JP5172741B2 - カーテンウォール - Google Patents
カーテンウォール Download PDFInfo
- Publication number
- JP5172741B2 JP5172741B2 JP2009040169A JP2009040169A JP5172741B2 JP 5172741 B2 JP5172741 B2 JP 5172741B2 JP 2009040169 A JP2009040169 A JP 2009040169A JP 2009040169 A JP2009040169 A JP 2009040169A JP 5172741 B2 JP5172741 B2 JP 5172741B2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- outside air
- ventilation
- intermediate layer
- air intake
- room
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Expired - Fee Related
Links
Images
Landscapes
- Ventilation (AREA)
- Building Environments (AREA)
- Load-Bearing And Curtain Walls (AREA)
Description
この種のダブルスキンカーテンウォールは、例えば夏場には、二重窓部の中間層内の空気が太陽光で暖められて上昇気流となることで中間層の下側が負圧となる為、室外側開口から取込んだ外気は中間層に導入されて中間層の上部から外に排出することにより室内の温度上昇を抑制するものである。
特許文献2には、二重窓部の中間層の下部と上部が室内に連通してあり、カーテンウォールに設けた通風口から室内に外気を取込んで、室内の空気を二重窓部の中間層の下部から中間層に導入すること(エアフローカーテンウォール)が開示されている。
この種のエアフローカーテンウォールでは、例えば冬場には室内空気を下部から中間層に導入して太陽の熱で暖められた空気が中間層を上昇気流となって上昇した後に室内に戻して暖房効率を高めるようにしたものである。
特許文献3には、二重窓部間に二重窓部よりも室外側に突設して外気取込部材を設け、外気取込部材には左右の一側にのみ通風孔を設けることが開示されている。
これに対して、特許文献3では外気取込部材を二重窓部よりも室外側に突設して設けているので左側又は右側から吹いてくる風を取込み易くできる。
しかし、特許文献3の技術では、隣合う二重窓部間に設けた外気取込部材はその通風孔を左右の同じ向きにしているので、風が左右の一方側から吹いている場合には取込み易いが、左右の他方側から風が吹いている場合には取込み難いという問題がある。
一方、外気取込部材の左右両側に通風孔を設けたのでは、左右一方側から受けた風が他方側に通過してしまい外気を取込むことが困難になる。
図1(a)に示すように、本実施の形態に係るカーテンウォール1は、左右の二重窓部9と、左右の二重窓部間に設けた通風部17と、通風部17の室外側に設けた外気取込部材19とを備えている。
図1(b)に示すように、二重窓部9は、室外側パネル3と室内側パネル5との間に中間層7を有しており、室外側パネル3は透明パネルであり、ビルの一階部分に亘って設けてある。
図2及び図4に示すように、室内側パネル5は、一階部分の室内空間(床から天井までの空間)13に対応する位置では開閉扉5aであり、天井裏15に対応する位置の室内側パネル5は固定した断熱ボード5bである。
図1に示すように、外気取込部材19は、一階部分の縦方向全体に亘って長く設けてあり、隣合う二重窓部9、9間に配置される通風部17に取付けてあり、二重窓部9よりも室外側に突設して設けている。
通風部17は、室外側に開口17aを形成した方立であり、方立の左右に、室外側窓3と室内側パネル5とを取付けている。
図2に示すように、通風部17の室内側には、開閉扉21が設けてり、開閉扉21を開くことにより、外気取込部材19から取込んだ外気を室内に導入するようになっている。尚、開閉扉21の室外側に設けているのはフィルタ23と、風量調整部材25である。風量調整部材25は一端が回動自在なっており且つ開き方向に付勢され、室内側へ向かう風力との吊り合いにより開度が自動調整されている。
通風部17の左右壁22には、その下部に中間層7に連通する下通気孔29a(図4参照)が上下に複数形成されており、上部にも中間層7に連通する上通気孔29b(図4参照)が上下に複数形成されている。図4に示すように、通風部17の上下方向の中間部には通気孔はない。また、上通気孔29bは天井裏15の下部位置に対応して設けている。
図2に示すように、下通気孔29a及び上通気孔29bは、各々スライド板31により開閉自在になっている。
図3に示すように、通風部17の上部には、通風部17の室外側開口を塞ぐ塞ぎ板28が設けてある。
図2及び図3に示すように、外気取込部材19は、二重窓部9の室外側に突設した左右の側板33a、33bを有し、左右の側板33a、33bは室外側ほど互いの間隔を狭くしており、横断面略台形形状に形成されている。左右の側板33a、33bには多数の案内羽根35が突設してあり、左右何れかの一方の側板33a又は33bには隣合う案内羽根35間に通風孔37が形成されている。通風孔37は、図5に示すように、上下の長孔であり、外気取込部材19の長手方向に複数形成されている。
図1(b)に示すように、左右の隣合う外気取込部材19、19は互いに左右の異なる側に通風孔37が形成されている。
図1に示すように、ダブルスキンカーテンウォール1において、左右に隣合う外気取込部材19は、通風孔37の向きが左右異なっているから、風が左右の何れから吹いている場合にも、通風孔37から外気を容易に取込むことができる。
図2に示すように、外気取込部材19の通風孔37から取込んだ外気は、開閉扉21が開いている場合には、通風部17から室内空間13に導入することができる。
一方、夏等の外気温度が高い場合には、太陽の光により中間層7が暖められるので、図4に示すように、中間層7内に上昇気流が発生し、下通風孔29a付近では負圧となって通風部17から外気が導入し、上通風孔29bから外に放出される。しかも、室外の横風を外気取込部材19から取込むことにより下風通孔29aから中間層7への外気の導入を促進する。これにより、室内温度の上昇を抑制できる。
