JP2011206184A - 皮膚貼付用粘着テープ及びテーピング方法 - Google Patents

皮膚貼付用粘着テープ及びテーピング方法 Download PDF

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Abstract

【課題】表面の凹凸の比較的大きな布基材を有するテーピング用テープにおいて、テーピングに関する専門的な知識が無くても容易にテーピングできるように明瞭な着色ラインを有する皮膚貼付用粘着テープを提供することを課題とする。
【解決手段】染色された色糸を織り込んで着色ラインが形成された布基材の片面に粘着剤層を設けてなる皮膚貼付用粘着テープによる。より具体的には、布基材に有する着色ラインの幅が1mm以上である皮膚貼付用粘着テープによる。テーピングの際に、布基材に有する着色ラインが明瞭に識別でき、着色ラインを確認しながら適切な位置にテーピングすることができる。また、専門家により正しい位置にテーピングされ、その際の着色ラインの貼付パターンを覚えておくことで、何度でも適切なテーピングを再現できる。
【選択図】図1

Description

本発明は、医療分野及びスポーツ分野等において用いられる皮膚貼付用粘着テープ及びテーピング方法に関する。
従来から医療分野及びスポーツ分野等において、テーピング用の粘着テープが用いられている。「テーピング」とは、粘着テープを用いて筋肉や関節部を固定することを云い、筋肉や関節部を固定することによって、該部位を支持、補強、圧迫等を行なうことで、痛みや怪我の予防、痛みの軽減、治癒の促進等の効果が得られるものである。テーピングは薬物治療や手術等の他の治療方法に比べて比較的安価に、しかも手軽に痛み等を軽減できる方法であることから、特にスポーツ時における痛みや怪我の予防、応急処置等に対して頻繁に、かつ簡便に用いられるものである。さらに、スポーツ時には老若男女を問わず、指、手首、腕、肘、足首、膝、腰、肩、首等の部位で、本来可動する方向と逆方向に過度の応力が加わるため、それらを制御するテーピングは重要である。
しかし、筋肉及び関節部の動きに関する専門的な知識がないと、筋肉及び関節部を可動させながら、外部から過度に加わる応力を制御するようにテーピングすることは困難である。また、誤った方法によりテーピングを行なうと、筋肉及び関節部の動きに負担がかかり、筋肉及び関節部に対してダメージを与えかねないものとなる。すなわち、粘着テープを用いてテーピングする際、スポーツ時における筋肉及び関節部の動きとそれらの可動域に関する知識や、粘着テープの伸縮性、キックバック性、柔軟性等の知識を勘案しながら、最適な貼付方法でテーピングすることは、決して容易なことではない。
そこで、上記課題を解決するために、テーピングを行なう際に、基材の少なくとも一辺に着色部分を設けた粘着部材を用いることにより、着色部分を目印にして正しくテーピングを行なうことができるため、テーピング方法に熟知していなくても簡単に筋肉や関節部を固定することができることが提案されている(特許文献1参照)。
特開2006−204382号公報
上記粘着部材に設けられた着色部分は、熱硬化性及び紫外線硬化性等の反応硬化性を有する材料によって基材表面を着色されたものである。着色部分を形成する方法としては、例えば、あらかじめ顔料又は塗料を所定の間隔で直線状に基材表面へ印刷等を施すことによって、部分的に印刷された基材に粘着剤層を形成した後、着色部分が粘着部材の端になるように切断加工する方法や、基材に粘着剤層を設けた粘着部材に少なくとも一方の端を印刷等により着色する方法等が挙げられる。
しかし、これらの方法で用いられる着色材料は熱硬化及び紫外線硬化等の硬化処理を必要とするため、粘着剤層が設けられた粘着部材の形態で硬化処理を施すと、基材と粘着剤層との投錨力が低下して使用時に糊残りが発生したり、熱や紫外線によって基材の機械的強度が低下したり、或いは基材や粘着剤層の変色による黄ばみ等が発生する恐れがあった。
