JP2011219989A - カーテンウォール - Google Patents
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Abstract
【解決手段】外側面材2と内側面材3との間に中空層1aを有したダブルスキンタイプのカーテンウォールであって、前記中空層1aは、複数の階層4cに亘る中空層1a内に空気が上下方向に連続して流通し、その中空層1aの最下部を下換気口6で屋外に開口し、最上部を上換気口7で屋外に開口し、前記階層4cの室内空間4dを中空層1a内に開口する内部換気口8を設け、中空層1a内に煙突効果によって十分な上昇気流が生じるようにして建物内部の日射取得熱を十分に低減できるようにする。
【選択図】図1
Description
前記中空層は、複数の階層ごとに空気が流れないように仕切り、その複数の階層に亘る中空層内に空気が上下方向に連続して流通するようにし、
前記複数の階層に亘る中空層の最下部を下換気口で屋外に開口すると共に、前記中空層の最上部を上換気口で屋外に開口し、
前記中空層と階層を内部換気口で連通したことを特徴とするカーテンウォールである。
この各外部換気口を流通する空気は前記中空層を流通する空気と触れることがなく、かつ中空層内の空気の流通を阻害しないようにすることができる。
このようにすれば、建物の各階層に外気を直接に取り入れたり、各階層の空気を直接に屋外に排出したりできるので、建物の内部を中空層内の空気の温度とは関係なく直接に換気できる。
しかも、外部換気口を流通する空気は中空層内を流通する空気と触れないと共に、その外部換気口を流通する空気によって中空層内の空気の流れを阻害することがない。
前記下換気口、上換気口、内部換気口は、前記腰部に形成することができる。
このようにすれば、下換気口、上換気口、内部換気口によって窓部の意匠を阻害することがない。
前記下換気口、上換気口、内部換気口、外部換気口は、前記腰部に形成することができる。
このようにすれば、下換気口、上換気口、内部換気口、外部換気口によって窓部の意匠を阻害することがない。
このようにすれば、中空層と室内空間を連通、遮断して日射取得熱の低減、自然通風に使い分けできる。
このようにすれば、屋外と室内空間を連通、遮断して換気状態、換気しない状態に使い分けできる。
このようにすれば、換気風量を調整できる。
前記外側面材2、内側面材3(カーテンウォール)は建物躯体(床スラブ)4に取り付けられて建物の外装(建物の外周部分)としてある。
前記建物躯体4には床4aと天井4bが上下方向に間隔を置いて取り付けてある。この上下に隣接した床4a間が建物の1つの階層(1つの階部分)4cで、1つの階層4cにおける床4aと天井4bとの間が室内空間(居住空間)4dであると共に、天井4bと床4aとの間が天井裏部分4eである。
前記建物は多数の階層4cを有し、その多数の階層4cの室外側に亘ってカーテンウォール1が取り付けてある。
これにより、前述した複数の階層4cに亘る中空層1a内には空気が上下方向に連続して流通する。例えば、上下に隣接した仕切り部材5間の中空層1aに空気が上下方向に連続して流通する。
図1と図3に示すように、前述した複数の階層4cに亘る中空層1aの最上部は、上換気口7で屋外に開口し、その上換気口7から中空層1a内の空気が屋外に流出したり、流入する。
この実施の形態では、3つの階層4cごとに仕切り部材5を設け、3つの階層4cに亘る中空層1a内に空気が上下方向に連続して流通するようにしてある。
つまり煙突効果によって中空層1a内に上昇気流が起きる。
この上昇気流によって下換気口6から矢印aで示すように中空層1a内に外気(屋外の空気)が流入し、その空気は中空層1a内を上昇して上換気口7から矢印bで示すように外部(屋外)に排出される。
前述のように中空層1aの上部の温度が高くなり過ぎると上換気口7から外気を室内に取り入れて換気できなくなる。
このようであるから、前述したように中空層1a内を流通する外気の一部が内部換気口8から各室内空間4dに供給されたり、前述の中空層1aを流通する外気によって各室内4dの空気が内部換気口8から中空層1a内を通って屋外に排気される。
この外部換気口9は外側面材2と内側面材3を貫通し、中空層1aと区画され、その外気換気口9を流通する空気と中空層1aを流通する空気が相互に触れ合うことがなく、中空層1a内の対流を邪魔することがないようにしてあるので、前述した煙突効果による空気の流通を阻害することがない。
しかも、この外部換気口9を流通する空気は、中空層1a内を流通する空気と触れないので、その中空層1a内の空気の温度の影響を受けることがなく、外気をそのまま室内空間4dに導入することができる。
前記横部材21が前述の天井裏部分4eの室外側に位置してカーテンウォールの腰部1bで、パネル23が前述の室内空間4dの屋外側に位置してカーテンウォールの窓部1cである。
前記横枠材21に図2に示すように下換気口6が形成されていると共に、図3に示すように上換気口7が形成されている。
前記外部換気口9は、図5に示すように外側面材2の横枠材21に形成した室外側開口9aと、内側面材3の天井4bよりも上部に形成した室内側開口9bと、前記室外側開口9aと室内側開口9bを連通する第1空気流通路9cと、前記室内側開口9bを天井4bから室内空間4dまで連続する第2空気流通路9dを備えている。