冬場には、図2に示すスライド板31を操作して下通風孔29a及び上通風孔29bを閉じると共に開閉扉21を閉じることにより、中間層7が断熱層として作用するので室内の断熱を図ることができる。
図6〜11を参照して第2実施の形態を説明する。この第2実施の形態に係るカーテンウォール1では、通風部17は方立でなく、左右一方(本実施の形態では左側)の室外側パネル3と、室内側パネル5と、通風部17と、外気取込部材19とを一体にした一つのユニット(図7〜図9に二点鎖線で示す)Tとしてあり、このユニットTを上下左右に連結してカーテンウォール1を構成している。
図7に示すように、通風部17は、左右壁22に中間層7に連通する通風孔が形成されており、これらの通風孔29c、29d、29eは左右壁17の下端から上端に亘って間隔をあけて形成されている(図8、図10、11参照)。
この第2実施の形態によれば、上述の第1実施の形態と同様な効果を得ることができると共にカーテンウォールはユニットTを上下左右に連結して施工でき、上述した第1実施の形態に比較して施工が容易にできる。
図12〜15を参照して第3実施の形態を説明する。この第3実施の形態に係るカーテンウォール51は、図15に示すように、通風部17において、左右壁22には中間層7に連通する通気孔を設けていない点が第1実施の形態と異なっている。
また、第3実施の形態では、第2実施の形態と同様に、通風部17は方立でなく、左右一方(本実施の形態では左側)の室外側パネル3と、室内側パネル5と、通風部17と、外気取込部材19とを一体にした一つのユニット(図15及び図13に二点鎖線で示す)Tとしてあり、このユニットTを左右に連結してカーテンウォール51を構成している。
図13に示すように、第3実施の形態では、室内側パネル5の下端52は、床53との間に隙間53を形成して室内空間13と二重窓部9の中間層7と連通している。一方、図14に示すように、中間層7の上部には室内空間13に連通する室内連通路55が設けてある。尚、図14において室内連通路55に設けているのはフィルタ57である。
図15に示すように、外気取込部材19の通風孔37から取込んだ外気は、開閉扉21を開くことにより、通風部17から室内に導入することができる。
一方、図13及び図14に示すように、冬等の外気温度が低い場合には、太陽の光により中間層7が暖められるので、中間層7内に上昇気流が発生し、室内側パネル5の下端52の隙間53が負圧となって室内の空気が中間層7に取込まれて、中間層7で外気に暖められ上部の室内連通路55から室内空間13に戻される。これにより、室内が暖房されているときに暖房効率を高めることができる。尚、室内換気をしない場合には開閉扉21は閉じる。
例えば、第1実施の形態において、図16に示すように、第3実施の形態のように左右の隣合う二重窓部間に竪骨59で通風部17を形成し、竪骨59の室外側に第1実施の形態の外気取込部材19を取付けるものであっても良い。この場合、竪骨59にはその左右側壁59a、59bの下部に中間層7に連通する下通気孔29aを設け、上部に上通気孔29bを設ける。尚、この図16に示す変形例では、案内羽根35は外壁パネル5と略平行としてあるが、第1実施の形態と同様に外壁パネル5に対して角度を形成するものであっても良い。
また、外気取込部材19には案内羽根35は設けないで、通風孔37のみを形成するものであっても良い。
外気取込部材19は通風部17と一体に形成した部材としても良い。
上述した第1〜第3実施の形態において、カーテンウォール1、51の隣合う上下の階に設けた二重窓部9の中間層7を互いに連通させても良い。上下の中間層7、7を連通させることにより外気を中間層7に導入する下通気孔29aと中間層7から排気する上通気孔29bとの距離を実質的に長く取れるから、重力換気の効率を高めることができる。
3 室外側パネル
5 室内側パネル
7 中間層
9 二重窓部
17 通風部
19 外気取込部材
37 通風孔
Claims (2)
- 室外側パネルと室内側パネルとの間に中間層を有する左右の二重窓部と、左右の二重窓部間に設けて中間層及び室内に連通する通風部と、通風部の室外側で且つ二重窓部よりも室外側に突設して設けた縦方向に長い外気取込部材とを備え、
外気取込部材は、左右の一方側にのみ通風孔が設けてあり且つ左右に隣合う外気取込部材は互いに左右の異なる側に通風孔が位置し、通風孔から外気を通風部に取込んで中間層及び室内に導入することを特徴とするカーテンウォール。 - 室外側パネルと室内側パネルとの間に中間層を有する左右の二重窓部と、左右の二重窓部間に設けて室内に連通する通風部と、通風部の室外側で且つ二重窓部よりも室外側に突設して設けた縦方向に長い外気取込部材とを備え、
二重窓部の中間層は下部と上部が室内に連通してあり、外気取込部材は、左右の一方側にのみ通風孔が設けてあり且つ隣合う外気取込部材は互いに左右の異なる側に通風孔が位置し、通風孔から外気を通風部に取込んで室内に導入し、室内の空気を中間層の下部から中間層に導入することを特徴とするカーテンウォール。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2009040169A JP5172741B2 (ja) | 2009-02-24 | 2009-02-24 | カーテンウォール |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2009040169A JP5172741B2 (ja) | 2009-02-24 | 2009-02-24 | カーテンウォール |
Related Child Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2012283260A Division JP5271447B2 (ja) | 2012-12-26 | 2012-12-26 | 窓構造体 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2010196293A JP2010196293A (ja) | 2010-09-09 |
JP5172741B2 true JP5172741B2 (ja) | 2013-03-27 |
Family
ID=42821281
