JP2002167194A - 車両のブーム作動制御装置 - Google Patents

車両のブーム作動制御装置

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JP2002167194A
JP2002167194A JP2000369419A JP2000369419A JP2002167194A JP 2002167194 A JP2002167194 A JP 2002167194A JP 2000369419 A JP2000369419 A JP 2000369419A JP 2000369419 A JP2000369419 A JP 2000369419A JP 2002167194 A JP2002167194 A JP 2002167194A
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turning
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Kenji Kamei
健司 亀井
Shunichi Nakazawa
俊一 中澤
Hiroaki Mizuguchi
裕朗 水口
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 位置センサが故障してもブームを車両に格納
させる。 【解決手段】 ブーム作動制御装置40は、ブームの位
置を検出する位置センサ41、43、45と、位置セン
サ41、43、45が故障しているか否かを判定するセ
ンサ故障判定回路57と、センサ故障判定回路57によ
り位置センサ41、43、45が故障していると判定さ
れたときに、車両に作用する転倒モーメントを増加させ
る方向のブームの作動を規制する作動規制回路65と、
ブームの伸長量が全縮の状態にあることを検出する縮小
スイッチ49とを有する。作動規制回路65は、センサ
故障判定回路57により位置センサが故障していると判
定されたときに縮小スイッチ49によりブームが全縮の
状態にあると検出されている場合、ブームを倒伏動させ
る作動の規制を解除するように構成される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、車両のブーム作動
制御装置に関し、更に詳細には、車体上に旋回動且つ起
伏動可能に設けられ伸縮動可能に構成されたブームの先
端位置を検出する位置センサが故障したときにブームの
作動を規制するブーム作動規制装置を有した車両のブー
ム作動制御装置に関する。
【0002】
【従来の技術】高所作業を行なう高所作業車は、一般
に、車体上に旋回動可能に設けられた旋回台と、旋回台
に起伏動且つ旋回動可能に設けられ伸縮動可能に構成さ
れたブームと、ブームの先端に取り付けられた作業台と
を有して構成されている。高所作業車には、ブームの作
動により発生して車両を転倒させる方向に作用する転倒
モーメントにより車両が転倒する虞がないように転倒防
止装置が設けられている。転倒防止装置は作業台が移動
できる範囲を許容作業範囲として設定し、この許容作業
範囲を越えるブームの作動を規制する。このため、転倒
防止装置には作業台の位置を検出するための位置センサ
が設けられている。
【0003】また、転倒防止装置には、位置センサが故
障したときに車両に作用する転倒モーメントを増加させ
る方向のブーム作動(即ち、ブームの伸長動・倒伏動・
旋回動)を規制する作動規制装置が設けられている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、作業台
に搭乗している作業者以外に作業者がいない場合、作業
台に搭乗している作業者が作業台に設置された上部操作
装置を操作してブームの駆動を操作しているときに位置
センサが故障すると、作動規制装置が作動してブームの
倒伏動を規制するので、作業台を車体又は地面の近くま
で降ろすことができなくなる。このため、作業台に搭乗
している作業者が、車両の下部に設置されたブームの作
動規制を解除する規制解除スイッチを操作することがで
