JP2011219637A - 2液型表面改質剤 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】アルコキシシリル基を有するポリマーおよびチオール基を有するシランカップリング剤を含有するI液と、(メタ)アクリルモノマーを含有するII液とからなる2液型表面改質剤、アルコキシシリル基を有するポリマーおよびチオール基を有するシランカップリング剤を含有するI液を基材に塗布した後、当該I液が塗布された基材の表面に、(メタ)アクリルモノマーを含有するII液を塗布し、シランカップリング剤と(メタ)アクリルモノマーとを反応させることを特徴とする表面改質された基材の製造方法、および前記2液型表面改質剤によって表面改質された基材。
【選択図】なし
Description
(1) アルコキシシリル基を有するポリマーおよびチオール基を有するシランカップリング剤を含有するI液と、(メタ)アクリルモノマーを含有するII液とからなる2液型表面改質剤、
(2) アルコキシシリル基を有するポリマーが、式(I):
で表わされる繰り返し単位を有し、少なくとも片末端に式(II):
で表わされるアルコキシシリル基を有する(メタ)アクリル系ポリマーである前記(1)に記載の2液型表面改質剤、
(3) 式(I)において、R2が水素原子、水酸基またはフッ素原子を有していてもよい炭素数2〜20のアルキル基、水酸基またはフッ素原子を有していてもよい炭素数6〜20のアリール基、片末端に水素原子または炭素数1〜4のアルキル基を有し水酸基またはフッ素原子を有していてもよいエチレンオキサイド基、片末端に水素原子または炭素数1〜4のアルキル基を有し水酸基またはフッ素原子を有していてもよいエチレンオキサイド基の付加モル数が2〜20であるポリエチレンオキサイド基、片末端に水素原子または炭素数1〜4のアルキル基を有し水酸基またはフッ素原子を有していてもよいプロピレンオキサイド基、片末端に水素原子または炭素数1〜4のアルキル基を有し水酸基またはフッ素原子を有していてもよいプロピレンオキサイド基の付加モル数が2〜20であるポリプロピレンオキサイド基、式(III):
で表わされる基、または式(IV):
で表わされる基である前記(2)に記載の2液型表面改質剤、
(4) 式(I)で表わされる繰り返し単位の数が1〜1000である前記(2)または(3)に記載の2液型表面改質剤、
(5) チオール基を有するシランカップリング剤が、式(V):
で表わされるアルコキシシリル基含有化合物である前記(1)〜(4)のいずれかに記載の2液型表面改質剤、
(6) (メタ)アクリルモノマーが、式(VI):
で表わされる(メタ)アクリルモノマーである前記(1)〜(5)のいずれかに記載の2液型表面改質剤、
(7) 式(VI)において、R20が水素原子、水酸基またはフッ素原子を有していてもよい炭素数2〜20のアルキル基、水酸基またはフッ素原子を有していてもよい炭素数6〜20のアリール基、片末端に水素原子または炭素数1〜4のアルキル基を有し水酸基またはフッ素原子を有していてもよいエチレンオキサイド基、片末端に水素原子または炭素数1〜4のアルキル基を有し水酸基またはフッ素原子を有していてもよいエチレンオキサイド基の付加モル数が2〜20であるポリエチレンオキサイド基、片末端に水素原子または炭素数1〜4のアルキル基を有し水酸基またはフッ素原子を有していてもよいプロピレンオキサイド基、片末端に水素原子または炭素数1〜4のアルキル基を有し水酸基またはフッ素原子を有していてもよいプロピレンオキサイド基の付加モル数が2〜20であるポリプロピレンオキサイド基、式(III):
で表わされる基、または式(IV):
で表わされる基である前記(6)に記載の2液型表面改質剤、
(8) アルコキシシリル基を有するポリマーおよびチオール基を有するシランカップリング剤を含有するI液を基材に塗布した後、当該I液が塗布された基材の表面に(メタ)アクリルモノマーを含有するII液を塗布し、チオール基を有するシランカップリング剤と(メタ)アクリルモノマーとを反応させることを特徴とする表面改質された基材の製造方法、
