JP2011215440A - 反射防止構造および光学機器 - Google Patents

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Abstract

【課題】反射防止構造に、高い反射防止性能と高い機械的強度を与える。
【解決手段】反射防止構造は、基板1上に、少なくとも、該基板から離れるに従って屈折率が低くなる屈折率傾斜層2を配置し、さらに屈折率傾斜層の上に屈折率が一様な均質層3を配置して構成される。そして、以下の条件を満足する。
nb−na>0.10
ただし、均質層の屈折率をnaとし、屈折率傾斜層の均質層側の有効屈折率をnbとする。
【選択図】図1

Description

本発明は、レンズ等の光学素子を基板として形成される反射防止構造に関する。
レンズ等の光学素子の表面での光の反射を防止する構造としては、誘電体多層膜の干渉を用いた反射防止膜以外に、入射波長以下の凹凸を有する構造(以下、微細凹凸構造という)が知られている。微細凹凸構造は、光が波長以下の微細な凹凸構造に対して均一な有効屈折率を有する層として反応する性質を利用したものである。
このような微細凹凸構造の有効屈折率は、該構造を構成する媒質の屈折率と空気の屈折率とを混合した平均としての屈折率と考えられる。微細凹凸構造に、基板としての光学素子との界面(基板界面)から空気に向かって媒質の密度が低くなるような構造を持たせ、有効屈折率が基板界面から空気に向かって徐々に低くなる屈折率傾斜を与えると、レンズと空気との界面での光の反射が防止される。
ただし、微細凹凸構造には、物理的又は機械的な強度を確保するのが困難であるとともに、凹凸があるために表面を拭くことができないという問題がある。
反射防止機能を有する微細凹凸構造としては、特許文献1にて開示されたものがある。特許文献1には、アスペクト比の高い微細凹凸構造の機械的強度を上げるために、低屈折率層としての多孔質層を凹凸の隙間に形成した微細凹凸構造が開示されている。多孔質層の屈折率は1.05とかなり低いため、該多孔質層を含む微細凹凸構造も良好な反射防止性能が得られる。また、凹凸の隙間を多孔質層で埋めるため、該隙間への塵埃の侵入を防止できる。
また、屈折率傾斜を利用した反射防止機能を有する薄膜としては、特許文献2にて開示されたものがある。特許文献2には、表示装置の表示面に設けた静電気の帯電防止や漏洩電磁界を低減させる表面基板処理膜において、帯電防止や漏洩電磁界低減のために必要な導電層が高屈折率であるために、導電層の表面に屈折率傾斜を持つ反射防止層を設けること開示されている。
特開2008−9408号公報 特開平8−83581号公報
しかしながら、特許文献1にて開示された微細凹凸構造では、凹凸の隙間に屈折率が1.05よりかなり低い多孔質層が配置されているので、機械的な強度は期待できない。特に凸部が、円錐形状のように先端に向かって細くなる形状を有する場合、微細凹凸構造の表面では凸部の割合がほぼ0となってほとんどが多孔質層のみとなるため、表面の機械的強度は多孔質層と同等となるための低いものとなる。
また、特許文献2に開示された表面基板処理膜は、表面の機械的強度は十分に高いものの、反射防止性能が十分ではない。この表面基板処理膜に設けられる反射防止層は、導電膜での反射を低減する程度の反射防止性能を有するに過ぎず、光学素子の表面での反射を防止するような高い反射防止性能を得るものではない。
本発明は、表面の機械的強度が高く、かつ反射防止性能も高い反射防止構造およびこれを用いた光学機器を提供する。
本発明の一側面としての反射防止構造は、基板上に、少なくとも、該基板から離れるに従って屈折率が低くなる屈折率傾斜層を配置し、さらに屈折率傾斜層の上に屈折率が一様な均質層を配置し、以下の条件を満足することを特徴とする。
nb−na>0.10
ただし、均質層の屈折率をnaとし、屈折率傾斜層の均質層側の有効屈折率をnbとする。
