JP2011205609A - 送信装置およびアンテナ制御装置 - Google Patents

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Kazutaka Naito
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Abstract

【課題】複数のアンテナに対して共通にアンテナ駆動回路が設けられ、複数のアンテナが選択的に駆動される場合において、アンテナ駆動の信頼性を向上させることができる送信装置を提供すること。
【解決手段】送信装置10は、複数のアンテナ(40A〜40E)に対して共通に設けられ、複数のアンテナの少なくとも一つを選択的に駆動するアンテナ駆動回路22と、複数のアンテナに対して共通に設けられ、一端がアンテナ駆動回路に接続され、他端が、複数のアンテナのうちアンテナ電流が最大である第1アンテナ40Aに接続される第1抵抗23と、一端が第1抵抗の他端に接続され、他端が、第1アンテナを除く他のアンテナ(40B〜40E)に対応して接続される少なくとも一つの第2抵抗(24〜27)とを含む。複数のアンテナが同時に選択された場合、負荷電流Irは、第1抵抗の抵抗値Raによって制限される。
【選択図】図2

Description

本発明は、送信装置およびアンテナ制御装置に関し、詳しくは、複数のアンテナの少なくとも一つを選択して信号を送信する際の、信頼性を向上する技術に関する。
従来、複数のアンテナの少なくとも一つを選択して信号を送信する技術として、車両のスマートエントリーシステムに適用された技術が知られている(特許文献1参照)。スマートエントリーシステムは、ハンズフリーで車両のドアの施錠や開錠を自動的に行うエントリシステムであり、例えば、特許文献1に示されている。
特許文献1には、図6に示されるように、複数のアンテナ(A〜C)に対して共通に設けられた1つのLF(Low Frequency)駆動回路であるアンテナ駆動回路122が、複数のアンテナ(A〜C)の中から選択されたアンテナを駆動する技術が示されている。アンテナ駆動回路122は、低周波数の電波を出力するためにアンテナに対して30KHz〜300KHz程度の周波数の駆動信号を供給する回路である。
アンテナ駆動回路122は、車両に搭載された送信装置である車載機110が備えるECU(エンジン制御ユニット)120内に設けられ、送信出力を適切に設定するために設けられた制限抵抗(R1〜R3)を介して、複数のアンテナ(A〜B)に共通に接続されている。
そして、CPU(制御回路)121が、複数のアンテナ(A〜C)各々の通電ラインに設けられたスイッチ(SW1〜SW3)を選択的に閉じることによって、複数のアンテナ(A〜B)の一部が選択されて駆動される。
特許文献1に示される従来技術によれば、アンテナ駆動回路122が、複数のアンテナ(A〜C)に対して共通化されるため、コスト及び電力消費量を低減することができる。
特開2009−21830号公報
しかしながら、上記従来技術においては、コスト及び電力消費量を低減できるものの、制御回路121に不具合が発生した場合、それに起因してスイッチ(SW1〜SW3)が全て閉じられる可能性がある。スイッチ(SW1〜SW3)が全て閉じられると、全てのアンテナ(A〜B)が駆動されることとなり、図6に示される制限抵抗(R1〜R3)によって規定されるアンテナ電流が各アンテナ(A〜B)に流れることになる。その場合、アンテナ駆動回路122に許容範囲以上の電流が流れ、アンテナ駆動回路122が破損するおそれがあった。
本発明は、複数のアンテナに対して共通のアンテナ駆動回路が設けられ、複数のアンテナの一部が選択的に駆動される場合において、アンテナ駆動の信頼性を向上させることを目的とする。
第1の発明に係る送信装置は、複数のアンテナと、前記複数のアンテナに対して共通に設けられ、前記複数のアンテナの少なくとも一つを選択的に駆動するアンテナ駆動回路と、前記複数のアンテナに対して共通に設けられ、一端が前記アンテナ駆動回路に接続され、他端が、前記複数のアンテナのうちアンテナ電流が最大である第1アンテナに接続される第1抵抗と、一端が前記第1抵抗の前記他端に接続され、他端が、前記第1アンテナを除く他のアンテナに対応して接続される少なくとも一つの第2抵抗と、前記複数のアンテナに対応して設けられ、前記複数のアンテナの少なくとも一つが選択的に駆動される際に、駆動されるアンテナに応じて選択的に開閉制御される、複数のスイッチと、前記アンテナ駆動回路のアンテナ駆動を制御する制御回路であって、前記複数のスイッチの開閉を制御することによって、前記アンテナ駆動回路に前記複数のアンテナを選択的に駆動させる制御回路とを備える。
