JP2013254631A - 燃料電池システム - Google Patents

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Abstract

【課題】簡素なシステムを用いて、部分酸化のための熱源を確保し、かつ燃料電池の酸化を抑制することができる燃料電池システムを提供する。
【解決手段】燃料電池システム10では、POX改質器13に至る前のカソード空気を加熱する昇温用バーナ15を含む。したがってPOX改質器13に至る前のカソード空気を加熱して、POX改質器13に供給することができる。カソード空気をPOX改質器13、燃料電池14の順に流通させる空気通路を備え、カソード空気をPOX改質器13の改質触媒の熱交換媒体として用いている。
【選択図】図1

Description

本発明は、固体電解質を用いた燃料電池システムに関する。
従来、固体電解質を用いた燃料電池システムとして、特許文献1に記載の技術が開示されている。特許文献1に記載の燃料電池システムでは、酸化物イオン導電体から成る固体電解質を、両側から空気極(カソード)と燃料極(アノード)で挟み込んだ構造が用いられている。また 特許文献1に記載の燃料電池システムは、起動/停止時に部分酸化(POX)反応を用い、発電時は水蒸気改質(SR)反応を用いたPOX・SR併用の改質器(還元ガス生成器)を備えている。
特開2007−128717号公報
前述の特許文献1に記載の燃料電池システムでは、部分酸化(POX)起動前に燃料電池(FC)の酸化劣化を抑制するために、改質昇温熱源のPOXヒータ、FC昇温用熱源のバーナの2つのヒータで個別温調制御を実施している。このように複数のヒータを備えるので、システムが複雑になるという問題がある。
そこで、本発明は前述の問題点を鑑みてなされたものであり、簡素なシステムを用いて、部分酸化のための熱源を確保し、かつ燃料電池の酸化を抑制することができる燃料電池システムを提供することを目的とする。
本発明は前述の目的を達成するために以下の技術的手段を採用する。
本発明では、カソード空気供給手段から供給されたカソード空気を、改質器の内部を通過して燃料電池に供給する空気通路(22)と、改質器に至る前のカソード空気を加熱する加熱手段(15)と、を含み、改質器内にて、空気通路を通過するカソード空気と改質器の改質触媒とが熱交換されることを特徴とする燃料電池システムである。
このような本発明に従えば、改質器に至る前のカソード空気を加熱する加熱手段を含む。したがって改質器に至る前のカソード空気を加熱して、改質器に供給することができる。そして改質器内にて、空気通路を通過するカソード空気と改質器の改質触媒とが熱交換されるように構成されている。したがって加熱されたカソード空気は、改質器内にて改質触媒を加熱することができる。したがって改質器における部分酸化のため熱源を確保することができる。また加熱されたカソード空気は、改質器を通過後に燃料電池に供給されるので、燃料電池も加熱されたカソード空気によって加熱することができる。したがって燃料電池の酸化も抑制することができる。このように1つの加熱手段によってカソード空気を加熱するという簡単な構成で、部分酸化のための熱源を確保し、かつ燃料電池の酸化を抑制することができる燃料電池システムを実現することができる。
なお、前述の各手段の括弧内の符号は、後述する実施形態に記載の具体的手段との対応関係を示す一例である。
燃料電池システム10を簡略化して示すブロック図である。 POX改質器13の起動処理を示すフローチャートである。 第2実施形態の燃料電池システム10Aを簡略化して示すブロック図である。
以下、図面を参照しながら本発明を実施するための形態を、複数の形態について説明する。各実施形態で先行する実施形態で説明している事項に対応している部分には同一の参照符を付すか、または先行の参照符号に一文字追加し、重複する説明を略する場合がある。また各実施形態にて構成の一部を説明している場合、構成の他の部分は、先行して説明している実施形態と同様とする。各実施形態で具体的に説明している部分の組合せばかりではなく、特に組合せに支障が生じなければ、実施形態同士を部分的に組合せることも可能である。
(第1実施形態)