図6に示すように、カーテンウォール1の腰部1bとなる外側面材2の横枠材21は、上パネル支持横材21aと、この上パネル支持横材21aの下部と連続した上中間横材21bと、この上中間横材21bと上下方向に離隔した下中間横材21cと、この下中間横材21cの下部と連結した下パネル支持横材21dを備え、各横材は左右に隣接した縦枠材20間に横架連結され、上中間横材21bの下部と下中間横材21cの上部との間に開口部21eを形成している。
前記下中間横材21cの室内側部には給排気チャンバーボックスを構成する縦板24の下部が取り付けてある。
前記縦板24は上方に延び、その縦板24の上部屋外側と上中間横材21bの下部室内側とは室内外側方向に離隔し、前記中空層1aは、その両者の間及び前述の開口部21eを経て屋外に開口し、その両者の間を下換気口6としてある。この下換気口6には防鳥ネット25が取り付けてある。
前記縦板24の上部と建物躯体4の屋外側面4fに亘って仕切パネル26を取り付け、この仕切パネル26を境として上方の中空層1aと下方の中空層1aとに亘って空気が流通しないようにし、前記下換気口6から流入した外気は上方の中空層1aに流入し、下方の中空層1aには流入しないようにしてある。
つまり、仕切パネル26が前述の仕切り部材5に相当する。
この枠体80は上枠81と下枠82と左右の縦枠83で方形状で、その枠体80の開口部80aは塞ぎパネル84で閉塞してある。
前記下枠82と天井4bは離隔し、その天井4bと下枠82とに亘ってパネル85を取り付けてある。
このようにすることで、前述の上中間横材21bの下部室内側部と縦板24の上部との間が前述の上換気口7となる。
前記枠体80の室内側と連続してダクト86を取り付けると共に、塞ぎパネル84を取り外し、その枠体80の開口部80aを室内空間4dに開口し、前述の内部換気口8とする。
つまり、枠体80の開口部80aが図4に示す開口8aで、ダクト86が空気流通路8bである。
例えば、モータ87の回動で揺動するレバー88を塞ぎパネル84に連結し、そのモータ87を駆動することでレバー88によって塞ぎパネル84が揺動するようにする。
具体的には、中空層1aの最上部寄りに温度センサを設け、この温度センサの検出信号に基づいて前述のモータ87を駆動制御して塞ぎパネル84を揺動し、内部換気口8の開口面積を調整する。
したがって、日射取得熱を低減したり、自然通風を使い分けることができる。
例えば、中空層1aの最上部寄りに温度センサを設け、この温度センサの検出信号に基づいてモータ87を駆動制御して塞ぎパネル84を揺動し、内部換気口8を開、閉する。
前記上中間横材21bの下部室内側と縦板24との間の開口94と前記枠体80の開口部80aを前述のダクト93で連通し、このダクト93を境とした上の中空層1aと下の中空層1aはダクト93の両側を通して連通している。
これによって、前述の外部換気口9とすることができる。
この場合には、前述の枠体80の開口部80aにダクトを接続すれば良く、塞ぎパネル84は不要である。
したがって、前述の内部換気口8と同様に、中空層1aの最上部寄りに温度センサを設け、この温度センサの検出温度に基づいて前述の各モータ87を駆動制御して塞ぎパネル84を揺動し、外部換気口9を開閉することで、外部換気口9と室内空間4dを連通したり、遮断することで、換気状態、換気しない状態に使い分けできる。
また、前述の温度センサの検出温度に基づいて前述の各モータ87を駆動制御して塞ぎパネル84を揺動し、外部換気口9の開口面積を増減して換気風量を調整できる。
Claims (7)
- 外側面材と、この外側面材の室内側に間隔を置いて設けた内側面材を備え、その外側面材と内側面材との間に中空層を有し、建物の多数の階層の屋外側に亘って取り付けたカーテンウォールであって、
前記中空層は、複数の階層ごとに空気が流れないように仕切り、その複数の階層に亘る中空層内に空気が上下方向に連続して流通するようにし、
前記複数の階層に亘る中空層の最下部を下換気口で屋外に開口すると共に、前記中空層の最上部を上換気口で屋外に開口し、
前記中空層と階層を内部換気口で連通したことを特徴とするカーテンウォール。 - 前記外側面材と内側面材を貫通して各階層を屋外にそれぞれ開口する外部換気口を設け、
この各外部換気口を流通する空気は前記中空層を流通する空気と触れることがなく、かつ中空層内の空気の流通を阻害しないようにした請求項1記載のカーテンウォール。 - 前記カーテンウォールは、建物の室内空間と対向した窓部と、床と天井との間の部分と対向した腰部を有し、
前記下換気口、上換気口、内部換気口は、前記腰部に形成した請求項1記載のカーテンウォール。 - 前記カーテンウォールは、建物の室内空間と対向した窓部と、床と天井との間の部分と対向した腰部を有し、
前記下換気口、上換気口、内部換気口、外部換気口は、前記腰部に形成した請求項2記載のカーテンウォール。 - 前記内部換気口を開閉する開閉機構を設けた請求項1〜4いずれか1項に記載のカーテンウォール。
- 前記外部換気口を開閉する開閉機構を設けた請求項2または4記載のカーテンウォール。
- 前記各開閉機構の開口面積を調整可能とした請求項5または6記載のカーテンウォール。
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