JP2011216211A - ラミネート形電池の製造方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】溶着時にラミネートフィルムの位置ずれを防止し、かつ、ラミネートフィルムの金属層の端面を被覆可能なラミネート形電池の製造方法を提供する。
【解決手段】ラミネート形電池の製造方法は、第1のラミネートフィルムの一主面と第2のラミネートフィルムの一主面とを積層体側に向けて第1および第2のラミネートフィルムを積層体の両側に配置する工程と、第1および第2のラミネートフィルムの面内方向において第1および第2のラミネートフィルムのシール部となる領域をシールバーによって第1および第2のラミネートフィルムの厚み方向から挟み込むとともに、第1および第2のラミネートフィルムの面内方向においてシール部となる領域の外周側の端面から所望の距離を隔てて規制バーを配置してシール部となる領域に塗布された樹脂を溶着する工程とを備える。
【選択図】図5

Description

この発明は、ラミネート形電池の製造方法に関するものである。
従来、正電極と負電極とをセパレータを介して積層してなる内部電極対を外装材でラミネートしたラミネート形電池が知られている(特許文献1)。
このラミネート形電池は、上部外装部材の金属層の端面と下部外装部材の金属層の端面とを被覆する被覆部を備える。そして、この被覆部は、上部外装部材と下部外装部材との熱融着部のうち、外周側を内周側よりも強い押圧力で押すことによってはみ出た樹脂によって構成される。
特許第4182856号公報
しかし、特許文献1に開示されたラミネート電池においては、熱融着時に上下の金属層の端面同士が直接接触するという問題がある。また、熱融着時に上部外装部材と下部外装部材とがずれるという問題がある。
そこで、この発明は、かかる問題を解決するためになされたものであり、その目的は、溶着時にラミネートフィルムの位置ずれを防止し、かつ、ラミネートフィルムの金属層の端面を被覆可能なラミネート形電池の製造方法を提供することである。
この発明の実施の形態によれば、ラミネート形電池の製造方法は、シート状正極とシート状負極とをセパレータを介して積層した積層体の一方側に配置すべき第1のラミネートフィルムの一主面と積層体の他方側に配置すべき第2のラミネートフィルムの一主面とに樹脂を塗布する第1の工程と、第1のラミネートフィルムの一主面と第2のラミネートフィルムの一主面とによって積層体を挟み込むように第1および第2のラミネートフィルムを積層体の両側に配置する第2の工程と、第1および第2のラミネートフィルムの面内方向において第1および第2のラミネートフィルムのシール部となる領域をシールバーによって第1および第2のラミネートフィルムの厚み方向から挟み込むとともに、第1および第2のラミネートフィルムの面内方向においてシール部となる領域の外周側の端面から所望の距離を隔てて規制バーを配置してシール部となる領域に塗布された樹脂を溶着する第3の工程とを備える。
この発明の実施の形態によるラミネート形電池の製造方法においては、積層体の両側に配置された第1および第2のラミネートフィルムのシール部となる領域をシールバーによって挟み込むとともに、シール部となる領域の外周側の端面から所望の距離だけ離れた位置に規制バーを配置してシール部となる領域に塗布された樹脂を溶着して積層体をラミネートする。その結果、第1および第2のラミネートフィルムの溶けた樹脂は、相互に接着するとともに、一部がシール部から外周側にはみ出して規制バーによって規制される。そして、はみ出した樹脂は、シールバーと規制バーとシール部とによって囲まれた空間内を第1および第2のラミネートフィルムの厚み方向へ拡がり、2つの金属層41の外周側の端面を少なくとも被覆する。また、第1および第2のラミネートフィルムの面内方向への移動が規制される。
従って、第1および第2のラミネートフィルムの面内方向へのずれを防止でき、かつ、金属層の外周側の端面を被覆できる。
