JP2013231779A - 反射防止構造及び光学部材 - Google Patents

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Abstract

【課題】垂直入射及び斜め入射に対しても低い反射率を得ることができ、かつ製造が容易で、機械的な強度が高い反射防止構造を提供する。
【解決手段】媒質1と空気Cとの境界に設けられたこの反射防止構造は、媒質1と媒質2とによって形成され、反射防止構造の有効屈折率をNeffとしたときに、Neff=rANA+rBNB(ただし、rA:媒質1の体積率、rB:媒質2の体積率、NA:媒体1の屈折率、NB:媒質2の屈折率)で表される有効屈折率が異なる層Aと層Bの2層を備え、媒質1の屈折率をN、媒質2の屈折率をNとしたときに、N>Nであり、層Aは媒質2からなり、層Bは、媒質1からなる反射防止波長域の最小波長以下の2次元凹凸構造(凸形微細構造3)を有している。
【選択図】図1

Description

本発明は、微細な2次元凹凸構造を有する反射防止構造、及び該反射防止構造を表面に有する光学部材に関する。
太陽電池や情報機器、固体照明(発光ダイオード等)などの光を利用する機器には、一般のガラスや樹脂と比較して高い屈折率の半導体や基板が用いられている。これら高い屈折率の部材に光が入射、或いは出射する際に界面で生じる反射光は、性能低下の一因となっている。
例えば太陽電池では、屈折率が3.5〜5.4のシリコン半導体が使用されていることが多い。このため、入射光(太陽光)が空気中からシリコンに入射した際に界面で反射が生じることによって、発電機能を持つシリコン内へ入射する光が減衰し、発電効率が低下する。
また、発光ダイオードなどでは、屈折率が2.4〜2.7の窒化ガリウムなどの半導体が用いられることが多い。このため、発光ダイオードで発生した光の一部が界面での反射で閉じ込められることによって、投入電力に対する明るさが低下する。
これら部材の界面で生じる反射光は、空気など周囲の媒質の屈折率と部材の屈折率とが異なることに起因して生じる。これは、屈折率の異なる媒質に光が入射する際に、界面における波の連続性によって入射側へ戻る成分が生じるためであり、「フレネルの公式」によって計算式から厳密に求められる。屈折率の高い材料を用いる場合、周囲物質との屈折率差が大きいために、部材界面での反射の割合が大きくなる。
性部材界面での反射を低減するために、光学部材の表面に反射防止のための薄膜を形成する方法が知られている。薄膜を形成することによって、周囲の物質、薄膜、部材のそれぞれの界面で生じる反射光を干渉させて、入射側へと戻る光の振幅を低減させることができる。
反射防止技術には、AR(Anti-Reflection)膜が多く採用されている。これは、界面に屈折率の低い材料の薄膜、屈折率の高い材料の薄膜を多層に形成する手法である(例えば、非特許文献1、特許文献1参照)。非特許文献1には、屈折率が低い材料の薄膜から高い材料の薄膜へと積層する構造の反射防止技術が開示されており、特許文献1には、屈折率の低い材料の薄膜と高い材料の薄膜を交互に積層する構造の反射防止技術が開示されている。
AR膜の場合、高い反射防止性能を得るための薄膜の屈折率と厚みが存在し、これらは界面を形成する物質の屈折率によって厳密に決定される。一方で薄膜を構成する物質は限定される。このため、実現可能な屈折率が限定され、反射防止性能が得られる波長域が狭くなるため、とくに斜め入射の場合に反射防止性能が低下するなどの問題があった。また、種々の材料を、厚みを制御して積層させるために生産性が低い。
ところで、近年、より優れた反射防止効果を得るために、上記したような光学部材の表面に薄膜をコーティングして反射防止する構造とは原理的に全く異なる技術として、光学部材の表面に光の波長よりも小さい微細構造、いわゆる「モスアイ構造」を形成することによって、擬似的に屈折率を制御して反射防止効果を得る技術が提案されている(例えば、特許文献2参照)。
