JP2007210835A - 水素生成装置及び燃料電池システム - Google Patents

水素生成装置及び燃料電池システム Download PDF

Info

Publication number
JP2007210835A
JP2007210835A JP2006032219A JP2006032219A JP2007210835A JP 2007210835 A JP2007210835 A JP 2007210835A JP 2006032219 A JP2006032219 A JP 2006032219A JP 2006032219 A JP2006032219 A JP 2006032219A JP 2007210835 A JP2007210835 A JP 2007210835A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
unit
reforming
raw fuel
temperature
water
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2006032219A
Other languages
English (en)
Inventor
Yukimune Kani
幸宗 可児
Kunihiro Ukai
邦弘 鵜飼
Hidenobu Wakita
英延 脇田
Seiji Fujiwara
誠二 藤原
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Panasonic Holdings Corp
Original Assignee
Matsushita Electric Industrial Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Matsushita Electric Industrial Co Ltd filed Critical Matsushita Electric Industrial Co Ltd
Priority to JP2006032219A priority Critical patent/JP2007210835A/ja
Publication of JP2007210835A publication Critical patent/JP2007210835A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Images

Classifications

    • YGENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
    • Y02TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
    • Y02EREDUCTION OF GREENHOUSE GAS [GHG] EMISSIONS, RELATED TO ENERGY GENERATION, TRANSMISSION OR DISTRIBUTION
    • Y02E60/00Enabling technologies; Technologies with a potential or indirect contribution to GHG emissions mitigation
    • Y02E60/30Hydrogen technology
    • Y02E60/50Fuel cells
    • YGENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
    • Y02TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
    • Y02PCLIMATE CHANGE MITIGATION TECHNOLOGIES IN THE PRODUCTION OR PROCESSING OF GOODS
    • Y02P20/00Technologies relating to chemical industry
    • Y02P20/50Improvements relating to the production of bulk chemicals
    • Y02P20/52Improvements relating to the production of bulk chemicals using catalysts, e.g. selective catalysts

Landscapes

  • Hydrogen, Water And Hydrids (AREA)
  • Fuel Cell (AREA)

Abstract

【課題】原燃料を用いて内部を置換処理して停止動作または起動動作を行い、改質部を加熱して原燃料及び水を供給して起動動作を行う場合、改質部の温度が低いと、水蒸気により変成触媒が劣化する懸念がある。
【解決手段】原燃料を改質し水素含有ガスを生成するためのルテニウム系改質触媒を充填した改質部5と、改質部5を加熱する改質加熱部13と、改質部5の温度を検出する改質温度検出部15と、改質部5に原燃料を供給する原燃料供給部4と、改質部5に水を供給する水供給部10と、水素含有ガス中の一酸化炭素を変成反応により低減する変成触媒を充填した変成部6と、制御部20とを備え、制御部20は、起動動作において改質部5の温度が、改質部設定温度以上である場合に、原燃料供給部4及び水供給部10によりそれぞれ原燃料及び水の供給が開始されるよう制御する。
【選択図】図1