この発明の実施の形態におけるラミネート形電池の平面図である。 図1に示す線II−II間におけるラミネート形電池の断面図である。 図2に示すラミネートフィルムの一部の拡大断面図である。 ラミネートフィルムの溶着の概念図である。 この発明の実施の形態によるラミネート形電池の製造方法を示す工程図である。
本発明の実施の形態について図面を参照しながら詳細に説明する。なお、図中同一または相当部分には同一符号を付してその説明は繰返さない。
図1は、この発明の実施の形態におけるラミネート形電池の平面図である。また、図2は、図1に示す線II−II間におけるラミネート形電池の断面図である。
図1および図2を参照して、この発明の実施の形態によるラミネート形電池10は、シート状正極1と、シート状負極2と、セパレータ3と、ラミネートフィルム4と、正極外部端子5と、負極外部端子6と、被覆部7とを備える。
シート状正極1、シート状負極2およびセパレータ3は、積層され、積層体20を構成する。シート状正極1は、ラミネート形電池10の面内方向DR1において、シート状負極2よりも小さいサイズを有する。また、シート状負極2は、面内方向DR1において、セパレータ3よりも小さいサイズを有する。
そして、シート状正極1、シート状負極2およびセパレータ3は、面内方向DR1において、セパレータ3の両端がシート状負極2の両端よりも外側に位置し、シート状負極2の両端がシート状正極1の両端よりも外側に位置するように配置される。
ラミネートフィルム4は、略四角形の平面形状を有し、積層体20を収納する。そして、ラミネートフィルム4は、その縁部がシールされている。
正極外部端子5は、平面状の形状を有し、その一方端がシート状正極1に直接またはリード体8を介して接続される。そして、正極外部端子5は、その他方端がラミネートフィルム4を介して外部に引き出される。
負極外部端子6は、平面状の形状を有し、その一方端がシート状負極2に直接またはリード体を介して接続される。そして、負極外部端子6は、その他方端がラミネートフィルム4を介して外部に引き出される。
被覆部7は、ラミネートフィルム4の外周側の端面に接して配置される。そして、被覆部7は、ラミネートフィルム4の外周側の端面を被覆する。
なお、図1においては、正極外部端子1および負極外部端子2は、ラミネートフィルム4の同一辺から引き出されているが、この発明の実施の形態においては、これに限らず、正極外部端子5および負極外部端子6は、ラミネートフィルム4の異なる辺から引き出されていてもよい。
また、図1においては、被覆部7は、正極外部端子5が配置された部分には図示されていないが、正極外部端子5および負極外部端子6が配置された部分以外のラミネートフィルム4の外周側の端面には、被覆部7が形成されている。
シート状正極1は、例えば、正極活物質、導電助剤およびバインダ等を含有する正極合剤からなる層(正極合剤層)を集電体の片面または両面に形成した構造からなる。
正極活物質は、例えば、ラミネート形電池10がリチウムイオン二次電池である場合、リチウムイオンを吸蔵・放出できる活物質からなる。このような正極活物質は、例えば、Li1+xMO(−0.1<x<0.1、M:Co,Ni,Mn,Al,Mg等)で表される層状構造のリチウム含有遷移金属酸化物、LiMn、元素の一部を他の元素で置き換えたスピネル構造のリチウムマンガン酸化物、およびLiMPO(M:Co,Ni,Mn,Fe等)で表されるオリビン型化合物等のいずれかからなる。
そして、層状構造のリチウム含有遷移金属酸化物は、例えば、LiCoO、LiNi1−xCox−yAl(0.1≦x≦0.3,0.01≦y≦0.2)、および少なくともCo,NiおよびMnを含む酸化物(LiMn1/3Ni1/3Co1/3,LiMn5/12Ni5/12Co1/6,LiNi3/5Mn1/5Co1/5)のいずれかからなる。