ところで、特許文献2に記載の技術では、原理的に非常に低い反射率を実現可能であるものの、波長よりも小さい構造の形を高さ方向にも制御する必要があることから、量産製造が難しく生産性が低い。また、先端が非常に尖った構造となるために、他の部材や手指等が接触した場合に構造が倒れたり、傷が入ったりするなど強度が低い。
このため、モスアイ構造の強度を向上させるために、構造全体を低い屈折率の材料で被覆する技術が知られている(例えば、特許文献3参照)。
反射防止膜の特性と最適設計・膜作製技術、技術情報協会、2002第5章 反射防止膜の応用 P202〜P218 特許第3249992号公報 特表2008−508553号公報 特開2005−181740号公報
ところで、特許文献3に記載の技術では、低い屈折率の材料と空気の界面で反射光が発生する。この反射光成分は、界面に垂直に光が入射した場合は影響が小さいが、界面に斜めに入射した場合は影響が大きく、反射率が上昇する。また、光の波長よりも小さい構造を、高さ方向にも制御して形成する必要があることから、量産製造が難しく生産性が低い。
そこで、本発明は、垂直入射及び斜め入射に対しても低い反射率を得ることができ、かつ製造が容易で、機械的な強度が高い反射防止構造及び該反射防止構造を表面に有する光学部材を提供することを目的とする。
前記目的を達成するために請求項1に記載の発明は、第1の媒質と空気との境界に設けられた反射防止構造であって、前記反射防止構造は、空気側との略平坦な界面を有し、第2の媒質と前記第1の媒質とによって形成され、前記反射防止構造の有効屈折率をNeffとしたときに、
Neff=rANA+rBNB
ただし、rA:第1の媒質の体積率
rB:第2の媒質の体積率
NA:第1の媒体の屈折率
NB:第2の媒質の屈折率
で表される有効屈折率が異なる2層を備え、前記第1の媒質の屈折率をN、前記第2の媒質の屈折率をNとしたときに、N>Nであり、前記2層のうちの前記空気との間で界面を有する第1の層は、前記第2の媒質からなり、前記2層のうちの第1の媒質との間で界面を有する第2の層は、前記第1の媒質からなる反射防止波長域の最小波長以下の2次元凹凸構造を有していることを特徴としている。
請求項2に記載の発明は、前記2次元凹凸構造は前記第2の層の構造を前記第1の媒質と空気との境界に平行な面に投影した場合に、前記第1の媒質の占める面積の割合が10〜90%であることを特徴としている。
請求項3に記載の発明は、反射防止波長域の任意の波長をλとして、前記第1の層の有効屈折率をNeff1、厚みをd1、前記第2の層の有効屈折率をNeff2、厚みをd2としたときに、
d1=λ/4Neff1
d2=λ/4Neff2
であることを特徴としている。
請求項4に記載の発明は、前記第1の媒質の屈折率Nは2.1より大きく、前記第2の媒質の屈折率Nは1.3〜2.0であることを特徴としている。
請求項5に記載の光学部材は、光学部材の前記第1の媒質からなる透光性基材上に、請求項1乃至4のいずれか一項に記載の反射防止構造を有することを特徴としている。
本発明に係る反射防止構造によれば、目的の波長域にて、垂直入射光や斜め入射光に対して、界面での低い反射率を実現することができる。また、空気との界面に2次元凹凸構造が露出していないので、機械的な強度が高い反射防止構造を提供することができる。
これにより、例えば太陽電池の半導体内に入射する光(太陽光)を増加させ、高い発電効率を得ることが可能となる。また、例えばフォトダイオード内に入射する光を増加させ、高い感度を得ることが可能となる。更に、発光ダイオードなどの固体照明からの出射光を増加させ、高い発光効率を得ることが可能となる。
