JP2011212843A - 金型装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】成形型全体を均一に加熱することができる金型装置を提供する。
【解決手段】1組の成形型2,3の前面側の合わせ面同士を合わせることにより形成される成形空間Sに発泡性合成樹脂を充填し、成形型2,3の背面側を囲う壁によって区画される蒸気室6,9内に蒸気を供給することにより成形空間S内の発泡性合成樹脂を加熱成形して発泡成形体を得るように構成される金型装置であって、蒸気供給手段は、壁を構成する一方側4Aから蒸気室内に蒸気を供給すると共に、壁の一方側4Aから蒸気室6,9内に導入され前記壁の他方側4Bに向かって延びる配管10,11によっても蒸気を供給する。
【選択図】図1

Description

本発明は、1組の成形型の前面(相手側の成形型との対向面)側の合わせ面同士を合わせることにより形成される成形空間に発泡性合成樹脂を充填し、成形型の背面側に形成される蒸気室内に蒸気を供給することにより成形空間内の発泡性合成樹脂を加熱成形して発泡成形体を得る金型装置に関する。
従来、発泡成形体を得る金型装置として、例えば実開昭60−62928号公報に示されるものが提案されている。この金型装置により発泡成形体を得るには、雌型の成形型と雄型の成形型とを横方向(水平方向)から合わせることにより両成形型の前面同士間に形成される成形空間に発泡性合成樹脂粒子を充填し、各成形型の背面側を覆うべく設けられた蒸気室に蒸気を供給することにより成形空間内の発泡性合成樹脂粒子を加熱成形し、その後、蒸気室内に冷却水を供給することにより金型を冷却してから、両成形型を開放することで発泡成形体を成形型の外部に取り出すことになる。
前記蒸気室は、成形型の背面側に配置されるバックプレートと、このバックプレートの外周縁と成形型の外周縁との間を囲う矩形状のフレームとから形成され、フレームを構成する上端部に、蒸気を供給する供給管の先端を接続するための接続口が形成され、供給管からの蒸気を接続口を介して蒸気室に供給するようにしている。
実開昭60−62928号公報(図1、図2参照)
上記特許文献1によれば、供給管の先端が接続口に接続されている状態では、供給管の先端が蒸気室内に突出する又は大きく突出することはない。この状態において供給管からの蒸気は、接続口近傍にある成形型上部に直ちに供給されるものの、接続口から遠い位置にある成形型下部に蒸気が供給されるまでに時間を要する。従って、成形型上部に供給されて温度が下がった低温の蒸気が金型下部に供給されるため、成形型の上部と下部とで過熱温度差が発生することになる。この蒸気による加熱終了時には、蒸気室全体が予め設定された圧力に調節されるが、加熱時間が短いため、加熱当初の成形型の上部と下部との温度差が解消されることが無く、この温度差が次の冷却工程や離型工程まで引きずられる。この温度差があることにより、高温になった成形型上部を確実に冷やそうとして過度な水冷が行われる。そのため、成形型下部には、成形型上部を冷やした多量の水が全て掛かってしまい、温度が更に下がってしまい、次サイクルの加熱蒸気が過度に必要となるといった悪循環を招いている。尚、成形型下部の温度が必要以上に下がることがないように、蒸気室内の冷却配管を工夫しているが、成形型下部の温度が必要以上に下がることを確実に回避することができていないのが現状である。また、蒸気室内に蒸気を分散させるためのジャマ板部品などを設置しているものもあるが、接続口から遠い位置にある成形型下部に蒸気が供給されるまでに時間を要してしまうことになり、前述の不都合を招いてしまう。
上記のように成形型の上部を適正温度で加熱すると、成形型下部が適正温度よりも低い温度の蒸気で加熱されることになり、成形型下部の加熱が不十分になる。その結果、水冷後の減圧冷却時において、特に成形型下部の水分を十分に蒸発させることができず、発泡成形体の乾燥不良や加熱不良(発泡合成樹脂粒子が綺麗に伸びず外観不良)、過冷却(発泡成形体の一部が収縮すること)による原料(発泡合成樹脂粒子)の充填不良(成形型に水分が付着して充填時に発泡性合成樹脂粒子が流動不良を起こす)などの不都合を招くことがある。
