JP2011220982A - Ct装置 - Google Patents

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Kiichiro Uyama
喜一郎 宇山
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Abstract

【課題】CT値のレベル変動や不均質が少ない着目部の断面像を得る。
【解決手段】X線管1と回転軸RAとの距離を変更して撮影倍率を設定し、被検体5について第一の撮影倍率で実施された第一のスキャンで得られた第一のスキャンデータと、被検体5の着目領域について第一の撮影倍率より大きな第二の撮影倍率で実施された第二のスキャンで得られた第二のスキャンデータとを入力し、再構成部9fを制御して、第一のスキャンデータからローパス処理を施した所定マトリックス数の着目領域の第一の断面像を作成し、第二のスキャンデータからハイパス処理を施した所定マトリックス数の着目領域の第二の断面像を作成し、第一の断面像と第二の断面像を加算して着目領域の合成断面像を作成する画像合成部9gとを有することを特徴とするCT装置。
【選択図】図1

Description

本発明は、被検体の断面像を撮影するコンピュータ断層撮影装置(以下CT(Computed Tomography)装置と記載する)に関する。
従来のCT装置で、回転のみを行う所謂RR(Rotate Rotate)方式(第三世代方式)と呼ばれるCT装置は、放射線源から発生する放射線(X線)を被検体に向けて照射し、被検体を放射線の光軸の方向に対し交差する回転軸で放射線に対して相対的に回転させ、一回転中の所定回転位置ごとに被検体から透過してくる放射線を1次元あるいは2次元の複数検出チャンネルを有する放射線検出器で検出し、この検出器出力から被検体の断面像ないし3次元データを得る(断層撮影する)ものである。
従来例として図8に、特許文献1に記載されているCT装置の構成を示す((a)平面図、(b)正面図)。X線管101と、ここから発生する角錐状のX線ビーム102を2次元の分解能で検出するX線検出器103が対向して配置され、このX線ビーム102に入るようにテーブル104上に載置された被検体105の透過像(透過データ)を得るようになっている。
テーブル104はXY機構106上に配置され、XY機構106は回転・昇降機構107上に配置されている。被検体105の断面像を撮影する場合は、テーブル104を回転軸RAに対し回転・昇降機構107により1回転させながら多数の方向について透過像を得る(スキャンと言う)。このスキャンにより得られた多数の透過像を制御処理部108で処理して被検体105の断面像(1枚ないし多数枚)を得る。
ここで、XY機構106は、回転軸RAに対しテーブル104を回転軸RAと直交する面内で移動させ、被検体105の着目部105aが回転軸RA上になるように位置調整するために用いられる。
さらに、回転軸RAおよびX線検出器103はシフト機構109によりX線管101に近づけあるいは遠ざけることができ、目的に応じて撮影倍率(=FDD/FCD)を変更できるようになっている。
再構成処理の方法は、通常、角錐状のX線ビームの場合、非特許文献1記載の方法が用いられる。この方法は、フィルター補正逆投影法(FBP(Filtered Back Projection)法)の一種で、3次元的に逆投影するものである。
図8に示す断面像視野(あるいはスキャン領域という)110は、テーブル104が回転軸RAに対して1回転する間に常にX線検出器103で検出されるX線ビーム102に包含される領域と定義される。断面像視野110は回転軸RAを軸とする略円筒状の領域であり、無理なく断面像を再構成できる領域である。なお、断面像視野110は、撮影倍率を上げると、これに反比例して直径と高さが小さくなる。
ところで、特許文献1に記載されているように、被検体105の一部を拡大して断層撮影する手法が知られている(以下、ROI(Region of Interest:着目領域)スキャンという)。この断層撮影では、図8(a)に示すように、断面像視野110を小さくし、被検体105の着目部105aがこの断面像視野110にちょうど収まるようにシフト機構109及びXY機構104を位置決めする。これにより、着目部105aの空間分解能の高い拡大断面像を得ることができる。
特開2002−310943号公報 L.A.Feldkamp,L.C.Davis and J.W.Kress,Practical cone−beam algorithm,J.Opt.Soc.Am.A/Vol.1,No.6/June1984
従来のROIスキャンでは、断面像視野110の半径方向に対し、被検体105がはみ出すことが起こる。図9は被検体105がはみ出した時の投影データを示す。はみ出しにより、透過データを対数変換した投影データ111において、回転平面に沿ったn方向の両端部がエアー値0になる前に打ち切られることが生じる。FBP法により、この投影データ111にn方向の高周波強調フィルタリングをした後、逆投影して断面像を再構成するわけだが、途中で打ち切られる投影データ111に対しフィルタリングを実施することで、直流成分がはみ出し具合により変動を起こす。この影響で、断面像の低周波成分が十分再現されず、CT値(断面像の画素値)の画面全体のレベル変動や画面内での不均質がおこるという問題がある。