また、比較的目の粗い布基材に、通常行なわれるフレキソ印刷、グラビア印刷、オフセット印刷等の印刷を行なうと、布基材表面の凹凸が大きいため着色部分が明瞭に印刷されず、印刷にじみや、印刷カスレ等の印刷不良が生じて、均質な着色部分を有する粘着部材を得ることが難しい場合があった。
さらに、伸縮性を有する基材に印刷で着色部分を形成させた場合には、印刷時にかかる張力の影響で基材が伸長したまま着色部分が形成されることから、印刷後の張力解放により伸縮性を有する基材が収縮し、それに伴い基材に形成された着色部分も変形するため、真っ直ぐな着色部分を形成させることは難しいものであった。
そして、撥水処理された基材或いは粘着部材に印刷によって着色部分を設けると、撥水処理された基材或いは粘着部材が着色材料をはじくため、明瞭な着色部分を設けることは難しいという問題点もあった。
そこで、本発明者らは、従来の印刷等による着色ラインの形成による不具合を解消するために鋭意検討を行なった結果、布基材への着色ラインの形成に際して、あらかじめ染色された色糸を織り込んだ布基材を用いることで、従来の粘着部材に起因する問題点を解決できることを見出し、本発明を完成するに至った。
すなわち、本発明は以下よりなる。
(1)布基材及びその片面に粘着剤層を設けてなる粘着テープであって、布基材には端縁部とほぼ平行に少なくとも一つ以上の着色ラインを有し、前記着色ラインは染色された色糸を織り込んで形成されていることを特徴とする皮膚貼付用粘着テープ。
(2)着色ラインが布基材の両端縁部に形成されていることを特徴とする請求項1記載の皮膚貼付用粘着テープ。
(3)布基材に形成された着色ラインの幅が1mm以上である請求項1〜2のいずれか一項に記載の皮膚貼付用粘着テープ。
(4)布基材の粘着剤層未形成面が撥水処理されている請求項1〜3のいずれか一項に記載の皮膚貼付用粘着テープ。
(5)皮膚貼付用粘着テープがロール状に巻回されている請求項1〜4のいずれか一項に記載の皮膚貼付用粘着テープ。
(6)医療分野及びスポーツ分野において、請求項1〜5のいずれか一項に記載の皮膚貼付用粘着テープを、目視でテーピング状態を確認しながら被着体に貼付することを特徴とするテーピング方法。
本発明は、あらかじめ染色された色糸を織り込んで布基材に着色ラインが形成されているので、表面の凹凸が比較的大きい布基材であっても明瞭な着色ラインを設けることが可能となるものである。また、布基材に着色ラインを設ける際に硬化処理を必要としないことから、懸念される布基材の機械的強度の低下による破断、粘着剤層の粘着特性の低下或いは粘着テープの変色や黄ばみは起こらず、品質良好な皮膚貼付用粘着テープを提供できるものである。そして、本発明における着色ラインを有する布基材は、染色された色糸を織り込んだ布基材であるので、伸縮性を有する布基材であっても、着色ラインの変形はほとんど見られず、ほぼ直線状の着色ラインが得られるものである。
本発明の粘着テープを用いると、粘着テープを皮膚に貼付する際に粘着テープの着色ラインを確認できるので、容易に貼付した位置を把握することができる。特にスポーツテーピング用粘着テープは、非伸縮テープ又は伸縮テープを何重にも重ね合せることによって、関節部可動域における固定制御の度合いを調整し使用されることから、粘着テープの着色ラインを確認しながら、どの位置で重ね合わせば良いか容易に位置決めすることができ、ズレなく均等に重ね貼りができ、テーピングの効果が発揮される。また、粘着テープを重ね貼りする際にも、着色ラインを確認することで容易に次の貼る位置を把握することができる。さらに、専門家により本発明の粘着テープを使って正しい位置にテーピングされ、その際の着色ラインの貼付パターンを覚えておくことで、テーピングのやり直しの必要がある場合に、専門家のところに出向かなくても、何度でも適切なテーピングを再現できるものである。
