JP2003071845A - 横型発泡成形装置 - Google Patents

横型発泡成形装置

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JP2003071845A
JP2003071845A JP2001261874A JP2001261874A JP2003071845A JP 2003071845 A JP2003071845 A JP 2003071845A JP 2001261874 A JP2001261874 A JP 2001261874A JP 2001261874 A JP2001261874 A JP 2001261874A JP 2003071845 A JP2003071845 A JP 2003071845A
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Japan
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cooling water
pipe
mold mounting
foam molding
branch
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Application number
JP2001261874A
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English (en)
Inventor
Toshihiko Kume
利彦 久米
Toshiyuki Aizawa
敏幸 相沢
Susumu Ujihara
進 氏原
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HOKKAIDO ESUREN KK
Sekisui Kasei Co Ltd
Original Assignee
HOKKAIDO ESUREN KK
Sekisui Plastics Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 横型発泡成形装置において、成形型の取り数
の多寡にかかわらず、また、奥行きの深い成形型の場合
であっても、型取り付け枠内に組み付けた多数個の成形
型に対して、迅速に、また、均一かつ効率的な冷却を行
うことができるようにする。また、成形型の取り数や形
状を変更する場合にも、それに、適切に対応することが
できるようにする。 【解決手段】 横型発泡成形装置において、型取り付け
枠4内の冷却水配管構造20を全体として閉ループに形
成し、かつ各管路22、23、33には多数の冷却水噴
出孔を形成する。さらに垂直な方向に多数本の枝管33
を設け、必要に応じてその先端に枝ループ管34を取り
付ける。枝管と枝ループ管にも多数の冷却水噴出孔を形
成する。各管路や枝管を着脱自在にかつ取り付け位置変
更自在に取り付けてもよい。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、型の開き方向が水
平方向であり、複数個の成形型を組み込みかつ内部に冷
却水配管を持つ一対の型取り付け枠を備えてなる多数個
取りの横型発泡成形装置において、特に、複数個の成形
型の冷却を均一かつ効率的に行うことを可能とする横型
発泡成形装置に関する。
【0002】
【従来の技術】例えば、ビーズ型内発泡成形を行う横型
発泡成形装置は知られている。通常、1個または複数個
の成形型が型取り付け枠に組み付けられ、型締め後の成
形型内に予備発泡粒子が充填され、型取り付け枠内へ加
熱用蒸気が供給されて発泡成形が進行し、成形後に冷却
水が供給されて成形型の冷却が行われる。成形型の冷却
において、特に、多数個取りの場合、すなわち、複数個
の成形型を1つの型取り付け枠に組み付けて、1ショッ
トで複数個の発泡成形品を得る場合に、複数個の成形型
を迅速にかつ等しく冷却することは容易でない。冷却性
能の良否は発泡成形品の品質に大きな影響を与えること
から、成形型の均一かつ迅速な冷却を得るための種々の
提案がなされている。
【0003】例えば、実公昭54−16131号公報に
は、周囲に外部の水配管と接続する主管を配置し、該主
管から先端に冷却水噴出孔を有する屈曲容易な適数本の
冷却枝管を分岐するようにした型取り付け枠を備えた発
泡成形装置が記載されている。この冷却配管の態様はた
こあし配管と通称されており、成形型を型取り付け枠に
組み付けた後、該屈曲容易な適数本の冷却枝管を適宜屈
