JP2011213462A - ブーム付きコンクリートポンプ車のブーム旋回制限方法及び装置 - Google Patents

ブーム付きコンクリートポンプ車のブーム旋回制限方法及び装置 Download PDF

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Abstract

【課題】 アウトリガ片側張出状態で安定使用可能にする。
【解決手段】 アウトリガ2L,3Lと2R,3Rを備えた車体1上に、旋回テーブル5を介してブーム6を設ける。旋回テーブル5の外周部に、ブーム6の直下位置から、旋回軸心を中心とする円周方向の両側へアウトリガ片側張出状態のときのブーム旋回最大許容角度の1/2の中心角で延びる形状の円弧プレート11を設ける。車体1上に、ブーム6を車体後方へ向けて配置するときに円弧プレート11の両端寄りに臨む検出器12A,12Bを設ける。作業実施側選択スイッチにより車体1の右側での作業状態が選択されると、ブーム旋回制御器により、両検出器12A,12Bがオンの場合は左旋回のみを許可し、検出器12Aがオンで検出器12Bがオフの場合は左右の旋回を許可し、両検出器12A,12Bがオフの場合は、右旋回のみを許可させる。
【選択図】図1

Description

本発明は、旋回可能な多段式のブームに沿わせてコンクリート配管を取り付けてなる形式のブーム付きコンクリートポンプ車において、該コンクリートポンプ車の転倒を防止するために上記ブームの旋回可能な範囲を制限するようにするブーム付きコンクリートポンプ車のブーム旋回制限方法及び装置に関するものである。
コンクリートポンプ車のうち、たとえば、高層建築物の建造に伴う高所でのコンクリート打設作業、広範囲のコンクリート打設作業、コンクリートポンプ車の停車位置から所要距離離れた個所でのコンクリート打設作業等においては、図6にその一例の概略を示す如きブーム付きコンクリートポンプ車が広く利用されている。
すなわち、図6に示したブーム付きコンクリートポンプ車は、前後左右にアウトリガ2,3を張り出し可能に備えている車体1の後部に、ホッパ4と、該ホッパ4内のコンクリート(生コンクリート)を吸入して吐出するようにしてある図示しないコンクリートポンプが設けてある。
上記車体1上の前側位置には、旋回テーブル5を旋回自在に設置し、該旋回テーブル5の上側に、折り畳み・伸展可能な多段式(図では3段式)のブーム6の基端部が起伏動作可能に取り付けてある。
更に、上記図示しないコンクリートポンプによってホッパ4内から吸入して吐出されたコンクリート(生コンクリート)を輸送するためのコンクリート配管7を、上記車体1上に沿わせた後、旋回テーブル5内を立上げて上記多段式のブーム6の各段に沿わせて支持させてある。
上記コンクリート配管7の先端には、可撓性を有するホース8を接続して、該ホース8を、上記ブーム6の最上段の先端部に取り付けたホースガイド9にガイドさせて垂下させ、更に、該ホース8の先端に先端ホース10を接続してなる構成として、該先端ホース10の先端吐出口を直接、あるいは、延長ホースを介し打設個所に臨ませて打設を行わせることができるようにしてある。
ところで、上記構成としてあるブーム付コンクリートポンプ車を用いてコンクリートの打設作業を行う際に上記旋回テーブル5の旋回に伴って上記ブーム6を旋回させると、該ブーム6(ブーム6に支持させたコンクリート配管7の自重及び該コンクリート配管7内を圧送されるコンクリートの重量を含む)の重心の位置が変化するため、ブーム付きコンクリートポンプ車における車体1と上記ブーム6の合成された重心の位置が移動する。又、この車体1とブーム6の合成された重心位置の移動量は、上記ブーム6の各段を水平方向(横方向)に伸ばした姿勢で旋回させるときに最大となる。
そのため、上記ブーム付きコンクリートポンプ車では、図7に示すように、車体1の前部の左右両側位置に設けたフロントアウトリガ2L,2Rと、車体1の後部の左右両側位置に設けたリアアウトリガ3L,3Rを左右方向へそれぞれ完全張出状態とすると、車体1の左側の前後の各アウトリガ2Lと3Lのジャッキが設けてある先端部同士を結ぶ直線bと、車体1の右側の前後の各アウトリガ2Rと3Rのジャッキが設けてある先端部同士を結ぶ直線cが、上記ブーム6(図6参照)を水平方向に伸ばした状態で旋回させるときの車体1と該ブーム6の合成された重心の軌跡aの外側で、且つ転倒に対する安定性の余裕幅を確保できる位置に配置されるように設定してある。
これにより、上記ブーム付コンクリートポンプ車は、コンクリートの打設作業時には、上記各アウトリガ2L,2R,3L,3Rのすべてを完全張出状態とさせることにより、上記ブーム6を水平方向に伸ばした状態で360度全旋回させても、転倒が生じないようにしてある(たとえば、特許文献1参照)。
特開2004−210540号公報