(9) アルコキシシリル基を有するポリマーが、式(I):
で表わされる繰り返し単位を有し、少なくとも片末端に式(II):
で表わされるアルコキシシリル基を有する(メタ)アクリル系ポリマーである前記(8)に記載の表面改質された基材の製造方法、
(10) 式(I)において、R2が水素原子、水酸基またはフッ素原子を有していてもよい炭素数2〜20のアルキル基、水酸基またはフッ素原子を有していてもよい炭素数6〜20のアリール基、片末端に水素原子または炭素数1〜4のアルキル基を有し水酸基またはフッ素原子を有していてもよいエチレンオキサイド基、片末端に水素原子または炭素数1〜4のアルキル基を有し水酸基またはフッ素原子を有していてもよいエチレンオキサイド基の付加モル数が2〜20であるポリエチレンオキサイド基、片末端に水素原子または炭素数1〜4のアルキル基を有し水酸基またはフッ素原子を有していてもよいプロピレンオキサイド基、片末端に水素原子または炭素数1〜4のアルキル基を有し水酸基またはフッ素原子を有していてもよいプロピレンオキサイド基の付加モル数が2〜20であるポリプロピレンオキサイド基、式(III):
で表わされる基、または式(IV):
で表わされる基である前記(9)に記載の表面改質された基材の製造方法、
(11) 式(I)で表わされる繰り返し単位の数が1〜1000である前記(9)または(10)に記載の表面改質された基材の製造方法、
(12) チオール基を有するシランカップリング剤が、式(V):
で表わされるアルコキシシリル基含有化合物である前記(8)〜(11)のいずれかに記載の表面改質された基材の製造方法、
(13) (メタ)アクリルモノマーが、式(VI):
で表わされる(メタ)アクリルモノマーである前記(8)〜(11)のいずれかに記載の表面改質された基材の製造方法、
(14) 式(VI)において、R20が水素原子、水酸基またはフッ素原子を有していてもよい炭素数2〜20のアルキル基、水酸基またはフッ素原子を有していてもよい炭素数6〜20のアリール基、片末端に水素原子または炭素数1〜4のアルキル基を有し水酸基またはフッ素原子を有していてもよいエチレンオキサイド基、片末端に水素原子または炭素数1〜4のアルキル基を有し水酸基またはフッ素原子を有していてもよいエチレンオキサイド基の付加モル数が2〜20であるポリエチレンオキサイド基、片末端に水素原子または炭素数1〜4のアルキル基を有し水酸基またはフッ素原子を有していてもよいプロピレンオキサイド基、片末端に水素原子または炭素数1〜4のアルキル基を有し水酸基またはフッ素原子を有していてもよいプロピレンオキサイド基の付加モル数が2〜20であるポリプロピレンオキサイド基、式(III):
で表わされる基、または式(IV):
で表わされる基である前記(13)に記載の表面改質された基材の製造方法、ならびに
(15) 前記(1)〜(7)のいずれかに記載の2液型表面改質剤によって表面改質されてなる表面改質された基材
に関する。
まず、I液について説明する。I液は、アルコキシシリル基を有するポリマーおよびチオール基を有するシランカップリング剤を含有する。
で表わされる繰り返し単位を有し、少なくとも片末端に式(II):
で表わされるアルコキシシリル基を有する(メタ)アクリル系ポリマーが挙げられる。
R2は、親水性基、疎水性基、陽イオン性基または陰イオン性基である。アルコキシシリル基を有する(メタ)アクリル系ポリマーは、親水性基、疎水性基、陽イオン性基および陰イオン性基のうちの1種類のみが存在していてもよく、2種類以上が存在していてもよい。この親水性基、疎水性基、陽イオン性基および陰イオン性基の種類により、本発明の表面改質剤によって基材に付与される性質を調整することができる。例えば、基材に親水性を付与する場合には、親水性基が選ばれ、また基材に疎水性を付与する場合には、疎水性基が選ばれる。さらに、例えば、親水性基と疎水性基とを選択した場合には、親水性と疎水性とをアルコキシシリル基を有する(メタ)アクリル系ポリマーに付与することができる。