本発明の第1実施形態に関して、図1および図2を用いて説明する。燃料電池システム10は、水蒸発器11と、SR改質器12と、POX改質器13と、燃料電池14と、昇温用バーナ15、制御装置(図示せず)とを含んで構成される。
先ず、燃料電池14に関して説明する。本実施形態の燃料電池14は、固体酸化物形燃料電池である。燃料電池は、改質器12,13によって改質された燃焼ガスと、カソード空気との電気化学反応により起電力を得る。燃料電池14は、周囲を覆う筐体(図示せず)と、筐体の内部に設けられる燃料電池スタック20を含んで構成される。燃料電池スタック20は、図示は省略するが、発電セルと発電セル同士を接合するセパレータを順に複数積層した構造となっている。固体電解質には薄膜化されたY2O3ドープZrO2(YSZ)、また燃料極にはNi+ZrO2サーメット、酸素極にはLaSrMnO3などの酸化物導電材料で構成され、セパレータにはステンレス鋼などの導電材料で構成されている。
燃料電池スタック20は、運転時には、燃料ガスおよび酸化剤ガス(空気)を、発電セルの燃料極および空気極に供給して、発電反応を生じさせる。発電反応で消費されなかった未反応の燃料ガスおよび酸化剤ガスは燃料電池スタック20の外部のオフガス燃焼空間21にて燃焼させる。
オフガス燃焼空間21にて燃焼された燃焼ガスは、熱源として用いられる。具体的には、燃焼ガスは、SR改質器12および水蒸発器11を経由して、排気される。これによってSR改質器12および水蒸発器11が燃焼ガスによって加熱される。
また燃料電池スタック20内には、外部からのカソード空気を供給するための空気通路を形成するカソード空気供給管22が接続されている。また昇温用バーナ15は、燃料電池スタック20の周囲を加熱するとともに、カソード空気供給管22の一部を加熱する。カソード空気は、カソード空気供給手段である空気ブロワ23によってカソード空気供給管22に供給される。カソード空気供給管22は、POX改質器13の内部を通過して、燃料電池スタック20内部に至る。カソード空気供給管22は、POX改質器13に至る前に、昇温用バーナ15によって加熱される加熱部分22aを有する。またカソード空気供給管22には、加熱部分22aを迂回するバイパス管24が設けられる。バイパス管24は、内部をカソード空気供給管22からのカソード空気が通過し、昇温用バーナ15によってカソード空気が加熱されない配管である。バイパス管24は、昇温用バーナ15を迂回し、POX改質器13の上流側にて、カソード空気供給管22に合流する。換言すると、空気ブロワ23によって供給された空気は、すべてPOX改質器13の内部を通過する。
また加熱部分22aの上流側であって、カソード空気供給管22とバイパス管24とが分岐する部分には、分流調整バルブ25が設けられる。分流調整バルブ25は、カソード空気供給管22とバイパス管24との空気量の配分を決定するバルブである。これによって加熱部分22aを通過するカソード空気の空気量を調整して、POX改質器13に流入するカソード空気の空気温度を調整することができる。
POX改質器(部分酸化改質器)13は、酸素と燃料との一部を反応させて一酸化炭素と水素を得る発熱反応を用いた改質器である。POXは発熱反応であり、触媒加熱温度が300℃以上とSRと比べて相当に低い。したがってPOX改質器13は、起動性に優れるという特徴を有する。またPOX改質器13の入口側には外部からの燃料ガス供給管26、および空気供給管27が接続されていると共に、出口側はSR改質器12に接続されている。そして、起動時には、燃料ガス供給管26に都市ガスやLPG等の炭化水素燃料が導入されると共に、空気供給管27およびカソード空気供給管22に空気が導入される。
水蒸発器11は、燃料電池スタック20からの排熱を熱源とし、改質反応に必要な高温水蒸気を得るための熱交換器である。水蒸発器11の入口側には給水管28が接続されると共に、出口側はPOX改質器13とSR改質器12とを接続する配管29に接続されている。発電運転中は、この水蒸発器11からの高温水蒸気が導入される。