本発明によれば、表面の機械的強度が高く、かつ反射防止性能も高い反射防止構造を有する光学素子を実現することができる。さらに、広帯域で広い入射角度特性を有する反射防止構造を備えた光学素子を実現することができる。
本発明の実施例1である光学素子の反射防止構造を示す図。 本発明の実施例2である光学素子の反射防止構造を示す図。 本発明の実施例3である光学素子の反射防止構造を示す図。 本発明の実施例4である光学素子の反射防止構造を示す図。 本発明の実施例5である光学素子の反射防止構造を示す図。 本発明の実施例6である光学素子の反射防止構造を示す図。 本発明の数値例1および数値例2の屈折率構造を示す図。 本発明の数値例3および数値例4の屈折率構造を示す図。 本発明の数値例5および数値例6の屈折率構造を示す図。 本発明の数値例1および数値例2の分光反射率の計算値を示すグラフ 本発明の数値例3および数値例4の分光反射率の計算値を示すグラフ 本発明の数値例5および数値例6の分光反射率の計算値を示すグラフ 数値例1の他の屈折率構造を示す図。 メソポーラスシリカの構造を示す図。 屈折率勾配を持つメソポーラスSnOの構造を示す図。 中空MgFの構造を示す図。 実施例の光学素子を用いた光学機器の例(実施例7)を示す図。
以下、本発明の実施例について図面を参照しながら説明する。
図1〜図6には、本発明の実施例1〜6である反射防止構造を示している。ここでは、まず各実施例に共通する反射防止構造の概要について説明する。
本発明の実施例としての反射防止構造は、ベース部材である基板1の表面に形成されている。反射防止構造は、基板側に形成された屈折率傾斜層2と、該屈折率傾斜層2に対して基板1とは反対側に形成され、屈折率が一様(均一)である低屈折率層(均質層)3とを少なくとも含む。言い換えれば、反射防止構造は、基板側から順に、屈折率傾斜層2と低屈折率層3とを含む。
屈折率傾斜層2は、基板1との界面4から低屈折率層3との界面5に向かって、つまりは基板1から離れるほど、徐々に屈折率が低くなる屈折率傾斜(屈折率勾配ともいう)を有する層である。
屈折率傾斜層2は、例えば、反射防止構造に入射する光の波長以下の凹凸形状でできたベース層に、該ベース層よりも屈折率が低い低屈折率媒質(以下、充填媒質という)を充填することで形成してもよい。この場合、屈折率傾斜層内での充填媒質の充填率が基板1から離れるほど高くなるようにすればよい。ベース層を形成する媒質は、基板を形成する媒質と同じものであってもよく、充填媒質は低屈折率層を形成する媒質と同じものであってもよい。
なお、基板1と屈折率傾斜層2との間に、屈折率が一様(均一)な中間層(中間均質層)を少なくとも1層設けてもよい。
本発明の実施例の反射防止構造は、低屈折率層(均質層)3の屈折率をnaとし、屈折率傾斜層2の低屈折率層3側(均質層側)の有効屈折率をnbとするとき、以下の条件(1)を満足する。
nb−na>0.10 …(1)
また、本発明の実施例の反射防止構造は、以下の条件(2)を満足するとよりよい。
1.10<na<1.35 …(2)
さらに、本発明の実施例の反射防止構造において、屈折率傾斜層2と基板1は、基板1の屈折率をnsとし、屈折率傾斜層2における基板1側の界面4での有効屈折率をncとするとき、以下の条件(3)を満足するとよりよい。
|ns−nc|<0.10 …(3)
さらに、本発明の実施例の反射防止構造において、λo=550nmであるときに、該屈折率均一層3の屈折率naと低屈折率層3の厚さDaとが以下の条件(4)を満足するとよりよい。
0.1<na・Da/λo<0.5 …(4)
以下、本発明の反射防止構造に関して、下記に理論的な説明を述べる。
一般的に、屈折率が1.30(又は1.35)より低い媒質としては、メソポーラスシリカなどの多孔質媒質があげられる。多孔質媒質では、占める空孔の割合によって屈折率が変化する。空孔の割合が高い方がより低い屈折率を実現できる。しかしながら、機械的強度に関しては空孔の割合が低い方が強く、両者を同時には満たせない。