また、本発明の反射防止構造は、第1の媒質と第2の媒質の体積率によってのみ決定される有効屈折率の異なる2層によって形成され、特殊な異種材料を用いる必要がないため、生産性が高い。また、第1の媒質と第2の媒質の体積率を変化させることによって屈折率を制御でき、特定の材料によって薄膜を形成した場合と比較して高い反射防止効果を得ることが可能である。更に、波長以下の構造の精密制御が要らず、また先端が鋭利な構造を必要としないため、作製が容易で、構造の強度が高い。
本発明の反射防止構造において、空気側の層である第1の層の有効屈折率と第1の媒質側の第2の層の有効屈折率は、第1の媒質の屈折率Nより小さい必要がある。第1の媒質の屈折率Nと第2の媒質の屈折率Nの関係をN>Nとすることによって、第1の層の有効屈折率と第2の層の有効屈折率をNとNの間の任意の値に制御することが可能である。
次に、本発明に係る反射防止構造について説明する前に、例えば図10に示すような、空気と媒質1の間に媒質2を有する場合の反射防止構造において、反射光を低減できる原理について以下に説明する。
屈折率1.0の空気と媒質2の界面では通常「フレネルの公式」に従った反射光が発生し、光の干渉を利用して、この境界での反射光を低減することができる。
図10に示すように、空気側から、光の波長と同等程度の厚さの媒質2を通り、媒質1へ光が入射する場合、空気と媒質2の界面、媒質2と媒質1の界面で、それぞれ入射側へ戻る成分I、Iが発生する。I、Iの波の振幅が同じで、位相が逆になる場合、この2つの成分I、Iは打ち消しあい、合成された反射光は低減される。
干渉によって反射光を低減するためには、それぞれの界面で入射側に戻る成分が、干渉によってそれぞれ打ち消しあう振幅を有する必要がある。この振幅は界面を形成している媒質の屈折率によって決まるが、望む振幅が得られる材料を得ることは一般に困難である。
媒質1と媒質2を用いて、反射防止波長域の最小波長以下の構造を設けることによって、通常の物質では実現不可能な、反射防止に効果的な屈折率を得ることが可能である。波長以下の構造では、光はその構造を認識することができず、構造を形成する媒質それぞれの平均的な媒質が存在するものとして振る舞う。
このとき、この平均的な媒質の屈折率は、有効屈折率をNeffとして、以下の式で求められる。
Neff=rANA+rBNB
rA、rB:媒質1,2の体積率
NA、NB:媒質1,2の屈折率
また、干渉の効果は、ベクトル図を用いて説明することができる。前記各界面での入射側に戻る成分を、例えば図11で示すようなベクトルで表すことができる。このベクトルは、X軸の正方向からの傾きが波の位相を、長さが振幅を表し、波の重ね合わせはこのベクトルの和で表現される。よって、各界面での入射側に戻る成分をベクトルで表し、和を取ることによって反射光の波の振幅を考えることができる。
図12(a)は、図10に示した反射防止構造の場合のベクトルを表した図である。この図に示すように、IとI2が同じ振幅で、逆の位相であるために、反射光はゼロとなる。ここで、IとI2の振幅は、反射防止構造がない場合を1とするとその半分である。
これに対して、例えば図12(b)に示した図は、波長が異なる、斜めから入射するなどの反射防止の条件から外れた場合のベクトルを表したものである。この図に示すように、波長が異なる光や、斜めから入射する場合などは、I1に対してI2の位相がずれ、合成された波I1+I2が発生する。位相ずれをφとして、I1+I2はsinφ/2(φが十分小さい場合には≒φ/2)である。例えば図12(a)に示した場合の波長より20%長い波長に対しては、φ=0.52rad(≒30°)、振幅が0.49/2≒0.25となり、振幅の2乗である反射率は、反射防止構造を設けていない場合の6%分だけ存在する。
図12(b)に示すように、異なる波長では位相が異なってくるために、干渉による打ち消し合いが不十分となる。また、斜めの方向からの入射など、光から見た通過距離が異なるにも位相が異なり、反射の低減効果が不十分となる。
