JP2002167197A - 作業用車両の作業台安全装置 - Google Patents

作業用車両の作業台安全装置

Info

Publication number
JP2002167197A
JP2002167197A JP2000369420A JP2000369420A JP2002167197A JP 2002167197 A JP2002167197 A JP 2002167197A JP 2000369420 A JP2000369420 A JP 2000369420A JP 2000369420 A JP2000369420 A JP 2000369420A JP 2002167197 A JP2002167197 A JP 2002167197A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
boom
angle
turning
horizontal member
turning angle
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2000369420A
Other languages
English (en)
Inventor
Koichi Anzai
光一 安斎
Masahiko Umeyama
昌彦 梅山
Yuichi Yagisawa
祐一 八木澤
Takeshi Kagata
武志 加賀田
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Aichi Corp
Original Assignee
Aichi Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Aichi Corp filed Critical Aichi Corp
Priority to JP2000369420A priority Critical patent/JP2002167197A/ja
Publication of JP2002167197A publication Critical patent/JP2002167197A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Forklifts And Lifting Vehicles (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 作業台の旋回動により作業台とブームとが接
触する虞を気にせずに操作装置の操作が可能な作業台安
全装置を提供する。 【解決手段】 高所作業車は、ブームの先端に常時垂直
状態にされる垂直ポストと、垂直ポストに水平方向に旋
回動可能な水平アームと、水平アームの先端に水平方向
に首振り可能な作業台とを有して構成する。作業台安全
装置40は、垂直ポストに対する水平アームの旋回角度
を検出する旋回角センサ43と、水平アームに対する作
業台の首振り角度を検出する首振り角センサ45と、ブ
ームの起伏角度を検出する起伏角センサ41と、起伏角
センサ41により検出された起伏角度が0度以下であ
り、且つ旋回角センサ43により検出された旋回角度が
首振り角センサ45により検出された首振り角以上の大
きさであるときに、作業台がブームに接近する方向への
作動を規制するコントローラ49とを有する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、作業用車両の作業台安
全装置に関し、さらに詳細には、ブームの先端にブーム
の起伏角度に拘わらず垂直状態に保持された垂直ポスト
に水平方向に旋回動可能に取り付けられた水平アーム
と、水平アームの先端に首振り動可能に取り付けられた
作業台とを有してなる作業用車両の作業台安全装置に関
する。
【0002】
【従来の技術】高所作業を行なう高所作業車には、例え
ば、車体に少なくとも起伏動可能に取り付けられたブー
ムと、ブームの先端に揺動自在に枢結されブームの起伏
角度に拘わらず垂直状態に保持される垂直ポストと、垂
直ポストに水平方向に旋回動可能に取り付けられた水平
アームと、水平アームの先端に首振り動可能に取り付け
られた作業台とを有して構成されているものがある。
【0003】高所作業車の作業台にはブームの作動、水
平アームの旋回動及び作業台の首振り動等を操作する操
作装置が設けられ、作業台に搭乗した作業者が操作装置
を操作して作業台を所望の位置に移動させる。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、アーム
