JP2011215559A - 出力制御装置、温度制御装置、定着装置、画像形成装置、電気機器および出力制御プログラム - Google Patents

出力制御装置、温度制御装置、定着装置、画像形成装置、電気機器および出力制御プログラム Download PDF

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Abstract

【課題】簡便な制御でON持続時間やOFF持続時間を短縮化して交流負荷に求められる特性の向上を図りながら、交流負荷への通電制御を適切に行うことができる出力制御装置、温度制御装置、定着装置、画像形成装置、電気機器および出力制御プログラムを提供する。
【解決手段】商用交流電源のゼロクロスポイント間隔以上の連続OFF、または商用交流電源のNゼロクロスポイント期間中で1ゼロクロスポイント期間ONかつ残りのN−1ゼロクロスポイント期間OFF、商用交流電源のNゼロクロスポイント期間中でN−1ゼロクロスポイント期間ONかつ残りの1ゼロクロスポイント期間OFF、または商用交流電源のゼロクロスポイント間隔以上の連続ONのいずれかの制御状態にて交流負荷への通電を制御し、ゼロクロススイッチングによりON/OFFの切り替えを行う。Nは2以上の自然数で制御状態ごとに選択できる任意の数である。
【選択図】図1

Description

本発明は、商用交流電源から交流負荷への通電をON/OFF制御する出力制御装置、温度制御装置、定着装置、画像形成装置、電気機器および出力制御プログラムに関する。
従来、商用交流電源から交流負荷への通電をON/OFF制御する技術として、デューティ電力制御が知られている。デューティ電力制御では、予め定められた制御周期の中でON期間とOFF期間を二分割してデューティ制御する。例えば、制御周期が200msの場合、商用交流電源の周波数が50Hzであればデューティの分解能は5%となり、ONデューティ50%の場合には、100msの期間ONして、100msの期間OFFするといったデューティ電力制御が行われる。また、ONデューティ80%の場合には、160msの期間ONして、40msの期間OFFするといったデューティ電力制御が行われる。
商用交流電源から電力供給される交流負荷としては、例えば、ヒータやモータ、電磁石、発光体(電球)など、様々なものが考えられる。交流負荷としてヒータを用いる場合は、上記のデューティ電力制御により、ヒータの平均発熱量(ヒータの定格電力×上記ONデューティ)を制御できる。また、交流負荷としてモータを用いる場合は、上記のデューティ電力制御により、上記ONデューティに応じた速度制御やトルク制御が可能(100%ONデューティの場合より速度やトルクを小さく制御できる)となる。また、交流負荷として電磁石を用いる場合は、上記のデューティ電力制御により、上記ONデューティに応じた引っ張り力制御や反発力制御が可能(100%デューティの場合より引っ張り力や反発力を小さく制御できる)となる。また、交流負荷として発光体(電球)を用いる場合は、上記のデューティ電力制御により、上記ONデューティに応じた明るさでの調光制御が可能(100%ONデューティの場合より明るさを暗く制御できる)となる。なお、画像形成装置の定着装置が備えるヒータへの通電をON/OFF制御する技術としては、例えば特許文献1,2に記載の技術が知られている。
上記のような方法によると、ON持続時間やOFF持続時間が比較的長いため、これらの時間を短縮化することで交流負荷に求められる特性の改善を図ることが望まれる。ON持続時間やOFF持続時間を短縮化できれば、ヒータであれば発熱量の均一化や温度変動の均一化、モータであればモータ速度の定速回転や発生トルクの均一化、電磁石であれば電磁力の均一化、発光体であれば明るさの均一化やちらつきの低減などを図ることができる。しかしながら、上記の方法では、制御周期毎の波形制御を前提としているため、ON持続時間やOFF持続時間を短縮化する電力制御は困難であった。また、制御周期毎の波形制御においてON持続時間やOFF持続時間を短縮化しようとすると、1つの制御周期期間中で複数回のON/OFF制御が要求されて、制御の複雑化を招いてしまうという問題があった。
本発明は、上記に鑑みてなされたものであって、簡便な制御でON持続時間やOFF持続時間を短縮化して交流負荷に求められる特性の向上を図りながら、交流負荷への通電制御を適切に行うことができる出力制御装置、温度制御装置、定着装置、画像形成装置、電気機器および出力制御プログラムを提供することを目的とする。
上述した課題を解決し、目的を達成するために、本発明に係る出力制御装置は、商用交流電源から交流負荷への通電をON/OFF制御する出力制御装置であって、商用交流電源のゼロクロスポイント間隔以上の連続OFFとなる制御状態、または、商用交流電源のNゼロクロスポイント期間中で1ゼロクロスポイント期間ONかつ残りのN−1ゼロクロスポイント期間OFFとなる制御状態、または、商用交流電源のNゼロクロスポイント期間中でN−1ゼロクロスポイント期間ONかつ残りの1ゼロクロスポイント期間OFFとなる制御状態、または、商用交流電源のゼロクロスポイント間隔以上の連続ONとなる制御状態、のいずれかの制御状態にて前記交流負荷への通電を制御し、OFFからONへの切り換えおよびONからOFFへの切り換えを前記商用交流電源のゼロクロスポイントで行い、Nは2以上の自然数で制御状態ごとに選択できる任意の数であること、を特徴とする。
また、本発明に係る温度制御装置は、本発明に係る出力制御装置と、加熱物を加熱する前記交流負荷としてのヒータと、を備えることを特徴とする。
また、本発明に係る定着装置は、本発明に係る温度制御装置と、前記加熱物としての定着部材と、を備えることを特徴とする。
また、本発明に係る画像形成装置は、本発明に係る定着装置を備えることを特徴とする。
また、本発明に係る電気機器は、本発明に係る出力制御装置と、発光体、モータ、電磁石のうちの少なくともいずれか1つの交流負荷と、を備えることを特徴とする。
また、本発明に係る出力制御プログラムは、コンピュータを、本発明に係る出力制御装置として機能させるためのものである。
本発明によれば、連続OFFまたは連続ON以外の制御状態では、可変の制御期間の中で1ゼロクロスポイント期間のみONまたはOFFとなる制御状態にて交流負荷への通電を制御するようにしているので、簡便な制御でON持続時間やOFF持続時間を短縮化して交流負荷に求められる特性の向上を図りながら、交流負荷への通電制御を適切に行うことができる。
図1は、実施形態に係る温度制御装置の概略構成を示すブロック図である。 図2は、ONデューティ0%の制御状態の場合に選択し得る電流波形を示す波形図である。 図3は、ONデューティ約17%の制御状態の場合に選択し得る電流波形を示す波形図である。 図4は、ONデューティ20%の制御状態の場合に選択し得る電流波形を示す波形図である。 図5は、ONデューティ25%の制御状態の場合に選択し得る電流波形を示す波形図である。 図6は、ONデューティ約33%の制御状態の場合に選択し得る電流波形を示す波形図である。 図7は、ONデューティ50%の制御状態の場合に選択し得る電流波形を示す波形図である。 図8は、ONデューティ約67%の制御状態の場合に選択し得る電流波形を示す波形図である。 図9は、ONデューティ75%の制御状態の場合に選択し得る電流波形を示す波形図である。 図10は、ONデューティ80%の制御状態の場合に選択し得る電流波形を示す波形図である。 図11は、ONデューティ約83%の制御状態の場合に選択し得る電流波形を示す波形図である。 図12は、ONデューティ100%の制御状態の場合に選択し得る電流波形を示す波形図である。 図13は、画像形成装置の概略構成を示す模式図である。 図14は、通電パターン決定部によって所定の制御周期毎に実行される処理の一例を示すフローチャートである。 図15は、目標温度と現在温度との温度差と目標制御デューティの変更量との関係を示したテーブルの一例を示す図である。 図16は、通電パターン決定部によって所定の制御周期毎に実行される処理の他の例を示すフローチャートである。 図17は、目標温度と現在温度との温度差および前回温度に対する現在温度の変化量と目標制御デューティの変更量との関係を示したテーブルの一例を示す図である。 図18は、通電パターン決定部によって商用交流電源のゼロクロスタイミングで割り込み処理として実行される処理の概要を示すフローチャートである。 図19は、実施形態に係る出力制御装置を適用したモータ制御装置の一構成例を示すブロック図である。 図20は、実施形態に係る出力制御装置を適用したモータ制御装置の他の構成例を示すブロック図である。 図21は、実施形態に係る出力制御装置を適用したモータ制御装置のさらに他の構成例を示すブロック図である。 図22は、図21のモータ制御装置における操作部の一例を示す図である。 図23は、図21のモータ制御装置における操作部の他の例を示す図である。 図24は、通電パターン決定部による制御の具体例を説明する図である。 図25は、実施形態に係る出力制御装置を適用した光量制御装置の一構成例を示すブロック図である。 図26は、実施形態に係る出力制御装置を適用した位置制御装置の一構成例を示すブロック図である。 図27は、実施形態に係る出力制御装置による通電パターンの具体例を従来技術と対比して示す図である。
以下に添付図面を参照して、この発明に係る出力制御装置、温度制御装置、定着装置、画像形成装置、電気機器および出力制御プログラムの最良な実施の形態を詳細に説明する。なお、以下の実施形態は本発明の一適用例を例示的に示したものであり、本発明の概念を逸脱しない範囲で、種々の変更や変形が可能であることは言うまでもない。