で表わされる基、式(IV):
で表わされる基などが挙げられるが、本発明は、かかる例示のみに限定されるものではない。これらの基のなかでは、塗膜強度を高める観点から、式(III)で表わされる基が好ましい。
で表わされるアルコキシシリル基含有化合物の存在下で、式(VIII):
で表わされる(メタ)アクリルモノマーを重合させることによって調製することができる。
で表わされるアルコキシシリル基含有化合物などが挙げられるが、本発明は、かかる例示のみに限定されるものではない。
次に、II液について説明する。II液は、(メタ)アクリルモノマーを含有する。
(メタ)アクリルモノマーとしては、例えば、式(VI):
で表わされる(メタ)アクリルモノマーなどが挙げられるが、本発明は、かかる例示のみに限定されるものではない。この(メタ)アクリルモノマーは、1種類のみを用いてもよく、2種類以上を併用してもよい。
R20は、親水性基、疎水性基、陽イオン性基または陰イオン性基である。アルコキシシリル基を有する(メタ)アクリル系ポリマーは、親水性基、疎水性基、陽イオン性基および陰イオン性基のうちの1種類のみが存在していてもよく、2種類以上が存在していてもよい。この親水性基、疎水性基、陽イオン性基および陰イオン性基の種類により、本発明の表面改質剤によって基材に付与される性質を調整することができる。例えば、基材に親水性を付与する場合には、親水性基が選ばれ、基材に疎水性を付与する場合には、疎水性基が選ばれる。また、例えば、親水性基と疎水性基とを選択した場合には、親水性と疎水性とをアルコキシシリル基を有する(メタ)アクリル系ポリマーに付与することができる。さらに、R20が親水性基である(メタ)アクリルモノマーと、R20が疎水性基である(メタ)アクリルモノマーとを併用した場合には、本発明の表面改質剤には、親水性と疎水性とを付与することもできる。
本発明の2液型表面改質剤は、以上のようにして調製されたI液とII液とから構成され、I液とII液とが組み合わされたものである。
本発明の表面改質された基材の製造方法には、前記2液型表面改質剤が用いられる。本発明の表面改質された基材の製造方法は、アルコキシシリル基を有するポリマーおよびチオール基を有するシランカップリング剤を含有するI液を基材に塗布した後、当該I液が塗布された基材の表面に、(メタ)アクリルモノマーを含有するII液を塗布し、基材表面に存在するチオール基を有するシランカップリング剤と(メタ)アクリルモノマーとを反応させることを特徴とする。
窒素ガス導入管、コンデンサーおよび撹拌機を備えた500mL容のコルベンに、N−メタクリロイルオキシエチル−N,N−ジメチルアンモニウム−α−N−メチルカルボキシベタイン〔大阪有機化学工業(株)製、商品名:GLBT〕32.31g、3−メルカプトプロピルトリメトキシシラン〔信越化学工業(株)製、商品名:KBM−803〕1.55gおよびエタノール146.20gを添加した。コルベン内を減圧することによって脱気した後、窒素ガスをコルベン内に導入して常圧に戻し、コルベン内の酸素ガスをできるだけ排除した。
窒素ガス導入管、コンデンサーおよび撹拌機を備えた500mL容のコルベンに、N−メタクリロイルオキシエチル−N,N−ジメチルアンモニウム−α−N−メチルカルボキシベタイン〔大阪有機化学工業(株)製、商品名:GLBT〕35.00g、3−メルカプトプロピルトリメトキシシラン〔信越化学工業(株)製、商品名:KBM−803〕3.27gおよびエタノール153.10gを添加した。コルベン内を減圧することによって脱気した後、窒素ガスをコルベン内に導入して常圧に戻し、コルベン内の酸素ガスをできるだけ排除した。
窒素ガス導入管、コンデンサーおよび撹拌機を備えた500mL容のコルベンに、N−メタクリロイルオキシエチル−N,N−ジメチルアンモニウム−α−N−メチルカルボキシベタイン〔大阪有機化学工業(株)製、商品名:GLBT〕35.00g、3−メルカプトプロピルトリメトキシシラン〔信越化学工業(株)製、商品名:KBM−803〕0.75gおよびエタノール143.02gを添加した。コルベン内を減圧することによって脱気した後、窒素ガスをコルベン内に導入して常圧に戻し、コルベン内の酸素ガスをできるだけ排除した。
