JP2011216347A - 燃料電池システム及びその起動方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】 改質装置の構成部材の耐久性の低下、及びバーナの失火に起因する信頼性の低下を抑制し得る燃料電池システム及びその起動方法を提供する。
【解決手段】 燃料電池システム1は、原燃料ガスを改質して改質ガスを生成する改質装置4と、改質ガスを用いて発電するセルスタック5と、原燃料ガス、改質ガス、及びセルスタック5からのオフガスが流通する流路系10と、流路系10での流通を制御する制御部16と、を備える。改質触媒2aを加熱するためのバーナ3は、原燃料ガス、改質ガス及びオフガスの少なくとも一種のガスを燃焼する。制御部16は、バーナ3における燃焼開始時に、改質器2からの導出ガスをバーナ3に導入し、その後、改質触媒2aによる原燃料ガスの改質割合が基準値以上となったときに、改質器2からの導出ガスをセルスタック5に導入すると共に、オフガスをバーナ3に導入するように制御する。
【選択図】 図1

Description

本発明は、燃料電池システム及びその起動方法に関する。
従来の燃料電池システムとして、原燃料ガス及び水を改質して改質ガスを生成する改質装置と、改質装置によって生成された改質ガスを用いて発電を行う燃料電池スタックと、を備えるものが知られている(例えば、特許文献1参照)。このような燃料電池システムの改質装置においては、改質器内に配置された改質触媒をバーナによって加熱するに際し、バーナに供給される燃焼用燃料が起動運転時と定常運転時とで切り替えられる場合がある。具体的には、起動運転時には、原燃料ガスが燃焼用燃料としてバーナに供給され、定常運転時には、燃料電池スタックから導出された改質ガスのオフガスが燃焼用燃料としてバーナに供給される場合がある。
特開2009−224065号公報
しかしながら、バーナにおいて上述したような燃焼用燃料の切替えが行われると、火炎の長さが急激に短くなるため、改質装置を構成する部材(例えば、筐体等)の温度変化が大きくなり、当該部材の耐久性が低下するおそれがある。また、バーナが失火する場合もある。
そこで、本発明は、改質装置の構成部材の耐久性の低下を抑制すると共に、バーナの失火に起因する信頼性の低下を抑制することができる燃料電池システム及びその起動方法を提供することを課題とする。
上記課題を解決するため、本発明に係る燃料電池システムは、改質触媒を含んでなる改質器及び改質触媒を加熱するバーナを有し、バーナによって加熱された改質触媒により原燃料ガスを改質して改質ガスを生成する改質装置と、改質ガスを用いて発電する燃料電池スタックと、原燃料ガス、改質ガス、及び燃料電池スタックから導出されるオフガスが流通する流路系と、流路系における流通を制御する制御部と、を備え、バーナは、原燃料ガス、改質ガス、及びオフガスからなる群より選択される少なくとも一種のガスを燃焼するように構成され、制御部は、バーナにおける燃焼開始時に、改質器からの導出ガスをバーナに導入し、バーナにおける燃焼開始後で且つ改質触媒による原燃料ガスの改質割合が基準値以上となったときに、改質器からの導出ガスを燃料電池スタックに導入すると共に、オフガスをバーナに導入するように制御することを特徴とする。
また、本発明に係る燃料電池システムの起動方法は、改質触媒を含んでなる改質器及び改質触媒を加熱するバーナを有し、バーナによって加熱された改質触媒により原燃料ガスを改質して改質ガスを生成する改質装置と、改質ガスを用いて発電する燃料電池スタックと、原燃料ガス、改質ガス、及び燃料電池スタックから導出されるオフガスが流通する流路系と、流路系における流通を制御する制御部と、を備える燃料電池システムの起動方法であって、バーナにおける燃焼開始時に、改質器からの導出ガスをバーナに導入する工程と、バーナにおける燃焼開始後で且つ改質触媒による原燃料ガスの改質割合が基準値以上となったときに、改質器からの導出ガスを燃料電池スタックに導入すると共に、オフガスをバーナに導入する工程と、を含むことを特徴とする。