図1は、本実施形態に係る温度制御装置の概略構成を示すブロック図である。この温度制御装置は、商用交流電源から交流負荷であるヒータ1への通電をON/OFF制御して、ヒータ1により加熱される加熱物Obの温度を制御するものであり、交流負荷としてのヒータ1と、加熱物Obの温度を検出する温度センサ2と、通電パターン決定部3および通電制御部4とを備える。
この温度制御装置では、商用交流電源が通電制御部4に供給される。通電制御部4は、通電パターン決定部3から入力される通電制御信号に基づいて商用交流電源をそのゼロクロスポイントでスイッチング(以下、ゼロクロススイッチングという。)して、ヒータ1に通電制御する。通電制御部4は、例えば、トライアック等の素子を用いて、通電パターン決定部3からの通電制御信号としてトリガ信号を受けて通電制御するように構成することができる。また、通電制御部4は、SSR(Solid State Relay)を用いて通電制御する構成とすることも可能である。SSRには自動的にゼロクロススイッチングするものもあるが、そのような機能が無いSSRやトライアックを用いた通電制御では、ゼロクロスポイントを検知する手段を別に設けて、検知されたゼロクロス信号を通電パターン決定部3に入力するとともに、通電パターン決定部3では前記ゼロクロス信号に同期してスイッチングを切り換える通電制御信号を生成すればよい。
通電パターン決定部3には、加熱物Obの温度を検知する温度センサ2からの温度情報が入力されている。通電パターン決定部3は、この温度センサ2からの温度情報に基づいてヒータ1への通電パターンを決定し、これに応じた通電制御信号を通電制御部4に供給している。つまり、ヒータ1で加熱物Obを加熱してその加熱物OBの温度情報をフィードバックしてヒータ1の通電状態を変更するフィードバック制御である。
ここで、通電パターン決定部3および通電制御部4は、本実施形態に係る出力制御装置を構成している。つまり、通電パターン決定部3および通電制御部4(出力制御装置)は、商用交流電源のゼロクロスポイント間隔以上の連続OFFとなる制御状態、または、商用交流電源のNゼロクロスポイント期間中で1ゼロクロスポイント期間ONかつ残りのN−1ゼロクロスポイント期間OFFとなる制御状態、または、商用交流電源のNゼロクロスポイント期間中でN−1ゼロクロスポイント期間ONかつ残りの1ゼロクロスポイント期間OFFとなる制御状態、または、商用交流電源のゼロクロスポイント間隔以上の連続ONとなる制御状態、のいずれかの制御状態にて交流負荷であるヒータ1への通電を制御し、OFFからONへの切り換えおよびONからOFFへの切り換えを商用交流電源のゼロクロスポイントで行う。なお、Nは2以上の自然数で制御状態ごとに選択できる任意の数である。
具体的には、通電パターン決定部3および通電制御部4(出力制御装置)は、ONデューティ0%,約17%,20%,25%,約33%,50%,約67%,75%,80%,約83%,100%の11段階でヒータ1への通電をデューティ制御する場合には、下記の(1)〜(11)のいずれかの制御状態にて交流負荷であるヒータ1への通電を制御し、OFFからONへの切り換えおよびONからOFFへの切り換えを商用交流電源のゼロクロスポイントで行うようにする。
(1)商用交流電源のゼロクロスポイント間隔以上の連続OFFとなる制御状態(ONデューティ0%)
(2)商用交流電源の6ゼロクロスポイント期間中で1ゼロクロスポイント期間ONかつ残りの5ゼロクロスポイント期間OFFとなる制御状態(ONデューティ約17%)
(3)商用交流電源の5ゼロクロスポイント期間中で1ゼロクロスポイント期間ONかつ残りの4ゼロクロスポイント期間OFFとなる制御状態(ONデューティ20%)
(4)商用交流電源の4ゼロクロスポイント期間中で1ゼロクロスポイント期間ONかつ残りの3ゼロクロスポイント期間OFFとなる制御状態(ONデューティ25%)
(5)商用交流電源の3ゼロクロスポイント期間中で1ゼロクロスポイント期間ONかつ残りの2ゼロクロスポイント期間OFFとなる制御状態(ONデューティ約33%)
(6)商用交流電源の2ゼロクロスポイント期間中で1ゼロクロスポイント期間ONかつ残りの1ゼロクロスポイント期間OFFとなる制御状態(ONデューティ50%)
(7)商用交流電源の3ゼロクロスポイント期間中で2ゼロクロスポイント期間ONかつ残りの1ゼロクロスポイント期間OFFとなる制御状態(ONデューティ約67%)
(8)商用交流電源の4ゼロクロスポイント期間中で3ゼロクロスポイント期間ONかつ残りの1ゼロクロスポイント期間OFFとなる制御状態(ONデューティ75%)
(9)商用交流電源の5ゼロクロスポイント期間中で4ゼロクロスポイント期間ONかつ残りの1ゼロクロスポイント期間OFFとなる制御状態(ONデューティ80%)
(10)商用交流電源の6ゼロクロスポイント期間中で5ゼロクロスポイント期間ONかつ残りの1ゼロクロスポイント期間OFFとなる制御状態(ONデューティ約83%)
(11)商用交流電源のゼロクロスポイント間隔以上の連続ONとなる制御状態(ONデューティ100%)
また、通電パターン決定部3および通電制御部4(出力制御装置)は、ONデューティ0%,20%,25%,約33%,50%,約67%,75%,80%,100%の9段階でヒータ1への通電をデューティ制御する場合には、上記の(1),(3)〜(9),(11)のいずれかの制御状態にてヒータ1への通電を制御し、OFFからONへの切り換えおよびONからOFFへの切り換えを商用交流電源のゼロクロスポイントで行うようにする。
また、通電パターン決定部3および通電制御部4(出力制御装置)は、ONデューティ0%,25%,約33%,50%,約67%,75%,100%の7段階でヒータ1への通電をデューティ制御する場合には、上記の(1),(4)〜(8),(11)のいずれかの制御状態にてヒータ1への通電を制御し、OFFからONへの切り換えおよびONからOFFへの切り換えを商用交流電源のゼロクロスポイントで行うようにする。
また、通電パターン決定部3および通電制御部4(出力制御装置)は、ONデューティ0%,約33%,50%,約67%,100%の5段階でヒータ1への通電をデューティ制御する場合には、上記の(1),(5)〜(7),(11)のいずれかの制御状態にてヒータ1への通電を制御し、OFFからONへの切り換えおよびONからOFFへの切り換えを商用交流電源のゼロクロスポイントで行うようにする。
また、通電パターン決定部3および通電制御部4(出力制御装置)は、ONデューティ0%,50%,100%の3段階でヒータ1への通電をデューティ制御する場合には、上記の(1),(6),(11)のいずれかの制御状態にてヒータ1への通電を制御し、OFFからONへの切り換えおよびONからOFFへの切り換えを商用交流電源のゼロクロスポイントで行うようにする。
すなわち、通電パターン決定部3および通電制御部4(出力制御装置)は、例えば商用交流電源の周波数が50Hz(商用交流電源のゼロクロスポイント間隔が10ms)であれば、ONデューティ50%の場合、10msの期間ONして10msの期間OFFすることの連続によりONデューティ50%を実現し、ONデューティ50%に相当する電力がヒータ1に供給されるように通電制御する。また、ONデューティ80%の場合には、40msの期間ONして10msの期間OFFすることの連続によりONデューティ80%を実現し、ONデューティ80%に相当する電力がヒータ1に供給されるように通電制御する。
ヒータ1への通電をデューティ制御する従来の技術では、制御周期では狙いの平均ONデューティになるが、例えば100msの時間での平均電力としては、ONデューティ100%であったり、ONデューティ80%であったり、ONデューティ0%であったりして、狙いの平均ONデューティとずれを生じることがあった。これに対して、本実施形態に係る温度制御装置では、通電パターン決定部3および通電制御部4(出力制御装置)が上述した制御を実施することによって、例えば100msの制御周期での平均電力としては、狙いのONデューティ50%とONデューティ80%にできる。つまり、20ms間の制御状態の繰返しや50ms間の制御状態の繰返しとなり、20ms間毎、あるいは50ms間での平均電力を狙いのONデューティとすることができる。
ここで、図2〜図12を参照して、上記の(1)〜(11)の制御状態についてさらに詳しく説明する。図2は上記(1)の制御状態の交流電圧波形(破線)と電流波形(太線)を示し、図3は上記(2)の制御状態の交流電圧波形(破線)と電流波形(太線)を示し、図4は上記(3)の制御状態の交流電圧波形(破線)と電流波形(太線)を示し、図5は上記(4)の制御状態の交流電圧波形(破線)と電流波形(太線)を示し、図6は上記(5)の制御状態の交流電圧波形(破線)と電流波形(太線)を示し、図7は上記(6)の制御状態の交流電圧波形(破線)と電流波形(太線)を示し、図8は上記(7)の制御状態の交流電圧波形(破線)と電流波形(太線)を示し、図9は上記(8)の制御状態の交流電圧波形(破線)と電流波形(太線)を示し、図10は上記(9)の制御状態の交流電圧波形(破線)と電流波形(太線)を示し、図11は上記(10)の制御状態の交流電圧波形(破線)と電流波形(太線)を示し、図12は上記(11)の制御状態の交流電圧波形(破線)と電流波形(太線)を示している。
図2に示すONデューティ0%の制御状態および図12に示すONデューティ100%の制御状態の制御時間は商用交流電源のゼロクロスポイント間隔単位の時間となり、ゼロクロススイッチングされ、最小ゼロクロスポイント間隔以上であればよい。したがって、波形の例としては、同図(a)に示すような1ゼロクロスポイント間隔の波形、同図(b)に示すような2ゼロクロスポイント間隔の波形、同図(c)に示すような3ゼロクロスポイント間隔以上で交流電圧の立ち下がりのゼロクロスポイントで制御を終了する波形、同図(d)に示すような4ゼロクロスポイント間隔以上で交流電圧の立ち上がりのゼロクロスポイントで制御を終了する波形となる。