ところが、上記図7に示したようなブーム付きコンクリートポンプ車を、たとえば、道路の路肩等に設置してコンクリート打設作業を行う場合、車体1の左右の各アウトリガ2L,3Lと2R,3Rを車体1の左右方向へ完全張出状態とすると、道路中央寄りに位置する各アウトリガ2Lと3L、又は、各アウトリガ2Rと3Rが、道路を塞いでしまい、通行の邪魔になることがある。
又、都市部等では、コンクリート打設現場におけるブーム付きコンクリートポンプ車の設置スペースが小さいことがあり、この場合、左右の各アウトリガ2L,3Lと2R,3Rの張り出し幅が大きいブーム付きコンクリートポンプ車は設置できない。そのため、小さい設置スペース内でも車体1の左右の各アウトリガ2L,3Lと2R,3Rを完全張出状態とすることが可能なものを選定しようとすると、使用可能なブーム付きコンクリートポンプ車のサイズが限られるというのが実状である。
しかも、実際のブーム付きコンクリートポンプ車を用いるコンクリートの打設作業では、上記ブーム6は車体1の左右いずれかの片側のみで旋回させる操作がほとんどであり、該ブーム6の全旋回が必要とされる現場はあまりない。
そこで、本発明は、ブーム付きコンクリートポンプ車における車体の右側又は左側の各アウトリガのみを張り出したアウトリガ片側張出状態とする場合に、該ブーム付きコンクリートポンプ車が転倒する虞が生じる範囲に多段式ブームが移動しないように該多段式ブームの旋回可能な範囲を制限することができ、よって、上記ブーム付きコンクリートポンプ車について、アウトリガの片側張出状態での安定した使用を可能にして、設置スペースが小さく制限されている個所や、道路の路肩に設置してブーム付きコンクリートを使用する場合に有利なものとすることができるブーム付きコンクリートポンプ車のブーム旋回制限方法及び装置を提供しようとするものである。
本発明は、上記課題を解決するために、請求項1に対応して、車体の前後の左右両側位置にアウトリガをそれぞれ備え、且つ車体上に旋回テーブルを介してコンクリート配管を支持したブームを旋回可能に設けてなるブーム付きコンクリートポンプ車における上記旋回テーブルの所要個所に該旋回テーブルの旋回軸心を中心とする円周上の1個所から周方向の両側へ上記ブーム付きコンクリートポンプ車がアウトリガ片側張出状態のときのブーム旋回最大許容角度の1/2の中心角でそれぞれ延びる形状として設けた円弧プレートを、上記ブームを車体の後方へ向けて配置している状態のときに上記円弧プレートの両端寄りに臨む個所にそれぞれ設けた検出器で検出できるようにして、車体右側のアウトリガのみを張り出したアウトリガ片側張出状態で、車体の右側での作業を実施するときには、上記各検出器による円弧プレートの有無を基に、上記ブームの旋回角度域が、該ブームを後方に向けた状態から、上記右側のみのアウトリガ片側張出状態のときのブーム旋回最大許容角度までの範囲となるように旋回テーブルによるブームの旋回方向を制限し、一方、車体左側のアウトリガのみを張り出したアウトリガ片側張出状態で、車体の左側での作業を実施するときには、上記各検出器による円弧プレートの有無を基に、上記ブームの旋回角度域が、該ブームを後方に向けた状態から、上記左側のみのアウトリガ片側張出状態のときのブーム旋回最大許容角度までの範囲となるように旋回テーブルによるブームの旋回方向を制限するようにするブーム付きコンクリートポンプ車のブーム旋回制限方法とする。
又、請求項2に対応して、車体の前後の左右両側位置にアウトリガをそれぞれ備え、且つ車体上に旋回テーブルを介してコンクリート配管を支持したブームを旋回可能に設けてなるブーム付きコンクリートポンプ車における上記旋回テーブルの所要個所に、該旋回テーブルの旋回軸心を中心とする円周上の1個所から周方向の両側へ上記ブーム付きコンクリートポンプ車がアウトリガ片側張出状態のときのブーム旋回最大許容角度の1/2の中心角でそれぞれ延びる形状の円弧プレートを設け、且つ上記ブームを車体の後方へ向けて配置している状態のときに上記円弧プレートの両端寄りに臨む個所に、該円弧プレートを検出するための検出器をそれぞれ配置して車体上に固定し、更に、上記ブーム付きコンクリートポンプ車の右側作業状態又は左側作業状態を選択するための作業実施側選択スイッチの操作状態と、上記各検出器による上記円弧プレートの検出の有無に応じて、上記旋回テーブルによるブームの右旋回と左旋回に制限を加えるためのブーム旋回制御器を備えてなる構成を有するブーム付きコンクリートポンプ車のブーム旋回制限装置とする。
