JP2011217867A - クリップ - Google Patents

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Abstract

【課題】カバー部材の吊り込みの作業性を向上させることができるクリップを提供すること。
【解決手段】クリップ30は、略矩形板状の基体32と、基体32の一辺寄りに基体32に対して略垂直に、且つ、それぞれ反対方向に、弾性変形可能に形成された一対の展開体34を備えている。一対の展開体34を、その両先端が基体32の両面に近づく方向に撓ませながら、基体32と共にパッド部材10の表面側から裏面側へ貫通溝12に貫通させると、一対の展開体34は、互いが撓みの復元力によって基体32の両面から遠ざかる方向に展開していき、展開した一対の展開体34の先端部が貫通溝12の縁に引っ掛かることで、基体32の他辺側に固着させたカバー部材10を貫通溝12に引き込んだ状態に保持できる。クリップ30には、一対の展開体34が展開していくとき、その復元力が作用する方向へ付勢力を作用させる付勢部材40が備えられている。
【選択図】図5

Description

本発明は、クリップに関する。
従来、カバー部材であるシートカバーをパッド部材であるクッションパッドにカバーリングするとき、シートカバーをクッションパッドの表面の凹凸形状(天板メイン部、天板サイド部等の凹凸形状)に沿わせるために、この凹凸の境に沿ってクッションパッドに形成されている切欠溝にシートカバーの一部を引き込み、この引き込んだシートカバーの内面をホグリング(切欠溝の内部に配置されたワイヤとシートカバーの内面に形成された綿布とをリングを介して締結させる)によって切欠溝の内部に掛け留める技術が既に知られている。すなわち、シートカバーをクッションパッドにカバーリングするとき、シートカバーの一部をクッションパッドの切欠溝に吊り込む技術が開示されている。ここで、下記特許文献1には、この吊り込みを、シートカバーの内面に縫着させたクリップによって行う技術が開示されている。これにより、上述したホグリングの場合と比較すると、シートカバーの吊り込みの作業性を向上させることができる。
欧州特許出願公開第1698512号明細書
しかしながら、上述した従来技術では、シートカバーの一部に縫着されているクリップの一対の展開体を、その両先端がクリップの基体の両面にそれぞれ近づく方向に撓ませながら、基体と共にクッションパッドの表面側から裏面側へ切欠溝に貫通させてシートカバーの一部を切欠溝に引き込んでいる。そして、この貫通させた一対の展開体を、その撓みの復元力によって基体の両面から遠ざかる方向に展開させ、この展開させた一対の展開体の先端側を切欠溝の縁にそれぞれ引っ掛けることで、引き込んだシートカバーの一部をクッションパッドに吊り込む構造となっている。そのため、一対の展開体の展開力が不足していると、クッションパッドの裏面側から、この一対の展開体の展開を補う作業(例えば、この一対の展開体を手で展開させる作業)を行わなければいけなかった。したがって、シートカバーの吊り込みの作業性が悪いという問題が発生していた。
本発明は、このような課題を解決しようとするもので、その目的は、カバー部材の吊り込みの作業性を向上させることができるクリップを提供することである。
本発明は、上記の目的を達成するためのものであって、以下のように構成されている。
請求項1に記載の発明は、略矩形板状の基体と、この基体の一辺寄りに基体に対して略垂直に、且つ、それぞれ反対方向に、弾性変形可能に形成された一対の展開体と、を備えており、この一対の展開体を、その両先端が基体の両面に近づく方向にそれぞれ撓ませながら、基体と共にパッド部材の表面側から裏面側へ貫通溝に貫通させると、一対の展開体は、互いが撓みの復元力によって基体の両面から遠ざかる方向に展開していき、この展開した一対の展開体の先端部が貫通溝の縁にそれぞれ引っ掛かることで、基体の他辺側に固着させたカバー部材を貫通溝に引き込んだ状態に保持するクリップであって、一対の展開体が展開していくとき、その復元力が作用する方向へ付勢力を作用させる付勢部材が備えられていることを特徴とする構成である。
