JP2011220117A - 燃料噴射制御装置および燃料噴射弁 - Google Patents

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Abstract

【課題】広い運転領域において内燃機関の噴射燃料の微粒化を促進することができる燃料噴射制御装置および燃料噴射弁を提供する。
【解決手段】エンジンシステム1は、インジェクタ21内部の燃料の圧力振幅に基づいて燃料の固有振動数を認識し、認識した固有振動数に応じて適切な周波数で燃料に超音波振動を付与する制御を実行することで、広い運転領域で燃料中へ超音波キャビテーションによる微細な粒径の気泡を多量に、かつ略均一に発生させることができる。よって、広い運転領域において内燃機関の噴射燃料の微粒化を促進することができる。
【選択図】 図3

Description

本発明は、燃料噴射制御装置および燃料噴射弁に関する。
内燃機関の燃費や排気エミッションを改善するために、噴射燃料の噴霧粒径を微細化して燃焼性を向上させることが要求されている。噴霧粒径を微細化する手段の一つとして、従来、噴射前の燃料に所定の超音波振動を付与する手法が知られている。
超音波振動の付与による噴射燃料の微粒化手法としては、高周波の超音波振動を付与し燃料中にキャビテーションによる微細気泡を発生させ、噴射後に微細気泡が崩壊するときのエネルギーによって噴霧粒径を微細化する手法が提案されている。この手法によれば、燃料に付与する超音波振動の周波数が高いほどより微細な気泡が多量に発生し、より大きな気泡の崩壊エネルギーを得られることから、噴射燃料の微粒化効果をより高めることが可能である。
このような手法としては、インジェクタ噴孔を開閉するニードルの先端に超音波振動子を設け、比較的低周波で駆動する第1の振動状態と、第1の振動状態より高い周波数である第2の振動状態とを切り替えることにより、第1の振動状態によって燃料中にキャビテーションによる気泡を発生させて噴霧粒径を微細化しつつ、第2の振動状態によってニードルの先端にデポジットが付着することを抑制する技術が特許文献1に開示されている。
また、機関の吸気マニホルドもしくは吸気孔に装着され、超音波振動子で供給燃料を微細化する燃料供給装置において、振動子に与える超振周波数を周期的に変化させる技術が特許文献2に開示されている。
そして、その他本発明と関連性があると考えられる技術が特許文献3および4に開示されている。
特開2008−025485号公報 実開平01−159167号公報 特開昭64−080751号公報 特表2002−519562号公報
超音波キャビテーションによって燃料中にマイクロオーダーからナノオーダーの微細気泡が発生するが、それら微細気泡のそれぞれ1つの崩壊エネルギーは微小である。そのため、燃料中の気泡の崩壊エネルギーによって噴射燃料を充分に微粒化させるためには、燃料中に微細な粒径の気泡を多量に、かつ略均一に発生させることが要求される。超音波キャビテーションによって燃料中へ発生させる気泡をより多量化・均一化するためには、燃料噴射弁内の燃料の固有振動数と同等の周波数、又は固有振動数の整数倍の周波数にて燃料に超音波振動を付与することが有効である。
ところで、燃料の固有振動数は、燃料の圧力・温度等によって変化するものであるために、燃料噴射弁内の燃料の固有振動数は、内燃機関の運転状況等に応じて刻々と変化する。しかしながら、特許文献1,2の技術では、内燃機関の運転状況等に応じて変化する燃料の固有振動数に対応した適切な超音波振動を燃料に付与することができない。そのため、内燃機関の運転領域によっては超音波キャビテーションによって燃料中に微細気泡を多量に、かつ略均一に発生させることが困難になる場合がある。よって、広い運転領域において内燃機関の噴射燃料の微粒化を促進することができない、といった問題点がある。
本発明は、かかる点に鑑みてなされたものであり、広い運転領域において内燃機関の噴射燃料の微粒化を促進することができる燃料噴射制御装置および燃料噴射弁を提供することを目的とする。
上記目的を達成するために、本発明の燃料噴射制御装置は、内燃機関に設置され、ノズルボディの先端部近傍に設けられた燃料噴射孔から燃料を噴射可能な燃料噴射弁を有する燃料噴射制御装置であって、前記燃料噴射弁に供給される燃料を前記燃料噴射孔へと導くための燃料通路の少なくとも一部に設けられ、前記燃料通路内の燃料に任意の周波数で超音波振動を付与可能な超音波振動付与手段と、前記燃料通路内の燃料の固有振動数を認識する固有振動数認識手段と、前記燃料噴射弁の噴射時期および前記固有振動数認識手段の認識結果に基づいて、前記超音波振動付与手段に前記燃料通路内の燃料の振動を増幅させる周波数で超音波振動の付与を実行させる超音波振動制御手段と、を備えることを特徴とする。
上記の構成により、内燃機関の運転状況等に応じて変化する燃料の固有振動数に基づいて適切な周波数で燃料に超音波振動を付与することができることから、広い運転領域で燃料中へ超音波キャビテーションによる微細な粒径の気泡を多量に、かつ略均一に発生させることができる。よって、広い運転領域において内燃機関の噴射燃料の微粒化を促進することができる。
特に、本発明の燃料噴射制御装置は、前記燃料通路内の燃料の圧力を検出する燃圧検出手段を備え、前記固有振動数認識手段が、前記燃圧検出手段が検出する燃料の圧力振幅に基づいて前記固有振動数を認識する構成とすることができる。
上記の構成により、燃料の圧力振幅に基づいて認識した燃料の固有振動数に応じて、適切な周波数で燃料に超音波振動を付与することができることから、広い運転領域で燃料中へ超音波キャビテーションによる微細な粒径の気泡を多量に、かつ略均一に発生させることができる。よって、広い運転領域において内燃機関の噴射燃料の微粒化を促進することができる。
また、本発明の燃料噴射制御装置は、前記固有振動数認識手段が、前記超音波振動付与手段が燃料に超音波振動を付与する間に前記燃圧検出手段が検出する燃料の圧力振幅に基づいて、前記固有振動数を認識する構成とすることができる。
上記の構成により、超音波振動が付与される間の燃料の圧力振幅からより正確に燃料の固有振動数を認識することができ、認識した燃料の固有振動数に応じて、適切な周波数で燃料に超音波振動を付与することができる。よって、広い運転領域で燃料中へ超音波キャビテーションによる微細な粒径の気泡を多量に、かつ略均一に発生させることができることから、広い運転領域において内燃機関の噴射燃料の微粒化を促進することができる。
そして、本発明の燃料噴射制御装置は、前記超音波振動制御手段が、前記燃料噴射弁による1回の燃料噴射の前期に一定の周波数で燃料に超音波振動を付与させる第1超音波振動付与と、前記燃料噴射弁による1回の燃料噴射の後期に連続的に周波数を変化させて燃料に超音波振動を付与させる第2超音波振動付与と、を前記超音波振動付与手段に実行させて、更に、前記固有振動数認識手段が、前記超音波振動付与手段が前記第2超音波振動付与を実行する間に前記燃圧検出手段が検出する燃料の圧力振幅に基づいて、前記固有振動数を認識する構成とすることができる。