曲させることにより、最適な冷却条件を得ることがで
き、特に、深みのある成形型に対して好適な冷却状態を
作り出すことができる。成形型を交換した場合にも、新
規な成形型に応じて、冷却枝管を手でもって屈曲しなお
すことにより、再度、当該成形型の必要部分に偏ること
なく冷却枝管を配設することが可能となる。
【0004】実公平3−44515号公報には、複数の
成形型を組み込んだ型取り付け枠内に、金型取り付け面
に対して平行な姿勢で、先端を閉鎖した複数本の冷却枝
管を交換可能にかつ取り付け位置を変更できるようして
に取り付けた発泡成形装置が記載されている。冷却枝管
には多数の噴出孔が形成されており、成形型の交換毎に
冷却枝管の配置位置のみを調整することにより、複数個
の成形型の裏面に適切な条件で冷却水を供給することが
でき、容易に最適な冷却環境を作り出すことができる。
【0005】さらに、特公昭61−3252号公報に
は、型取り付け枠内の冷却水配管を、金型取り付け面に
対して平行に、かつ、全体として閉ループを形成するよ
うに配置し、該閉ループを構成する管路には複数個の冷
却水噴出孔を形成するようにした発泡成形装置が記載さ
れている。冷却水管路を閉ループとし、そこに冷却水噴
出孔を形成したことにより、少ない水量で効率の高い成
形型冷却を行うことができる。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】実公昭54−1613
1号公報に記載のたこあし配管による冷却方法は、特に
深さのある成形型の冷却に有効なものであるが、成形型
の交換時に、成形型の取り数、製品深さ、製品形状に応
じて、そのつど、冷却枝管の先端を所定の位置に移動さ
せる作業が必要となる。また、屈曲が容易な枝管である
ことから、使用中に水圧により振動し、ノズル先端が所
定位置からずれることも起こり得る。長時間使用する
と、熱劣化により柔軟性が低下していき、屈曲作業時に
折れてしまう恐れもある。さらに、折曲してノズルの位
置決めを行うことはすべて作業者の手作業によってお
り、高い冷却効率を常時達成するためには、熟練した作
業者を必要とする。
【0007】実公平3−44515号公報に記載の冷却
方法は、冷却枝管の取り付け位置が変更自在であり、成
形型の取り数の変更時などには適切に対処することがで
きる。しかし、冷却枝管は金型取り付け面に対して平行
な姿勢で成形型の裏面に配置されているのみであり、個
々の成形型の側面には冷却水が吹き付けられないので、
特に、製品深さの深い成形型の場合に、型全体を均一に
冷却することが必ずしも容易でない。また、冷却枝管は
先端が閉鎖したすだれ管であり、そこに複数個の冷却水
噴出孔が等しい密度で形成されている構成であることか
ら、横型発泡成形装置における冷却方法として用いた場
合に、型取り付け枠の上下で冷却のバランスを等しく保
つのが容易でないという課題を持つ。
【0008】特公昭61−3252号公報に記載される
冷却方法は、冷却水配管が全体として閉ループを形成す
るようになっており、たこあし配管やすだれ配管と比較
して冷却水の利用効率は高い。しかし、ここでも、冷却
水配管は金型取り付け面に対して平行に成形型の裏面に
配置されているのみであり、製品深さの深い成形型に対
して、均一に冷却することが必ずしも容易でない。
【0009】本発明は、従来の横型発泡成形装置におけ
るに型取り付け枠内での成形型の種々の冷却態様が持つ
上記のような事情に鑑みてなされたものであり、特に、
成形型の取り数の多寡にかかわらず、また、奥行きの深
い成形型の場合であっても、均一かつ効率的な冷却を行
いうるようにした改良された冷却水配管構造を備えた型
取り付け枠持つ横型発泡成形装置を提供することを目的
とする。
【0010】
【課題を解決するための手段】上記の課題を解決するた
めの本発明による横型発泡成形装置の第1の態様は、型
の開き方向が水平方向であり、複数個の成形型を組み込
みかつ内部に冷却水配管を持つ一対の型取り付け枠を備
えている横型発泡成形装置において、冷却水配管は、全
体として閉ループを形成しかつ金型取り付け面に対して
平行に型取り付け枠の内面全面に設けられており、閉ル
ープを構成する管路には複数個の冷却水噴出孔が形成さ
れており、かつ、冷却水噴出孔の開孔面積比は、型取り
付け枠を上下方向で2分したときに、上位となる領域に
おいて下位となる領域よりも高くされていることを特徴
とする。
【0011】上記の横型発泡成形装置では、冷却水配管
は、全体として閉ループを構成しており、少ない水量で
高い冷却効率を達成することができることに加え、型取