図3〜図11に示す波形図は、上記(2)〜(10)の各制御状態が交流電圧波形の立ち上がりから始まっている場合の波形例を示している。なお、交流電圧波形の立ち下がりから始まる場合についても同様の波形例が考えられるが、交流電圧波形の立ち下がりから始まる各制御状態の波形例については図示を省略している。当然、図4に示した波形例や図6に示した波形例、図8に示した波形例、図10に示した波形例から次の波形に切り換わる場合は、交流電圧波形の立ち下がりから始まる波形へとつながっていくことになる。図3〜図11で示す波形例の要点は、各制御状態の制御期間中で何番目のゼロクロスポイントでON/OFFのスイッチングが行われるかという点にある。
図3のONデューティ約17%の制御状態を例に説明すると、ONデューティ約17%の制御状態は、商用交流電源の6ゼロクロスポイント期間中で1ゼロクロスポイント期間ONかつ残りの5ゼロクロスポイント期間OFFとなる制御状態なので、同図(a)〜(f)に示す6通りの波形例が考えられる。同様に、図11のONデューティ約83%の制御状態は、商用交流電源の6ゼロクロスポイント期間中で5ゼロクロスポイント期間ONかつ残りの1ゼロクロスポイント期間OFFとなる制御状態なので、同図(a)〜(f)に示す6通りの波形例が考えられる。
本実施形態においては、上記のどの波形を採用してもよいが、例えば図3や図11の(b)〜(e)に示す波形は、制御期間の中間でON/OFF状態の変更が実施されているため制御の複雑さが考えられ、通常は、(a)に示す波形や(f)に示す波形を選択するとよい。すなわち、制御期間中の前半と後半でON/OFF状態が分かれている波形が好ましく、制御状態期間中でON/OFF状態が2度切り換わる波形は好ましくない。これはどの制御状態の波形についても同様である。さらに、図8の(b)に示す波形や図10の(b),(d)に示す波形を考えてみると、これらの制御状態ではON期間が偶数ゼロクロスポイント期間であり、交流電流をプラス側とマイナス側とで均等に配分すれば高調波特性や商用交流電源の電流バランスに対して良好な特性が得られるにもかかわらず、交流電流がプラス側(交流電圧の立ち下がりから始まる波形ではマイナス側)に偏ってしまっていて好ましくない。
本実施形態に係る温度制御装置では、通電パターン決定部3および通電制御部4(出力制御装置)が、図2〜図12に示した波形例の組み合わせにより商用交流電源からヒータ1への通電をON/OFF制御し、加熱物Obの温度を制御するようにしている。以下、画像形成装置が備える定着装置の定着ローラ(定着部材)を加熱物Obとし、商用交流電源から定着ヒータ(ヒータ)1への通電をON/OFF制御することで、定着ローラの温度を制御する場合の実施例について、さらに詳しく説明する。
図13は、画像形成装置100の概略構成を示す図である。画像形成装置100は、画像を読み取るためのスキャナ部110と、スキャナ部110で読み取った画像についての所定の処理を施し、処理を施した後の画像に応じたトナー像を転写紙に転写するエンジン部120と、転写紙を格納するための給紙トレイ130と、エンジン部120で転写紙に転写されたトナー像を定着させるための定着装置150とを備えている。
スキャナ部110では、原稿をスキャン露光することで、原稿に係る文書情報を画像信号に変換し、当該画像信号をエンジン部120に出力する。
スキャナ部110から画像信号が出力されると、エンジン部120では、スキャナ部110から出力された画像信号に対して、色変換、階調補正などの画像処理を施す。そして、エンジン部120では、画像処理を施した画像に応じて静電潜像を図示しない像担持体に作像し、作像した静電潜像にトナーを付着してトナー像を形成し、形成したトナー像を給紙トレイ130から搬送路140を介して搬送された転写紙に転写し、当該転写紙を定着装置150に向けて送り出す。
トナー像が転写された転写紙がエンジン部120から搬送路140を介して定着装置150に送り出されると、定着装置150では、円筒状の定着ローラ151による熱と加圧ローラ152による圧力により、転写紙に転写されているトナー像を定着させ、排紙トレイに向けて排紙する。定着ローラ151は、内部に定着ヒータを備え、商用交流電源からの通電により定着ヒータが発熱することで転写紙に転写されているトナー像を溶融し定着させる。この定着ローラ151の温度制御に、本実施形態に係る温度制御装置が用いられる。つまり、商用交流電源から定着ヒータ1への通電が、通電パターン決定部3および通電制御部4(出力制御装置)によって、図2〜図12に示した波形例の組み合わせによりON/OFF制御され、定着ローラ151の温度が制御される。
次に、図14〜図18を参照して、通電パターン決定部3により実施される通電パターン決定処理の具体例について説明する。なお、以下では、ONデューティ0%,約17%,20%,25%,約33%,50%,約67%,75%,80%,約83%,100%の11段階で定着ヒータ1への通電をデューティ制御する場合を想定して説明するが、ONデューティ0%,20%,25%,約33%,50%,約67%,75%,80%,100%の9段階でデューティ制御する場合や、ONデューティ0%,25%,約33%,50%,約67%,75%,100%の7段階でデューティ制御する場合、ONデューティ0%,約33%,50%,約67%,100%の5段階でデューティ制御する場合、ONデューティ0%,50%,100%の3段階でデューティ制御する場合についても、目標制御デューティの切り換えの段数が異なるだけで、制御の内容は同様である。
図14は、通電パターン決定部3により所定の制御周期(例えば100ms)毎に実行される処理の一例を示したフローチャートである。通電パターン決定部3は、例えば100msの制御周期をタイマでカウントして、図14のフローチャートで示す処理を開始する。
図14のフローチャートで示す処理が開始されると、通電パターン決定部3は、まずステップS101において、温度センサ2により検知された定着ローラ151の現在温度を、予め定められている目標温度と比較する。そして、定着ローラ151の現在温度が目標温度未満であればステップS102に進み、定着ローラ151の現在温度が目標温度以上であればステップS103に進む。
ステップS102では、通電パターン決定部3は、定着ヒータ1が低温状態であると判断して、目標制御デューティを現在値よりも大きくなるように変更して、処理を終了する。なお、制御開始前の初期値の目標制御デューティとしては、ONデューティ0%(OFF持続状態)を設定しておけばよい。ここで、目標制御デューティを現在値よりも大きくなるように変更する方法としては、ONデューティ0%→約17%→20%→25%→約33%→50%→約67%→75%→80%→約83%→100%→100%→100%→・・・の順番で1段階ずつ大きくするように変更することが考えられる。また、目標温度と現在温度との温度差と目標制御デューティの変更量(段階)との関係を示した図15に示すようなテーブルを記憶手段に格納しておき、定着ローラ151の現在温度が目標温度に対してどの程度小さいかに応じて、図15に示すようなテーブルに従って目標制御デューティの変更量(段階)を求め、求めた段数分だけ制御デューティを大きくするように変更するようにしてもよい。図15中の制御デューティの変更量を示す段数に付されている符号は、+は制御デューティをその段数分だけ大きくすることを示し、−は制御デューティをその段数分だけ小さくすることを示し、±は現状のまま制御デューティを変更しないことを示している。なお、現在の目標制御デューティが100%(ON持続状態)となっている場合はこれ以上大きくできないので、100%のままとする。
一方、ステップS103では、通電パターン決定部3は、定着ローラ151の現在温度が目標温度と等しいか判定し、定着ローラ151の現在温度が目標温度と等しければ定着ヒータ1が適温と判断して制御デューティの変更は行わず、そのまま処理を終了する。一方、定着ローラ151の現在温度が目標温度と等しくない、つまり、定着ローラ151の現在温度が目標温度を上回っている場合には、通電パターン決定部3は、定着ヒータ1が高温状態であると判断し、ステップS104において、目標制御デューティを現在値よりも小さくなるように変更して、処理を終了する。ここで、目標制御デューティを現在値よりも小さくなるように変更する方法としては、ONデューティ100%→約83%→80%→75%→約67%→50%→約33%→25%→20%→約17%→0%→0%→0%→・・・の順番で1段階ずつ小さくするように変更することが考えられる。また定着ローラ151の現在温度が目標温度に対してどの程度大きいかに応じて、図15に示すようなテーブルに従って目標制御デューティの変更量(段階)を求め、求めた段数分だけ制御デューティを小さくするように変更するようにしてもよい。なお、現在の目標制御デューティが0%(OFF持続状態)となっている場合はこれ以上小さくできないので、0%のままとする。
なお、目標制御デューティを0%(OFF持続状態)や100%(ON持続状態)で波形制御する場合の制御状態の時間は、制御周期(本例の場合は100ms)の半分より若干大きく(例えば、55ms)する、あるいは制御周期より若干大きく(例えば105ms)することが望ましい。なぜなら、制御周期で決定された次の目標制御デューティを速やかに制御に反映できるからである。このとき、少なくとも制御周期の2倍弱以上(例えば190ms)の制御状態の時間とすると、制御周期で計算された目標制御デューティが反映されないことがあるので注意が必要である。