本発明の実施例では、反射防止構造表面の機械的強度を確保するために、低屈折率層3の屈折率を1.15から1.25程度に抑えている。これ以下に屈折率を低くすることは、強度的に難しい。強度を重視する場合には1.20以上とすることが望ましい。
強度により低屈折率層3の屈折率の下限が制約されるため、空気との屈折率差が生じる。このため、空気との界面でフレネル反射が生じる。
そこで、低屈折率層3と屈折率傾斜層2の界面5に屈折率差をつけることで、意図的に同程度のフレネル反射を生じさせている。そして、低屈折率層3の厚さを1/4λ程度とし、この両者のフレネル反射同士を干渉させ打ち消し合せている。
屈折率傾斜層2は界面5から界面4にかけて徐々に屈折率を高く変化させている。界面4では基板の屈折率とほぼ等しい屈折率とすることで、ここでのフレネル反射をなくしている。この屈折率勾配は、緩やかにする必要があり、約1/2λ以上の厚さとすることで、傾斜屈折率層での反射率を低く抑えられる。
これらの構成により、全体として、高い反射防止特性をもつ反射防止構造が可能となる。
図1に示す実施例1の反射防止構造についてより詳しく説明する。基板1の表面(基板上)には、屈折率傾斜層2および低屈折率層3が積層されている。屈折率傾斜層2の屈折率は、前述したように、基板1との界面4から低屈折率層3との界面5に向かって低くなっている。低屈折率層3はメソポーラスシリカにより形成された多孔質層(メソポーラス層)であり、均一な屈折率を有している。メソポーラスシリカは、図14に示すように、シリカ内に多数の微細孔を持つ。低屈折率層3の屈折率は、メソポーラスシリカに占める微細孔の割合で決まり、微細孔が多いほど屈折率が低くなる。
屈折率傾斜層2は、TiOとSiOの2元蒸着により形成された層である。TiOとSiOの2元蒸着では、2つの酸化物の混合比によって屈折率が変化する。SiOの濃度が高くTiOの濃度が低い方が、SiOの濃度が低くTiOの濃度が高い場合よりも屈折率が低くなる。
屈折率傾斜層2は、基板1との界面4でのSiOの濃度が最も低く、低屈折率層3との界面5に近づく(基板1から離れる)ほど該濃度が高くなる濃度勾配を有する。逆に言えば、基板1との界面4でのTiOの濃度が最も高く、低屈折率層3との界面5に近づく(基板1から離れる)ほど該濃度が低くなるような濃度勾配を有する。このような濃度勾配により、屈折率傾斜層2は、基板1との界面4での屈折率が最も高く、低屈折率層3との界面5に近づくほど屈折率が低くなる。
表1には、本実施例に対応する数値例1を示す。また、図7(A)には、数値例1の反射防止構造の屈折率構造(屈折率プロファイル)を示しており、横軸は層の厚さ(膜厚)(nm)を示し、縦軸は屈折率を示す。膜厚は、便宜的に基板1の屈折率傾斜層側の界面4を0とし、基板1から低屈折率層3に向かう方向をプラス方向として示す。これらのことは、後述する他の数値例の屈折率プロファイルを示す図でも同じである。
基板1の屈折率は1.80である。屈折率傾斜層2における基板側の界面4での屈折率は、基板1の屈折率と同じ値である。一方、屈折率傾斜層2における低屈折率層側の界面5での屈折率は1.46である。これに対し、低屈折率層3の屈折率1.25であり、界面5において、屈折率傾斜層2と低屈折率層3との間に0.21の屈折率差がある。
表2には、数値例1の設計値を示す。低屈折率層3のメソポーラスシリカの空孔率は46%である。屈折率傾斜層2でのSiOとTiOとの比率は、基板側の界面4で59:41であり、低屈折率層3側の界面5での100:0の比率まで徐々に変化する。
図10(A)のグラフには、数値例1の分光反射率(計算値)を示している。このグラフは、可視域の約400〜700nmから赤外域の1000nmまでの波長域において、入射角度が0°,15°,30°,45°,60°であるときの分光反射率をプロットしたものである。このことは、後述する他の数値例の分光反射率のグラフでも同じである。