り付け枠の上下で冷却水噴出孔の開孔面積比に差を持た
せたことから、上下方向に多段に組み込まれた複数個の
成形型に対して、上位での冷却不足や下位での過冷却な
どを起こすことなく、ほぼ等しく冷却することができ
る。本発明者らの実験では、冷却水噴出孔の開孔面積比
が、上位となる領域が下位となる領域の1.5〜1.1
倍である場合に、全体に均一な冷却効果が得られた。
1.1未満では下部領域の水量が多くなり、下部領域に
位置する成形型が過冷却となった。また、1.5以下の
場合は、逆に上部が過冷却となった。ここで、冷却水噴
出孔の開孔面積とは、領域内にあるすべての冷却水噴出
孔の開孔面積を合計したものである。
【0012】上記の課題を解決するための本発明による
横型発泡成形装置の第2の態様は、同様な横型発泡成形
装置において、冷却水配管は、全体として閉ループを形
成しかつ金型取り付け面に対して平行に型取り付け枠の
内面全面に設けられており、閉ループを構成する管路に
は複数個の第1の冷却水噴出孔が形成されており、さら
に、閉ループを構成する管路には該管路面に垂直な方向
に複数本の枝管が設けられており、該枝管には複数個の
第2の冷却水噴出孔が形成されていることを特徴とす
る。
【0013】この態様の横型発泡成形装置では、閉ルー
プを構成する管路に形成した複数個の第1の冷却水噴出
孔に加えて、該管路面に垂直な方向に複数本の枝管を取
り付け、そこにも複数個の第2の冷却水噴出孔を形成し
ていることから、奥行きの深い成形型であっても、該枝
管に形成した複数個の第2の冷却水噴出孔から噴出する
冷却水によりその側面を冷却することができ、成形型全
体として迅速かつ均一な冷却を行うことができる。
【0014】上記の課題を解決するための本発明による
横型発泡成形装置の第3の態様は、同様な横型発泡成形
装置において、冷却水配管は、全体として閉ループを形
成しかつ金型取り付け面に対して平行に型取り付け枠の
内面全面に設けられており、閉ループを構成する管路に
は複数個の第1の冷却水噴出孔が形成されており、さら
に、閉ループを構成する管路には該管路面に垂直な方向
に複数本の枝管が設けられ、2本以上の枝管の先端を結
ぶように枝ループ管が形成されており、該枝ループ管に
は複数個の第3の冷却水噴出孔が形成されていることを
特徴とする。
【0015】この態様の横型発泡成形装置では、複数本
の枝管の先端を枝ループ管で結ぶようにし、そこに複数
個の第3の冷却水噴出孔を形成しているので、該枝ルー
プ管で成形型の側面を囲むように、成形型との位置関係
を整えることにより、成形型全体に対する一層均一な冷
却効果が促進される。枝管に複数個の第2の冷却水噴出
孔をさらに形成してもよく、それにより冷却効果はさら
に増進する。
【0016】枝管を備えるようにした上記横型発泡成形
装置において、枝管を閉ループを構成する管路に対して
着脱自在とすること、さらには、枝管を閉ループを構成
する管路での取り付け位置を変更可能とすることは、好
ましい態様である。この場合には、成形型の交換時など
に、冷却の対象となる成形型の奥行き(深さ)に応じた
最適の長さの枝管を選択的に取り付けることが可能とな
り、最適な冷却環境を容易に作り出すことができる。ま
た、部分的に枝管が破損したような場合でも、その枝管
のみの交換により容易に元に戻すことができる。取り付
け位置を変えることができる態様のものでは、やはり成
形型の交換時などに、型取り付け枠内における成形型の
位置や個数あるいは形状に応じて、成形型の側面を適切
に冷却できる位置に、枝管を選択的に取り付けることが
でき、一層最適な冷却環境を容易に作りだすことができ
る。枝管の取り付け位置を変える手段は種々考えられる
が、例えば、閉ループを構成する管路に形成した多数の
接続孔(第1の冷却水噴出孔と共用することもできる)
に対して、適宜の手段により枝管を着脱自在とし、成形
型の配置などに応じて、いずれかの接続孔を選択的に使
用するような手段であってよい。その場合、もし使用し
ない接続孔が存在する場合には、適宜の栓体によりそれ
を閉鎖する。
【0017】上記枝管を備える態様の横型発泡成形装置
においても、冷却水噴出孔の開孔面積比を、型取り付け
枠を上下方向で2分したときに、上位となる領域におい
て下位となる領域よりも高くしておくことは、やはり好
ましい態様であり、前記第1の態様で説明したと同様の
作用効果が得られる。
【0018】好ましくは、閉ループを構成する管路は、
外部の水配管と接続する型取り付け枠の上部に位置する
主管と、該主管に接続する主ループ管と、主ループ管の