の旋回動や作業台の首振り動を規制する機能を有した作
動制御装置が設けられていない車両では、操作装置が誤
操作されると作業台がブームに当接してブームや作業台
を損傷させる虞がある。
【0005】そこで、作業台をブームに当接させないよ
うに作業者が操作装置を慎重に操作すればよいが、この
場合、作業者の注意は作業台とブームに集中し、作業現
場周辺の電柱や建造物等への注意は散漫となる。その結
果、作業台が電柱や建造物等に接触してこれらを損傷さ
せる虞がある、という問題が生じる。
【0006】本発明はこのような問題に鑑みてなされた
ものであり、作業台に搭乗した作業者が作業台の旋回動
により作業台とブームとが接触する虞を気にせずに作業
台周辺に注意を払いながら操作装置を操作することが可
能な作業台安全装置を提供することを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】前記課題を解決するため
に本発明の作業用車両の作業台安全装置は、車体に少な
くとも起伏動可能に枢結されたブームと、ブームの先端
に枢結されブームの起伏角度に拘わらず垂直状態に保持
された垂直部材(例えば、実施形態における垂直ポスト
19)と、垂直部材に水平方向に旋回動可能に取り付け
られた水平部材(例えば、実施形態における水平アーム
21)と、水平部材の先端部に水平方向に旋回動可能に
取り付けられた作業台と、垂直部材に対する水平部材の
旋回角度を検出する水平部材旋回角検出手段(例えば、
実施形態における旋回角センサ43)と、水平部材に対
する作業台の旋回角度を検出する作業台旋回角検出手段
(例えば、実施形態における首振り角センサ45)と、
ブームの車体に対する起伏角度を検出する起伏角検出手
段(例えば、実施形態における起伏角センサ41)と、
起伏角検出手段により検出された起伏角度が所定値以下
であり、且つ水平部材旋回角検出手段により検出された
旋回角度が作業台旋回角検出手段により検出された旋回
角度以上の大きさであるときに、水平部材及び作業台の
少なくともいずれかがブームに接近する方向へ旋回作動
することを規制する作動規制手段(例えば、実施形態に
おける作動規制回路57)とを有して構成する。
【0008】上記構成の作業台安全装置によれば、起伏
角検出手段により検出された起伏角度が所定値以下であ
り、且つ水平部材旋回角検出手段により検出された旋回
角度が作業台旋回角検出手段により検出された旋回角度
以上の大きさであるときには、作動規制手段により水平
部材及び作業台の少なくともいずれかがブームに接近す
る方向への旋回作動を規制する。
【0009】その結果、作業台に搭乗した作業者が水平
部材や作業台の旋回操作を誤操作した場合でも、作業台
がブームに当接する虞は無い。このため、操作装置を操
作する作業者は作業台のブームへの当接を気にせずに作
業台周辺の電柱や建造物等を確認しながら操作装置を操
作することができ、作業台が電柱や建造物等に当接して
これらを損傷させる虞を無くすことができる。
【0010】上記構成の作業台安全装置において、作動
規制手段は、水平部材旋回角検出手段により検出された
旋回角度が作業台旋回角検出手段により検出された旋回
角度以上の大きさであり、且つ起伏角検出手段により検
出された起伏角度が所定値以下になるとブームの倒伏動
を規制するように構成してもよい。
【0011】上記構成の作業台安全装置によれば、水平
部材旋回角検出手段により検出された旋回角度が作業台
旋回角検出手段により検出された旋回角度以上の大きさ
であり、且つ起伏角検出手段により検出された起伏角度
が所定値以下になると、作動規制手段がブームの倒伏動
を規制する。その結果、ブームの倒伏動により作業台が
ブームに当接する虞を未然に防止することができる。
【0012】また、上記構成の作業台安全装置におい
て、作業台を水平部材に対して昇降動可能に取り付け、
作動規制手段は、水平部材旋回角検出手段により検出さ
れた旋回角度が作業台旋回角検出手段により検出された
旋回角度以上の大きさであり、且つ起伏角検出手段によ
り検出された起伏角度が所定値以下になると作業台の水
平部材に対する降下動を規制するように構成してもよ
い。その結果、作業台の降下動により作業台がブームに
当接する虞を未然に防止することができる。
【0013】また、上記構成の作業台安全装置におい
て、作動規制手段により水平部材の旋回動、作業台の旋
回動、作業台の降下動及びブームの倒伏動の少なくとも