このグラフに示すように、本数値例の反射防止構造は、可視域の全域において入射角度0°から45°の範囲において十分に低い反射率、つまりは十分に高い反射防止性能を示している。また、60°の高い入射角度においても、可視域の全域で4.5%程度の低い反射率に抑えられている。干渉による多層膜反射防止構造では、入射する光の波長(使用波長)以外では急激に反射率が増加する特性であることが多い。しかし、本数値例では、赤外波長域でも緩やかに特性が変化するのみで、入射角度0〜30°では、1000nmの赤外域でも反射率が2%程度上昇するに留まっている。
また、表1には、実施例1に対応する他の数値例である数値例2を示す。図7(B)には、数値例2の反射防止構造の屈折率プロファイルを示している。基板1の屈折率は1.8である。屈折率傾斜層2における基板側の界面4での屈折率は、基板1の屈折率と同じ値である。一方、屈折率傾斜層2における低屈折率層側の界面5での屈折率は1.49である。これに対し、低屈折率層3の屈折率1.20であり、界面5において、屈折率傾斜層2と低屈折率層3との間に0.29の屈折率差がある。
表2には、数値例2の設計値を示す。低屈折率層3のメソポーラスシリカの空孔率は56%である。屈折率傾斜層2でのSiOとTiOとの比率は、基板側の界面4で59:41であり、低屈折率層3側の界面5での96:4の比率まで徐々に変化する。
図10(B)のグラフには、数値例2の分光反射率(計算値)を示している。このグラフに示すように、本数値例の反射防止構造は、可視域の全域において入射角度0°から45°の範囲において十分に低い反射率、つまりは高い反射防止性能を示す。また、60°の高い入射角度においても、可視域の全域で5%程度の低い反射率に抑えられている。
また、表1には、実施例1に対応するさらに別の数値例である数値例4を示す。図8(B)には、数値例4の反射防止構造の屈折率プロファイルを示している。基板1の屈折率は2.00である。屈折率傾斜層2における基板側の界面4での屈折率は、基板1の屈折率と同じ値である。一方、屈折率傾斜層2における低屈折率層側の界面5での屈折率は1.56である。これに対し、低屈折率層3の屈折率1.15であり、界面5において、屈折率傾斜層2と低屈折率層3との間に0.31の屈折率差がある。
表2には、数値例2の設計値を示す。低屈折率層3のメソポーラスシリカの空孔率は46%である。屈折率傾斜層2でのSiOとTiOとの比率は、基板側の界面4で35:65であり、低屈折率層3側の界面5での88:12の比率まで徐々に変化する。
図11(B)のグラフには、数値例4の分光反射率(計算値)を示している。このグラフに示すように、本数値例の反射防止構造は、可視域の全域において入射角度0°から45°の範囲において十分に低い反射率、つまりは高い反射防止性能を示す。また、60°の高い入射角度においても、可視域の全域で4.3%程度の低い反射率に抑えられている。
図2に示す実施例2の反射防止構造についてより詳しく説明する。基板1の表面には、屈折率傾斜層2および低屈折率層3が積層されている。屈折率傾斜層2の屈折率は、前述したように、基板1との界面4から低屈折率層3との界面5に向かって低くなっている。低屈折率層3は、実施例1と同様にメソポーラスシリカにより形成され、均一な屈折率を有している。
また、屈折率傾斜層2は、メソポーラスSnOにより形成された多孔質層(メソポーラス層)であり、SnOに多数の微細な空孔が形成された構造を有する。メソポーラスSnOも、メソポーラスシリカと同様に、メソポーラスSnO内に占める空孔の割合が高いほど屈折率が低くなる。屈折率傾斜層2では、図15に示すように、基板1との界面4に近いほど空孔の割合が低くなっている。逆に言えば、低屈折率層3との界面5に近いほど空孔の割合が高くなっている。これにより、屈折率傾斜層2の屈折率は、基板1との界面4から低屈折率層3との界面5に向かって低くなる。
表3には、本実施例に対応する数値例1の設計値を示す。低屈折率層3のメソポーラスシリカの空孔率は46%である。屈折率傾斜層2におけるSnOの空孔率は、基板1側の界面4での20%から低屈折率層3側の界面5での54%まで徐々に変化する。これにより、屈折率プロファイルは、図7(A)に示すようになり、また、分光反射率は、図10(A)に示すようになる。
