテ20Aの変形例(以下、第1〜第4変形例ともいう。)について、図12〜図20を参照しながら説明する。
先ず、図12及び図13に示す第1変形例の電子カセッテ20Aでは、外力作用部218、220のうち、いずれか1つが配設されている。
すなわち、図12の電子カセッテ20Aでは、外力作用部220のみ配設されており、矢印Y2方向の周縁部230及びフレキシブル基板212の一端部に対して外力を作用させる。図12の場合、温度センサ216は、基板194における外力作用部220近傍の2箇所の隅部にそれぞれ配置されている。
一方、図13の電子カセッテ20Aでは、外力作用部218のみ配設されており、矢印X2方向の周縁部230及びフレキシブル基板208の一端部に対して外力を作用させる。図13の場合、温度センサ216は、基板194における外力作用部218近傍の2箇所の隅部にそれぞれ配置されている。
第1変形例では、一辺の周縁部230に対してのみ外力を作用させることになるが、この場合でも、外力作用部218、220を配設したことによる各効果を得ることができる。
図14〜図15Bに示す第2変形例の電子カセッテ20Aでは、フレキシブル基板208、212が接続された周縁部230において、該フレキシブル基板208、212を避けるように、幅の短い複数の外力作用部218、220が各フレキシブル基板208、212間に配設されている。従って、各外力作用部218、220は、周縁部230に対してのみ外力を作用することになる。
この場合、各外力作用部218、220から周縁部230への外力の作用の及ぼし方としては、図15A及び図15Bの2通りがある。
図15Aの場合には、各外力作用部218、220から周縁部230に対して外力を直接作用させる。図15Bの場合には、周縁部230にボス部242が上方に向かって突出形成され、各外力作用部218、220からボス部242を介して周縁部230に外力を作用させる。
いずれの場合であっても、フレキシブル基板208、212を避けるように、周縁部230に外力が作用するので、熱圧着等により周縁部230に接続されたフレキシブル基板208、212に過度の外力が作用して、周縁部230からフレキシブル基板208、212が却って剥がれるおそれを回避することができる。
図16及び図17に示す第3変形例の電子カセッテ20Aでは、基板194の四辺(周縁部230)の全てに、外力作用部218、220が配設されている。この場合、全ての周縁部230に対して外力が作用するので、該各周縁部230の反りを確実に抑制することができる。
図18〜図20に示す第4変形例の電子カセッテ20Aでは、外力作用部218、220が、上下方向ではなく、水平方向に沿って配設されている点で、図1〜図17の場合とは異なる。
すなわち、図18に示すように、筐体40内において、矢印Y1方向の周縁部230と筐体40の矢印Y1方向の側面との間、矢印Y2方向の周縁部230と筐体40の矢印Y2方向の側面との間には、外力作用部220が水平方向に沿ってそれぞれ配設されている。各外力作用部220は、一端部(電極236)が解体性接着剤232を介して筐体40の側面にそれぞれ接着固定され、他端部(電極238)の一部が解体性接着剤244を介して各周縁部230にそれぞれ接着固定されている。
また、図19に示すように、筐体40内において、矢印X1方向の周縁部230と筐体40の矢印X1方向の側面との間、矢印X2方向の周縁部230と筐体40の矢印X2方向の側面との間には、外力作用部218が水平方向に沿ってそれぞれ配設されている。各外力作用部218は、一端部(電極226)が解体性接着剤222を介して筐体40の側面にそれぞれ接着固定され、他端部(電極228)の一部が解体性接着剤246を介して各周縁部230にそれぞれ接着固定されている。
この場合、例えば、各外力作用部218、220に対して、図20のように制御電圧を印加すると、各外力作用部218、220を構成するアクチュエータ素子224、234は、それぞれ収縮し、基板194の両端(対向する二辺の周縁部230)を筐体40の側面側に引っ張るように、該各周縁部230に対して水平方向に外力を作用させる。このように、対向する二辺の周縁部230を引っ張るように水平方向に外力を作用させるので、温度変化に応じて、基板194を含む放射線変換パネル92を確実に平坦に維持することができる。
また、解体性接着剤222、232、244、246により外力作用部218、220の両端部を接着固定しているので、放射線16の照射等によって外力作用部218、220の機能が低下した際に、該外力作用部218、220の交換を容易に行うことができる。