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2009040169A Expired - Fee Related JP5172741B2 (ja) | 2009-02-24 | 2009-02-24 | カーテンウォール |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP5172741B2 (ja) |
Families Citing this family (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
EP2715027A4 (en) * | 2011-05-31 | 2015-07-08 | Fraunhofer Ges Forschung | FACADE ELEMENT |
JP5757260B2 (ja) * | 2012-03-01 | 2015-07-29 | 清水建設株式会社 | ダブルスキン構造 |
JP6938143B2 (ja) * | 2016-12-09 | 2021-09-22 | 株式会社竹中工務店 | 建物の外壁構造 |
JP7077435B2 (ja) * | 2021-02-19 | 2022-05-30 | 三協立山株式会社 | カーテンウォール |
Family Cites Families (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP3990923B2 (ja) * | 2002-03-01 | 2007-10-17 | 株式会社日本設計 | ダブルスキンカーテンウォール |
JP4694297B2 (ja) * | 2005-04-12 | 2011-06-08 | 新日軽株式会社 | 窓部における換気構造 |
JP4594817B2 (ja) * | 2005-07-28 | 2010-12-08 | 新日軽株式会社 | カーテンウォールの窓部換気構造 |
-
2009
- 2009-02-24 JP JP2009040169A patent/JP5172741B2/ja not_active Expired - Fee Related
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JP2010196293A (ja) | 2010-09-09 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
JP5656391B2 (ja) | カーテンウォールユニット、及びカーテンウォール | |
JP5870450B2 (ja) | ダブルスキンカーテンウォールおよび空調システム | |
JP4594817B2 (ja) | カーテンウォールの窓部換気構造 | |
JP5468449B2 (ja) | カーテンウォール | |
JP5172741B2 (ja) | カーテンウォール | |
CN110945204B (zh) | 具有屋顶窗与通风组件间的改进的过渡装置的屋顶窗系统 | |
JP5280339B2 (ja) | カーテンウォールユニット、及びカーテンウォール | |
KR101238120B1 (ko) | 수평교차환기가 가능한 이중창호 | |
JP5271447B2 (ja) | 窓構造体 | |
JP6086186B2 (ja) | カーテンウォール | |
JP6208448B2 (ja) | 建物の自然換気システム | |
JP5791883B2 (ja) | 建物 | |
JP5757260B2 (ja) | ダブルスキン構造 | |
JP5551807B2 (ja) | 窓構造体 | |
JP2006002395A (ja) | 建築物の外壁構造及び二重窓ユニット | |
JP2009167733A (ja) | 窓装置 | |
JP4787022B2 (ja) | 建物 | |
JP4325806B2 (ja) | カーテンウォール | |
JP4292580B2 (ja) | ダブルスキンファサード構造 | |
JP3933598B2 (ja) | 換気装置付き窓 | |
JP2005105527A (ja) | 住宅の換気装置、及び換気用の通気口を備えた開口部枠 | |
KR101275440B1 (ko) | 이중 창호 | |
JP5421134B2 (ja) | 窓構造 | |
JP7453088B2 (ja) | 建具 | |
JP4870718B2 (ja) | カーテンウォール |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A621 | Written request for application examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621 Effective date: 20110822 |
|
A977 | Report on retrieval |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007 Effective date: 20121126 |
|
TRDD | Decision of grant or rejection written | ||
A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01 Effective date: 20121204 |
|
A61 | First payment of annual fees (during grant procedure) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61 Effective date: 20121226 |
|
R150 | Certificate of patent or registration of utility model |
Ref document number: 5172741 Country of ref document: JP Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150 |
|
LAPS | Cancellation because of no payment of annual fees |