窒素ガス導入管、コンデンサーおよび撹拌機を備えた500mL容のコルベンに、メトキシトリエチレングリコールアクリレート〔大阪有機化学工業(株)、品番:V−MTG〕30.00g、3−メルカプトプロピルトリメトキシシラン〔信越化学工業(株)製、商品名:KBM−803〕1.44gおよびエタノール125.68gを添加した。コルベン内を減圧することによって脱気した後、窒素ガスをコルベン内に導入して常圧に戻し、コルベン内の酸素ガスをできるだけ排除した。
窒素ガス導入管、コンデンサーおよび撹拌機を備えた500mL容のコルベンに、2,2,2-トリフルオロエチルメタクリレート〔大阪有機化学工業(株)、品番:V−3FM〕35.00g、3−メルカプトプロピルトリメトキシシラン〔信越化学工業(株)製、商品名:KBM−803〕2.35gおよびエタノール149.39gを添加した。コルベン内を減圧することによって脱気した後、窒素ガスをコルベン内に導入して常圧に戻し、コルベン内の酸素ガスをできるだけ排除した。
窒素ガス導入管、コンデンサーおよび撹拌機を備えた500mL容のコルベンに、2−(パーフルオロヘキシル)エチルメタクリレート〔ダイキン工業(株)、品番:M−1620〕12.00g、3−メルカプトプロピルトリメトキシシラン〔信越化学工業(株)製、商品名:KBM−803〕0.29gおよび2,2,2−トリフルオロエタノール49.15gを添加した。コルベン内を減圧することによって脱気した後、窒素ガスをコルベン内に導入して常圧に戻し、コルベン内の酸素ガスをできるだけ排除した。
100mL容のバイアル瓶に、製造例1で得られたアルコキシシリル基を有するポリマー溶液4.50g、3-メルカプトプロピルトリメトキシシラン〔信越化学工業(株)製、商品名:KBM−803〕0.15gおよびエタノール55.35gを添加し、十分に攪拌することによって混合した。その後、このバイアル瓶内に0.1N塩酸0.01gを添加し、十分に攪拌することによって混合し、I液を調製した。
100mL容のバイアル瓶に、製造例1で得られたアルコキシシリル基を有するポリマー溶液3.00g、3-メルカプトプロピルトリメトキシシラン〔信越化学工業(株)製、商品名:KBM−803〕0.30gおよびエタノール56.70gを添加し、十分に攪拌することによって混合した。その後、このバイアル瓶内に0.1N塩酸0.01gを添加し、十分に攪拌することによって混合し、I液を調製した。
100mL容のバイアル瓶に、製造例1で得られたアルコキシシリル基を有するポリマー溶液1.50g、3-メルカプトプロピルトリメトキシシラン〔信越化学工業(株)製、商品名:KBM−803〕0.45gおよびエタノール58.05gを添加し、十分に攪拌することによって混合した。その後、このバイアル瓶内に0.1N塩酸0.01gを添加し、十分に攪拌することによって混合し、I液を調製した。
100mL容のバイアル瓶に、製造例1で得られたアルコキシシリル基を有するポリマー溶液0.60g、3-メルカプトプロピルトリメトキシシラン〔信越化学工業(株)製、商品名:KBM−803〕0.54gおよびエタノール58.86gを添加し、十分に攪拌することによって混合した。その後、このバイアル瓶内に0.1N塩酸0.01gを添加し、十分に攪拌することによって混合し、I液を調製した。
100mL容のバイアル瓶に、製造例1で得られたアルコキシシリル基を有するポリマー溶液0.30g、3-メルカプトプロピルトリメトキシシラン〔信越化学工業(株)製、商品名:KBM−803〕0.57gおよびエタノール59.13gを添加し、十分に攪拌することによって混合した。その後、このバイアル瓶内に0.1N塩酸0.01gを添加し、十分に攪拌することによって混合し、I液を調製した。