本構成によれば、アンテナ駆動回路と複数のアンテナのうちアンテナ電流が最大である第1アンテナとの間に、第1抵抗が設けられるとともに、第1抵抗は複数のアンテナに対して共通化される。この場合、アンテナ駆動回路の負荷である複数のアンテナは、第1抵抗と直列接続される。そのため、アンテナ駆動回路の負荷電流は第1抵抗の抵抗値によって規定される。すなわち、アンテナ駆動回路の負荷電流は第1抵抗の抵抗値によって決まる電流値とほぼ等しくなる。そのため、第1抵抗の抵抗値を、例えば、第1アンテナの電流制限抵抗値とすることによって、制御回路の不具合による複数のスイッチの制御によって全てのアンテナが駆動される場合であっても、アンテナ駆動回路に許容範囲以上の電流が流れることを、防止できる。
すなわち、制御回路の不具合により、例えば、全てのスイッチが閉じられ、全てのアンテナがグランドに接続され、全てのアンテナが選択されるとする。この場合、第1アンテナ以外にはほとんど電流が流れず、アンテナ駆動回路の負荷電流値は、第1抵抗を介して第1アンテナに流れる電流値と、ほぼ等しくすることができる。そのため、第1アンテナのアンテナ電流をアンテナ駆動回路の許容電流の半分程度に設定することによって、制御回路の不具合により、全てのアンテナが選択される場合であっても、確実にアンテナ駆動回路を保護することができる。その結果、複数のアンテナに対して共通にアンテナ駆動回路が設けられ、複数のアンテナが選択的に駆動される場合において、アンテナ駆動の信頼性を向上させることができる。
なお、本構成において、複数のアンテナの各アンテナ電流が等しい場合、第1アンテナは、複数のアンテナのうち、任意のアンテナとなる。
第2の発明は、第1の発明の送信装置において、前記第1抵抗は前記第1アンテナの電流を制限する第1電流制限抵抗値を有し、前記少なくとも一つの第2抵抗の各々は、前記第1電流制限抵抗値が加算されることによって対応する他のアンテナの電流を制限する第2電流制限抵抗値となる抵抗値を有する。
本構成によれば、アンテナ駆動回路を確実に保護しつつ、各アンテナの電流制限抵抗を必要最低限の数量の抵抗によって好適に構成できる。
第3の発明は、第1または第2の発明の送信装置において、前記第1抵抗および前記少なくとも一つの第2抵抗は可変抵抗である。
本構成によれば、第1電流制限抵抗値および第2電流制限抵抗値を可変することによって、アンテナ駆動回路の許容電流および各アンテナの電流制限値を適宜可変できる。
第4の発明に係るアンテナ制御装置は、複数のアンテナに対して共通に設けられ、前記複数のアンテナの少なくとも一つを選択的に駆動するアンテナ駆動回路と、前記複数のアンテナに対して共通に設けられ、一端が前記アンテナ駆動回路に接続され、他端が前記複数のアンテナのいずれか一つのアンテナである第1アンテナに接続される第1可変抵抗であって、前記第1アンテナの電流を制限する第1電流制限抵抗値に設定可能な可変範囲を有する第1可変抵抗と、一端が前記第1抵抗の前記他端に接続され、他端が、前記第1アンテナを除く他のアンテナに対応して接続される少なくとも一つの第2可変抵抗であって、各々が、前記第1電流制限抵抗値が加算されることによって対応する他のアンテナの電流を制限する第2電流制限抵抗値となる抵抗値に設定可能な可変範囲を有する、少なくとも一つの第2可変抵抗と、前記複数のアンテナに対応して設けられ、前記複数のアンテナの少なくとも一つが選択的に駆動される際に、駆動されるアンテナに応じて選択的に開閉制御される、複数のスイッチと、前記アンテナ駆動回路のアンテナ駆動を制御する制御回路であって、前記複数のスイッチの開閉を制御することによって、前記アンテナ駆動回路に前記複数のアンテナを選択的に駆動させる制御回路とを備える。
本構成によれば、アンテナ制御装置と各アンテナとの接続対応は固定化されず、アンテナ制御装置と各アンテナとの接続対応が融通化される。すなわち、アンテナ制御装置に接続されるアンテナが複数個ある場合にあって、第1可変抵抗に接続される第1アンテナが同一機種のアンテナに制限されず、第1アンテナとして、第1可変抵抗の可変範囲に対応した多機種のアンテナに対応できる。また、第2可変抵抗に接続されるアンテナ(他のアンテナ)も、それぞれ同一機種のアンテナに制限されず、第2可変抵抗の可変範囲に対応した多機種のアンテナに対応できる。
本発明によれば、複数のアンテナに対して共通にアンテナ駆動回路が設けられ、複数のアンテナが選択的に駆動される場合において、アンテナ駆動の信頼性を向上させることができる。
本発明に関連するスマートエントリーシステムの概要を示す模式図である。 本発明に係る車載機の一実施形態を概略的に示すブロック図である。 本発明に係るアンテナ制御装置の一実施形態を概略的に示すブロック図である。 ハーフブリッジ回路がアンテナ駆動回路として採用された場合における本発明に係る車載機の一実施形態を概略的に示す回路図である。 フルブリッジ回路がアンテナ駆動回路として採用された場合における本発明に係る車載機の一実施形態を概略的に示す回路図である。 従来の車載機を概略的に示すブロック図である。
