JP2011225246A - 包装袋 - Google Patents

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肇 川上
Atsushi Nakamura
篤史 中村
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Abstract

【課題】複数の内容物を一体的に取り扱うための包装袋でありながら、複数の包装袋の一端どうしを接合する接合部を持ち手として機能させることにより、コストの上昇を抑えつつ、持ち運び時の良好な取り扱い性を確保する。
【解決手段】内容物2を収容する包装袋1Aであって、内容物2を収容する複数の包装袋1Aの少なくとも一端どうしを、持ち運び時に持ち手として機能する接合部12を介して接合した。
【選択図】 図1

Description

本発明は、内容物を収容する包装袋に関し、特に、複数の内容物を一体的に取り扱うための包装袋に関する。
各種の物品(内容物)を包装する包装材として、プラスチックフィルムなどで形成される包装袋が広く用いられている。例えば、特許文献1には、トイレットペーパーなどのロール製品を複数個まとめて収容可能な包装袋が示されている。トイレットペーパーは、軽量かつ小型の物品であるため、一つの包装袋に多くの個数(例えば、12個)を収容することができる。また、特許文献1に示される包装袋の上部には、持ち手部材が接合されているので、持ち運び時の取り扱い性も優れている。
特開2005−153959号公報
しかしながら、特許文献1に示される包装袋では、持ち手部材を別途用意して袋本体に接合する必要があるので、部材点数や工数の増加によりコストが上昇するという問題がある。
また、特許文献1に示される包装袋では、複数の物品をあらかじめ決められた並び形態で収容するので、大型の物品に適用した場合、持ち運び時や収納時の取り扱い性が著しく低下する可能性がある。
例えば、60cm×42mの気泡シートをロール状に巻き取った大型のロール製品(直径30cm×高さ60cmの円柱形)を一の包装袋に2個まとめて収容する場合について考えると、ロール製品どうしを横方向に並ぶ横並び形態で収容する方法と、縦方向に並ぶ縦並び形態で収容する方法とがある。
ここで、ロール製品どうしを横方向に並ぶ横並び形態で包装袋に収容した場合は、その縦横比(1:1=60cm:60cm)が小さくなるので、持ち運び時の取り扱い性に優れる反面、底面積が大きくなるので、収納時の取り扱い性に劣るという問題がある。
一方、ロール製品どうしを縦方向に並ぶ縦並び形態で包装袋に収容した場合は、底面積が小さくなるので、収納時の取り扱い性に優れる反面、縦横比(4:1=120cm:30cm)が大きくなるので、持ち運び時の取り扱い性に劣るという問題がある。
本発明は、上記の事情にかんがみなされたものであり、複数の内容物を一体的に取り扱うための包装袋でありながら、複数の包装袋の一端どうしを接合する接合部を持ち手として機能させることにより、コストの上昇を抑えつつ、持ち運び時の良好な取り扱い性を確保できる包装袋の提供を目的とする。
上記目的を達成するため本発明の包装袋は、内容物を収容する包装袋であって、前記内容物を収容する複数の包装袋の少なくとも一端どうしを、持ち運び時に持ち手として機能する接合部を介して接合した構成としてある。
以上のように、本発明によれば、複数の内容物を一体的に取り扱うための包装袋でありながら、複数の包装袋の一端どうしを接合する接合部を持ち手として機能させることにより、コストの上昇を抑えつつ、持ち運び時の良好な取り扱い性を確保できる。
本発明の第一実施形態に係る包装袋の横並び形態を示す斜視図である。 本発明の第一実施形態に係る包装袋の縦並び形態を示す斜視図である。 本発明の第一実施形態に係る包装袋の横並び形態を示す平面図である。 本発明の第一実施形態に係る包装袋の変形例を示す斜視図である。 本発明の第二実施形態に係る包装袋の横並び形態を示す斜視図である。 本発明の第二実施形態に係る包装袋の変形例を示す斜視図である。 本発明の第三実施形態に係る包装袋の横並び形態を示す斜視図である。 本発明の第四実施形態に係る包装袋の横並び形態を示す斜視図である。
以下、本発明の実施形態について、図面を参照して説明する。
[第一実施形態]
図1は、本発明の第一実施形態に係る包装袋の横並び形態を示す斜視図、図2は、本発明の第一実施形態に係る包装袋の縦並び形態を示す斜視図である。
これらの図に示すように、本発明の第一実施形態に係る包装袋1Aは、ポリエチレンなどのプラスチックフィルムで形成されており、内容物2を収容可能な袋本体11を備えている。