水蒸気改質器(SR改質器)12は、化石燃料を水蒸気と反応させて一酸化炭素と水素にする改質器である。SR改質器12に用いられる水蒸気改質法は吸熱反応で、反応に必要な熱を外部から供給する必要がある。そこでSR改質器12には、前述のように燃料電池スタック20からの排熱が熱源として用いられる。SR改質器12の出口側は、燃料電池スタック20に接続される。これによってSR改質器12によって改質された改質ガスが燃料電池スタック20に供給されることになる。
制御装置は、制御手段であって、空気ブロワ23からのカソード空気供給量、昇温用バーナ15への燃料供給量、分流調整バルブ25の分流比、POX改質器13に供給される都市ガスと空気の量、水蒸発器11に供給される水の量などを制御する。また制御装置には、各部の情報、たとえばセンサ信号が入力される。センサは、たとえばPOX改質器13の温度(Tfef)を検出する温度センサ13a、POX改質器13に流入するカソード空気の温度(Tair)を検出する温度センサ22b、および燃料電池14の温度(Tfc)を検出する温度センサ14aである。制御装置は、これらの温度センサからの情報を用いて、POX改質器13および燃料電池14が適切な温度となるように、各部を制御する。
次に、燃料電池14の運転方法に関して説明する。燃料電池システム10では、起動時(運転開始時)、昇温用バーナ15を着火して燃料電池スタック20の昇温が開始される。またカソード空気供給管22も昇温用バーナ15によって加熱される。したがってPOX改質器13もカソード空気給管内のカソード空気によって加熱される。そして、POX改質器13がPOX作動温度を超えた後に燃料ガス供給管26から炭化水素燃料が、また、空気供給管27から空気がそれぞれPOX改質器13に導入される。これら、炭化水素燃料と空気の混合ガスが加熱されたカソード空気によって加熱され、POX改質器13内において部分酸化反応を生じさせる。
この部分酸化反応では、炭化水素燃料を燃焼して還元ガスである一酸化炭素と水素が生成される。POX改質器13内の還元ガスは、SR改質器12を介して燃料電池スタック20内に供給される。したがって起動直後より燃料極雰囲気を還元状態に維持することができる。
他方、これと併行して電池セルの未燃ガス(オフガス)がオフガス燃焼空間21で燃焼し、その輻射熱により燃料電池スタック20を外周部より加熱・昇温する。
そして、スタック温度が上昇するに連れて加熱部分22aへの空気供給量を徐々に減少していくと共に、バイパス管24への空気供給量を徐々に増加し、スタック温度がFC作動温度まで上昇した時、SR改質器12での炭化水素燃料と水蒸気による水蒸気改質に移行する。
昇温後の発電運転時は、水蒸発器11からの水蒸気と燃料ガス供給管26からの炭化水素燃料の混合ガスがSR改質器12に供給され、SR改質器12内において水蒸気改質反応により水素豊富な改質ガスが生成されると共に、この改質ガスが各発電セルに供給されることにより、燃料電池スタック20において発電反応が生じる。
次に、制御装置によるPOX改質器13の起動処理に関して説明する。図2に示す処理は、SOFC起動指令(POX起動指令)によって開始され、ステップS1に移る。
ステップS1では、POX改質器13の温度(Tref)と、POX目標温度(Trefs)とを比較し、TrefがTrefs以上の場合には、ステップS7に移り、以上でない場合には、ステップS2に移る。POX目標温度は、たとえば摂氏300度である。
ステップS2では、POX目標温度がPOX目標温度未満なので、POX起動前で燃料電池スタック20への還元ガス供給がなされていないことから、燃料電池14の酸化が生じにくい低温状態に維持する必要があり、FC目標温度Tfc−sを摂氏200度に設定し、ステップS3に移る。
ステップS7では、POX目標温度がPOX目標温度以上なので、POX改質器13の起動は済んでいるので、改質燃料(都市ガス)および改質空気を供給し、ステップS8に移る。ステップS8では、FC目標温度Tfcを摂氏800度に設定し、ステップS3に移る。摂氏800度は、燃料電池14の作動温度である。
ステップS3では、FC目標温度TfcsとFC温度Tfcとの差(Tfcs−Tfc)、およびPOX目標温度TrefsとPOX改質器13の温度Trefとの差(Trefs−Tref)から昇温に必要な熱量Qfc,Qrefを求める。