いずれかが規制されたときに警報作動する警報手段(例
えば、実施形態における警報ランプ51)と、作動規制
手段による作動規制を解除する作動規制解除手段(例え
ば、実施形態における規制解除スイッチ47)との少な
くとも1つを設けてもよい。
【0014】上記構成の作業台安全装置によれば、作動
規制手段により水平部材の旋回動、作業台の旋回動、作
業台の降下動及びブームの倒伏動の少なくとも1つが規
制されると、警報手段が警報作動する。また、作動規制
手段により作動規制がされている状態で作動規制解除手
段が作動すると作動規制手段の作動規制が解除される。
尚、本明細書において、警報作動とは、警報ブザーや警
報ランプ等を使用して警報を行なう作動を意味し、その
結果、作業者は作業台がブームに接近して自動停止した
ことに気づくので、作業台とブームとの位置関係を認識
することができる。また、作業台の旋回動規制を解除さ
せることで作業台の位置調整を行なうことができる。
【0015】
【発明の実施の形態】以下、本発明の好ましい実施の形
態を図1から図5に基づいて説明する。本実施の形態は
車体上に起伏動、旋回動及び伸縮動可能に構成されたブ
ームと、ブームの先端に旋回動、首振り動及び昇降動可
能に取り付けられた作業台とを有した高所作業車の態様
を示す。最初に、本発明の作業台安全装置を説明する前
に、作業台安全装置を搭載した高所作業車を説明する。
高所作業車1は、図1に示すように、車体3の前部に運
転キャビン5を有し、この運転キャビン5よりも車両後
方側の車体前後の各左右両側部にアウトリガジャッキ7
を有している。車体後部には上方へ突出し旋回動自在な
旋回台9が取り付けられ、旋回台9の下方の車体3内に
は旋回台9を旋回動させる旋回モータ11が設けられて
いる。
【0016】旋回台9の上部にはブーム13の基部が上
下方向に揺動自在に枢結され、ブーム13の下面と旋回
台9の中間部との間には起伏シリンダ15が枢結されて
いる。この起伏シリンダ15が伸縮動するとブーム13
が起伏動するように構成されている。また、ブーム13
の内部には伸縮シリンダ17が内蔵されており、この伸
縮シリンダ17が伸縮動するとブーム13が伸縮動する
ように構成されている。
【0017】ブーム13の先端には垂直ポスト19が上
下方向に揺動自在に枢結され、垂直ポスト19の下端と
ブーム13の先端部間には上部レベリングシリンダ(図
示せず)が枢結されている。上部レベリングシリンダは
ブームの起伏動に連動して作動してブーム13の起伏角
度に拘わらず垂直ポスト19を常に垂直状態にしてい
る。垂直ポスト19の上部には水平アーム21が水平方
向に旋回動自在に取り付けられている。水平アーム21
の基部内には水平アーム旋回モータ23が内蔵されてお
り、この水平アーム旋回モータ23が駆動すると水平ア
ーム21が垂直ポスト19回りを水平方向に旋回動する
ように構成されている。水平アーム19の先端上部には
作業台25の側面から水平方向に突設されたブラケット
25aが水平方向に旋回動自在(以下、この旋回動を
「首振り動」と記す。)に取り付けられている。
【0018】ブラケット25a内には首振りモータ27
が内蔵されており、この首振りモータ27が回転駆動す
るとブラケット25aを介して作業台25が水平アーム
21に対して首振り動するように構成されている。ブラ
ケット25aの先端と作業台25間には作業台25を昇
降動させる昇降装置29が取り付けられている。昇降装
置29は作業台25を上下方向に昇降動自在に保持する
昇降保持装置31と作業台25を昇降動させる昇降シリ
ンダ33とを有して構成している。作業台25は、作業
者が搭乗可能な有底角筒状であり、ブーム13の作動
(起伏動、旋回動、伸縮動)及び作業台25の作動(旋
回動、首振り動、昇降動)を操作する操作装置35を有
している。操作装置35はブーム13の作動や作業台2
5の作動を制御する図2に示す作業台安全装置40に電
気的に接続されている。
【0019】次に、本発明の実施の形態である作業台安
全装置40を説明する。作業台安全装置40は、図2に
示すように、操作装置35と起伏角センサ41と旋回角
センサ43と首振り角センサ45と規制解除スイッチ4
7とコントローラ49と警報ランプ51とを有して構成
されている。操作装置35は前述したのでその説明を省
略する。起伏角センサ41は図1に示す車体3に対する
ブーム13とのなす角度(以下、この角度を「起伏角度
θ」と記す。)を検出する機能を有する。旋回角センサ
43は、図3に示すように、ブーム13に対する水平ア