上記の構成により、連続的に周波数を変化させて超音波振動を付与する第2超音波振動付与が実行される間の燃料の圧力振幅からより正確に燃料の固有振動数を認識することができ、認識した燃料の固有振動数に応じて、適切な周波数で燃料に超音波振動を付与することができる。よって、広い運転領域で燃料中へ超音波キャビテーションによる微細な粒径の気泡を多量に、かつ略均一に発生させることができることから、広い運転領域において内燃機関の噴射燃料の微粒化を促進することができる。
更に、本発明の燃料噴射制御装置は、前記固有振動数認識手段が、前記超音波振動付与手段が燃料への超音波振動の付与を停止した後に前記燃圧検出手段が検出する燃料の圧力振幅に基づいて、前記固有振動数を認識する構成とすることができる。
上記の構成により、燃料への超音波振動の付与を停止した後の燃料の圧力振幅から燃料の固有振動数を認識することができ、認識した燃料の固有振動数に応じて、適切な周波数で燃料に超音波振動を付与することができる。よって、広い運転領域で燃料中へ超音波キャビテーションによる微細な粒径の気泡を多量に、かつ略均一に発生させることができることから、広い運転領域において内燃機関の噴射燃料の微粒化を促進することができる。
また、本発明の燃料噴射制御装置は、前記超音波振動付与手段と前記燃圧検出手段とは1の圧電素子であって、前記1の圧電素子の状態を、前記超音波振動付与手段と前記燃圧検出手段との間で切替える切替え手段を有する構成とすることができる。
上記の構成により、超音波振動の付与と燃圧の検出とを1の圧電素子で実行することができることから、燃料噴射弁の構成の簡素化、およびシステムの低コスト化を図ることができる。
そして、本発明の燃料噴射弁は、ノズルボディの先端部近傍に設けられた燃料噴射孔から燃料を噴射可能な燃料噴射弁であって、前記燃料噴射弁に供給される燃料を前記燃料噴射孔へと導くための燃料通路の少なくとも一部に設けられ、正電圧および負電圧からなる任意の周波数の交流電圧を外部から印加されることで、印加された前記交流電圧の周波数と同期して前記燃料通路の容量を増減させる方向に振動する超音波振動子と、前記超音波振動子の振動によって生じる前記燃料通路内の燃料の圧力変化を検出し、検出結果を電気信号に変換して外部へ送信する圧力センサと、を備えることを特徴とする。
上記の構成により、広い運転領域において内燃機関の噴射燃料の微粒化を促進することができる。
本発明の燃料噴射制御装置および燃料噴射弁によれば、内燃機関の運転状況等に応じて変化する燃料の固有振動数に基づいて適切な周波数で燃料に超音波振動を付与することができることから、広い運転領域で燃料中へ超音波キャビテーションによる微細な粒径の気泡を多量に、かつ略均一に発生させることができる。よって、広い運転領域において内燃機関の噴射燃料の微粒化を促進することができる。
実施例のエンジンシステムの一構成例を示した図である。 実施例のインジェクタの一構成例を示した図である。 エンジンECUが実行する制御の一例を示している。 水溶液の気泡の破裂観察を示している。 実施例のエンジンシステムの一構成例を示した図である。 実施例のインジェクタの一構成例を示した図である。 エンジンECUが実行する制御の一例を示している。 エンジンECUが実行する制御の一例を示している。
以下、本発明を実施するための形態を図面と共に詳細に説明する。
本発明の実施例1について図面を参照しつつ説明する。図1は、本発明の燃料噴射制御装置を搭載したエンジンシステム1の一構成例を示した図である。なお、図1にはエンジンの一部の構成のみを示している。
図1に示すエンジンシステム1は、動力源であるエンジン100を備えており、エンジン100の運転動作を総括的に制御するエンジンECU(Electronic Control Unit)10を備えている。また、エンジンシステム1は、エンジン100の燃焼室11内へ燃料を噴射するインジェクタ21と、インジェクタ21内の超音波振動子218を駆動させる超音波駆動装置22と、エンジンECU10および圧力センサ219と連結する変換機23、ハイパスフィルタ24と、を備えている。
エンジン100は、車両に搭載される多気筒エンジンであって、各気筒は燃焼室11を構成するピストン12を備えている。各燃焼室のピストン12は、エンジン100のシリンダに摺動自在に嵌合されており、それぞれコネクティングロッドを介して出力軸部材であるクランクシャフトに連結されている。
吸気ポート13から燃焼室11内へ流入した吸入空気は、ピストン12の上昇運動により燃焼室11内で圧縮される。エンジンECU10は、クランク角センサからのピストン12の位置、および吸気カム角センサからのカム軸回転位相の情報に基づき、燃料噴射タイミングを決定しインジェクタ21に信号を送る。インジェクタ21は、エンジンECU10の信号に従って、指示された噴射タイミングで燃料を噴射する。インジェクタ21より噴射された燃料は、霧化して圧縮された吸入空気と混合し、点火プラグ18によって点火されることで燃焼し、燃焼室内を膨張させてピストン12を下降させる。この下降運動がコネクティングロッドを介してクランクシャフトの軸回転に変更されることにより、エンジン100は動力を得る。
この場合、エンジン100は、ガソリンを燃料とするガソリンエンジンに限られず、軽油を燃料とするディーゼルエンジン、ガソリンとアルコールとを任意の割合で混合した燃料を使用するフレキシブルフューエルエンジンのいずれでもよい。また、エンジンシステム1は、エンジン100と複数の電動モータとを組み合わせたハイブリッドシステムであってもよい。
各気筒の燃焼室11には、それぞれ燃焼室11と連通する吸気ポート13と、吸気ポート13に連結し、吸入空気を吸気ポート13から燃焼室11へと導く吸気通路14とが接続されている。更に、各気筒の燃焼室11には、それぞれ燃焼室11と連通する排気ポート15と、燃焼室で発生した排気ガスをエンジン100の外部へと導く排気通路16が接続されている。
吸気通路14には、エアフロメータ、スロットルバルブ17およびスロットルポジションセンサが設置されている。エアフロメータおよびスロットルポジションセンサは、それぞれ吸気通路14を通過する吸入空気量、スロットルバルブ17の開度を検出し、検出結果をエンジンECU10に送信する。エンジンECU10は、送信された検出結果に基づいて吸気ポート13および燃焼室11へ導入される吸入空気量を認識し、スロットルバルブ17の開度を調整することで吸入空気量を調節する。