きず、作業台に作業者が取り残されてしまう。また、車
両が停止している場所が交通量や人通りの多い道路であ
る場合には、他の車両や人の通行の妨げる時間が長時間
となってしまう、という問題が生じる。
【0005】本発明は、このような問題に鑑みてなされ
たものであり、位置センサが故障してもブームを車両に
格納させることができる車両のブーム作動制御装置を提
供することを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】前記課題を解決するため
に本発明の車両のブーム作動制御装置は、車体に旋回動
可能に設けられた旋回台と、旋回台に起伏動可能に設け
られて伸縮動可能に構成されたブームと、旋回台の旋回
角度を検出する旋回角度検出手段(例えば、実施形態に
おける旋回角センサ45)と、ブームの起伏角度を検出
する起伏角検出手段(例えば、実施形態における起伏角
センサ41)と、ブームの伸長量を検出する第1伸長量
検出手段(例えば、実施形態における伸長センサ43)
と、旋回角度検出手段、起伏角検出手段及び第1伸長量
検出手の少なくとも1つが故障しているか否かを判定す
る故障判定手段(例えば、実施形態におけるセンサ故障
判定回路57)と、故障判定手段により旋回角度検出手
段、起伏角検出手段及び第1伸長量検出手段の少なくと
も1つが故障していると判定されたときに、車両に作用
する転倒モーメントを増加させる方向のブームの作動を
規制するブーム作動規制手段(例えば、実施形態におけ
る作動規制回路65)とを有し、更にブーム作動制御装
置は、ブームの伸長量が所定長さ以下であることを検出
する第2伸長量検出手段(例えば、実施形態における縮
小スイッチ49)を有して構成する。ここで、ブーム作
動規制手段は、故障判定手段により旋回角度検出手段、
起伏角検出手段及び第1伸長量検出手段の少なくとも1
つが故障していると判定され、かつ、第2伸長量検出手
段により検出された検出値が所定長さ以下であると検出
されたときに、ブームを倒伏動させる作動の規制を解除
するように構成される。
【0007】上記構成の車両のブーム作動制御装置によ
れば、まず、故障判定手段により旋回角度検出手段、起
伏角検出手段及び第1伸長量検出手段の少なくとも1つ
が故障していると判定されると、ブーム作動規制手段が
車両に作用する転倒モーメントを増加させる方向のブー
ムの作動を規制する。このとき、第2伸長量検出手段に
より検出された検出値が所定長さ以下であると検出され
ているときには、ブーム作動規制手段はブームを倒伏動
させる作動の規制を解除する。
【0008】その結果、ブームが車体から起仰している
状態で旋回角度検出手段、起伏角検出手段及び第1伸長
量検出手段の少なくともいずれかが故障した場合でも、
ブームを倒伏動させることができる。このため、作業台
に搭乗している作業者が作業台を地上近くまで移動さ
せ、作業台から降りて車体に設けられたブームの作動規
制を解除する解除スイッチを操作し、作業台又は車体に
設けられた操作装置を操作してブームを車体に格納させ
ることができ、この状態で車両を修理工場に搬送させて
故障した旋回角度検出手段等を修理することができる。
このため、作業現場の道路を通行する他の車両や人の通
行の妨げを短時間にすることができる。尚、本明細書に
おいては、転倒モーメントとは、ブームが作動したとき
に車両を転倒させる方向に作用するモーメントを意味す
る。
【0009】上記構成の車両のブーム作動制御装置にお
いて、ブームの作業範囲(例えば、実施形態における格
納作業範囲A)は旋回台の旋回角度に応じて広さが異な
る複数の作業範囲(例えば、実施形態における第1作業
範囲A1、第2作業範囲A2、第3作業範囲A3)を有
し、ブーム作動規制手段は、旋回角度検出手段により検
出された検出値が複数の作業範囲のうち広さが広い所定
の作業範囲の旋回角度範囲内にあるときに、ブームを倒
伏動させる作動の規制を解除するようにしてもよい。
【0010】上記構成の車両のブーム作動制御装置によ
れば、旋回角度検出手段により検出された検出値が複数
の作業範囲のうち広さが広い所定の作業範囲の旋回角度
