JP2011206110A - 食器洗浄機 - Google Patents
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Abstract
【課題】従来排気されていた湯気により、給水を昇温させることができる食器洗浄機を提供する。
【解決手段】本体2の後部に立設された背板7と、該背板前側の前記本体上部に形成された洗浄室3と、前記背板のレール13に上下移動自在に支持され、前記洗浄室を開閉する前面、上面及び両側面を閉塞する扉6とを備え、前記扉の背方に設けられ、すすぎ運転終了後に洗浄室内の湯気と給水を熱交換させる熱交換器5と、湯気を熱交換器に導く送風機12とを設け、扉を閉塞した状態で送風機を運転することを特徴とする。
【選択図】 図2
【解決手段】本体2の後部に立設された背板7と、該背板前側の前記本体上部に形成された洗浄室3と、前記背板のレール13に上下移動自在に支持され、前記洗浄室を開閉する前面、上面及び両側面を閉塞する扉6とを備え、前記扉の背方に設けられ、すすぎ運転終了後に洗浄室内の湯気と給水を熱交換させる熱交換器5と、湯気を熱交換器に導く送風機12とを設け、扉を閉塞した状態で送風機を運転することを特徴とする。
【選択図】 図2
Description
本発明は、本体上部に形成された洗浄室と、本体に対して上下方向移動自在に支持され、洗浄室を開閉する扉を備えた食器洗浄機に関するものである。
従来よりこの種食器洗浄機は、本体上部に形成された洗浄室内の上下に洗浄ノズルとすすぎノズルをそれぞれ回転自在に配設し、これらの間に収容した皿などの被洗浄物の洗浄とすすぎを行うように構成されている(特許文献1参照)。
この食器洗浄機の本体の後部には背板が立設されており、この背板の前側に本体の上部に位置して洗浄室が画成されている。この洗浄室の上面と前面及び左右側面は箱状の扉によって開閉される。この扉は、背板の前面両側に上下に渡って取り付けられた案内部材(レール)に、その両側後部を上下移動自在に支持されており、扉が下降した状態で洗浄室を閉塞し、扉が上昇した状態で洗浄室の前面及び左右側面を開放するものである。
他方、上記食器洗浄機では、被洗浄物の洗浄工程及びすすぎ工程には、洗浄効果及びすすぎ効果の増大を図るため、高温の洗浄水やすすぎ水を用いている。そのため、被洗浄物の洗浄終了後に扉を上昇させ、洗浄室の前面及び左右側面を開放すると、洗浄室内にこもった湯気が一斉に外部に排出される。このとき、上記洗浄機において、扉は、上面及び全側面を閉塞した箱状に構成されているため、洗浄室内の湯気は、主に作業者の立ち位置となる前面から排出することとなり、作業環境が悪化する問題があった。
そこで、かかる作業環境の悪化を改善するため、本体の後部に立設された背板と、該背板前側の本体上部に形成された洗浄室と、背板のレールに上下移動自在に支持され、洗浄室を開閉する箱状の扉と、扉の背面を覆う閉塞板を備え、該閉塞板は、扉が上昇した状態で背板との間に所定寸法の通気部を構成していた。
しかしながら、上記食器洗浄機では、湯気をそのまま外部に放出していたため、特に、連続して洗浄運転を実行する場合に、前回の湯気の熱量を利用することが出ないため、洗浄運転の度に、洗浄室内及び洗浄水を昇温するために多くのエネルギーが必要であった。
本発明の食器洗浄機は、本体の後部に立設された背板と、該背板前側の前記本体上部に形成された洗浄室と、前記背板のレールに上下移動自在に支持され、前記洗浄室を開閉する前面、上面及び両側面を閉塞する扉とを備えたものであって、前記扉の背方に設けられ、すすぎ運転終了後に洗浄室内の湯気と給水を熱交換させる熱交換器と、湯気を熱交換器に導く送風機とを設け、扉を閉塞した状態で送風機を運転するものである。
請求項2の発明の食器洗浄機は、上記発明において、前記送風機を前方に向けて吹き出すものである。
請求項3の発明の食器洗浄機は、上記各発明において、扉を閉塞した状態が解除された際に送風機の運転を停止するものである。
請求項4の発明の食器洗浄機は、扉を開放した状態で送風機の運転を逆転させるものである。
請求項5の発明の食器洗浄機は、送風機をプロペラファンとしたものである。
本発明では、本体の後部に立設された背板と、該背板前側の前記本体上部に形成された洗浄室と、前記背板のレールに上下移動自在に支持され、前記洗浄室を開閉する前面、上面及び両側面を閉塞する扉とを備えた食器洗浄機において、前記扉の背方に設けられ、すすぎ運転終了後に洗浄室内の湯気と給水を熱交換させる熱交換器と、湯気を熱交換器に導く送風機とを設け、扉を閉塞した状態で送風機を運転するようにしたので、従来排気されていた湯気により、給水を昇温させることができ、省エネを図ることができる。