CT値のレベル変動や不均質は着目部における構造物の形状や寸法測定、密度測定などに支障をきたす場合があり、問題となっている。
本発明は上記事情に鑑みてなされたもので、その目的は、着目部のROIスキャンを行ってもCT値のレベル変動や不均質が少ない着目部の断面像が得られるCT装置を提供することである。
前記目的を達成するため、請求項1記載の本発明に係るCT装置は、テーブル上に載置された被検体に向けて放射線を放射する放射線源と、前記被検体を透過した放射線を検出して透過像として出力する放射線検出手段と、前記放射線と交差する回転軸に対し前記テーブルと前記放射線とを相対的に回転させる回転手段と、前記回転手段と前記放射線検出手段を制御して所定の範囲で前記回転をさせつつ検出された多数の透過像をスキャンデータとして取り込んで記憶するスキャンを実施するスキャン制御手段と、前記記憶されたスキャンデータから前記被検体の断面像を再構成する再構成手段を有するCT装置において、少なくとも前記放射線源と前記回転軸との距離を変更して撮影倍率を設定する撮影倍率設定手段と、前記被検体について第一の撮影倍率で実施された第一のスキャンで得られた第一のスキャンデータと、前記被検体の着目領域について前記第一の撮影倍率より大きな第二の撮影倍率で実施された第二のスキャンで得られた第二のスキャンデータとを入力し、前記再構成手段を制御して、前記第一のスキャンデータから低周波成分通過処理を施した所定マトリックス数の前記着目領域の第一の断面像を作成し、前記第二のスキャンデータから高周波成分通過処理を施した前記所定マトリックス数の前記着目領域の第二の断面像を作成し、前記第一の断面像と前記第二の断面像を加算して前記着目領域の合成断面像を作成する画像合成手段と、を有することを要旨とする。
この構成により、低撮影倍率の第一のスキャンで断面像視野から半径方向にはみ出しの無い(あるいは少ない)被検体全体のスキャンをし、高撮影倍率の第二のスキャンで被検体の着目領域についてスキャンして、着目領域の合成断面像としては、CT値のレベル変動や不均質の少ない第一のスキャンの断面像の低周波成分(第一の断面像)と、分解能の良い第二のスキャンの断面像の高周波成分(第二の断面像)とを加算して作成するので、空間分解能が高く、かつ、CT値のレベル変動や不均質が少ない着目領域の合成断面像が得られる。
すなわち、着目領域に対して、空間分解能の高い拡大断面像を得るROI(着目領域)スキャン(第二のスキャン)を行っても、空間分解能の高さを維持したまま、CT値のレベル変動や不均質が少ない着目領域の断面像が得られる。
前記目的を達成するため、請求項2記載の発明は、請求項1に記載のCT装置において、前記テーブルを前記回転軸及び前記放射線に対し前記回転軸と直交するXY面に沿って相対的にXY移動させるXY移動手段と、断面像を表示する表示手段と、前記表示手段に表示された前記第一のスキャンデータから再構成された第三の断面像上での前記着目領域の設定を受け付ける受付手段と、前記受け付けた前記着目領域を拡大撮影するように前記第二の撮影倍率と前記XY移動の量を決定して前記撮影倍率設定手段と前記XY移動手段を制御する移動制御手段と、を有することを要旨とする。
この構成により、全体スキャン(第一のスキャン)の全体断面像(第三の断面像)上でROI(着目領域)を設定すると、自動的にROIスキャン(第二のスキャン)の撮影倍率とXY移動の量が設定され、簡便にROIスキャンを実施することができる。
前記目的を達成するため、請求項3記載の発明は、請求項1に記載のCT装置において、前記テーブルを前記回転軸及び前記放射線に対し前記回転軸と直交するXY面に沿って相対的にXY移動させるXY移動手段を有し、前記画像合成手段は、前記第二のスキャンの断面像視野を基準に前記着目領域を設定して前記第二の断面像を作成し、前記第一の撮影倍率と前記第二の撮影倍率と前記第一のスキャンと前記第二のスキャン間のXY移動量とを用いて、前記着目領域の前記第一の断面像を作成することを要旨とする。
この構成により、全体スキャン(第一のスキャン)とROIスキャン(第二のスキャン)を実施すると、ROIスキャンの断面像視野を基準に自動的にROI(着目領域)が設定され、全体スキャンとROIスキャン間の撮影倍率変化とXY移動量とから全体スキャンにおける断面像視野に対するROIの位置を正確に特定できることで、全体スキャンのスキャンデータから確実にROIを拡大した第一の断面像が作成できる。
前記目的を達成するため、請求項4記載の発明は、請求項1ないし請求項3のいずれか1項に記載のCT装置において、前記第一の断面像と前記第二の断面像及び前記合成断面像はそれぞれ3次元データであることを要旨とする。