範囲内にあるときには、ブームの倒伏動を規制している
ブーム作動規制手段はこの作動規制を解除する。その結
果、旋回台の旋回位置により作業範囲が異なる車両にお
いては、作業範囲のうち広さが広い所定の作業範囲内に
ブームが存在するときだけブームの倒伏動が許容される
ので、狭い作業範囲内にブームが位置する場合にはブー
ムの倒伏動の規制は解除されず、車両が転倒する虞を未
然に防止することができる。
【0011】また、上記構成の車両のブーム作動制御装
置において、ブームの作業範囲(例えば、実施形態にお
ける張出作業範囲B)は旋回台の旋回角度に拘わらず一
定の範囲であり、ブーム作動規制手段は、故障判定手段
により旋回角度検出手段、起伏角検出手段及び第1伸長
量検出手段の少なくともいずれかが故障していると判定
され、且つ第2伸長量検出手段により検出された検出値
が所定長さ以下であると検出されているときには、旋回
台が作業範囲のいずれの旋回位置にあるか否かに拘わら
ず、ブームを倒伏動させる作動の規制を解除するととも
に、ブームを旋回動させる作動の規制を解除するように
構成してもよい。
【0012】上記構成の車両のブーム作動制御装置によ
れば、故障判定手段により旋回角度検出手段、起伏角検
出手段及び第1伸長量検出手段の少なくともいずれかが
故障していると判定され、且つ第2伸長量検出手段によ
り検出された検出値が所定長さ以下であると検出されて
いるときには、ブーム作動規制手段は、旋回台が作業範
囲のいずれの旋回位置にあるか否かに拘わらず、ブーム
の倒伏動及び旋回動の作動規制を解除する。その結果、
ブームの作動が規制された場合でも作業台に設けられた
上部操作装置を操作してブームを車体に格納させること
ができ、作業現場に停止している車両の停止時間を短時
間にすることができる。
【0013】
【発明の実施の形態】以下、本発明の好ましい実施の形
態を図1から図5に基づいて説明する。本実施の形態は
車体上に旋回動且つ起伏動自在に設けられ伸縮動可能に
構成されたブームの先端に旋回動可能に設けられた作業
台を有した高所作業車の態様を示す。最初に、本発明に
おけるブーム作動制御装置を説明する前に、ブーム作動
制御装置を搭載した高所作業車を説明する。高所作業車
1は、図1に示すように、トラックをベースとして構成
されており、車体3の前部に運転キャビン5を有し、運
転キャビン5よりも車両後方側の車体前後の左右両側部
には外側に張り出して車体3を持ち上げ支持するアウト
リガジャッキ7が設けられている。アウトリガジャッキ
7内にはジャッキシリンダ8が内蔵され、ジャッキシリ
ンダ8が伸縮動するとアウトリガジャッキ7が車体3か
ら張り出され及び車体3に格納されるように構成されて
いる。車体3の後部には上方へ突出した旋回台9が旋回
動自在に設けられ、旋回台9の下方の車体3内には旋回
台9を旋回動させる旋回モータ11が設けられている。
【0014】旋回台9の上部には伸縮動自在に構成され
たブーム13の基部が上下方向に揺動自在に枢結され、
ブーム13内にはブーム13を伸縮動させる伸縮シリン
ダ17が内蔵されている。また、ブーム13の下面と旋
回台9の下部間には起伏シリンダ15が揺動自在に枢結
されており、この起伏シリンダ15の伸縮動によりブー
ム13が起伏動するように構成されている。ブーム13
の先端には上下方向に揺動自在に枢結された垂直ポスト
19が設けられている。垂直ポスト19には旋回動自在
に設けられた水平アーム20を介して作業台21が首振
り動自在に設けられている。垂直ポスト19の下部とブ
ーム13の先端間にはレベリングシリンダ(図示せず)
が枢結され、ブーム13の起伏角度に応じてレベリング
シリンダが伸縮作動して垂直ポスト19を垂直状態にし
て作業台21が常に水平状態に保持されている。作業台
21にはブーム13の駆動を操作する上部操作装置23
が設けられ、旋回台9の側壁の外側壁面には上部操作装
置23と同一機能を有する下部操作装置25が取り付け
られている。下部操作装置25にはブーム13の作動規
制を解除する解除スイッチ27が設けられている。車体
3の後部にはアウトリガジャッキ7の駆動を操作するジ