Description

本発明は、原燃料を改質して水素含有ガスを生成する水素生成装置及び水素生成装置から供給される水素含有ガスを用いて発電する燃料電池システムに関する。
固体高分子型燃料電池(PEFC)やりん酸型燃料電池(PAFC)の燃料には水素が用いられる。水素の工業的製造法としては水の電気分解などがあり、その他には炭化水素系燃料を改質する水蒸気改質法、部分酸化法、両者を組み合わせたオートサーマル法などがある。これらの改質法では、メタン、エタン、プロパン、ブタン、都市ガス、LPガス、アルコール、その他の炭化水素系燃料(二種類以上の炭化水素の混合物を含む)などに例示される少なくとも水素及び炭素から構成される有機化合物を含む燃料を改質して水素リッチガスを生成させる。以下、これらの燃料の総称として原燃料を用いる。
水蒸気改質法において、改質部へ導入された原燃料及び水蒸気は、改質部中での改質反応により水素リッチな水素含有ガスが生成される。この改質部ではNi系やRu系等の改質触媒が用いられるが、その触媒を十分に機能させるには600〜700℃程度の温度が必要である。改質部において生成する水素含有ガス中には未反応のメタン、未反応の水蒸気、炭酸ガスのほか、COが副生する。改質器の性能や運転温度にもよるが、通常、COは改質後8〜15%(容量、以下同じ)程度含まれている。しかしながら、PEFCに供給する燃料水素中のCO含有量は50ppm(容量、以下同じ)程度が限度であり、これを越えると電池性能が著しく劣化する。そのため、COはPEFCへ導入する前にできる限り除去する必要がある。水素含有ガスは、この副生COを除去するために変成部へ導入される。変成部では変成反応(1)によりCOが炭酸ガスと水素に変えられる。変成部を経て得られる水素含有ガスについても、COは完全には除去されず、微量のCOが含まれている。そこで、空気等の酸化剤ガスを添加し、CO酸化部において、COの酸化反応(2)により、COを50ppm以下、好ましくは10ppm以下というように低減させる。こうして精製された水素リッチガスがPEFCの燃料極に供給される。
CO + H2O → CO2 + H2 (1)
2CO + O2 → 2CO2 (2)
また、PEFCを用いた水素生成装置を含む燃料電池システムは、電力の需要に応じて装置を起動停止させることによって効率良く運用することができる。従って、頻繁な起動停止を行う場合があり、起動動作において必要なエネルギーと時間を少なくすることが好ましい。
水素生成装置を運転停止する際には、触媒劣化が起こらないように、水素生成装置の内部のガスを窒素等に例示される不活性ガスで置換して水素生成装置の内部を充填する置換処理を行う。しかしながら、窒素等を用いて置換処理を行う運転方法は、家庭用という用途においてはボンベの設置場所や交換作業の問題があるため現実的ではなく、他のガスを用いて置換処理を行うことが求められる。
従って、原燃料による置換処理を行うことが好ましい。しかし、原燃料が充填された状態で昇温することにより、改質触媒において原燃料が熱分解し炭素析出が起こる懸念がある。そこで、例えば、停止動作において装置内部を原燃料によって置換し、起動動作において改質触媒の温度が100℃を超えた後に、原燃料及び水蒸気を改質触媒に供給する方法が提案されている(例えば、特許文献1参照)。
特開2005−209642号公報
しかしながら、上記従来の水素生成装置の起動動作は、起動停止を繰り返すような水素生成装置及びこれを含む燃料電池システムを長期にわたり運転することを想定した場合、耐久性や寿命特性の向上させることについては未だ改善の余地がある。
具体的には、上記のような水素生成装置の起動動作において改質部で生成した水蒸気を含む水素含有ガスが、変成部に到達して起こる変成触媒に対する影響について、十分には検討されていなかった。
一般的に水素生成装置の起動動作において上記特許文献1記載の水素生成装置のように100℃近辺の温度で原燃料及び水蒸気が改質部に供給されると、改質部では改質反応が進行せず大量の水蒸気が変成部に供給される。このような場合、変成部で一般的に使用されるCu−Zn系の変成触媒は、水蒸気によって酸化され、酸化されるとシンタリングを起こし、触媒の性能が低下するという問題がある。
また、上記起動動作においては原燃料及び水蒸気が供給される際に、変成部が、まだ十分に昇温されていないような場合もあり、そのような場合においては変成部に大量に供給された水蒸気が、変成触媒上で水として凝縮し、その後温められて沸騰し水蒸気になると水蒸気の急激な体積膨張によって触媒の微細構造が破壊される危険性があるという問題もある。特に、上述のように起動停止を繰り返すような水素生成装置の場合、その危険性は高まる。
そこで、改質部が十分に水素生成可能な温度で、原燃料及び水蒸気を改質部に供給し、起動動作において変成部に大量の水蒸気が供給されないようにすることで上記問題を軽減することも考えられるが、上記特許文献1記載の水素生成装置のように改質部が、原燃料で置換された状態で、水素生成可能な温度まで上昇させると、原燃料が熱分解を起こし、改質触媒上で炭素析出する危険性が生じる。
そこで、本発明は、起動時に、改質部が原燃料で置換処理された状態で、原燃料及び水蒸気を改質部に供給する際に、水蒸気による変成触媒の劣化の危険性が少なく、かつ改質触媒上で炭素析出する危険性も少ない水素生成装置及び燃料電池システムを提供することを目的とする。
本発明者らは、上記目的を達成すべく鋭意研究を重ねた結果、改質部が原燃料で置換された改質部を有する水素生成装置の起動動作において、水蒸気による変成触媒の劣化の低減及び改質触媒上での炭素析出のリスクの低減を両立するには、改質触媒としてルテニウム系触媒を用い改質部の温度が400℃以上になると原燃料及び水蒸気を改質部に供給開始することが有効であることを見出した。
すなわち、本発明は、
原燃料を改質し水素含有ガスを生成するためのルテニウム系改質触媒を有する改質部と、
前記改質部に原燃料を供給する原燃料供給部と、
前記改質部に水を供給する水供給部と、
前記改質部を加熱する改質加熱部と、
前記改質部の温度を検出する改質温度検出部と、
前記水素含有ガス中の一酸化炭素を変成反応により低減する変成触媒を有する変成部と、
制御部と、を備えた水素生成装置において、
前記制御部は、起動動作において、前記改質部内に前記原燃料が充填された状態で、前記改質加熱部により前記改質部を加熱昇温し、
前記改質温度検出部で検出される前記改質部の温度が、前記400℃以上になると、前記原燃料供給部及び前記水供給部によりそれぞれ原燃料及び水の供給が開始されるよう制御することを特徴とする水素生成装置を提供するものである。