これらの燃料電池システム及びその起動方法では、まず、燃料電池スタックを介さずに改質器からバーナに原燃料ガスが燃焼用燃料として供給される。このとき、バーナでは原燃料ガスが燃焼される。その後、改質触媒の温度上昇に伴い、改質される原燃料ガスの割合が徐々に増加するため、バーナに供給される燃焼用燃料中の原燃料ガスの割合が徐々に減少する一方で、改質ガスの割合が徐々に増加する。このとき、バーナでは原燃料ガス及び改質ガスが燃焼される。そして、改質触媒で原燃料ガスが基準値以上改質されるようになると、改質器から燃料電池スタックに改質ガスが供給されて発電が行われ、燃料電池スタックからバーナにオフガスが燃焼用燃料として供給される。このとき、バーナではオフガス燃焼される。このように、バーナに供給される燃焼用燃料中の原燃料ガスの割合と改質ガスの割合とが緩やかに変化するため、これらの燃料電池システム及びその起動方法によれば、改質触媒を加熱するためのバーナの火炎の長さが急激に変化するのを抑制することができる。従って、これらの燃料電池システム及びその起動方法では、火炎の長さが急激に短くなることに起因して、改質装置を構成する部材(例えば、筐体等)の温度変化が大きくなり、当該部材の耐久性が低下したり、バーナが失火したりするのを抑制することができる。
ここで、本発明に係る燃料電池システムにおいては、改質装置は、原燃料ガスを水蒸気改質して改質ガスを生成する、場合がある。このとき、流路系は、更に改質器への水を流通する、ことが好ましい。更に、制御部は、改質触媒の温度が基準温度以上になったときに、流路系を介して改質器に水を導入するように制御する、ことがより好ましい。これによれば、改質器内での結露の発生を抑制することができる。
また、流路系は、改質器に原燃料ガスを導入する原燃料ラインと、改質器に水を導入する水ラインと、改質器からセルスタックに導入される改質ガスの流通を調整する改質ガス調整手段を含む改質ガスラインと、セルスタックからバーナに導入されるオフガスの流通を調整するオフガス調整手段を含むオフガスラインと、改質ガスラインにおける改質ガス調整手段の上流側とオフガスラインにおけるオフガス調整手段の下流側とを接続するバイパス流路の流通を調整するバイパス調整手段を含むバイパスラインと、原燃料ライン、水ライン、改質ガスライン、オフガスライン及びバイパスラインを制御する制御部と、を有し、制御部は、バーナの燃焼開始時において、改質ガスラインが閉じられるように改質ガス調整手段を制御し、且つ、オフガスラインが閉じられるようにオフガス調整手段を制御し、且つ、バイパスラインが開けられるようにバイパス調整手段を制御した後に、原燃料ガスが導入されるように原燃料ラインを制御し、改質器に原燃料ガスが導入された場合において、改質触媒の温度が基準温度以上になったときに、水が導入されるように水ラインを制御し、改質器に水が導入された場合において、改質触媒で原燃料ガスが基準値以上改質されるようになったときに、改質ガスラインが開けられるように改質ガス調整手段を制御し、且つ、オフガスラインが開けられるようにオフガス調整手段を制御し、且つ、バイパスラインが閉じられるようにバイパス調整手段を制御する、ことが好ましい。これによれば、バーナに供給される燃焼用燃料中の原燃料ガスの割合の漸減及び改質ガスの割合の漸増を、より効果的且つより確実に実現することができる。
本発明によれば、改質触媒を加熱するためのバーナの火炎の長さが急激に変化するのを抑制することができる。
本発明の実施形態の燃料電池システムの構成図である。 図1の燃料電池システムの制御部の処理手順を示すフローチャートである。
以下、本発明の好適な実施形態について、図面を参照して詳細に説明する。なお、各図において同一又は相当部分には同一符号を付し、重複説明を省略する場合がある。
図1に示されるように、燃料電池システム1は、改質装置4及びセルスタック5を備えている。改質装置4は、供給される原燃料を処理して水素含有ガスを生成するものであり、本実施形態においては改質器2及びバーナ3を含んで構成されている。改質器2は、その内部に配置された改質触媒2aを用いて、後述する原燃料ラインL1を介して供給される原燃料を改質し、水素含有ガスである改質ガスを生成する部位である。改質触媒2aは、担体と、該担体に担持される金属を含んで構成される。担体の構成材料としては、例えば酸化アルミニウム(アルミナ)及び二酸化ジルコニウム(ジルコニア)が挙げられる。担持される金属としては、例えばニッケル、ルテニウム、ロジウム、イリジウム、パラジウム、白金、レニウム、及びコバルトが挙げられる。