ャッキ操作装置29が設けられている。
【0015】次に、ブーム作動制御装置を説明する。ブ
ーム作動制御装置40は、図2に示すように、ジャッキ
操作装置29と上部操作装置23と起伏角センサ41と
伸長センサ43と旋回角センサ45と接地センサ47と
縮小スイッチ49とコントローラ51と作動制御弁5
3、54と起伏シリンダ15と旋回モータ11と伸縮シ
リンダ17とを有して構成されている。ジャッキ操作装
置29及び上部操作装置23は前述したのでその説明は
省略する。起伏角センサ41は図1に示すブーム13と
車体3とのなす角度を検出する機能を有し、伸長センサ
43はブーム13の伸長量を検出する機能を有する。旋
回角センサ45は図1に示す旋回台9(ブーム13)の
旋回角度を検出する機能を有し、接地センサ47は図1
に示す4本のアウチリガジャッキ7の各々に取り付けら
れており、アウチリガジャッキ7の下端が接地されて車
体3が持ち上げ支持されている状態にあるときに接地信
号を出力する機能を有している。縮小スイッチ49は図
1に示すブーム13が全縮の状態にあるときに縮小信号
を出力する機能を有するリミットスイッチであり、ブー
ム13内に取り付けられている。尚、リミットスイッチ
は、ブーム13が全縮の状態ではないが縮小状態である
所定長さを検出する位置に取り付けることができる。
【0016】次に、コントローラ51を説明する。コン
トローラ51は上部操作装置23の操作内容に応じてブ
ーム13の作動を制御するとともに、所定条件のときに
ブーム13の作動を規制し、且つ規制されたブーム13
の作動を解除する機能を有する。コントローラ51は、
作動制御回路55とセンサ故障判定回路57と作業台位
置算出回路59と作業範囲判定回路61とメモリ63と
作動規制回路65とを有して構成されている。
【0017】作動制御回路55は、ジャッキ操作装置2
9及び上部操作装置23の操作内容に応じてジャッキシ
リンダ8の作動を制御する作動制御弁53の作動をコン
トロールするとともに、起伏シリンダ15、旋回モータ
11及び伸縮シリンダ17の作動を制御する作動制御弁
54の作動をコントロールする機能を有している。セン
サ故障判定回路57は起伏角センサ41、伸長センサ4
3及び旋回角センサ45(以下、これらをまとめて「位
置センサ41、43、45」と記す。)の少なくともい
ずれかが故障しているか否かを判定する機能を有する。
尚、位置センサ41、43、45が故障であるか否かの
判定は、位置センサ41、43、45の少なくともいず
れかの出力信号の出力値が所定範囲外であり且つ所定時
間を超えて出力されているときに、位置センサ41、4
3、45が故障であると判定する。
【0018】作業台位置算出回路59は、位置センサ4
1、43、45からの検出値に応じて図1に示す作業台
21の3次元位置を算出する機能を有する。尚、作業台
21の位置は極座標を使用してその位置を算出すること
ができる。作業範囲判定回路61は作業台位置算出回路
59により算出された作業台21の位置がブーム13の
作動により車両を転倒させない作業範囲内にあるか否か
を判定する機能を有する。作業範囲はメモリ63に設定
されており、作業範囲判定回路61は、接地センサ47
からの接地信号の有無によりメモリ63内に設定された
種類の相違する作業範囲を選択して、作業台21の位置
の判定を行なう。ここで、作業範囲とは、図3に示すよ
うに、作業台21に定格荷重を搭載した状態でブーム1
3を作動させた場合、車両に作用する転倒モーメントが
車両を転倒させる虞の無い許容作業範囲を意味し、アウ
トリガジャッキ7が車体3に格納されている状態のとき
の格納作業範囲A(右斜実線で示した領域)とアウトリ
ガジャッキ7が張り出された状態にあるときの張出作業
範囲B(左斜破線で示した領域)をいう。張出作業範囲
Bは格納作業範囲Aよりも広い範囲である。尚、格納作
業範囲A及び張出作業範囲Bは左右対称な領域であるの
で、右側のみを記載して左側の記載を省略する。
【0019】図4は、図3中のブーム13が略水平状態
になるような起伏角度にある場合の平面視した格納作業
範囲Aである。この格納作業範囲Aは、同図に示すよう