因みに、前記加熱不良が発生しないようにするために、成形型下部の加熱温度が適正温度になるように蒸気温度を調整すると、成形型上部の加熱温度が高くなり過ぎてしまう。このため、過度に加熱された成形型上部を冷却するための冷却水の量を多くしなければならないという不都合が発生することになり、改善の余地があった。
本発明が前述の状況に鑑み、解決しようとするところは、成形型全体を均一に加熱することができる金型装置を提供することを課題とする。
本発明の金型装置は、前述の課題解決のために、1組の成形型の前面側の合わせ面同士を合わせることにより形成される成形空間に発泡性合成樹脂を充填し、前記成形型の背面側を囲う壁によって区画される蒸気室内に蒸気を供給することにより前記成形空間内の発泡性合成樹脂を加熱成形して発泡成形体を得る金型装置であって、前記蒸気室内に蒸気を供給するための蒸気供給手段は、少なくとも一方の蒸気室に対するものが、前記壁の一方側から蒸気室内に蒸気を供給すると共に、前記壁の一方側から蒸気室内に導入され前記壁の他方側に向かって延びる配管によっても蒸気を供給するように構成されることを特徴としている。
かかる構成によれば、前記蒸気供給手段を備えることによって、蒸気室の一方側及び他方側に蒸気を供給することができる。このとき、蒸気室の他方側には、壁の一方側から蒸気室内に導入され壁の他方側に向かって延びる配管によって、蒸気が直接的に供給されることから、蒸気室の一方側に供給される蒸気の温度に対して蒸気室の他方側に供給される蒸気の温度が下がることはない。
また、本発明の金型装置は、前記壁が、前記蒸気室の上端を覆う上側の壁部と下端を覆う下側の壁部とを備え、該上側の壁部に前記蒸気供給手段からの蒸気を蒸気室へ供給するための複数の孔が備えられ、該複数の孔のうちの一部の孔に前記配管が接続されていてもよい。
上記構成にしておけば、配管が接続されていない孔から蒸気室の上部に位置する成形型の上側部分に蒸気が供給され、配管が接続されている孔から蒸気室の下部に位置する成形型の下側部分に配管を介して直接的に供給される。しかも、金型装置に本来的に備えている複数の孔を有効利用することができるだけでなく、それら複数の孔の一部に配管を接続するだけの簡単な改造で、金型全体を均一に加熱することができる利点がある。
また、本発明の金型装置は、前記配管が、上下方向に延びる縦向き配管からなり、該縦向き配管の下側半分に蒸気吐出孔を備えていることが好ましい。
また、本発明の金型装置は、前記配管の下端に、前記成形型の底面に沿って延びる延出部を備えていてもよい。
上記構成にしておけば、蒸気が届き難い成形型の底面に延出部から蒸気を確実に供給することができる。
また、本発明の金型装置は、前記配管が、前記蒸気室内の両横側に配置されていてもよい。
上記のように金型装置内において上下方向で配管用スペースを確保し易い蒸気室内の両横側のスペースを利用すれば、配管を他の機器を迂回させながら配置する場合に比べて、配管の組付け作業を容易迅速に行うことができる。
また、本発明の金型装置は、前記1組の成形型で複数の発泡成形体を同時形成可能にするべく、該1組の成形型の合わせ面のそれぞれに、少なくとも縦方向に間隔を置いて複数の成形空間形成用の型部を備え、前記配管が、上下方向に延びる配管本体と、該配管本体から横方向に延びて前記縦方向で隣り合う型部同士間に位置する補助配管部とを備えていてもよい。
少なくとも縦方向に間隔を置いて複数の成形空間形成用の型部を備えている金型装置においては、上記のように縦方向で隣り合う型部同士間に位置する補助配管部を備えさせておけば、複数の型部を均一に加熱することが可能になる。