これに対し、図13に示すように、空気と媒質1の間に設ける本発明の反射防止構造は、有効屈折率の異なる2層(層A、層B)を有することで界面を3つ設け、3つの波の干渉によって打ち消し合いを実現することによって、広い波長域や広い入射角度でも低い反射率を実現することができる。この反射防止構造は、媒質1と媒質2とによって形成されている。
図13に示すように、空気とこの反射防止構造の境界である界面1、反射防止構造内での有効屈折率の異なる境界である界面2、反射防止構造と媒質1との境界である界面3の3つの界面で、入射側に戻る成分I1、I2、I3が発生する。例えば、ある波長でI1とI3は同じ位相、振幅となるように、I2はI1と逆の位相、2倍の振幅となるように反射防止構造を制御する。このとき、この波長では、I1とI3の和がI2と打ち消しあい、低い反射率が実現可能である。
以下、本発明の反射防止構造について、図14に示したベクトル図を用いて、斜め入射光や広い波長域に対しても低い反射率を実現可能であることを説明する。
図14(a)は、図13に示した反射防止構造に対して、目的とする波長、角度で入射した場合のベクトルを表した図である。図14(a)に示すように、図13の界面1での波I2を位相の基準とし、図13の界面1と界面3での波、I1とI3が逆の位相、I2のベクトルの長さはI1とI3の2倍となっており、3つの波の和がゼロになる。ここで、I2では1/2、I1とI3では1/4である。
これに対して、目的とする波長や角度からずれた場合、I2を基準としてI1とI3の位相がずれ、図14(b)に示すベクトルのような関係になる。このときI1とI3の波の和は、I2よりも(1−cosφ)だけ小さくなり、1/2×(1−cosφ)(φが十分に小さい場合には、≒(φ/2)2)に比例した振幅をもつ反射が発生する。
しかしながら、多くの場合においてφ/2は絶対値が1より小さいため、反射光は低く抑えることができる。例えば、図14(a)の場合における波長より20%長い波長に対してはφ=0.52rad(≒30°)であり、I1+I2+I3の振幅は、0.13/2≒(0.52/2)2=0.066、反射率は反射防止構造を設けていない場合の0.4%に抑えることができる。
また、いわゆる「モスアイ構造」と呼ばれる、段階的に屈折率が変化する反射防止構造の場合は、例えば、図15(a)に示すようなベクトル図で表すことができる。段階的に屈折率が変化していることによって、長さの短いベクトルが各位相で連続的に繋がるが、ここでは、10のベクトルで代表させている。この場合、長さは1/10である。
そして、図15(a)から位相がずれた場合には、図15(b)に示すような関係となる。このとき、連続的に繋がったベクトルの過不足分の面積分だけ、反射の波の振幅が発生する。この面積は、φ/(2π)に比例し、例えば、図15(a)の波長より20%長い波長に対しては、φ=0.52rad(≒30°)、合成波の振幅は0.52/(2π)=0.083、反射率は反射防止構造を設けていない場合の0.7%となり、本発明の反射防止構造よりも大きくなる。
本発明の実施形態に係る反射防止構造を有する光学部材を示す概略断面図。 本発明の実施形態に係る反射防止構造を有する光学部材を示す概略斜視図。 本発明の実施形態の変形例に係る反射防止構造を有する光学部材を示す概略斜視図。 本発明の実施例1に係る反射防止構造による反射率の算出結果を示す図。 本発明の実施例2に係る反射防止構造による反射率の算出結果を示す図。 本発明の比較例1における反射防止構造を有していない光学部材を示す概略斜視図。 本発明の比較例1における反射防止構造を有していない場合の反射率の算出結果を示す図。 本発明の比較例2における反射防止構造を有する光学部材を示す概略斜視図。 本発明の比較例2における反射防止構造による反射率の算出結果を示す図。 一般的な反射防止構造による反射率低減の原理を説明するための図。 一般的な反射防止構造による反射率低減の原理を説明するための図。 一般的な反射防止構造による反射率低減の原理を説明するための図。 本発明の反射防止構造による反射率低減の原理を説明するための図。 本発明の反射防止構造による反射率低減の原理を説明するための図。 モスアイ構造(反射防止構造)による反射率低減の原理を説明するための図。