以下、添付の図面を参照しながら、本発明の実施形態について説明する。以下の実施形態は、本発明を具体化した一例であって、本発明の技術的範囲を限定するものではない。
まず、図1及び図2を参照しつつ、本発明の実施の形態に係る送信装置の一例である車載機20ついて説明する。車載機10は、複数のアンテナを備え、それら複数のアンテナのうちの少なくとも一つを選択して信号を送信する装置である。
<1.スマートエントリーシステムの概要>
図1は、本発明に関連するスマートエントリーシステムの概要を示す模式図である。図2は、本発明に係る車載機10の一実施形態を概略的に示すブロック図である。
図1に示されるように、自動車(車両)は、その内部に配置された複数の送信アンテナ(以下、単に「アンテナ」という)40とECU(Electronic Control Unit)20とを備える。スマートエントリーシステムにおいては、ECU20の指示にしたがって、アンテナ40から送信される電波W1が、車両のユーザ60によって携帯される携帯機器61に向けて送信される。電波W1は、例えば、周波数125KHzのLF波である。なお、ECU20は、アンテナ制御装置の一例である。
本実施形態では、図1に示されるように、例えば、5個のアンテナ(40A〜40E)が車載機10に設けられている。より具体的には、アンテナ40Aは運転席側のドアに設けられ、アンテナ40Bは助手席側のドアに設けられ、アンテナ40Cは車室内のインストルメントパネル内部の中央に設けられ、アンテナ40Dはリア座席の下に設けられ、アンテナ40Eはトランクルームに設けられる。なお、車内に配置されるアンテナの数および配置場所は、これに限られない。
携帯機器61は、電波W1の受信に成功すると、受信した電波W1とは異なる周波数帯域の電波W2を用いた無線通信により、IDコードを含む受信成功信号をECU20の受信アンテナ18へと返信する。電波W2は、例えば、周波数300MHz程度のUHF(Ultra High Frequency)波である。ECU20は、受信アンテナ18等を用いて受信した受信成功信号およびIDコードによって、携帯機器61の存在位置を確認し、例えば、ドアロックを解除する。
ECU20と各アンテナ(40A〜40E)とは、それぞれハーネス(30A〜30E)によって接続され、ハーネス(30A〜30E)を介してECU20から各アンテナ(40A〜40E)に駆動信号が、所定の期間に供給される。なお、各ハーネス(30A〜30E)は、アンテナ駆動回路22側に接続されるハーネス(30A−1〜30E−1)と、スイッチ(SW1〜SW5)側に接続されるハーネス(30A−2〜30E−2)とを含む。
なお、このようなスマートエントリーシステムにおいて、誤動作を防ぐため、携帯機器61を携帯したユーザ60がドアに近づいただけでは解錠(開錠)動作を行わず、ドア付近に配置されたスイッチ(図示せず)がユーザ60により操作されたことをも解錠条件の1つに加えて、解錠動作を行うことが考えられる。すなわち、スイッチの操作と携帯機器61の存在との両条件を満足するときにのみ、ECU20が解錠動作を行うことが考えられる。これによれば、ユーザ60の意志に基づく確実な解錠動作を実現することができる。
<2.車載機の構成>
次に、図2を参照して本実施形態における車載機10を詳細に説明する。車載機10は、ECU20、ハーネス(30A〜30E)、複数のアンテナ(40A〜40E)、および受信アンテナ18等を含む。ECU20は、CPU21、アンテナ駆動回路22、抵抗(23〜27)、および複数のスイッチ(SW1〜SW5)を含む。
複数のアンテナ(40A〜40E)は、上記したように車両内部の各所に設けられ、ECU20からの指示にしたがって、送信電波W1を送出する。その際、CPU21によって、少なくとも一つのアンテナが選択的に駆動される。即ち、アンテナ駆動回路22は、複数のアンテナ(40A〜40E)に共通の基幹信号ラインに駆動信号を供給し、CPU21が、複数のアンテナ(40A〜40E)各々に繋がる複数の分岐信号ライン各々の開閉を個別に制御することにより、複数のアンテナ(40A〜40E)のうちの少なくとも一つが選択的に駆動される。
各アンテナ(40A〜40E)は、等価的にコンデンサCとコイルLとの直列回路によって構成される(図2のアンテナA参照)。送信電波W1の周波数(LF)は、LCで決定される共振周波数である。なお、共振時、各アンテナ(40A〜40E)のインピーダンスは理想的にはゼロであるが、現実には、各アンテナ(40A〜40E)は、駆動時(送信時)、コイルL等の内部抵抗による、わずかな抵抗値を有する。また、各アンテナ(40A〜40E)の送信出力(アンテナ電流)は、アンテナの設置場所等に起因して、必ずしも同一ではない。