また、表3には、本実施例2に対応する数値例2の設計値を示す。低屈折率層3のメソポーラスシリカの空孔率は56%である。屈折率傾斜層2におけるSnOの空孔率は、基板1側の界面4での20%から低屈折率層3側の界面5での51%まで徐々に変化する。これにより、屈折率プロファイルは、図7(B)に示すようになり、また、分光反射率は、図10(B)に示すようになる。
表1に、本実施例に対応する他の数値例である数値例3を示す。図8(A)には、該数値例3の屈折率プロファイルを示している。
基板の屈折率は1.80である。屈折率傾斜層2における基板側の界面4での屈折率は、基板1の屈折率と同じ値である。一方、屈折率傾斜層2における低屈折率層側の界面5での屈折率は1.32である。これに対し、低屈折率層3の屈折率1.15であり、界面5において、屈折率傾斜層2と低屈折率層3との間に0.17の屈折率差がある。
表3には、数値例3の設計値を示す。低屈折率層3のメソポーラスシリカの空孔率は67%である。屈折率傾斜層2におけるSnOの空孔率は、基板1側の界面4での20%から低屈折率層3側の界面5での68%まで徐々に変化する。これにより、分光反射率は、図11(A)に示すようになる。
また、表3には、本実施例に対応する数値例4の設計値を示す。低屈折率層3のメソポーラスシリカの空孔率は46%である。屈折率傾斜層2におけるSnOの空孔率は、基板1側の界面4での0%から低屈折率層3側の界面5での44%まで徐々に変化する。これにより、屈折率プロファイルは、図8(B)に示すようになり、また、分光反射率は、図11(B)に示すようになる。
図3に示す実施例3の反射防止構造についてより詳しく説明する。基板1の表面には、屈折率傾斜層2および低屈折率層3が積層されている。屈折率傾斜層2の屈折率は、前述したように、基板1との界面4から低屈折率層3との界面5に向かって低くなっている。低屈折率層3は、実施例1と同様にメソポーラスシリカにより形成された多硬質層(メソポーラス層)であり、均一な屈折率を有している。
屈折率傾斜層2は、基板1を形成する媒質と同じ媒質からなるベース層に微細な凹凸を有するように形成されている。凹凸のピッチ(寸法)は、使用波長λより小さい1/2λ程度である。また、凸部は、基板1における界面4でほぼ100%の体積を占め、低屈折率層3側の界面5に近づくほど徐々に細くなって界面5において上端面を持つ、いわゆる円錐台又は四角錐台形状である。隣り合う凸部の隙間には、ベース層よりも屈折率が低い充填媒質である上記メソポーラスシリカが充填されている。屈折率傾斜層2でのメソポーラスシリカの充填率は、基板1から離れるほど高くなっており、この結果、屈折率傾斜層2の屈折率は、基板1側の界面4から界面5に向かって低くなる。
また、凸部が円錐台又は四角錐台形状を有するため、その上端面にて屈折率が不連続となり、低屈折率層3との間に界面5が存在することになる。
表4には、本実施例に対応する数値例1の設計値を示す。低屈折率層3のメソポーラスシリカの空孔率は46%である。屈折率傾斜層2の基板1側の界面4での充填媒質の充填率は100%である。このため、屈折率は、基板1から屈折率傾斜層2にかけて連続に変化する。
一方、充填媒質の充填率は界面5で38%となり、62%がメソポーラスシリカとなる。ここでの屈折率は1.46となり、低屈折率層3との屈折率差が生じる。
屈折率プロファイルは、図7(A)に示すようになり、また、分光反射率は、図10(A)に示すようになる。
表4には、本実施例に対応する数値例2の設計値を示す。低屈折層3のメソポーラスシリカの空孔率は56%である。屈折率傾斜層2の基板1側の界面4での充填媒質の充填率は100%である。このため、屈折率は、基板1から屈折率傾斜層2にかけて連続に変化する。