ーム21の旋回角度φ1を検出する機能を有する。図2
に示す首振り角センサ45は水平アーム21に対する作
業台25の首振り角度φ2を検出する機能を有する。図
2に示す規制解除スイッチ47は作業台25の旋回作動
(即ち、水平部材21の旋回作動や作業台25の首振り
作動)の作動規制を解除させる場合に操作するスイッチ
である。
【0020】コントローラ40は、図2に示すように、
作動制御回路53と規制条件判定回路55と作動規制回
路57とを有して構成されている。作動制御回路53は
操作装置35の操作内容に応じて図1に示すブーム13
の作動や作業台25の作動を制御する作動制御弁59、
61の作動をコントロールする機能を有する。更に詳細
には、作動制御回路53は、操作装置35の操作内容に
応じて図1に示す旋回モータ11、起伏シリンダ15、
及び伸縮シリンダ17(以下、これらをまとめて「ブー
ムアクチュエータ11、15、17」と記す。)の作動
を制御する作動制御弁59の作動をコントロールすると
ともに、水平アーム旋回モータ23、首振りモータ27
及び昇降シリンダ27の作動を制御する作動制御弁61
の作動をコントロールする。
【0021】規制条件判定回路55は、起伏角センサ
41により検出された図1に示す起伏角度θが0度以下
であり、且つ旋回角センサ43により検出された図3に
示す旋回角度φ1が首振り角センサ45により検出され
た図3に示す首振り角度φ2以上の大きさであるか否
か、図1に示すブーム13が倒伏動しているときに、
旋回角センサ43により検出された旋回角度φ1が首振
り角センサ45により検出された首振り角度φ2以上の
大きさであり、且つ起伏角センサ41により検出された
起伏角度が0度以下であるか否か、図1に示す作業台
25が水平アーム21に対して降下動しているときに、
旋回角センサ43により検出された旋回角度φ1が首振
り角センサ45により検出された旋回角度φ2以上の大
きさであり、且つ起伏角センサ41により検出された起
伏角度θが0度以下にあるか否か、即ち、前述した規制
条件、及びのいずれかに該当するか否かを判定す
る機能を有する。尚、起伏角度θの基準角度は、0度に
限るものではなく、例えば、0度±α度のように任意の
値を設定することができる。
【0022】ここで、作業台25の旋回動(首振り動も
含む)とブーム13との関係について図4を使用して説
明する。同図(a)に示すように、ブーム13を起仰動
させて起伏角度θが0度よりも大きくなった状態で水平
アーム21を旋回動させたり作業台25を首振り動させ
ても作業台25はブーム13に当接しない。しかしなが
ら、図4(b)に示すように、ブーム13の起伏角度θ
を0度近辺にすると作業台25の下部がブーム13と同
一の高さ位置となり、この状態で水平アーム21を旋回
動させたり作業台25を首振り動させると作業台25が
ブーム13に当接する虞がある。更に、図4(c)に示
すように、ブーム13の起伏角度θを負角の状態にする
と作業台25の中部及び上部がブーム13と同一の高さ
位置になり、この状態で水平アーム21を旋回動させた
り作業台25を首振り動させると、作業台25がブーム
13に当接する虞がある。そこで、ブーム13の起伏角
度θが0度以下になったときには水平アーム21の旋回
動や作業台25の首振り動及び作業台25の降下動を所
定条件下で規制するため、図2に示すコントローラ49
内に作動規制回路57が設けられている。
【0023】作動規制回路57は、図2に示すように、
規制条件判定回路55により図1に示す起伏角度θが0
度以下であり、且つ図3に示す旋回角度φ1が首振り角
度φ2以上の大きさであると判定されたときに、図3に
示す作業台35がブーム13に接近する方向の作動制御
信号を水平アーム旋回モータ23及び首振りモータ27
に連通した作動制御弁61に伝達するのを遮断する。ま
た、作動規制回路57は、ブーム13が倒伏動してい
るときに、規制条件判定回路55により旋回角度φ1が
首振り角度φ2以上の大きさで、且つ起伏角度θが0度
以下であると判定されたときに、ブーム13が倒伏動す
る方向の作動制御信号を起伏シリンダ15に連通した作
動制御弁59に伝達するのを遮断する。尚、ブーム13
が倒伏動しているとの判断は、作動制御回路53から出
力されるブーム13の倒伏動に応じた作動制御信号を規
制条件判定回路55が受け取ることで判断される。
【0024】更に、作動規制回路57は、作業台25が
水平アーム21に対して降下動しているときに、規制条
件判定回路55により旋回角度φ1が旋回角度φ2以上