本発明によれば、起動動作において、改質部で水蒸気改質反応によって水素含有ガスを生成し、生成した水素含有ガスを変成部に供給することで、水蒸気による変成触媒の劣化を低減できる。水素生成装置及び燃料電池システムの起動停止を繰り返しても、初期特性の低下を充分に防止でき、必要なエネルギーと時間の削減し、優れた耐久性、寿命特性、及び長期にわたる安定な水素生成性能を実現することができる。
以下、本発明の具体的な実施の形態について、図面を参照しながら説明する。
(実施の形態1)
図1は、本発明の実施の形態における水素生成装置及びそれを備える燃料電池システムの構成の概略を示す説明図である。原燃料としては、メタン、エタン、プロパン、ブタン、都市ガス、LPガス、アルコール、その他の炭化水素系燃料(二種類以上の炭化水素の混合物を含む)などに例示される少なくとも水素及び炭素から構成される有機化合物を含む燃料を用いる。本実施の形態では都市ガスを原燃料とした。原燃料源1としては、例えば、都市ガスのインフラストラクチャやプロパンボンベ等が挙げられる。原燃料源1から供給される原燃料流れの下流に、ゼオライト系の吸着剤を充填した脱硫部2を設置した。
更に、脱硫部2の原燃料流れの下流には、燃料インフラ配管からのガスを昇圧するブースター3を有する。ブースター3の原燃料流れの下流で流路は分岐しており、それぞれ原燃料供給部4と燃焼用燃料供給部14とを有する。原燃料供給部4と燃焼用燃料供給部14は、流量調整弁等に例示される流量調整部でそれぞれ構成した。
なお、脱硫部2の原燃料流れの下流で流路が分岐しており、分岐した流路毎にそれぞれブースターを有する構成であってもよい。
原燃料供給部4の原燃料流れの下流には、改質部5を有する。燃焼用燃料供給部14の原燃料流れの下流には、改質加熱部13を有する。また、燃焼用空気供給部17により、改質加熱部13に空気が供給される。燃焼用空気供給部17は、燃焼用の空気を供給するブロアで構成した。改質部5は、改質加熱部13からの熱、具体的には、改質加熱部としてのバーナーからの燃焼排ガスの保有熱により加熱される。
また、水タンク11の水流れ下流には、水供給部10を有する。水供給部10は、プランジャーポンプ等に例示される流量調整部で構成した。水供給部10の水流れの下流には、水を蒸発させる蒸発部9を有する。水蒸発部9は、改質加熱部13からの熱、具体的には、改質加熱部としてのバーナーからの燃焼排ガスの保有熱により加熱され、水を蒸発させる。
なお、本発明における蒸発部9は、改質加熱部としてのバーナーからの燃焼排ガスの保有熱を利用して加熱される構成としたが、蒸発部9を加熱するために設けられた別の熱源である蒸発加熱部によって蒸発部が加熱される構成であってもよい。例えば、ヒーター、及びバーナー等を蒸発加熱部として用いることができる。
蒸発部9の水流れの下流には、改質部5を有する。改質部5には、耐熱性担体であるアルミナにRuを担持したルテニウム系改質触媒が充填されている。原燃料及び水蒸気が改質部5に供給され、水蒸気改質反応によって水素含有ガスが生成される。
なお、改質触媒は、担体としてシリカ、ジルコニア等を用いてもよい。
改質部5の原燃料流れの下流には、変成部6を有する。変成部6には、Cu−Zn系の変成触媒が充填されている。改質部5で生成された水素含有ガスは、変成部6に供給され、変成反応により水素含有ガス中のCO濃度が低減される。
なお、変成部6に充填されている触媒は、例えばCuを含む触媒のように、水蒸気により性能が劣化する他の変成触媒を用いても本発明による効果は変わらない。
変成部6は、改質加熱部18からの熱、具体的にはヒーターの熱によって加熱される構成となっており、改質部5で生成した水素含有ガスの変成反応に必要な熱が、ヒーターから変成部6に供給される。
なお、本発明において、変成部6はヒーターからの熱で加熱される構成としたが、変成部6を加熱するために設けられた別の熱源である変成加熱部によって加熱される構成であってもよい。例えば、改質加熱部13の燃焼排ガスの排出流路、及びバーナー等を変成加熱部として用いることができる。
変成部6の原燃料流れの下流にはCO酸化部7を有する。CO酸化部7には、アルミナにRuを担持したCO酸化触媒を充填されている。変成部6でCO濃度を低減された水素含有ガスは、CO酸化部7に空気とともに供給され、CO酸化の反応によってCO濃度を更に低減される。CO酸化用空気供給部8は、CO酸化部7にCO酸化用の空気を供給するブロアで構成した。
なお、CO酸化部7に充填されている触媒は、水素生成装置において一般的に用いられる触媒であり、同様な機能を有する他の触媒を用いても本発明による効果は変わらない。CO酸化触媒に担持する金属として例えば、Pt、Rh、Pd、Cuを用いてもよい。また、担体として例えば、チタニア、セリア、ジルコニア、モルデナイト等の担体を用いてもよい。
更に、改質部5と変成部6には、それぞれ改質温度検出部としての改質部温度センサ15と、変成温度検出部としての変成部温度センサ16とが設けられている。また、蒸発部9には、蒸発温度検出部としての蒸発部温度センサ19が設けられている。
なお、改質部温度センサ15と変成部温度センサ16は、水素含有ガスの温度を検出できるように配置されているが、それぞれ改質触媒と変成触媒の温度を検出できるように配置しても良い。また、蒸発部温度センサ19は、水蒸気の温度を検出できるように配置されているが、蒸発加熱部の温度を検出できるように配置しても良い。
CO酸化部7の原燃料流れの下流には、燃料電池12を有する。燃料電池12は、固体高分子電解質膜を用いた燃料電池によって構成されている。燃料電池のアノードから排出され、燃料電池12で消費されなかった水素を含むアノードオフガスは、改質加熱部13に供給される構成となっている。改質加熱部13においてアノードオフガスを燃焼し、改質部5における水蒸気改質反応及び蒸発部9における水の蒸発に必要な熱を供給する。
制御部20は、改質部温度センサ15、変成部温度センサ16、及び蒸発部温度センサ19によって検出された温度と、予め設定した改質部設定温度、変成部設定温度、及び蒸発部設定温度に基づいて、水供給部10、原燃料供給部4、改質加熱部13、燃焼用燃料供給部14、燃焼用空気供給部17、及び変成加熱部18を制御する。
本発明の実施の形態における水素生成装置、及び水素生成装置を備える燃料電池システムの動作について説明する。
都市ガス中の硫黄成分を除去する必要があるため、都市ガスは、原燃料源1から脱硫部2へ送られ、硫黄成分は選択的に吸着材に吸着されることにより脱硫される。水は、水タンク11より水供給部10を通じて蒸発部9に供給され水蒸気となる。