スロットルバルブ17は、ステップモータを用いたスロットルバイワイヤ方式を適用することが好ましいが、例えばステップモータの代わりにワイヤなどを介してアクセルペダル(図示しない)と連動し、スロットルバルブ17の開度が変更されるような機械式スロットル機構を適用することもできる。
排気通路16には、ターボチャージャ19が設置されている。ターボチャージャ19は、排気通路16を流通する排気ガスの運動エネルギーを利用してタービンを回転させ、エアクリーナーを通過した吸入空気を圧縮してインタークーラーへと送り込む。圧縮された吸入空気は、インタークーラーで冷却された後に吸気通路14へと導入される。この場合、エンジン100は、ターボチャージャ19を備える過給機付エンジンに限られず、自然吸気(Natural Aspiration)エンジンであってもよい。
ピストン12は、その頂面にキャビティを有する。キャビティは、インジェクタ21の方向から点火プラグ18の方向へと連続するなだらかな曲面によってその壁面が形成されており、インジェクタ21から噴射された燃料を壁面形状に沿って点火プラグ18近傍へと導く。この場合、ピストン12は、その頂面の中央部分に円環状にキャビティが形成されるリエントラント型燃焼室など、エンジン100の仕様に応じて任意の位置・形状でキャビティを形成することができる。
インジェクタ21は、吸気ポート13下部の燃焼室11に斜め方向に装着されている。インジェクタ21は、エンジンECU10の指示に基づいて、フューエルポンプから燃料流路を通じて高圧供給された燃料をノズルボディ211先端部の円周方向に等間隔で設けられた燃料噴射孔212より燃焼室11内へ直接噴射する。噴射された燃料は、燃焼室11内で霧化し吸入空気と混合されつつキャビティの形状に沿って点火プラグ18近傍へと導かれる。インジェクタ21のリーク燃料は、リリーフ弁からリリーフ配管を通じて燃料タンクへと戻される。
この場合、インジェクタ21は、吸気ポート13下部に限られず燃焼室11の任意の位置に設置することができる。更に、インジェクタ21は、燃焼室11に限られず吸気ポート13に設けてもよいし、燃焼室11と吸気ポート13との両方に設けてもよい。
なお、インジェクタ21は、本発明の燃料噴射弁の一構成例である。
つづいて、インジェクタ21の内部構成について詳細に説明する。図2は、実施例のインジェクタ21の概略構成を示した構成図である。なお、図2にはインジェクタ21の先端部分の構成のみを示している。
インジェクタ21は、内部に燃料通路213を備えたノズルボディ211、ノズルボディ211の先端部に形成された燃料噴射孔212、燃料通路213内に摺動自在に配置されるニードル214、ニードル214の軸偏芯を抑制するガイド215、ニードル214を燃料噴射孔212が閉鎖する側へ付勢するスプリング216、ニードル214の先端部が着座する弁座217、燃料通路213内に円筒状に配置される超音波振動子218、および燃料通路213内の燃圧を検出する圧力センサ219を備えた構成となっている。
ノズルボディ211は、インジェクタ21の先端部に設けられており、エンジン100の燃焼室11内に突出している。フューエルポンプより圧送されて、ノズルボディ211内部の燃料通路213に蓄積された高圧燃料は、エンジンECU10の指示に従い、燃料噴射孔212よりエンジン気筒内に噴射される。
ニードル214は、燃料通路213内部にニードル軸方向に摺動自在(移動可能)に設けられている。ニードル214は、その先端部が鋭角な針形状の内開弁であり、燃料通路213内に設けられた図示しない制御室内の燃料圧力の変化やスプリング216の付勢力によって、燃料噴射孔212の開弁方向または閉弁方向に移動する。
ノズルボディ211の先端部には、ニードル214の先端部(着座部)と嵌合する弁座217が設けられている。この弁座217にニードル214の着座部が着座することで燃料噴射孔212と燃料通路213との連通が遮断され、それにより燃料噴射孔212からの燃料の噴射が停止する。また、弁座217からニードル214の着座部が離座することで燃料噴射孔212と燃料通路213とが連通し、それにより燃料噴射孔212から燃料が噴射される。
燃料噴射孔212は、ノズルボディ211先端部の円周方向に45°間隔で設けられた8孔の連通孔であり、燃料通路213とノズルボディ211の外部とを連通させている。燃料噴射孔212は、燃料通路213とノズルボディ211の外部とを連通し、フューエルポンプから供給される燃料の圧力によって燃料通路213内の燃料を外部へと噴射可能に構成されている。これによって、微細気泡を含む燃料を燃焼室11に適切に噴射することができる。
この場合、燃料噴射孔212の数は8孔に限られず、任意の孔数を等間隔で設けてもよい。また、燃料噴射孔212より噴射される燃料は、すべて一定の噴射角度に設定されるが、各々の噴射角度を変えてもよい。更に、燃料噴射孔212は、燃料通路213からノズルボディ211の外部までの間の角度、孔径が一定であってもよいし、途中で変化させてもよい。
ニードル214には、ニードル214軸と直交する水平軸方向への偏芯を抑制するガイド215が設けられている。ガイド215は、その外周部に、燃料通路213内の燃料がニードル214軸方向に流通可能に形成された斜流溝215aを備えている。斜流溝215aは、ニードル214軸を中心として対向する位置の2ヶ所に設けられており、ニードル214軸に対して所定の角度θで傾斜している。この構成により、燃料通路213内の燃料が斜流溝215aを流通して燃料噴射孔212に到達するまでの間に回転成分が付与されて、それによって燃料通路213内の燃料に微細気泡が崩壊しない程度の適切な旋回流を生じさせることができる。よって、超音波振動の付与により燃料中に生成した微細気泡を、燃料通路213内の適切な旋回流によって燃料中に略均一化、安定化することができる。
この場合、斜流溝215aの傾斜角度θは、燃料中の微細気泡が圧壊しない旋回流(例えば、旋回周波数が100Hz以下)が生じるよう、予め台上試験等にて求めた適切な傾斜角度に設定することができる。また、ガイド215および斜流溝215aは、1つに限られず複数設けてもよい。また、斜流溝215aは、ガイド215の外周部に限られずニードル214の他の部分に個別に設けてもよい。
超音波振動子218は、燃料噴射孔212近傍の燃料通路213壁面に、燃料と直接接触するように円筒状に設けられている。超音波振動子218は、後述する超音波駆動装置22からの通電による電圧の印加によって、その体積が膨張または収縮する圧電素子である。超音波振動子218は、正電圧を印加された際にその体積が膨張し、燃料通路213の容量を減少させて、正電圧の印加が終了するとその体積が元に戻り、燃料通路213の容量を元に戻す。また、超音波振動子218は、負電圧を印加された際にその体積が収縮し、燃料通路213の容量を増大させて、負電圧の印加が終了するとその体積が元に戻り、燃料通路213の容量を元に戻す。このように、超音波振動子218は、電圧を連続で印加されることで体積の膨張、収縮を繰り返し、交流電圧の周波数に同期して燃料通路213の容積を増大、減少させて燃料に超音波振動を付与する。超音波振動を付与された燃料は、その超音波エネルギーによってキャビテーションが生じ、内部に微細気泡が発生する。