なお、本実施形態における改質手法としては、水蒸気改質を採用して説明するが、これには限られず、自己熱交換改質などの手法を採用してもよい。バーナ3は、改質器2における改質に要する熱を供給するためのものであり、供給される燃料(原燃料、改質ガス、及びオフガスなど)と、供給される酸素含有ガスを用いて燃焼を行うことにより熱を発生する構造を有している。酸素含有ガスとしては、例えば純酸素ガス、酸素富化空気、及び空気が挙げられるが、中でも取扱容易性及びコストの観点から空気が好ましい。セルスタック5は、図示しないアノード及びカソードを有しており、アノードガスとしての水素含有ガス中の水素と、カソードガスとしての酸素含有ガス中の酸素とを用いて電力を発生させるものである。水素含有ガスとしては、上述の改質ガスなどが挙げられる。酸素含有ガスとしては、例えば純酸素ガス、酸素富化空気、及び空気が挙げられるが、中でも取扱容易性及びコストの観点から空気が好ましい。アノードは、電気化学的酸化反応が起きる状態にある電極であり、本実施形態では改質装置4から改質ガスが供給されるように構成されている。カソードは、電気化学的還元反応が起きる状態にある電極であり、本実施形態では図示しない空気供給装置を介して空気が供給されるように構成されている。なお、本実施形態におけるセルスタック5は、固体高分子形燃料電池(PEFC)を採用して説明しているが、これには限られず、例えば固体酸化物形燃料電池(SOFC)、リン酸形燃料電池(PAFC)、及び溶融炭酸塩形燃料電池(MCFC)などを採用してもよい。
原燃料は、原燃料ラインL1を介して、改質器2に導入される。本実施形態における原燃料ラインL1には、上流側から順に、圧送機6、流量計7及び調整弁8が配置されている。圧送機6は、原燃料を改質装置4側へ圧送するためのものであり、例えばブロワ及びポンプが挙げられる。流量計7は、原燃料ラインL1を流通する原燃料の流量を計測するためのものである。調整弁8は、原燃料ラインL1における原燃料の流通を調整するためのものであり、例えば電磁弁及び電動弁が挙げられる。なお、原燃料ラインL1における各機器の配置順序は前述したものに限定されず、他の例として、上流側から、調整弁8、流量計7、圧送機6という順で配置されていてもよい。
原燃料としては、天然ガス、LPG(液化石油ガス)、都市ガス等の炭化水素系気体燃料や、灯油等の炭化水素系液体燃料が用いられる。灯油等の炭化水素系液体燃料の場合、液体圧送用のポンプなどの圧送機6によって炭化水素系液体燃料を改質装置4内に導入し、改質装置4内に設けられた気化器によって炭化水素系液体燃料を気化させた後に改質器2内に導入する。なお、原燃料ガスとして硫黄分が比較的多く含まれるものを採用する場合は、図示しない脱硫器を介して原燃料ガス中の硫黄分を除去した後に、改質器2に導入するのが好ましい。
水は、水ラインL2を介して、改質器2に導入される。水ラインL2には、水を改質装置4側へ圧送する水ポンプ9が配置されている。
改質器2で生成された改質ガスは、改質ガスラインL3を介して、セルスタック5のアノード側に導入される。改質ガスラインL3には、調整弁(改質ガス流路調整手段)11が配置されている。調整弁11は、改質ガスラインL3における改質ガスの流通を調整するためのものであり、例えば電磁弁及び電動弁が挙げられる。
セルスタック5のアノードに導入された改質ガスのオフガスは、オフガスラインL4を介して、改質装置4のバーナ3に導入される。オフガスラインL4には、調整弁(オフガス流路調整手段)12が配置されている。調整弁12は、オフガスラインL4におけるオフガスの流通を調整するためのものであり、例えば電磁弁及び電動弁が挙げられる。なお、オフガスとは、セルスタック5のアノードで発電に使用されなかった改質ガスを含むガスである。
本実施形態における燃料電池システム1では、改質ガスラインL3における調整弁11の上流とオフガスラインL4における調整弁12の下流とを接続するバイパスラインL5が設けられている。バイパスラインL5には、調整弁(バイパス流路調整手段)13が配置されている。調整弁13は、バイパスラインL5における改質ガスの流通を調整するためのものであり、例えば電磁弁及び電動弁が挙げられる。