図16は、通電パターン決定部3により所定の制御周期(例えば100ms)毎に実行される処理の他の例を示したフローチャートである。通電パターン決定部3は、例えば100msの制御周期をタイマでカウントして、図16のフローチャートで示す処理を開始する。
図16のフローチャートで示す処理が開始されると、通電パターン決定部3は、まずステップS201において、温度センサ2により検知された定着ローラ151の現在温度と予め定められている目標温度との大小関係およびその差や、現在温度の過去からの変化状態を確認してステップS202へ進む。
ステップS202では、通電パターン決定部3は、ステップS201で得た温度データに基づいて目標制御デューティを決定する。例えば、ステップS201で得た温度データから、PID計算によって定温度制御に必要な電力を求め、制御デューティを計算して、この制御デューティに最も近いものを上記の(1)〜(11)から選択して、選択したデューティを目標制御デューティとする。なお、制御デューティと目標制御デューティとの関係としては、計算された制御デューティの次に大きいデューティを目標制御デューティとしたり、計算された制御デューティの次に小さいデューティを目標制御デューティとしたりといった変形は自在である。
また、PID計算によって目標制御デューティを決定する代わりに、目標温度と現在温度との温度差(大小関係と差分値)および前回温度に対する現在温度の変化量(つまり、温度が上がろうとしている状態か下がろうとしている状態かとその勢い)と目標制御デューティの変更量(段階)との関係を示した図17に示すようなテーブルを記憶手段に格納しておき、ステップS201で得た温度データに応じて、図17に示すようなテーブルに従って目標制御デューティの変更量(段階)を求め、求めた段数分だけ制御デューティを大きくするように変更するようにしてもよい。なお、図17中の制御デューティの変更量を示す段数に付されている符号は、+は制御デューティをその段数分だけ大きくすることを示し、−は制御デューティをその段数分だけ小さくすることを示し、±は現状のまま制御デューティを変更しないことを示している。
なお、本実施形態に係る温度制御装置では、通電パターン決定部3が目標制御デューティを現在値から変更して更新してもすぐに制御に反映されるものではない。すなわち、現在の制御状態の波形が終了した時点で、更新された目標制御デューティに基づいた波形でのスイッチング制御が実施されることになる。
以上説明した処理によって目標制御デューティが決定されるが、上述した11通りの制御デューティが変更されるのは、商用交流電源のゼロクロスポイントのタイミングであるので、通電パターン決定部3は、商用交流電源のゼロクロスタイミングで、図18のフローチャートで示す処理を割り込み処理として実行する。
図18のフローチャートで示す処理が開始されると、通電パターン決定部3は、まずステップS301において、現在のゼロクロスタイミングが制御状態の切り換え時かどうかを判断する。そして、制御状態の切り換え時でなければステップS302に進み、制御状態の切り換え時であればステップS303に進む。
ステップS302では、通電パターン決定部3は、現在の目標制御デューティの波形に従って、次のゼロクロスタイミングまでのON/OFFの切り換えを必要時に実施する。
一方、ステップS303では、通電パターン決定部3は、制御状態の切り換え時であるため、新たな目標制御デューティを実現する制御状態の波形選択と更新を行う。そして、通電パターン決定部3は、ステップS304において、ステップS303で選択した波形に従って、次のゼロクロスタイミングまでのON/OFFの切り換えを必要時に実施する。
上記ステップS303において新たな目標制御デューティを実現する制御状態の波形を選択する際に、通電パターン決定部3は、制御の簡単さや電流の極性が偏らないようにする工夫として、以下のように波形選択を行うことが望ましい。すなわち、ONデューティ約17%の制御状態の場合には、図3(a)のようにゼロクロススイッチングする波形と、図3(f)のようにゼロクロススイッチングする波形とを、電流極性が偏らないように交互に選択すればよい。また、ONデューティ20%の制御状態の場合には、図4(a)のようにゼロクロススイッチングする波形でも、図4(e)のようにゼロクロススイッチングする波形でも、電流極性は同じになるので、どちらかの波形を選択すればよい。例えば、毎回ONデューティ20%の制御状態の場合には、図4(a)の波形を選択しても図4(e)の波形を選択してもよい。同場合のゼロクロスポイントは5で、毎回波形の電圧極性が反転するので、図4(a)または図4(e)の波形を連続選択すれば、電流極性も交互に反転して、偏らずにいい案配になる。
同様に、ONデューティ25%の制御状態の場合には、図5(a)のようにゼロクロススイッチングする波形と、図5(d)のようにゼロクロススイッチングする波形とを、電流極性が偏らないように交互に選択すればよい。また、ONデューティ約33%の制御状態の場合には、図6(a)のようにゼロクロススイッチングする波形でも、図6(c)のようにゼロクロススイッチングする波形でも、電流極性は同じになるので、どちらかの波形を選択すればよい。例えば、毎回ONデューティ約33%の制御状態の場合には、図6(a)の波形を選択しても図6(c)の波形を選択してもよい。同場合のゼロクロスポイントは7で、毎回波形の電圧極性が反転するので、図6(a)または図6(c)の波形を連続選択すれば、電流極性も交互に反転して、偏らずにいい案配になる。
ONデューティ50%の制御状態の場合には、図7(a)のようにゼロクロススイッチングする波形と、図7(b)のようにゼロクロススイッチングする波形とを、電流極性が偏らないように交互に選択すればよい。また、ONデューティ約67%の制御状態の場合には、図8(a)のようにゼロクロススイッチングする波形でも、図8(c)のようにゼロクロススイッチングする波形でも、電流極性は同じになるので、どちらかの波形を選択すればよい。例えば、毎回ONデューティ約67%の制御状態の場合には、図8(a)の波形を選択しても図8(c)の波形を選択してもよい。
同様に、ONデューティ75%の制御状態の場合には、図9(a)のようにゼロクロススイッチングする波形と、図9(d)のようにゼロクロススイッチングする波形とを、電流極性が偏らないように交互に選択すればよい。また、ONデューティ約80%の制御状態の場合には、図10(a)のようにゼロクロススイッチングする波形でも、図10(e)のようにゼロクロススイッチングする波形でも、電流極性は同じになるので、どちらかの波形を選択すればよい。例えば、毎回ONデューティ80%の制御状態の場合には、図10(a)の波形を選択しても図10(e)の波形を選択してもよい。また、ONデューティ約83%の制御状態の場合には、図11(a)のようにゼロクロススイッチングする波形と、図11(f)のようにゼロクロススイッチングする波形とを、電流極性が偏らないように交互に選択すればよい。
以上、図18のフローチャートにおけるステップS303での波形選択の望ましい一例を説明したが、通電パターン決定部3は、制御が多少複雑になるが電流極性の偏りをさらに低減することが可能な方法として、以下のような方法を採用して波形選択を行うようにしてもよい。すなわち、通電パターン決定部3は、図18のフローチャートにおけるステップS303で制御を開始(例えば、OFF持続状態から目標温度を与えられて図3〜図12に示す波形に移行)してから、ゼロクロスポイント間隔の時間(商用交流電源の周波数が50Hzであれば10ms、60Hzであれば8.333・・・ms)の何倍経過しているかと、電流極性が+と−のどちらにどれだけ偏っているかを累計管理する。なお、制御開始時は、経過時間はゼロクロスポイント間隔の時間のゼロ倍、電流極性の偏りは±0とする。そして、ゼロクロスポイント間隔の時間累計倍数および電流極性の累計に応じて、目標制御デューティを実現する制御状態毎に以下のように波形を選択する。
(A)初期制御および、ゼロクロスポイント間隔の時間累計倍数が偶数かつ電流極性の累計が0以下の場合
ONデューティ約17%の制御状態の場合には、図3(f)のようにゼロクロススイッチングする波形を選択し、電流極性を+1、ゼロクロスポイント間隔の時間を+6倍とする。
ONデューティ20%の制御状態の場合には、図4(e)のようにゼロクロススイッチングする波形を選択し、電流極性を+1、ゼロクロスポイント間隔の時間を+5倍とする。(電流極性の均一化の観点だけから考えれば、図4(a)の波形を選択しても同様の効果であるが、短時間での平均電流の均一化を考えた場合には、なるべく連続ON時間や連続OFF時間を短くすることが必要である。そのため本例での波形選択は、原則的に制御期間の前半でONし後半でOFFにする波形を選択するようにしている。図4以外の他の図の波形選択についても同様である。)
ONデューティ25%の制御状態の場合には、図5(d)のようにゼロクロススイッチングする波形を選択し、電流極性を+1、ゼロクロスポイント間隔の時間を+4倍とする。
ONデューティ約33%の制御状態の場合には、図6(c)のようにゼロクロススイッチングする波形を選択し、電流極性を+1、ゼロクロスポイント間隔の時間を+3倍とする。
ONデューティ50%の制御状態の場合には、図7(b)のようにゼロクロススイッチングする波形を選択し、電流極性を+1、ゼロクロスポイント間隔の時間を+2倍とする。
ONデューティ約67%の制御状態の場合には、図8(c)のようにゼロクロススイッチングする波形を選択し、ゼロクロスポイント間隔の時間を+3倍とする。
ONデューティ75%の制御状態の場合には、図9(d)のようにゼロクロススイッチングする波形を選択し、電流極性を+1、ゼロクロスポイント間隔の時間を+4倍とする。