短絡路を形成する連絡管とを備えるようにする。そし
て、本発明者らの実験によれば、主管の断面積に対し、
形成される冷却水噴出孔の総開孔面積が0.6〜1.0
の範囲であることが好ましく、0.6未満の場合、通水
時に圧力損失が大きくなるため必要な水量が確保でき
ず、1.0より大きい場合、通水中に主ループ管などの
元圧を維持することが困難となった。
【0019】
【発明の実施の形態】以下、図面を参照しながら、本発
明による横型発泡成形装置のいくつかの実施の形態を説
明する。図1は横型発泡成形装置の一般的概念構造を示
す。横型発泡成形装置は、固定型ダイプレート1と移動
型ダイプレート2とを備え、それぞれに対応する型取り
付け枠3、4とを具備している。各型取り付け枠3、4
には、成形キャビティを形成するように雌雄一対の成形
型(図1には示されない)が組み込まれている。
【0020】図2は、一方の型取り付け枠4の一例を概
略的に示しており、平面視矩形の枠組み構造を取り、そ
の枠内には、一方の成形型7(例えば雌成形型)が1個
以上(図示の例では4個)組み込まれている。各成形型
7に形成した開口9には、発泡性熱可塑性粒子による原
料をキャビティ内に充填する充填機(図示されない)が
取り付けられる。上記の構成は従来の型取り付け枠の構
成と同じである。
【0021】本発明において、該型取り付け枠4の内部
に以下に詳述するような冷却水配管構造20が込まれて
いる。図2に示す例では、冷却水配管構造20は、全体
として閉ループを形成し、かつ、金型取り付け面に対し
て平行に型取り付け枠4の内部全面に設けられており、
型取り付け枠4の上部に位置する主管21と、該主管2
1に好ましくは着脱自在に接続する2組の主ループ管2
2、22と、主ループ管22の短絡路を形成する連絡管
23とを備える。主ループ管22、22の下端側は、ね
じ係合部24を介して、横管25が着脱自在に接合した
構成であり、該横管25には、図4に拡大して示すよう
に、複数個のねじ孔26が形成され、その一つに前記連
絡管23がニップル27を用いて着脱自在に装着されて
いる。使用しないねじ孔26はキャップ28で閉鎖され
る。主管21と主ループ管22および連絡管23の接続
も同様にして行われる。
【0022】主管21は型取り付け枠4の外方に突設さ
れたホースニップル30、30を介して、冷却水供給側
に接続している。主ループ管22、22およびそれぞれ
の連絡管23は、組み込んだ成形型7の背面側にかつ背
面に平行に設けてあり、各管路には複数個の冷却水噴出
孔32が形成されていて、冷却水を成形型7の背面側に
主に吹き付けて冷却する。なお、冷却水噴出孔32の開
孔面積比は、すべて等しくされていてもよいが、冷却効
率を均一化するために、型取り付け枠4を上下方向で2
分したときに、上位となる領域において下位となる領域
よりも高くしておくことが推奨される。
【0023】この例において、主ループ管22、22に
おける各成形型7の左右の側面に対応した位置には、垂
直方向に延びる(すなわち、金型取り付け面に対して垂
直方向に延びる)枝管33が取り付けてある。枝管33
の先端は成形型7の左右側壁の中央近傍まで達してお
り、該左右2本の枝管の先端を結び、かつ、成形型7の
4周の側壁を囲うようにして、枝ループ管34がさらに
取り付けられている。そして、枝ループ管34の成形型
7の4周の側壁に面する側には、複数個の冷却水噴出孔
35が形成されている。また、各枝管33にも必要に応
じて複数個の冷却水噴出孔36が形成される。
【0024】上記の構成であり、この態様の冷却水配管
構造20を備えた型取り付け枠4では、主ループ管2
2、22および連絡管23に形成した冷却水噴出孔32
から吹き出る冷却水により各成形型7の背面側が積極的
に冷却され、また、枝ループ管34に形成した冷却水噴
出孔35、および場合によっては枝管33に形成した冷
却水噴出孔36から吹き出る冷却水により、各成形型7
の4周の側壁も積極的に冷却される。そのために、奥行
きの深い成形型であっても、全体として、迅速かつ均一
な冷却効果が得られる。さらに、冷却水配管構造20全
体が閉ループを構成しており、少ない水量で高い冷却効
率を達成することができる。なお、図示されないが、各
枝管33を主ループ管22に対して図4に示すような手
段により着脱自在に取り付けてもよく、該枝管33の他
端に対して枝ループ管34を同様にして着脱自在に取り
付けてもよい。枝管33の主ループ管22における上下
方向の取り付け位置も任意に選択可能であってよい。
【0025】図3は、他の構造の冷却水配管構造20A