に、ブーム13の旋回角度に応じて広さが異なる第1作
業範囲A1、第2作業範囲A2及び第3作業範囲A3の
3つの作業範囲を有して構成されている。ここで、旋回
角度θとは、旋回台9の旋回中心Oを通り車両の前後方
向に延びる中心軸線Jを旋回角度ゼロとしてブーム13
を反時計方向及び時計方向に旋回動させたときのブーム
13と中心軸線Jとのなす角度+θ、−θを意味する。
【0020】第1作業範囲A1はブーム13の伸長量
(作業半径)がR1で且つ旋回角度θが±θ1の範囲を
いう。第2作業範囲A2はブーム13の伸長量(作業半
径)がR2で且つ旋回角度θが+θ1から+θ2の範囲
及び−θ1から−θ2の範囲をいう。第3作業範囲A3
はブーム13の伸長量(作業半径)がR1で且つ旋回角
度θが+θ2から−θ2の範囲をいう。ここで、R1と
R2の大きさはR1>R2なる関係があり、+θ1と−
θ1とのなす旋回角度範囲と+θ2と−θ2とのなす旋
回角度範囲は同一の旋回角度範囲である。
【0021】次に、張出作業範囲Bを説明する。図5
は、図3中のブーム13の起伏角度が略水平状態になる
ような起伏角度にある場合の平面視した張出作業範囲B
である。尚、図5中の旋回中心軸J、旋回角度+θ1、
−θ及び旋回中心Oは、図4中のそれらと同一態様であ
るので、同一記号を附してその説明を省略する。図5に
示すように、張出作業範囲Bは、旋回台9の旋回角度
(+θ1、−θ)に拘わらず広さが同じ、即ち、ブーム
13の伸長量(作業半径)がR3で一定であり、図4に
示すブーム13の旋回角度に応じてブーム13の伸長量
(作業半径)が異なる格納作業範囲Aと相違する。
【0022】次に、作動規制回路65を説明する。作動
規制回路65は、図2に示すように、センサ故障判定回
路57により位置センサ41、43、45が故障してい
る状態でないと判定され、作業範囲判定回路61により
作業台21が図3に示す格納作業範囲A(アウトリガジ
ャッキ7が格納された状態のときの許容作業範囲)又は
張出作業範囲B(アウトリガジャッキ7が張り出されて
いる状態のときの許容作業範囲)を超えると判定された
ときに、車両に作用する転倒モーメントを増加させる方
向のブーム13の作動(即ち、ブーム13を倒伏動させ
る起伏シリンダ15の縮小動、ブーム13を旋回動させ
る旋回モータ11の駆動及びブーム13を伸長動させる
伸縮シリンダ17の伸長動)を規制する。また、作動規
制回路65は、アウトリガジャッキ7が非接地状態でブ
ーム13が全縮の状態にあり、センサ故障判定回路57
により位置センサ41,43,45が故障していると判
定され、更に旋回角センサ45により検出された検出値
が格納作業範囲Aのうち第1作業範囲A1又は第3作業
範囲A3内の値であるときに、ブーム13を倒伏動させ
る作動の規制を解除する。更に、作動規制回路65は、
アウトリガジャッキ7が接地状態であり、センサ故障判
定回路57により位置センサ41,43,45が故障し
ていると判定され、ブーム13が全縮の状態にあるとき
には、旋回角センサ45により検出された検出値に拘わ
らず、ブーム13を倒伏動させる作動の規制を解除する
とともに、ブーム13を旋回動させる作動の規制を解除
する。
【0023】尚、作動規制回路65には起伏シリンダ1
5、旋回モータ11及び伸縮シリンダ17の作動を制御
する作動制御弁54が電気的に接続されている。また、
作動制御回路55にはジャッキシリンダ8の作動を制御
する作動制御弁53が電気的に接続されている。
【0024】次に、本発明に係わるブーム作動制御装置
40の作用に関して、アウトリガジャッキ7が車体3に
格納されている場合及び張り出されている場合について
説明する。最初に、アウトリガジャッキ7が車体3に格
納されている場合について説明する。図2、図3及び図
4に示すように、アウトリガジャッキ7が車体3に格納
されている場合において、作業台21に搭乗した作業者
(図示せず)がブーム操作装置29を操作してブーム1
3を旋回動、且つ起伏動させると、上部操作装置29か
らの操作信号に基づいて作動制御回路55が作動して起
伏シリンダ15及び旋回モータ11に接続された作動制