ONデューティ80%の制御状態の場合には、図10(e)のようにゼロクロススイッチングする波形を選択し、ゼロクロスポイント間隔の時間を+5倍とする。
ONデューティ約83%の制御状態の場合には、図11(f)のようにゼロクロススイッチングする波形を選択し、電流極性を+1、ゼロクロスポイント間隔の時間を+6倍とする。
(B)ゼロクロスポイント間隔の時間累計倍数が奇数かつ電流極性の累計が0以下の場合
ONデューティ約17%の制御状態の場合には、図3(a)のようにゼロクロススイッチングする波形を選択し、電流極性を+1、ゼロクロスポイント間隔の時間を+6倍とする。(短時間での平均電流の均一化を考えれば図3(f)の波形の選択が好ましいが、本例では、電流極性の均一化を優先させて図3(a)の波形を選択している。図5、図7、図9、図11の波形選択についても同様である。)
ONデューティ20%の制御状態の場合には、図4(e)のようにゼロクロススイッチングする波形を選択し、電流極性を−1、ゼロクロスポイント間隔の時間を+5倍とする。(電流極性の均一化の観点から考えれば、図4(b)や図4(d)の波形を選択してもよいが、これらの波形では、前述したように制御期間の中間でON/OFF状態の変更が実施されるため、制御の複雑さを招くので、本例では選択していない。図6、図8、図10の波形選択についても同様である。)
ONデューティ25%の制御状態の場合には、図5(a)のようにゼロクロススイッチングする波形を選択し、電流極性を+1、ゼロクロスポイント間隔の時間を+4倍とする。
ONデューティ約33%の制御状態の場合には、図6(c)のようにゼロクロススイッチングする波形を選択し、電流極性を−1、ゼロクロスポイント間隔の時間を+3倍とする。
ONデューティ50%の制御状態の場合には、図7(a)のようにゼロクロススイッチングする波形を選択し、電流極性を+1、ゼロクロスポイント間隔の時間を+2倍とする。
ONデューティ約67%の制御状態の場合には、図8(c)のようにゼロクロススイッチングする波形を選択し、ゼロクロスポイント間隔の時間を+3倍とする。
ONデューティ75%の制御状態の場合には、図9(a)のようにゼロクロススイッチングする波形を選択し、電流極性を+1、ゼロクロスポイント間隔の時間を+4倍とする。
ONデューティ80%の制御状態の場合には、図10(e)のようにゼロクロススイッチングする波形を選択し、ゼロクロスポイント間隔の時間を+5倍とする。
ONデューティ約83%の制御状態の場合には、図11(a)のようにゼロクロススイッチングする波形を選択し、電流極性を+1、ゼロクロスポイント間隔の時間を+6倍とする。
(C)ゼロクロスポイント間隔の時間累計倍数が偶数かつ電流極性の累計が1以上の場合
ONデューティ約17%の制御状態の場合には、図3(a)のようにゼロクロススイッチングする波形を選択し、電流極性を−1、ゼロクロスポイント間隔の時間を+6倍とする。
ONデューティ20%の制御状態の場合には、図4(e)のようにゼロクロススイッチングする波形を選択し、電流極性を+1、ゼロクロスポイント間隔の時間を+5倍とする。
ONデューティ25%の制御状態の場合には、図5(a)のようにゼロクロススイッチングする波形を選択し、電流極性を−1、ゼロクロスポイント間隔の時間を+4倍とする。
ONデューティ約33%の制御状態の場合には、図6(c)のようにゼロクロススイッチングする波形を選択し、電流極性を+1、ゼロクロスポイント間隔の時間を+3倍とする。
ONデューティ50%の制御状態の場合には、図7(a)のようにゼロクロススイッチングする波形を選択し、電流極性を−1、ゼロクロスポイント間隔の時間を+2倍とする。
ONデューティ約67%の制御状態の場合には、図8(c)のようにゼロクロススイッチングする波形を選択し、ゼロクロスポイント間隔の時間を+3倍とする。
ONデューティ75%の制御状態の場合には、図9(a)のようにゼロクロススイッチングする波形を選択し、電流極性を−1、ゼロクロスポイント間隔の時間を+4倍とする。
ONデューティ80%の制御状態の場合には、図10(e)のようにゼロクロススイッチングする波形を選択し、ゼロクロスポイント間隔の時間を+5倍とする。
ONデューティ約83%の制御状態の場合には、図11(a)のようにゼロクロススイッチングする波形を選択し、電流極性を−1、ゼロクロスポイント間隔の時間を+6倍とする。
(D)ゼロクロスポイント間隔の時間累計倍数が奇数かつ電流極性の累計が1以上の場合
ONデューティ約17%の制御状態の場合には、図3(f)のようにゼロクロススイッチングする波形を選択し、電流極性を−1、ゼロクロスポイント間隔の時間を+6倍とする。
ONデューティ20%の制御状態の場合には、図4(e)のようにゼロクロススイッチングする波形を選択し、電流極性を−1、ゼロクロスポイント間隔の時間を+5倍とする。
ONデューティ25%の制御状態の場合には、図5(d)のようにゼロクロススイッチングする波形を選択し、電流極性を−1、ゼロクロスポイント間隔の時間を+4倍とする。
ONデューティ約33%の制御状態の場合には、図6(c)のようにゼロクロススイッチングする波形を選択し、電流極性を−1、ゼロクロスポイント間隔の時間を+3倍とする。
ONデューティ50%の制御状態の場合には、図7(b)のようにゼロクロススイッチングする波形を選択し、電流極性を−1、ゼロクロスポイント間隔の時間を+2倍とする。
ONデューティ約67%の制御状態の場合には、図8(c)のようにゼロクロススイッチングする波形を選択し、ゼロクロスポイント間隔の時間を+3倍とする。
ONデューティ75%の制御状態の場合には、図9(d)のようにゼロクロススイッチングする波形を選択し、電流極性を−1、ゼロクロスポイント間隔の時間を+4倍とする。
ONデューティ80%の制御状態の場合には、図10(e)のようにゼロクロススイッチングする波形を選択し、ゼロクロスポイント間隔の時間を+5倍とする。
ONデューティ約83%の制御状態の場合には、図11(f)のようにゼロクロススイッチングする波形を選択し、電流極性を−1、ゼロクロスポイント間隔の時間を+6倍とする。
以上のように、ゼロクロスポイント間隔の時間累計倍数が奇数か偶数かの情報と電流極性の累計が1以上か否かの情報とを組み合わせて、上記の(A)〜(D)の4通りの場合分けで制御すれば、電流極性の偏りが最小となる制御を実現することができる。なお、電流極性の累計が1以上か否かの情報は、”電流極性の累計が0以上か否か”に置き換えてもよい。
以上、商用交流電源から電力供給される交流負荷としてヒータ1を用いた温度制御装置、定着装置および画像形成装置への適用例を具体的に説明したが、本実施形態に係る出力制御装置は、ヒータ1以外の交流負荷に対する通電制御においても有効に適用可能である。以下、ヒータ1以外の交流負荷に対する商用交流電源からの通電をON/OFF制御する場合の適用例について説明する。
図19は、本実施形態に係る出力制御装置を用いて交流負荷としてのモータ11の速度を制御するように構成されたモータ制御装置の概略構成を示すブロック図である。この図19に示すモータ制御装置は、交流負荷としてのモータ11と、モータ11の回転速度を検出する速度センサ12と、通電パターン決定部3および通電制御部4とを備える。図1に示した温度制御装置との相違点は、通電制御の対象となる交流負荷がモータ11となっている点と、フィードバック情報がモータ11の速度となっている点である。
通電パターン決定部3は、モータ11の速度情報に基づいて、商用交流電源からモータ11への通電パターンを決定し、それに応じた通電制御信号を通電制御部4に供給している。つまり、モータ11の通電量(平均実効値電流)を可変制御してモータ11の回転速度をフィードバックし、モータ11の速度を一定とする制御である。当然、モータ11の通電ONデューティを100%とした場合にモータ11の速度が最速となり、ONデューティを小さくすればモータ11の速度も減少する。通電パターンについては、上述したヒータ1を通電制御の対象とする場合と同様である。また、通電パターン決定部3が実行する制御のフローについても、上述したヒータ1を通電制御の対象とする場合に倣って、‘温度情報’を‘モータ速度’に置き換えればよい。以上のようなモータ制御装置は、モータ11を駆動源として備える各種の電気機器に利用することができる。
図20は、本実施形態に係る出力制御装置を用いて交流負荷としてのモータ11のトルクと速度とを制御するように構成されたモータ制御装置の概略構成を示すブロック図である。この図20に示すモータ制御装置は、交流負荷としてのモータ11と、モータ11の回転速度を検出する速度センサ12と、モータ11の入力電圧を検出する電圧センサ13と、モータ11の入力電流を検出する電流センサ14と、通電パターン決定部3および通電制御部4とを備える。図1に示した温度制御装置との相違点は、通電制御の対象となる交流負荷がモータ11となっている点と、フィードバック情報がモータ11の回転速度、入力電圧および入力電流となっている点である。
通電パターン決定部3は、モータ11の速度情報、入力電圧および入力電流に基づいて、商用交流電源からモータ11への通電パターンを決定し、それに応じた通電制御信号を通電制御部4に供給している。つまり、モータ11の通電量(平均実効値電流)を可変制御してモータ11の運動状態をフィードバックし、モータ11の速度やトルクを制御している。例えば、モータ11の入力電圧と入力電流情報からモータ11の出力を計算することができるので、モータ11の回転数に適したモータ11の出力制御やトルク制御が可能である。当然、モータ11の通電ONデューティを100%とした場合にモータ速度やモータ出力やトルクが最も大きくなり、ONデューティを小さくすればモータ速度やモータ出力やトルクは減少する。通電パターンについては、上述したヒータ1を通電制御の対象とする場合と同様である。また、通電パターン決定部3が実行する制御のフローについても、上述したヒータ1を通電制御の対象とする場合に倣って、‘温度情報’を‘モータ速度’や‘モータ出力’ や‘モータトルク’に置き換えればよい。以上のようなモータ制御装置は、モータ11を駆動源として備える各種の電気機器に利用することができる。