この構成により、3次元の合成断面像を得ることができる。
本発明によれば、被検体の着目部のROIスキャンを行ってもCT値のレベル変動や不均質が少ない着目部の断面像が得られるCT装置を提供することができる。
本発明の第一の実施形態に係るCT装置の構成を示した模式図((a)平面図、(b)正面図)。 本発明の第一の実施形態に係る断層撮影のフロー図。 第一(及び第二)の実施形態に係る第一のスキャンによる全体断面像。 第一(及び第二)の実施形態に係る合成断面像作成を詳細に示したフロー図。 第一(及び第二)の実施形態に係る合成断面像作成時の途中画像を示した図。 第一の実施形態の変形例3(及び第二の実施形態の変形例2)に係る第一のスキャンの全体断面像と第二のスキャンの全体断面像。 本発明の第二の実施形態に係る断層撮影のフロー図。 従来のCT装置の構成を示した模式図((a)平面図、(b)正面図)。 被検体がはみ出した時の投影データ。
以下図面を参照して、本発明の実施形態を説明する。
(本発明の第一の実施の形態の構成)
以下、本発明の第一の実施形態の構成について図1を参照して説明する。
図1は本発明の第一の実施形態に係るCT装置の構成を示した模式図((a)平面図、(b)正面図)である。
X線管(放射線源)1と、X線管1のX線焦点Fより放射されたX線の一部である角錐状のX線ビーム(放射線)2を2次元の分解能で検出するX線検出器(放射線検出手段)3とが対向して配置され、このX線ビーム2に入るようにテーブル4上に載置された被検体5を透過したX線ビーム2がX線検出器3により検出され、透過像(透過データ)として出力される。
テーブル4はXY機構(XY移動手段)6上に配置され、XY機構6は回転・昇降機構(回転手段)7上に配置されている。テーブル4は回転・昇降機構7によりX線ビーム2と垂直に交差する(X線ビーム2と交差し、かつ、光軸Lの方向に対し実質垂直であればよい)回転軸RAに対して回転されるとともに、回転軸RAと平行なz方向にz移動(昇降)される。XY機構6は、回転軸RA及びX線ビーム2に対しテーブル4を回転軸RAと直交するXY面内でXY移動させる。
さらに、シフト機構(撮影倍率設定手段)8により回転軸RA(とテーブル4)およびX線検出器3をX線管1に近づけあるいは遠ざけることができ、X線管1のX線焦点Fと回転軸RAとの間の撮影距離FCD(Focus to rotation Center Distance)と、X線焦点FとX線検出器3の検出面3aとの間の検出距離FDD(Focus to Detector Distance)を変えて設定することができる。
ここで、XY機構6は、被検体5の着目部が回転軸RA上になるように位置調整するために用いられ、シフト機構8は目的に応じて撮影倍率(=FDD/FCD)を変更するために用いられ、回転・昇降機構7のz移動は被検体5の着目部をX線ビーム2の高さに合わせるのに用いられる。また、回転・昇降機構7の回転は断面像を撮影する場合に被検体5をX線ビーム2に対し回転させて、多数の方向について透過像を得るために用いられる。
図1に示す断面像視野(あるいはスキャン領域という)10は1回転の間に、常に測定されるX線ビーム2に包含される領域と定義される。断面像視野10は回転軸RAを軸とする略円筒状の領域であり、無理なく断面像を再構成できる領域である。
構成要素として、他に、各機構(XY機構6、回転・昇降機構7、シフト機構8)を制御し、また、X線検出器3からの透過データを処理する制御処理部9、処理結果等を表示する表示部9a(表示手段)、X線管1を制御するX線制御部(図示せず)等がある。
制御処理部9は通常のコンピュータで、CPU、メモリ、ディスク(不揮発性メモリ)、表示部9a、入力部(キーボードやマウス等)9b、機構制御ボード、インターフェース、等より成っている。
制御処理部9は、機構制御ボードにより、各機構部6,7,8の動作位置の信号(エンコーダパルス等)を受けて各機構部6,7,8を制御して被検体の位置合わせやスキャン(断層撮影走査)等を行わせる他、透過データの収集指令パルス等をX線検出器3に送る。なお、各機構部6,7,8には図示してないエンコーダが取付けられており、テーブル4のXY機構6によるXY移動位置X,Y、回転・昇降機構7によるz移動位置zと回転角度φ、及びシフト機構8によるFCD,FDDが読み取られ、それぞれ制御処理部9に送られる。
また、制御処理部9は、断層撮影時にX線検出器3からの透過データを収集し、記憶し、再構成処理して被検体の断面像を作成し、表示部9aに表示する。
また、制御処理部9は、X線制御部(図示せず)に指令を出し、管電圧、管電流を指定すると共に、X線の放射、停止の指示を行なう。管電圧、管電流は被検体に合わせて変えることができる。