更に、上記構成において、ブーム旋回制御器は、作業実施側選択スイッチにより右側作業状態が選択された状態では、各検出器により共に円弧プレートの検出が行われている場合は、ブームの左旋回のみを許可し、上記円弧プレートの左旋回移動方向の前寄りに設けてある一方の検出器により円弧プレートが検出され、且つ上記円弧プレートの左旋回移動方向の後寄りに設けてある他方の検出器により円弧プレートが検出されない場合は、上記ブームの左旋回及び右旋回を共に許可し、上記各検出器のいずれにも上記円弧プレートが検出されない場合は、ブームの右旋回のみを許可する機能を果たし、更に、上記作業実施側選択スイッチにより左側作業状態が選択された状態では、各検出器により共に円弧プレートの検出が行われている場合は、ブームの右旋回のみを許可し、上記円弧プレートの右旋回移動方向の前寄りに設けてある上記他方の検出器により円弧プレートが検出され、且つ上記円弧プレートの右旋回移動方向の後寄りに設けてある上記一方の検出器により円弧プレートが検出されない場合は、上記ブームの右旋回及び左旋回を共に許可し、上記各検出器のいずれにも上記円弧プレートが検出されない場合は、ブームの左旋回のみを許可する機能を果たすものとした構成とする。
本発明によれば、以下のような優れた効果を発揮する。
(1)車体の前後の左右両側位置にアウトリガをそれぞれ備え、且つ車体上に旋回テーブルを介してコンクリート配管を支持したブームを旋回可能に設けてなるブーム付きコンクリートポンプ車における上記旋回テーブルの所要個所に該旋回テーブルの旋回軸心を中心とする円周上の1個所から周方向の両側へ上記ブーム付きコンクリートポンプ車がアウトリガ片側張出状態のときのブーム旋回最大許容角度の1/2の中心角でそれぞれ延びる形状として設けた円弧プレートを、上記ブームを車体の後方へ向けて配置している状態のときに上記円弧プレートの両端寄りに臨む個所にそれぞれ設けた検出器で検出できるようにして、車体右側のアウトリガのみを張り出したアウトリガ片側張出状態で、車体の右側での作業を実施するときには、上記各検出器による円弧プレートの有無を基に、上記ブームの旋回角度域が、該ブームを後方に向けた状態から、上記右側のみのアウトリガ片側張出状態のときのブーム旋回最大許容角度までの範囲となるように旋回テーブルによるブームの旋回方向を制限し、一方、車体左側のアウトリガのみを張り出したアウトリガ片側張出状態で、車体の左側での作業を実施するときには、上記各検出器による円弧プレートの有無を基に、上記ブームの旋回角度域が、該ブームを後方に向けた状態から、上記左側のみのアウトリガ片側張出状態のときのブーム旋回最大許容角度までの範囲となるように旋回テーブルによるブームの旋回方向を制限するようにするブーム付きコンクリートポンプ車のブーム旋回制限方法、及び、車体の前後の左右両側位置にアウトリガをそれぞれ備え、且つ車体上に旋回テーブルを介してコンクリート配管を支持したブームを旋回可能に設けてなるブーム付きコンクリートポンプ車における上記旋回テーブルの所要個所に、該旋回テーブルの旋回軸心を中心とする円周上の1個所から周方向の両側へ上記ブーム付きコンクリートポンプ車がアウトリガ片側張出状態のときのブーム旋回最大許容角度の1/2の中心角でそれぞれ延びる形状の円弧プレートを設け、且つ上記ブームを車体の後方へ向けて配置している状態のときに上記円弧プレートの両端寄りに臨む個所に、該円弧プレートを検出するための検出器をそれぞれ配置して車体上に固定し、更に、上記ブーム付きコンクリートポンプ車の右側作業状態又は左側作業状態を選択するための作業実施側選択スイッチの操作状態と、上記各検出器による上記円弧プレートの検出の有無に応じて、上記旋回テーブルによるブームの右旋回と左旋回に制限を加えるためのブーム旋回制御器を備えてなる構成を有するブーム付きコンクリートポンプ車のブーム旋回制限装置としてあるので、ブーム付きコンクリートポンプ車を左側又は右側のみのアウトリガを張り出させたアウトリガ片側張出状態で、該アウトリガの片側張出状態に応じた車体の左側又は右側での作業を行うときに、コンクリート打設作業を行うべくブームを旋回させても、ブームの旋回角度域が自動的に制限されて、該アウトリガ片側張出状態のブーム付きコンクリートポンプ車に転倒が生じる虞を防止することができる。
(2)したがって、ブーム付きコンクリートポンプ車について、アウトリガ片側張出状態でのコンクリート打設作業を安定した状態で実施することができる。
(3)更に、設置スペースが小さく制限されている個所についても、アウトリガ片側張出状態で収まれば、より大きなサイズのブーム付きコンクリートポンプ車を設置することが可能になる。又、ブーム付きコンクリートポンプ車を路肩等に設置して使用する場合に、アウトリガ片側張出状態とすることができるようになるため、道路中央寄りに位置するアウトリガが道路を塞いで通行の妨げとなることを抑制することが可能になる。