御弁54の作動がコントロールし、起伏シリンダ15及
び旋回モータ11が作動する。
【0025】これと同時に、センサ故障判定回路57は
位置センサ41,43,45の出力値に基づいて、位置
センサ41,43,45が故障しているか否かを判定す
る。ここで、センサ故障判定回路57により旋回角セン
サ45が故障していると判定されると、故障信号が作動
規制回路65に送られる。作動規制回路65は故障信号
を受け取ると、ブーム13を倒伏動させる起伏シリンダ
15の縮小動、ブーム13を旋回動させる旋回モータ1
1の駆動及びブーム13を伸長動させる伸縮シリンダ1
7の伸長動を規制する。また、ブーム13は全縮の状態
にあるので、縮小スイッチ49から縮小信号が出力され
ており、作動規制回路65が転倒モーメントを増加させ
る方向のブーム13の作動を規制している状態で、作動
規制回路65が縮小信号を受け取り、更に旋回角センサ
45の検出値が第1作業範囲A1又は第3作業範囲A3
内の値であるときには、作動規制回路65はブーム13
を倒伏動させる作動の規制を解除する。尚、旋回角セン
サ45の検出値は作業範囲判定回路61から送られる。
【0026】その結果、作業台21に搭乗した作業者が
上部操作装置29を操作してブーム13を倒伏動させる
と、作業台21は図3に示す格納作業範囲Aのうち図4
に示す第1作業範囲A1又は第3作業範囲A3の内側を
下方へ移動して車体3に接近する。そして、作業者は、
図1に示す作業台21から降りて下部操作装置25に設
けられた解除スイッチ27を操作し、更に下部操作装置
25を操作してブーム13を車体3に格納させる。この
ように、車両が載置された場所に作業台21に搭乗した
作業者だけしかいない場合に位置センサ41,43,4
5が故障してブーム13の作動が規制されたときでも、
ブーム13の倒伏動が許容されるので、ブーム13を車
両に格納させてその場所から車両を移動させることがで
き、車両が停止している場所が交通量の多い所であって
も他の車両や人の通行を妨げる時間を短時間にすること
ができる。
【0027】また、ブーム13の旋回位置が作業半径の
大きな第1作業範囲A1又は第3作業範囲A3にあると
きだけブーム13の倒伏動の規制が解除されるが、図3
及び図4に示すように、この範囲内にある全縮状態のブ
ーム13は倒伏動させても作業台21は第1作業範囲A
1又は第3作業範囲A3の内側を移動するので、作業台
21が第1作業範囲A1又は第3作業範囲A3を越える
ことはない。その結果、車両が転倒する虞はなく、作業
台21を安全に下方へ移動させることができる。尚、ブ
ーム13が全縮の状態でない場合であっても、ブーム1
3の長さが第1作業範囲A1及び第3作業範囲A3の作
業半径R1よりも短い所定長さであれば、ブーム13を
倒伏動させても作業台21が第1作業範囲A1又は第3
作業範囲A3を越えることはない。その結果、ブーム1
3の伸長量を作業半径R1よりも短い所定長さにするこ
とで、ブーム13を倒伏動させることができる。
【0028】また、前述した実施の形態では旋回角セン
サ45が故障した場合の例を示したが、これに限るもの
ではなく、旋回角センサ45の他に起伏角センサ41、
伸長センサ43の少なくともいずれかが故障した場合も
前述した実施の形態と同様の作用及び効果を生じる。ま
た、前述した実施の形態ではブーム13が車体3に格納
されている状態から起伏・旋回動させる場合を説明した
が、これに限るものではなく、ブーム13が伸長された
状態から全縮の状態となった後に位置センサ41,4
3,45が故障した場合も前述した実施の形態と同様の
作用及び効果を生じる。
【0029】次に、アウトリガジャッキ7が張り出され
ている場合におけるブーム作動制御装置40の作用を説
明する。図2に示すように、作業者(図示せず)がジャ
ッキ操作装置29を操作すると、作動制御回路55が作
動制御弁53の作動をコントロールして図1に示すアウ
トリガジャッキ7を張り出させ、その下端部が接地して
車体3が持ち上げ支持される。車体3が持ち上げ支持さ
れると、接地センサ47が接地信号を出力し、作業範囲