この構成によれば、カバー部材に作用している張力に抗してクリップをカバー部材の一部と共にカバー部材の表面側から貫通溝に貫通させていく作業を行うとき、クリップが貫通溝を貫通すると、一対の展開体は、自身に作用する撓みの復元力と付勢部材の復元力とによって基体の両面から遠ざかる方向に展開していく。このように、一対の展開体は、自身に作用する撓みの復元力のみでなく、付勢部材の復元力によっても展開していくため、従来技術で説明したように、この展開力が不足することがない。そのため、パッド部材の裏面側から、この一対の展開体の展開を補う作業を行う必要もなく、結果として、カバー部材の吊り込みの作業性を向上させることができる。
また、請求項2に記載の発明は、請求項1に記載のクリップであって、一対の展開体の両先端を基体の両面に近づく方向にそれぞれ撓ませた状態に保持する保持部材が備えられていることを特徴とする構成である。
この構成によれば、カバー部材に作用している張力に抗してクリップをカバー部材の一部と共にカバー部材の表面側から貫通溝に貫通させていく作業を行うとき、一対の展開体が貫通溝の両内面に干渉することを防止できる。そのため、パッド部材を傷付けることを防止できる。
また、請求項3に記載の発明は、請求項1〜2のいずれか1項に記載のクリップであって、カバー部材を貫通溝に引き込んで保持した状態で、カバー部材側から基体側に対して引っ張り力が作用した場合でも、一対の展開体が、さらに付勢部材の付勢方向に撓むことを防止するストッパが備えられていることを特徴とする構成である。
この構成によれば、カバー部材をパッド部材の貫通溝に吊り込んだ状態に保持しているとき、カバー部材側からクリップの基体側に対して引っ張り力が作用した場合でも、一対の展開体が略逆T字状からさらに展開していくことを防止できる。そのため、クリップを抜け難くすることができる。
図1は、本発明の実施例1に係るクリップを適用させたシートカバーのカバーリング構造を示す斜視図である。 図2は、図1のシートカバーをパッドにカバーリングした状態を示す斜視図である。 図3は、図1のIII−III線断面図である。 図4は、図3において、シートカバーの吊り込み途中の状態を示す図である。 図5は、図4において、シートカバーの吊り込み後の状態を示す図である。 図6は、本発明の実施例2に係るクリップを適用させたシートカバーのカバーリング構造を示す斜視図である。 図7は、図6のシートカバーをパッドにカバーリングした状態を示す斜視図である。 図8は、図6のVIII−VIII 線断面図である。 図9は、図8において、シートカバーの吊り込み途中の状態を示す図である。 図10は、図9において、シートカバーの吊り込み後の状態を示す図である。
以下、本発明を実施するための形態を、図面を用いて説明する。なお、以下の説明にあたって、上、下、前、後、左、右とは、上述した図に記載した、上、下、前、後、左、右の方向、すなわち、シートクッション2を基準にしたときの上、下、前、後、左、右の方向を示している。このことは、後述する実施例2においても同様である。
(実施例1)
まず、本発明の実施例1を、図1〜5を用いて説明する。はじめに、本発明の実施例1に係るシートクッション2の概略構成を説明する。このシートクッション2は、主として、クッションフレーム(図示しない)と、クッションパッド10と、シートカバー20とから構成されている。以下に、これらの構成部材(クッションフレーム、クッションパッド10、シートカバー20)のうち、クッションパッド10と、シートカバー20とを個別に説明していく。
なお、クッションフレームは、公知の構成でよいため、その詳細な説明は省略することとする。また、これら「クッションパッド10」と「シートカバー20」とが、特許請求の範囲に記載の「パッド部材」と「カバー部材」とに相当する。
まず、図1、3を参照して、クッションパッド10を説明する。クッションパッド10は、例えば、軟質のウレタン発泡樹脂を発泡させたものから構成されており、クッションフレームに包着状に組み付けられるクッション部材である。また、クッションパッド10は、その表面のうち、幅方向の左右部(天板サイド部)が、同中央部(天板メイン部)に対して盛り上がり状に形成されている。また、これと同様に、クッションパッド10は、その表面のうち、前後方向の前部が、同後部に対して盛り上がり状に形成されている(図1参照)。これにより、クッションパッド10に着座した乗員のサポート性を向上させることができる。
また、クッションパッド10には、その厚み方向を貫通するように、上述した盛り上がり部位の境に沿って略H字状に貫通溝12が形成されている。この貫通溝12の向かい合う内面の両下縁(クッションパッド10の裏面側の両縁)は、互いに向かい合うように盛り上がり部14、14が形成されている(図3参照)。