水と都市ガスは、それぞれの流量調整部である水供給部10と原燃料供給部4により、S/C(steam/carbon)と呼ばれる原燃料中の炭素原子のモル数に対する水分子のモル数の比が1.5〜4.0程度となるように供給される。水供給部10と原燃料供給部4は、制御部20によって制御される。S/Cは、起動動作においては1.5以上、定常的な運転においては2.0以上となるように水供給部10と原燃料供給部4によって供給される。
定常的な運転時は、改質反応は600〜700℃程度で行う。生成した水素含有ガスの組成は、改質触媒5の温度やS/Cによって多少変化するが、水蒸気を除いた平均的な値として、水素が約75%、メタンが3%、CO2、COがそれぞれ約11%含まれる。
次に、改質部5の下流側に設置された変成部6において、改質部5で生成した水素含有ガス中のCO濃度を変成反応により低減する。変成反応は200〜300℃程度で行い、CO濃度を0.5%程度まで低減される。
更に、変成部6の下流側に設置されたCO酸化部7において、変成部6で生成した水素含有ガス中のCO濃度をCOの酸化反応により低減する。空気中の酸素と変成部6で生成した水素含有ガス中のCOのモル比O2/COが、2程度となるように、CO酸化用空気供給部8により空気を供給する。COの酸化反応は100〜200℃程度行い、CO濃度を10ppm以下まで低減される。
COが十分に低減された水素含有ガスは、燃料電池12に供給される。燃料電池12の発電に利用されない水素を含むオフガスは、改質加熱部13であるバーナーへ送られ、燃焼させる。オフガスを燃焼させ、改質部5における水蒸気改質反応及び蒸発部における水の蒸発に利用する。
以下では、本発明の実施の形態における水素生成装置、及び水素生成装置を備える燃料電池システムの起動動作について説明する。
水素生成装置は、停止動作において装置内、すなわち改質部5、変成部6、CO酸化部7、蒸発部9、及び配管の内部に脱硫した都市ガスを充填し、内部を置換する置換処理を行う。制御部20は、原燃料供給部4により都市ガスを供給する制御を行う。
原燃料で置換処理を行い停止させた燃料処理装置を起動する場合、制御部20は起動指令に基づき、流量調整部としての燃焼用燃料供給部14により都市ガスと、燃焼用空気供給部17であるブロアにより空気とを改質加熱部13に供給し燃焼するよう制御する。改質加熱部13での都市ガスと空気の燃焼によって得られる熱を改質部5及び蒸発部9に供給して加熱する。制御部20は、改質部温度センサ15及び蒸発部温度センサ19によって検出された温度に基づき、燃焼用燃料供給部14及び燃焼用空気供給部17を制御する。また、変成加熱部であるヒーターによって変成部6を加熱する。制御部20は、変成部温度センサ16によって検出された温度に基づき、ヒーターを制御する。
なお、原燃料による置換処理について、起動動作において原燃料を用いて置換処理を行い装置内に原燃料を充填した状態にし、その後、改質加熱部13により改質部5及び蒸発部9を、ヒーターにより変成部6を加熱し、原燃料及び水の供給して起動する場合であっても本発明の効果は変わらない。
また、起動動作において改質加熱部13により改質部5及び蒸発部9を、ヒーターにより変成部6を加熱しながら、原燃料を用いて置換処理を行い装置内に原燃料を充填し、その後、原燃料及び水の供給して起動する場合であっても本発明の効果は変わらない。
改質部5の温度を考慮して、原燃料及び水の供給を開始する態様について説明する。改質部5には、改質温度検出部としての改質部温度センサ15が設けられ、改質部温度センサ15は、改質加熱部13によって加熱される改質部5の温度を検出する。制御部20は、改質部温度センサ15で検出される温度が、予め設定した改質部設定温度以上になった場合に、原燃料供給部4及び水供給部10によりそれぞれ原燃料及び水を供給するよう制御する。改質設定温度以上で供給された原燃料及び水は、改質部5で直ちに水蒸気改質反応によって水素含有ガスを生成する。
次に、本発明の水素生成装置の内容の根拠となる実施例について説明する。
水蒸気改質反応前の原燃料及び水蒸気の混合ガスと、水蒸気改質反応後の水素含有ガスとでは、水蒸気改質反応後の水素含有ガスのほうが水素分圧は高くなり、水蒸気分圧は低くなる。上述のように、変成触媒の劣化の要因として、水蒸気による変成触媒の酸化及び水蒸気の水凝縮が挙げられる。そのため、改質部において水蒸気改質反応を充分に進行させ、水素分圧がより高く、水蒸気分圧がより低い水素含有ガスを変成部に供給することが好ましい。
CuとH2Oのみの反応を平衡計算によって求めたところ、主な生成物はCu2Oであった。図2に、水素の分圧を変化させたときの温度とCu2O生成量の関係を示す。Cuは、水素分圧が1%以上であれば水蒸気により酸化されないことが分かった。
図3は、S/Cを変化させたときの水蒸気改質反応の温度と平衡転化率の関係を平衡計算によって求めた結果である。また、平衡計算の結果、例えばS/C=3.0の条件で、300℃、400℃、500℃、600℃で水蒸気改質を行った場合、生成した水素含有ガスの水素分圧は、それぞれ約6%、約17%、約33%、約49%であった。水蒸気改質反応は、300℃以上においてほぼ平衡に達する。
しかしながら、水素生成装置及びこれを備えた燃料電池システムの起動動作において、例えば、改質部に供給する水蒸気を蒸発させる蒸発部が充分均一に加熱でなく、改質部への水蒸気の供給が不安定になる可能性がある。水蒸気の供給が不安定になると、水蒸気改質反応が十分起こらず、変成触媒を酸化しないだけの水素分圧を得られない可能性がある。また、改質部において原燃料及び水蒸気の混合が十分でなく、水蒸気改質反応を起こさないまま、原燃料及び水蒸気が改質部から排出される可能性がある。また、改質部内を通過する原燃料及び水蒸気の混合ガスの流れが偏ことにより、水蒸気改質反応が十分起こらず、起動動作において原燃料の転化率が平衡転化率に達さない場合が考えられる。これらは、改質部の温度が高いほど改善される傾向にある。
したがって、改質部の温度が400℃以上、好ましくは500℃以上であれば、水蒸気改質反応はより進行しやすく、改質部を通過する間により確実に平衡に達すると考えられる。すなわち、改質部の温度が400℃以上で、原燃料及び水蒸気を供給することによってより高い平衡転化率を得ることができ、水素分圧がより高く、水蒸気分圧がより低い水素含有ガスを変成部に供給することができる。これにより、水蒸気による変成触媒の劣化をより確実に抑制することができる。よって、改質部設定温度は、400℃以上、好ましくは500℃以上に設定する。
なお、改質部設定温度は、定常運転に必要な温度より高くなくてもよい。よって、改質部設定温度は、700℃以下に設定することが好ましい。
(実施例1)