本発明の皮膚貼付用粘着テープを手から手首にかけて巻回しながら貼り付けた時の、貼付状態を示す模式図である。 本発明の皮膚貼付用粘着テープに形成させる着色ラインのパターンを示す平面図である。 本発明の着色ラインを有する皮膚貼付用粘着テープの作製方法を示す平面図である。
本発明の粘着テープは、布基材及びその片面に粘着剤層を設けてなる粘着テープであって、布基材には端縁部とほぼ平行に少なくとも一つ以上の着色ラインを有し、前記着色ラインは染色された色糸を織り込んで形成されていることを特徴とする皮膚貼付用粘着テープに関するものである。特に、布基材に形成する着色ラインの幅を1mm以上とすることにより、着色ラインが明瞭に識別でき、容易にテーピングが可能となり好ましい。
以下、本発明の粘着テープについて、具体的に説明する。
布基材に端縁部とほぼ平行に少なくとも一つ以上の着色ラインを設けるとは、布基材の端縁部にほぼ平行な着色ラインで明瞭に識別できるものであれば良く、例えば、着色ラインを布基材の両端縁部(図2(a))、中央部(図2(b))、或いは一方の端縁部(図2(c))のいずれに形成しても良い。さらに、粘着テープを重ね貼りする際には着色ラインを覆い隠す恐れが少ないものが好ましく、図2(a)に示すような布基材の両端縁部に着色ラインを有するものが特に好ましい。
着色ラインの色は、本発明の粘着テープを皮膚に貼付する際に、粘着テープの端縁部が着色ラインによって把握可能な色であれば良く、特に限定されない。好ましくは、着色ラインと未着色ラインの色は、濃色と淡色の組み合わせであれば識別しやすく目的に達成しうる。さらに、多くのテーピング用粘着テープは、白色又はベージュ色である為、着色ラインは濃色、特に赤、青、黒等が好ましい。このようにして形成される着色ラインの幅としては着色ラインが目視で識別できる程度の幅であれば良いが、識別可能な着色ラインの幅として好ましくは1mm以上であり、より好ましくは3〜30mmである。着色ラインの幅が1mm未満では、目視で着色ラインを識別することは困難なため、テーピングの際の目印には適さないものとなる。さらに、着色ラインの幅は粘着テープの幅との関係で好適に設定することができるが、粘着テープの幅に対する着色ラインの幅の比率として、好ましくは1/10〜1/2であり、より好適には1/10〜1/3である。なお、着色ラインの幅は、色糸を縦糸とした打ち込み本数と色糸の太さにより適宜調整することができる。
着色ラインの形成方法としては、あらかじめ染色により色糸を作製し、この色糸を縦糸として織り込むことによって、所望の着色ラインを有する布基材を得られる。また、あらかじめ着色ラインを複数形成させた広幅の布基材に、粘着剤層を設けた後、着色ライン上(図3(a))、未着色ライン上(図3(b))、或いは着色ラインと未着色ラインの境界上(図3(c))を切断加工することによって、一つ以上の着色ラインを有する粘着テープを作製しても良い。
色糸の染色方法としては、通常実施される水を媒体とする染色方法以外に、有機溶媒を媒体とする溶剤染色、超臨界二酸化炭素を媒体とする超臨界染色、或いは溶媒を一切用いず染料を昇華させて直接繊維内部に拡散させる気相染色等がある。また、電気化学処理、プラズマ処理、超音波処理等による染色性を向上させる方法も合わせて行なっても良い。染色時に用いられる着色材料としては、特に限定されないが、例えば、分散染料、酸性染料(金属錯塩染料を含む)、反応性染料、直接染料、カチオン染料(分散型カチオン染料を含む)等を挙げることができる。この着色材料は、繊維素材に応じた染色に適した材料を選択するのが好ましい。
本発明の粘着テープに用いられる布基材は、医療、衛生分野及びスポーツ分野の皮膚貼付用粘着テープで使用される自体公知のものを適用することができる。例えば、粘着剤層を支持するもので、その適度な伸び率により屈曲部及び皮膚の伸縮に追従できる柔軟性と固定性を有すると共に、皮膚刺激を著しく低減する効果を付与するものが挙げられる。屈曲部及び皮膚の伸縮に追従できる柔軟性と固定性を付与するために、粘着テープの引張応力は30〜300N/20mm幅が好ましく、屈曲部の固定性を考慮すると50〜250N/20mm幅が更に好適である。ここで引張応力が30N/20mm幅未満では伸長時の追従性は良好であるが、固定性が十分で無い場合がある。一方、引張応力が300N/20mm幅を超えると、屈曲部及び皮膚の伸縮に応じた追従が難しく、特に伸長時の追従が困難になる場合がある。さらに、同一部位に繰返し使用すると伸長時の抵抗が大きいため皮膚刺激を与える恐れがある。