ステップS4では、総熱量(Qfc+Qref)から昇温用バーナ15によるバーナ供給燃料量Fuelを演算する。またステップS4では、Qfcとなる加熱部分22aを通過するカソード空気量Fair1を演算する。またステップS4では、バイパス管24を通過する空気量Fair2を演算する。具体的には、POX改質器13流入前のカソード空気の温度Tairが、POX目標温度Trefs+マージン(摂氏**度)となるように、Fair2を演算する。
ステップS4の演算後、ステップS5に移り、ステップS5では、演算結果に基づいて、Ffuel、Fair1、Fair2となるように、昇温用バーナ15および分流調整バルブ25を制御し、ステップS6に移る。具体的には、Fair1およびFair2となるように、空気ブロワ23からの空気量および分流調整バルブ25による分流比を制御する。このようにPOX改質器13の改質触媒内の温度センサ(改質温度測定手段)、燃料電池14内に温度センサ(FC温度測定手段)によって、改質温度の目標値と測定値の差、およびFC温度の目標値と測定値の差から昇温用バーナ15の燃焼熱量、加熱部分22aの空気量、バイパス管24の空気量が設定される。
ステップS6では、FC温度Tfcが目標温度Tfcs以上であるか否かを判断し、FC温度Tfcが目標温度Tfcs以上である場合には、本フローを終了し、FC温度Tfcが目標温度Tfcs以上でない場合には、ステップS1に移る。したがってFC温度Tfcが目標温度Tfcs以上になるまで、ステップS1からの一連の処理が繰りかえされる。
これによってPOX起動前は、昇温用バーナ15で加熱したカソード空気をPOX改質器13に流通し、POX熱源を確保することができる。また燃料電池14に関しては、加熱部分22aを通過するカソード空気で昇温用バーナ15からの熱を冷却して、燃料電池14への熱を抑制することができる。したがってFC酸化防止のため低温化することができる。
またPOX起動後には、POX改質器13は、昇温用バーナ15をバイパスしたカソード空気をPOX改質器13に流通することで、POX反応を冷却することができる。また加熱部分22aを通過するカソード空気を少なくすることで、燃料電池14を積極的に加熱することができる。
以上説明したように本実施形態の燃料電池システム10では、POX改質器13に至る前のカソード空気を加熱する加熱手段として昇温用バーナ15を含む。したがってPOX改質器13に至る前のカソード空気を加熱して、POX改質器13に供給することができる。そしてPOX改質器13内にて、カソード空気供給管27内の空気通路を通過するカソード空気とPOX改質器13の改質触媒とが熱交換されるように構成されている。換言すると、カソード空気をPOX改質器13、燃料電池14の順に流通させる空気通路を備え、カソード空気をPOX改質器13の改質触媒の熱交換媒体として用いている。したがって加熱されたカソード空気は、POX改質器13内にて改質触媒を加熱することができる。したがってPOX改質器13における部分酸化のため熱源を確保することができる。また加熱されたカソード空気は、POX改質器13を通過後に燃料電池14に供給されるので、燃料電池14も加熱されたカソード空気によって加熱することができる。したがって燃料電池14の酸化も抑制することができる。このように1つの昇温用バーナ15という加熱手段によってカソード空気を加熱するという簡単な構成で、部分酸化のための熱源を確保し、かつ燃料電池14の酸化を抑制することができる燃料電池システム10を実現することができる。
また本実施形態では、加熱手段である昇温用バーナ15は、カソード空気給管内の空気通路を通過するカソード空気を加熱するとともに、燃料電池14を加熱する。換言すると、カソード空気給管は、カソード空気(燃料電池14の反応空気)を昇温用バーナ15、改質器、燃料電池14の順に流通させる空気流路を形成し、カソード空気を昇温用バーナ15および改質触媒の熱交換媒体として用いている。これによってPOX改質器13と燃料電池14の両方を簡単な構成で加熱することができる。