一方、充填媒質の充填率は界面5で48%となり、52%がメソポーラスシリカとなる。ここでの屈折率は1.49となり、低屈折率層3との屈折率差が生じる。
屈折率プロファイルは、図7(B)に示すようになり、また、分光反射率は、図10(B)に示すようになる。
表4には、本実施例に対応する数値例3の設計値を示す。低屈折層3のメソポーラスシリカの空孔率は67%である。屈折率傾斜層2の基板1側の界面4での充填媒質の充填率は100%である。このため、屈折率は、基板1から屈折率傾斜層2にかけて連続に変化する。
一方、充填媒質の充填率は界面5で26%となり、74%がメソポーラスシリカとなる。ここでの屈折率は1.32となり、低屈折率層3との屈折率差が生じる。
屈折率プロファイルは、図8(A)に示すようになり、また、分光反射率は、図11(A)に示すようになる。
表4には、本実施例に対応する数値例4の設計値を示す。低屈折層3のメソポーラスシリカの空孔率は46%である。屈折率傾斜層2の基板1側の界面4での充填媒質の充填率は100%である。このため、屈折率は、基板1から屈折率傾斜層2にかけて連続に変化する。
一方、充填媒質の充填率は界面5で41%となり、59%がメソポーラスシリカとなる。ここでの屈折率は1.56となり、低屈折率層3との屈折率差が生じる。
屈折率プロファイルは、図8(B)に示すようになり、また、分光反射率は、図11(B)に示すようになる。
図4に示す実施例4の反射防止構造についてより詳しく説明する。基板1の表面には、屈折率傾斜層2および低屈折率層3が積層されている。屈折率傾斜層2の屈折率は、前述したように、基板1との界面4から低屈折率層3との界面5に向かって低くなっている。低屈折率層3は、中空MgF(フッ化マグネシウム)により形成された多孔質層であり、均一な屈折率を有している。中空MgFは、図16に示すように中空のMgFが集結したものであり、球形状のMgFの内部と該球形状のMgF間の隙間に多くの空隙が存在するために低い屈折率が得られる。
屈折率傾斜層2には、微細な花弁状構造のAlが形成され、該花弁状構造にメソポーラスSnOが充填されている。このため、屈折率傾斜層2は、AlとメソポーラスSnOとの混合媒質である。花弁状構造は、基板1との界面4に花弁状構造の下部が配置されており、界面4での花弁状構造の密度(比率)はほぼ100%である。一方、花弁状構造の上部では、密度がほぼ0%となっている。
このような屈折率傾斜層2において、基板1側の界面4では屈折率が高く、Alの屈折率と同等の屈折率を有する。また、界面5では、メソポーラスSnOの屈折率と同等の屈折率を有する。
表5には、本実施例に対応する数値例1の設計値を示す。低屈折率層3の中空MgFの空孔率は34%である。屈折率傾斜層2において花弁状構造に充填されたソポーラスSnOの空孔率は54%である。これにより、屈折率プロファイルは、図7(A)に示すようになり、また、分光反射率は、図10(A)に示すようになる。
表5には、本実施例に対応する数値例2の設計値を示す。低屈折率層3の中空MgFの空孔率は47%である。屈折率傾斜層2において花弁状構造に充填されたソポーラスSnOの空孔率は51%である。これにより、屈折率プロファイルは、図7(B)に示すようになり、また、分光反射率は、図10(B)に示すようになる。
表5には、本実施例に対応する数値例4の設計値を示す。低屈折率層3の中空MgFの空孔率は60%である。屈折率傾斜層2において花弁状構造に充填されたソポーラスSnOの空孔率は68%である。これにより、屈折率プロファイルは、図8(A)に示すようになり、また、分光反射率は、図11(A)に示すようになる。
図5に示す実施例5(数値例5)の反射防止構造についてより詳しく説明する。表6および表7には、数値例5の設計値を示す。
本実施例では、屈折率が2.00である基板1の表面に、実施例1と同様に形成された屈折率傾斜層2と低屈折率層3とを設け、さらに基板1と屈折率傾斜層2との間に均一な屈折率1.80を有する下方均質層(中間層)6を配置した例である。