正極の集電体は、例えば、アルミニウム箔、およびアルミニウム合金箔のいずれかからなる。そして、集電体の厚みは、電池の大きさおよび容量によって異なるが、例えば、0.01〜0.02mmである。
シート状正極1は、次の方法によって作製される。正極活物質と、黒鉛、アセチレンブラック、カーボンブラック、および繊維状炭素等の導電助剤と、ポリフッ化ビニリデン(PVDF)等のバインダとを含む正極合剤を、N−メチル−2−ピロリドン(NMP)等の溶剤を用いて均一に分散させたペースト状またはスラリー状の組成物を調整する(バインダは、溶剤に溶解していてもよい)。そして、この組成物を正極集電体上に塗布して乾燥し、必要に応じてプレス処理により正極合剤層の厚みを調整する。これによって、シート状正極1が作製される。
なお、この発明の実施の形態においては、上述した方法以外の方法を用いてシート状正極1を作製してもよい。
シート状正極1における正極合剤層の厚みは、片面当たり、30〜100μmであることが好ましい。また、正極合剤層における各構成成分の含有量は、正極活物質:90〜98質量%、導電助剤:1〜5質量%、バインダ:1〜5質量%とすることが好ましい。
正極外部端子5は、使用機器との接続の容易さ等の関係から、アルミニウムまたはアルミニウム合金製のものが好ましい。
そして、正極外部端子5の厚みは、50〜300μmとするのが好ましい。即ち、正極外部端子5の厚みを50μm以上に設定することによって、正極外部端子5の溶接時において、正極外部端子5が切断されるのを防止できるとともに、正極外部端子5が引っ張りおよび折り曲げによって断裂するのを防止できる。また、正極外部端子5の厚みを300μm以下に設定することによって、ラミネートフィルム4の熱シール部に厚み方向の隙間が生じるのを防止できる。
なお、ラミネートフィルム4と正極外部端子5との接着強度を高めるために、正極外部端子5において熱シール部に位置することが予定される箇所に、予め、樹脂製の接着層(例えば、ラミネートフィルム4を構成する金属ラミネートフィルムが有する熱融着樹脂層を構成する樹脂と同種の樹脂により構成された接着層)を設けてもよい。
シート状正極1における集電体または該集電体に接続したアルミニウム製のリード体8と、正極外部端子5との接続方法としては、例えば、抵抗溶接、超音波溶接、レーザー溶接、カシメ、および導電性接着剤による方法等、各種の方法を採用することができる。これらの中では、超音波溶接が特に適している。
シート状負極2は、例えば、ラミネート形電池10がリチウムイオン二次電池である場合、リチウムイオンを吸蔵・放出できる活物質を含有するものからなる。このような負極活物質は、黒鉛、熱分解炭素類、コークス類、ガラス状炭素類、有機高分子化合物の焼成体、メソカーボンマイクロビーズ(MCMB)、および炭素繊維等のリチウムイオンを吸蔵・放出可能な炭素系材料の1種または2種以上の混合物からなる。
また、前記以外の負極活物質は、例えば、Si,Sn,Ge,Bi,Sb,In等の元素、Si,Sn,Ge,Bi,Sb,Inの合金、リチウム含有窒化物、およびリチウム酸化物等のリチウム金属に近い低電圧で充放電できる化合物(LiTi12等)、リチウム金属、およびリチウム/アルミニウム合金のいずれかからなる。
これらの負極活物質に導電助剤(正極の導電助剤と同じ材料からなる)と、バインダ(PVDF、スチレンブタジエンゴム(SBR)のようなゴム系バインダとカルボキシメチルセルロース(CMC)との混合バインダ等)とを、適宜、添加した負極合剤を、集電体を芯材として成形体(負極合剤層)に仕上げたもの、または、上述した各種の合金、またはリチウム金属の箔を集電体の表面に積層したもの等がシート状負極2として用いられる。