この場合、超音波振動子218は、円筒状に限られず、燃料噴射孔212近傍の燃料通路213壁面の所定の部分に任意の形状で設けることができる。また、超音波振動子218は、負電圧を印加された際に体積が膨張し、正電圧を印加された際に体積が収縮するようにしてもよい。
なお、超音波振動子218は、本発明の超音波振動付与手段の一構成例である。
超音波振動子218の高さ寸法は、1度の超音波振動付与の実行によって、インジェクタ21が1回に噴射できる燃料の最大量にキャビテーションによる微細気泡を発生させることができるよう、予め台上試験等にて求めた適切な高さ寸法に設定することができる。また、超音波振動子218の厚み寸法は、燃料通路213内の燃圧を燃料の蒸気圧以下にして微細気泡を発生させるための体積変化量が得られるよう、予め台上試験等にて求めた適切な厚み寸法に設定することができる。
更に、超音波振動子218とニードル214との距離は、超音波振動子218が付与する超音波振動と、ニードル214で反射した反射波との疎密ピークが重なり合う距離(例えば、超音波波長λに対し(n±1/4)λ(nは自然数))に設定することができる。これによって、燃料に付与された超音波振動が増幅されることから、キャビテーションによる燃料中への微細気泡の発生をより効果的に実行することができる。
圧力センサ219は、超音波振動子218の直上近傍の燃料通路213壁面に、燃料と直接接触するように円筒状に設けられた圧電素子である。圧力センサ219は、燃料通路213内の燃圧を電気信号に変換して検出し、検出結果を変換機23およびハイパスフィルタ24(例えば、fcが1kHz)を介してエンジンECU10へと送信する(図1参照)。エンジンECU10は、圧力センサ219の検出結果に基づいて、超音波振動子218が膨張方向・収縮方向に振動することで生じる燃料通路213内の燃料の圧力振幅を認識する。
この場合、圧力センサ219は、円筒状に限られず、燃料噴射孔212近傍の燃料通路213壁面の所定の部分に任意の形状で設けることができる。また、圧力センサ219は、圧電素子に限られず、燃料の圧力を検出し得る他の構成であってもよい。
なお、圧力センサ219は、本発明の燃圧検出手段の一構成例である。
図1に戻り、超音波駆動装置22は、インジェクタ21内部の超音波振動子218を通電する駆動ユニットである。超音波駆動装置22は、エンジンECU10からの指示に基づき交流電圧を超音波振動子218に印加することで、超音波振動子218の体積を膨張、収縮させて燃料に超音波振動を付与する。
この場合、超音波駆動装置22は、エンジンECU10の指示に応じて交流電圧を正電圧または負電圧のいずれか一方に半波整流し、超音波振動子218に印加することもできる。また、超音波駆動装置22は、変換機23、ハイパスフィルタ24と共にエンジンECU10のケース内に内蔵される構成であってもよい。
なお、超音波駆動装置22は、本発明の超音波振動制御手段の一構成例である。
エンジンECU10は、演算処理を行うCPU(Central Processing Unit)と、プログラム等を記憶するROM(Read Only Memory)と、データ等を記憶するRAM(Random Access Memory)やNVRAM(Non Volatile RAM)と、を備えるコンピュータである。エンジンECU10は、クランク角センサ、吸気カム角センサ、アクセル開度センサ、エアフロメータ、スロットルポジションセンサ、排気温センサ、水温センサ等の検出結果を読み込み、スロットルバルブ17の動作、吸気弁、排気弁の動作、インジェクタ21の動作など、エンジン100の運転動作を統合的に制御する。
更に、エンジンECU10は、インジェクタ21の燃料噴射タイミングおよび圧力センサ219の検出結果に基づいて、超音波振動子218に任意の周波数で燃料通路213内の燃料に超音波振動を付与させる制御を実行する。以下、エンジンECU10が実行する制御について説明する。
図3は、エンジンECU10が実行する制御の一例を示している。エンジンECU10の制御は、エンジン100の運転開始要求に応じて開始する。まず、エンジンECU10は、クランク角センサ、水温センサ、アクセル開度センサ等の情報に基づき、エンジン100の運転状態を認識する。つづいて、エンジンECU10は、認識したエンジン100の運転状態に適した燃料噴射タイミングを決定し、インジェクタ21に噴射信号を送る。インジェクタ21は、エンジンECU10の噴射信号に従って、指示された燃料噴射タイミングにて燃焼室11へ燃料を高圧噴射する。燃料噴射タイミングの制御としては、従来の内燃機関の噴射タイミング制御方法と同等の技術を適用することができる。
エンジンECU10は、インジェクタ21へ燃料噴射を指示すると共に、所定の一定周波数で超音波振動子218に交流電圧の印加を開始するように超音波駆動装置22に指示する。超音波振動子218は、超音波駆動装置22からの交流電圧の印加が開始されると、燃料通路213の容積を増大および減少させる方向へ振動を開始し、燃料通路213内の燃料に所定の一定周波数で超音波振動を付与する第1超音波振動付与を実行する。燃料通路213内の燃料は、超音波振動子218からの第1超音波振動付与によって、その内部に徐々にキャビテーションによる数μm程度の微細気泡が発生する。ここで、所定の一定周波数とは、燃料中へのキャビテーションの気泡発生に有効な超音波振動の周波数であって、予め台上試験等にて求めた任意の周波数に設定することができる。
この場合、エンジンECU10による超音波駆動装置22への電圧印加の指示、すなわち第1超音波振動付与の実行指示は、インジェクタ21への燃料噴射の指示と同時刻に限られず、その前後の微小時間内に行ってもよい。なお、本実施例における「微小時間」とは、インジェクタ21による燃料噴射の開始時刻と第1超音波振動付与の開始時刻との差分時間であって、噴射される燃料中に第1超音波振動付与によって微細気泡を充分に発生させることが可能な差分時間のことをいうものとする。
ここで、超音波振動の付与による燃料中への微細気泡の発生メカニズムについて説明する。液体に超音波を付与すると液中に存在する気泡が超音波のエネルギーを吸収して運動するが、特に、気泡径が超音波の波長の共振する大きさの場合に、超音波から気泡へのエネルギーの移動が最も効率よく行われる。そして、MHz帯の超音波に共振する気泡の直径は数μmである。しかしながら、一般的に、液体中にはこのような数μmの気泡は存在しないが、液体中にはより微細な気泡片が安定的に存在し、この気泡片がキャビテーションの気泡を生じるための核として働く。ここで、この気泡片の大きさは超音波の共振径と大きく異なるので、気泡片には僅かな膨張、収縮しか生じない。しかし、次の2つの効果によるRectified Diffusionによって、超音波を連続的に付与することで気泡片は徐々に成長する。