布基材に必要とされる伸び率は使用目的や使用部位により異なるが、通常150%以下、好ましくは1〜150%の間より選択される。伸び率が1%未満であれば、屈曲部の追従、特に伸長時の追従が困難になる恐れがある。一方、伸び率が150%を超えると伸縮の追従は十分であるが、固定性が十分でない場合がある。
このような布基材に適した材料としては、例えば、ポリエステル繊維や綿、レーヨン、セルロース、ポリウレタン、ナイロンが挙げられる。さらに、ナイロン、ポリエステルを「Sより」、「Zより」を施した繊維に特殊加工を施して、伸縮性を持たせたストレッチヤーン、テキスチャードヤーン、コンジュゲートヤーンやポリウレタン系弾性糸の伸縮性の大きい合繊糸を単独で編成した織物及び編物又はネット地、若しくはこのような合繊糸とポリエステル繊維や綿、レーヨン、セルロース等の伸縮性の小さい繊維を混合して編成した織布及び編布又はネット地等が用いられる。また、編み方としてはトリコット編、ラッシェル編、ミラニーズ編を含むタテメリヤス及び、平型編、円形編を含むヨコメリヤス等の一般的な方法で良いが、医療、衛生用材料に重要である追従性や固定性の効果を良好に発揮できる弾性及び伸縮性を有するものである。布基材を形成する糸は、水分の輸送機能、及び布基材と粘着剤層との密着性の影響を考慮して、50デニール以上が好ましく、さらに好ましくは100〜150デニールである。布基材の坪量としては、粘着テープの使用部位や布基材の特性等によって適宜決定されるが、皮膚への追従性や通気性等を考慮すると50〜100g/m2が好ましく、さらに好ましくは60〜80g/m2である。
本発明の粘着テープに使用される粘着剤は、医療、衛生分野及びスポーツ分野の皮膚貼付用粘着テープにおいて使用される自体公知のものを適用することができる。具体的には、天然ゴム系、合成ゴム系、アクリル系、シリコーン系を使用することができる。
本発明の粘着テープを使用する際には、貼りズレ等が生じて再度貼り直しを行なう場合も考えられる。また、皮膚に巻回した時に布基材への粘着力(自背面接着力)が10N/19mm幅を超えると、粘着力が強いため、剥離時に布基材が破断したり、めくれた状態で貼り合わさることがあるため、自背面接着力は10N/19mm幅以下が好適である。このような特性を考慮すると、粘着テープを構成する粘着剤としては合成ゴム系が特に好ましい。
粘着剤層の厚みとしては、本発明の粘着テープの使用部位や粘着剤によって適宜決定することができる。例えば20〜900μmが好ましく、より好ましくは25〜800μmである。粘着剤層の厚みが20μm未満だと被着体への接着不足によりテーピング中に粘着テープが剥がれる恐れがある。一方、粘着剤層の厚みが900μmを超えると粘着テープを巻回した時に粘着テープに応力が加わり、粘着テープの端縁部から粘着剤がはみ出して糊汚れが生じる場合がある。
粘着剤の塗布形状は、自体公知の方法に従えば良い。例えば上記した布基材の片面に全面に設けるか、或いは部分的に設けても良い。通気性を向上させて皮膚刺激を低減させるために粘着剤を部分的に設ける場合は、ドット形状又は条状等が設けられる。条間空間を設けた場合、直線状、波状、或いはその他の形状のいずれであっても良い。一般的には条間空間の断面積の経時的な変化が少ない波状が好ましいが、使用する粘着剤の特性や本発明の粘着テープの使用部位によって適宜決定することができる。さらに必要に応じて、粘着テープを穿孔しても何らかまわない。