屈折率傾斜層2の屈折率は、基板側の界面である下方均質層6との界面4で下方均質層6の屈折率よりも低い1.60であり、該界面4から低屈折率層側の界面5(屈折率1.46)に向かって低くなっている。低屈折率層3の屈折率は、1.25である。
本数値例において、低屈折率層3のメソポーラスシリカの空孔率は46%である。屈折率傾斜層2でのSiOとTiOとの比率は、基板側の界面4で83:17であり、低屈折率層3側の界面5での100:0の比率まで徐々に変化する。屈折率プロファイルは、図9(A)に示すようになり、また、分光反射率は、図12(A)に示すようになる。
図12(A)に示すように、本数値例の反射防止構造は、可視域の全域において入射角度0°から45°の範囲において十分に低い反射率、つまりは十分に高い反射防止性能を示している。また、60°の高い入射角度においても、可視域の全域で5%程度の低い反射率に抑えられている。さらに、赤外波長域でも緩やかに特性が変化するのみで、入射角度0〜30°では、1000nmの赤外域でも反射率が1.5%程度上昇するに留まっている。
図6に示す実施例6(数値例6)の反射防止構造についてより詳しく説明する。表8には、数値例6の設計値を示す。
本実施例では、屈折率が2.00である基板1の表面に、実施例4と同様に形成された屈折率傾斜層2と低屈折率層3とを設け、さらに基板1と屈折率傾斜層2との間に均一な屈折率1.80を有する下方均質層(中間層)6を配置した例である。
屈折率傾斜層2の屈折率は、基板側の界面である下方均質層6との界面4で下方均質層6の屈折率よりも低い1.60であり、該界面4から低屈折率層側の界面5(屈折率1.32)に向かって低くなっている。低屈折率層3の屈折率は、1.15である。
本数値例において、低屈折率層3における中空MgFの空孔率は60%である。屈折率傾斜層2の基板側の界面4での花弁状構造(Al)と充填されたメソポーラスSnOとの比率は、58:42である。一方、屈折率傾斜層2の低屈折率層側の界面5での花弁状構造(Al)と充填されたメソポーラスSnOとの比率は、0:100である。また、本実施例では、下方均質層6は、Alにより形成されている。
屈折率プロファイルは、図9(B)に示すようになり、また、分光反射率は、図12(B)に示すようになる。
図12(B)に示すように、本数値例の反射防止構造は、可視域の全域において入射角度0°から45°の範囲において十分に低い反射率、つまりは十分に高い反射防止性能を示している。また、60°の高い入射角度においても、可視域の全域で2.5%程度の低い反射率に抑えられている。さらに、赤外波長域でも緩やかに特性が変化するのみで、入射角度0〜30°では、1000nmの赤外域でも反射率が0.5%程度上昇するに留まっている。
なお、上記各数値例の屈折率傾斜層2の屈折率プロファイルでは、界面4での最大の屈折率と界面5での最小の屈折率のみを数値で示し、その間の屈折率の変化を直線的な変化として示している。しかし、最大屈折率と最小屈折率との間の屈折率変化は直線的なもの限定されず、単調に低下するのであれば、図13に示すように曲線的に変化してもよい。例えば、屈折率傾斜層2の実際の製造上の観点や分光反射特性の適正チューニングの観点から、屈折率変化を曲線的にすることも可能である。
図17には、上記各実施例の反射防止構造を有する光学素子を用いた光学機器の例を示している。
図17(A)は、各実施例の光学素子を用いた、光学機器であるデジタルスチルカメラやビデオカメラ等の撮像装置の結像光学系(撮影レンズ)を示している。16は撮影レンズ部であり、内部に絞り18と各実施例の光学素子10を有する。17は結像面であり、CCDセンサ等の撮像素子が配置される。
光学素子10は、結像光学系のうち最も結像面17に近い位置に最終レンズとして配置され、該光学素子10の光入射面(レンズ面)に反射防止構造を有する。反射防止構造は、光入射面での反射を抑制し、フレア光を低減させる。