[面積効果]
気泡が液中に圧平衡状態で存在している場合、圧力が加わり気泡が収縮すると、気泡内のガス濃度が上昇するために、ガスは気泡周囲の液体中に拡散する。そして、圧力が低下すると気泡が膨張してガス濃度が低下するために、液中に拡散していたガスが気泡内に侵入する。このとき、拡散により移動するガス量は気泡の表面積に比例することから、気泡の膨張時に気泡内に侵入するガス量は拡散したガス量よりも多くなる。よって、ガスの拡散および侵入が繰り返されることで、気泡径が徐々に大きくなる。
[シェル効果]
気泡周囲に体積一定の液体シェルを考えると、気泡が収縮するとシェルは厚くなるために液体中の気体の濃度勾配は小さくなり、気泡が膨張するとシェルが薄くなるために気体の濃度勾配は大きくなる。液体中の気体の拡散速度は、気体の濃度勾配に比例するので、気泡の膨張時に侵入するガス量が気泡の収縮時に拡散するガス量を上回る。よって、気泡の膨張,収縮が繰り返されることで、気泡径が徐々に大きくなる。
このように、上記2つの効果のRectified Diffusionにより液中の微細な気泡片が徐々に成長するが、その成長は超音波振動の1周期で極僅かである。そのため、超音波振動の付与をある程度持続することで、キャビテーションによる気泡を超音波振動の共振径まで成長させることができる。
また、液体中への微細気泡の発生は、液体圧力が液体の蒸気圧以下となることで促進される。そのため、エンジンECU10は、第1超音波振動付与の実行の際に、超音波振動子218に負電圧に半波整流された電圧を印加させて、超音波振動子218を燃料通路213の容積が増大する方向に振動させることで、燃料通路213内の燃料圧力を燃料の蒸気圧以下にしてより効率よく微細気泡を発生させることもできる。
図3に戻り、エンジンECU10は、第1超音波振動付与の実行開始から所定期間が経過すると、超音波駆動装置22に指示し、超音波振動子218に第1超音波振動付与の実行を停止させる。ここで、所定時間とは、インジェクタ21が1回に噴射できる燃料の最大量にキャビテーションによる微細気泡が発生したと判断できる充分な第1超音波振動付与の実行時間のことをいう。
つづいて、エンジンECU10は、第1超音波振動付与の実行停止後であってインジェクタ21による燃料噴射の後期に、超音波振動子218に印加させる交流電圧の周波数を比較的低い周波数から高周波数側へと連続的に増加させるように超音波駆動装置22に指示する。超音波振動子218は、超音波駆動装置22からの交流電圧の印加によって、燃料に付与する超音波振動の周波数を連続的に増加方向に変化させる第2超音波振動付与を実行する。エンジンECU10は、インジェクタ21による燃料噴射の終了と共に、超音波振動子218に第2超音波振動付与の実行を停止させるよう超音波駆動装置22に指示する。
この場合、第2超音波振動付与の実行時に超音波振動子218に印加する交流電圧の周波数は、例えば第1超音波振動付与の周波数よりも低い周波数から第1超音波振動付与の周波数よりも高い周波数へとスイープさせることができる。また、第2超音波振動付与の実行時に印加する交流電圧の周波数は、比較的高い周波数から開始して徐々に低周波数側へと連続的に減少させてもよい。そして、超音波振動子218に印加させる交流電圧は、インジェクタ21の仕様に応じて任意の電圧に設定できるが、例えば±1kVとすることができる。
エンジンECU10は、超音波振動子218が燃料に第2超音波振動付与を実行する間に圧力センサ219が送信する燃圧の検出結果に基づいて、第2超音波振動付与が実行される間の燃料の圧力振幅を認識する。そして、エンジンECU10は、燃料の圧力振幅が最も大きい時の第2超音波振動付与の周波数を燃料の固有振動数と認識する。
エンジンECU10は、次回の燃料噴射タイミングにおける第1超音波振動付与の際に、認識した燃料の固有振動数と同じ周波数の交流電圧を超音波振動子218に印加させるように超音波駆動装置22に指示する。超音波振動子218は、エンジンECU10が認識した燃料の固有振動数と同じ周波数の交流電圧を超音波駆動装置22から印加されることで、燃料通路213内の燃料にエンジンECU10が認識した固有振動数と同じ周波数で第1超音波振動付与を実行する。エンジンECU10は、エンジン100の運転停止要求があるまで上記の制御を繰り返す。
この制御を実行することで、インジェクタ21の燃料噴射毎に燃料通路213内の燃料の固有振動数を認識することができ、認識した固有振動数と同じ周波数で燃料に超音波振動を付与することが可能となる。
なお、エンジンECU10は、本発明の固有振動数認識手段および燃料噴射制御手段の一構成例である。
ここで、固有振動数について説明する。固有振動とは、物体を自由に振動させた際に検出される特定の振動のことである。燃料の固有振動数、または固有振動数の整数倍に近い刺激(超音波振動)を外部から燃料に与えると、共振によって燃料の振動が増幅し、キャビテーションによる微細気泡の発生が促進する。そのため、燃料通路213内の燃料の固有振動数と同じ周波数の超音波振動を付与することで、燃料中に多量の微細気泡を略均一に発生させることができる。
超音波振動を付与されることで多量の微細気泡が発生した燃料は、エンジンECU10からの噴射信号に従って燃料噴射孔212から燃焼室11へ噴射される。噴射された燃料は、燃焼室11内部を飛散する間に空気とのせん断力により細分化し、微細気泡を含んだ液滴となる。更に、燃料の液滴は、液滴中の微細気泡が崩壊することで、その際のエネルギーによって超微細化する。このように、本実施例のエンジンシステム1は、燃料中に多量の微細気泡を生成し、生成した微細気泡の崩壊エネルギーによって噴射燃料の微粒化を促進することができる。よって、燃焼室内での噴射燃料と吸入空気との混合が促進され、エンジン100の燃焼性を向上させることができる。
ここで、燃料中の微細気泡の崩壊エネルギーによる噴射燃料の微粒化メカニズムについて説明する。図4は、水溶液の気泡の破裂観察を示している。水溶液の気泡は、時間と共に表面張力による自己加圧効果で気泡内圧および気液界面における電荷量の上昇と気泡径の収縮が進み、やがて圧壊(崩壊)して消滅する。この時、気泡内圧および気液界面における電荷量が一気に解き放たれるエネルギーによってラジカルの発生を伴う小爆発が起こり、気泡の液膜が粉砕されて液滴が超微細化される(図4下段参照)。この場合、外部からの刺激(トリガ)によって強制的に気泡を崩壊させたときも、同様のメカニズムにより液滴が超微細化される。