を示す。この冷却水配管構造20Aは、ねじ孔26の位
置を変えて、連絡管23を各主ループ管22ごとに2本
取り付けている点で、図2に示した冷却水配管構造20
と相違している。このようにして、連絡管23の取り付
け位置や本数を変えることにより、成形型の組み込み位
置や数が変更した場合にも、最適な冷却が得られる。こ
のことは、各枝管33の主ループ管22に対する取り付
け位置や本数、および、該枝管33の他端に取り付けら
れる枝ループ管34の位置や個数についても同様であ
り、それらの位置や個数あるいは本数を適宜選択するこ
とにより、成形型の組み込み位置や数に適応した最適な
冷却を容易に構成することができる。
【0026】なお、枝管33や枝ループ管34に形成す
る冷却水噴出孔35、36と冷却水噴出孔32の開孔面
積比は、冷却効率を均一化するために、型取り付け枠4
を上下方向で2分したときに、上位となる領域において
下位となる領域よりも高くしておくことが推奨される。
本発明者らの実験では、いずれの場合も、上位となる領
域が下位となる領域の1.5〜1.1倍である場合に、
全体に均一な冷却効果が得られており、1.1未満では
下部領域の水量が多くなって、下部領域に位置する成形
型が過冷却となり、1.5以下の場合は、逆に上部が過
冷却となった。
【0027】図5は、さらに他の構造の冷却水配管構造
20Bを示す。この冷却水配管構造20Bでは、各枝管
33の先端は閉鎖されており、枝ループ管を有しない。
また、主ループ管22、連絡管23および枝管33はす
べて溶着により一体化されており、着脱することはでき
ない。もちろん、それらを図4に示したような手段で着
脱自在に連結するようにしてもよい。この構造のもので
も、各枝管33に形成される冷却水噴出孔36からの冷
却水により、成形型7の4周の側壁を所要に冷却するこ
とかできる。
【0028】図6は、図5に示した冷却水配管構造20
Bの平面図であり、成形型7を仮想線で示している。図
において、◎は垂直方向に取り付けられた枝管33であ
り、×および○は主ループ管22および連絡管23に形
成した冷却水噴出孔の位置を示す(なお、×では2個の
冷却水噴出孔が、○では1個の冷却水噴出孔が形成され
ている)。図示しないが、枝管33にも冷却水噴出孔が
形成されている。各噴出孔の径はすべて同じである。一
例として、主管21はφ22mm,主ループ管22はφ
6.5mm,枝管33はφ6.5mm,冷却水噴出孔は
φ1.0mmとした。
【0029】この例では、冷却水噴出孔の開孔面積比
は、型取り付け枠4を上下方向で2分したときに、上位
となる領域1.37:下位となる領域1となり、すべて
の成形型4に対して均一な冷却効果が得られた。ここで
冷却水噴出孔の開孔面積とは、領域内にあるすべての冷
却水噴出孔の開孔面積を合計したものである。さらに、
主管21の断面積に対する冷却水噴出孔の総面積の割合
は、0.83であり、通水時に必要な水量が確保でき、
通水中に主ループ管などの元圧を確実に維持することが
できた。
【0030】図7は、さらに他の構造の冷却水配管構造
20Cを示す。この冷却水配管構造20Cは、主管21
と主ループ管22および連絡管23のみで構成されてお
り、枝管を有しない。そして、主ループ管22および連
絡管23に形成される冷却水噴出孔の開孔面積比は、型
取り付け枠4を上下方向で2分したときに、上位となる
領域において下位となる領域よりも高くされており、好
ましくは、上位となる領域が下位となる領域の1.5〜
1.1倍とされている。この冷却水配管構造20Cであ
っても、複数の成形型7の全体を均一に冷却するという
本発明の所期の目的を達成できることは、上記の説明か
ら明らかである。
【0031】
【発明の効果】本発明によれば、成形型の取り数の多寡
にかかわらず、また、奥行きの深い成形型の場合であっ
ても、型取り付け枠内に組み付けた多数個の成形型に対
して、迅速に、また、均一かつ効率的な冷却を行うこと
ができる。成形型の取り数や形状を変更する場合にも、
それに、適切に対応することができる。型取り付け枠内
に配置する冷却水配管構造は機構的に安定しており、長
期間にわたって安定した冷却を継続して行うことができ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】横型発泡成形装置の一般的概念構造を示す図。
【図2】型取り付け枠の一例を概略的に示す図であり、
複数個の成形型を冷却するための本発明による冷却水配
管構造が備えられている。
【図3】本発明による他の形態の冷却水配管構造を示す
図。
【図4】管相互の接続構造の一例を説明する図。