蒸気室の一方側及び他方側に蒸気を供給するための蒸気供給手段を備え、蒸気供給手段が、壁を構成する一方側の壁部から蒸気室内に導入されて他方側の壁部側に蒸気を直接的に供給するための配管を備えることによって、蒸気室の一方側に供給される蒸気温度と蒸気室の他方側に供給される蒸気温度との温度差を無くすことで、成形型全体を均一に加熱することができる金型装置を提供することができる。
第一実施形態に係る金型装置であって、(a)は、1組の成形型を合わせた状態の縦断側面図、(b)は、(a)で示した一方(雌型)の成形型の縦断正面図である。 第二実施形態に係る金型装置であって、(a)は、1組の成形型を合わせた状態の縦断側面図、(b)は、(a)で示した一方(雌型)の成形型の縦断正面図である。
以下、本発明に係る金型装置の一実施形態について、図面を参酌しつつ説明する。
<第一実施形態>
図1(a),(b)は、発泡成形体を成形するための金型装置1を示している。この金型装置1は、左右一対(1組)の金型1A,1Bからなり、左側の金型1Aを構成する雌型の成形型2と、右側の金型1Bを構成する雄型の成形型3とを前面側で合わせて発泡成形体を成形するように構成されている。図1(a),(b)に示す金型装置1は、1組の金型1A,1Bを左右方向(水平方向)に開閉させる横型の金型装置である。
一方の金型1Aは、雌型の成形型2と、成形型2が取り付けられる第1フレーム4と、第1フレーム4の背面側の開口部4Kを閉じる第1バックプレート5とを備えている。また、他方の金型1Bは、雄型の成形型3と、成形型3が取り付けられる第2フレーム7と、第2フレーム7の背面側の開口部7Kを閉じる第2バックプレート8とを備えている。
雌型の成形型2は、一端(図1(a)では右端)が開口された凹部を備えた本体部2Aと、この本体部2Aの開口端から外周方向に突出形成された環状の鍔部2Bとを備えている。また、雄型の成形型3は、雌型の成形型2の凹部内に入り込んで発泡性合成樹脂(発泡性合成樹脂粒子が好ましい)を充填するための成形空間Sを形成するための凸部を備えた本体部3Aと、この本体部3Aの突出側とは反対側端から外周方向に突出する環状の鍔部3Bを備えている。
第1フレーム4は、図1(a),(b)に示すように、正面視が矩形状の環状枠体に形成されるとともに、成形型2の背面側に配置され、成形型2の鍔部2Bの外周縁を支持している。また、第1バックプレート5は、矩形状の板状材からなり、第1フレーム4の背面側の開口部4Kを閉じるように第1フレーム4の背面に取り付けられている。このように第1フレーム4と第1バックプレート5により成形型2の背面を囲うことにより一方の成形型2の蒸気室6が形成されている。尚、第1フレーム4と第1バックプレート5の2つの部材から成形型2の背面側を囲う壁を構成しているが、1つの部材又は3つ以上の部材から成形型2の背面側を囲う壁を構成してもよい。
また、第2フレーム7は、第1フレーム4と同様に、正面視が矩形状の環状枠体に形成されるとともに、成形型3の背面側に配置され、成形型3の鍔部3Bの外周縁を支持している。また、第2バックプレート8は,第2フレーム7の背面側の開口部7Kを閉じるように第2フレーム7の背面に取り付けられている。このように第2フレーム7と第2バックプレート8により成形型3の背面を囲うことにより他方の成形型3の蒸気室9が形成されている。尚、第2フレーム7と第2バックプレート8とから成形型3の背面側を囲う壁を構成しているが、1つの部材又は3つ以上の部材から成形型3の背面側を囲う壁を構成してもよい。