図1に示すように、制御処理部9はソフトウエアを読み込んでCPUが機能する機能ブロックとして、断面像上での着目領域(ROI:Region of Interest)の設定を受け付けるROI設定部(受付手段)9c、設定された着目領域が断面像視野にちょうど収まるように各機構部6,7,8を制御する移動制御部(移動制御手段)9d、所定の範囲でテーブル4を回転をさせつつ検出された多数の透過像をスキャンデータとして取り込んで記憶するスキャンを実施するためのスキャン制御部(スキャン制御手段)9e、スキャンデータを用いて断面像を作成する再構成部(再構成手段)9f、2つのスキャンで得たスキャンデータから着目領域の合成断面像を作成する画像合成部(画像合成手段)9g等を備えている。
(第一の実施の形態の作用)
図2ないし図5を参照して作用を説明する。
図2は第一の実施形態に係る断層撮影のフロー図である。
フローの全体は画像合成部9gがスキャン制御部9e、再構成部9f、移動制御部9d等を制御して行う。
まず、ステップS1で、操作者は被検体5をテーブル4に載置し、第一のスキャンの幾何条件設定を行う(他の撮影条件も設定するがここでは省略する)。幾何条件として、第一の撮影倍率は被検体5が第一のスキャンの断面像視野10から半径方向にはみ出さないように設定し、XY移動位置は被検体5の中心がほぼ回転軸RAの上に来るように設定する。画像合成部9gは、このときの第一の撮影倍率M1とXY移動位置X1,Y1を記憶する。
ステップS2で、第一のスキャンを以下のように実施する。第一のスキャンはスキャン制御部9eが回転・昇降機構7及びX線検出器3を制御して、テーブル4を回転させつつ一定回転角度ごとに透過像を1回転に渡って検出し、第一のスキャンデータとして記憶することで行われる。
ステップS3で、再構成部9fは第一のスキャンデータから第一のスキャンによる全体断面像13(第三の断面像)を再構成し、表示する。再構成は通常のFBP法等で行われるがここでは記載省略する。図3に第一のスキャンによる全体断面像13を示す。全体断面像13は第一のスキャンの断面像視野10を内接円とするマトリックス数J0×J0の正方形の画像である。
ステップS4で、ROI(着目領域)を設定する。図3を参照して、ROI設定部9cは、操作者の入力する全体断面像13上での正方形のROI14の設定を受け付けて、全体断面像13上にROI14を表示し、設定する。操作者は、被検体5の着目部5aを選択的に囲むようにROI14を設定する。ここで、ROI14の設定とは中心の位置Δi,Δj(回転軸RA基準で画素単位)とマトリックス数J×Jの設定のことである。ここでJ<J0である。
ステップS5で移動制御部9dが第二のスキャンの幾何条件設定を行う。移動制御部9dは受け付けて設定したROI14(Δi,Δj,J)からROI14を拡大撮影するように、具体的には、ROI14の内接円が第二のスキャンの断面像視野10’となるように(第一の撮影倍率M1より大きな)第二の撮影倍率M2とXY移動の量ΔX,ΔYを決定して、シフト機構8とXY機構6を制御して第二のスキャンの幾何条件設定を行う。ここで、具体的には、式、
ΔX=−Δi・画素寸法(mm/画素) ………(1)
ΔY=−Δj・画素寸法(mm/画素) ………(2)
M2=M1・J0/J ………(3)
で、M2,ΔX,ΔYを求める。また、第二のスキャンのXY移動位置X2,Y2は、式、
X2=X1+ΔX ………(4)
Y2=Y1+ΔY ………(5)
となる。
ステップS6で、第二のスキャンを以下のように実施する。第二のスキャンはスキャン制御部9eが回転・昇降機構6及びX線検出器3を制御して、テーブル4を回転させつつ一定回転角度ごとに透過像を1回転に渡って検出し、第二のスキャンデータとして記憶することで行われる。
ステップS7で、画像合成部9gが第一のスキャンデータと第二のスキャンデータからROI14の合成断面像を作成し、表示する。以下、図4,図5を参照して合成断面像作成を詳細に説明する。
図4は、ステップS7の合成断面像作成を詳細に示したフロー図である。図5は合成断面像作成時の途中画像を示した図である。
ステップS7aで、第一のスキャンの全体断面像13のROI14をマトリックス数J0×J0の正方形の画像に拡大すると共に拡大の前あるいは後で低周波成分通過(ローパス)処理を施してROI14の第一の断面像15を作成する。
ここで、ローパス処理は、ローパスフィルタを掛ける処理で、例えば、各画素を中心とする5×5画素の平均を当該画素の値とする処理である。
ステップS7bで、再構成部9fは第二のスキャンデータから第二のスキャンによる全体断面像16を再構成する。再構成は通常のFBP法等で行われるがここでは記載省略する。全体断面像16は第二のスキャンの断面像視野10’を内接円とするマトリックス数J0×J0の正方形の画像であり、ROI14の断面像である。
ステップS7cで、第二のスキャンによる全体断面像16に対し高周波成分通過(ハイパス)処理を施してROI14の第二の断面像17を作成する。
ここで、ハイパス処理は、例えば、当該画像に対しローパス処理した画像を当該画像から減算する処理である。
ステップS7dで、第一の断面像15と第二の断面像17を加算してROI14の合成断面像18を作成し、記憶及び表示を行う。
以上で図2、図4のフローが終了する。
(第一の実施の形態の効果)