このように、液中の微細気泡の崩壊エネルギーによって液滴が超微細化される。よって、燃料中の微細気泡の崩壊エネルギーを活用することで、内燃機関の噴射燃料の微粒化を促進することができる。
また、インジェクタ21による燃料噴射の後期に第2超音波振動付与を実行することで、燃料通路213内の燃料中の微細気泡が崩壊し、その崩壊の衝撃波が噴射後の燃料に伝達して微細気泡を崩壊させるトリガとなることから、噴射後の燃料の微粒化が促進される。この場合、エンジンECU10は、第2超音波振動付与の際に、交流電圧を正電圧に半波整流して超音波振動子218に印加させて、燃料通路213の容積が減少する方向に振動させることで、より微細気泡の崩壊を促進することもできる。
以上のように、本実施例のエンジンシステムは、インジェクタ内部の燃料の圧力振幅に基づいて燃料の固有振動数を認識し、認識した固有振動数に応じて適切な周波数で燃料に超音波振動を付与する制御を実行することで、広い運転領域で燃料中へ超音波キャビテーションによる微細な粒径の気泡を多量に、かつ略均一に発生させることができる。よって、広い運転領域において内燃機関の噴射燃料の微粒化を促進することができる。
つづいて、本発明の実施例2について説明する。本実施例のエンジンシステム2は、超音波振動子218および圧力センサ219に代えて、圧電素子220を備え、更に、スイッチング回路25を備える点でエンジンシステム1と相違している。
本実施例のエンジンシステム2は、実施例1と同様に、エンジンECU10、超音波駆動装置22、変換機23およびハイパスフィルタ24を備えている。また、エンジンシステム2は、ノズルボディ211、燃料噴射孔212、燃料通路213、ニードル214、ガイド215、斜流溝215a、スプリング216、弁座217を有するインジェクタ31を備えている。これにより、フューエルポンプから供給される燃料をエンジンECU10からの噴射信号に従って燃焼室11へ噴射供給することができる。
更に、エンジンシステム2は、燃料噴射孔212近傍の燃料通路213壁面に円筒状の圧電素子220を備えており、圧電素子220が信号を送受信する対象を超音波駆動装置22と、変換機23およびハイパスフィルタ24と、の間で切替え可能なスイッチング回路25を備えている。
エンジンシステム2について詳細に説明する。図5はエンジンシステム2の概略構成を示した構成図であり、図6は実施例のインジェクタ31の概略構成を示した構成図である。なお、実施例1と同様の構成要素については、図面中、同一の参照番号を付し、その詳細な説明は省略する。
図5に示すエンジンシステム2は、エンジンECU10、超音波駆動装置22、変換機23、ハイパスフィルタ24およびインジェクタ31内部の圧電素子220と連結するスイッチング回路25を備えている。スイッチング回路25は、エンジンECU10の指示に従って、圧電素子220が信号を送受信する対象を、超音波駆動装置22と、変換機23およびハイパスフィルタ24と、の間で切替える。例えば、スイッチング回路25が圧電素子220の信号を送受信する対象を超音波駆動装置22に切替える場合、超音波駆動装置22から印加される交流電圧によって圧電素子220が膨張・収縮方向へ振動する。一方、スイッチング回路25が圧電素子220の信号を送受信する対象を変換機23およびハイパスフィルタ24に切替える場合、圧電素子220が燃料通路213内の燃圧を電気信号に変換して変換機23およびハイパスフィルタ24に送信する。このように、スイッチング回路25によって圧電素子220の信号を送受信する対象を切替えることで、圧電素子220を超音波振動子、または圧力センサとして機能させることができる。
なお、スイッチング回路25は、本発明の切替え手段の一構成例である。
図6に示すインジェクタ31は、燃料噴射孔212近傍の燃料通路213壁面に、燃料と直接接触するように円筒状に設けられた圧電素子220を備えている。圧電素子220は、実施例1の超音波振動子218と同様に、超音波駆動装置22からの通電による電圧の印加によって、その体積が膨張または収縮するものであり、更に、実施例1の圧力センサ219と同様に、燃料通路213内の燃圧を電気信号に変換して検出するものである。この場合、圧電素子220は、円筒状に限られず、燃料噴射孔212近傍の燃料通路213壁面の所定の部分に任意の形状で設けることができる。
圧電素子220は、スイッチング回路25が信号を送受信する対象を超音波駆動装置22に切替える場合、実施例1の超音波振動子218と同様に、超音波振動子として機能する。圧電素子220は、超音波駆動装置22から正電圧を印加された際にその体積が膨張し、燃料通路213の容量を減少させて、正電圧の印加が終了するとその体積が元に戻り、燃料通路213の容量を元に戻す。また、圧電素子220は、超音波駆動装置22から負電圧を印加された際にその体積が収縮し、燃料通路213の容量を増大させて、負電圧の印加が終了するとその体積が元に戻り、燃料通路213の容量を元に戻す。このように、圧電素子220は、電圧を連続で印加されることで体積の膨張、収縮を繰り返し、交流電圧の周波数に同期して燃料通路213の容積を増大、減少させて燃料に超音波振動を付与する。超音波振動を付与された燃料は、その超音波エネルギーによってキャビテーションが生じ、内部に微細気泡が発生する。この場合、圧電素子220は、負電圧を印加された際に体積が膨張し、正電圧を印加された際に体積が収縮するようにしてもよい。
また、圧電素子220は、スイッチング回路25が信号を送受信する対象を変換機23およびハイパスフィルタ24に切替える場合、実施例1の圧力センサ219と同様に、圧力センサとして機能する。圧電素子220は、燃料通路213内の燃圧を電気信号に変換して検出し、検出結果を変換機23およびハイパスフィルタ24(例えば、fcが1kHz)を介してエンジンECU10へと送信する(図5参照)。エンジンECU10は、圧電素子220の検出結果に基づいて、圧電素子220が膨張方向・収縮方向に振動することで生じる燃料通路213内の燃料の圧力振幅を認識する。
なお、圧電素子220は、本発明の超音波振動付与手段および燃圧検出手段の一構成例である。
以下、エンジンECU10が実行する制御について説明する。図7は、エンジンECU10が実行する制御の一例を示している。なお、実施例1と同様の制御についてはその説明を省略する。
エンジンECU10は、燃料噴射タイミングにおいて、インジェクタ21へ燃料噴射を指示すると共に、圧電素子220の信号を送受信する対象を超音波駆動装置22に切替えるようスイッチング回路25に指示し、圧電素子220を超音波振動子として機能させる。つづいて、エンジンECU10は、所定の一定周波数で圧電素子220に交流電圧の印加を開始するように超音波駆動装置22に指示する。ここで、所定の一定周波数については前述したために、その詳細な説明は省略する。圧電素子220は、超音波駆動装置22からの交流電圧の印加が開始されると、燃料通路213の容積を増大および減少させる方向へ振動を開始し、燃料通路213内の燃料に所定の一定周波数で超音波振動を付与する第1超音波振動付与を実行する。燃料通路213内の燃料は、圧電素子220からの第1超音波振動付与によって、その内部に徐々にキャビテーションによる数μm程度の微細気泡が発生する。