実施例1では、Ru触媒A(Ru2wt.%)とNi触媒B(Ni12wt.%)について炭素が析出する温度について評価した結果について説明する。熱重量分析装置(リガク製、TG8110)を用い、Ru触媒Aを測定セルへ0.04gセットし、ゼオライト系の吸着剤を用いて脱硫した都市ガスを毎分40mL流通させながら10℃/分の速度で室温から700℃まで昇温させたときの重量変化を測定した。結果を図4に示す。実験の結果、Ru触媒Aを用いた場合、700℃までは炭素はほぼ析出せず、原燃料の熱分解は起こらないことを確認した。Ni触媒Bでは、400℃以上で炭素析出による重量増加がみられた。測定後の触媒には目視では炭素析出が認められなかったため、流路閉塞を引き起こすことはないと考えられる。
従って、ルテニウム系改質触媒で都市ガスを燃料とした場合、予め設定する改質設定温度は700℃以下に設定すれば良い。この場合、より確実に炭素析出を抑制するためには、改質設定温度は600℃以下に設定することが好ましい。なお、ルテニウムを主として含む改質触媒であれば、原燃料の熱分解を抑制する効果を得ることができる。
すなわち、改質部設定温度は400℃〜700℃、より好ましくは500℃〜600℃に設定する。
置換処理を行う原燃料種や改質触媒種によって、熱分解の起こりやすさと炭素析出に対する活性がそれぞれ異なるため、改質部設定温度は使用条件によって決定する必要がある。そのため、改質設定温度は、原燃料種や改質触媒種に合わせて上記の範囲内で最適な温度に設定する。使用する改質触媒にもよるが、例えば、炭素析出を防止するために都市ガスの場合は500℃、LPガスの場合は400℃などを改質部設定温度とする。
次に、概略が図5で示すような常圧流通式反応装置を用い、炭素析出のS/C依存性について検討した結果について説明する。
(実施例2)
改質触媒にはペレット状のRu触媒Aを用い、改質部30に6mL充填した。窒素を毎分100mL、水素を毎分5mL流通させながら、電気炉31を用いて触媒を650℃まで加熱し、還元前処理を行った。その後、50℃まで放冷し、ゼオライト系の吸着剤を用いて脱硫した都市ガス13Aを毎分50mLで10分間流通させ、系内の置換処理を行った。
電気炉31を用いて毎分10℃の昇温速度で加熱し、改質部温度センサ36で検出される改質部の温度が、所定の温度(300〜600℃)になるまで昇温した。その後、脱硫した都市ガスと水タンク33のイオン交換水とを供給した。脱硫した都市ガスは、ガス供給部32より毎分100mLで供給した。水は、都市ガスに対して所定の比(S/C=0.5〜2.0)となるように水供給部34により蒸発部35へ供給した。所定の温度で5時間保持した後、都市ガスと水の供給を停止し、窒素をガス供給部32から毎分100mL流通させ放冷した。以上の実験後、炭素析出の有無を観察した。図6にその結果をまとめた。
化学平衡ではS/C=1.0を超えていれば炭素生成は起こらない。しかしながら、実際の反応では炭素が生成する場合があり、図6より、S/C=1.5を超えていれば炭素生成を起こさないことが分かる。従って起動動作におけるS/Cは1.5以上の値で設定することが好ましい。
(実施例3)
次に、概略が図5で示すような常圧流通式反応装置を用い、起動動作における改質部設定温度の条件について検討した結果について説明する。
改質触媒にはペレット状のRu触媒Aを用い、改質部30に6mL充填した。窒素を毎分100mL、水素を毎分5mL流通させながら、電気炉31を用いて触媒を650℃まで加熱し、還元前処理を行った。その後、50℃まで放冷し、ゼオライト系の吸着剤を用いて脱硫した都市ガス13Aを毎分50mLで10分間流通させ、系内の置換処理を行った。
図7に示すシーケンスで触媒活性を測定した。電気炉31を用いて毎分10℃の昇温速度で加熱し、改質部温度センサ36で検出される改質部の温度が、所定の温度(300〜600℃)になるまで昇温した。その後、脱硫した都市ガスと水タンク33のイオン交換水とを供給した。脱硫した都市ガスは、ガス供給部32より毎分100mLで供給した。
水は、都市ガスに対して所定の比(S/C=1.0〜2.5)となるように水供給部34より蒸発部35へ供給した。改質部30の温度を650℃まで昇温し、650℃にて5時間保持した後、水と都市ガスの供給を停止し放冷した。改質部30の温度が300℃に降温した後、都市ガスを毎分50mLで10分間流通させ系内の置換処理を行った。改質部30の温度が50℃になった時点で加熱を再開した。以上のシーケンスを50回繰り返した後、炭素析出の有無を観察した。図8にその結果をまとめた。図8より、S/Cが1.5以上であれば起動動作と停止動作の繰り返しを行っても炭素析出が起こらないことが確認できる。また、改質触媒の触媒活性を測定した結果、初期の触媒性能を維持していた。
供給する原燃料及び水蒸気は、原燃料中の炭素原子のモル数に対する水分子のモル数の比(S/C)が、1.5以上となるように設定するのが好ましい。S/Cは1以上であれば熱力学的に炭素析出が起こらないが、改質部5における水蒸気改質反応をより速く進めるため、また、炭素析出をより確実に抑えるため、S/Cが1.5以上になるように水と水蒸気の供給を制御することが好ましい。
以上の説明においては、改質温度検出部15で検出される温度に基づいて、原燃料供給部4及び水供給部10による原燃料及び水の供給の開始を制御したが、変成部6の温度も考慮して、原燃料及び水の供給の開始を判断しても構わない。以下に、変成部6の温度を考慮して、原燃料及び水の供給を開始する態様について説明する。
変成部6の温度は改質部5に比べて低く、変成部6において冷却された水素含有ガス中の水蒸気の一部が、水に凝縮する水凝縮が起こる懸念がある。起動動作において変成部6が所定の温度まで加熱されるまでの間は、変成部6の温度が低いため、変成部に到達した水蒸気の水凝縮が起こることが特に懸念される。上述したように、水凝縮によって触媒が劣化する可能性がある。変成触媒の劣化によって水素生成量の低下や水素生成装置出口ガス中のCO濃度増加等の不具合が生じるため、変成部における水凝縮を抑制する必要がある。
変成部6には、変成温度検出部としての変成部温度センサ16が設けられ、変成部温度センサ16は、変成加熱部18であるヒーターによって加熱される変成部6の温度を検出する。制御部20は、変成部温度センサ16で検出される温度が、予め設定した改質部設定温度以上になった場合に、原燃料供給部4及び水供給部10によりそれぞれ原燃料及び水を供給するよう制御する。
水素生成装置の起動動作において、変成部6に供給される水素含有ガスの露点を算出し、この水素含有ガスの露点を変成部設定温度とする。改質温度検出部15で検出される改質温度が改質設定以上になるだけでなく、さらに、変成温度検出部16で検出する変成部の温度が、変成部設定温度以上である場合に、制御部20が、原燃料供給部4及び水供給部10によりそれぞれ原燃料及び水を供給するよう制御する。