更に、第1フレーム4は、上下に平行に配置された横向きの上側の壁部4A及び下側の壁部4Bと、これら上側の壁部4A及び下側の壁部4Bの同一端同士を連結するべく、左右に平行に配置された縦向きの左側の壁部4C及び右側の壁部4Dとを備えている。そして、上側の壁部4Aに、蒸気室6へ蒸気を供給するための複数(図では4個)の孔4a,4b,4c,4dが形成され、それらの孔4a,4b,4c,4dのうちの内側に位置する孔4b,4cから成形型2の本体部2Aの上端面2aに向けて蒸気を供給し、残りの外側に位置する孔4a,4dに配管10,11が接続されている。このように外側に位置する孔4a,4dに配管10,11を接続することで、金型1A内でも最も空きスペースのある蒸気室6の両横側、つまり第1フレーム4の左側の壁部4C及び右側の壁部4Dとこれに対応する成形型2の本体部2Aの左横側部2L及び右横側部2Rとの間のスペースに配管10,11を縦向きで配置することができ、組み付け作業を容易に行える利点があるが、成形型2の本体部2Aの背面2Hとバックプレート5との間に配置してもよい。前記配管10,11は、金属製などの硬質なパイプで構成する他、耐熱性を有する合成樹脂製などで構成される可撓性を有するホースで構成してもよい。また、孔4a,4dに配管10,11を接続する方法としては、孔4a,4dをねじ孔に形成しそれらねじ孔に配管10,11に形成のねじ部をねじ込んで接続するねじ込み手段や、嵌め合いによる嵌合手段、あるいは接着剤などによる接着手段などを用いることができる。
配管10,11は、壁を構成する一方側の壁部である第1フレーム4の上側の壁部4Aから蒸気室6内に導入されて他方側の壁部である第1フレーム4の下側の壁部4Bの近傍まで(配管10,11の下端が金型2の本体部2Aの底面2bよりも下方に位置するように)延びている。詳述すれば、配管10,11は、上側の壁部4Aの孔4a,4dから下方に少し延びてから90度曲げられて横外側に水平に少し延びる屈曲部10X,11Xと、屈曲部10X,11Xの横外側端部から再度90度曲げられて下方に延びる直線部10Y,11Yとを備えている。このように屈曲部10X,11Xを備えさせることによって、配管10,11を第1フレーム4の左右の壁部4C,4D側にそれぞれ寄せることができるようにしているが、孔4a,4dの位置が図の位置から左右の壁部4C,4D寄りになれば、上から下まで真っ直ぐな配管10,11にすることができる。また、配管10,11の下端部が、90度曲げられて成形型2の本体部2Aの底面2bに沿って内方側に延びる水平の延出部10A,11Aを備えるとともに、配管10,11の下側半分に上下方向に所定間隔(図では等間隔)をおいて複数(図では6個)の蒸気吐出孔10K,11Kを備えている。
従って、内側に位置する孔4b,4cから成形型2の本体部2Aの上端面2aに向けて蒸気を供給し、残りの外側に位置する孔4a,4dに接続された配管10,11の下側半分に形成された蒸気吐出孔10K,11Kから成形型2の本体部2Aの左右の横側部2L,2Rの下側半分に向けて蒸気を供給するとともに延出部10A,11Aの出口から成形型2の本体部2Aの底面2bに向けて蒸気を供給することができるようになっている。言い換えれば、蒸気室6の一方側(上部側)に、内側に位置する孔4b,4cからの蒸気を供給し、蒸気室6の他方側(下部側)に、外側に位置する孔4a,4dに接続された配管10,11からの蒸気を直接的に供給するように構成されている。前記複数の孔4a,4b,4c,4dと、孔4a,4dに接続された配管10,11と、複数の孔4a,4b,4c,4dに上方から接続され、蒸気発生装置からの蒸気を供給する蒸気供給管12,13,14,15とから、蒸気室6の一方側(上部側)及び他方側(下部側)に蒸気を直接供給するための蒸気供給手段を構成している。図1(b)に配管10,11からの蒸気の供給方向を矢印で示している。このように構成することによって、成形型2,3を上下方向において均一に加熱することができる。尚、成形型2,3には、多数の微細な孔が形成されており、一方の蒸気室6内に供給された蒸気の一部が一方の成形型2の孔を通して成形空間S内に入り、あるいは、他方の蒸気室9内に供給された蒸気の一部が他方の成形型3の孔を通して成形空間S内に入るようになっている。