請求項2の如く前記送風機を前方に向けて吹き出すようにすれば、背面及び側面に壁等があっても、十分に送風量を確保することができる。
請求項3の如く扉を閉塞した状態が解除された際に送風機の運転を停止すれば、不必要に送風機を運転することを抑止することができる。
請求項4の如く扉を開放した状態で送風機の運転を逆転させるにようにすれば、扉内部の湯気も熱交換することができる。
請求項5の如く送風機をプロペラファンにすれば、簡単に運転方向を変更することができると共に、安価である。
以下、この発明の実施の形態を図面に基づいて説明する。図1は本発明の食器洗浄機1の正面図、図2は食器洗浄機1の側面図、図3は扉6を上昇させた状態の食器洗浄機1の側面図、図4は要部側断面図である。
食器洗浄機1は、本体2と、該本体2の上方において上下に移動自在に支持される前面、上面及び両側面を閉塞する扉6とから構成される。本体2の後部には背板7が立設されており、この背板7の前側に本体2の上部に位置して洗浄室3が画成されている。
この扉6は、背板7の前面両側に上下に渡って取り付けられた案内部材(レール)13、13に、その両側後部を上下移動自在に支持されており、扉6が下降した状態で前記洗浄室3を閉塞し、扉6が上昇した状態で洗浄室3の前面及び左右側面を開放するものである。即ち、扉6は案内部材13に上下移動自在に支持されて洗浄室3を開閉自在に設けられている。尚、この扉6には、該扉6の開閉を検出するための図示しない扉スイッチが設けられているものとする。
案内部材13、13の上部には把手14がその後端の回動支点において回動自在に枢支されている。この把手14は前辺と両側辺から成る全体としては略コ字状を呈しており、扉6の前面及び左右面の外側に位置している。
一方、前記洗浄室3の上部には洗浄水を下向きに噴射する複数の洗浄ノズル8Aを有する上洗浄アーム8が回転可能に配設されている。この上洗浄アーム8の若干下位には上洗浄アーム8と同心上で回転する上すすぎアーム9が配設されている。この上すすぎアーム9はすすぎ水を下向きに噴射する複数の図示しないすすぎノズルを有している。また、洗浄室3の下部には洗浄水を上向きに噴射する複数の洗浄ノズル10Aを有する下洗浄アーム10が回転可能に配設されている。この下洗浄アーム10の若干上位にはすすぎ水を上向きに噴射する複数の図示しないすすぎノズルを有する下すすぎアーム11が下洗浄アーム10と同心上で回転可能に配設されている。
洗浄室3の下方には図示しないフィルタによって洗浄室3と区画された比較的容量の大きい洗浄水タンク16が設けられている。この洗浄水タンク16内にはオーバーフローパイプ17が立設されており、洗浄水タンク16の洗浄水面を所定水位に規制する位置にて、洗浄水タンク16内に開口している。また、洗浄水タンク16内には、洗浄水タンク16内の水位を検出するための図示しない洗浄水タンク水位センサが設けられている。洗浄水タンク16内には洗浄水を所定温度に維持するために、図示しない洗浄水タンクヒータが収納されている。更に、洗浄水タンク16内の水温を検知するために、水位より下方の外壁から図示しない洗浄水タンク温度センサが挿入されている。尚、洗浄水タンク16内に貯溜された洗浄水には洗剤が混入されており、この洗浄水を洗浄水ポンプ18で吸入、圧送し、吐出管19、洗浄配管20を介して、上下洗浄ノズル8A及び10Aが形成される上下洗浄アーム8、10に給送している。
他方、外部の図示しない水道管から給水配管4を介して本体2の背面上部に設けられた熱交換器5の入口に接続され、熱交換器5の出口はすすぎ水給水配管6を介して本体下部に設けられたすすぎ水タンク22に接続されている。水道管からの給水は、熱交換器5を介してすすぎ水タンク22に貯溜される。
すすぎ水タンク22は、85度の高温のすすぎ水を貯溜している。このすすぎ水タンク22の貯溜水はすすぎ水ポンプ23で圧送され、すすぎ配管24を介して上下すすぎノズルが形成される上下すすぎアーム9、11に給送される。また、すすぎ水タンク22内には水位を規制する図示しないオーバーフローパイプが接続されていると共に、すすぎ水タンク22内には、すすぎ水タンク22内の水位を検出するための図示しないすすぎ水タンク水位センサが設けられている。
また、すすぎ水タンク22内には、貯溜水を上記所定温度に加熱するために、図示しないすすぎ水タンクヒータが収納されている。更に、このすすぎ水タンク22内の水温を検知するために、水位より下方の外壁から図示しないすすぎ水タンク温度センサが挿入されている。