アンテナ駆動回路22は、複数のアンテナ(40A〜40E)に対して共通に設けられ、CPU21の制御に応じて、複数のアンテナ(40A〜40E)の少なくとも一つを選択的に駆動する。ここで、アンテナ駆動回路22は、例えば、直列接続されたP型FET(Field Effect Transistor)とN型FETとを含む。そして、アンテナ駆動回路22によるアンテナ駆動は、例えば、CPU21の制御によって、P型FETとN型FETのスイッチングが交互に切替えられ、アンテナの放充電を繰り返すことによって行われる。
抵抗23は、本発明における「第1抵抗」に相当する。抵抗23は抵抗値Raを有し、図2に示されるように、複数のアンテナ(40A〜40E)に対して共通に設けられている。抵抗23は、その一端がアンテナ駆動回路22に接続され、その他端が、ハーネス30A−1およびアンテナ端子40A−1を介して、アンテナ40A(アンテナA)に接続される。ここで、アンテナ40A(「第1アンテナ」の一例)は、複数のアンテナ(40A〜40E)のうちアンテナ電流(電波放射出力)が最大である。
なお、複数のアンテナ(40A〜40E)各々に流れるアンテナ電流(Ia〜Ie)が等しい場合、複数のアンテナ(40A〜40E)のいずれかが第1アンテナに相当する。すなわち、この場合、第1アンテナは、複数のアンテナ(40A〜40E)のうちの任意のアンテナとなる。
また、抵抗(24〜27)は、本発明における「少なくとも一つの第2抵抗」に相当する。抵抗(24〜27)は、それぞれ、その一端が抵抗(第1抵抗)23の他端に接続され、抵抗(24〜27)の他端が、アンテナ40A(第1アンテナ)を除く他のアンテナ(40B〜40E)に対応して接続される。詳しくは、抵抗23と同様に、その他端が、それぞれ、ハーネス(30B−1乃至30E−1)およびアンテナ端子(40B−1乃至40E−1)を介して、アンテナ(40B〜40E:アンテナB〜アンテナE)に接続される。抵抗(24〜27)は、それぞれ、抵抗値(Rb〜Re)を有する。
ここで、抵抗23は、アンテナ40Aの電流を制限する電流制限抵抗値(「第1電流制限抵抗値」に相当)Raを有する。また、抵抗(24〜27)は、各々、抵抗23の電流制限抵抗値Ra(R1)が加算されることによって対応する他のアンテナ(40B〜40E)の電流を制限する抵抗値(「第2電流制限抵抗値」に相当)となる抵抗値(Rb〜Re)を有する、すなわち、アンテナ40Bの電流制限抵抗値R2は、Ra+Rbとなり、アンテナ40Cの電流制限抵抗値R3は、Ra+Rcとなり、アンテナ40Dの電流制限抵抗値R4は、Ra+Rdとなり、アンテナ40Eの電流制限抵抗値R5は、Ra+Reとなる。
すなわち、
R1=Ra …(式1)
R2=Ra+Rb …(式2)
R3=Ra+Rc …(式3)
R4=Ra+Rd …(式4)
R5=Ra+Re …(式5)
となる。これらの式を書き換えると、
Ra=R1 …(式1−1)
Rb=R2−R1 …(式2−1)
Rc=R3−R1 …(式3−1)
Rd=R4−R1 …(式4−1)
Re=R5−R1 …(式5−1)
となる。
ここで、各電流制限抵抗値の関係は、
R1≦R2≦R3≦R4≦R5 …(式6)
とする。なお、各電流制限抵抗値(R1〜R5)が等しい場合、すなわち、各アンテナ電流(Ia〜Ie)が等しい場合、アンテナ(40B〜40E)の各抵抗値(Rb〜Re)はゼロとなり、抵抗23は、全てのアンテナ(40A〜40E)に直接接続され、全てのアンテナ(40A〜40E)に共通な電流制限抵抗となる。
なお、上記したように、各アンテナ(40A〜40E)は、駆動時、わずかな内部抵抗値ΔRを有するため、実際の電流制限抵抗値は、上記各電流制限抵抗値(R1〜R5)から内部抵抗値ΔRを減算したものとなる。
複数のスイッチ(SW1〜SW5)は、複数のアンテナ(40A〜40E)に対応して設けられ、複数のアンテナ(40A〜40E)の少なくとも一つが選択的に駆動される際に、CPU21によって、駆動されるアンテナに応じて選択的に開閉制御される。各スイッチ(SW1〜SW5)は、対応するアンテナ(40A〜40E)が駆動されない場合、開状態とされ、各アンテナ(40A〜40E)の、コイル側の端子(40A−2乃至40E−2)は、グランドに接続されない。
CPU21は、アンテナ駆動回路22のアンテナ駆動を制御する。その際、CPU21は、複数のスイッチ(SW1〜SW5)の開閉を制御することによって、アンテナ駆動回路22に複数のアンテナ(40A〜40E)を選択的に駆動させる。具体的には、CPU21は、駆動させるアンテナに対応するスイッチ(SW1〜SW5)を閉状態に切替え、駆動させるアンテナのコイル側の端子(40A−2乃至40E−2)をグランドに接続させる。即ち、CPU21は、全てのスイッチ(SW1〜SW5)のうちの一部のスイッチのみを閉状態に切替えることにより、複数のアンテナ(40A〜40E)のうちの一部を駆動対象として選択する。