以下、本発明を図示の実施形態に基づいて説明する。図1は、本発明の実施形態に係る反射防止構造を有する光学部材を示す概略側面図、図2は、その斜視図である。
図1、図2に示すように、本実施形態に係る反射防止構造は、光学部材(例えば、太陽電池や固体照明などの半導体基板や、情報機器などに用いられるレンズなど)の透光性基材としての媒質1と空気Cとの境界に設けられており、この反射防止構造の有効屈折率をNeffとしたときに、
Neff=rANA+rBNB
ただし、rA:媒質1の体積率
rB:媒質2の体積率
NA:媒体1の屈折率
NB:媒質2の屈折率
で表される有効屈折率が異なる2層(層A,層B)を備えている。
第1の層としての層Aは、空気Cとの略平坦な界面を有する平坦状の媒質2によって構成されている。第2の層としての層Bは、媒質1上に形成した媒質1からなる2次元に配列された凸形微細構造3と、各凸形微細構造3の間に位置する媒質2によって構成されている。このように、凸形微細構造3の全体(上面及び側面)は媒質2によって覆われている。
媒質1の屈折率Nと媒質2の屈折率Nは、N>Nの関係を満たすように設定されている。媒質2の屈折率Nは1.3〜2.0の範囲であり、媒質1の屈折率Nは2.1以上である。
層Bの凸形微細構造3は、本実施形態では円柱状に形成されている。また、図3に示すように、媒質1からなる層Bに2次元に配列された円形孔状の凹形微細構造3aを設けてよい。このように凹形微細構造3aとすることによって、構造の繋がった平坦面が上面にあるため、製造時に傷つき難く、生産性が向上する。更に、円柱状の凸形微細構造3や円形孔状の凹形微細構造3a以外にも、例えば、四角柱状の凸形微細構造や四角孔状の凹形微細構造としてもよい。このように、層Bは2次元に配列された凹凸構造を有している。
層Bの凹凸構造(凸形微細構造3、凹形微細構造3a)は、例えば、ガラス、無機物などを用いて、エッチングなどで形成することができる。
層Bの凹凸構造(凸形微細構造3、凹形微細構造3a)の製造方法としては、例えば、フォトリソグラフィーによるレジストの露光後に、レジストをマスクにしてエッチングする。また、電子線リソグラフィーによるレジストの露光後に、レジストをマスクにしたエッチングを行う。更に、粒子を配列させ、粒子をマスクにしたエッチングを行う。これらの製造方法によって、反射防止波長域の最小波長以下の凹凸構造(凸形微細構造3、凹形微細構造3a)を形成することができる。
層Aは、例えば、別の基板上に形成した薄膜を層Bの上に転写することによって形成可能である。薄膜の形成方法は、スピンコートやスパッタ、蒸着など一般的に用いられる方法を用いることが可能である。
層Bの凹凸構造(凸形微細構造3、凹形微細構造3a)の大きさ(凸部の間隔や凹部の間隔)は、反射防止波長域の最小波長以下に設定されている。なお、層Bの凹凸構造の大きさが最小波長以下より大きいと、回折光が発生し、反射率の上昇や着色の原因となる。
層Bの凹凸構造(凸形微細構造3、凹形微細構造3a)は、生産性や構造の強度に応じて適切な厚さに選択可能であり、例えば、波長380nm〜780nmの可視光に対しては、最小波長の380nm以下、望ましくは300nm以下、更に望ましくは250nm以下の大きさに形成する。
層Bの凹凸構造(凸形微細構造3、凹形微細構造3a)が300nm以下の大きさの場合には、斜め入射光に対しても回折光が生じることはなく、250nm以下の大きさの場合には、周期的な構造であっても幅広い入射角度に対して、回折光が生じない。
なお、層Bの2次元に配列される凹凸構造(凸形微細構造3、凹形微細構造3a)の周期性に関しては、例えば、フォトリソグラフィーや電子線リソグラフィーによる製造の場合には、規則的な構造の作製が容易である。