そして、シート状負極2は、次の方法によって作製される。上述した負極活物質と、バインダと、必要に応じて、黒鉛、アセチレンブラック、およびカーボンブラック等の導電助剤等を含む負極合剤を、NMP等の溶剤を用いて均一に分散させたペースト状またはスラリー状の組成物を調整する(バインダは、溶剤に溶解していてもよい)。そして、この組成物を負極集電体上に塗布して乾燥し、必要に応じてプレス処理により負極合剤層の厚みまたは密度を調整する。これによって、シート状負極2が作製される。
なお、この発明の実施の形態においては、上述した方法以外の方法を用いてシート状負極2を作製してもよい。
負極の集電体としては、銅箔が好適である。そして、集電体の厚みは、電池の大きさまたは容量によるが、例えば、0.05〜0.02mmであることが好ましい。
シート状負極2における負極合剤層の厚みは、片面当たり、30〜100μmとすることが好ましい。また、負極合剤層における各構成成分の含有量は、負極活物質:90〜98質量%、バインダ:1〜5質量%であることが好ましい。また、導電助剤を負極に用いる場合には、負極合剤層中の導電助剤の含有量は、1〜5質量%であることが好ましい。
負極外部端子6は、ニッケル、ニッケルメッキをした銅、およびニッケル−銅クラッド等の金属の箔またはリボンからなる。また、負極外部端子6の厚みは、正極外部端子5と同様に50〜300μmであることが好ましい。
即ち、負極外部端子6の厚みを50μm以上に設定することによって、負極外部端子6の溶接時において、負極外部端子6が切断されるのを防止できるとともに、負極外部端子6が引っ張りおよび折り曲げによって断裂するのを防止できる。また、負極外部端子6の厚みを300μm以下に設定することによって、ラミネートフィルム4の熱シール部に厚み方向の隙間が生じるのを防止できる。
なお、ラミネートフィルム4と負極外部端子6との接着強度を高めるために、負極外部端子6において熱シール部に位置することが予定される箇所に、予め、樹脂製の接着層(例えば、ラミネートフィルム4を構成する金属ラミネートフィルムが有する熱融着樹脂層を構成する樹脂と同種の樹脂により構成された接着層)を設けてもよい。
シート状負極2と負極外部端子6との接続は、シート状負極2の集電体と負極外部端子6とを直接接続することによって行われてもよいが、例えば、銅製のリード体を介して行われてもよい。銅製のリード体の厚みは、負極外部端子6と同様に、50〜300μmであることが好ましい。このようなリード体は、特に、負極集電体である銅箔が薄く、負極外部端子6と直接接続するには、強度が不足するような場合に用いられることが好ましい。
シート状負極2における集電体または該集電体に接続した銅製のリード体と、負極外部端子6との接続は、例えば、抵抗溶接、超音波溶接、レーザー溶接、カシメおよび導電性接着剤による方法等、各種の方法によって行われる。これらの方法の中でも、超音波溶接が特に適している。
セパレータ3は、例えば、ポリエチレン、ポリプロピレン、ポリエチレンとポリプロピレンとの融合体、ポリエチレンテレフタレート、およびポリブチレンテレフタレート等で構成された多孔質フィルムまたは不織布からなる。
セパレータ3の厚みは、10〜50μmであることが好ましく、空孔率は、30〜70%であることが好ましい。
また、多孔質フィルムと不織布とを重ねる等、複数枚のセパレータを用いることによって、短絡を防止する効果を高め、電池の信頼性をより向上させることができる。
ラミネート形電池10に用いられる電解液は、ラミネート形電池10がリチウムイオン二次電池である場合、例えば、高誘電率溶媒または有機溶媒にLiPF,LiBF等の溶質を溶解した溶液(非水電解液)からなる。高誘電率溶媒は、エチレンカーボネート(EC)、プロピレンカーボネート(PC)、およびγ−ブチロラクトン(BL)などを用いることができる。有機溶媒は、直鎖状のジメチルカーボネート(DMC)、ジエチルカーボネート(DEC)、およびメチルエチルカーボネート(EMC)等の低粘度溶媒からなる。
なお、電解液溶媒には、上述した高誘電率溶媒と、低粘度溶媒との混合溶媒を使用することが好ましい。また、上述した溶液に、PVDF、ゴム系の材料、脂環エポキシ、およびオキセタン系の三次元架橋構造を有する材料等を混合して固化し、ポリマー電解液としてもよい。