なお、抵抗23(第1抵抗)および抵抗(24〜27;少なくとも一つの第2抵抗)を可変抵抗としてもよい。この場合、抵抗値Ra(第1電流制限抵抗値)および抵抗値(Rb〜Re;第2電流制限抵抗値)を可変することによって、アンテナ駆動回路22の許容電流Irmaxおよび各アンテナの電流制限値(Ia〜Ie)を適宜可変できる。
<3.本実施形態の作用>
上記したように、本実施形態においては、アンテナ40Aの電流を制限する電流制限抵抗値Raを有する抵抗23が、複数のアンテナ(40A〜40E)に対して共通に設けられる。ここで、アンテナ40Aのアンテナ電流Iaは、複数のアンテナのアンテナ電流(Ia〜Ie)うち最大である。すなわち、アンテナ40Aの電流制限抵抗値Raは、複数のアンテナの電流制限抵抗値(R1〜R5)うち最小である。
このような構成において、CPU21の不具合によって、全てのスイッチ(SW1〜SW5)が閉じられ、全てのアンテナ(40A〜40E)が駆動されたとする。このとき、アンテナ40Aの共振状態のためアンテナ40Aのインピーダンスが最小となり、図2に示されるP1点は、抵抗23と比較してインピーダンスがごく小さなアンテナ40A及びスイッチSW1を介してグランドに接続される。そのため、抵抗23及びアンテナ40Aの分圧効果により、P1点の電位は、ほぼゼロに等しく、アンテナ電流(Ib〜Ie)も、わずかしか流れない(電流(Ib´〜Ie´))。その結果、抵抗23に流れる電流、すなわち、アンテナ駆動回路22の負荷電流Ir(電流(Ib´〜Ie´)の合計)は、アンテナ電流Iaに、ほぼ等しい。
通常、負荷電流Irの最大値Irmaxは、最大のアンテナ電流の2倍程度に設定されている。すなわち、ここでは、最大のアンテナ電流はアンテナ電流Iaであるため、Irmax=2*Ia となる。そのため、CPU21の不具合によって、全てのスイッチ(SW1〜SW5)が閉じられた場合であっても、本実施形態においては、負荷電流Irは、ほぼアンテナ電流Iaに等しく、負荷電流Irが最大値Irmax(=2*Ia)を超えることはない。そのため、CPU21の不具合が発生した場合であっても、好適にアンテナ駆動回路22を保護することができる。
例えば、全ての電流制限抵抗値が等しい場合、すなわち、R1=R2=R3=R4=R5の場合、Rb=Rc=Rd=Re=0となって、負荷電流Irは最大となる。しかしながら、この場合、Ir=Iaとなって、例えば、Irmax=1.5*Ia に設定される場合であっても、負荷電流Irが最大値Irmaxを超えることはない。
ちなみに、図6に示される従来の構成においては、CPU121の不具合によって、全てのスイッチ(SW1〜SW3)が閉じられた場合、LF駆動回路122の負荷電流Irは、アンテナ電流(I1〜I3)の合計値となる。例えば、電流制限抵抗値R1=R2=R3とすると、負荷電流Ir=3*I1 となり、負荷電流Irの最大値Irmaxを超えてしまうことになる。
<4.本実施形態の効果>
本実施形態においては、アンテナ駆動回路22と複数のアンテナ(40A〜40E)のうちアンテナ電流が最大であるアンテナ(第1アンテナ)40Aとの間に、抵抗23が設けられるとともに、抵抗23は複数のアンテナ(40A〜40E)に対して共通化される。この場合、アンテナ駆動回路22の負荷である複数のアンテナ40A〜40E)は、抵抗23と直列接続される。そのため、アンテナ駆動回路22の負荷電流Irは抵抗23の抵抗値Raによって規定される。すなわち、アンテナ駆動回路22の負荷電流Irは抵抗23の抵抗値Raによって決まる電流値Iaとほぼ等しくなる。
そのため、抵抗23の抵抗値Raを、例えば、アンテナ40Aの電流制限抵抗値R1とすることによって、CPU21の不具合による複数のスイッチ(SW1〜SW5)の制御によって全てのアンテナ(40A〜40E)が選択される場合であっても、アンテナ駆動回路22に許容範囲以上の電流が流れることを、防止できる。
すなわち、CPU21の不具合により、全てのスイッチ(SW1〜SW5)が閉じられ、全てのアンテナ(40A〜40E)グランドに接続され、全てのアンテナ(40A〜40E)が選択されるとする。この場合、アンテナ駆動回路22の負荷電流値Irは、抵抗23を介してアンテナ40Aに流れる電流値Iaと、ほぼ等しくすることができる。そのため、アンテナ40Aのアンテナ電流Iaを、例えば、アンテナ駆動回路22の許容電流Irmaxの半分程度に設定することによって、全てのアンテナ(40A〜40E)が選択された場合であっても、確実にアンテナ駆動回路22を保護することができる。その結果、複数のアンテナ(40A〜40E)に対して共通にアンテナ駆動回路22が設けられ、複数のアンテナ(40A〜40E)が選択的に駆動される場合において、アンテナ駆動の信頼性を向上させることができる。