(4)ブーム旋回制御器は、作業実施側選択スイッチにより右側作業状態が選択された状態では、各検出器により共に円弧プレートの検出が行われている場合は、ブームの左旋回のみを許可し、上記円弧プレートの左旋回移動方向の前寄りに設けてある一方の検出器により円弧プレートが検出され、且つ上記円弧プレートの左旋回移動方向の後寄りに設けてある他方の検出器により円弧プレートが検出されない場合は、上記ブームの左旋回及び右旋回を共に許可し、上記各検出器のいずれにも上記円弧プレートが検出されない場合は、ブームの右旋回のみを許可する機能を果たし、更に、上記作業実施側選択スイッチにより左側作業状態が選択された状態では、各検出器により共に円弧プレートの検出が行われている場合は、ブームの右旋回のみを許可し、上記円弧プレートの右旋回移動方向の前寄りに設けてある上記他方の検出器により円弧プレートが検出され、且つ上記円弧プレートの右旋回移動方向の後寄りに設けてある上記一方の検出器により円弧プレートが検出されない場合は、上記ブームの右旋回及び左旋回を共に許可し、上記各検出器のいずれにも上記円弧プレートが検出されない場合は、ブームの左旋回のみを許可する機能を果たすものとした構成とすることにより、上記(1)のブーム旋回制限方法を確実に実施するための装置構成を容易に実現することができる。
本発明のブーム付きコンクリートポンプ車のブーム旋回制限方法及び装置の実施の一形態を示す概略平面図である。 図1のブーム旋回制限装置における回路構成を示す図である。 図2のブーム制御器における処理の判断テーブルを示すもので、(イ)は、車体右側作業が選択された場合を、(ロ)は車体左側作業が選択された場合をそれぞれ示す図である。 図1のブーム旋回制限装置を装備したブーム付きコンクリートポンプ車にて、右側のアウトリガのみを張り出した状態で車体右側作業を行う際に、旋回テーブルに設けた円弧プレート部材が車体右側の検出器により検出され、一方、車体左側の検出器には検出されない状態を示す該略平面図である。 図1のブーム旋回制限装置を装備したブーム付きコンクリートポンプ車にて、右側のアウトリガのみを張り出した状態で車体右側作業を行う際に、旋回テーブルに設けた円弧プレート部材が、右側と左側のいずれの検出器でも検出されない状態を示す概略平面図である。 ブーム付コンクリートポンプ車の一例を示す概要図である。 アウトリガのすべてが完全張出状態となっている場合の一例を示すブーム付きコンクリートポンプ車の概略平面図である。
以下、本発明を実施するための形態を図面を参照して説明する。
図1乃至図5は本発明のブーム付きコンクリートポンプ車のブーム旋回制限方法及び装置の実施の一形態を示すもので、以下のようにしてある。
すなわち、本発明のブーム付きコンクリートポンプ車のブーム旋回制御装置は図1乃至図3に示す如く、図6及び図7に示したと同様に、車体1の前後の左右両側位置に、アウトリガ2L,3Lと2R,3Rをそれぞれ備え、且つ車体1上に旋回テーブル5を介して多段式のブーム6を旋回可能に設けてなる構成としてあるブーム付きコンクリートポンプ車において、図1に示すように、上記旋回テーブル5の所要個所に、該旋回テーブル5の旋回軸心を中心とする円周上の1個所から周方向の両側へ後述する右側又は左側のアウトリガ片側張出状態のときのブーム旋回最大許容角度の1/2の中心角でそれぞれ延びる形状の円弧プレート11を設ける。
上記旋回テーブル5上のブーム6を車体1の後方へ向けて配置している状態のときに該旋回テーブル5に設けてある上記円弧プレート11の両端寄り部分に臨む個所には、該円弧プレート11を検出するための検出器12A,12Bをそれぞれ配置して、該各検出器12A,12Bを、図示しない固定部材を介して車体1の固定部に取り付ける。
更に、図2に示すように、ブーム付きコンクリートポンプ車における車体1の右側での作業状態又は左側での作業状態を択一的に選択できるようにするための作業実施側選択スイッチ13と、上記各検出器12A,12Bの操作状態に応じて、上記ブーム6が取り付けてある旋回テーブル5(図1参照)の右旋回と左旋回に制限を加えるためのブーム旋回制御器14を備えた構成とする。
以下、詳述する。
図1に実線で示すように、車体1の右側に設けた前後の各アウトリガ2R,3Rのみを張り出すようにしたアウトリガ片側張出状態の下で、水平方向に伸ばした状態のブーム6を、車体1の後方へ向けた配置から、旋回テーブル5の旋回に伴って上記アウトリガ2R,3Rを張り出してある車体1の右側へ振り出すように平面視反時計回り方向へ旋回(以下、左旋回と云う)させるときに、該ブーム6の旋回角度が大きくなり、たとえば、該ブーム6が旋回テーブル5の旋回軸心と車体1の前部右側のアウトリガ2Rの張り出させた先端部とを結ぶ線dよりも前方へ旋回させられるような旋回角度に達すると、車体1の左側の各アウトリガ2L,3Lの張り出しを行っていないことに起因して、車体1とブーム6の合成された重心の軌跡(図7参照)が、車体1の前部の左右の各アウトリガ2Lと2Rの先端部同士を結ぶ直線に近付くようになり、このために、ブーム付きコンクリートポンプ車自身に転倒の虞が生じるようになる。
したがって、上記車体1の右側の各アウトリガ2R,3Rのみを張り出したアウトリガ片側張出状態のときには、水平方向に伸ばした状態のブーム6を、車体1の後方へ向けた配置を基点として左旋回させる場合について、ブーム付きコンクリートポンプ車自身に転倒の虞が生じないようにするためのブーム6の左旋回最大許容角度が定まる。