上述した第1実施形態の説明では、放射線16の照射方向に対してシンチレータ206が前方に配置され、且つ、光電変換層202が後方に配置された、いわゆる表面照射型の放射線変換パネル92について説明した。第1実施形態に係る電子カセッテ20Aは、表面照射型に限定されることはなく、放射線16の照射方向に対して光電変換層202が前方に配置され、且つ、シンチレータ206が後方に配置された裏面照射型の放射線変換パネルにも適用可能であることは勿論である。
なお、第1実施形態は、光読出方式の放射線変換パネルを利用して放射線画像を取得する場合にも適用することが可能である。この光読出方式の放射線変換パネルでは、各固体検出素子に放射線が入射すると、その線量に応じた静電潜像が固体検出素子に蓄積記録される。静電潜像を読み取る際には、放射線変換パネルに読取光を照射し、発生した電流の値を放射線画像として取得する。なお、放射線変換パネルは、消去光を放射線変換パネルに照射することで、残存する静電潜像である放射線画像を消去して再使用することができる(特開2000−105297号公報参照)。
また、電子カセッテ20Aでは、血液やその他の雑菌が付着するおそれを防止するために、例えば、装置全体を防水性、密閉性を有する構造とし、必要に応じて殺菌洗浄することにより、1つの電子カセッテ20Aを繰り返し続けて使用することができる。
また、第1実施形態は、医療機関内での放射線画像の撮影に限らず、災害現場、在宅看護の現場、さらには、検診車に搭載して、健康診断における被写体の撮影にも適用することが可能である。さらに、第1実施形態は、このような医療関連の放射線画像の撮影に限定されるものではなく、例えば、各種の非破壊検査における放射線画像の撮影にも適用可能であることは勿論である。
次に、第2実施形態に係る電子カセッテ20B及び放射線画像撮影システム10Bについて、図21〜図27を参照しながら説明する。
なお、電子カセッテ20B及び放射線画像撮影システム10Bにおいて、第1実施形態に係る電子カセッテ20A及び放射線画像撮影システム10A(図1〜図20参照)と同じ構成要素については、同じ参照符号を付けて、その詳細な説明を省略し、以下同様とする。
第2実施形態に係る電子カセッテ20B及び放射線画像撮影システム10Bは、パネル収容ユニット30にヒンジ部170を介して制御ユニット32が連結されている点で、第1実施形態に係る電子カセッテ20A及び放射線画像撮影システム10A(図1〜図20参照)とは異なる。
すなわち、電子カセッテ20Bにおいて、制御ユニット32は、パネル収容ユニット30の筐体40と略同じ形状で、且つ、放射線16に対して非透過の物質からなる筐体48を有し、該筐体48内にカセッテ制御部50、電源部52及び通信部54等が収容されている。また、制御ユニット32には、表示部82及び取っ手80等、放射線16から放射線画像への変換に寄与しない構成要素も配置されている。従って、基台190や遮蔽板192が不要となり、電子カセッテ20Bの軽量化を図ることができる。
図22Aは、運搬時の電子カセッテ20Bの状態であり、パネル収容ユニット30と制御ユニット32とは、折り畳まれた状態で運搬される。一方、図22Bは、撮影時の電子カセッテ20Bの状態であり、医師又は放射線技師は、取っ手80を把持し、ヒンジ部170を中心として筐体48を回動させると、該筐体48は、図22Aの位置から図22Bの位置にまで回動し、撮影が可能な状態となる。
また、パネル収容ユニット30と制御ユニット32との間では、信号の送受信や電力供給をフレキシブル基板62を介して行っている(図23〜図27参照)。このフレキシブル基板62は、前述したフレキシブル基板208、212と同様、可撓性を有する基板であり、図23に示すように、ヒンジ部170内で一回転した状態で配置されている。そのため、上述のように、パネル収容ユニット30に対して制御ユニット32を回動させても、該回動に伴うテンションがフレキシブル基板62にかかることを効果的に抑制することができる。
そして、パネル収容ユニット30の筐体40内において、外力作用部218、220の配置としては、図24〜図27に示すように、第1実施形態の場合と同様に、外力作用部218、220を上下方向に沿って配置してもよいし、あるいは、水平方向に沿って配置してもよい。いずれの場合であっても、外力作用部218、220を上下方向に沿って配置したことによる各効果や、あるいは、水平方向に沿って配置したことによる各効果を容易に得ることができる。なお、図24及び図25は、第3変形例(図16及び図17参照)を適用した場合を図示し、一方で、図26及び図27は、第4変形例(図18〜図20参照)を適用した場合を図示している。
次に、第3実施形態に係る電子カセッテ20C及び放射線画像撮影システム10Cについて、図28〜図31を参照しながら説明する。
第3実施形態に係る電子カセッテ20C及び放射線画像撮影システム10Cは、パネル収容ユニット30の矢印X2方向の側面側が上方に膨出した突出部分とされ、この突出部分が制御ユニット32として機能する点で、第1及び第2実施形態に係る電子カセッテ20A、20B及び放射線画像撮影システム10A、10B(図1〜図27参照)とは異なる。