改質装置4のバーナ3には、空気ラインL6が接続されている。空気ラインL6には、上流側から順に、エアブロワ14及び流量計15が配置されている。エアブロワ14は、空気をバーナ3側へ圧送するためのものである。流量計15は、空気ラインL6を流通する空気の流量を計測するためのものである。バーナ3は、空気ラインL6を介して導入された空気を用いて、原燃料、改質ガス及びオフガスを燃焼するものである。バーナ3による燃焼ガスは、改質器2内の改質触媒2a等に熱を与えつつ外部に排出される。なお、空気ラインL6上における各機器の並びは前述したものに限定されず、他の例として、上流側から、流量計15、エアブロワ14という順で配置されていてもよい。
燃料電池システム1においては、ラインL1〜L6、圧送機6、流量計7,15、調整弁8,11〜13、水ポンプ9、エアブロワ14等によって、流路系10が構成されている。つまり、流路系10は、原燃料ガス、水、改質ガス、オフガス、空気等の流れを制御する。流路系10においては、圧送機6、調整弁8,11〜13、水ポンプ9、エアブロワ14等が制御部16によって制御される。
以上のように構成された燃料電池システム1の起動方法について、図2のフローチャートを参照して説明する。
まず、燃料電池システム1の起動指示が入力されると、制御部16は、改質ガスラインL3が閉じられるように調整弁11を制御すると共に、オフガスラインL4が閉じられるように調整弁12を制御する(ステップS01)。更に、制御部16は、バイパスラインL5が開けられるように調整弁13を制御する(ステップS02)。
続いて、制御部16は、改質器2に原燃料が導入されるように圧送機6及び調整弁8を制御する(ステップS03)。すなわち、制御部16は、原燃料ラインL1が開けられるように調整弁8を制御し、更に、原燃料が改質器2側へ圧送されるように圧送機6を始動させる。以上のステップS01〜S03の処理により、原燃料は、原燃料ラインL1、改質器2、改質ガスラインL3の上流側部分、バイパスラインL5及びオフガスラインL4の下流側部分を介して、バーナ3に導入される。
続いて、制御部16は、バーナ3に空気が導入されるようにエアブロワ14を制御する(ステップS04)。すなわち、制御部16は、空気がバーナ3側へ圧送されるようにエアブロワ14を始動させる。続いて、制御部16は、バーナ3に導入された原燃料ガス及び空気を燃焼するようにバーナ3に点火をさせる(ステップS05)。以上のステップS01〜S05の処理が、制御部16によるバーナ3の燃焼開始時の処理である。
バーナ3による原燃料ガスの燃焼が開始されると、制御部16は、改質触媒2aの温度(改質触媒2aの温度を測定する目的で設置された温度検知装置などによって測定される温度)が基準温度以上になったか否かを判断する(ステップS06)。この基準温度は、例えば露点温度以上の温度であり、例えば100℃である。なお、本実施形態において制御部16は、改質器2に設置された温度センサから改質触媒2aの温度を取得してステップS06の判断を行う。温度センサの設置箇所としては、例えば、改質触媒2aにおけるガス導入部付近や、ガス導出部付近などが挙げられる。
そして、バーナ3の燃焼開始後において、改質触媒2aの温度が基準温度以上になったら(つまり、改質器2に原燃料ガスが導入された場合において、改質触媒2aの温度が基準温度以上になったときに)、制御部16は、改質器2に水が導入されるように水ポンプ9を制御する(ステップS07)。すなわち、制御部16は、水が改質器2側へ圧送されるように水ポンプ9を始動させる。
これにより、改質器2内においては、導入された水が気化して水蒸気となる。そして、改質触媒2aがバーナ3によって加熱されて、改質触媒2aの温度が更に上昇すると、改質触媒2aにおいて水蒸気改質反応が起こり、原燃料ガス及び水蒸気から改質ガスが生成される。
続いて、制御部16は、ステップS07の処理の開始から所定の時間が経過したか否かを判断する(ステップS08)。この所定の時間は、改質触媒2aで原燃料ガスが基準値以上(例えばモル比率80%以上)改質されると想定される時間(例えば、改質触媒2aの温度が300℃から目標改質温度である680℃に到達する時間)であり、例えば、1800秒である。なお、この所定の時間の間、改質触媒2aの温度上昇に伴い、改質される原燃料ガスの割合が徐々に増加する。そのため、バーナ3は、燃焼用燃料中の原燃料ガスの割合が徐々に減少する一方で、改質ガスの割合が徐々に増加する中で、原燃料ガスと改質ガスとの混合ガスを燃焼する。