の大きさであり、且つ起伏角度θが0度以下にあると判
定されたときに、作業台25を降下動させる方向の作動
制御信号を昇降シリンダ33に連通した作動制御弁61
に伝達するのを遮断する。尚、作業台25が降下動して
いるとの判断は、作動制御回路53から出力される作業
台25の降下動に応じた作動制御信号を規制条件判定回
路55が受け取ることで判断される。また、作動規制回
路57は、作動規制を行なっているときに警報ランプ5
1を点灯させ、規制解除スイッチ47からのON信号を
受け取ると作動規制を解除する機能を備えている。尚、
作動制御回路53には作動制御弁59が電気的に接続さ
れ、作動規制回路57には作動制御弁61が電気的に接
続されている。
【0025】次に、本発明の実施の形態である作業台安
全装置40の作動に関して高所作業を行なう場合につい
て説明する。最初に、高所作業車を使用して高所作業を
行なう場合について説明する。図1に示す車体3にブー
ム13とアウトリガジャッキ7を格納した状態で高所作
業車1を作業現場の近くに移動させ、アウトリガジャッ
キ7を張り出して車体3を持ち上げ支持させる。そし
て、作業者(図示せず)が作業台25内に搭乗し、操作
装置35を操作してブーム13を起伏動等させて、図4
(a)に示すように、作業台25を高所の作業現場に移
動させる。そして、作業者は作業をよりし易くするため
操作装置35を操作して作業台25を旋回動、昇降動等
させ、所定の高所作業を行なう。
【0026】次に、高所作業の後に作業台25を地上に
降ろす等のため、ブーム13を倒伏動させたときの作業
台安全装置40の作動について説明する。図4(b)に
示すように、ブーム13の起伏角度θが略0度であり、
且つ図5に示す水平アーム21の旋回角度φ1が作業台
25の首振り角度φ2と同じである場合(作業台25が
図5中の矢印Aで示した位置にある場合)又は旋回角度
φ1が首振り角度φ2よりも大きい場合(作業台25が
図5中の矢印Bで示した位置にある場合)には、これら
の角度(θ、φ1、φ2)は、図2に示すように、作業
台安全装置40の起伏角センサ41、旋回角センサ43
及び首振り角センサ45により検出されて規制条件判定
回路55に送られる。
【0027】規制条件判定回路55は、これらの検出角
度(θ、φ1、φ2)を受け取ると、規制条件に該当
すると判定し、この判定結果を作動規制回路57に送
る。作動規制回路57は、規制条件に該当する判定結
果を受け取ると、図5に示す作業台25がブーム13に
接近移動す方向の水平アーム21の旋回動及び作業台2
5の首振り動を規制するため、これらの作動を制御する
作動制御信号(作動制御回路53から出力された信号)
が水平アーム旋回モータ23、首振りモータ27に連通
した作動制御弁61に伝達されるのを遮断する。その結
果、作業台25が図5の矢印A又はBに示した位置にあ
る場合に、作業台25に搭乗している作業者が操作装置
35を誤操作して作業台25をブーム13に接近させる
方向に旋回動させる操作をした場合でも、作業台25の
旋回動、首振り動は規制され、作業台25がブーム13
に当接することはない。このため、作業台25やブーム
13の損傷を未然に防止することができ、また、作業者
はブーム13との衝突を気にせずに作業台25の周辺環
境に十分な注意を払いながら操作装置35を操作するこ
とができ、作業台25が作業台周辺の電柱や建造物等に
衝突する虞を無くすことができる。
【0028】また、図4(a)に示すブーム13が倒伏
動しているときに、図5に示す水平アーム21の旋回角
度φ1が作業台25の首振り角度φ2と同じか又は首振
り角度φ2よりも大きい状態で、ブーム13の起伏角度
θが略0度になると、図2に示すように、作業台安全装
置40の規制条件判定回路55が規制条件に該当する
と判定し、作動規制回路57を作動させてブーム13の
倒伏動を規制するためブーム13を倒伏動させる作動制
御信号が起伏シリンダ15に連通した作動制御弁61に
伝達されるのを遮断する。その結果、作業台25がブー
ム13に衝突する虞を未然に防止することができる。
尚、規制条件判定回路55によりブーム13が倒伏動し
ているとの判断は、作動制御回路53から出力されるブ
ーム13の倒伏動に応じた作動制御信号を受け取ること
により行なわれる。
【0029】更に、図4(a)に示す作業台25が水平
部材21に対して降下動しているときに、図5に示す水
平アーム21の旋回角度φ1が作業台25の首振り角度
φ2と同じか又は首振り角度φ2よりも大きい状態で、
ブーム13の起伏角度θが略0度になると、作業台安全