袋本体11は、例えば、一枚のプラスチックフィルムの側縁部どうしをヒートシール(熱融着)により接合して円筒形とした後、その両端部に形成される開口のいずれか一方をヒートシールで封止することにより形成される。
そして、他方の開口から内容物2を収容した後、当該開口をヒートシールで封止することにより、内容物2が包装袋1Aによって包装される。
包装袋1Aに収容する内容物2としては、持ち運び、収納、陳列、運送などに際し、複数個を一体的に取り扱うことが求められるとともに、横方向に並べたり、縦方向に並べることが可能な物品を想定している。
例えば、本実施形態の包装袋1Aは、60cm×42mの気泡シートをロール状に巻き取った大型のロール製品(直径30cm×高さ60cmの円柱形)を内容物2として収容するとともに、複数の内容物2を一体的に取り扱うことができるように形成される。
複数の内容物2を一体的に取り扱う場合は、持ち運び時の取り扱い性について十分に考慮する必要がある。特に、複数の大型物品を内容物2として収容する場合は、手で握ったり、腕に掛けることが可能な持ち手を包装袋1Aに設けることが求められる。
そこで、本発明の実施形態においては、内容物2を収容する複数の包装袋1Aの少なくとも一端どうしを接合部12において接合し、持ち運び時に持ち手として機能するよう構成してある。
このようにすると、複数の内容物2を一体的に取り扱うための包装袋1Aでありながら、複数の包装袋1Aの一端どうしを接合する接合部12を持ち手として機能させることにより、コストの上昇を抑えつつ、持ち運び時の良好な取り扱い性を確保できる。
また、複数の内容物2を一体的に取り扱う場合は、内容物2の並び形態に応じて取り扱い性が変わることを考慮する必要がある。
例えば、内容物2どうしを横方向に並ぶ横並び形態で包装した場合は、その縦横比(1:1=60cm:60cm)が小さくなるので、持ち運び時の取り扱い性に優れる反面、底面積が大きくなるので、収納時の取り扱い性に劣るという問題がある。
一方、内容物2どうしを縦方向に並ぶ縦並び形態で包装した場合は、底面積が小さくなるので、収納時の取り扱い性に優れる反面、縦横比(4:1=120cm:30cm)が大きくなるので、持ち運び時の取り扱い性に劣るという問題がある。
そこで、本発明の実施形態においては、接合部12を構成するシート材の柔軟性(可撓性)を利用して、接合部12を回動中心として複数の包装袋1Aを相対的に回動させることにより、各包装袋1Aに収容された内容物2どうしが横方向に並ぶ横並び形態(図1参照)と、縦方向に並ぶ縦並び形態(図2参照)とを選択可能にしてある。
このようにすると、複数の内容物2を一体的に取り扱うための包装袋1Aでありながら、複数の内容物2の並び形態を選択的に変更可能とすることにより、持ち運び時及び収納時において良好な取り扱い性を兼ね備えることができる。
接合部12の接合方法は任意であるが、包装袋1Aをプラスチックフィルムで形成する場合は、熱融着による接合が好ましい。ただし、テープによる接合、結束による接合等であってもよいことはもちろんである。
このようにすると、包装袋1Aの一端どうしを簡単に接合できるだけでなく、接合部12に適度な接合強度を確保し、接合部12を持ち手として複数の内容物2を持ち運ぶことが可能になる。
なお、接合部12の接合工程は、包装袋1Aに対する内容物2の収容工程前であってもよいし、収容工程後であってもよい。
図3は、本発明の第一実施形態に係る包装袋の横並び形態を示す平面図である。
この図に示すように、接合部12より袋本体11側には、所定の操作に応じて接合部12と袋本体11を分離させる分離部13を設けることが好ましい。
このようにすると、各内容物2を包装袋1Aに収容したままの状態で容易に分離することができるので、各内容物2を包装状態のまま個別に持ち運んだり、収納することが可能になる。
なお、分離部13は、包装袋1Aの開封手段に兼用してもよい。このようにすると、包装袋1Aの分離及び開封が同時に行われるので、開封時の手間を省くことができる。
また、分離部13は、いずれか一方の包装袋Aのみに形成するようにしてもよい。
分離部13は、持ち運び時に作用する内容物2の荷重では分離されず、かつ、所定の操作に応じて分離されるように形成することが好ましい。
例えば、本実施形態の分離部13は、所定の切断操作に応じて切断されるミシン目であり、持ち運び時に作用する内容物2の荷重では切断されない連結強度を確保している。
なお、ミシン目の形成工程は、包装袋1Aに対する内容物2の収容工程前であってもよいし、収容工程後であってもよい。
図4は、本発明の第一実施形態に係る包装袋の変形例を示す斜視図である。