さらに本実施形態では、カソード空気給管の空気通路にて昇温用バーナ15によって加熱される部位(加熱部分22a)の上流側から分岐し、加熱される部位の下流側であって、POX改質器13の上流側にて合流する迂回通路を形成するバイパス管24を含む。換言すると、昇温用バーナ15を流通せず空気流路のPOX改質器13上流に合流して空気温度を温調する空気流路を備え、このカソード空気を改質触媒の熱交換媒体として用いている。したがってPOX改質器13に流入するカソード空気の温度を調整することができる。また昇温用バーナ15から燃料電池14に供給される熱量も調整することができる。
また本実施形態では、迂回通路を内部に形成するバイパス管24を通過する空気量は、制御装置によって制御される。そしてPOX改質器13内の改質触媒の温度を検出する温度センサ(第1温度検出手段)13aと、燃料電池14内部の温度を検出する温度センサ(第2温度検出手段)14aと、を含む。そして制御装置は、POX温度Trefが、POX改質器13における改質温度の目標値Trefsに近づくように空気量(Fair1,Fair2)を制御するとともに、FC温度Tfcが燃料電池14内部の温度の目標値Tfcsに近づくように空気量(Fair1,Fair2)を制御する。これによって各部が目標温度となるように、制御することができる。
さらに本実施形態では、空気通路におけるPOX改質器13の入口の空気温度Tairを検出する温度センサ(第3温度検出手段)22bを含む。制御装置は、検出したTairを用いて、改質温度の目標値Trefsに近づくように空気量を制御するとともに、燃料電池14内部の温度の目標値Tfcsに近づくように空気量を制御する。これによって各部が目標温度となるように、より高精度に制御することができる。
また本実施形態では、空気通路にて昇温用バーナ15によって加熱される加熱部分22aを通過する空気量と、バイパス管24を通過する空気量との分流比を調整する流量調整手段として、分流調整バルブ25を含む。制御装置は、分流調整バルブ25を制御することによって、バイパス管24を通過する空気量を制御する。換言すると、昇温用バーナ15をバイパスする空気量、および昇温用バーナ15によって加熱される空気量の分流比を調整する分流調整バルブ25を備える。そして改質触媒内に改質温度の目標値と測定値の差、およびFC温度の目標値と測定値の差から昇温用バーナ15の燃焼熱量、分流調整バルブ25の分流比を設定する。さらにカソード空気のPOX改質器13入口温度の目標値と測定値の差から分流調整バルブ25の分流比を設定する。これによってPOX改質器13に流入する空気温度を、目標温度となるように高精度に制御することができる。
本実施形態の作用および効果を換言すると、カソード空気をPOX改質器13内に流通することで、これまでFC加熱用途の昇温用バーナ15をPOX起動前にPOX改質器13の加熱源としても活用することができる。したがって従来技術のようにPOX起動用ヒータの廃止が可能となる。またPOX起動後には、バイパス管24にカソード空気を積極的に流通させることでPOX反応熱による加熱防止と、昇温用バーナ15からの熱量をカソード空気の加熱に用いないことによるFC積極加熱が可能となる。
(第2実施形態)
次に、本発明の第2実施形態に関して、図3を用いて説明する。本実施形態では、図3に示すように、POX改質器13とSR改質器12とが一体に構成されている点に特徴を有する。
本実施形態の改質器40では、空気ブロワ23からのカソード空気およびオフガス燃焼空間21からの燃焼ガスが、それぞれ内部を通過する。また水蒸発器11からの高温水蒸気は、改質器40流入前の燃料ガス供給管26に供給される。
改質器40では、部分酸化改質反応(POX)の領域においては、改質器40に燃料ガスと改質用空気が供給され、改質器40において、部分酸化改質反応POXが進行する。次に、オートサーマル改質反応(ATR)は、部分酸化改質反応POXと水蒸気改質反応SRとが併用された領域である。オートサーマル改質反応は、水の供給量が少ない改質反応と、この反応後に運転され、水の供給量が多い改質反応とを有する。これら2つの改質反応の領域では、改質器40に、燃料ガス、改質用空気、及び、水蒸気が供給され、改質器40において、オートサーマル改質反応が進行する。