本発明の粘着テープは、粘着剤層の表面の汚染を防止するために、使用するまでの間、粘着剤層の表面をセパレータにて被覆させても良いし、布基材背面に剥離処理を施してロール状に巻回しても良い。粘着剤層の表面を被覆させる際に用いるセパレータは一般的に皮膚へ貼付する粘着テープ及びシートに用いられるものを使用することができる。具体的には上質紙、グラシン紙、パーチメント紙の表面に、シリコーン樹脂等の剥離性能を有する剥離剤をコーティングしたものや、上質紙にレジンをアンカーコートしたもの、又はポリエチレンをラミネートしたものの表面に、シリコーン樹脂等の剥離性能を有する剥離剤をコーティングしたもの等である。
本発明の粘着テープは、医療分野及びスポーツ分野で用いられることから、外部からの水や汗の影響を軽減するために、必要に応じて布基材に撥水処理を行なっても何ら支障は無い。本発明における撥水処理は粘着剤層未形成面(布基材背面)に施すのが好ましい。一般的に、撥水処理はスプレー法、コーティング法、ディッピング法等の方法により行なわれるが、本発明の粘着テープに施される撥水処理は、布基材背面に施すため、スプレー法若しくはコーティング法が好適である。また、この撥水処理は布基材背面に行なう剥離処理としての効果もあることから、撥水処理を施した後、ロール状に巻回することができる。本発明の粘着テープに用いられる撥水処理剤としては、例えばフッ素系撥水処理剤等が挙げられ、具体例としては、アサヒガードAG970(旭硝子(株)製)、アサヒガードAG7105(旭硝子(株)製)等が挙げられるが、これら例示のみに限定されるものではない。前記撥水処理剤の使用量は、布基材によって異なるので一概には決定することはできないが、通常固形分量で0.5〜10g/m2、好ましくは1〜5g/m2である。
以下に本発明の実施例を示し、さらに具体的に説明するが、本発明はこれらに限定されるものではなく、本発明の技術的思想を逸脱しない範囲内で種々の応用が可能である。
(実施例1)
130デニールの綿糸を、縦糸(1):未着色の綿糸、縦糸(2):青色染色の色綿糸、横糸:未着色の綿糸として使用した。縦糸を70本/インチ、横糸を50本/インチになるよう織機を設定した後、白地28mm幅、青地10mm幅になるように縦糸(1)77本、縦糸(2)28本と横糸を織り込み、布基材を作製した。作製された布基材の片面に撥水処理を施した後、布基材の撥水処理されていない面上に合成ゴム系粘着剤を乾燥後の厚みが70μmになるよう塗工し、青地センター部を裁断して、端縁部から順に青地5mm幅、白地28mm幅、青地5mm幅を有する38mm幅の粘着テープを得た。
(実施例2)
実施例1の布基材の片面に撥水処理を施した後、布基材の撥水処理されていない面上に合成ゴム系粘着剤を乾燥後の厚みが70μmになるように塗工し、白地センター部を裁断して、端縁部から順に白地14mm幅、青地10mm幅、白地14mm幅を有する38mm幅の粘着テープを得た。
(実施例3)
実施例1の布基材の片面に撥水処理を施した後、布基材の撥水処理されていない面上に合成ゴム系粘着剤を乾燥後の厚みが70μmになるように塗工し、青地と白地の境界を裁断して、端縁部から順に青地10mm幅、白地28mm幅を有する38mm幅の粘着テープを得た。
(実施例4)
実施例1の布基材に撥水処理を施さなかった以外は、実施例1と同様にして、端縁部から順に青地5mm幅、白地28mm幅、青地5mm幅を有する38mm幅の粘着テープを得た。
(実施例5)
130デニールの綿糸を、縦糸(1):未着色の綿糸、縦糸(2):青色染色の色綿糸、横糸:未着色の綿糸として使用した。縦糸を70本/インチ、横糸を50本/インチになるよう織機を設定した後、白地37mm幅、青地1mm幅になるように縦糸(1)102本、縦糸(2)3本と横糸を織り込み、布基材を作製した。作製された布基材の片面に撥水処理を施した後、布基材の撥水処理されていない面上に合成ゴム系粘着剤を乾燥後の厚みが70μmになるよう塗工し、青地センター部を裁断して、端縁部から順に青地0.5mm幅、白地37mm幅、青地0.5mm幅を有する38mm幅の粘着テープを得た。