また、第2フレーム7は、第1フレーム4と同様に、上下に平行に配置された横向きの上側の壁部7A及び下側の壁部7Bと、これら上側の壁部7A及び下側の壁部7Bの同一端同士を連結するべく、左右に平行に配置された縦向きの左側の壁部及び右側の壁部(図示していない)とを備えている。そして、上側の壁部7Aに、第1フレーム4と同様に、蒸気室9へ蒸気を供給するための複数(図示していないが、図1(b)と同じく4個)の孔が形成されている。成形型3の蒸気室9への蒸気の供給は、複数の孔から行われることになり、複数の孔及びこれら複数の孔に上方から接続され、蒸気発生装置からの蒸気を供給する孔と同数の蒸気供給管16…とから、蒸気室9の一方側(上部側)及び他方側(下部側)に蒸気を供給するための蒸気供給手段を構成している。尚、後述する図2と同様に金型1Bにも配管を設け、外部(蒸気発生装置)から供給される蒸気を成形型3の背面に向けて供給するようにしてもよい。
更に、第1フレーム4の上側の壁部4A及び第2フレーム7の上側の壁部7Aには、蒸気室6,9に冷却水を供給することによって、成形型2,3を冷却するための冷却水供給用の複数(図では2個)の孔(成形型3の孔は図示していないが、成形型2と同様になっている)4e,4fを備え、その孔4e,4fに冷却水を供給する冷却水供給管17,18が接続されている。そして、冷却水供給管17,18からの冷却水を成形型2,3に直接且つ均一に供給すべく、蒸気室6,9内には、図示していないが、冷却水供給用の複数の孔4e,4fから適宜に分岐する複数の蒸気室内冷却水供給管が配管されている。尚、成形型2,3に接触して第1フレーム4及び第2フレーム7の下端に移動した冷却水は、図1(b)に示すように、第1フレーム4及び第2フレーム7の底部に備えた排水口4H,4H(第1フレーム4側のみ図示しているが、第2フレーム7も同様に備えている)を通して外部に排出される。前記排水口4H,4Hの周囲には、排水口4H,4H側へ冷却水を案内するためのすり鉢状のテーパー面4T,4Tが形成されているが、水平面であってもよい。
次に、前記のように構成された金型装置を用いて発泡成形体を成形する過程を説明する。
まず、成形型2,3の前面側の合わせ面同士を合わせて両成形型2,3を閉じる。このとき、成形型2,3のうちの一方のみを移動させて閉じてもよいし、両方の成形型2,3を移動させて閉じてもよい。閉じることにより形成された成形空間Sに発泡性合成樹脂(発泡性合成樹脂粒子が好ましい)を図示しない充填装置により充填する。次に、図示していないバルブを開放状態にすることにより、蒸気を前述のように蒸気室6,9に供給して加熱する。加熱が終了すると、開放しているバルブを閉じてから、図示していない冷却水供給バルブを開放状態にして蒸気室6,9に冷却水を供給して成形型2,3を冷却する。続いて、減圧冷却工程に移り、蒸気室6,9内を減圧することにより蒸気室内の残存水分や成形された発泡成形体に付着もしくは内部に含有されている水分を蒸発させるとともに蒸発潜熱を利用して冷却を促進させて、減圧冷却工程を終了する。こののち、成形型2,3を開いて発泡成形体を成形型2,3から取り出して作業が完了する。
<第二実施形態>
図2(a),(b)は、図1(a),(b)とは別の形態の金型装置1を示している。この金型装置1は、左右一対(1組)の金型19,20からなり、左側の金型19を構成する雌型の成形型21と、右側の金型20を構成する雄型の成形型22とを前面側で合わせて発泡成形体を成形するように構成されている。尚、金型19,20は、金型を構成する成形型21,22及び配管23,24の形状が異なる以外は、図1(a),(b)と同様であるため、同一符号を付している。金型19,20は、前記と同様に、成形型21,22と、フレーム4,7と、バックプレート5,8とを備えている。前記成形型21,22は、複数の発泡成形体を同時形成可能にするべく、成形型21,22の合わせ面のそれぞれに、縦方向と横方向とに間隔を置いて複数(図では9個)の成形空間形成用の型部21A,22Aを備えている。