この図に示すように、接合部12は、把持用の孔14を備えることができる。例えば、接合部12の接合面積を広くし、その中心部に横長状の孔14を打ち抜き形成する。
このようにすると、接合部12を持ち手として機能させるにあたり、接合部12を手で握りやすくし、持ち運び時の取り扱い性をさらに向上させることができる。
なお、接合部12における接合は、包装袋1Aの一端どうしの全体にわたって行う必要はなく、例えば、横長状の孔14の下部あるいは中央部の横方向において帯状に行ってもよい。
以上のように構成された第一実施形態によれば、内容物2を収容する包装袋1Aであって、内容物2を収容する複数の包装袋1Aの少なくとも一端どうしを、
持ち運び時に持ち手として機能する接合部12を介して接合したので、複数の内容物2を一体的に取り扱うための包装袋1Aでありながら、複数の包装袋1Aの一端どうしを接合する接合部12を持ち手として機能させることにより、コストの上昇を抑えつつ、持ち運び時の良好な取り扱い性を確保できる。
また、前記接合部12を回動中心として複数の包装袋1Aを相対的に回動させることにより、各包装袋1Aに収容された内容物2どうしが横方向に並ぶ横並び形態と、縦方向に並ぶ縦並び形態とを選択可能にしたので、複数の内容物2を一体的に取り扱うための包装袋1Aでありながら、複数の内容物2の並び形態を選択的に変更可能とすることにより、持ち運び時及び収納時において良好な取り扱い性を兼ね備えることができる。
また、接合部12より袋本体11側に、所定の操作に応じて接合部12と袋本体11を分離させる分離部13を備えるので、各内容物2を包装袋1Aに収容したままの状態で容易に分離することができる。これにより、各内容物2を包装状態のまま個別に持ち運んだり、収納することが可能になる。
また、本実施形態の分離部13は、所定の切断操作に応じて切断されるミシン目であり、包装袋1Aに対する内容物2の収容前又は収容後に形成されるので、包装袋1Aに対する内容物2の収容工程前又は収容工程後に、ミシン目の形成工程を追加するだけで、包装袋1Aに分離部13を備えることができる。
また、接合部12は、把持用の孔14を備えることができるので、接合部12を持ち手として機能させるにあたり、接合部12を手で握りやすくし、持ち運び時の取り扱い性をさらに向上させることができる。
[第二実施形態]
つぎに、本発明の第二実施形態に係る包装袋1Bについて、図5及び図6を参照して説明する。ただし、前記実施形態と共通する部分については、前記実施形態と同一の符号を付与することにより、前記実施形態の説明を援用する。
図5は、本発明の第二実施形態に係る包装袋の横並び形態を示す斜視図、図6は、本発明の第二実施形態に係る包装袋の変形例を示す斜視図である。
これらの図に示すように、本発明の第二実施形態は、横並び形態又は縦並び形態とした複数の包装袋1Bの高さ方向両端どうし又は幅方向両端どうしを接合する場合において、いずれか一端の接合を着脱自在な接合部材15で行う点が前記実施形態と相違している。
接合部材15としては、例えば、二つの部材を着脱自在に接合可能な両面テープ、粘着材、面ファスナなどを用いることができる。
以上のように構成された第二実施形態によれば、複数の包装袋1Bの高さ方向又は幅方向両端どうしを接合するものでありながら、着脱自在な接合部材15による接合を解除すれば、第一実施形態の包装袋1Aと同様に、接合部12を回動中心として複数の包装袋1Bを相対的に回動させることにより、各包装袋1Bに収容された内容物2どうしが横方向に並ぶ横並び形態と、縦方向に並ぶ縦並び形態とを選択することが可能になる。
しかも、第二実施形態では、横並び形態又は縦並び形態において、複数の包装袋1Bの高さ方向両端どうし又は幅方向両端どうしが接合されるので、横並び形態又は縦並び形態を安定的に保つことができ、その結果、持ち運び時や収納時の取り扱い性をさらに向上させることが可能になる。
[第三実施形態]
つぎに、本発明の第三実施形態に係る包装袋1Cについて、図7を参照して説明する。ただし、前記実施形態と共通する部分については、前記実施形態と同一の符号を付与することにより、前記実施形態の説明を援用する。
図7は、本発明の第三実施形態に係る包装袋の横並び形態を示す斜視図である。
この図に示すように、本発明の第三実施形態は、複数の包装袋1Cの少なくとも対向する側部に、複数の包装袋1Cの側部どうしを連結する耳部16を形成し、該耳部16に、所定の操作に応じて複数の包装袋1Cの側部どうしを分離させる分離部17を備える点が前記実施形態と相違している。
分離部17としては、例えば、所定の切断操作に応じて切断されるミシン目を用いることができる。