第一の実施形態によれば、断面像視野10から半径方向にはみ出しの無い被検体5の全体を断層撮影する全体スキャン(第一のスキャン)と、被検体5のROI14を断層撮影するROIスキャン(第二のスキャン)を行って、全体スキャンから低周波成分通過処理を施したROI14の第一の断面像15を作成し、ROIスキャンから高周波成分通過処理を施したROI14の第二の断面像17を作成し、第一の断面像15と第二の断面像17を加算してROI14の合成断面像18を作成しているので、合成断面像18は、はみ出しが無くCT値のレベル変動や不均質の少ない全体スキャンの断面像の低周波成分と、分解能の良いROIスキャンの断面像の高周波成分とを合成しているので、空間分解能が高く、かつ、CT値のレベル変動や不均質が少なくなる。
すなわち、ROI14(内の被検体の着目部5a)に対して、空間分解能の高い拡大断面像を得るROIスキャンを行っても、空間分解能の高さを維持したまま、CT値のレベル変動や不均質が少ないROI14(内の被検体の着目部5a)の断面像が得られる。
第一の実施形態によれば、さらに、全体スキャン(第一のスキャン)の全体断面像(第三の断面像)13上でROI14を設定すると、自動的にROIスキャン(第二のスキャン)の撮影倍率とXY移動の量が設定され、簡便にROIスキャンを実施できるという効果がある。
また、第一の実施形態によれば、全体スキャン(第一のスキャン)の全体断面像(第三の断面像)13上でROI14を設定すると、全体スキャンの撮影倍率と全体スキャンの断面像視野に対するROIの位置とからROIスキャン(第二のスキャン)の撮影倍率とXY移動の量を正確に求めることができるという効果がある。
(第一の実施の形態の変形)
その他、本発明は、上記実施の形態に限定されるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲で種々変形して実施することが可能である。
(変形例1)
第一の実施形態で第二のスキャンの幾何条件を設定するとき(ステップS5)、ROI14に対し断面像視野10’が内接するように第二のスキャンの幾何条件を設定したが、必ずしも内接でなく外接としても内接と外接の中間としてもよく、要はROI14と断面像視野10’との関係を決めておけばよい。
(変形例2)
第一の実施形態でROIを設定するとき(ステップS4)、正方形のROI14を表示しているが、表示する図形は必ずしも再構成する領域としてのROI14そのものでなくてもよい。例えば、内接円を表示してもよければ角の4点を表示してもよい。
(変形例3)
第一の実施形態では、各断面像を2次元データ(1枚の断面像)としているが、3次元データとすることもできる。
変形例3としては、各断面像を3次元データ(z方向に所定間隔で並んだ複数枚の断面像)とし、z移動を含めて幾何条件設定を行う例を示す。
図6(及び図2、図4、図5)を参照して変形例3を説明する。
図6は変形例3に係る第一のスキャンの全体断面像13と第二のスキャンの全体断面像16である。
図6、図2を参照して、変形例3の場合、第一のスキャンによる3次元の全体断面像13(J0×J0×K0)を3次元表示あるいはMPR(Multi−Planar Reconstruction)表示あるいは捲り表示し(ステップS3)、直方体のROI14を設定する(ステップS4)。この設定でΔi,Δj,Jに加え、z方向のROI中心位置Δk(全体断面像13のz方向中心が基準)及びマトリックス数Kが設定される。
次に、第二のスキャンの幾何条件を設定する(ステップS5)。この設定で、M2,ΔX,ΔYに加えz移動(昇降)量Δzを決める。具体的には、式、
Δz=−Δk・z方向画素寸法(mm/画素) ………(6)
で決定する。次に、第二のスキャンを実施する(ステップS6)。
以下、変形例3の合成画像の作成(ステップS7)を図6、図4、図5を参照して説明する。
合成画像の作成で、第一のスキャンによる全体断面像13から、拡大とローパス処理して直方体のROI14に対する3次元の第一の断面像15をマトリックス数J0×J0×K0’で作成する(ステップS7a)。ここで、K0’は式、
K0’=K・J0/J ………(7)
で計算される。また、ここで、ローパス処理として、3次元のローパス処理を行ってもよい。3次元のローパス処理は、例えば、各画素を中心とする5×5×5画素の平均を当該画素の値とする処理である。
次に、第二のスキャンデータから直方体のROI14に対する3次元の全体断面像16をマトリックス数J0×J0×K0’で作成し(ステップS7b)、さらに、ハイパス処理して第二の断面像17を作成する(ステップS7c)。ここで、ハイパス処理として、3次元のハイパス処理を行ってもよい。3次元のハイパス処理は、例えば、当該画像に対し3次元ローパス処理した画像を当該画像から減算する処理である。
最後に、第一の断面像15と第二の断面像17を加算して直方体のROI14の3次元の合成断面像18を得る(ステップS7d)。
この変形で、第一の実施形態と同様の効果に加え、3次元の合成断面像が得られる効果がある。