変成部6に供給される水素含有ガスの水蒸気分圧は、改質温度検出部で検出される改質部の温度、起動動作において供給される原燃料及び水のS/C値から平衡計算に基づいて算出される。変成部6に供給される水素含有ガスの水蒸気分圧から、変成部6に供給される水素含有ガスの露点が分かる。制御部20によって変成部6に供給される水素含有ガス中の露点が推定される。
図9に、各S/Cにおける改質部の温度と水蒸気分圧の関係を示す。また、図10に水素含有ガス中の水蒸気分圧と水素含有ガスの露点の関係を示す。図9及び図10より、例えば、S/C=3.0で都市ガス及び水を供給し、300℃、400℃、500℃、600℃で改質して得られた水素含有ガスの露点は、約91℃、約86℃、約78℃、約71℃となった。改質温度が高いほど、原燃料の転化率は高くなり、水蒸気が消費されるため生成した水素含有ガスの露点は高くなる。
なお、制御部20は、上述に記載のような計算により露点を推定しない場合、図9及び図10で示すデータから、改質部に供給される原燃料及び水のS/C値と改質温度の組み合わせに対応する変成部に供給される水素含有ガスの露点のテーブルデータを制御部20の内部に記憶することができる。改質温度検出部15で検出する改質温度と起動動作において供給する原燃料及び水のS/C値とから上記テーブルデータを参照し、変成部6に供給される水素含有ガス中の水の露点を決定しても構わない。
この態様により、改質部5において原燃料及び水蒸気を直ちに改質反応させ、露点の高い水素含有ガスを変成部6に供給することができるため、過剰の水蒸気が変成部に到達する可能性を低減することができる。
また、変成部6の温度が、変成部6に到達する水素含有ガスの露点以上である場合に、原燃料及び水の供給と開始するため、変成部に到達した水素含有ガス中の水蒸気の水凝縮を抑制できる。そのため、変成触媒の水凝縮による劣化を低減できる。
以上の説明においては、改質温度検出部15及び変成温度検出部16で検出される温度に基づいて、原燃料供給部4及び水供給部10からの原燃料及び水の供給の開始を制御したが、蒸発部9の温度も考慮して、原燃料及び水の供給の開始を判断しても構わない。以下に、蒸発部9の温度を考慮して、原燃料及び水の供給を開始する態様について説明する。
蒸発部9には、蒸発温度検出部としての蒸発部温度センサ19が設けられ、蒸発部温度センサ19は、バーナーからの燃焼排ガスの保有熱により加熱される蒸発部9の温度を検出する。蒸発部9の温度が、蒸発部設定温度以上になった場合に、原燃料及び水を改質部5に供給する。制御部20は、蒸発部温度センサ19で検出される温度が、予め設定した改質部設定温度を以上になった場合に、原燃料供給部4及び水供給部10によりそれぞれ原燃料及び水を供給するよう制御する。
蒸発部設定温度は、水の蒸発が十分に起こる温度として100℃に予め設定する。蒸発部の温度が100℃以上になった場合に水の供給が開始されるため、改質部5へ安定して水蒸気が供給できる。そのため、改質部5で水素含有ガスを安定して生成し、変成触媒に供給することができる。水蒸気の供給が不安定で、改質部5に十分な水蒸気が供給されない場合には、炭素の析出が起こり改質触媒が劣化する懸念がある。改質触媒が劣化すると十分な水素を生成できなくなり、高温の水蒸気が変成部6に到達することによって変成触媒を酸化させる懸念がある。
なお、水の蒸発をスムーズに起こすためには蒸発部9が100℃以上であることが必要であるため、水の蒸発能力を確保し、より確実に水蒸気を供給するために、好ましくは120℃、より好ましくは150℃を蒸発設定温度とする。
水素生成装置の起動動作において、改質温度検出部15で検出される改質温度が改質部設定温度以上になるだけでなく、さらに、蒸発温度検出部19で検出される温度が、蒸発部設定温度以上である場合に、制御部20が、原燃料供給部4及び水供給部10によりそれぞれ原燃料及び水を供給するよう制御する。
また、改質温度検出部15及び蒸発温度検出部19で検出される温度が、それぞれ改質部設定温度及び蒸発部設定温度以上になるだけでなく、さらに、変成温度検出部16で検出される温度が、変成部設定温度以上である場合に、制御部20が、原燃料供給部4及び水供給部10によりそれぞれ原燃料及び水を供給するよう制御することが好ましい。
図11は、本発明に係る起動動作の一例を示すチャートである。改質加熱部13による加熱を開始し、改質部5、蒸発部9、及び変成部6を昇温する。改質部5、蒸発部9、及び変成部6の温度が、それぞれ改質設定温度、蒸発設定温度、及び変成設定温度に達すると、原燃料及び水の供給を開始する。改質部5を定常運転温度まで昇温し、定常運転温度に達すると、供給する水の割合を増加させ、定常運転を行う。
なお、図11は、本発明に係る起動動作の一例であり、他の態様でも構わない。例えば、改質部5、蒸発部9、及び変成部6の温度が、それぞれ改質設定温度、蒸発設定温度、及び変成設定温度に達するまで、改質部5、蒸発部9、及び変成部6をそれぞれ別々に昇温する態様であっても構わない。
本発明に係る水素生成装置及び燃料電池システムは、起動動作において水蒸気による変成触媒の劣化を低減できるため、安定した水素生成能力を有する。また水素ガス製造等の用途にも応用できる。
本発明の実施の形態1における水素生成装置を燃料電池システムに組み込んだ概略図 本発明において水素の分圧を変化させたときの温度とCu2O生成量の関係を示すグラフ 本発明においてS/Cを変化させたときの水蒸気改質反応の温度と平衡転化率の関係を示すグラフ 本発明に係る炭素析出を検討した熱重量分析のグラフ 本発明に係る触媒評価装置の概略図 本発明に係る炭素析出試験における炭素析出の有無をまとめた図 本発明に係る起動動作及び停止動作の繰り返し試験のシーケンスを示すチャート 本発明に係る起動停止試験における炭素析出の有無をまとめた図 本発明においてS/Cを変化させたときの温度と水蒸気分圧の関係を示すグラフ 本発明に係る水蒸気分圧と露点の関係を示すグラフ 本発明に係る起動動作のシーケンスの一例を示すチャート
符号の説明
1 原燃料源
2 脱硫部
3 ブースター
4 原燃料供給部
5 改質部
6 変成部
7 CO酸化部
8 CO酸化用空気供給部
9 蒸発部
10 水供給部
11 水タンク
12 燃料電池
13 改質加熱部
14 燃焼用燃料供給部
15 改質部温度センサ
16 変成部温度センサ
17 燃焼用空気供給部
18 変成加熱部
19 蒸発部温度センサ
20 制御部
30 改質部
31 電気炉
32 ガス供給部
33 水タンク
34 水供給部
35 蒸発部
36 改質部温度センサ