図3は、図2に示すラミネートフィルム4の一部の拡大断面図である。図3を参照して、ラミネートフィルム4は、上側に配置されたラミネートフィルム4aと、下側に配置されたラミネートフィルム4bとからなる。ラミネートフィルム4a,4bの各々は、金属層41と、樹脂42,43とを含む。
シール部40において、2つの金属層41、2つの樹脂42、および樹脂43は、面内方向DR1に略一定の厚みを有する。即ち、シール部40は、面内方向DR1において、外周側と内周側とで厚みが異なることはなく、厚みが略一定である。
金属層41は、例えば、アルミニウムフィルムまたはステンレス鋼フィルムからなる。そして、金属層41の厚みは、例えば、10〜150μmである。
樹脂42は、金属層41の外側の表面に形成される。樹脂42は、耐電解液用の樹脂である。そして、樹脂42は、例えば、ナイロンフィルム、(ナイロン66フィルム等)、およびポリエステルフィルム(PETフィルム等)のいずれかからなる。樹脂42の厚みは、20〜100μmである。
樹脂43は、シール部40においては、2つの金属層41間に2つの金属層41にせっして配置される。また、樹脂43は、シール部40以外においては、ラミネートフィルム4aまたはラミネートフィルム4bの金属層41の内側の表面に配置される。そして、樹脂43の厚みは、例えば、20〜100μmである。
ラミネートフィルム4のシール部40は、ラミネートフィルム4の面内方向DR1において、幅Wを有する。幅Wは、3mm以上、20mm以下とするのが好ましく、例えば、10mmとすることができる。
被覆部7は、シール部40の2つの金属層41、2つの樹脂42、および樹脂43の外周側の端面に接して配置され、シール部40の2つの金属層41、2つの樹脂42、および樹脂43の外周側の端面を被覆する。
図4は、ラミネートフィルムの溶着の概念図である。図4を参照して、ラミネートフィルム4aの樹脂43がラミネートフィルム4bの樹脂43に接するようにラミネートフィルム4a,4bを重ね合わせる。
そして、重ね合わせた2枚のラミネートフィルム4a,4bの外周辺を2枚のラミネートフィルム4a,4bの厚み方向から2つのシールバー(ヒータ)50,60によって挟み込むとともにシール部40の外周側の端面40Aから所望の距離xだけ離れた位置に規制バー70を配置してシール部40の樹脂43を溶着する(図4の(a)参照)。この場合、加熱温度は、例えば、180〜220℃であり、熱シール時のプレス圧は、例えば、0.1MPa〜0.5MPaであり、プレス時間は、3〜20秒である。そして、シール部40に印加されるプレス圧は、面内方向DR1において略一定である。また、所望の距離xは、シール部40からはみ出した樹脂の量を調整するために設定される。即ち、所望の距離xが大きくなれば、シール部40からはみ出した樹脂の量は、多くなり、所望の距離xが小さくなれば、シール部40からはみ出した樹脂の量は、少なくなる。従って、所望の距離xを調整することによって、シール部40からはみ出した樹脂の量を調整する。そして、所望の距離xは、例えば、1μm以上、1mm以下とすればよく、好ましくは、0.1mm以上、0.85mm以下の範囲に設定される。
シール部40の熱シールによって、ラミネートフィルム4a,4bの溶けた樹脂43は、相互に接着するとともに、一部がシール部40から外周側にはみ出して規制バー70によって規制される。そして、はみ出した樹脂は、空間80内をラミネートフィルム4a,4bの厚み方向へ拡がり、2つの金属層41、2つの樹脂42、および樹脂43の外周側の端面を被覆する。また、ラミネートフィルム4a,4bの面内方向DR1への移動が規制される。
従って、ラミネートフィルム4a,4bの面内方向DR1へのずれを防止でき、かつ、金属層41の外周側の端面を被覆できる。