装置40の規制条件判定回路57は規制条件に該当す
ると判定し、作動規制回路57を作動させて昇降シリン
ダ33による作業台25の降下動を規制するため作業台
25の降下動させる作動制御信号が昇降シリンダ33に
連通した作動制御弁61に伝達されるのを遮断する。そ
の結果、作業台25がブーム13に衝突する虞を未然に
防止することができる。尚、規制条件判定回路55によ
り作業台25が降下動しているとの判断は、作動制御回
路53から出力される作業台25の降下動に応じた作動
制御信号を受け取ることにより行なわれる。
【0030】また、作動規制回路57は作業台25の旋
回動や首振り動を規制したときに警報ランプ51を点灯
させる。このため、作業台25が自動停止したことを作
業台25に搭乗している作業者が認識することができ
る。更に、作動が規制された作業台25を更にブーム1
3側に接近させる方向に移動させたい場合には、作業者
が規制解除スイッチ47をON操作する。その結果、作
動規制回路57による作業台25の作動規制が解除さ
れ、操作装置35の操作内容に従って作業台25を旋回
動及び首振り動させることができる。
【0031】尚、前述した実施の形態では、直線状に伸
縮動可能なブーム13を示したがこれに限るものではな
く、ブーム13の先端にブーム部材を上下方向に揺動可
能に枢結したいわゆる屈伸ブーム(図示せず)もよい。
この場合、屈伸ブームの先端に垂直ポスト19を枢結
し、垂直ポスト19に旋回動可能に取り付けられた水平
アーム21に作業台25を首振り動可能に取り付ける。
また、ブーム13を伸縮動させるとその太さは変化し、
作業台9がブーム13に当接する虞のある領域も変化す
る。このため、ブーム13の伸長量に応じて図2に示す
作動規制回路57が作動するように構成してもよい。こ
の場合、ブーム13の伸長量を検出する伸長センサ(図
示せず)を規制条件判定回路55に電気的に接続させ、
伸長センサによる検出値に応じて規制条件判定回路55
が作動するように構成させる。
【0032】
【発明の効果】本発明による作業車の作業台安全装置に
よれば、起伏角検出手段により検出された起伏角度が所
定値以下であり、且つ水平部材旋回角検出手段により検
出された旋回角度が作業台旋回角検出手段により検出さ
れた旋回角度以上の大きさであるときに、作動規制手段
により水平部材及び作業台の少なくともいずれかがブー
ムに接近する方向への旋回作動を規制することで、作業
台に搭乗した作業者が作業台の旋回操作を誤操作した場
合でも作業台がブームに当接する虞は無く、また、操作
装置を操作する作業者は作業台のブームへの当接を気に
せずに作業台周辺の電柱や建造物等を確認しながら操作
装置を操作することができ、作業台が電柱や建造物等に
当接してこれらを損傷させる虞を無くすことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施の形態における作業台安全装置
を搭載した高所作業車の正面図を示す。
【図2】本発明の一実施の形態における作業台安全装置
のブロック図を示す。
【図3】本発明の一実施の形態におけるブームに取り付
けられた作業台の平面図を示す。
【図4】本発明の一実施の形態における作業台安全装置
の作用を説明するための図である。
【図5】本発明の一実施の形態における作業台安全装置
の作用を説明するための図である。
【符号の説明】
1 高所作業車(作業用車両) 3 車体 13 ブーム 19 垂直ポスト(垂直部材) 21 水平アーム(水平部材) 25 作業台 40 作業台安全装置 41 起伏角センサ(起伏角検出手段) 43 旋回角センサ(水平部材旋回角検出手段) 45 首振り角センサ(作業台旋回角検出手段) 47 規制解除スイッチ(作動規制解除手段) 51 警報ランプ(警報手段) 57 作動規制回路(作動規制手段)
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 八木澤 祐一 埼玉県上尾市大字領家字山下1152番地の10 株式会社アイチコーポレーション上尾工 場内 (72)発明者 加賀田 武志 埼玉県上尾市大字領家字山下1152番地の10 株式会社アイチコーポレーション上尾工 場内 Fターム(参考) 3F333 AA08 AA15 AB01 AC01 BA12 BB03 BB08 BB26 BD02 BE02 CA15 CA19 CA24 FA11 FA13 FA17 FA22 FA34 FA36 FD03 FD08 FD09 FE04 FE09