判定回路61及び作動規制回路63に送られる。このよ
うな状態で、図1に示す作業台21に搭乗した作業者
(図示せず)が上部操作装置23を操作してブーム13
を旋回動、且つ起伏動させて作業台21を車体3の上方
位置に移動させたときに、センサ故障判定回路57が旋
回角センサ45の故障を判定すると、作動規制回路65
はブーム13の倒伏動、旋回動及び伸長動を規制する。
このとき、ブーム13は全縮の状態にあるので縮小スイ
ッチ49は縮小信号を出力しており、作動規制回路65
は縮小信号を受け取る。作動規制回路65が接地信号、
故障信号及び縮小信号を受け取ると、作動規制回路65
はブーム13を倒伏動させる作動の規制を解除するとと
もに、ブーム13を旋回動させる作動の規制を解除す
る。
【0030】その結果、作業台21に搭乗した作業者
は、上部操作装置23を操作してブーム13を倒伏動且
つ旋回動させると、作業台21は図3及び図5に示す張
出作業範囲Bの内側を下方へ移動し、ブーム13が車体
3に格納される。このように、車両が停車している場所
に作業台21に搭乗している作業者しかいない場合で
も、ブーム13を車体3に格納させることができるの
で、ブーム13を車両に格納させた状態でその場所から
車両を移動させることができ、車両が停止している場所
が交通量の多い道路であっても他の車両や人の通行を妨
げる時間を短時間にすることができる。
【0031】また、張出作業範囲Bの作業半径R3は全
縮の状態にあるブーム13の伸長量よりも長いので、ブ
ーム13が全縮の状態にあればいかなる旋回位置でブー
ム13の旋回動の規制を解除し、且つブーム13の倒伏
動の規制を解除して、ブーム13を旋回動且つ倒伏動さ
せても作業台21が図3及び図5に示す張出作業範囲B
を越えることはない。このため、車両が転倒する虞はな
く、ブーム13を安全に車体3に格納させることができ
る。尚、ブーム13が全縮の状態でない場合であって
も、ブーム13の長さが張出作業範囲Bの作業半径R3
よりも短い所定長さであれば、ブーム13を倒伏動させ
ても作業台21が張出作業範囲Bを越えることはない。
その結果、ブーム13の伸長量を作業半径R3よりも短
い所定長さにすることで、ブーム13を倒伏動且つ旋回
動させて車体3に格納させることができる。
【0032】
【発明の効果】以上説明したように、本発明におけるブ
ーム作動制御装置によれば、故障判定手段により旋回角
度検出手段、起伏角検出手段及び第1伸長量検出手段の
少なくとも1つが故障していると判定されて、ブーム作
動規制手段が車両に作用する転倒モーメントを増加させ
る方向のブームの作動を規制しているときに、第2伸長
量検出手段により検出された検出値が所定長さ以下であ
ると検出されると、ブーム作動規制手段はブームを倒伏
動させる作動の規制を解除することで、ブームが起仰し
ている状態でもブームを倒伏動させることができ、作業
台に搭乗している作業者が作業台から降りて車体に設け
られたブームの作動規制を解除する解除スイッチを操作
してブームの作動規制を解除し、ブームを車体に格納さ
せて車両を移動させることができ、作業現場の道路を通
行する他の車両や人の通行を妨げる時間を短時間にする
ことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施の形態におけるブーム作動制御
装置を搭載した高所作業車の正面図を示す。
【図2】本発明の一実施の形態におけるブーム作動制御
装置のブロック図を示す。
【図3】本発明の一実施の形態におけるブーム作動制御
装置の作用を説明するための平面図である。
【図4】本発明の一実施の形態におけるブーム作動制御
装置の作用を説明するための平面図である。
【図5】本発明の一実施の形態におけるブーム作動制御
装置の作用を説明するための平面図である。
【符号の説明】
1 高所作業車(車両) 3 車体 9 旋回台 13 ブーム 40 ブーム作動制御装置 41 起伏角センサ(起伏角検出手段) 43 伸長センサ(第1伸長量検出手段) 45 旋回角センサ(旋回角度検出手段) 49 縮小スイッチ(第2伸長量検出手段) 57 センサ故障判定回路(故障判定手段) 65 作動規制回路(ブーム作動規制手段) A 格納作業範囲(作業範囲) A1 第1作業範囲(作業範囲) A2 第2作業範囲(作業範囲) A3 第3作業範囲(作業範囲) B 張出作業範囲(作業範囲)