Claims (6)

  1. 原燃料を改質し水素含有ガスを生成するためのルテニウム系改質触媒を有する改質部と、前記改質部に原燃料を供給する原燃料供給部と、前記改質部に水を供給する水供給部と、前記改質部を加熱する改質加熱部と、前記改質部の温度を検出する改質温度検出部と、前記水素含有ガス中の一酸化炭素を変成反応により低減する変成触媒を有する変成部と、制御部とを備えた水素生成装置において、前記制御部は、起動動作において、前記改質部内に前記原燃料が充填された状態で、前記改質加熱部により前記改質部を加熱昇温し、前記改質温度検出部で検出される前記改質部の温度が、前記400℃以上になると、前記原燃料供給部及び前記水供給部によりそれぞれ原燃料及び水の供給が開始されるよう制御することを特徴とする水素生成装置。
  2. 前記制御部は、前記改質温度検出部で検出される前記改質部の温度が、400℃〜600℃の範囲で前記原料供給部及び前記水供給部によりそれぞれ原料及び水の供給が開始されるよう制御することを特徴とする請求項1に記載の水素生成装置。
  3. 前記制御部は、前記原燃料供給部及び前記水供給部によりそれぞれ原燃料及び水を供給する際に、原燃料中の炭素原子のモル数に対する水分子のモル数の比(S/C)が、1.5以上となるように前記原燃料供給部及び前記水供給部を制御することを特徴とする請求項1または2に記載の水素生成装置。
  4. 前記変成部を加熱する変成加熱部と、前記変成部の温度を検出する変成温度検出部と、を備え、前記制御部は、起動動作において前記変成加熱部により前記変成部を加熱昇温し、前記変成温度検出部で検出される前記変成部の温度が、前記変成部に供給される水素含有ガスの露点以上になると、前記原燃料供給部及び前記水供給部によりそれぞれ原燃料及び水の供給が開始されるよう制御することを特徴とする請求項1〜3のいずれか1項記載の水素生成装置。
  5. 前記水供給部から供給された水を用いて水蒸気を生成し、前記改質部に水蒸気を供給する蒸発部と、前記蒸発部の温度を検出する蒸発温度検出部とを備え、前記制御部は、前記蒸発温度検出部で検出する前記蒸発部の温度が、100℃以上になると、前記原燃料供給部及び前記水供給部によりそれぞれ原燃料及び水の供給が開始されるよう制御することを特徴とする請求項1〜4のいずれか1項記載の水素生成装置。
  6. 請求項1〜5のいずれか1項記載の水素生成装置と、前記水素生成装置から供給される水素含有ガスを用いて発電する燃料電池とを備えることを特徴とする燃料電池システム。
JP2006032219A 2006-02-09 2006-02-09 水素生成装置及び燃料電池システム Pending JP2007210835A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2006032219A JP2007210835A (ja) 2006-02-09 2006-02-09 水素生成装置及び燃料電池システム