エンジンECU10は、第1超音波振動付与の実行開始から所定期間が経過すると、超音波駆動装置22に指示し、圧電素子220に第1超音波振動付与の実行を停止させる。ここで、所定時間については前述したために、その詳細な説明は省略する。
更に、エンジンECU10は、第1超音波振動付与の実行停止を指示すると共に、圧電素子220の信号を送受信する対象を変換機23およびハイパスフィルタ24に切替えるようスイッチング回路25に指示し、圧電素子220を圧力センサとして機能させる。
エンジンECU10は、第1超音波振動付与の実行が停止した後に圧電素子220が送信する燃圧の検出結果に基づいて、第1超音波振動付与の実行が停止した後の燃料に残留する圧力振幅を認識する。そして、エンジンECU10は、燃料に残留する圧力振幅を解析して燃料の固有振動数を認識する。
この場合、エンジンECU10は、予め台上試験等で求めてエンジンECU10のROMに記憶した燃料に残留する圧力振幅と固有振動数との相関マップに基づいて燃料の固有振動数を認識することができる。
エンジンECU10は、第1超音波振動付与の実行停止後であってインジェクタ21による燃料噴射の後期に、圧電素子220の信号を送受信する対象を超音波駆動装置22に切替えるようスイッチング回路25に指示し、圧電素子220を超音波振動子として機能させる。つづいて、エンジンECU10は、圧電素子220に第2超音波振動付与を実行させるよう超音波駆動装置22に指示する。エンジンECU10は、インジェクタ21による燃料噴射の終了と共に、超音波振動子218に第2超音波振動付与の実行を停止させるよう超音波駆動装置22に指示する。
この場合、第2超音波振動付与は、超音波振動の周波数を変化させずに、噴射燃料中の微細気泡の崩壊促進に有効な一定の周波数で実行することができる。
そして、エンジンECU10は、次回の燃料噴射タイミングにおける第1超音波振動付与の際に、認識した燃料の固有振動数と同じ周波数の交流電圧を圧電素子220に印加させるように超音波駆動装置22に指示する。圧電素子220は、エンジンECU10が認識した燃料の固有振動数と同じ周波数の交流電圧を超音波駆動装置22から印加されることで、燃料通路213内の燃料にエンジンECU10が認識した固有振動数と同じ周波数で第1超音波振動付与を実行する。エンジンECU10は、エンジン100の運転停止要求があるまで上記の制御を繰り返す。
このように、超音波振動子および圧力センサとして機能する圧電素子220と、圧電素子220が信号を送受信する対象を切替えるスイッチング回路25とを備えることで、広い運転領域で燃料中へ超音波キャビテーションによる微細な粒径の気泡を多量に、かつ略均一に発生させることができる。更に、インジェクタ31の構成を簡素化することができるために、システムを低コスト化することができる。
この場合、第2超音波振動付与の実行停止後の燃料に残留する圧力振幅を認識し、その認識結果に基づいて燃料の固有振動数を認識し、次回の第1超音波振動付与の周波数を設定してもよい。
つづいて、本発明の実施例3について説明する。本実施例のエンジンシステム3は、インジェクタ21が燃料を噴射しないタイミングで燃料の圧力振幅を認識し、認識した圧力振幅に基づいて燃料通路213内の燃料の固有振動数を認識する制御を実行する点でエンジンシステム2と相違している。
本実施例のエンジンシステム3は、実施例2と同様に、エンジンECU10、超音波駆動装置22、変換機23、ハイパスフィルタ24およびスイッチング回路25を備えている。また、エンジンシステム2は、ノズルボディ211、燃料噴射孔212、燃料通路213、ニードル214、ガイド215、斜流溝215a、スプリング216、弁座217、圧電素子220を有するインジェクタ31を備えている。これにより、燃料通路213内の燃圧を検出し、かつ燃料通路213内の燃料に任意の周波数で超音波振動を付与することができる。
更に、エンジンシステム3は、燃料噴射タイミング以外のタイミングで、燃料通路213内の燃料の固有振動数を認識する制御を実行する。
エンジンシステム3においてエンジンECU10が実行する制御について説明する。図8は、エンジンECU10が実行する制御の一例を示している。なお、実施例2と同様の制御についてはその説明を省略する。
エンジンECU10は、燃料噴射タイミング以外のタイミングにおいて、圧電素子220の信号を送受信する対象を超音波駆動装置22に切替えるようスイッチング回路25に指示し、圧電素子220を超音波振動子として機能させる。つづいて、エンジンECU10は、所定の一定周波数で圧電素子220に交流電圧の印加を開始するように超音波駆動装置22に指示する。ここで、所定の一定周波数については前述したために、その詳細な説明は省略する。圧電素子220は、超音波駆動装置22からの交流電圧の印加が開始されると、燃料通路213の容積を増大および減少させる方向へ振動を開始し、燃料通路213内の燃料に所定の一定周波数で超音波振動を付与する(プレ超音波振動付与)。燃料通路213内の燃料は、圧電素子220からのプレ超音波振動付与によって所定の燃圧振幅が生じる。
エンジンECU10は、プレ超音波振動付与の実行開始から所定期間が経過すると、超音波駆動装置22に指示し、圧電素子220にプレ超音波振動付与の実行を停止させる。ここで、所定時間とは、燃料通路213内の燃料に圧力振幅が生じるのに充分な超音波振動の付与時間を採用することができ、例えば超音波振動の一周期以上の時間に設定することができる。
更に、エンジンECU10は、プレ超音波振動付与の実行停止を指示すると共に、圧電素子220の信号を送受信する対象を変換機23およびハイパスフィルタ24に切替えるようスイッチング回路25に指示し、圧電素子220を圧力センサとして機能させる。
エンジンECU10は、プレ超音波振動付与の実行が停止した後に圧電素子220が送信する燃圧の検出結果に基づいて、プレ超音波振動付与の実行が停止した後の燃料に残留する圧力振幅を認識する。そして、エンジンECU10は、燃料に残留する圧力振幅を解析して燃料の固有振動数を認識する。
この場合、エンジンECU10は、予め台上試験等で求めてエンジンECU10のROMに記憶した燃料に残留する圧力振幅と固有振動数との相関マップに基づいて燃料の固有振動数を認識することができる。