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 水口 裕朗 群馬県利根郡新治村大字東峰須川414−1 株式会社アイチコーポレーション新治工 場内 Fターム(参考) 3F333 AA08 AB04 CA04 FA09 FA34 FD02 FD08 FD09 FE03 FE09

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 車体に旋回動可能に設けられた旋回台
    と、 前記旋回台に起伏動可能に設けられて伸縮動可能に構成
    されたブームと、 前記旋回台の旋回角度を検出する旋回角度検出手段と、 前記ブームの起伏角度を検出する起伏角検出手段と、 前記ブームの伸長量を検出する第1伸長量検出手段と、 前記旋回角度検出手段、前記起伏角検出手段及び前記第
    1伸長量検出手の少なくとも1つが故障しているか否か
    を判定する故障判定手段と、 前記故障判定手段により前記旋回角度検出手段、前記起
    伏角検出手段及び前記第1伸長量検出手段の少なくとも
    1つが故障していると判定されたときに、車両に作用す
    る転倒モーメントを増加させる方向の前記ブームの作動
    を規制するブーム作動規制手段とを有する車両のブーム
    作動制御装置であって、 前記ブームの伸長量が所定長さ以下であることを検出す
    る第2伸長量検出手段を有し、 前記ブーム作動規制手段は、前記故障判定手段により前
    記旋回角度検出手段、前記起伏角検出手段及び前記第1
    伸長量検出手段の少なくとも1つが故障していると判定
    され、かつ、前記第2伸長量検出手段により検出された
    検出値が所定長さ以下であると検出されたときには、前
    記ブームを倒伏動させる作動の規制を解除するように構
    成されていることを特徴とする車両のブーム作動制御装
    置。
  2. 【請求項2】 前記ブームの作業範囲は前記旋回台の旋
    回角度に応じて広さが異なる複数の作業範囲を有し、前
    記ブーム作動規制手段は、前記旋回角度検出手段により
    検出された検出値が前記複数の作業範囲のうち広さが広
    い所定の作業範囲の旋回角度範囲内にあるときに、前記
    ブームを倒伏動させる作動の規制を解除することを特徴
    とする請求項1記載の車両のブーム作動制御装置。
  3. 【請求項3】 前記ブームの作業範囲は前記旋回台の旋
    回角度に拘わらず一定の範囲であり、前記ブーム作動規
    制手段は、前記故障判定手段により前記旋回角度検出手
    段、前記起伏角検出手段及び前記第1伸長量検出手段の
    少なくともいずれかが故障していると判定され、且つ前
    記第2伸長量検出手段により検出された検出値が所定長
    さ以下であると検出されているときには、前記旋回台が
    前記作業範囲のいずれの旋回位置にあるか否かに拘わら
    ず、前記ブームを倒伏動させる作動の規制を解除すると
    ともに、前記ブームを旋回動させる作動の規制を解除す
    るように構成されていることを特徴とする請求項1記載
    の車両のブーム作動制御装置。
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Citations (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH0333898U (ja) * 1989-08-08 1991-04-03
JPH11301995A (ja) * 1998-04-23 1999-11-02 Aichi Corp 高所作業車の規制制御装置

Patent Citations (2)

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