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 車体に少なくとも起伏動可能に枢結され
    たブームと、 前記ブームの先端に枢結され前記ブームの起伏角度に拘
    わらず垂直状態に保持された垂直部材と、 前記垂直部材に水平方向に旋回動可能に取り付けられた
    水平部材と、 前記水平部材の先端部に水平方向に旋回動可能に取り付
    けられた作業台と、 前記垂直部材に対する前記水平部材の旋回角度を検出す
    る水平部材旋回角検出手段と、 前記水平部材に対する前記作業台の旋回角度を検出する
    作業台旋回角検出手段と、 前記ブームの前記車体に対する起伏角度を検出する起伏
    角検出手段と、 前記起伏角検出手段により検出された起伏角度が所定値
    以下であり、且つ前記水平部材旋回角検出手段により検
    出された旋回角度が前記作業台旋回角検出手段により検
    出された旋回角度以上の大きさであるときに、前記水平
    部材及び前記作業台の少なくともいずれかが前記ブーム
    に接近する方向へ旋回作動することを規制する作動規制
    手段とを有することを特徴とする作業用車両の作業台安
    全装置。
  2. 【請求項2】 前記作動規制手段は、前記水平部材旋回
    角検出手段により検出された旋回角度が前記作業台旋回
    角検出手段により検出された旋回角度以上の大きさであ
    り、且つ前記起伏角検出手段により検出された起伏角度
    が所定値以下になると前記ブームの倒伏動を規制するよ
    うに構成されていることを特徴とする請求項1記載の作
    業用車両の作業台安全装置。
  3. 【請求項3】 前記作業台は前記水平部材に対して昇降
    動可能に取り付けられ、前記作動規制手段は、前記水平
    部材旋回角検出手段により検出された旋回角度が前記作
    業台旋回角検出手段により検出された旋回角度以上の大
    きさであり、且つ前記起伏角検出手段により検出された
    起伏角度が所定値以下になると前記作業台の前記水平部
    材に対する降下動を規制するように構成されていること
    を特徴とする請求項1又は2記載の作業用車両の作業台
    安全装置。
  4. 【請求項4】 前記作動規制手段により前記水平部材の
    旋回動、前記作業台の旋回動、前記作業台の降下動及び
    前記ブームの倒伏動の少なくともいずれかが規制された
    ときに警報作動する警報手段と、前記作動規制手段によ
    る作動規制を解除する作動規制解除手段との少なくとも
    1つを有することを特徴とする請求項1から3の少なく
    ともいずれかに記載の作業用車両の作業台安全装置。
JP2000369420A 2000-12-05 2000-12-05 作業用車両の作業台安全装置 Pending JP2002167197A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2000369420A JP2002167197A (ja) 2000-12-05 2000-12-05 作業用車両の作業台安全装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2000369420A JP2002167197A (ja) 2000-12-05 2000-12-05 作業用車両の作業台安全装置