従って、カセッテ制御部50、電源部52及び通信部54や、表示部82及び取っ手80等、放射線16から放射線画像への変換に寄与しない構成要素は、この突出部分に集中して配置されている。また、パネル収容ユニット30における放射線変換パネル92、外力作用部218、220側の構成は、第2実施形態と同様であり、詳細な説明は省略する。
なお、図31の場合、筐体48内の底面のうち、前記突出部分(制御ユニット32)と放射線変換パネル92、外力作用部218、220側との境界部分には、上方に向かう突起部248が形成され、この突起部248に解体性接着剤222を介して矢印X2方向側の外力作用部218の電極226が固着されている。
第3実施形態においても、外力作用部218、220を配設したことによる第1及び第2実施形態の各効果が容易に得られることは勿論である。
上記の説明では、基板194上に放射線変換層196を配設し、基板194から上方に向かって信号出力層200、光電変換層202、接着層204及びシンチレータ206の順に積層し、積層して構成された放射線変換層196を保護膜198で被覆するものであった。
第1〜第3実施形態に係る電子カセッテ20A〜20Cは、このような構成に代えて、図32及び図33に示す変形例(以下、第5変形例ともいう。)も実現可能である。
第5変形例は、図32及び図33に示すように、基板194に信号出力層200及び光電変換層202の順に形成する一方で、アルミニウム基板又はプラスチック樹脂等の他の基板250に蒸着等によりシンチレータ206を形成し、光電変換層202とシンチレータ206とを対向させた状態で、接着層204を介して光電変換層202とシンチレータ206とを接着固定したものである。従って、第5変形例では、前述した保護膜198は設けられていない。また、基板194、250は、熱膨張係数が互いに異なる基板である。
さらに、第5変形例において、図32の場合には、基板250の周縁部260と筐体40の側面との間にも、水平方向に沿って、外力作用部220が接着固定され、一方で、図33の場合には、筐体40の側面から内方に向かって突起部252、254が形成され、該各突起部252、254と各基板194、250の周縁部230、260との間に外力作用部220が上下方向に沿って設けられている。なお、図33において、外力作用部220は、解体性接着剤232を介して各突起部252、254に接着固定されている。
図32の場合には、温度変化に伴って放射線変換パネル92が変形するおそれがあっても、基板194側の2つの外力作用部220により該基板194を水平方向に引張るように外力を作用し続けると共に、基板250側の2つの外力作用部220によって該基板250を水平方向に引張るように外力を作用し続けることで、放射線変換パネル92の平面性をより確実に且つ効率よく確保することができる。
一方、図33の場合には、温度変化に伴って放射線変換パネル92が変形するおそれがあっても、基板194側の2つの外力作用部220により該基板194に対して上下方向に外力を作用し続けると共に、基板250側の2つの外力作用部220によって該基板250に対して上下方向に外力を作用し続けることで、放射線変換パネル92の平面性をより確実に且つ効率よく確保することができる。
なお、図32及び図33のいずれの場合であっても、各基板194、250の熱膨張係数が互いに異なるので、放射線変換パネル92の温度変化に伴う周縁部230、260の変形量も互いに異なることになる。この場合、前記温度変化に伴う前記各変形量に応じて、基板194側の各外力作用部220に供給する制御電圧の大きさ(及び極性)と、基板250側の各外力作用部220に供給する制御電圧の大きさ(及び極性)とが互いに異なるように適宜調整することで、各基板194、250に対して適切な外力を作用し続けることが可能となる。
また、第5変形例において、シンチレータ206が柱状結晶のCsIからなる場合には、放射線変換パネル92の平面性が確保されることで、基板194、250に対する該柱状結晶の垂直性が維持され、この結果、前記温度変化に関わりなく、鮮鋭度の高い放射線画像を容易に得ることができる。さらに、第5変形例でも、アクチュエータ素子234がゴム状の高分子膜(エラストマー)から構成されていれば、外部からの衝撃を吸収する衝撃吸収材としても機能するので、筐体40内の各構成要素を前記衝撃から効果的に保護することができる。
さらに、図32及び図33では、表面照射型の放射線変換パネル92を図示しているが、これに限定されることはなく、シンチレータ206及び基板250を筐体40の底面側に配置する一方で、基板194、信号出力層200及び光電変換層202を筐体40の上面側に配置して裏面照射型の放射線変換パネルを構成しても、上記の各効果を得ることができる。