また、抵抗23(第1抵抗)はアンテナ40A(第1アンテナ)の電流Iaを制限する抵抗値(第1電流制限抵抗値)R1(Ra)を有し、抵抗(24〜27;少なくとも一つの第2抵抗)の各々は、抵抗値R1が加算されることによって対応する他のアンテナの電流を制限する抵抗値(第2電流制限抵抗値)(R2〜R5)となる抵抗値(Rb〜Re)を有する。そのため、アンテナ駆動回路22を確実に保護しつつ、各アンテナ(40A〜40E)の電流制限抵抗を必要最低限の個数の抵抗によって好適に構成できる。
<5.他の実施形態>
本発明は上記記述及び図面によって説明した実施形態に限定されるものではなく、例えば次のような実施形態も本発明の技術的範囲に含まれる。
(1)上記実施形態では、抵抗23(第1抵抗)はアンテナ40A(第1アンテナ)の電流Iaを制限する抵抗値(第1電流制限抵抗値)R1(Ra)を有する構成としたが、これに限られない。例えば、図2のアンテナ駆動回路22とP1点との間に別途、可変抵抗を設け、抵抗23の抵抗値Raと可変抵抗の抵抗値とを加算して、第1電流制限抵抗値R1とするようにしてもよい。この場合、可変抵抗の抵抗値を調整することによって、第1アンテナとするアンテナが固定化されず、多機種のアンテナに対応できる。
(2)上記実施形態では、ECU(アンテナ制御装置)10に含まれる抵抗23(第1抵抗)および抵抗(24〜27;少なくとも一つの第2抵抗)をそれぞれ固定抵抗値(Ra〜Re)を有する固定抵抗によって構成する例を示したがこれに限られない。図3に示されるように、抵抗(23〜27)をそれぞれ可変抵抗(23A〜27A)で構成するようにしてもよい。その際、好ましくは、可変抵抗23A(第1可変抵抗)を、アンテナ40A(第1アンテナ)の電流を制限する抵抗値(第1電流制限抵抗値)Raに設定可能な可変抵抗範囲を有する可変抵抗とする。また、好ましくは、可変抵抗(24A〜27A;少なくとも一つの第2可変抵抗)を、各々が、前記第1電流制限抵抗値が加算されることによって対応する他のアンテナの電流を制限する第2電流制限抵抗値となる抵抗値に設定可能な可変抵抗範囲を有する可変抵抗とする。
この場合、ECU20Aと各アンテナ(40A〜40E)との接続対応は固定化されず、ECU20Aと各アンテナ(40A〜40E)との接続対応が融通化される。すなわち、ECU20Aに接続されるアンテナが複数個ある場合にあって、可変抵抗23Aに接続される第1アンテナが同一機種のアンテナに制限されず、第1アンテナとして、可変抵抗23Aの可変範囲に対応した多機種のアンテナに対応できる。また、可変抵抗(24A〜27A)に接続されるアンテナ(他のアンテナ)も、それぞれ同一機種のアンテナに制限されず、可変抵抗(24A〜27A)の可変範囲に対応した多機種のアンテナに対応できる。
<5−1.車載機にハーフブリッジ回路を適用した場合の構成>
次に、図4に概略的に示される回路図を参照しつつ、ハーフブリッジ回路がアンテナ駆動回路22Aとして採用された場合における本発明に係る車載機101の構成について説明する。
図4に示される車載機101は、図2に示された車載機10と比較して、アンテナ駆動回路22及びスイッチ(SW1〜SW5)が具体化された構成を有している。図4において、図2に示される構成要素と同じ構成要素は、同じ参照符号が付されている。以下、図4に示される車載機101について、図2に示される車載機10からより具体化された部分についてのみ説明する。
車載機101におけるアンテナ駆動回路22Aは、ハーフブリッジ回路である。図4に示されるように、アンテナ駆動回路22Aは、スイッチング回路221と、直列接続された第1スイッチ回路222及び第2スイッチ回路223とを備えている。電源側に接続された第1スイッチ回路222は、P型FETとそのP型FETのソース−ドレイン間に接続されたダイオードとを備える。また、グランド側に接続された第2スイッチ回路223は、N型FETとそのN型FETのソース−ドレイン間に接続されたダイオードとを備える。第1スイッチ回路222のFETのソース端子及び第2スイッチ回路223のFETのドレイン端子に接続された信号ラインが、アンテナの駆動信号の出力ラインであり、これが抵抗23に接続されている。
スイッチング回路221は、CPU21からの制御指令に従って、第1スイッチ回路222及び第2スイッチ回路223に対して制御信号(ゲート信号)を出力する回路である。より具体的には、スイッチング回路221は、各アンテナ(40A〜40E)を通じて送信されるLF波の周波数に相当する周波数で、第1スイッチ回路222及び第2スイッチ223に対し、それらの一方のみを周期的に順次ON状態とするゲート信号を出力する。
スイッチング回路221が、LF波の周波数に相当する周波数で第1スイッチ回路222及び第2スイッチ回路223の動作状態(ON状態/OFF状態)を切り替えることにより、第1スイッチ回路222及び第2スイッチ回路223の間の出力ラインから抵抗Raを通じて各アンテナ(40A〜40E)へ駆動信号が出力される。