反射防止構造を構成する媒質(媒質1、媒質2)としては、例えば以下のような材質(材料)を任意に選択することができる。
媒質1としては、屈折率Nが2.1より大きい材質を選択することができる。例えば、AlAs(屈折率3.0〜4.0)、GaAs(3.7〜5.0)、GaN(2.4〜2.7)、InAs(3.0〜4.5)、InP(3.5〜4.4)、Si(3.5〜5.4)、GaP(3.2〜4.4)などの半導体や、TiO(2.3〜2.7)などの金属酸化物などを用いることができる。
媒質2としては、屈折率Nが1.3より大きく屈折率Nよりも小さい材質の中から、生産性、構造の作製方法、構造の強度などに応じて選択することができる。例えば、SiO(屈折率1.5)やMgF(1.38)などの無機物などを用いることができる。この場合、反射防止構造の最表面が硬い材質となるため、強度が高い。
また、媒質2として、エポキシ樹脂(屈折率1.5)、シリコン樹脂(1.5)、アクリル樹脂(1.5)、フッ素樹脂(1.34)、スチレン樹脂(1.6)、ポリカーボネート樹脂(1.6)などの樹脂を用いることもできる。この場合、塗布などの方法を用いることができるため、低コストで生産性が高い。更に、光感応性の重合開始材を添加するなどして光硬化性の樹脂として用いる、或いは熱硬化性樹脂として用いるなど、製造方法や用途に応じて架橋方法を選択することができる。
層Aの有効屈折率をNeff1、層Bの有効屈折率をNeff2は、空気Cの屈折率を1とした場合、媒質1の屈折率Nに応じて、媒質1と媒質2の屈折率の範囲で調整することができる(1<Neff1<Neff2<N)。
この場合に、各界面((空気Cと層Aの界面(以下、「界面1」という)、層Aと層Bの界面(以下、「界面2」という)、層Bと媒質1の界面(以下、「界面3」という))において、入射側に戻る成分の振幅が小さく、反射率をより低減させることができる。
更に、層Aの有効屈折利率Neff1と層Bの有効屈折利率Neff2を、以下の条件を満足するように設定することが望ましい。
(N 1/4−1)×0.5+1<Neff1<(N 1/4−1)×1.5+1
(N 3/4−1)×0.5+1<Neff2<(N 3/4−1)×1.5+1
であることが望ましい。
更に望ましくは、層Aの有効屈折利率Neff1と層Bの有効屈折利率Neff2を、以下の条件を満足するように設定する。
(N 1/4−1)×0.8+1<Neff1<(N 1/4−1)×1.3+1
(N 3/4−1)×0.8+1<Neff2<(N 3/4−1)×1.3+1
そして、最も望ましい層Aの有効屈折利率Neff1と層Bの有効屈折利率Neff2のうちの一つは、以下の条件を満足することである。
(N 1/4−1)×0.9+1<Neff1<(N 1/4−1)×1.1+1
(N 3/4−1)×0.9+1<Neff2<(N 3/4−1)×1.1+1
このように、層Aの有効屈折利率Neff1と層Bの有効屈折利率Neff2を最も望ましい条件に設定することにより、界面1と界面3での入射側に戻る成分の振幅がほぼ等しく、界面2で入射側に戻る成分の振幅が、界面1の倍となる。この場合、界面1と界面2の合成波を界面2と打ち消し合わせることができ、低い反射率を実現することが可能である。
更に、最も望ましい層Aの有効屈折利率Neff1と層Bの有効屈折利率Neff2のもう一つは、以下の条件を満足することである。
(N 1/4−1)×1.01+1<Neff1<(N 1/4−1)×1.3+1
eff2=N・N/Neff1
この条件を満足する場合には、界面1と界面3での入射側に戻る成分の振幅がほぼ等しく、界面2で入射側に戻る成分の振幅の1/2よりも僅かに大きくなる。この場合、斜め入射光や異なる波長に対して、界面1と界面3の合成波を界面2と打ち消し合わせることができ、幅広い波長や角度に対して低い反射率を実現することが可能である。