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2006032219A JP2007210835A (ja) 2006-02-09 2006-02-09 水素生成装置及び燃料電池システム

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2007210835A true JP2007210835A (ja) 2007-08-23

Family

ID=38489601

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2006032219A Pending JP2007210835A (ja) 2006-02-09 2006-02-09 水素生成装置及び燃料電池システム

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2007210835A (ja)

Cited By (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2009063616A1 (ja) * 2007-11-13 2009-05-22 Panasonic Corporation 燃料処理装置およびその起動方法
JP2010218941A (ja) * 2009-03-18 2010-09-30 Fuji Electric Systems Co Ltd りん酸形燃料電池のりん酸凍結防止方法及びりん酸凍結防止装置
JP2011216347A (ja) * 2010-03-31 2011-10-27 Eneos Celltech Co Ltd 燃料電池システム及びその起動方法
JP2014136655A (ja) * 2013-01-15 2014-07-28 Kobe Steel Ltd 水素製造装置の起動方法及び水素製造装置
JP2017157380A (ja) * 2016-03-01 2017-09-07 大阪瓦斯株式会社 燃料電池システム

Cited By (7)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2009063616A1 (ja) * 2007-11-13 2009-05-22 Panasonic Corporation 燃料処理装置およびその起動方法
US8577503B2 (en) 2007-11-13 2013-11-05 Panasonic Corporation Apparatus for treating fuel and method of starting the same
JP5351764B2 (ja) * 2007-11-13 2013-11-27 パナソニック株式会社 燃料処理装置およびその起動方法
JP2010218941A (ja) * 2009-03-18 2010-09-30 Fuji Electric Systems Co Ltd りん酸形燃料電池のりん酸凍結防止方法及びりん酸凍結防止装置
JP2011216347A (ja) * 2010-03-31 2011-10-27 Eneos Celltech Co Ltd 燃料電池システム及びその起動方法
JP2014136655A (ja) * 2013-01-15 2014-07-28 Kobe Steel Ltd 水素製造装置の起動方法及び水素製造装置
JP2017157380A (ja) * 2016-03-01 2017-09-07 大阪瓦斯株式会社 燃料電池システム

Similar Documents

Publication Publication Date Title
KR101357431B1 (ko) 수소제조장치 및 연료전지 시스템과 그 운전방법
US8652224B2 (en) Hydrogen generator, fuel cell system and their operating methods
JP4105758B2 (ja) 燃料電池システム
WO2020246197A1 (ja) 水素生成装置およびそれを用いた燃料電池システム並びにその運転方法
JP5340657B2 (ja) 水素生成装置、燃料電池システム、及び水素生成装置の運転方法
JP5121533B2 (ja) 水素製造装置、およびそれを用いた燃料電池システム
WO2005115912A1 (ja) 水素生成装置及びそれを用いた燃料電池システム
JP2007210835A (ja) 水素生成装置及び燃料電池システム
JP2006008458A (ja) 水素生成装置、および燃料電池システム
EP2138456B1 (en) Method for stopping the operation of hydrogen generator
JP2007022826A (ja) 水素生成装置および燃料電池システム
JP4847759B2 (ja) 水素製造装置の運転方法、水素製造装置および燃料電池発電装置
JP2006190586A (ja) Co選択酸化反応器の使用方法
JP2006076839A (ja) 水素精製装置およびそれを用いた燃料電池システム
JP5809049B2 (ja) 燃料電池用水蒸気改質触媒の使用方法及び水素製造システム
JP2008200614A (ja) 一酸化炭素酸化触媒およびその製造方法、水素生成装置、ならびに燃料電池システム
JP2008200614A5 (ja)
JP2019202897A (ja) 水素生成装置、及びそれを用いた燃料電池システム、並びにその運転方法
JP7108832B2 (ja) 水素生成装置、及びそれを用いた燃料電池システム、並びにその運転方法
JP2008087990A (ja) 水素生成装置及びこれを備える燃料電池システム
JP2004296102A (ja) 燃料電池システムおよび燃料電池システム停止方法
JP4820106B2 (ja) Co選択酸化触媒の還元方法
JP2009078938A (ja) 脱硫器およびその運転方法、ならびに燃料電池システム
JP2002012407A (ja) 水素製造装置の起動方法およびその停止方法
JP2020059626A (ja) 水素生成装置及びそれを用いた燃料電池システム並びにその運転方法