また、車載機101は、複数のアンテナ(40A〜40E)各々に対応する複数のスイッチ回路(28A〜28E)を備えている。スイッチ回路(28A〜28E)各々は、直列接続された2つのN型FETを備え、2つのFET各々のソース−ドレイン間には通常、寄生ダイオードが存在する。
2つのN型FETを逆向きに直列接続することによって、逆バイアス時にFETの寄生ダイオードによる導通を防ぎ、アンテナに流れる交流電流をオン・オフするスイッチ動作が可能である。複数のスイッチ回路(28A〜28E)各々は、複数のアンテナ(40A〜40E)各々における抵抗23側のアンテナ端子(40A−1〜40E−1)とは異なるアンテナ端子(40A−2〜40E−2)各々とグランドとの間に接続されている。これらスイッチ回路(28A〜28E)各々は、図2に示される車載機10における複数のスイッチ(SW1〜SW5)各々の一例である。
CPU21は、複数のスイッチ回路(28A〜28E)各々に対して制御信号(ゲート信号)を出力することにより、スイッチ回路(28A〜28E)各々の動作状態(ON状態/OFF状態)を切り替える。そして、CPU21は、全てのスイッチ回路(28A〜28E)のうちの一部のスイッチ回路のみをON状態に切替えることにより、複数のアンテナ(40A〜40E)のうちの一部を駆動対象として選択する。
図4に示されるように、スイッチ回路28(A〜E)として2つのN型FETを直列接続で用いる場合、スイッチ回路をONするには、2つのFETのうち接地されている側のFETのゲートには、HIGH電圧を、ハイサイド側のFETのゲートにはLO電圧を加える。
また、スイッチ回路をOFFするには、それぞれそに逆の電圧を与える事となるが、ハイサイド側のFETのゲート電圧は、設計によっては、アンテナ回路の電源電圧と制御回路の出力電圧(図4では、CPU21)を考慮して、適当なバイアス電圧を与える図示しないスイッチング回路が必要となる。図4には、それが不要な場合の回路が示されているが、FETをオンオフするゲート制御電圧の設定は、設計の問題であって当業者であれば用意に実現できる。そのようにして実現される回路も、本発明の実施形態の一例となるが、その詳細な説明は省略する。なお、後に説明する図5の回路も同様である。
以上に示したように、アンテナ駆動回路としてハーフブリッジ回路が採用された車載機101は、本発明の実施形態に係る送信装置の一例である。
<5−2.車載機にフルブリッジ回路を適用した場合の構成>
次に、図5に概略的に示される回路図を参照しつつ、フルブリッジ回路がアンテナ駆動回路22Bとして採用された場合における本発明に係る車載機102の構成について説明する。
図5に示される車載機102は、図2に示された車載機10と比較して、アンテナ駆動回路22及びスイッチ(SW1〜SW5)が具体化された構成を有している。図5において、図2に示される構成要素と同じ構成要素は、同じ参照符号が付されている。以下、図5に示される車載機102について、図2に示される車載機10からより具体化された部分についてのみ説明する。
車載機102におけるアンテナ駆動回路22Bは、フルブリッジ回路である。図5に示されるように、アンテナ駆動回路22Bは、スイッチング回路221と、直列接続された第1スイッチ回路222及び第2スイッチ回路223と、直列接続された第3スイッチ回路224及び第4スイッチ回路225とを備えている。即ち、アンテナ駆動回路22Bは、直列接続されたスイッチ回路のペアを2組備えている。
アンテナ駆動回路22Bにおいて、電源側に接続された第1スイッチ回路222及び第3スイッチ回路224は、ハーフブリッジ回路が採用された場合の第1スイッチ回路222と同じ回路である。また、グランド側に接続された第2スイッチ回路223及び第4スイッチ回路225は、ハーフブリッジ回路が採用された場合の第2スイッチ回路223と同じ回路である。第1スイッチ回路222のFETのソース端子及び第2スイッチ回路223のFETのドレイン端子に接続された信号ラインと、第3スイッチ回路224のFETのソース端子及び第4スイッチ回路225のFETのドレイン端子に接続された信号ラインとが、アンテナの駆動信号の出力ラインである。
スイッチング回路221は、CPU21からの制御指令に従って、第1スイッチ回路222、第2スイッチ回路223、第3スイッチ回路224及び第4スイッチ回路225の各々に対して制御信号(ゲート信号)を出力する回路である。より具体的には、スイッチング回路221は、各アンテナ(40A〜40E)を通じて送信されるLF波の周波数に相当する周波数で、4つのスイッチ回路(222〜225)に対し、第1スイッチ回路222及び第4スイッチ回路225のみをON状態とする第1パターンのゲート信号と、第2スイッチ回路223及び第3スイッチ回路224のみをON状態とする第2パターンのゲート信号とを周期的に順次切り替えて出力する。