また、本実施形態における反射防止構造において、層Bの構造を媒質1と空気Cとの境界に平行な面に投影した場合に、層Bのうちの媒質1(凹凸構造(凸形微細構造3、凹形微細構造3a)の占める面積の割合が10〜90%となるように設定する。層Bのうちの媒質1の占める割合をこの範囲とすることによって、反射率の低減に必要な有効屈折率を得ることが可能である。また、層Bの強度を高めることが可能である。
層Bにおける媒体1の占める面積の割合が10%より小さく、90%より大きいと、反射防止に必要な屈折率差が得られない。また、望ましくは、層Bにおける媒体1の占める面積の割合が、層Bに関しては20〜70%の範囲とすることで、高い反射防止効果が得られる。更に望ましくは、層Bにおける媒体1の占める面積の割合が、20〜50%の範囲とすることで、より高い反射防止効果が得られる。
また、本実施形態における反射防止構造において、層Aの有効屈折利率をNeff1、厚みをd1、層Bの有効屈折利率をNeff2、厚みをd2、反射防止波長域の任意の波長をλとした場合、d1、d2が以下の条件を満足するように設定した。
d1=λ/4Neff1
d2=λ/4Neff2
このように、この場合は層Aと層Bの厚みd1、d2が、それぞれその媒体内での波長の1/4に相当する反射防止構造である。層Aと層Bの厚さを波長の1/4とすることによって、図13に示したように、目的の波長で界面1、界面3と、界面2との位相を反転することができ、反射率を低減することが可能である。
このように、本実施形態の反射防止構造によれば、異なる波長の光や斜め入射の光に対しても低い反射率を得ることができ、かつ製造が容易で、機械的な強度が高い反射防止構造を提供することができる。
また、本実施形態の反射防止構造を有する光学部材によれば、高い反射防止効果を得ることができる光学部材を提供することができる。このように、本発明の反射防止構造を有する光学部材は表面の反射を低く抑えることができるために、例えば照明や太陽電池、表示素子、情報機器などの高効率化、高品位化、低ノイズ化を実現することが可能となる。なお、ここで光学部材とは、例えば太陽電池や固体照明などの半導体基板や、情報機器などに用いられるレンズなどが挙げられる。
次に、本発明の反射防止構造による反射率の低減効果を評価するために、以下に示す実施例1、2と比較用の比較例1、2の反射防止構造を作製した。
なお、反射率の低減効果を評価するために、RCWA(厳密結合波解析)法による電磁波解析シミュレーションソフトDiffract MOD(R-Soft社)を用いて、反射率計算を行った。
この反射率計算における条件を、以下のように設定した。
反射防止波長域:380〜780nm(空気側から入射する光は可視光)
入射光は空気中から媒質1(光学部材の透光性基材)側へ入射し、空気と媒質1の界面の法線方向に対して入射角を0°、40°、60°とした場合の、380〜780nmの波長範囲での反射率の平均値を算出した。
〈実施例1〉
実施例1では、図2に示した反射防止構造において、層Bの2次元に配列された凸形微細構造3は、媒体1としてのSiで形成された周期100nm、高さ50nm、幅75nmの円柱状構造体である。層Bの凸形微細構造3の周囲には媒質2としての樹脂が充填されている。
層Aは、媒質2としての樹脂(厚さ:91nm)によって形成されている。なお、媒体1としてのSiの屈折率Nは4.0であり、媒質2としての樹脂の屈折率Nは1.41である。
図4は、実施例1における反射率の算出結果を示す図である。この算出結果から明らかなように、実施例1の反射防止構造では、斜め方向から入射した場合でも低反射率を実現できる。よって、例えば太陽電池等に用いた場合に、反射によって損失する光が減少するため、高い発電効率が得られる。
〈実施例2〉
実施例2では、図3に示した反射防止構造において、層Bの2次元に配列された凹形微細構造3aは、媒体1としてのSiで形成された周期100nm、深さ49nm、幅78nmの円形孔状構造体である。