一方、図1に二点鎖線で示すように、車体1の左側に設けた前後の各アウトリガ2L,3Lのみを張り出すようにしたアウトリガ片側張出状態の下で、水平方向に伸ばした状態のブーム6を、車体1の後方へ向けた配置から、旋回テーブル5の旋回に伴って上記アウトリガ2L,3Lを張り出してある車体1の左側へ振り出すように平面視時計回り方向へ旋回(以下、右旋回と云う)させるときに、該ブーム6の旋回角度が大きくなり、たとえば、該ブーム6が旋回テーブル5の旋回軸心と車体1の前部左側のアウトリガ2Lの張り出させた先端部とを結ぶ線eよりも前方へ旋回させられるような旋回角度に達すると、車体1の右側の各アウトリガ2R,3Rの張り出しを行っていないことに起因して、車体1とブーム6の合成された重心の軌跡(図7参照)が、車体1の前部の左右の各アウトリガ2Lと2Rの先端部同士を結ぶ直線に近付くようになり、このために、ブーム付きコンクリートポンプ車自身に転倒の虞が生じるようになる。
したがって、上記車体1の左側の各アウトリガ2L,3Lのみを張り出したアウトリガ片側張出状態のときに、水平方向に伸ばした状態のブーム6を、車体1の後方へ向けた配置を基点として右旋回させる場合についても、ブーム付きコンクリートポンプ車自身に転倒の虞が生じないようにするためのブーム6の右旋回最大許容角度が定まる。
上記のようにして車体1の右側のアウトリガ2R,3R、又は、左側のアウトリガ2L,3Lのいずれか一方のみを張り出させたアウトリガ片側張出状態のときについて定まるブーム6の左旋回側又は右旋回側の旋回最大許容角度をθとすると、該ブーム最大旋回許容角度θを基に、上記旋回テーブル5に設けるための円弧プレート11の円弧形状を、旋回テーブル5の旋回軸心を中心とする円周上の1個所から周方向の両側へ1/2θの中心角でそれぞれ延びる形状としてある。
上記円弧プレート11は、たとえば、その円弧形状の中間部を上記旋回テーブル5の外周部におけるブーム6の直下となる位置に配置した状態で、該旋回テーブル5に取り付けるようにしてある。
上記各検出器12A,12Bは、上記円弧プレート11の接触を検出するマイクロスイッチとするか、又は、上記円弧プレート11の近接を検出する近接センサを用いるようにしてある。更に、上記各検出器12A,12Bは、該各検出器12A,12Bが臨む各々の検出個所(検出領域)に上記円弧プレート11の一部が存在していると、個別にオン(ON)操作され、一方、上記各々の検出個所(検出領域)に上記円弧プレート11が存在していないときには、個別にオフ(OFF)操作されるようにしてあるものとする。
これにより、上記旋回テーブル5上のブーム6を、車体1の後方へ向けた状態では、上記各検出器12Aと12Bが臨む各々の検出個所に、上記円弧プレート11の両端寄りの部分がそれぞれ配置されるようになることで、該各検出器12A,12Bが上記円弧プレート11における対応する部分の検出に伴って、共にオン操作状態となるようにしてある。
又、このブーム6を車体1の後方に向けた状態を基点として、上記旋回テーブル5の運転によりブーム6の左旋回動作を開始させると、旋回テーブル5に設けた円弧プレート11も左旋回移動するようになることから、該円弧プレート11の左旋回移動方向の前寄りと対応する個所に設けてある検出器12A、すなわち、上記車体1の右寄りに設けてある検出器12Aは、オン操作の状態が保持される一方、上記円弧プレート11の左旋回移動方向の後寄りと対応する個所に設けてある検出器12B、すなわち、車体1の左寄りに設けてある検出器12Bでは、上記左旋回移動する円弧プレート11が該検出器12Bの臨む検出位置から外れて検出されなくなることに伴い、直ちにオフ操作されるようにしてある。
その後、上記ブーム6の左旋回動作を継続して行わせると、該ブーム6の左旋回角度が、右側の各アウトリガ2R,3Rのみを張り出したアウトリガ片側張出状態のときのブーム6の左旋回最大許容角度に達する直前までは、上記検出器12Aはオン操作の状態、上記検出器12Bはオフ操作の状態がそれぞれ保持されるようにしてある。
しかる後、上記ブーム6の左旋回角度が、右側の各アウトリガ2R,3Rのみを張り出したアウトリガ片側張出状態のときのブーム6の左旋回最大許容角度に達すると、該ブーム6の左旋回に伴われて左旋回移動していた上記円弧プレート11が、上記検出器12Aが臨む検出位置を通り越して該検出位置から外れ、該検出器12Aでも検出できなくなることに伴って、上記各検出器12Aと12Bの双方が共にオフ操作の状態となるようにしてある。
