JP2011210917A - 固体電解コンデンサとその製造方法 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】カーボン層4にフェノール誘導体を含有させて、導電性高分子からなる固体電解質3との密着性を向上させた固体電解コンデンサ素子を用いた固体電解コンデンサとその製造方法。
【選択図】図1
Description
カーボン層にフェノール誘導体を含有することを特徴とする固体電解コンデンサである。
カーボン層を形成する工程(C)が、
カーボンペースト100質量部に対し、フェノール誘導体を0.01〜50質量部添加し、混ぜ合わせて混合物を得る工程と、
固体電解質層に該混合物を塗布し、加熱硬化させてカーボン層を形成させる工程と、
を含有することを特徴とする固体電解コンデンサの製造方法である。
導電性高分子からなる固体電解質層を形成する工程(B)が、
重合性モノマーを電解重合させて、導電性高分子からなる固体電解質を形成させる工程を含有し、
カーボン層を形成する工程(C)が、
カーボンペースト100質量部に対し、フェノール誘導体を0.01〜50質量部添加し、混ぜ合わせて混合物を得る工程と、
固体電解質層に該混合物を塗布し、加熱硬化させてカーボン層を形成させる工程と、
を含有することを特徴とする固体電解コンデンサの製造方法である。
本発明では、カーボン水溶液よりもカーボンペーストを用いることで容易に優れたESRを得ることができる。
0.05〜45質量%がより好ましく、0.1〜40質量%が特に好ましく挙げられる。
カーボン層を形成する工程(C)が、
カーボンペースト100質量部に対し、フェノール誘導体を0.01〜50質量部添加し、混ぜ合わせて混合物を得る工程と、
固体電解質層に該混合物を塗布し、加熱硬化させてカーボン層を形成させる工程と、
を含有することを特徴とする固体電解コンデンサの製造方法。
導電性高分子からなる固体電解質層を形成する工程(B)が、
重合性モノマーを電解重合させて、導電性高分子からなる固体電解質を形成させる工程を含有し、
カーボン層を形成する工程(C)が、
カーボンペースト100質量部に対し、フェノール誘導体を0.01〜50質量部添加し、混ぜ合わせて混合物を得る工程と、
固体電解質層に該混合物を塗布し、加熱硬化させてカーボン層を形成させる工程と、
を含有することを特徴とする固体電解コンデンサの製造方法である。
重合性モノマーを電解重合させて得られた導電性高分子からなる固体電解質にカーボン層を形成することで、密着性を向上させることができ、優れたESRを有する固体電解コンデンサが得られる。
上記割合でカーボン層を形成することで、フェノール誘導体の含有量が0.01〜50質量%の範囲に入るカーボン層が得られ、優れたESRを有する固体電解コンデンサを得ることができる。
表面に誘電体酸化皮膜が形成された3mm×3mmサイズのエッチドアルミニウム化成箔を乾燥機中で105℃10分乾燥させた。これを18℃サーモプレート上に10分間静置した。次に18℃に冷却したモノマー液(ピロール:3g+エタノール:10g+H2O:9.2gの混合液):3μlを箔上に滴下し、1分静置した。
次に、電解重合液(ブチルナフタレンスルホン酸ナトリウム(東京化成工業株式会社製):2.8(mmol)+オクチルベンゼンスルホン酸ナトリウム(東京化成工業株式会社製、特級)+ピロール:0.6(g)+H2O:45.8(g)の混合液)を用意した。
プレコート層形成済みエッチドアルミニウム化成箔を電解重合液中に浸漬し、プレコート層に接触させた外部電極を陽極として、電流値を0.4mAに固定して電解重合を行い、導電性高分子層(固体電解質層)を形成した。
上記アルミニウム箔上の固体電解質を形成した部分にパラニトロフェノールを10質量%含有させたカーボンペーストと銀ペーストを順次塗布し、乾燥させて、合計20個の固体電解コンデンサ素子を作製した。
これら20個の固体電解コンデンサ素子について、初期特性として120Hzにおける静電容量(Cs)、損失係数(tanδ×100)、等価直列抵抗(ESR)を測定した。
次に耐熱性試験として、高温負荷(150℃8時間)した後、電気特性を評価した。
実施例1のパラニトロフェノールをパラシアノフェノールに代えた以外は、実施例1と同様にして固体電解コンデンサ素子を作製し、評価した。
実施例1のパラニトロフェノールをパラクロロフェノールに代えた以外は、実施例1と同様にして固体電解コンデンサ素子を作製し、評価した。
実施例1のパラニトロフェノールをパラクレゾールに代えた以外は、実施例1と同様にして固体電解コンデンサ素子を作製し、評価した。
実施例1のパラニトロフェノールをニトロベンゼンに代えた以外は、実施例1と同様にして固体電解コンデンサ素子を作製し、評価した。