(本発明の第二の実施の形態の構成)
第二の実施形態の構成は図1に示す第一の実施形態の構成からROI設定部9cと移動制御部9dを省き、画像合成部9gの機能を変更したもので、他の構成については同じである。
(第二の実施の形態の作用)
図7、図3を参照して作用を説明する。図3は第一の実施形態と共通である。
第一の実施形態と第二の実施形態はROI14の設定の仕方が異なる。第一の実施形態では、第一のスキャンの全体断面像上で自由にROI14を設定して、これから自動的に第二のスキャンの幾何条件が設定される。これに対し、第二の実施形態では、自由に第一のスキャン及び第二のスキャンの幾何条件を設定して、これから自動的にROI14が設定される。
図7は第二の実施形態に係る断層撮影のフロー図である。
フローの全体は画像合成部9gがスキャン制御部9e、再構成部9f等を制御して行う。
ステップT1で、操作者は被検体5をテーブル4に載置し、第一のスキャンの幾何条件設定を行う(他の撮影条件も設定するがここでは省略する)。幾何条件として、第一の撮影倍率は被検体5が第一のスキャンの断面像視野10から半径方向にはみ出さないように設定し、XY移動位置は被検体5の中心がほぼ回転軸RAの上に来るように設定する。画像合成部9gは、このときの第一の撮影倍率M1とXY移動位置X1,Y1を記憶する。
ステップT2で、第一のスキャンを以下のように実施する。第一のスキャンはスキャン制御部9eが回転・昇降機構7及びX線検出器3を制御して、テーブル4を回転させつつ一定回転角度ごとに透過像を1回転に渡って検出し、第一のスキャンデータとして記憶することで行われる。
ステップT3で、操作者は、第二のスキャンの幾何条件設定を行う。幾何条件として、第一の撮影倍率M1より大きな第二の撮影倍率とXY移動位置を、第二のスキャンの断面像視野10’が被検体5の着目部5aを選択的に覆うように設定する。この設定はX線検出器の透過像を目視しながら、また他の方法で、例えば被検体の外形を頼りに設定する。画像合成部9gは、このときの第二の撮影倍率M2とXY移動位置X2,Y2を記憶する。
ステップT4で、第二のスキャンを第一のスキャンと同様に実施し、第二のスキャンデータを記憶する。
ステップT5で、再構成部9fは第一のスキャンデータから第一のスキャンによる全体断面像13を再構成する。再構成は通常のFBP法等で行われるがここでは記載省略する。図3に第一のスキャンによる全体断面像13を示す。全体断面像13は第一のスキャンの断面像視野10を内接円とするマトリックス数J0×J0の正方形の画像である。
ステップT6で、第一のスキャンの全体断面像13上のROI14を以下のように求める。図3を参照して、正方形のROI14を第二のスキャンの断面像視野10’が内接円となるように設定する。正方形のROI14の位置Δi,Δjとマトリックス数Jは、第一の撮影倍率と第二の撮影倍率と、第一のスキャンと第二のスキャン間のXY移動量ΔX,ΔY(
ΔX=X2−X1 ………(8)
ΔY=Y2−Y1 ………(9)
)とを用いて、式、
Δi=−ΔX/画素寸法(mm/画素) ………(10)
Δj=−ΔY/画素寸法(mm/画素) ………(11)
J=J0・M1/M2 ………(12)
で、Δi,Δj,Jを求める。
ステップT7で、画像合成部9gが第一のスキャンデータと第二のスキャンデータからROI14の合成断面像を作成し、表示する。ステップT7での合成断面像の作成は第一実施形態でのステップS7(図4、図5参照)と同じであるので記載省略する。
(第二の実施の形態の効果)
第二の実施形態によれば、断面像視野10から半径方向にはみ出しの無い被検体5の全体を断層撮影する全体スキャン(第一のスキャン)と、被検体5のROI14を断層撮影するROIスキャン(第二のスキャン)を行って、全体スキャンから低周波成分通過処理を施したROI14の第一の断面像15を作成し、ROIスキャンから高周波成分通過処理を施したROI14の第二の断面像17を作成し、第一の断面像15と第二の断面像17を加算してROI14の合成断面像18を作成しているので、合成断面像18は、はみ出しが無くCT値のレベル変動や不均質の少ない全体スキャンの断面像の低周波成分と、分解能の良いROIスキャンの断面像の高周波成分とを合成しているので、空間分解能が高く、かつ、CT値のレベル変動や不均質が少なくなる。
すなわち、ROI14(内の被検体の着目部5a)に対して、空間分解能の高い拡大断面像を得るROIスキャンを行っても、空間分解能の高さを維持したまま、CT値のレベル変動や不均質が少ないROI14(内の被検体の着目部5a)の断面像が得られる。
第二の実施形態によれば、さらに、全体スキャン(第一のスキャン)とROIスキャン(第二のスキャン)を実施すると、ROIスキャンの断面像視野10’を基準に自動的にROI(着目領域)14が設定され、全体スキャンとROIスキャン間の撮影倍率変化とXY移動量とから全体スキャンにおける断面像視野10に対するROIの位置を正確に特定できることで、全体スキャンのスキャンデータから確実にROI14を拡大した第一の断面像が作成できるという効果がある。