100mL容のバイアル瓶に、製造例1で得られたアルコキシシリル基を有するポリマー溶液0.06g、3-メルカプトプロピルトリメトキシシラン〔信越化学工業(株)製、商品名:KBM−803〕0.59gおよびエタノール59.35gを添加し、十分に攪拌することによって混合した。その後、このバイアル瓶内に0.1N塩酸0.01gを添加し、十分に攪拌することによって混合し、I液を調製した。
1%ラウリン酸ナトリウム水溶液をガラスプレート上にフローコートし、このガラスプレートを温風乾燥機内に入れ、120℃の温度で30分間温風乾燥を行なうことにより、従来の界面活性剤で処理された基板を得た。
1%ミリスチン酸ナトリウム水溶液をガラスプレート上にフローコートし、このガラスプレートを温風乾燥機内に入れ、120℃の温度で30分間温風乾燥を行なうことにより、従来の界面活性剤で処理された基板を得た。
1%パルミチン酸ナトリウム水溶液をガラスプレート上にフローコートし、このガラスプレートを温風乾燥機内に入れ、120℃の温度で30分間温風乾燥を行なうことにより、従来の界面活性剤で処理された基板を得た。
表面改質剤で改質された基板および界面活性剤で処理された基板に水滴またはn−デカンの液滴を滴下し、水またはn−デカンとの接触角を25℃の大気中で接触角計〔エルマ(株)製〕を用いて測定した。
表面改質剤で改質された基板および界面活性剤で処理された基板の表面に形成されている表面改質剤または界面活性剤からなる皮膜の厚さを、触針式段差計〔ケーエルエー・テンコール(株)製、品番:P−10〕を用いて測定した。
前記「水またはn−デカンとの接触角」にて表面改質剤で改質された基板および界面活性剤で処理された基板の水またはn−デカンとの接触角を25℃の大気中で接触角計〔エルマ(株)製〕を用いて測定した後、表面改質剤で改質された基板および界面活性剤で処理された基板を80℃に加温されている水中に5時間浸漬した。
Claims (15)
- アルコキシシリル基を有するポリマーおよびチオール基を有するシランカップリング剤を含有するI液と、(メタ)アクリルモノマーを含有するII液とからなる2液型表面改質剤。
- アルコキシシリル基を有するポリマーが、式(I):
で表わされる繰り返し単位を有し、少なくとも片末端に式(II):
で表わされるアルコキシシリル基を有する(メタ)アクリル系ポリマーである請求項1に記載の2液型表面改質剤。 - 式(I)において、R2が水素原子、水酸基またはフッ素原子を有していてもよい炭素数2〜20のアルキル基、水酸基またはフッ素原子を有していてもよい炭素数6〜20のアリール基、片末端に水素原子または炭素数1〜4のアルキル基を有し水酸基またはフッ素原子を有していてもよいエチレンオキサイド基、片末端に水素原子または炭素数1〜4のアルキル基を有し水酸基またはフッ素原子を有していてもよいエチレンオキサイド基の付加モル数が2〜20であるポリエチレンオキサイド基、片末端に水素原子または炭素数1〜4のアルキル基を有し水酸基またはフッ素原子を有していてもよいプロピレンオキサイド基、片末端に水素原子または炭素数1〜4のアルキル基を有し水酸基またはフッ素原子を有していてもよいプロピレンオキサイド基の付加モル数が2〜20であるポリプロピレンオキサイド基、式(III):
で表わされる基、または式(IV):
で表わされる基である請求項2に記載の2液型表面改質剤。 - 式(I)で表わされる繰り返し単位の数が1〜1000である請求項2または3に記載の2液型表面改質剤。
- チオール基を有するシランカップリング剤が、式(V):
で表わされるアルコキシシリル基含有化合物である請求項1〜4のいずれかに記載の2液型表面改質剤。 - (メタ)アクリルモノマーが、式(VI):