これにより、後述する一対の展開体34、34の両先端を基体32の両面に近づく方向にそれぞれ撓ませた状態にリング50によって保持させながら、クリップ30をクッションパッド10の表面側から裏面側へ貫通させると、リング50のみを両盛り上がり部14、14に引っ掛けることができる。クッションパッド10は、このように構成されている。
次に、図1、3、5を参照して、シートカバー20を説明する。シートカバー20は、上述したクッションパッド10をカバーリングする部材である。そのため、シートカバー20は、クッションパッド10の表面の盛り上がり形状に沿う格好に形成されている。このシートカバー20の内面には、クッションパッド10の貫通溝12に対応するように略H字状の綿布22が縫着されている。この綿布22の長手方向における適宜の箇所には、複数のクリップ30が縫着されている。この実施例1では、8個のクリップ30が縫着されている。
ここで、このクリップ30について詳述すると、図1、3に示すように、このクリップ30は、略矩形の板状に形成された基体32と、この基体32の一辺寄り(図1、3において、下辺寄り)に基体32に対して略垂直に、且つ、それぞれ反対方向に、弾性変形可能に翼状に形成された一対の展開体34、34とから構成されている。
そして、このクリップ30は、その一対の展開体34、34に撓み力が作用していない状態では、その基体32と一対の展開体34、34とが略逆T字状を成すように構成されている(図5参照)。そのため、この一対の展開体34、34を、その両先側が基体32の両面に近づく方向にそれぞれ撓ませ、この撓ませ状態を解消させると、一対の展開体34、34は撓みの復元力によって基体32の両面から遠ざかる方向に展開する構造となっている。
また、このクリップ30には、その基体32の両面と一対の展開体34、34の両内面との間に圧縮ばね40、40がそれぞれ掛け留めされている。この「圧縮ばね40」が特許請求の範囲に記載の「付勢部材」に相当する。これにより、上述したように、一対の展開体34、34の撓ませ状態を解消させると、その撓みの復元力が作用する方向と同方向に付勢力を作用させることができる。
また、このクリップ30には、その一対の展開体34、34の両先端を基体32の両面に近づく方向にそれぞれ撓ませた状態に保持するリング50が備えられている。この「リング50」が特許請求の範囲に記載の「保持部材」に相当する。また、このクリップ30には、その一方の展開体34の基端から先端に対して逆方向に向けてストッパ36が形成されている。
これにより、一対の展開体34、34が略逆T字状からさらに展開していく(過剰に展開する)ことを防止できる。なお、これら基体32、一対の展開体34、34およびストッパ36は、剛性を有する合成樹脂によって一体成形されている。クリップ30は、このように構成されている。
一方、シートカバー20の説明に戻って、このシートカバー20の縁における適宜の箇所には、複数の公知のフック(図示しない)が縫着されている。これにより、クッションパッド10をカバーリングしたシートカバー20の縁をクッションフレームに掛け留めることができる。シートカバー20は、このように構成されている。
続いて、図1〜5を参照して、クッションパッド10をシートカバー20によってカバーリングするときの手順を説明する。なお、この図1、3からも明らかなように、クッションパッド10をカバーリングする前のクリップ30にはリング50が装着されていなければいけない。そのため、クリップ30にリング50を装着させた状態から説明していく。
まず、クッションパッド10をクッションフレームに組み付ける作業を行う。次に、組み付けたクッションパッド10にシートカバー20を被せる作業を行う。続いて、被せたシートカバー20の縁に縫着されている複数のフックを、シートカバー20に張力が作用するように、クッションフレームにそれぞれ掛け留める作業を行う。
最後に、シートカバー20に作用している張力に抗してクリップ30をシートカバー20の一部と共にシートカバー20の表面側から貫通溝12に貫通させていく作業(吊り込む作業)を行う(図3参照)。このシートカバー20の一部とは、シートカバー20の部位のうち、綿布22が縫着されている近傍のシートカバー20の部位を指している。