(第二の実施の形態の変形)
その他、本発明は、上記実施の形態に限定されるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲で種々変形して実施することが可能である。
(変形例1)
第二の実施形態でROIを求めるとき(ステップT6)、第二のスキャンの断面像視野10’が内接するように正方形のROI14を設定したが、必ずしも内接でなく外接としても内接と外接の中間としてもよく、断面像視野10’と一致した円形のROIとしてもよい。要は断面像視野10’とROI14との関係を決めておけばよい。
(変形例2)
第二の実施形態では、各断面像を2次元データ(1枚の断面像)としているが、3次元データとすることもできる。
変形例2としては、各断面像を3次元データ(z方向に所定間隔で並んだ複数枚の断面像)とし、z移動を含めて幾何条件設定を行う例を示す。
図6(及び図7、図4、図5)を参照して変形例2を説明する。図4、図5、図6は第一の実施形態と共通である。
図6は変形例2に係る第一のスキャンの全体断面像13と第二のスキャンの全体断面像16である。
図6、図7を参照して、変形例2の場合、第一のスキャンによる3次元の全体断面像13(J0×J0×K0)上の直方体のROI14を求める(ステップT6)。ここで、Δi,Δj,Jに加え、z方向のROI中心位置Δk(全体断面像13のz方向中心が基準)及びマトリックス数Kが求められる。ΔkとKは、第一の撮影倍率M1と第二の撮影倍率M2と、第一のスキャンと第二のスキャン間のz移動量Δzを用いて、式、
Δk=−Δz/z方向画素寸法(mm/画素) ………(13)
K=K0’・M1/M2 ………(14)
で、ΔkとKを求める。ここで、通常、K0’=K0とするが、K0’として任意の値を設定するようにしてもよい。
以下、変形例2の合成画像の作成(ステップT7)を図6、図4、図5を参照して説明する。図4は、ステップT7の合成断面像作成を詳細に示したフロー図である。図5は合成断面像作成時の途中画像を示した図である。
合成画像の作成で、第一のスキャンによる全体断面像13から、拡大とローパス処理して直方体のROI14に対する3次元の第一の断面像15をマトリックス数J0×J0×K0’で作成する(ステップT7a)。ここで、ローパス処理として、3次元のローパス処理を行ってもよい。
次に、第二のスキャンデータから直方体のROI14に対する3次元の全体断面像16をマトリックス数J0×J0×K0’で作成し(ステップT7b)、さらに、ハイパス処理して第二の断面像17を作成する(ステップT7c)。ここで、ハイパス処理として、3次元のハイパス処理を行ってもよい。
最後に、第一の断面像15と第二の断面像17を加算して直方体のROI14の3次元の合成断面像18を得る(ステップT7d)。
この変形で、第二の実施形態と同様の効果に加え、3次元の合成断面像が得られる効果がある。
(第一実施形態と第二実施の形態の共通の変形)
以上に記載した第一の実施形態の変形例、第二の実施形態の変形例、及び以下記載する共通の変形例は、任意に組合わせて適用することもできる。
(変形例1)
第一または第二の実施形態では、第一のスキャンで断面像視野から半径方向にはみ出しの無い被検体全体のスキャンをしているが、必ずしも完全にはみ出しが無ければならないことは無く、はみ出しを少なくすることで、レベル変動と不均質を軽減することができる。
(変形例2)
第一(または第二)の実施形態の合成断面像作成で、ステップS7a(T7a)で第一の断面像15を作成する際、第一のスキャンによる全体断面像13から拡大とローパス処理で作成しているが、第一のスキャンデータから直接ROI14を拡大再構成した後、ローパス処理して作成しても良い。
ここで、拡大再構成はよく知られている再構成手法で、ROI14に設定されたマトリックスに対して逆投影するものである。
さらに、拡大再構成する場合は、ローパス処理を再構成時のフィルタリングに含めて行うことも可能である。すなわちCTのフィルタ(|ω|フィルタ)関数にローパスフィルタを掛けたフィルタ関数を用いればよい。
(変形例3)
第一(または第二)の実施形態の合成断面像作成で、ステップS7c(T7c)で第二の断面像を作成する際、第二のスキャンによる全体断面像16からハイパス処理で作成しているが、このハイパス処理は、ステップS7b(T7b)で第二のスキャンによる全体断面像16を再構成するときのフィルタリングに含めて行うことができる。すなわちCTのフィルタ(|ω|フィルタ)関数にハイパスフィルタを掛けたフィルタ関数を用いればよい。この場合はステップS7c(T7c)は不要である。
(変形例4)
第一または第二の実施形態では、360°回転のスキャンを行っているが、本発明はスキャン方式には限定されない。すなわち、360°以上回転させてデータを重複させるオーバースキャンや、180°+ファン角回転のハーフスキャン等でもよい。