(比較例1)
130デニールの未着色の綿糸を縦糸、横糸に使用した。縦糸を70本/インチ、横糸を50本/インチになるよう織機を設定した後、縦糸と横糸を織り込み、布基材を作製した。作製された布基材の片面に撥水処理を施した後、布基材の撥水処理されていない面上に合成ゴム系粘着剤を乾燥後の厚みが70μmになるよう塗工し、中間品とした。この中間品の粘着剤層未形成面に青色インク(4800シリーズPS 十条ケミカル(株)製
)を、38mmピッチで10mm幅になるよう塗布し、紫外線を500mJ、30秒間照射して十分硬化して青色ラインを形成した後、青色ラインのセンター部を裁断して、端縁部から順に青地5mm幅、白地28mm幅、青地5mm幅を有する38mm幅の粘着テープを得た。
(比較例2)
130デニールの未着色の綿糸を縦糸、横糸に使用した以外は、実施例1と同様にして、着色ラインの無い38mm幅の粘着テープを得た。
実施例1〜5及び比較例1〜2の粘着テープを、ボランティア30人に図1に示すように手から手首にかけて貼付し、下記の基準によって、着色ラインの鮮明性、テーピング時の操作性、接着固定性を評価した。
(実験例1) 着色ラインの鮮明性
着色ラインの鮮明性を、「鮮明なライン」「ラインの縁が不鮮明」「ラインが識別できない」の3段階で評価し、相当する人数の結果を表1に示した。上記評価のうち、「鮮明なライン」に相当する人数を有効とし、有効率についても示した。
(実験例2)操作性
テーピング時の操作性を、「非常に簡単」「問題なし」「難しく感じる」「非常に難しく感じる」の4段階で評価し、相当する人数の結果を表2に示した。上記評価のうち、「非常に簡単」「問題なし」に相当する人数を合わせて有効とし、有効率についても示した。
(実験例3)接着固定性
テーピング時の接着固定性を、「問題なし」「端部が剥がれる」「半分程度剥がれる」「接着しない」の4段階で評価し、相当する人数の結果を表3に示した。上記評価のうち、「問題なし」に相当する人数を有効とし、有効率についても示した。
以上説明した通り、布基材及びその片面に粘着剤層を設けてなる粘着テープにおいて、布基材には端縁部とほぼ平行に少なくとも一つ以上の着色ラインを有していることから、粘着テープを皮膚に貼付する際に着色ラインを確認しながら、適切な位置にテーピングすることができる。また、粘着テープを重ね貼りする際にも、着色ラインを確認することで容易に次の貼る位置を把握することができる。さらに、専門家により本発明の粘着テープを使って正しい位置にテーピングされ、その際の着色ラインの貼付パターンを覚えておくことで、テーピングのやり直しの必要がある場合に、専門家のところに出向かなくても、何度でも適切なテーピングを再現できるものである。
1着色ライン
2端縁部
3切断箇所

Claims (6)

  1. 布基材及びその片面に粘着剤層を設けてなる粘着テープであって、布基材には端縁部とほぼ平行に少なくとも一つ以上の着色ラインを有し、前記着色ラインは染色された色糸を織り込んで形成されていることを特徴とする皮膚貼付用粘着テープ。
  2. 着色ラインが布基材の両端縁部に形成されていることを特徴とする請求項1記載の皮膚貼付用粘着テープ。
  3. 布基材に形成された着色ラインの幅が1mm以上である請求項1〜2のいずれか一項に記載の皮膚貼付用粘着テープ。
  4. 布基材の粘着剤層未形成面が撥水処理されている請求項1〜3のいずれか一項に記載の皮膚貼付用粘着テープ。
  5. 皮膚貼付用粘着テープがロール状に巻回されている請求項1〜4のいずれか一項に記載の皮膚貼付用粘着テープ。
  6. 医療分野及びスポーツ分野において、請求項1〜5のいずれか一項に記載の皮膚貼付用粘着テープを、目視でテーピング状態を確認しながら被着体に貼付することを特徴とするテーピング方法。
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