図21は、本実施形態に係る出力制御装置を用いたモータ制御装置の他の例を示したものであり、モータ11の作用強度をユーザが選択して通電制御する電気機器に利用されるモータ制御装置の概略構成を示すブロック図である。例えば、ユーザ操作に応じて風量制御を行う扇風機や送風機などの電気機器や、ユーザ操作に応じて流量制御を行うポンプなどの電気機器への利用が可能である。この図21に示すモータ制御装置は、交流負荷としてのモータ11と、風量や流量などを選択するためのユーザ操作を受け付ける操作部15と、通電パターン決定部3および通電制御部4とを備える。
通電パターン決定部3は、操作部15からの情報に基づいて、ユーザ操作に応じた風量や流量を実現するための最適なONデューティの通電パターンを決定し、これに応じた通電制御信号を通電制御部4に供給する。この制御は、モータ11の実際の作用強度は制御系にフィードバックしない制御である。すなわち、モータ11の回転速度は検知しないで、ユーザ操作に応じて扇風機や送風機の風量、ポンプの流量などを変更するまでは、所定の通電パターンで制御する方式である。
操作部15は、例えば図22に示すように、操作ボタンやダイヤルの位置によって、通電パターン決定部3に入力される信号が変化するように構成すればよい。図22に示す例では、ユーザによる操作ボタンやダイヤルの操作に応じて4つの接点C1,C2,C3,C4のいずれかが閉成し、接点C1が閉成したときにはモータ11の回転速度を極低速にすることを指示する信号、接点C2が閉成したときにはモータ11の回転速度を低速にすることを指示する信号、接点C3が閉成したときにはモータ11の回転速度を中速にすることを指示する信号、接点C4が閉成したときにはモータ11の回転速度を高速にすることを指示する信号が、それぞれ通電パターン決定部3に入力される。
ここで、通電パターン決定部3では、操作部15から入力される各信号に対応する通電パターンを予め定めておく。例えば、接点C1が閉成したときに入力される信号に対しては、図6に示したONデューティ約33%の通電パターンを割り当てておく。また、接点C2が閉成したときに入力される信号に対しては、図8に示したONデューティ約67%の通電パターンを割り当てておく。また、接点C3が閉成したときに入力される信号に対しては、図10に示したONデューティ80%の通電パターンを割り当てておく。また、接点C4が閉成したときに入力される信号に対しては、図12に示したONデューティ100%の通電パターンを割り当てておく。これにより、ユーザ操作に応じてモータ11の回転速度を制御し、扇風機や送風機の風量、ポンプの流量などをユーザ所望の値に変更することができる。
また、操作部15は、例えば図23に示すように、ボリュームを連続的に可変して、通電パターン決定部3の内部に設けられたADC(AD変換器)3aに入力される電圧を連続的に変化させる方式としてもよい。操作部15を図23のように構成した場合、ユーザは、扇風機や送風機の風量、ポンプの流量などを任意の値に設定することが可能となる。すなわち、通電パターン決定部3は、ユーザ操作に応じてADC3aに入力される電圧からONデューティを決定する。例えば、0V入力を最低出力(ONデューティ0%)とし、5V入力を最大出力(ONデューティ100%)として、両電圧の中間電圧に対しては入力電圧に比例するONデューティとする(2V:ONデューティ40%、3V:ONデューティ60%、4.2V:ONデューティ84%等)。
このとき、図2〜図12で示した波形の単純繰返しでは、任意のONデューティを実現することができない。そこで、ユーザにより任意に選択されたONデューティでの通電制御は、図2〜図12で示した波形の組み合わせとその割合の変化により実現する。例えば、ONデューティ約67%やONデューティ75%は、図8に示した波形と図9に示した波形との単純繰返しで実現可能であるが、68%〜74%の間のONデューティを実現するには、図8に示した波形と図9に示した波形とが混在する波形パターンとする。図8に示した波形と図9に示した波形との混在比率によって、ONデューティを所望の値に変更することができる。具体的には、図9に示した波形→図9に示した波形→図8に示した波形→図9に示した波形→図9に示した波形→図8に示した波形→・・・の波形パターンの繰返しとすれば、72.2%(8/11)のONデューティを実現できる。
また、この制御例で、図9(d)に示した波形→図9(d)に示した波形→図8(c)に示した波形→図9(d)に示した波形→図9(d)に示した波形→図8(c)に示した波形 →・・・で通電した場合は、前半の図9(d)→図9(d)→図8(c)の11ゼロクロスポイント期間では、ONするゼロクロスポイント間隔の合計は偶数回数であるが極性に偏りを生じる。しかしながら、11ゼロクロスポイント期間の制御パターンが終了し、次の12ゼロクロスポイント期間からまた同一パターンの繰返しになり、この始まりの極性が、前回の極性と逆になるため、22ゼロクロスポイントの期間で見れば通電電流の極性の偏りはない。この場合、連続OFF期間は毎回1ゼロクロスポイント期間となり、連続ON期間も最大3ゼロクロスポイント期間であるので、極短時間で見たモータ11の回転速度の変動は小さくなる。
また、この制御例で、図9(a)に示した波形→図9(d)に示した波形→図8(c)に示した波形→図9(a)に示した波形→図9(d)に示した波形→図8(c)に示した波形→・・・で通電した場合は、図9(d)の波形の極性は前回ON通電した図9(a)の波形の極性と反対極性でON通電しているので、11ゼロクロスポイント期間での通電電流の極性の偏りはない。この場合、連続OFF期間が最大2ゼロクロスポイント期間となる場合や、連続ON期間が最大6ゼロクロスポイント期間となる場合があるので、極短時間で見たモータ11の回転速度の変動は若干大きくなる。なお、通電パターン決定部3は、ADC3aに入力される電圧に対応する波形パターンを予め決定しておいて制御することも可能である。
また、通電パターン決定部3が通電パターンを決定する別の方法として、ユーザ操作に応じてADC3aに入力される電圧から決定されたONデューティに対して、初期の通電パターンを定めておき、初期の通電パターン以降の通電ONデューティの累積を計算して、この累積値がADC3aに入力される電圧から決定されたONデューティになるように制御してもよい。制御の具体例を図24に表として示す。この図24に示す例によると、初期の制御パターンはADC3aに入力される電圧から決定されたONデューティより大きい通電ONデューティに対応する通電パターンのうち、最小の通電ONデューティに対応する通電パターンを選択する。そして、初期の制御パターンの次の制御パターンは初期の制御パターンより1段階低いONデューティに対応する通電パターンとし、以降、通電ONデューティの累積を確認しながら、通電ONデューティの累積がADC3aに入力される電圧から決定されたONデューティに近づくように制御していく。この制御の途中で、ユーザにより操作部15が操作されてADC3aに入力される電圧が変化した場合には、通電ONデューティの累積値はクリアして、ユーザ操作に応じてADC3aに新たに入力される電圧から決定したONデューティに基づいて、初期の通電パターンから制御を開始する。
図25は、本実施形態に係る出力制御装置を用いて交流負荷としての発光体21の光量を制御するように構成された光量制御装置の概略構成を示すブロック図である。この図25に示す光量制御装置は、図21に示したモータ制御装置と同様、ユーザ操作に応じて発光体21の光量を制御するものであり、交流負荷としての発光体21と、光量を選択するためのユーザ操作を受け付ける操作部15と、通電パターン決定部3および通電制御部4とを備える。この光量制御装置は、例えば、ユーザ操作に応じて明るさを変更する照明機器などの電気機器に利用可能である。
通電パターン決定部3は、操作部15からの情報に基づいて、ユーザ操作に応じた明るさを実現するための最適なONデューティの通電パターンを決定し、これに応じた通電制御信号を通電制御部4に供給する。この制御は、発光体12の実際の発光強度は制御系にフィードバックしない制御である。すなわち、発光体12の光量は検知しないで、ユーザ操作に応じて照明機器の明るさなどを変更するまでは、所定の通電パターンで制御する方式である。
操作部15としては、図22に示した構成や、図23に示した構成のものが利用できる。図22に示した構成の操作部15を用いる場合、通電パターン決定部3は、上述したように、操作部15から入力される各信号に対応する通電パターンを予め定めておけばよい。また、図23に示した構成の操作部15を用いる場合には、通電パターン決定部3は、上述したように、ADC3aに入力される電圧からONデューティを決定し、決定したONデューティを実現する通電パターンを決定すればよい。
図26は、本実施形態に係る出力制御装置を用いて交流負荷としての電磁石31a〜31dの作用強度を制御して、可動物Mの横方向および縦方向の位置決めを行う位置制御装置の概略構成を示すブロック図である。この図26に示す位置制御装置は、交流負荷としての電磁石31a〜31dと、位置決め制御される可動物Mの横位置を検知する横位置センサ32aおよび縦位置を検知する縦位置センサ32bと、通電パターン決定部3a,3bおよび通電制御部4a〜4dとを備える。ここで、電磁石31a,31bと通電パターン決定部3aおよび通電制御部4a,4bは、可動物Mの横位置の位置決めに用いられ、電磁石31c,31dと通電パターン決定部3bおよび通電制御部4c,4dは、可動物Mの縦位置の位置決めに用いられる。なお、可動物Mの横方向の位置決めと縦方向の位置決めは、方向が異なるのみで制御内容は同一であるため、以下では横方向の位置決め制御について説明し、縦方向の位置決め制御については説明を省略する。
