JP2011224432A - 汚染地盤の浄化方法及び浄化材 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】 有機塩素化合物を分解する微生物によって、地盤に含まれる有機塩素化合物を原位置で分解して浄化する汚染地盤の浄化方法であって、微生物を吸着する粉体をろ材として微生物の培養液をろ別し、微生物を粉体に集菌する集菌工程と、微生物を集菌した粉体を地盤に攪拌混合する攪拌混合工程とを行うことを特徴とする。
【選択図】 図1
Description
前記微生物を吸着する粉体をろ材として前記微生物の培養液をろ別し、前記微生物を前記粉体に集菌する集菌工程と、前記微生物を集菌した粉体を前記地盤に攪拌混合する攪拌混合工程とを行うことを特徴とする。
以下、図1を参照して本実施形態に係る集菌工程について説明する。この集菌工程は、木炭粉をろ材としてVOC分解菌を培養した分解菌液をろ別し、VOC分解菌を木炭粉に集菌する(菌を集めてろ材に保持させる)。そこで、先ず、分解菌液の作製方法について説明する。
VOC分解菌が混入しているVOC汚染地下水を揚水して、容積が20Lの密閉型の水槽に充填する。尚、水槽を密閉型とすることで、VOCが揮発してしまうことを防止できると共に、水槽内を嫌気状態に保つことができる。
木炭粉へのVOC分解菌の集菌について確認するべく、図1に示すろ過装置1を用いて集菌試験を行った。以下、この集菌試験について説明する。
ろ過装置1によってろ別される前の分解菌液及びろ別された後の通過液に夫々含まれるVOC分解菌数を検出した。尚、このVOC分解菌数の検出は、16SrDNAの遺伝子をリアルタイムPCR法により定量検出することで行った。そして、分解菌液に含まれるVOC分解菌数(1)と、通過液に含まれるVOC分解菌数(2)から、木炭粉5へのVOC分解菌の集菌率(1−(2)/(1))×100を求めた。その結果を表1に示す。
次に、図2乃至図5を参照して、集菌工程によってVOC分解菌を集菌した木炭粉5(以下集菌木炭粉と称する)を地盤に攪拌混合する攪拌混合工程について説明する。
本実施形態に係る攪拌混合工程では、図2乃至図4に示す攪拌混合装置10によって、集菌木炭粉を地盤に攪拌混合する。そこで、先ず、攪拌混合装置10について説明する。
この攪拌混合装置10によって集菌木炭粉を地盤に攪拌混合する場合、先ず、図2に示すように、浄化対象となる地盤の汚染範囲Aの上方に、中空攪拌軸11を配置する。そして、中空攪拌軸11を回転させながら下降させ、掘削爪13を地盤に接触させる。これによって、地盤を汚染範囲Aに向かって掘削し、図3に示すように、攪拌翼12が汚染範囲Aを通過するまで、中空攪拌軸11を地盤内に貫入させる。尚、地盤において攪拌翼12が通過した範囲は、攪拌翼12及び掘削爪13によって攪拌され、攪乱範囲Bとなる。
集菌木炭粉による汚染地盤の浄化作用を確認するべく、VOC分解試験を行った。以下、このVOC分解試験について説明する。
VOC分解試験では、VOCとしてTCEを採用し、TCEを含有する地盤に対する集菌木炭粉の浄化作用について検討した。具体的には、表2に示す作製条件に基づいて試験区1乃至3を作製し、TCEを含有させた地盤に対して、分解菌液のみを混合した場合と、分解菌液と集菌していない木炭粉を混合した場合と、集菌木炭粉を混合した場合とについて比較検討を行った。尚、試験区1は、分解菌液のみが混合された汚染地盤に対応する。試験区2は、分解菌液と集菌していない木炭粉が混合された汚染地盤に対応する。試験区3は、集菌木炭粉が混合された汚染地盤に対応する。以下、試験区1乃至3の作製方法について説明する。
作製した試験区1乃至3を静置し、所定日数が経過するごとに夫々のメジューム瓶内のcis−DCE濃度及びTCE濃度を測定した。この測定の結果を図5(a)乃至(c)に示す。尚、VOC分解菌によってTCEが分解されるとcis−DCEが発生する。このため、cis−DCE濃度を測定することで、VOC分解菌によってTCEが分解されているか否かを確認できる。
また、本実施形態に係る汚染地盤の浄化材、すなわち、集菌工程で作製された集菌木炭粉を含有した分散木炭粉を地盤に攪拌混合すると、高濃度VOCによって汚染された地盤を効率よく浄化できることが確認できた。
前述した実施形態は、本発明の理解を容易にするためのものであり、本発明を限定して解釈するためのものではない。本発明は、その趣旨を逸脱することなく変更、改良されると共に、本発明にはその等価物も含まれる。
Claims (5)
- 有機塩素化合物を分解する微生物によって、地盤に含まれる有機塩素化合物を原位置で分解して浄化する汚染地盤の浄化方法であって、
前記微生物を吸着する粉体をろ材として前記微生物の培養液をろ別し、前記微生物を前記粉体に集菌する集菌工程と、
前記微生物を集菌した粉体を前記地盤に攪拌混合する攪拌混合工程と、
を行うことを特徴とする汚染地盤の浄化方法。 - 前記粉体は、粉末状の木炭であることを特徴とする請求項1に記載の汚染地盤の浄化方法。
- 前記攪拌混合工程では、前記微生物を集菌した粉体を分散媒に分散させて前記地盤に攪拌混合することを特徴とする請求項1又は2に記載の汚染地盤の浄化方法。
- 前記攪拌混合工程では、前記微生物を集菌した粉体と共に、前記微生物の栄養材となる乳化植物油を前記地盤に攪拌混合することを特徴とする請求項1から3の何れか1項に記載の汚染地盤の浄化方法。
- 汚染地盤に攪拌混合され、前記汚染地盤に含まれる有機塩素化合物を分解する汚染地盤の浄化材であって、
前記有機化合物を分解する微生物の培養液をろ別することで作製され、前記微生物が集菌状態で吸着された粉体を含有することを特徴とする汚染地盤の浄化材。
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JP2010094319A JP2011224432A (ja) | 2010-04-15 | 2010-04-15 | 汚染地盤の浄化方法及び浄化材 |
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2010
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