そして、バーナ3の燃焼開始後において、ステップS07の処理の開始から所定の時間が経過したら(つまり、改質器2に水が導入された場合において、改質触媒2aで原燃料ガスが基準値以上改質されるようになったときに)、制御部16は、改質ガスラインL3が開けられるように調整弁11を制御すると共に、オフガスラインL4が開けられるように調整弁12を制御する(ステップS09)。更に、制御部16は、バイパスラインL5が閉じられるように調整弁13を制御する(ステップS10)。
これにより、改質器2から導出された改質ガスは、改質ガスラインL3を介してセルスタック5のアノードに導入される。このとき、セルスタック5のカソードには空気が導入され、セルスタック5において発電が開始される。そして、セルスタック5から導出されたオフガスは、オフガスラインL4を介して改質装置4のバーナ3に導入され、燃焼される。なお、制御部16は、ステップS09,S10の処理の前に、改質器2に対する選択酸化反応用空気の導入を開始する。
以上説明したように、燃料電池システム1及びその起動方法では、まず、セルスタック5を介さずに改質器2からバーナ3に原燃料ガスが燃焼用燃料として供給される。このとき、バーナ3では原燃料ガスが燃焼される。その後、改質触媒2aの温度上昇に伴い、改質される原燃料ガスの割合が徐々に増加するため、バーナ3に供給される燃焼用燃料中の原燃料ガスの割合が徐々に減少する一方で、改質ガスの割合が徐々に増加する。このとき、バーナ3では原燃料ガス及び改質ガスが燃焼される。そして、改質触媒2aで原燃料ガスが基準値以上改質されるようになると、改質器2からセルスタック5に改質ガスが供給されて発電が行われ、セルスタック5からバーナ3にオフガスが燃焼用燃料として供給される。このとき、バーナ3ではオフガス燃焼される。このように、バーナ3に供給される燃焼用燃料中の原燃料ガスの割合と改質ガスの割合とが緩やかに変化するため、燃料電池システム1及びその起動方法によれば、改質触媒2aを加熱するためのバーナ3の火炎の長さが急激に変化するのを抑制することができる。従って、燃料電池システム1では、火炎の長さが急激に短くなることに起因して、改質装置4を構成する部材(例えば、筐体等)の温度変化が大きくなり、当該部材の耐久性が低下したり、バーナ3が失火したりするのを抑制することができる。
また、燃料電池システム1においては、起動運転時に原燃料ガスを燃焼用燃料としてバーナ3に直接的に供給するためのラインが不要となるため、システムの簡素化が図られる。
また、燃料電池システム1においては、改質装置4は、原燃料を水蒸気改質して改質ガスを生成する。このとき、流路系10は、更に改質器2への水の導入を制御し、改質触媒2aの温度が基準温度以上になったときに、改質器2に水を導入する。これにより、改質器2内での結露の発生を抑制することができる。
また、燃料電池システム1においては、上述したように流路系10が構成されることで、バーナ3に供給される燃焼用燃料中の原燃料ガスの割合の漸減及び改質ガスの割合の漸増が、より効率的且つより確実に実現される。
以上、本発明の一実施形態について説明したが、本発明は、上述した実施形態に限定されるものではない。
また、制御部16によるステップS01の処理とステップS02の処理とは、どちらが先であってもよいし、同時であってもよい。また、制御部16によるステップS08の処理において、バーナ3の火炎の長さの安定性を検出したり、混合ガス中の成分を検出したりするなど、他の方法によって、改質触媒2aで原燃料ガスが基準値以上改質されるようになったか否かを判断してもよい。
また、燃料電池システム1の起動運転時に改質触媒2aを加熱するためのヒータを改質器2に設けてもよい。これらによれば、燃料電池システム1の起動運転時に、改質触媒2aの温度を当該ヒータによって基準温度以上に速やかに上昇させることができ、起動時間の短縮化を図ることが可能となる。
1…燃料電池システム、2…改質器、2a…改質触媒、3…バーナ、4…改質装置、5…セルスタック、6…圧送機、8…調整弁、9…水ポンプ、10…流路系、11…調整弁(改質ガス流路調整手段)、12…調整弁(オフガス流路調整手段)、13…調整弁(バイパス流路調整手段)、16…制御部、L3…改質ガスライン、L4…オフガスライン、L5…バイパスライン。

Claims (6)