通電制御部4a,4bには商用交流電源が供給される。通電制御部4aは、可動物Mを左方向に引っ張る力を発生する電磁石31aに接続され、通電制御部4bは、可動物Mを右方向に引っ張る力を発生する電磁石31bに接続されている。これら通電制御部4a,4bは、通電パターン決定部3aから入力される通電制御信号に基づいて商用交流電源をゼロクロススイッチングして、商用交流電源から電磁石31a,31bへの通電をON/OFF制御する。
通電パターン決定部3aには、可動物Mの横位置を検知する横位置センサ32aからの位置情報が入力されている。通電パターン決定部3aは、この横位置センサ32aからの位置情報に基づいて電磁石31a,31bへの通電パターンを決定し、これに応じた通電制御信号を通電制御部4a,4bに供給している。つまり、電磁石31a,31bで可動物Mの位置を調整してその可動物Mの位置情報をフィードバックして電磁石31a,31bの通電状態を変更するフィードバック制御である。以上のような位置制御装置は、位置決めが要求される可動物を備える各種の電気機器に利用可能である。
最後に、本実施形態に係る出力制御装置による通電パターンの具体例について、図27を参照して説明する。図27は、本実施形態に係る出力制御装置による通電パターンの具体例を従来技術と対比して示す図である。図27(a)は従来技術の通電パターンを示し、100ms毎の制御周期で指示された通電ONデューティ70%に通電制御している。この従来技術の通電パターンでは、70msの間ONで30msの間OFFの繰り返しになっている。この場合、連続ON時間や連続OFF時間が長いので、極短時間での交流負荷の消費電流変動は比較的大きくなり、交流負荷としてヒータを用いた場合の温度変動や、交流負荷としてモータを用いた場合の回転速度変動、交流負荷として発光体を用いた場合の明るさ変動、交流負荷として電磁石を用いた場合の位置変動などは、それぞれ比較的大きくなる。また電流極性については、制御周期毎に毎回極性の偏りが累積されていく。
図27(b)は本実施形態に係る出力制御装置による通電パターンの一例を示し、図9に示した波形と図8に示した波形の繰り返し(ONデューティ75%とONデューティ約67%との繰り返し)で、71.4%のONデューティとなっている。この制御での通電パターンは毎回前半がON期間で後半がOFF期間になっているので、常に次のパターンに切り替わるときは、OFF→ONになる。すなわち、連続ON時間や連続OFF時間を最小限にした制御であり、極短時間での交流負荷の消費電流変動を極力少なくすることができ、交流負荷としてヒータを用いた場合の温度変動や、交流負荷としてモータを用いた場合の回転速度変動、交流負荷として発光体を用いた場合の明るさ変動、交流負荷として電磁石を用いた場合の位置変動などをそれぞれ小さくすることができる。しかしながら、部分的に見ると交流電流の極性が偏っているところも現われていて、後述の図27(c)に示す通電パターンで制御する場合と比較すると、高調波特性等の悪化が懸念される。
図27(c) は本実施形態に係る出力制御装置による通電パターンの他の例を示し、図27(b)と同様、図9に示した波形と図8に示した波形の繰り返し(ONデューティ75%とONデューティ約67%との繰り返し)で、71.4%の通電ONデューティとなっている。この制御での通電パターンは、前回出力した交流電流の極性と逆の極性から通電を始めるようにしているので、交流電流の極性の偏りを最小限にすることができる。すなわち、OFFしたら常に次回の通電ONはゼロクロスポイント期間の偶数倍の時間が経ってから通電ONしている。したがって、この場合は、図8(b)や図9(b)や図9(c)の波形選択はできない。この制御例は、連続ON時間や連続OFF時間を最小限にした制御ではないので、極短時間での交流負荷の消費電流変動は図27(b)の例より若干大きくなり、交流負荷としてヒータを用いた場合の温度変動や、交流負荷としてモータを用いた場合の回転速度変動、交流負荷として発光体を用いた場合の明るさ変動、交流負荷として電磁石を用いた場合の位置変動なども図27(b)の例より若干大きくなる。ただし、図27(a)に示した従来技術の例と比較すると、これらの諸特性は改善される。
図27(d)は本実施形態に係る出力制御装置による通電パターンのさらに他の例を示し、図9に示した波形→図8に示した波形→図8に示した波形→図9に示した波形→図8に示した波形→図8に示した波形→・・・の通電パターンの繰返し(ONデューティ75%→ONデューティ約67%→ONデューティ約67%→ONデューティ75%→ONデューティ約67%→ONデューティ約67%→・・・)の繰り返しで、70%のONデューティとなっている。この制御での通電パターンは、毎回前半がON期間で後半がOFF期間になっているので、常に次のパターンに切り替わるときは、OFF→ONになる。すなわち、連続ON時間や連続OFF時間を最小限にした制御であり、極短時間での交流負荷の消費電流変動を極力少なくすることができ、交流負荷としてヒータを用いた場合の温度変動や、交流負荷としてモータを用いた場合の回転速度変動、交流負荷として発光体を用いた場合の明るさ変動、交流負荷として電磁石を用いた場合の位置変動などをそれぞれ小さくすることができる。しかしながら、部分的に見ると交流電流の極性が偏っているところも現われていて、後述の図27(e)に示す通電パターンで制御する場合と比較すると、高調波特性等の悪化は懸念される。
図27(e)は本実施形態に係る出力制御装置による通電パターンのさらに他の例を示し、図27(d)と同様、図9に示した波形→図8に示した波形→図8に示した波形→図9に示した波形→図8に示した波形→図8に示した波形→・・・の通電パターンの繰返し(ONデューティ75%→ONデューティ約67%→ONデューティ約67%→ONデューティ75%→ONデューティ約67%→ONデューティ約67%→・・・)で、70%の通電ONデューティとなっている。この制御での通電パターンは、前回出力した交流電流の極性と逆の極性から通電を始めるようにしているので、交流電流の極性の偏りを最小限にすることができる。すなわち、OFFしたら常に次回の通電ONはゼロクロスポイント期間の偶数倍の時間が経ってから通電ONしている。したがって、この場合は、図8(b)や図9(b)や図9(c)の波形選択はできない。この制御例は、連続ON時間や連続OFF時間を最小限にした制御ではないので、極短時間での交流負荷の消費電流変動は図27(d)の例より若干大きくなり、交流負荷としてヒータを用いた場合の温度変動や、交流負荷としてモータを用いた場合の回転速度変動、交流負荷として発光体を用いた場合の明るさ変動、交流負荷として電磁石を用いた場合の位置変動なども図27(d)の例より若干大きくなる。ただし、図27(a)に示した従来技術の例と比較すると、これらの諸特性は改善される。また、図27(a)で生じたような電流極性の偏りが累積されていくことはない。
以上、具体的な例を挙げながら詳細に説明したように、本実施形態に係る出力制御装置によれば、ONデューティ0%(OFF持続状態)とONデューティ100%(ON持続状態)以外の制御状態では、ON時間またはOFF時間が最小単位である商用交流電源のゼロクロスポイント間隔あるいはその2倍となるようにしながら交流負荷への通電を制御するようにしているので、簡便な制御でON持続時間やOFF持続時間を短縮化することができる。したがって、ON持続時間やOFF持続時間が長くなることに起因した交流負荷の消費電流変動を有効に抑制して、交流負荷としてヒータを用いた場合の温度変動や、交流負荷としてモータを用いた場合の回転速度変動、交流負荷として発光体を用いた場合の明るさ変動、交流負荷として電磁石を用いた場合の位置変動などをそれぞれ小さくすることができる。
また、本実施形態に係る出力制御装置は、ON/OFFの切り換えを商用交流電源のゼロクロスポイントで行うようにしているので、例えば位相制御によりON/OFFの切り換えを行った場合に懸念される急激な電流変動が生じないため、高調波特性や電圧変動特性、ちらつき特性、雑音端子電圧特性などにおいても良好な特性を得ることができる。
また、本実施形態に係る出力制御装置を温度制御装置、定着装置、画像形成装置に適用することによって、電圧変動や温度変動を有効に抑制しながら定着ヒータ1の温度制御を適切に行うことができ、高調波特性や電圧変動特性、ちらつき特性、雑音端子電圧特性などにおいても優れた特性を有する画像形成装置を実現することができる。
また、本実施形態に係る出力制御装置を扇風機や送風機、ポンプ、照明機器などの電気機器に適用することによって、これらの電気機器が備える交流負荷への商用交流電源からの通電を適切に制御することができ、電気機器における高調波特性や電圧変動特性、ちらつき特性、雑音端子電圧特性などを改善することができる。