次に、水蒸気改質反応SRは、燃料ガス及び水の供給量が多い改質反応と、この改質反応後に運転されより燃料ガス及び水の供給量が少ない改質反応とを有する。これら2つの改質反応の領域では、改質器40に、燃料ガスと水蒸気が供給され(改質用空気の供給は停止される)、改質器40において、水蒸気改質反応SRが進行する。このような改質器40での反応は、前述の第1実施形態と同様に、改質器40の温度が分流調整バルブ25など制御して、調整される。したがって前述の第1実施形態と同様の作用および効果を達成することができる。具体的には、制御装置は、昇温用バーナ15および分流調整バルブ25を制御することによって、改質反応を効率よく行うことができる。
(その他の実施形態)
以上、本発明の好ましい実施形態について説明したが、本発明は上述した実施形態に何ら制限されることなく、本発明の主旨を逸脱しない範囲において種々変形して実施することが可能である。
上記実施形態の構造は、あくまで例示であって、本発明の範囲はこれらの記載の範囲に限定されるものではない。本発明の範囲は、特許請求の範囲の記載によって示され、さらに特許請求の範囲の記載と均等の意味及び範囲内での全ての変更を含むものである。
前述の第1実施形態では、加熱手段は、昇温用バーナ15によって実現されているが、昇温用バーナ15に限るものではなく、電気ヒータなどの他の加熱手段であってもよい。
10…燃料電池システム 11…水蒸発器
12…SR改質器 13…POX改質器
14…燃料電池 15…昇温用バーナ
20…燃料電池スタック 21…オフガス燃焼空間
22…カソード空気供給管 22a…加熱部分
23…空気ブロワ 24…バイパス管
25…分流調整バルブ 26…燃料ガス供給管
27…空気供給管 28…給水管
40…改質器

Claims (6)

  1. 改質触媒を用いて燃焼ガスを改質する改質器(12,13,40)と、
    カソード空気を供給するカソード空気供給手段(23)と、
    前記改質器によって改質された前記燃焼ガスと、前記カソード空気供給手段によって供給されたカソード空気との電気化学反応により起電力を得る燃料電池(14)と、
    前記カソード空気供給手段から供給されたカソード空気を、前記改質器の内部を通過して前記燃料電池に供給する空気通路(22)と、
    前記改質器に至る前の前記カソード空気を加熱する加熱手段(15)と、を含み、
    前記改質器内にて、前記空気通路を通過する前記カソード空気と前記改質器の改質触媒とが熱交換されることを特徴とする燃料電池システム。
  2. 前記加熱手段は、前記空気通路を通過する前記カソード空気を加熱するとともに、前記燃料電池を加熱することを特徴とする請求項1に記載の燃料電池システム。
  3. 前記空気通路にて前記加熱手段によって加熱される部位(22a)の上流側から分岐し、前記加熱される部位の下流側であって、前記改質器の上流側にて合流する迂回通路(24)をさらに含むことを特徴とする請求項1または2に記載の燃料電池システム。
  4. 前記迂回通路を通過する空気量を制御する制御手段と、
    前記改質器内の改質触媒の温度を検出する第1温度検出手段(13a)と、
    前記燃料電池内部の温度を検出する第2温度検出手段(14a)と、をさらに含み、
    前記制御手段は、前記第1温度検出手段によって検出された温度が前記改質器における改質温度の目標値に近づくように前記空気量を制御するとともに、前記第2温度検出手段によって検出された温度が前記燃料電池内部の温度の目標値に近づくように前記空気量を制御することを特徴とする請求項3に記載の燃料電池システム。
  5. 前記空気通路における前記改質器の入口の空気温度を検出する第3温度検出手段(22b)をさらに含み、
    前記制御手段は、前記第3温度検出手段によって検出された温度を用いて、前記改質温度の目標値に近づくように前記空気量を制御するとともに、前記燃料電池内部の温度の目標値に近づくように前記空気量を制御することを特徴とする請求項4に記載の燃料電池システム。
  6. 前記空気通路にて前記加熱手段によって加熱される部位を通過する空気量と、前記迂回通路を通過する空気量との分流比を調整する流量調整手段(25)をさらに含み、
    前記制御手段は、前記流量調整手段を制御することによって、前記迂回通路を通過する空気量を制御することを特徴とする請求項3〜5のいずれか1つに記載の燃料電池システム。
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