尚、上述した如き洗浄水タンク水位センサと、洗浄水タンク温度センサと、すすぎ水タンク水位センサと、すすぎ水タンク温度センサと、扉スイッチは、制御手段としてのマイクロコンピュータの入力側に接続されていると共に、洗浄水ポンプ18と、すすぎ水ポンプ23と、洗浄水タンクヒータと、すすぎ水タンクヒータと、該マイクロコンピュータの出力側に接続されており、これらは、該マイクロコンピュータによって制御されるものとする。
また、背板7には、開口15が形成され、この開口15から上方に排気ダクト27が形成されている。この排気ダクト27内には、熱交換器5が設けられ、熱交換器5の上方にはプロペラファン等の送風機12が設けられている。
更に、排気ダクト27内には、開口15の下端から熱交換器5の下方に斜め上方に向かって傾斜部25が設けられていると共に、洗浄室内の水が直接熱交換器5に付着することを抑止する仕切板26を設けている。ここで、仕切板26を設けたことにより洗浄水による熱交換器5の汚れを抑止することができる。
以上の構成で、本発明の食器洗浄機1の動作を説明する。先ず、食器洗浄機1の図示しない操作パネルに設けられた電源スイッチを投入すると、制御手段は、給水電磁弁を開放し、すすぎ水タンク22内にすすぎ水の供給を行う。このすすぎ水はすすぎ水タンク22内に貯溜される。そして、制御手段によりすすぎ水ポンプ23を運転することにより、すすぎ水タンク22内のすすぎ水が漸次すすぎ水ポンプ23によって汲み上げられ、すすぎ配管24を介して、上下すすぎノズル9、11に圧送される。
圧送されたすすぎ水は、上下すすぎノズルから放出され、下方の洗浄水タンク16内に貯溜される。各タンク16及び22が水位センサの出力に基づき、所定水位に達したら、制御手段は、給水電磁弁30を閉鎖し、洗浄水タンクヒータ及びすすぎ水タンクヒータ28に通電を行い、各タンク16、22内の水温が所定温度になるまで加熱する。
以後、すすぎ水タンク22内のすすぎ水はすすぎ水タンク温度センサの働きにより85度に維持され、洗浄水タンク16内の洗浄水は洗浄水タンク温度センサの働きにより65度に維持される。また、洗浄水タンク16内には適正濃度になるように洗剤が投入される。
その後、作業者が皿などの被洗浄物を載置した洗浄ラックを洗浄室3に収容して、扉6を降下させて閉鎖し、制御手段が扉スイッチの閉を検知すると、該制御手段は、洗浄水ポンプ18を運転する。これにより、洗浄水が上下洗浄アーム8、10へ圧送され、洗浄ノズル8A、10Aから噴射される洗浄水によって、被洗浄物4に付着した汚れを洗い落とされる。
そして、上述したように噴射された洗浄水は下方の洗浄水タンク16に落下し、再び洗浄水ポンプ18に吸入され、以後同じルートを循環する。予め設定された設定時間だけこの作業を行った後、制御手段は、洗浄水ポンプ18の運転を停止し、洗浄工程を終了する。
次に、制御手段は、すすぎ工程に移行し、すすぎ水ポンプ23を運転して、+85℃の高温すすぎ水を上下すすぎアーム9、11に圧送する。これにより、すすぎノズルから噴射されるすすぎ水によって、被洗浄物の表面に付着した洗剤や洗浄水をすすぎ落とす。
予め設定された設定時間だけこの作業を行った後、制御手段はすすぎ水ポンプ23の運転を停止し、図示しないブザーを鳴らして洗浄作業が終了したことを報知する。尚、すすぎ水は下方の洗浄水タンク16内に落下し、次の工程の洗浄水として再利用される。
洗浄作業が終了した後、送風機12を運転(正転)して積極的に洗浄室3内の湯気を背板7の開口15から排気ダクト27内に導くと共に、熱交換器5内に貯溜された次回のすすぎ水として使用される給水と熱交換させる。
これにより、従来排気されていた湯気により、給水を45度程度まで昇温させることができるので、すすぎ水タンクヒータの通電時間を短くすることができ、省エネを図ることができる。
また、給水と熱交換されて常温程度まで温度低下した後送風機12により、前方(上面の扉6の上方)に吹き出されるので、作業員に不快感を与えることなく、また、背面及び側面に壁等があっても、前方の空間に吹き出すことになるので十分に送風量を確保することができる。
更に、熱交換する際に生じるドレン水は、傾斜部25に沿って洗浄室3内に戻すことができる。
また、扉スイッチにより、扉6を閉塞した状態が解除された際に、送風機12の運転を停止してもよく、この場合には、不必要に送風機12を運転することを抑止することができると共に、扉6の上面が送風機12よりも高い位置となった場合には、洗浄室3内に吹き出して湯気が扉6の下方から排出されてしまうことを防止することができる。