このように構成された一対の金型19,20のうちの一方の金型19の蒸気室6に蒸気を供給するための複数の孔4a,4b,4c,4dがフレーム4の上側の壁部4Aに形成され、それらの孔4a,4b,4c,4dのうちの内側に位置する孔4b,4cから成形型21の上側に位置する3個の型部21Aに向けて蒸気を供給し、残りの外側に位置する孔4a,4dに配管23,24が接続されている。他方の金型20は、一方の金型19と同様に蒸気室9に蒸気を供給するための複数の孔(図示せず)がフレーム7の上側の壁部7Aに形成され、それらの孔のうちの内側に位置する孔から蒸気を蒸気室9の上方から供給し、残りの外側に位置する孔に配管25,25(図2(a)では一方のみ図示している)が接続されている。
一方の金型19に配設された配管23,24は、図1(b)と同様に上側の壁部4Aの孔4a,4dから下方に少し延びてから90度曲げられて横外側に水平に少し延びる屈曲部23X,24Xと屈曲部10X,11Xの横外側端部から再度90度曲げられて下方に延びる直線部とを備える配管本体23B,24Bと、配管本体23B,24Bの所定位置から横方向に延びて前記縦方向で隣り合う型部21A,21A同士間に位置する第1補助配管部23C,24Cと、配管本体23B,24Bの下端から最下段に位置する型部21A,21Aの底面21B,21Bに沿って延びる第2補助配管部23D,24Dとを備えている。尚、第1補助配管部23C,24Cと第2補助配管部23D,24Dの先端位置を両側に位置する型部21Aの内側面よりも少し内側に位置させているが、中央部に位置する型部21Aの下方まで延出させてもよく、該先端位置は、どのような位置に設定してもよい。
前記型部21A,21Aの横外側部に対応する配管本体23B,24Bの部位(内側部)には、配管内の蒸気を型部21A,21Aの横外側部に供給するための複数の孔23b,24bが所定間隔を置いて備えている。尚、図2(b)では配管本体23B,24Bの上部に、孔23b,24bを形成していないが、形成してもよい。また、第1補助配管部23C,24Cの上下端には、第1補助配管部23C,24Cの上方に位置する型部21Aの底面21B及び第1補助配管部23C,24Cの下方に位置する型部21Aの上面21Cに向けて配管内の蒸気を供給するための複数の孔23c,24cが管軸方向に所定間隔を置いて備え、更に、第2補助配管部23D,24Dの上端部には、最下段の型部21Aの底面21Bに向けて配管内の蒸気を供給するための複数の孔23d,24dが所定間隔を置いて備えている。また、第1補助配管部23C,24Cの先端及び第2補助配管部23D,24Dの先端が開放されており、これら先端からも左右方向中央に位置する3個の型部21Aに向けて蒸気を供給することができるようになっている。図2(a),(b)に配管23,24,25からの蒸気の供給方向を矢印で示している。このように構成することによって、9個の型部を均一温度の蒸気で加熱することができるようになっている。尚、前記第1補助配管部23C,24Cの先端同士及び第2補助配管部23D,24Dの先端同士を繋いで端の無い環状の配管にして実施してもよい。また、金型20に備えさせた2本の縦向きの配管25,25は、成形型22の背面とバックプレート8との間に配置されている。そして、配管25,25には、上下方向に所定間隔を置いて複数(図では7個)の孔25aが形成されており、その孔25aを介して配管25,25内の蒸気を成形型22の背面に向けて供給するようにしているが、図1と同様に金型20内の配管25,25を設けないで実施してもよい。
尚、本発明は、前記実施形態に限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲で種々の変更が可能である。