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2002167197A true JP2002167197A (ja) 2002-06-11

Family

ID=18839459

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2000369420A Pending JP2002167197A (ja) 2000-12-05 2000-12-05 作業用車両の作業台安全装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2002167197A (ja)

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2004007266A1 (en) * 2002-07-15 2004-01-22 Stock Of Sweden Ab An industrial truck
CN110395679A (zh) * 2019-08-23 2019-11-01 湖南星邦重工有限公司 一种平台回转控制装置
CN114572909A (zh) * 2022-03-09 2022-06-03 杭州爱知工程车辆有限公司 一种高空作业车扩大工作斗作业范围的方法

Citations (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH0647910Y2 (ja) * 1989-09-05 1994-12-07 株式会社アイチコーポレーション 作業装置用干渉防止装置
JPH0721499Y2 (ja) * 1989-11-24 1995-05-17 株式会社アイチコーポレーション 作業装置用干渉防止装置
JP2550367Y2 (ja) * 1992-07-22 1997-10-08 株式会社アイチコーポレーション 作業装置の規制状態確認装置
JPH10120394A (ja) * 1996-10-18 1998-05-12 Tadano Ltd 高所作業車の作動規制装置
JPH1192096A (ja) * 1997-09-19 1999-04-06 Tadano Ltd 高所作業車の干渉防止装置
JP2000063099A (ja) * 1998-08-21 2000-02-29 Tadano Ltd 高所作業車の制御装置

Patent Citations (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH0647910Y2 (ja) * 1989-09-05 1994-12-07 株式会社アイチコーポレーション 作業装置用干渉防止装置
JPH0721499Y2 (ja) * 1989-11-24 1995-05-17 株式会社アイチコーポレーション 作業装置用干渉防止装置
JP2550367Y2 (ja) * 1992-07-22 1997-10-08 株式会社アイチコーポレーション 作業装置の規制状態確認装置
JPH10120394A (ja) * 1996-10-18 1998-05-12 Tadano Ltd 高所作業車の作動規制装置
JPH1192096A (ja) * 1997-09-19 1999-04-06 Tadano Ltd 高所作業車の干渉防止装置
JP2000063099A (ja) * 1998-08-21 2000-02-29 Tadano Ltd 高所作業車の制御装置

Cited By (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2004007266A1 (en) * 2002-07-15 2004-01-22 Stock Of Sweden Ab An industrial truck
US7384233B2 (en) 2002-07-15 2008-06-10 Stock Of Sweden Ab Industrial truck
CN110395679A (zh) * 2019-08-23 2019-11-01 湖南星邦重工有限公司 一种平台回转控制装置
CN114572909A (zh) * 2022-03-09 2022-06-03 杭州爱知工程车辆有限公司 一种高空作业车扩大工作斗作业范围的方法
CN114572909B (zh) * 2022-03-09 2022-12-16 杭州爱知工程车辆有限公司 一种高空作业车扩大工作斗作业范围的方法

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP2002167197A (ja) 作業用車両の作業台安全装置
JP3949536B2 (ja) 高所作業車の制御装置
JP3662140B2 (ja) 高所作業車の安全装置
JP3658236B2 (ja) 作業車の転倒防止装置
JP2001206698A (ja) 高所作業車の作動制御装置
JP2003040589A (ja) 高所作業車の作業台昇降装置
JP2002234699A (ja) 作業用車両
JP2003321196A (ja) 高所作業車
JP2002167194A (ja) 車両のブーム作動制御装置
JP3658183B2 (ja) 高所作業車の規制制御装置
JP2000063099A (ja) 高所作業車の制御装置
JPH10236798A (ja) ブーム作動制御装置
JP3234942B2 (ja) 吊り上げ装置を備えた高所作業車の作動規制装置
JP3819218B2 (ja) 作業用車両の作業台移動制御装置
JP2000044198A (ja) 作業車の格納規制装置
JP2003012287A (ja) 高所作業車の作業装置
JPH10250989A (ja) クレーンブームの作動規制装置
JP3698606B2 (ja) 高所作業車の作業台傾斜制御装置
JPH0519298U (ja) 高所作業車の制御装置
JPH04107799U (ja) 高所作業車の自動格納装置
JP2003137500A (ja) ブーム作業車
JP2003226492A (ja) 高所作業車における作業台の水平制御装置
JP3834467B2 (ja) 作業台レベリング装置
JP2003321197A (ja) 高所作業車の安全装置
JP2003104700A (ja) 高所作業車

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20040531

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20061018

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20061117

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20061219

A02 Decision of refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02

Effective date: 20070420