  1. 改質触媒を含んでなる改質器及び前記改質触媒を加熱するバーナを有し、前記バーナによって加熱された前記改質触媒により原燃料ガスを改質して改質ガスを生成する改質装置と、
    前記改質ガスを用いて発電する燃料電池スタックと、
    前記原燃料ガス、前記改質ガス、及び前記燃料電池スタックから導出されるオフガスが流通する流路系と、
    前記流路系における流通を制御する制御部と、を備え、
    前記バーナは、前記原燃料ガス、前記改質ガス、及び前記オフガスからなる群より選択される少なくとも一種のガスを燃焼するように構成され、
    前記制御部は、
    前記バーナにおける燃焼開始時に、前記改質器からの導出ガスを前記バーナに導入し、
    前記バーナにおける燃焼開始後で且つ前記改質触媒による前記原燃料ガスの改質割合が基準値以上となったときに、前記改質器からの導出ガスを前記燃料電池スタックに導入すると共に、前記オフガスを前記バーナに導入するように制御することを特徴とする、燃料電池システム。
  2. 前記改質装置は、前記原燃料ガスを水蒸気改質して前記改質ガスを生成する、ことを特徴とする請求項1記載の燃料電池システム。
  3. 前記流路系は、更に前記改質器への水を流通する、ことを特徴とする請求項2記載の燃料電池システム。
  4. 前記制御部は、前記改質触媒の温度が基準温度以上になったときに、前記流路系を介して前記改質器に前記水を導入するように制御する、ことを特徴とする請求項3記載の燃料電池システム。
  5. 前記流路系は、
    前記改質器に前記原燃料ガスを導入する原燃料ラインと、
    前記改質器に前記水を導入する水ラインと、
    前記改質器から前記セルスタックに導入される前記改質ガスの流通を調整する改質ガス調整手段を含む改質ガスラインと、
    前記セルスタックから前記バーナに導入される前記オフガスの流通を調整するオフガス調整手段を含むオフガスラインと、
    前記改質ガスラインにおける前記改質ガス調整手段の上流側と前記オフガスラインにおける前記オフガス調整手段の下流側とを接続するバイパス流路の流通を調整するバイパス調整手段を含むバイパスラインと、
    前記原燃料ライン、前記水ライン、前記改質ガスライン、前記オフガスライン及び前記バイパスラインを制御する制御部と、を有し、
    前記制御部は、
    前記バーナの燃焼開始時において、前記改質ガスラインが閉じられるように前記改質ガス調整手段を制御し、且つ、前記オフガスラインが閉じられるように前記オフガス調整手段を制御し、且つ、前記バイパスラインが開けられるように前記バイパス調整手段を制御した後に、前記原燃料ガスが導入されるように前記原燃料ラインを制御し、
    前記改質器に前記原燃料ガスが導入された場合において、前記改質触媒の温度が前記基準温度以上になったときに、前記水が導入されるように前記水ラインを制御し、
    前記改質器に前記水が導入された場合において、前記改質触媒で前記原燃料ガスが前記基準値以上改質されるようになったときに、前記改質ガスラインが開けられるように前記改質ガス調整手段を制御し、且つ、前記オフガスラインが開けられるように前記オフガス調整手段を制御し、且つ、前記バイパスラインが閉じられるように前記バイパス調整手段を制御する、ことを特徴とする請求項4記載の燃料電池システム。
  6. 改質触媒を含んでなる改質器及び前記改質触媒を加熱するバーナを有し、前記バーナによって加熱された前記改質触媒により原燃料ガスを改質して改質ガスを生成する改質装置と、前記改質ガスを用いて発電する燃料電池スタックと、前記原燃料ガス、前記改質ガス、及び前記燃料電池スタックから導出されるオフガスが流通する流路系と、前記流路系における流通を制御する制御部と、を備える燃料電池システムの起動方法であって、
    前記バーナにおける燃焼開始時に、前記改質器からの導出ガスを前記バーナに導入する工程と、
    前記バーナにおける燃焼開始後で且つ前記改質触媒による前記原燃料ガスの改質割合が基準値以上となったときに、前記改質器からの導出ガスを前記燃料電池スタックに導入すると共に、前記オフガスを前記バーナに導入する工程と、を含むことを特徴とする、燃料電池システムの起動方法。
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