例えば、前記実施形態では、蒸気室の上部から蒸気を入れて下部へ供給する場合を示したが、下部から蒸気を蒸気室内に入れて上部へ供給するように構成してもよいし、左右方向いずれか一方から蒸気を蒸気室内に入れて他方へ蒸気を供給するように構成してもよい。
また、前記実施形態では、一部の孔にのみ配管を接続したが、全ての孔に配管を接続して、蒸気室の上部と下部とに配管からの蒸気を供給する構成であってもよい。
また、前記実施形態では、配管に円形の孔を形成したが、配管に長孔(スリット)を1個又は複数個形成して実施してもよい。
また、前記実施形態では、配管10,11を外側の孔4a,4dに接続したが、内側の孔4b,4cに配管10,11の一端を接続し、成形型2を迂回させながら成形型2の下方まで配管10,11の他端を位置させるようにしてもよい。
また、前記実施形態では、四角形で箱型の発泡成形体を形成できる金型を示したが、円形又は楕円形あるいは多角形など、各種形状の発泡成形体を形成できる金型であってもよい。
また、前記実施形態で示した壁を構成するフレームとバックプレートを、金型装置側の部材に連結され、成形型が、フレームとバックプレートとは別の部材に連結される構成であってもよいし、フレームとバックプレートと成形型とが一体化された構成であってもよい。
1…金型装置、1A,1B…金型、2,3…成形型、2A,3A…本体部、2A…本体部、2B…鍔部、2a…上端面、2b…底面、4,7…フレーム、4A,7A…上側の壁部、4B,7B…下側の壁部、4C…左側の壁部、4D…右側の壁部、4H…排水口、4K,7K…開口部、4T…テーパー面、4a,4b,4c,4d…孔、5,8…バックプレート、6,9…蒸気室、10,11…配管、10A,11A…延出部、10K,11K…蒸気吐出孔、12,13,14,15,16…蒸気供給管、17,18…冷却水供給管、19,20…金型、21,22…成形型、21A,22A…型部、23,24,25…配管、23B,24B…配管本体、23C,24C,23D,24D…補助配管部、23b,23c,23d,24b,24c,24d,25a…孔、S…成形空間

Claims (6)

  1. 1組の成形型の前面側の合わせ面同士を合わせることにより形成される成形空間に発泡性合成樹脂を充填し、前記成形型の背面側を囲う壁によって区画される蒸気室内に蒸気を供給することにより前記成形空間内の発泡性合成樹脂を加熱成形して発泡成形体を得る金型装置であって、
    前記蒸気室内に蒸気を供給するための蒸気供給手段は、少なくとも一方の蒸気室に対するものが、前記壁の一方側から蒸気室内に蒸気を供給すると共に、前記壁の一方側から蒸気室内に導入され前記壁の他方側に向かって延びる配管によっても蒸気を供給するように構成されることを特徴とする金型装置。
  2. 前記壁は、前記蒸気室の上端を覆う上側の壁部と下端を覆う下側の壁部とを備え、該上側の壁部に前記蒸気供給手段からの蒸気を蒸気室へ供給するための複数の孔が備えられ、該複数の孔のうちの一部の孔に前記配管が接続されていることを特徴とする請求項1に記載の金型装置。
  3. 前記配管は、上下方向に延びる縦向き配管からなり、該縦向き配管の下側半分に蒸気吐出孔を備えていることを特徴とする請求項2に記載の金型装置。
  4. 前記配管の下端に、前記成形型の底面に沿って延びる延出部を備えていることを特徴とする請求項3に記載の金型装置。
  5. 前記配管は、前記蒸気室内の両横側に配置されていることを特徴とする請求項2〜請求項4のいずれか1項に記載の金型装置。
  6. 前記1組の成形型で複数の発泡成形体を同時形成可能にするべく、該1組の成形型の合わせ面のそれぞれに、少なくとも縦方向に間隔を置いて複数の成形空間形成用の型部を備え、前記配管は、上下方向に延びる配管本体と、該配管本体から横方向に延びて前記縦方向で隣り合う型部同士間に位置する補助配管部とを備えていることを特徴とする請求項1又は2に記載の金型装置。
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