なお、各実施例の光学素子を、結像光学系のうち最終レンズ以外の位置に設けてもよいし、複数使用してもよい。また、各実施例の光学素子を、イメージスキャナや複写機のリーダーレンズ等、撮像装置の撮影レンズ以外の結像光学系内に使用してもよい。
図17(B)には、各実施例の光学素子を用いた、光学機器である双眼鏡(観察装置)の観察光学系を示している。29は対物レンズである。20は像を正立させるためのプリズムであり、図では展開して示している。27は絞りである。31は接眼レンズであり、その内部に各実施例の光学素子21を有する。32は評価面(瞳面)である。
光学素子21は、レンズであり、評価面32を向いたレンズ面に反射防止構造を有する。反射防止構造は、評価面側から接眼レンズ31に入射し、反射して評価面32に戻り観察者の眼に入射するような光を低減させる。
なお、各実施例の光学素子を、接眼レンズ31内に複数設けてもよい。また、各実施例の光学素子を、表面に反射防止構造を有するプリズム20として使用してもよいし、対物レンズ29内のレンズとして使用してもよい。また、各実施例の光学素子を、望遠鏡の観察光学系やカメラ光学ファインダ等、双眼鏡以外の観察光学系に使用してもよい。
以上説明した各実施例は代表的な例にすぎず、本発明の実施に際しては、各実施例に対して種々の変形や変更が可能である。
表面の機械的強度が高く、かつ反射防止性能も高い反射防止構造を有する光学素子およびこれを用いた光学機器を提供できる。
1 基板
2 屈折率傾斜層
3 低屈折率層
4,5 界面

Claims (12)

  1. 基板上に、少なくとも、該基板から離れるに従って屈折率が低くなる屈折率傾斜層を配置し、さらに前記屈折率傾斜層の上に屈折率が一様な均質層を配置し、以下の条件を満足することを特徴とする反射防止構造。
    nb−na>0.10
    ただし、前記均質層の屈折率をnaとし、前記屈折率傾斜層の均質層側の有効屈折率をnbとする。
  2. 前記均質層は、以下の条件を満足することを特徴とする請求項1に記載の反射防止構造。
    1.10<na<1.35
  3. 前記屈折率傾斜層と前記基板は、以下の条件を満足することを特徴とする請求項1又は2に記載の反射防止構造。
    |ns−nc|<0.10
    ただし、前記基板の屈折率をnsとし、前記屈折率傾斜層の基板側の有効屈折率をncとする。
  4. 前記屈折率傾斜層と前記基板の間に屈折率が一様な中間均質層を少なくとも1層設けたことを特徴とする請求項1又は2に記載の反射防止構造。
  5. 前記屈折率傾斜層は、波長以下の微細な凹凸形状でできた層に、それより低い屈折率を有する低屈折率媒質を充填した層であり、前記屈折率傾斜層での前記低屈折率媒質の充填率は前記基板から離れるに従って高くなることを特徴とする請求項1から3のいずれか一項に記載の反射防止構造。
  6. 前記屈折率傾斜層の波長以下の微細な凹凸形状は、前記基板と同じ媒質であることを特徴とする請求項5に記載の反射防止構造。
  7. 前記屈折率傾斜層の波長以下の微細な凹凸形状に充填する前記低屈折率媒質は、前記屈折率傾斜層の上に配置する前記均質層と同じ媒質であることを特徴とする請求項6に記載の反射防止構造。
  8. 前記均質層は、多孔質層であることを特徴とする請求項2から7のいずれか一項に記載の反射防止構造。
  9. 前記多孔質層は、シリカもしくはフッ化マグネシウムを含むことを特徴とする請求項8に記載の反射防止構造。
  10. 前記多孔質層は、メソポーラス層であることを特徴とする請求項8に記載の反射防止構造。
  11. 前記均質層は、以下の条件を満足することを特徴とする請求項1から10のいずれか一項に記載の反射防止構造。
    0.1<na・Da/λo<0.5
    ただし、Daは前記均質層の厚さであり、λo=550nmとする。
  12. 請求項1から11のいずれか一項に記載の反射防止構造を有することを特徴とする光学機器。
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