実施例1のパラニトロフェノールをアミノベンゼンに代えた以外は、実施例1と同様にして固体電解コンデンサ素子を作製し、評価した。
実施例1のパラニトロフェノールをクロロベンゼンに代えた以外は、実施例1と同様にして固体電解コンデンサ素子を作製し、評価した。
実施例1のパラニトロフェノールをパラトルエンスルホン酸に代えた以外は、実施例1と同様にして固体電解コンデンサ素子を作製し、評価した。
2 誘電体酸化皮膜
3 導電性高分子からなる固体電解質
4 フェノール誘導体を含有したカーボン層
5 銀層
Claims (6)
- 弁作用金属からなる陽極体の表面に誘電体酸化皮膜層と、導電性高分子からなる固体電解質層と、カーボン層とが順次積層された固体電解コンデンサ素子を有する固体電解コンデンサにおいて、
カーボン層にフェノール誘導体を含有することを特徴とする固体電解コンデンサ。 - フェノール誘導体が、ニトロフェノール、シアノフェノール、クレゾール、クロロフェノールからなる群より選ばれる少なくとも1つであることを特徴とする請求項1に記載の固体電解コンデンサ。
- 導電性高分子が、ポリピロールであることを特徴とする請求項1又は2に記載の固体電解コンデンサ。
- カーボン層におけるフェノール誘導体の含有量が0.01〜50質量%含有することを特徴とする請求項1から3のいずれかに記載の固体電解コンデンサ。
- 弁作用金属からなる陽極体の表面に誘電体酸化皮膜層を形成する工程(A)と、導電性高分子からなる固体電解質層を形成する工程(B)と、カーボン層を形成する工程(C)とを含有した固体電解コンデンサ素子を有する固体電解コンデンサの製造方法において、
カーボン層を形成する工程(C)が、
カーボンペースト100質量部に対し、フェノール誘導体を0.01〜50質量部添加し、混ぜ合わせて混合物を得る工程と、
固体電解質層に該混合物を塗布し、加熱硬化させてカーボン層を形成させる工程と、
を含有することを特徴とする固体電解コンデンサの製造方法。 - 弁作用金属からなる陽極体の表面に誘電体酸化皮膜層を形成する工程(A)と、導電性高分子からなる固体電解質層を形成する工程(B)と、カーボン層を形成する工程(C)とを含有した固体電解コンデンサ素子を有する固体電解コンデンサの製造方法において、
導電性高分子からなる固体電解質層を形成する工程(B)が、
重合性モノマーを電解重合させて、導電性高分子からなる固体電解質を形成させる工程を含有し、
カーボン層を形成する工程(C)が、
カーボンペースト100質量部に対し、フェノール誘導体を0.01〜50質量部添加し、混ぜ合わせて混合物を得る工程と、
固体電解質層に該混合物を塗布し、加熱硬化させてカーボン層を形成させる工程と、
を含有することを特徴とする固体電解コンデンサの製造方法。
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JP2010076653A JP2011210917A (ja) | 2010-03-30 | 2010-03-30 | 固体電解コンデンサとその製造方法 |
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Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
WO2023032602A1 (ja) * | 2021-08-31 | 2023-03-09 | パナソニックIpマネジメント株式会社 | 固体電解コンデンサ素子、固体電解コンデンサ、および固体電解コンデンサ素子用カーボンペースト |
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JPH07235455A (ja) * | 1993-12-28 | 1995-09-05 | Nec Corp | 固体電解コンデンサおよびその製造方法 |
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JP2003059338A (ja) * | 2001-08-10 | 2003-02-28 | Mitsui Kinzoku Toryo Kagaku Kk | 導電性ペースト組成物及び固体電解コンデンサ |
JP2008027998A (ja) * | 2006-07-19 | 2008-02-07 | Matsushita Electric Ind Co Ltd | 固体電解コンデンサ |
-
2010
- 2010-03-30 JP JP2010076653A patent/JP2011210917A/ja active Pending
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