一方、上記ブーム6を車体1の後方へ向けた状態を基点として、上記旋回テーブル5の運転によりブーム6の右旋回動作を開始させると、上記ブーム6の左旋回の場合とは逆に該円弧プレート11の右旋回移動方向の前寄りと対応する個所に設けてある検出器12B、すなわち、上記車体1の左寄りに設けてある検出器12Bでは、オン操作の状態が保持される一方、上記円弧プレート11の右旋回移動方向の後寄りと対応する個所に設けてある検出器12A、すなわち、車体1の右寄りに設けてある検出器12Aは、上記ブーム6の右旋回に伴われて右旋回移動する円弧プレート11が該検出器12Aの臨む検出位置から外れることで直ちにオフ操作されるようにしてある。
その後、上記ブーム6の右旋回動作を継続して行わせると、該ブーム6の右旋回角度が、左側の各アウトリガ2L,3Lのみを張り出したアウトリガ片側張出状態のときのブーム6の右旋回最大許容角度に達する直前までは、上記検出器12Bはオン操作の状態、上記検出器12Aはオフ操作の状態がそれぞれ保持されるようにしてある。
しかる後、上記ブーム6の右旋回角度が、左側の各アウトリガ2L,3Lのみを張り出したアウトリガ片側張出状態のときのブーム6の右旋回最大許容角度に達すると、該ブーム6の右旋回に伴われて右旋回移動していた上記円弧プレート11が、上記検出器12Bが臨む検出位置を通り越して該検出位置から外れるようになるため、上記各検出器12Bと12Aの双方が共にオフ操作の状態となるようにしてある。
上記作業実施側選択スイッチ13と、上記各検出器12A,12Bの操作状態に応じて、上記ブーム6が取り付けてある旋回テーブル5の右旋回と左旋回に制限を加えるためのブーム旋回制御器14は、たとえば、図2に示すように、上記旋回テーブル5の駆動装置となる図示しない油圧モータのコントロールバルブを上記旋回テーブル5の左旋回側と、右旋回側へそれぞれ切り替えるためのソレノイド15L及び15Rにそれぞれ接続してあるものとする。
更に、上記ブーム旋回制御器14は、上記作業実施側選択スイッチ13と、上記各検出器12A,12Bの操作状態に応じて、図3(イ)(ロ)に示す如き判断テーブルに基づいた処理を行うようにしてあるものとする。
具体的には、ブーム6を車体1の後方に向けて配置した初期状態にて、上記作業実施側選択スイッチ13により右側作業状態が選択されると、上記ブーム旋回制御器14は、図3(イ)に示した判断テーブルに基づく処理を開始して、上記検出器12Aと12Bが共にオン操作状態のとき、すなわち、ブーム6が車体1の後方に向けて配置されている状態のときには、旋回テーブル5によるブーム6の左旋回のみを許可し、右旋回は制限するようにしてある。これにより、上記ブーム6については、車体1の右側へ振り出す動作が実施可能となる一方、該ブーム6を右旋回させて車体1の左側へ振り出す動作は阻止できるようにしてある。
又、上記ブーム旋回制御器14は、上記検出器12Aがオン操作状態で、且つ検出器12Bがオフ操作状態の場合、すなわち、上記ブーム6が、図4に示すように、車体1の後方に向けた配置と、車体1の右側のアウトリガ2R,3Rのみのアウトリガ片側張出状態における左旋回側の旋回最大許容角度との間の角度配置となっているときには、旋回テーブル5によるブーム6の左旋回及び右旋回を共に許可するようにしてある。
更に、上記ブーム旋回制御器14は、上記検出器12Aと12Bが共にオフ操作状態となるとき、すなわち、上記ブーム6が、図5に示すように、上記車体1の右側のアウトリガ2R,3Rのみのアウトリガ片側張出状態における左旋回側の旋回最大許容角度に達した状態のときには、旋回テーブル5によるブーム6の右旋回のみを許可し、左旋回は制限するようにしてある。これにより、上記ブーム6が、上記車体1の右側のアウトリガ2R,3Rのみのアウトリガ片側張出状態における左旋回側の旋回最大許容角度を超えて左旋回することを防止できるようにしてある。
一方、ブーム6を車体1の後方に向けて配置した初期状態にて、上記作業実施側選択スイッチ13により左側作業状態が選択されると、上記ブーム旋回制御器14は、図3(ロ)に示した判断テーブルに基づいた処理を開始して、上記検出器12Aと12Bが共にオン操作状態のとき、すなわち、ブーム6が車体1の後方に向けて配置されている状態のときには、旋回テーブル5によるブーム6の右旋回のみを許可し、左旋回は制限するようにしてある。これにより、上記ブーム6については、車体1の左側へ振り出す動作が実施可能となる一方、該ブーム6を左旋回させて車体1の右側へ振り出す動作は阻止できるようにしてある。
又、上記ブーム旋回制御器14は、上記検出器12Bがオン操作状態で、且つ検出器12Aがオフ操作状態の場合、すなわち、上記ブーム6が、車体1の後方に向けた配置と、車体1の左側のアウトリガ2L,3Lのみのアウトリガ片側張出状態における右旋回側の旋回最大許容角度との間の角度配置となっているときには、旋回テーブル5によるブーム6の右旋回及び左旋回を共に許可するようにしてある。