以上のように構成された第三実施形態によれば、複数の包装袋1Cの側部どうしを連結するものでありながら、分離部17によって側部どうしの連結を解除すれば、第一実施形態の包装袋1Aと同様に、接合部12を回動中心として複数の包装袋1Cを相対的に回動させることにより、各包装袋1Cに収容された内容物2どうしが横方向に並ぶ横並び形態と、縦方向に並ぶ縦並び形態とを選択することが可能になる。
しかも、第三実施形態では、初期状態において、複数の包装袋1Cの側部どうしが連結されているので、横並び形態を安定的に保つことができ、その結果、持ち運び時の取り扱い性をさらに向上させることが可能になる。
図8は、本発明の第四実施形態に係る包装袋の横並び形態を示す斜視図である。
第一〜三の実施形態では、複数の包装袋1A(1B,1C)の一端どうしを対向させた状態で、その一部を接合してあるが、本発明の第四実施形態では、図8に示すように、複数の包装袋1Dの一端どうしを上下に重ね合わせ、そのほぼ中央を接合してある。このように接合した場合には、接合部12の下に手や腕を位置させることによって接合部付近を握ったり、引っ掛けたりすることが可能となる。
以上、本発明について、実施形態を示して説明したが、本発明は、上述した実施形態にのみ限定されるものではなく、各実施形態を組み合わせたものなど、種々の変更が可能であることは言うまでもない。
例えば、前記実施形態では、二つの包装袋を接合しているが、三つ以上の包装袋を接合してもよい。
また、前記実施形態では、分離部13としてミシン目を用いているが、所定の操作に応じて分離可能であれば、例えば、ノッチ、V字状カット、レーザー加工等を施した任意の分離部13を用いることができる。
また、延伸方向に沿って引き裂きが容易となるプラスチックフィルムを用いて包装袋を形成する場合は、延伸方向を分離予定線に沿わせることでミシン目に代えることができる。
また、分離部13の形成位置も、上記実施形態のほか、例えば、図8に示すように接合部12に幅を持たせ、その幅のある接合部12の任意の位置に分離部13を形成したり、接合部を二本形成し、二本の接合部の間に分離部を形成したりすることもできる。このようにすると、分離部13から分離した個々の包装袋1Dは、密封状態を保つことができる。
さらに、接合部12における接合は、包装する内容物の種類等に応じて、包装袋1A,1B,1C,1Dの一端どうしの一部あるいは全体にわたって行うことができる。
本発明は、複数の内容物を一体的に取り扱うための包装袋に適用される。特に、持ち運び時や収納時において良好な取り扱い性が要求される大型物品用の包装袋に好適に用いることができる。
1A 包装袋
1B 包装袋
1C 包装袋
1D 包装袋
2 内容物
11 袋本体
12 接合部(持ち手)
13 分離部
14 孔
15 接合部材
16 耳部
17 分離部

Claims (9)

  1. 内容物を収容する包装袋であって、
    前記内容物を収容する複数の包装袋の少なくとも一端どうしを、持ち運び時に持ち手として機能する接合部を介して接合したことを特徴とする包装袋。
  2. 前記接合部を回動中心として複数の前記包装袋を相対的に回動させることにより、各包装袋に収容された前記内容物どうしが横方向に並ぶ横並び形態と、縦方向に並ぶ縦並び形態とを選択可能にした請求項1記載の包装袋。
  3. 横並び形態とした複数の前記包装袋の高さ方向両端どうしを接合する場合において、いずれか一端の接合を着脱自在な接合部材で行う請求項2記載の包装袋。
  4. 縦並び形態とした複数の前記包装袋の幅方向両端どうしを接合する場合において、いずれか一端の接合を着脱自在な接合部材で行う請求項2記載の包装袋。
  5. 前記接合部材は、両面テープ、粘着材又は面ファスナである請求項3又は4記載の包装袋。
  6. 前記接合部より袋本体側に、所定の操作に応じて前記接合部と前記袋本体を分離させる分離部を備える請求項1〜5のいずれか一項に記載の包装袋。
  7. 複数の前記包装袋の少なくとも対向する側部に、複数の前記包装袋の側部どうしを連結する耳部を形成し、該耳部に、所定の操作に応じて複数の前記包装袋の側部どうしを分離させる分離部を備える請求項1〜6のいずれか一項に記載の包装袋。
  8. 前記分離部は、所定の切断操作に応じて切断されるミシン目であり、前記包装袋に対する前記内容物の収容前又は収容後に形成される請求項6又は7記載の包装袋。
  9. 前記接合部は、把持用の孔を備える請求項1〜8のいずれか一項に記載の包装袋。
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