ラミネートフィルム4内に積層体20を収容する方法として次の3つの方法がある。
(1)2枚のラミネートフィルムの間に積層体20を挟んだ後に、これらの2枚のラミネートフィルムの外周辺を電解液を注入するための一辺を残して熱シールする方法
(2)ラミネートフィルムの外周辺のうち電解液を注入するための一辺を残して予め袋状に成形したラミネートフィルム内に電解液を注入するための一辺から積層体20を挿入する方法
(3)ラミネートフィルム上に積層体20を置き、積層体20を包むようにラミネートフィルムを2つ折りにし、電解液を注入するための一辺を残して残りの外周辺を熱シールする方法(なお、外周辺のうち、ラミネートフィルムを二つ折りにした折り曲げ部分は、熱シールしてもよいし、熱シールしなくてもよい)
図5は、この発明の実施の形態によるラミネート形電池10の製造方法を示す工程図である。図5を参照して、ラミネート形電池10の製造が開始されると、積層体20の一方側に配置すべき第1のラミネートフィルム(=例えば、ラミネートフィルム4a)の一主面と積層体20の他方側に配置すべき第2のラミネートフィルム(=例えば、ラミネートフィルム4b)の一主面とに樹脂43を塗布する(ステップS1)。
そして、第1のラミネートフィルムの一主面と第2のラミネートフィルムの一主面とによって積層体20を挟み込むように第1および第2のラミネートフィルムを積層体の両側に配置する(ステップS2)。
そうすると、上述した方法(1)〜(3)のいずれかの方法を用いて積層体20をラミネートフィルム4内に収容する(ステップS3)。
その後、第1および第2のラミネートフィルムの面内方向において第1および第2のラミネートフィルムのシール部となる領域をシールバーによって第1および第2のラミネートフィルムの厚み方向から挟み込むとともに、第1および第2のラミネートフィルムの面内方向においてシール部となる領域の外周側の端面から所望の距離を隔てて規制バーを配置して、電解液を注入する一辺以外の辺を熱シールする(ステップS4)。
そして、電解液を注入し(ステップS5)、第1および第2のラミネートフィルムの面内方向において第1および第2のラミネートフィルムのシール部となる領域をシールバーによって第1および第2のラミネートフィルムの厚み方向から挟み込むとともに、第1および第2のラミネートフィルムの面内方向においてシール部となる領域の外周側の端面から所望の距離を隔てて規制バーを配置して、電解液を注入した一辺からラミネートフィルム4内を真空に引きながら電解液を注入した一辺を熱シールする(ステップS6)。
これによって、ラミネート形電池10が完成する。
なお、ステップS4およびステップS6は、第1および第2のラミネートフィルムの面内方向において第1および第2のラミネートフィルムのシール部となる領域をシールバーによって第1および第2のラミネートフィルムの厚み方向から挟み込むとともに、第1および第2のラミネートフィルムの面内方向においてシール部となる領域の外周側の端面から所望の距離を隔てて規制バーを配置して、第1および第2のラミネートフィルムのシール部40となる領域に塗布された樹脂を溶着する工程を構成する。
また、ステップS6においては、正極外部端子5および負極外部端子6が配置された部分以外の部分に規制バーを配置して、電解液を注入した一辺を熱シールする。そして、電解液を注入した一辺を熱シールするときに配置される規制バーは、例えば、正極外部端子5および負極外部端子6が貫通する2つの貫通孔が設けられた規制バーからなる。
上述したように、この発明の実施の形態においては、積層体20の両側に配置されたラミネートフィルム4a,4bのシール部40となる領域をシールバー50,60によって挟み込むとともに、シール部40の外周側の端面から所望の距離xだけ離れた位置に規制バー70を配置してシール部40となる領域に塗布された樹脂を溶着して積層体20をラミネートする。