更に、上記ブーム旋回制御器14は、上記検出器12Aと12Bが共にオフ操作状態となるとき、すなわち、上記ブーム6が、上記車体1の左側のアウトリガ2L,3Lのみのアウトリガ片側張出状態における右旋回側の旋回最大許容角度に達した状態のときには、旋回テーブル5によるブーム6の左旋回のみを許可し、右旋回は制限するようにしてある。これにより、上記ブーム6が、上記車体1の左側のアウトリガ2L,3Lのみのアウトリガ片側張出状態における右旋回側の旋回最大許容角度を超えて右旋回することを防止できるようにしてある。
その他、図6及び図7に示したものと同一のものには同一符号が付してある。
以上の構成としてある本発明のブーム付きコンクリートポンプ車のブーム旋回制限装置を装備したブーム付きコンクリートポンプ車を、車体1の右側のアウトリガ2R,3Rのみを張り出したアウトリガ片側張出状態で使用するときには、作業者が、上記作業実施側選択スイッチ13を、右側作業状態を選択するように切り替え操作する。これにより、上記ブーム旋回制御器14にて、上述した作業実施側選択スイッチ13により右側作業状態が選択された状態での制御が行われることにより、上記旋回テーブル5によるブーム6の旋回可動範囲が、ブーム6を車体1の後方に向けて配置した状態から、車体1の右側のアウトリガ2R,3Rのみのアウトリガ片側張出状態における左旋回側の旋回最大許容角度までの範囲に制限されるようになる。
一方、上記ブーム付きコンクリートポンプ車を、車体1の左側のアウトリガ2L,3Lのみを張り出したアウトリガ片側張出状態で使用するときには、作業者が、上記作業実施側選択スイッチ13を、左側作業状態を選択するように切り替え操作する。これにより、上記ブーム旋回制御器14にて、上述した作業実施側選択スイッチ13により左側作業状態が選択された状態での制御が行われることにより、上記旋回テーブル5によるブーム6の旋回可動範囲が、ブーム6を車体1の後方に向けて配置した状態から、車体1の左側のアウトリガ2L,3Lのみのアウトリガ片側張出状態における右旋回側の旋回最大許容角度までの範囲に制限されるようになる。
したがって、ブーム付きコンクリートポンプ車を左側又は右側のアウトリガ片側張出状態で使用するときに、作業者が、上記作業実施側選択スイッチ13を、上記左側又は右側のアウトリガ片側張出状態に応じた左側作業状態又は右側作業状態を選択するように切り替え操作することにより、該左側又は右側のアウトリガ片側張出状態としたブーム付きコンクリートポンプ車にて、車体1の左側又は右側におけるコンクリート打設作業を行う際にブーム6を旋回させても、ブームの旋回角度域が自動的に制限されるため、該アウトリガ片側張出状態のブーム付きコンクリートポンプ車に転倒が生じる虞を防止することができるようになる。
このように、本発明のブーム付きコンクリートポンプ車のブーム旋回制限方法及び装置によれば、上記ブーム付きコンクリートポンプ車について、アウトリガ片側張出状態でのコンクリート打設作業を安定した状態で実施することができる。このため、設置スペースが小さく制限されている個所についても、アウトリガ片側張出状態で収まれば、より大きなサイズのブーム付きコンクリートポンプ車を設置することが可能になる。
更に、ブーム付きコンクリートポンプ車を路肩等に設置して使用する場合に、アウトリガ片側張出状態とすることができるようになるため、道路中央寄りに位置する各アウトリガ2Lと3L、又は、各アウトリガ2Rと3Rが、道路を塞いで通行の妨げとなることを抑制することが可能になる。
なお、本発明は、上記実施の形態にのみ限定されるものではなく、ブーム付きコンクリートポンプ車におけるアウトリガ片側張出状態でのブーム旋回最大許容角度の大小に応じて、円弧プレート11のサイズは適宜変更してよい。
円弧プレート11と、その両端部付近に設けた各検出器12A,12Bは、互いの位置関係を保持した状態としてあれば、旋回テーブル5の旋回中心を中心とする周方向に位置をずらして設けるようにしてもよい。
各検出器12A,12Bは、円弧プレート11の接触又は近接を検出することができるようにしてあれば、円弧プレート11の上側や下側等、円弧プレート11の外側以外の個所に設けるようにしてもよい。
ブーム付きコンクリートポンプ車における車体1の左右のアウトリガ2L,3Lと2R,3Rのすべてを完全張出状態とするときには、ブーム6を水平方向に伸ばした状態で360度全旋回できるようにするために、図2に示した回路構成に、車体1の左右のアウトリガ2L,3Lと2R,3Rのすべてを完全張出状態とするときに選択するためのスイッチや回路を備えると共に、ブーム旋回制御器に、該スイッチや回路が選択された場合に、各検出器12A,12Bによる円弧プレート11の検出の有無にかかわらずブーム6を360度全旋回可能とする機能を備えるようにしてもよい。