【図5】本発明によるさらに他の形態の冷却水配管構造
を示す図。
【図6】図5に示す冷却水配管構造を説明するための平
面図。
【図7】本発明によるさらに他の形態の冷却水配管構造
を示す図。
【符号の説明】
3、4…型取り付け枠、7…成形型、20…冷却水配管
構造、21…主管、22…主ループ管、23…連絡官、
32、35、36…冷却水噴出孔、33…枝管、34…
枝ループ管
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 相沢 敏幸 北海道千歳市北信濃779−3 北海道エス レン株式会社内 (72)発明者 氏原 進 茨城県猿島郡総和町下辺見1336−2 積水 化成品工業株式会社内 Fターム(参考) 4F202 AB02 AG20 AK02 AR12 CA24 CB01 CK89 CL01 CN05 CN13 CN21 CN24 CN30

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 型の開き方向が水平方向であり、複数個
    の成形型を組み込みかつ内部に冷却水配管を持つ一対の
    型取り付け枠を備えている横型発泡成形装置において、 冷却水配管は、全体として閉ループを形成しかつ金型取
    り付け面に対して平行に型取り付け枠の内面全面に設け
    られており、閉ループを構成する管路には複数個の冷却
    水噴出孔が形成されており、かつ、冷却水噴出孔の開孔
    面積比は、型取り付け枠を上下方向で2分したときに、
    上位となる領域において下位となる領域よりも高くされ
    ていることを特徴とする横型発泡成形装置。
  2. 【請求項2】 型の開き方向が水平方向であり、複数個
    の成形型を組み込みかつ内部に冷却水配管を持つ一対の
    型取り付け枠を備えている横型発泡成形装置において、 冷却水配管は、全体として閉ループを形成しかつ金型取
    り付け面に対して平行に型取り付け枠の内面全面に設け
    られており、閉ループを構成する管路には複数個の第1
    の冷却水噴出孔が形成されており、さらに、閉ループを
    構成する管路には該管路面に垂直な方向に複数本の枝管
    が設けられており、該枝管には複数個の第2の冷却水噴
    出孔が形成されていることを特徴とする横型発泡成形装
    置。
  3. 【請求項3】 型の開き方向が水平方向であり、複数個
    の成形型を組み込みかつ内部に冷却水配管を持つ一対の
    型取り付け枠を備えている横型発泡成形装置において、 冷却水配管は、全体として閉ループを形成しかつ金型取
    り付け面に対して平行に型取り付け枠の内面全面に設け
    られており、閉ループを構成する管路には複数個の第1
    の冷却水噴出孔が形成されており、さらに、閉ループを
    構成する管路には該管路面に垂直な方向に複数本の枝管
    が設けられ、2本以上の枝管の先端を結ぶように枝ルー
    プ管が形成されており、該枝ループ管には複数個の第3
    の冷却水噴出孔が形成されていることを特徴とする横型
    発泡成形装置。
  4. 【請求項4】 枝管には複数個の第2の冷却水噴出孔が
    形成されていることを特徴とする請求項3記載の横型発
    泡成形装置。
  5. 【請求項5】 枝管は閉ループを構成する管路に対して
    着脱自在であることを特徴とする請求項2ないし4いず
    れか記載の横型発泡成形装置。
  6. 【請求項6】 枝管は閉ループを構成する管路での取り
    付け位置が変更可能とされていることを特徴とする請求
    項2ないし4いずれか記載の横型発泡成形装置。
  7. 【請求項7】 冷却水噴出孔の開孔面積比は、型取り付
    け枠を上下方向で2分したときに、上位となる領域にお
    いて下位となる領域よりも高くされていることを特徴と
    する請求項2ないし6いずれか記載の横型発泡成形装
    置。
  8. 【請求項8】 閉ループを構成する管路は、外部の水配
    管と接続する型取り付け枠の上部に位置する主管と、該
    主管に接続する主ループ管と、主ループ管の短絡路を形
    成する連絡管とを備えており、主管の断面積に対し、冷
    却水噴出孔の総開口面積が0.6〜1.0の範囲に設定
    されていることを特徴とする請求項1〜7いずれか記載
    の横型発泡成形装置。
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