また、上記の説明では、基板194に対して水平方向に外力を作用させるために、該基板194の側面(周縁部230)に解体性接着剤244、246を介して外力作用部218、220を接着固定する場合について説明した。
第1実施形態に係る電子カセッテ20Aは、このような構成に代えて、図34及び図35に示す変形例(以下、第6変形例ともいう。)も実現可能である。
図34及び図35に示す第6変形例の電子カセッテ20Aでは、外力作用部218、220が、基板194の底面における周縁部230側に解体性接着剤244、246を介して接着され、基台190と共に基板194を支持している点で、第4変形例(図18〜図20B参照)とは、異なる。
すなわち、図34において、外力作用部220は、筐体40の底面における矢印Y1方向の側面側と矢印Y2方向の側面側とに配置され、各電極236は、解体性接着剤232を介して矢印Y1方向の側面及び矢印Y2方向の側面にそれぞれ接着固定されている。また、基板194の周縁部230は、基台190から矢印Y1方向及び矢印Y2方向にそれぞれ突出している。この場合、矢印Y1方向の周縁部230は、解体性接着剤244を介して矢印Y1方向側の外力作用部220の電極238及びアクチュエータ素子234の一部と接着固定されると共に、矢印Y2方向の周縁部230は、解体性接着剤244を介して矢印Y2方向側の外力作用部220の電極238及びアクチュエータ素子234の一部と接着固定されている。
一方、図35において、外力作用部218は、筐体40の底面における矢印X1方向の側面側と矢印X2方向の側面側とに配置され、各電極226は、解体性接着剤222を介して矢印X1方向の側面及び矢印X2方向の側面にそれぞれ接着固定されている。また、基板194の周縁部230は、基台190から矢印X1方向及び矢印X2方向にそれぞれ突出している。この場合、矢印X1方向の周縁部230は、解体性接着剤246を介して矢印X1方向側の外力作用部218の電極228及びアクチュエータ素子224の一部と接着固定されると共に、矢印X2方向の周縁部230は、解体性接着剤246を介して矢印X2方向側の外力作用部218の電極228及びアクチュエータ素子224の一部と接着固定されている。
そして、第6変形例でも、図20と同様の方法で制御電圧を印加することにより、各外力作用部218、220を構成するアクチュエータ素子224、234は、それぞれ収縮し、この結果、基板194の底面側における対向する二辺の周縁部230の箇所に対して、筐体40の側面側に引っ張るような水平方向の外力を作用させることができる。従って、この場合でも、温度変化に応じて、基板194を含む放射線変換パネル92を確実に平坦に維持することができる。
また、第6変形例では、各外力作用部218、220が基台190と共に基板194を支持しているので、筐体40内で放射線変換パネル92を確実に支持することができる。
また、放射線変換層196と撮影領域46とが重なり合うように放射線変換パネル92が位置決めされていればよいので(図4参照)、電子カセッテ20Aのさらなる軽量化を図るために、基台190を省略して、各外力作用部218、220により基板194を支持することも可能である。この場合、遮蔽板192は、例えば、基板194の底面に配設すればよい。
なお、本発明は、上述の実施の形態に限らず、本発明の要旨を逸脱することなく、種々の構成を採り得ることは勿論である。
10A〜10C…放射線画像撮影システム
14…被写体
16…放射線
18…放射線源
20A〜20C…電子カセッテ
22…コンソール
30…パネル収容ユニット
40、48…筐体
50…カセッテ制御部
62、208、212…フレキシブル基板
92…放射線変換パネル
194、250…基板
196…放射線変換層
200…信号出力層
202…光電変換層
206…シンチレータ
216…温度センサ
218、220…外力作用部
222、232、244、246…解体性接着剤
224、234…アクチュエータ素子
226、228、236、238…電極
230、260…周縁部
240…外力制御部

Claims (18)

  1. 放射線を放射線画像に変換する放射線変換パネルと、
    前記放射線変換パネルの周縁部に外力を作用させる外力作用部と、
    を有することを特徴とする放射線画像撮影装置。
  2. 請求項1記載の装置において、
    前記放射線変換パネルの温度を検出する温度検出部と、
    前記温度検出部が検出した前記温度に基づいて、前記放射線変換パネルの温度変化に応じた前記外力を前記周縁部に作用させるように前記外力作用部を制御する外力制御部と、
    をさらに有することを特徴とする放射線画像撮影装置。
  3. 請求項2記載の装置において、
    前記放射線変換パネルは、基板と、前記基板上に配置され、且つ、前記放射線を前記放射線画像の電気信号に変換する放射線変換層とを有し、