すると、クリップ30は貫通溝12を貫通していくが、リング50は貫通溝12の両盛り上がり部14、14に引っ掛かる(図4参照)。そのため、クリップ30を貫通させていくと、クリップ30からリング50が脱落していく。やがて、クリップ30が貫通溝12を貫通すると、一対の展開体34、34は、自身に作用する撓みの復元力と圧縮ばね40の復元力とによって基体32の両面から遠ざかる方向に展開していく(図5参照)。
これにより、一対の展開体34、34の両先端側が貫通溝12の縁にそれぞれ引っ掛かる。そのため、シートカバー20の一部を貫通溝12に引き込んだ状態に保持することができる。すなわち、シートカバー20の一部をクッションパッド10の貫通溝12に吊り込んだ状態に保持することができる。したがって、クッションパッド10の表面の凹凸形状に沿ってシートカバー20をカバーリングすることができる(図2参照)。なお、このクリップ30を貫通させていく作業は、8個のクリップ30の全てにおいて行っていることは言うまでもない。このようにして、クッションパッド10をシートカバー20によってカバーリングすることができる。
本発明の実施例1に係るクリップ30は、上述したように構成されている。この構成によれば、クリップ30には圧縮ばね40、40が備えられている。そのため、シートカバー20に作用している張力に抗してクリップ30をシートカバー20の一部と共にシートカバー20の表面側から貫通溝12に貫通させていく作業を行うとき、クリップ30が貫通溝12を貫通すると、一対の展開体34、34は、自身に作用する撓みの復元力と圧縮ばね40の復元力とによって基体32の両面から遠ざかる方向に展開していく。このように、一対の展開体34、34は、自身に作用する撓みの復元力のみでなく、圧縮ばね40の復元力によっても展開していくため、従来技術で説明したように、この展開力が不足することがない。したがって、クッションパッド10の裏面側から、この一対の展開体34、34の展開を補う作業を行う必要もなく、結果として、シートカバー20の吊り込みの作業性を向上させることができる。
また、この構成によれば、クリップ30にはリング50が備えられている。そのため、シートカバー20に作用している張力に抗してクリップ30をシートカバー20の一部と共にシートカバー20の表面側から貫通溝12に貫通させていく作業を行うとき、一対の展開体34、34が貫通溝12の両内面に干渉することを防止できる。したがって、クッションパッド10を傷付けることを防止できる。
また、この構成によれば、クリップ30にはストッパ36が備えられている。そのため、上述したように、シートカバー20の一部をクッションパッド10の貫通溝12に吊り込んだ状態に保持しているとき、シートカバー20側からクリップ30の基体32側に対して引っ張り力が作用した場合でも、一対の展開体34、34が略逆T字状からさらに展開していくことを防止できる。したがって、クリップ30を抜け難くすることができる。
(実施例2)
まず、本発明の実施例2を、図6〜10を用いて説明する。この実施例2のクリップ130は、既に説明した実施例1のクリップ30と比較すると、「付勢部材」の構成が相違している。すなわち、実施例1では、「付勢部材」が「圧縮ばね40」から構成されている例を説明した。これに対し、これから説明する実施例2では、「付勢部材」が「引っ張りばね140」から構成されている。なお、この「付勢部材」を除いた他の構成は、実施例1、2のいずれも同一または均等であるため、図面において、同一符号を付すことで重複する説明は省略することとする。
図6、8に示すように、この実施例2のクリップ130も、基体32と一対の展開体34、34とから構成されている。このクリップ130にも、実施例1のクリップ30と同様の作用効果を得るためのストッパ136が形成されている。なお、このストッパ136は、実施例1のストッパ36とは異なり、基体32の一辺側(一対の展開体34が形成されている側)が。そのまま延設される格好となるように形成されている。
そして、この実施例2のクリップ130には、圧縮ばね40、40に代わって、そのストッパ136の両面と一対の展開体34、34の両外面との間に引っ張りばね140、140がそれぞれ掛け留めされている。このように引っ張りばね140、140がそれぞれ掛け留めされていると、実施例1において、圧縮ばね40、40の作用効果と同様の作用効果を得ることができる。