また、回転軸RAをX線ビーム2と端部で交差するようにオフセットして設定し、360°回転するオフセットスキャンでもよい。なお、オフセットスキャンの断面像視野は1回転の間に常にX線ビーム2の回転軸に対する片側(広い側)に包含される領域と定義される。なお、オフセットスキャンでは、同じ拡大率のとき通常スキャンより広い断面像視野となる。
また、ヘリカルスキャンを行っても良い。
(変形例5)
第一または第二の実施形態で、テーブル4(被検体5)をX線ビーム2に対し回転させているが、回転は相対的でよい。例えば、テーブル4を回転させず、X線管1とX線検出器3を回転軸RAに対し回転させてもよい。
また、第一または第二の実施形態で、テーブル4を回転軸RA及びX線ビーム2に対しXY移動させているが、XY移動は相対的でよい。例えば、テーブル4をXY移動させず、回転軸RA及びX線ビーム2(X線管1とX線検出器3)をXY移動させてもよい。
また、第一または第二の実施形態で、テーブル4をX線ビーム2に対しz移動させているが、z移動は相対的でよい。例えば、テーブル4をz移動させず、X線ビーム2(X線管1とX線検出器3)をz移動させてもよい。
(変形例6)
第一または第二の実施形態で、放射線としてX線を用いているが、X線には限られず透過性の放射線であればよい。例えば、放射線としては、γ線やマイクロ波などでもよい。
1…X線管、2…X線ビーム、3…X線検出器、3a…検出面、4…テーブル、5…被検体、5a…着目部、6…XY機構、7…回転・昇降機構、8…シフト機構、9…制御処理部、9a…表示部、9b…入力部、9c…ROI設定部、9d…移動制御部、9e…スキャン制御部、9f…再構成部、9g…画像合成部、10,10’…断面像視野、13…第一のスキャンによる全体断面像、14…ROI(着目領域)、15…第一の断面像、16…第二のスキャンによる全体断面像、17…第二の断面像、18…合成断面像、101…X線管、102…X線ビーム、103…X線検出器、104…テーブル、105…被検体、105a…着目部、106…XY機構、107…回転・昇降機構、108…制御処理部、109…シフト機構、110…断面像視野、111…投影データ

Claims (4)

  1. テーブル上に載置された被検体に向けて放射線を放射する放射線源と、前記被検体を透過した放射線を検出して透過像として出力する放射線検出手段と、前記放射線と交差する回転軸に対し前記テーブルと前記放射線とを相対的に回転させる回転手段と、前記回転手段と前記放射線検出手段を制御して所定の範囲で前記回転をさせつつ検出された多数の透過像をスキャンデータとして取り込んで記憶するスキャンを実施するスキャン制御手段と、前記記憶されたスキャンデータから前記被検体の断面像を再構成する再構成手段を有するCT装置において、
    少なくとも前記放射線源と前記回転軸との距離を変更して撮影倍率を設定する撮影倍率設定手段と、
    前記被検体について第一の撮影倍率で実施された第一のスキャンで得られた第一のスキャンデータと、前記被検体の着目領域について前記第一の撮影倍率より大きな第二の撮影倍率で実施された第二のスキャンで得られた第二のスキャンデータとを入力し、前記再構成手段を制御して、前記第一のスキャンデータから低周波成分通過処理を施した所定マトリックス数の前記着目領域の第一の断面像を作成し、前記第二のスキャンデータから高周波成分通過処理を施した前記所定マトリックス数の前記着目領域の第二の断面像を作成し、前記第一の断面像と前記第二の断面像を加算して前記着目領域の合成断面像を作成する画像合成手段と、
    を有することを特徴とするCT装置。
  2. 請求項1に記載のCT装置において、
    前記テーブルを前記回転軸及び前記放射線に対し前記回転軸と直交するXY面に沿って相対的にXY移動させるXY移動手段と、
    断面像を表示する表示手段と、
    前記表示手段に表示された前記第一のスキャンデータから再構成された第三の断面像上での前記着目領域の設定を受け付ける受付手段と、
    前記受け付けた前記着目領域を拡大撮影するように前記第二の撮影倍率と前記XY移動の量を決定して前記撮影倍率設定手段と前記XY移動手段を制御する移動制御手段と、
    を有することを特徴とするCT装置。
  3. 請求項1に記載のCT装置において、
    前記テーブルを前記回転軸及び前記放射線に対し前記回転軸と直交するXY面に沿って相対的にXY移動させるXY移動手段を有し、
    前記画像合成手段は、前記第二のスキャンの断面像視野を基準に前記着目領域を設定して前記第二の断面像を作成し、前記第一の撮影倍率と前記第二の撮影倍率と前記第一のスキャンと前記第二のスキャン間のXY移動量とを用いて、前記着目領域の前記第一の断面像を作成することを特徴とするCT装置。
  4. 請求項1ないし請求項3のいずれか1項に記載のCT装置において、
    前記第一の断面像と前記第二の断面像及び前記合成断面像はそれぞれ3次元データであることを特徴とするCT装置。
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