    前記外力作用部は、前記基板の周縁部に前記外力を作用させることを特徴とする放射線画像撮影装置。
  4. 請求項3記載の装置において、
    前記基板は、前記放射線変換パネルの温度変化に応じて変形し、且つ、可撓性を有する略矩形状の基板であり、
    前記基板の四辺のうち、少なくとも一辺には、前記放射線変換層に対する信号の入力又は出力が可能な外部接続部が設けられ、
    前記外力作用部は、少なくとも、前記外部接続部が設けられた辺に前記外力を作用させることを特徴とする放射線画像撮影装置。
  5. 請求項4記載の装置において、
    前記基板の四辺のうち、隣接する二辺に前記外部接続部がそれぞれ設けられ、
    一方の外部接続部は、前記電気信号を読み出すための制御信号を前記放射線変換層に供給し、
    他方の外部接続部は、前記制御信号の供給に応じて前記放射線変換層から読み出された前記電気信号を出力することを特徴とする放射線画像撮影装置。
  6. 請求項4又は5記載の装置において、
    前記外力作用部は、前記外部接続部、及び、該外部接続部が設けられた辺に前記外力を作用させることを特徴とする放射線画像撮影装置。
  7. 請求項4又は5記載の装置において、
    前記外力作用部は、前記外部接続部を避けるように、該外部接続部が設けられた辺に前記外力を作用させることを特徴とする放射線画像撮影装置。
  8. 請求項7記載の装置において、
    前記外部接続部が設けられた辺には、前記外部接続部を避けるように、ボス部が突出形成され、
    前記外力作用部は、前記ボス部を介して前記外部接続部が設けられた辺に前記外力を作用させることを特徴とする放射線画像撮影装置。
  9. 請求項4〜8のいずれか1項に記載の装置において、
    前記外力作用部は、前記外部接続部が設けられた辺と、該外部接続部が設けられた辺に対向する辺とに対して前記外力を作用させることを特徴とする放射線画像撮影装置。
  10. 請求項4〜9のいずれか1項に記載の装置において、
    前記外力作用部は、前記基板の四辺に対して前記外力を作用させることを特徴とする放射線画像撮影装置。
  11. 請求項1〜10のいずれか1項に記載の装置において、
    前記放射線変換パネル及び前記外力作用部を収容し、且つ、前記放射線を透過可能なパネル収容ユニットをさらに有し、
    前記外力作用部の一端部は、前記パネル収容ユニットの内壁に固着され、
    前記外力作用部の他端部は、前記放射線変換パネルの周縁部に接触又は固着していることを特徴とする放射線画像撮影装置。
  12. 請求項11記載の装置において、
    前記パネル収容ユニットは、略矩形状の筐体を有し、
    前記外力作用部の一端部は、前記筐体の上面に固着され、
    前記外力作用部の他端部は、前記放射線変換パネルの周縁部に接触し、
    前記外力作用部は、前記上面から前記周縁部に向かう方向に前記外力を作用させることを特徴とする放射線画像撮影装置。
  13. 請求項11記載の装置において、
    前記パネル収容ユニットは、略矩形状の筐体を有し、
    前記外力作用部の一端部は、前記筐体の側面に固着され、
    前記外力作用部の他端部は、前記放射線変換パネルの周縁部に固着され、
    前記外力作用部は、前記周縁部から前記側面に向かう方向に前記外力を作用させることを特徴とする放射線画像撮影装置。
  14. 請求項11〜13のいずれか1項に記載の装置において、
    前記外力作用部は、解体性接着剤を介して前記パネル収容ユニット又は前記放射線変換パネルの周縁部に接着されることを特徴とする放射線画像撮影装置。
  15. 請求項1〜14のいずれか1項に記載の装置において、
    前記外力作用部は、高分子材料を用いたアクチュエータ、形状記憶合金を用いたアクチュエータ、又は、圧電素子を用いたアクチュエータであることを特徴とする放射線画像撮影装置。
  16. 請求項15記載の装置において、
    前記高分子材料は、高分子ゲル、高分子電解質ゲル、非イオン高分子ゲル又は導電性高分子であることを特徴とする放射線画像撮影装置。
  17. 請求項15記載の装置において、
    前記圧電素子は、水晶、ロッシェル塩、チタン酸バリウム又はジルコンチタン酸鉛を用いた素子であることを特徴とする放射線画像撮影装置。
  18. 放射線を放射線画像に変換する放射線変換パネル、及び、前記放射線変換パネルの周縁部に外力を作用させる外力作用部を有する放射線画像撮影装置と、
    前記放射線画像撮影装置を制御する制御装置と、
    を備えることを特徴とする放射線画像撮影システム。
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