そして、エンジンECU10は、次回の燃料噴射タイミングにおいて、インジェクタ21へ燃料噴射を指示すると共に、圧電素子220の信号を送受信する対象を超音波駆動装置22に切替えるようスイッチング回路25に指示し、圧電素子220を超音波振動子として機能させる。つづいて、エンジンECU10は、認識した燃料の固有振動数と同じ周波数の交流電圧を圧電素子220に印加させるように超音波駆動装置22に指示する。圧電素子220は、エンジンECU10が認識した燃料の固有振動数と同じ周波数の交流電圧を超音波駆動装置22から印加されることで、燃料通路213内の燃料にエンジンECU10が認識した固有振動数と同じ周波数で第1超音波振動付与を実行する。エンジンECU10は、第2超音波振動付与の実行まで圧電素子220を超音波振動子として機能させる。
エンジンECU10は、第1超音波振動付与の実行停止後であってインジェクタ21による燃料噴射の後期に、圧電素子220に第2超音波振動付与を実行させるよう超音波駆動装置22に指示する。エンジンECU10は、インジェクタ21による燃料噴射の終了と共に、超音波振動子218に第2超音波振動付与の実行を停止させるよう超音波駆動装置22に指示する。
この場合、第2超音波振動付与は、超音波振動の周波数を変化させずに、噴射燃料中の微細気泡の崩壊促進に有効な一定の周波数で実行することができる。
エンジンECU10は、第2超音波振動付与の実行停止を指示すると共に、圧電素子220の信号を送受信する対象を変換機23およびハイパスフィルタ24に切替えるようスイッチング回路25に指示し、圧電素子220を圧力センサとして機能させる。
エンジンECU10は、エンジン100の運転停止要求があるまで上記の制御を繰り返す。
このように、インジェクタ21が燃料を噴射しないタイミングでプレ超音波振動付与を実行して燃料の圧力振幅を認識し、認識した圧力振幅に基づいて燃料通路213内の燃料の固有振動数を認識する制御を実行することで、広い運転領域で燃料中へ超音波キャビテーションによる微細な粒径の気泡を多量に、かつ略均一に発生させることができる。更に、燃料に残留する圧力振幅から燃料の固有振動数を認識するために要求される解析速度、およびスイッチング回路25に要求されるスイッチ切替え速度が低減するために、システムの高スペック化が抑制できるために低コスト化が可能になる。
上記実施例は本発明を実施するための一例にすぎない。よって本発明はこれらに限定されるものではなく、特許請求の範囲に記載された本発明の要旨の範囲内において、種々の変形・変更が可能である。
例えば、燃料通路213内の燃料の固有振動数は、燃料の圧力振幅に限られず、燃料の温度等、他のパラメータに基づいて認識してもよい。
また、燃料への超音波振動付与の周波数は、認識した燃料通路213内の燃料の固有振動数と同じ周波数に限られず、認識した固有振動数の近傍の周波数であってもよいし、認識した固有振動数の整数倍の周波数であってもよい。
そして、インジェクタによる1回の燃料噴射の間に付与する超音波振動は2度に限られず、1度の超音波振動付与(第1超音波振動付与)のみを実行してもよいし、3度以上の超音波振動付与を実行してもよい。
1,2,3 エンジンシステム
10 エンジンECU(固有振動数認識手段,超音波振動制御手段)
11 燃焼室
21,31 インジェクタ(燃料噴射弁)
22 超音波駆動装置(超音波振動制御手段)
23 変換機
24 ハイパスフィルタ
25 スイッチング回路(切替え手段)
100 エンジン
211 ノズルボディ
212 燃料噴射孔
213 燃料通路
214 ニードル
215 ガイド
215a 斜流溝
218 超音波振動子(超音波振動付与手段)
219 圧力センサ(燃圧検出手段)
220 圧電素子(超音波振動付与手段,燃圧検出手段)

Claims (7)

  1. 内燃機関に設置され、ノズルボディの先端部近傍に設けられた燃料噴射孔から燃料を噴射可能な燃料噴射弁を有する燃料噴射制御装置であって、
    前記燃料噴射弁に供給される燃料を前記燃料噴射孔へと導くための燃料通路の少なくとも一部に設けられ、前記燃料通路内の燃料に任意の周波数で超音波振動を付与可能な超音波振動付与手段と、
    前記燃料通路内の燃料の固有振動数を認識する固有振動数認識手段と、
    前記燃料噴射弁の噴射時期および前記固有振動数認識手段の認識結果に基づいて、前記超音波振動付与手段に前記燃料通路内の燃料の振動を増幅させる周波数で超音波振動の付与を実行させる超音波振動制御手段と、
    を備えることを特徴とする燃料噴射制御装置。
  2. 前記燃料通路内の燃料の圧力を検出する燃圧検出手段を備え、
    前記固有振動数認識手段は、前記燃圧検出手段が検出する燃料の圧力振幅に基づいて前記固有振動数を認識することを特徴とする請求項1記載の燃料噴射制御装置。
  3. 前記固有振動数認識手段は、前記超音波振動付与手段が燃料に超音波振動を付与する間に前記燃圧検出手段が検出する燃料の圧力振幅に基づいて、前記固有振動数を認識することを特徴とする請求項2記載の燃料噴射制御装置。
  4. 前記超音波振動制御手段は、前記燃料噴射弁による1回の燃料噴射の前期に一定の周波数で燃料に超音波振動を付与させる第1超音波振動付与と、前記燃料噴射弁による1回の燃料噴射の後期に連続的に周波数を変化させて燃料に超音波振動を付与させる第2超音波振動付与と、を前記超音波振動付与手段に実行させて、
    更に、前記固有振動数認識手段は、前記超音波振動付与手段が前記第2超音波振動付与を実行する間に前記燃圧検出手段が検出する燃料の圧力振幅に基づいて、前記固有振動数を認識することを特徴とする請求項2または3記載の燃料噴射制御装置。
  5. 前記固有振動数認識手段は、前記超音波振動付与手段が燃料への超音波振動の付与を停止した後に前記燃圧検出手段が検出する燃料の圧力振幅に基づいて、前記固有振動数を認識することを特徴とする請求項2記載の燃料噴射制御装置。
  6. 前記超音波振動付与手段と前記燃圧検出手段とは1の圧電素子であって、
    前記1の圧電素子の状態を、前記超音波振動付与手段と前記燃圧検出手段との間で切替える切替え手段を有することを特徴とする請求項2から5のいずれか1項記載の燃料噴射制御装置。
  7. ノズルボディの先端部近傍に設けられた燃料噴射孔から燃料を噴射可能な燃料噴射弁であって、
    前記燃料噴射弁に供給される燃料を前記燃料噴射孔へと導くための燃料通路の少なくとも一部に設けられ、正電圧および負電圧からなる任意の周波数の交流電圧を外部から印加されることで、印加された前記交流電圧の周波数と同期して前記燃料通路の容量を増減させる方向に振動する超音波振動子と、
    前記超音波振動子の振動によって生じる前記燃料通路内の燃料の圧力変化を検出し、検出結果を電気信号に変換して外部へ送信する圧力センサと、
    を備えることを特徴とする燃料噴射弁。

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