また、この実施例2のクリップ130にも、リング50が備えられている。この実施例2のクリップ130も、基体32、一対の展開体34、34およびストッパ136は、剛性を有する合成樹脂によって一体成形されている。実施例2のクリップ130は、このように構成されている。
本発明の実施例2に係るクリップ130は、上述したように構成されている。この構成によれば、クリップ130には引っ張りばね140、140が備えられている。そのため、実施例1のクリップ30と同様の作用効果を得ることができる。すなわち、この実施例2のクリップ130でも、一対の展開体34、34は、自身に作用する撓みの復元力のみでなく、引っ張りばね140、140の復元力によっても展開していくため、従来技術で説明したように、この展開力が不足することがない。したがって、クッションパッド10の裏面側から、この一対の展開体34、34の展開を補う作業を行う必要もなく、結果として、シートカバー20の吊り込みの作業性を向上させることができる。
また、この構成によれば、クリップ130にはリング50が備えられている。そのため、実施例1のクリップ30と同様の作用効果を得ることができる。すなわち、この実施例2のクリップ130でも、シートカバー20に作用している張力に抗してクリップ130をシートカバー20の一部と共にシートカバー20の表面側から貫通溝12に貫通させていく作業を行うとき、一対の展開体34、34が貫通溝12の両内面に干渉することを防止できる。したがって、クッションパッド10を傷付けることを防止できる。
また、この構成によれば、クリップ130にはストッパ136が備えられている。そのため、実施例1のクリップ30と同様の作用効果を得ることができる。すなわち、この実施例2のクリップ130でも、シートカバー20の一部をクッションパッド10の貫通溝12に吊り込んだ状態に保持しているとき、シートカバー20側からクリップ130の基体32側に対して引っ張り力が作用した場合でも、一対の展開体34、34が略逆T字状からさらに展開していくことを防止できる。したがって、クリップ130を抜け難くすることができる。このとき、単に、ストッパ136によって抜けを防止できるわけでなく、ストッパ136と引っ張りばね140、140とによって抜けを防止していることは言うまでもない。
上述した内容は、あくまでも本発明の一実施の形態に関するものであって、本発明が上記内容に限定されることを意味するものではない。
実施例では、「パッド部材」がシートクッション2のパッドである「クッションパッド10」を例に説明した。しかし、これに限定されるものでなく、「パッド部材」がシートバックのパッドである「背凭れパッド」であっても構わない。
10 クッションパッド(パッド部材)
12 貫通溝
20 シートカバー(カバー部材)
30 クリップ
32 基体
34 展開体
36 ストッパ
40 圧縮ばね(付勢部材)
50 リング(保持部材)
130 クリップ
136 ストッパ
140 引っ張りばね(付勢部材)

Claims (3)

  1. 略矩形板状の基体と、
    この基体の一辺寄りに基体に対して略垂直に、且つ、それぞれ反対方向に、弾性変形可能に形成された一対の展開体と、を備えており、
    この一対の展開体を、その両先端が基体の両面に近づく方向にそれぞれ撓ませながら、基体と共にパッド部材の表面側から裏面側へ貫通溝に貫通させると、
    一対の展開体は、互いが撓みの復元力によって基体の両面から遠ざかる方向に展開していき、この展開した一対の展開体の先端部が貫通溝の縁にそれぞれ引っ掛かることで、基体の他辺側に固着させたカバー部材を貫通溝に引き込んだ状態に保持するクリップであって、
    一対の展開体が展開していくとき、その復元力が作用する方向へ付勢力を作用させる付勢部材が備えられていることを特徴とするクリップ。
  2. 請求項1に記載のクリップであって、
    一対の展開体の両先端を基体の両面に近づく方向にそれぞれ撓ませた状態に保持する保持部材が備えられていることを特徴とするクリップ。
  3. 請求項1〜2のいずれか1項に記載のクリップであって、
    カバー部材を貫通溝に引き込んで保持した状態で、カバー部材側から基体側に対して引っ張り力が作用した場合でも、一対の展開体が、さらに付勢部材の付勢方向に撓むことを防止するストッパが備えられていることを特徴とするクリップ。











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