なお、本実施形態に係る出力制御装置は、例えば、CPUやROM、RAMなどを備えるマイクロコンピュータを用いて上述した通電パターン決定部3を構成した場合、このマイクロコンピュータのCPUにより出力制御プログラムが実行されることによって、上述した制御を実現する。マイクロコンピュータのCPUにより実行される出力制御プログラムは、例えば、ROM等に予め組み込まれて提供される。また、マイクロコンピュータのCPUにより実行される出力制御プログラムは、インストール可能な形式又は実行可能な形式のファイルでCD−ROM、フレキシブルディスク(FD)、CD−R、DVD(Digital Versatile Disk)等のコンピュータで読み取り可能な記録媒体に記録して提供するように構成してもよい。さらに、マイクロコンピュータのCPUにより実行される出力制御プログラムを、インターネット等のネットワークに接続されたコンピュータ上に格納し、ネットワーク経由でダウンロードさせることにより提供するように構成してもよい。また、マイクロコンピュータのCPUにより実行される出力制御プログラムを、インターネット等のネットワーク経由で提供または配布するように構成してもよい。
マイクロコンピュータのCPUにより実行される出力制御プログラムは、本実施形態に係る出力制御装置による制御として実施される上述した各処理の処理機能を含むモジュール構成となっており、実際のハードウェアとしてはCPU(プロセッサ)が例えばROMから出力制御プログラムを読み出して実行することにより各処理機能が主記憶装置(RAM)上にロードされ、各処理機能が主記憶装置上に生成されるようになっている。
1 ヒータ(定着ヒータ)
2 温度センサ
3 通電パターン決定部
4 通電制御部
11 モータ
12 速度センサ
13 電圧センサ
14 電流センサ
15 操作部
21 発光体
31a〜31d 電磁石
100 画像形成装置
150 定着装置
151 定着ローラ
特開平9−274407号公報 特開2009−163047号公報(段落[0005]、図2)

Claims (11)

  1. 商用交流電源から交流負荷への通電をON/OFF制御する出力制御装置であって、
    商用交流電源のゼロクロスポイント間隔以上の連続OFFとなる制御状態、
    または、商用交流電源のNゼロクロスポイント期間中で1ゼロクロスポイント期間ONかつ残りのN−1ゼロクロスポイント期間OFFとなる制御状態、
    または、商用交流電源のNゼロクロスポイント期間中でN−1ゼロクロスポイント期間ONかつ残りの1ゼロクロスポイント期間OFFとなる制御状態、
    または、商用交流電源のゼロクロスポイント間隔以上の連続ONとなる制御状態、のいずれかの制御状態にて前記交流負荷への通電を制御し、
    OFFからONへの切り換えおよびONからOFFへの切り換えを前記商用交流電源のゼロクロスポイントで行い、
    Nは2以上の自然数で制御状態ごとに選択できる任意の数であること、を特徴とする出力制御装置。
  2. 前記商用交流電源のゼロクロスポイント間隔以上の連続OFFとなる制御状態、
    または、前記商用交流電源の6ゼロクロスポイント期間中で1ゼロクロスポイント期間ONかつ残りの5ゼロクロスポイント期間OFFとなる制御状態、
    または、前記商用交流電源の5ゼロクロスポイント期間中で1ゼロクロスポイント期間ONかつ残りの4ゼロクロスポイント期間OFFとなる制御状態、
    または、前記商用交流電源の4ゼロクロスポイント期間中で1ゼロクロスポイント期間ONかつ残りの3ゼロクロスポイント期間OFFとなる制御状態、
    または、前記商用交流電源の3ゼロクロスポイント期間中で1ゼロクロスポイント期間ONかつ残りの2ゼロクロスポイント期間OFFとなる制御状態、
    または、前記商用交流電源の2ゼロクロスポイント期間中で1ゼロクロスポイント期間ONかつ残りの1ゼロクロスポイント期間OFFとなる制御状態、
    または、前記商用交流電源の3ゼロクロスポイント期間中で2ゼロクロスポイント期間ONかつ残りの1ゼロクロスポイント期間OFFとなる制御状態、
    または、前記商用交流電源の4ゼロクロスポイント期間中で3ゼロクロスポイント期間ONかつ残りの1ゼロクロスポイント期間OFFとなる制御状態、
    または、前記商用交流電源の5ゼロクロスポイント期間中で4ゼロクロスポイント期間ONかつ残りの1ゼロクロスポイント期間OFFとなる制御状態、
    または、前記商用交流電源の6ゼロクロスポイント期間中で5ゼロクロスポイント期間ONかつ残りの1ゼロクロスポイント期間OFFとなる制御状態、
    または、前記商用交流電源のゼロクロスポイント間隔以上の連続ONとなる制御状態、のいずれかの制御状態にて前記交流負荷への通電を制御し、
    OFFからONへの切り換えおよびONからOFFへの切り換えを前記商用交流電源のゼロクロスポイントで行うことを特徴とする請求項1に記載の出力制御装置。
  3. 前記商用交流電源のゼロクロスポイント間隔以上の連続OFFとなる制御状態、
    または、前記商用交流電源の5ゼロクロスポイント期間中で1ゼロクロスポイント期間ONかつ残りの4ゼロクロスポイント期間OFFとなる制御状態、
    または、前記商用交流電源の4ゼロクロスポイント期間中で1ゼロクロスポイント期間ONかつ残りの3ゼロクロスポイント期間OFFとなる制御状態、
    または、前記商用交流電源の3ゼロクロスポイント期間中で1ゼロクロスポイント期間ONかつ残りの2ゼロクロスポイント期間OFFとなる制御状態、
    または、前記商用交流電源の2ゼロクロスポイント期間中で1ゼロクロスポイント期間ONかつ残りの1ゼロクロスポイント期間OFFとなる制御状態、
    または、前記商用交流電源の3ゼロクロスポイント期間中で2ゼロクロスポイント期間ONかつ残りの1ゼロクロスポイント期間OFFとなる制御状態、
    または、前記商用交流電源の4ゼロクロスポイント期間中で3ゼロクロスポイント期間ONかつ残りの1ゼロクロスポイント期間OFFとなる制御状態、
    または、前記商用交流電源の5ゼロクロスポイント期間中で4ゼロクロスポイント期間ONかつ残りの1ゼロクロスポイント期間OFFとなる制御状態、
    または、前記商用交流電源のゼロクロスポイント間隔以上の連続ONとなる制御状態、のいずれかの制御状態にて前記交流負荷への通電を制御し、
    OFFからONへの切り換えおよびONからOFFへの切り換えを前記商用交流電源のゼロクロスポイントで行うことを特徴とする請求項1に記載の出力制御装置。
  4. 前記商用交流電源のゼロクロスポイント間隔以上の連続OFFとなる制御状態、
    または、前記商用交流電源の4ゼロクロスポイント期間中で1ゼロクロスポイント期間ONかつ残りの3ゼロクロスポイント期間OFFとなる制御状態、
    または、前記商用交流電源の3ゼロクロスポイント期間中で1ゼロクロスポイント期間ONかつ残りの2ゼロクロスポイント期間OFFとなる制御状態、
    または、前記商用交流電源の2ゼロクロスポイント期間中で1ゼロクロスポイント期間ONかつ残りの1ゼロクロスポイント期間OFFとなる制御状態、
    または、前記商用交流電源の3ゼロクロスポイント期間中で2ゼロクロスポイント期間ONかつ残りの1ゼロクロスポイント期間OFFとなる制御状態、
    または、前記商用交流電源の4ゼロクロスポイント期間中で3ゼロクロスポイント期間ONかつ残りの1ゼロクロスポイント期間OFFとなる制御状態、
    または、前記商用交流電源のゼロクロスポイント間隔以上の連続ONとなる制御状態、のいずれかの制御状態にて前記交流負荷への通電を制御し、
    OFFからONへの切り換えおよびONからOFFへの切り換えを前記商用交流電源のゼロクロスポイントで行うことを特徴とする請求項1に記載の出力制御装置。
  5. 前記商用交流電源のゼロクロスポイント間隔以上の連続OFFとなる制御状態、
    または、前記商用交流電源の3ゼロクロスポイント期間中で1ゼロクロスポイント期間ONかつ残りの2ゼロクロスポイント期間OFFとなる制御状態、
    または、前記商用交流電源の2ゼロクロスポイント期間中で1ゼロクロスポイント期間ONかつ残りの1ゼロクロスポイント期間OFFとなる制御状態、
    または、前記商用交流電源の3ゼロクロスポイント期間中で2ゼロクロスポイント期間ONかつ残りの1ゼロクロスポイント期間OFFとなる制御状態、
    または、前記商用交流電源のゼロクロスポイント間隔以上の連続ONとなる制御状態、のいずれかの制御状態にて前記交流負荷への通電を制御し、
    OFFからONへの切り換えおよびONからOFFへの切り換えを前記商用交流電源のゼロクロスポイントで行うことを特徴とする請求項1に記載の出力制御装置。
  6. 前記商用交流電源のゼロクロスポイント間隔以上の連続OFFとなる制御状態、
    または、前記商用交流電源の2ゼロクロスポイント期間中で1ゼロクロスポイント期間ONかつ残りの1ゼロクロスポイント期間OFFとなる制御状態、
    または、前記商用交流電源のゼロクロスポイント間隔以上の連続ONとなる制御状態、のいずれかの制御状態にて前記交流負荷への通電を制御し、
    OFFからONへの切り換えおよびONからOFFへの切り換えを前記商用交流電源のゼロクロスポイントで行うことを特徴とする請求項1に記載の出力制御装置。
  7. 請求項1乃至6のいずれか一項に記載の出力制御装置と、
    加熱物を加熱する前記交流負荷としてのヒータと、を備えることを特徴とする温度制御装置。
  8. 請求項7に記載の温度制御装置と、
    前記加熱物としての定着部材と、を備えることを特徴とする定着装置。
  9. 前記定着装置を備えることを特徴とする画像形成装置。
  10. 請求項1乃至6のいずれか一項に記載の出力制御装置と、
    モータ、発光体、電磁石のうちの少なくともいずれか1つの交流負荷と、を備えることを特徴とする電気機器。
  11. コンピュータを、請求項1乃至6のいずれか一項に記載の出力制御装置として機能させるための出力制御プログラム。
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