その結果、ラミネートフィルム4a,4bの溶けた樹脂43は、相互に接着するとともに、一部がシール部40から外周側にはみ出して規制バー70によって規制される。そして、はみ出した樹脂は、空間80内をラミネートフィルム4a,4bの厚み方向へ拡がり、2つの金属層41、2つの樹脂42、および樹脂43の外周側の端面を被覆する。また、ラミネートフィルム4a,4bの面内方向DR1への移動が規制される。
従って、ラミネートフィルム4a,4bの面内方向DR1へのずれを防止でき、かつ、金属層41の外周側の端面を被覆できる。
上記においては、被覆部7は、シール部40の2つの金属層41、2つの樹脂42、および樹脂43の外周側の端面を覆うと説明したが、この発明の実施の形態においては、これに限らず、被覆部7は、少なくともシール部40の2つの金属層41の外周側の端面を覆っていればよい。少なくともシール部40の2つの金属層41の外周側の端面を覆っていれば、2つの金属層41が直接接触するのを防止できるからである。
従って、ステップS4,S6においては、シール部40となる領域からはみ出した樹脂が少なくともシール部40の2つの金属層41の外周側の端面を覆うように所望の距離xが設定される。
また、上記においては、ラミネート形電池10は、シート状正極1と、シート状負極2とをセパレータ3を介して積層した積層電極体を含むと説明したが、この発明の実施の形態においては、これに限らず、ラミネート形電池は、セパレータ3を介して重ね合わされたシート状正極1と、シート状負極2とを渦巻状に巻回した巻回電極体を含んでいてもよい。なお、巻回電極体が用いられる場合には、必要に応じて横断面が扁平状となるように成形してもよい。
更に、上記においては、ラミネートフィルム4は、四角形の平面形状を有すると説明したが、この発明の実施の形態においては、これに限らず、ラミネートフィルム4は、三角形、五角形、六角形、七角形および八角形等の各種の平面形状からなっていてもよい。
今回開示された実施の形態はすべての点で例示であって制限的なものではないと考えられるべきである。本発明の範囲は、上記した実施の形態の説明ではなくて特許請求の範囲によって示され、特許請求の範囲と均等の意味および範囲内でのすべての変更が含まれることが意図される。
この発明は、ラミネート形電池の製造方法に適用される。
1 シート状正極、2 シート状負極、3 セパレータ、4,4a,4b ラミネートフィルム、5 正極外部端子、6 負極外部端子、7 被覆部、8 リード体、10 ラミネート形電池、20 積層体、40 シール部、41 金属層、42,43 樹脂、50,60 シールバー、70 規制バー、80 空間。

Claims (2)

  1. シート状正極とシート状負極とをセパレータを介して積層した積層体の一方側に配置すべき第1のラミネートフィルムの一主面と前記積層体の他方側に配置すべき第2のラミネートフィルムの一主面とに樹脂を塗布する第1の工程と、
    前記第1のラミネートフィルムの一主面と前記第2のラミネートフィルムの一主面とによって前記積層体を挟み込むように前記第1および第2のラミネートフィルムを前記積層体の両側に配置する第2の工程と、
    前記第1および第2のラミネートフィルムの面内方向において前記第1および第2のラミネートフィルムのシール部となる領域をシールバーによって前記第1および第2のラミネートフィルムの厚み方向から挟み込むとともに、前記第1および第2のラミネートフィルムの面内方向において前記シール部となる領域の外周側の端面から所望の距離を隔てて規制バーを配置して前記シール部となる領域に塗布された樹脂を溶着する第3の工程とを備えるラミネート形電池の製造方法。
  2. 前記第3の工程において、前記シール部となる領域からはみ出す樹脂の量は、前記所望の距離によって調整される、請求項1に記載のラミネート形電池の製造方法。
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