で表わされる(メタ)アクリルモノマーである請求項1〜5のいずれかに記載の2液型表面改質剤。 - 式(VI)において、R20が水素原子、水酸基またはフッ素原子を有していてもよい炭素数2〜20のアルキル基、水酸基またはフッ素原子を有していてもよい炭素数6〜20のアリール基、片末端に水素原子または炭素数1〜4のアルキル基を有し水酸基またはフッ素原子を有していてもよいエチレンオキサイド基、片末端に水素原子または炭素数1〜4のアルキル基を有し水酸基またはフッ素原子を有していてもよいエチレンオキサイド基の付加モル数が2〜20であるポリエチレンオキサイド基、片末端に水素原子または炭素数1〜4のアルキル基を有し水酸基またはフッ素原子を有していてもよいプロピレンオキサイド基、片末端に水素原子または炭素数1〜4のアルキル基を有し水酸基またはフッ素原子を有していてもよいプロピレンオキサイド基の付加モル数が2〜20であるポリプロピレンオキサイド基、式(III):
で表わされる基、または式(IV):
で表わされる基である請求項6に記載の2液型表面改質剤。 - アルコキシシリル基を有するポリマーおよびチオール基を有するシランカップリング剤を含有するI液を基材に塗布した後、当該I液が塗布された基材の表面に(メタ)アクリルモノマーを含有するII液を塗布し、チオール基を有するシランカップリング剤と(メタ)アクリルモノマーとを反応させることを特徴とする表面改質された基材の製造方法。
- アルコキシシリル基を有するポリマーが、式(I):
で表わされる繰り返し単位を有し、少なくとも片末端に式(II):
で表わされるアルコキシシリル基を有する(メタ)アクリル系ポリマーである請求項8に記載の表面改質された基材の製造方法。 - 式(I)において、R2が水素原子、水酸基またはフッ素原子を有していてもよい炭素数2〜20のアルキル基、水酸基またはフッ素原子を有していてもよい炭素数6〜20のアリール基、片末端に水素原子または炭素数1〜4のアルキル基を有し水酸基またはフッ素原子を有していてもよいエチレンオキサイド基、片末端に水素原子または炭素数1〜4のアルキル基を有し水酸基またはフッ素原子を有していてもよいエチレンオキサイド基の付加モル数が2〜20であるポリエチレンオキサイド基、片末端に水素原子または炭素数1〜4のアルキル基を有し水酸基またはフッ素原子を有していてもよいプロピレンオキサイド基、片末端に水素原子または炭素数1〜4のアルキル基を有し水酸基またはフッ素原子を有していてもよいプロピレンオキサイド基の付加モル数が2〜20であるポリプロピレンオキサイド基、式(III):
で表わされる基、または式(IV):
で表わされる基である請求項9に記載の表面改質された基材の製造方法。 - 式(I)で表わされる繰り返し単位の数が1〜1000である請求項9または10に記載の表面改質された基材の製造方法。
- チオール基を有するシランカップリング剤が、式(V):
で表わされるアルコキシシリル基含有化合物である請求項8〜11のいずれかに記載の表面改質された基材の製造方法。 - (メタ)アクリルモノマーが、式(VI):
で表わされる(メタ)アクリルモノマーである請求項8〜11のいずれかに記載の表面改質された基材の製造方法。 - 式(VI)において、R20が水素原子、水酸基またはフッ素原子を有していてもよい炭素数2〜20のアルキル基、水酸基またはフッ素原子を有していてもよい炭素数6〜20のアリール基、片末端に水素原子または炭素数1〜4のアルキル基を有し水酸基またはフッ素原子を有していてもよいエチレンオキサイド基、片末端に水素原子または炭素数1〜4のアルキル基を有し水酸基またはフッ素原子を有していてもよいエチレンオキサイド基の付加モル数が2〜20であるポリエチレンオキサイド基、片末端に水素原子または炭素数1〜4のアルキル基を有し水酸基またはフッ素原子を有していてもよいプロピレンオキサイド基、片末端に水素原子または炭素数1〜4のアルキル基を有し水酸基またはフッ素原子を有していてもよいプロピレンオキサイド基の付加モル数が2〜20であるポリプロピレンオキサイド基、式(III):
で表わされる基、または式(IV):
で表わされる基である請求項13に記載の表面改質された基材の製造方法。 - 請求項1〜7のいずれかに記載の2液型表面改質剤によって表面改質されてなる表面改質された基材。
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