層Aは、媒質2としての樹脂(厚さ:97nm)によって形成されている。なお、媒体1としてのSiの屈折率Nは4.0であり、媒質2としての樹脂の屈折率Nは1.41である。
図5は、実施例2における反射率の算出結果を示す図である。この算出結果から明らかなように、実施例2の反射防止構造では、界面の法線方向や斜め方向から入射した場合でも幅広い波長域で低反射率を実現できる。よって、例えば太陽電池等に用いた場合に、反射によって損失する光が減少するため、高い発電効率が得られる。また、フォトダイオードなど受光素子に用いた場合に、幅広い範囲で高い感度が得られる。
〈比較例1〉
比較例1では、図6に示すように、光学部材の透光性基材としての平坦状のSiからなる媒質1に可視光を入射させた場合である(この媒質1上に反射防止構造を有していない)。なお、媒体1としてのSiの屈折率Nは4.0である。
図7は、比較例1における反射率の算出結果を示す図である。この算出結果から明らかなように、界面の法線方向や斜め方向からの入射光に対して表面での反射率が高い。よって、例えば太陽電池として用いた場合には、この反射率の分だけ効率が低下する。
〈比較例2〉
比較例2では、図8に示すように、Siからなる媒体1上に同じ媒体で高さ300nm、直径100nmの先端が砲弾状に突起した円錐状のモスアイ構造10を形成した。なお、媒体1としてのSiの屈折率Nは4.0である。
図9は、比較例2における反射率の算出結果を示す図である。この算出結果から明らかなように、比較例1の場合よりも反射率低減効果が得られるが、特に斜め方向からの入射光に対しては反射率低減効果が不十分である。よって、例えば太陽電池などの効率低下を招く。更に、このモスアイ構造10は、表面先端が鋭利な構造が存在するため、構造の崩れなどによる性能低下や外観品位の低下を招く。
1 媒体(第1の媒体)
2 媒体(第2の媒体)
3 凸形微細構造(2次元凹凸構造)
3a 凹形微細構造(2次元凹凸構造)
A 層(第1の層)
B 層(第2の層)

Claims (5)

  1. 第1の媒質と空気との境界に設けられた反射防止構造であって、
    前記反射防止構造は、空気側との略平坦な界面を有し、第2の媒質と前記第1の媒質とによって形成され、前記反射防止構造の有効屈折率をNeffとしたときに、
    Neff=rANA+rBNB
    ただし、rA:第1の媒質の体積率
    rB:第2の媒質の体積率
    NA:第1の媒体の屈折率
    NB:第2の媒質の屈折率
    で表される有効屈折率が異なる2層を備え、
    前記第1の媒質の屈折率をN、前記第2の媒質の屈折率をNとしたときに、N>Nであり、
    前記2層のうちの前記空気との間で界面を有する第1の層は、前記第2の媒質からなり、
    前記2層のうちの第1の媒質との間で界面を有する第2の層は、前記第1の媒質からなる反射防止波長域の最小波長以下の2次元凹凸構造を有していることを特徴とする反射防止構造。
  2. 前記2次元凹凸構造は、前記第2の層の構造を前記第1の媒質と空気との境界に平行な面に投影した場合に、前記第1の媒質の占める面積の割合が10〜90%であることを特徴とする請求項1に記載の反射防止構造。
  3. 反射防止波長域の任意の波長をλとして、前記第1の層の有効屈折率をNeff1、厚みをd1、前記第2の層の有効屈折率をNeff2、厚みをd2としたときに、
    d1=λ/4Neff1
    d2=λ/4Neff2
    であることを特徴とする請求項1又は2に記載の反射防止構造。
  4. 前記第1の媒質の屈折率Nは2.1より大きく、前記第2の媒質の屈折率Nは1.3〜2.0であることを特徴とする請求項1乃至3のいずれか一項に記載の反射防止構造。
  5. 光学部材の前記第1の媒質からなる透光性基材上に、請求項1乃至4のいずれか一項に記載の反射防止構造を有することを特徴とする光学部材。
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