更に、扉スイッチにより、扉6を開放した状態で送風機12の運転を逆転させるようにすれば、扉6内部の湯気も熱交換器5に送付することができると共に、洗浄室3内向けて吹き出すこととなり、積極的に熱交換器5に付着したドレン水等を洗浄室3内に戻すことができる。
また、食器洗浄機1のその日の運転終了後に、送風機12を運転(正転又は逆転)させるようにすれば、運転終了時に熱交換器5を乾燥させることができ、雑菌等の繁殖を抑制できる。
その際に、送風機12を逆転させれば、熱交換器5の上方から下方に向けて吹き出すこととなり、熱交換器5に付着した水分等を自重により洗浄室3に戻すことができる。
また、送風機をプロペラファンにすれば、運転方向を正転から逆転、又は逆転から正転へと簡単に変更することができると共に、安価である。
1 食器洗浄機
2 本体
3 洗浄室
5 熱交換器
6 扉
7 背板
12 送風機
15 開口
25 傾斜部
26 仕切板
27 排気ダクト
2 本体
3 洗浄室
5 熱交換器
6 扉
7 背板
12 送風機
15 開口
25 傾斜部
26 仕切板
27 排気ダクト
Claims (5)
- 本体の後部に立設された背板と、該背板前側の前記本体上部に形成された洗浄室と、前記背板のレールに上下移動自在に支持され、前記洗浄室を開閉する前面、上面及び両側面を閉塞する扉とを備えた食器洗浄機において、
前記扉の背方に設けられ、すすぎ運転終了後に洗浄室内の湯気と給水を熱交換させる熱交換器と、湯気を熱交換器に導く送風機とを設け、扉を閉塞した状態で送風機を運転することを特徴とする食器洗浄機。 - 前記送風機を前方に向けて吹き出すことを特徴とする請求項1の食器洗浄機。
- 扉を閉塞した状態が解除された際に送風機の運転を停止することを特徴とする請求項1又は請求項2の食器洗浄機。
- 扉を開放した状態で送風機の運転を逆転させることを特徴とする請求項1乃至請求項3の食器洗浄機。
- 送風機はプロペラファンであることを特徴とする請求項1乃至請求項4の食器洗浄機。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2010074229A JP2011206110A (ja) | 2010-03-29 | 2010-03-29 | 食器洗浄機 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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Publications (1)
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Country | Link |
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JP (1) | JP2011206110A (ja) |
Cited By (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CN106925578A (zh) * | 2017-03-10 | 2017-07-07 | 白文权 | 一种汽车暖风水箱清洗机 |
JP2017123924A (ja) * | 2016-01-12 | 2017-07-20 | ホシザキ株式会社 | 洗浄機 |
JP2019141248A (ja) * | 2018-02-19 | 2019-08-29 | ホシザキ株式会社 | 洗浄機 |
JP7115866B2 (ja) | 2018-02-19 | 2022-08-09 | ホシザキ株式会社 | 洗浄機 |
-
2010
- 2010-03-29 JP JP2010074229A patent/JP2011206110A/ja active Pending
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CN106925578A (zh) * | 2017-03-10 | 2017-07-07 | 白文权 | 一种汽车暖风水箱清洗机 |
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Legal Events
Date | Code | Title | Description |
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