更に、ブーム付きコンクリートポンプ車における車体1の左右のアウトリガ2L,3Lと2R,3Rのすべてを完全張出状態とした状況で、上記車体1の右側又は左側でコンクリート打設作業を行う場合であって、且つ該コンクリート打設作業を行う側とは反対となる車体1の左側又は右側に建物等が存在する場合に、本発明のブーム付きコンクリートポンプ車のブーム旋回制限装置における作業実施側選択スイッチ13で、右側作業状態又は左側作業状態を選択するようにしてもよい。このようにすれば、上記ブーム付きコンクリートポンプ車のブーム6の旋回範囲を、該ブーム6が上記車体1のコンクリート打設作業を行う側とは反対側に存在する建物等に干渉しない範囲に制限できるようになるため、該建物等に上記ブーム6が当る虞を確実に防止する効果が期待できる。
その他本発明の要旨を逸脱しない範囲内で種々変更を加え得ることは勿論である。
1 車体
2L,2R アウトリガ
3L,3R アウトリガ
5 旋回テーブル
6 ブーム
7 コンクリート配管
11 円弧プレート
12A,12B 検出器
13 作業実施側選択スイッチ
14 ブーム旋回制御器

Claims (3)

  1. 車体の前後の左右両側位置にアウトリガをそれぞれ備え、且つ車体上に旋回テーブルを介してコンクリート配管を支持したブームを旋回可能に設けてなるブーム付きコンクリートポンプ車における上記旋回テーブルの所要個所に該旋回テーブルの旋回軸心を中心とする円周上の1個所から周方向の両側へ上記ブーム付きコンクリートポンプ車がアウトリガ片側張出状態のときのブーム旋回最大許容角度の1/2の中心角でそれぞれ延びる形状として設けた円弧プレートを、上記ブームを車体の後方へ向けて配置している状態のときに上記円弧プレートの両端寄りに臨む個所にそれぞれ設けた検出器で検出できるようにして、車体右側のアウトリガのみを張り出したアウトリガ片側張出状態で、車体の右側での作業を実施するときには、上記各検出器による円弧プレートの有無を基に、上記ブームの旋回角度域が、該ブームを後方に向けた状態から、上記右側のみのアウトリガ片側張出状態のときのブーム旋回最大許容角度までの範囲となるように旋回テーブルによるブームの旋回方向を制限し、一方、車体左側のアウトリガのみを張り出したアウトリガ片側張出状態で、車体の左側での作業を実施するときには、上記各検出器による円弧プレートの有無を基に、上記ブームの旋回角度域が、該ブームを後方に向けた状態から、上記左側のみのアウトリガ片側張出状態のときのブーム旋回最大許容角度までの範囲となるように旋回テーブルによるブームの旋回方向を制限するようにすることを特徴とするブーム付きコンクリートポンプ車のブーム旋回制限方法。
  2. 車体の前後の左右両側位置にアウトリガをそれぞれ備え、且つ車体上に旋回テーブルを介してコンクリート配管を支持したブームを旋回可能に設けてなるブーム付きコンクリートポンプ車における上記旋回テーブルの所要個所に、該旋回テーブルの旋回軸心を中心とする円周上の1個所から周方向の両側へ上記ブーム付きコンクリートポンプ車がアウトリガ片側張出状態のときのブーム旋回最大許容角度の1/2の中心角でそれぞれ延びる形状の円弧プレートを設け、且つ上記ブームを車体の後方へ向けて配置している状態のときに上記円弧プレートの両端寄りに臨む個所に、該円弧プレートを検出するための検出器をそれぞれ配置して車体上に固定し、更に、上記ブーム付きコンクリートポンプ車の右側作業状態又は左側作業状態を選択するための作業実施側選択スイッチの操作状態と、上記各検出器による上記円弧プレートの検出の有無に応じて、上記旋回テーブルによるブームの右旋回と左旋回に制限を加えるためのブーム旋回制御器を備えてなる構成を有することを特徴とするブーム付きコンクリートポンプ車のブーム旋回制限装置。
  3. ブーム旋回制御器は、作業実施側選択スイッチにより右側作業状態が選択された状態では、各検出器により共に円弧プレートの検出が行われている場合は、ブームの左旋回のみを許可し、上記円弧プレートの左旋回移動方向の前寄りに設けてある一方の検出器により円弧プレートが検出され、且つ上記円弧プレートの左旋回移動方向の後寄りに設けてある他方の検出器により円弧プレートが検出されない場合は、上記ブームの左旋回及び右旋回を共に許可し、上記各検出器のいずれにも上記円弧プレートが検出されない場合は、ブームの右旋回のみを許可する機能を果たし、更に、上記作業実施側選択スイッチにより左側作業状態が選択された状態では、各検出器により共に円弧プレートの検出が行われている場合は、ブームの右旋回のみを許可し、上記円弧プレートの右旋回移動方向の前寄りに設けてある上記他方の検出器により円弧プレートが検出され、且つ上記円弧プレートの右旋回移動方向の後寄りに設けてある上記一方の検出器により円弧プレートが検出されない場合は、上記ブームの右旋回及び左旋回を共に許可し、上記各検出器のいずれにも上記円弧プレートが検出されない場合は、ブームの左旋回のみを許可する機能を果たすものとした請求項2記載のブーム付きコンクリートポンプ車のブーム旋回制限装置。
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