スイッチング回路221が、LF波の周波数に相当する周波数で4つのスイッチ回路(222〜225)の動作状態(ON状態/OFF状態)を切り替えることにより、第1スイッチ回路222及び第2スイッチ回路223の間の出力ラインと、第3スイッチ回路224及び第4スイッチ回路225の間の出力ラインとから、各アンテナ(40A〜40E)へ駆動信号が出力される。
また、車載機102は、図4に示される車載機101と同様に、複数のアンテナ(40A〜40E)各々に対応する複数のスイッチ回路(28A〜28E)を備えている。複数のスイッチ回路(28A〜28E)各々は、複数のアンテナ(40A〜40E)各々における抵抗23側のアンテナ端子(40A−1〜40E−1)とは異なるアンテナ端子(40A−2〜40E−2)各々と、アンテナ駆動回路22Bにおける第3スイッチ回路224及び第4スイッチ回路225の間の出力ラインとの間に接続されている。これらスイッチ回路(28A〜28E)各々は、図2に示される車載機10における複数のスイッチ(SW1〜SW5)各々の一例である。
CPU21は、複数のスイッチ回路(28A〜28E)各々に対して制御信号(ゲート信号)を出力することにより、スイッチ回路(28A〜28E)各々の動作状態(ON状態/OFF状態)を切り替える。そして、CPU21は、全てのスイッチ回路(28A〜28E)のうちの一部のスイッチ回路のみをON状態に切替えることにより、複数のアンテナ(40A〜40E)のうちの一部を駆動対象として選択する。
以上に示したように、アンテナ駆動回路としてフルブリッジ回路が採用された車載機102は、本発明の実施形態に係る送信装置の一例である。
図4又は図5に示される車載機101及び車載機102は、各アンテナ(40A〜40E)に共通の抵抗23(第1抵抗)、各アンテナ(40A〜40E)に対応した抵抗(24〜27:少なくとも一つの第2抵抗)が、それぞれ固定抵抗値(Ra〜Re)を有する固定抵抗によって構成された例である。しかしながら、本発明の実施形態は、これに限られない。図3に示される車載機10と同様に、図4及び図5に示される車載機101及び車載機102において、抵抗(23〜27)は、それぞれ図3に示される可変抵抗(23A〜27A)に置き換えられてもよい。
上記の場合、可変抵抗23A(第1可変抵抗)は、アンテナ40A(第1アンテナ)の電流を制限する抵抗値(第1電流制限抵抗値)Raに設定可能な可変抵抗範囲を有する可変抵抗であることが好ましい。さらに、可変抵抗(24A〜27A:少なくとも一つの第2可変抵抗)は、その各々が、第1電流制限抵抗値が加算されることによって対応する他のアンテナの電流を制限する第2電流制限抵抗値となる抵抗値に設定可能な可変抵抗範囲を有する可変抵抗であることが好ましい。
本実施形態では、スイッチ(図2,3のSW1〜5)として、NchFETを用いる回路(及図4,5の28A〜28D)を例示したが、スイッチとしては、バイポーラトランジスタ、サイリスタ、PchMOSFET、IGBT、フォトMOS等の半導体スイッチもしくは各種接点式リレー等、またはこれらの組み合わせも含め、電気的に交流電流をオンオフ制御可能なものであればよい。
10,101,102 車載機(送信装置)
20 ECU(アンテナ制御装置)
21 CPU(制御回路)
22,22A,22B アンテナ駆動回路
23 抵抗(第1抵抗、)
24〜27 抵抗(第2抵抗)
40A アンテナ(第1アンテナ)
40B〜40E アンテナ(他のアンテナ)
SW1〜SW5 スイッチ

Claims (8)

  1. 複数のアンテナと、
    前記複数のアンテナに対して共通に設けられ、前記複数のアンテナの少なくとも一つを選択的に駆動するアンテナ駆動回路と、
    前記複数のアンテナに対して共通に設けられ、一端が前記アンテナ駆動回路に接続され、他端が、前記複数のアンテナのうちアンテナ電流が最大である第1アンテナに接続される第1抵抗と、
    一端が前記第1抵抗の前記他端に接続され、他端が、前記第1アンテナを除く他のアンテナに対応して接続される少なくとも一つの第2抵抗と、
    前記複数のアンテナに対応して設けられ、前記複数のアンテナの少なくとも一つが選択的に駆動される際に、駆動されるアンテナに応じて選択的に開閉制御される、複数のスイッチと、
    前記アンテナ駆動回路のアンテナ駆動を制御する制御回路であって、前記複数のスイッチの開閉を制御することによって、前記アンテナ駆動回路に前記複数のアンテナを選択的に駆動させる制御回路と、
    を備えた、送信装置。
  2. 前記第1抵抗は前記第1アンテナの電流を制限する第1電流制限抵抗値を有し、
    前記少なくとも一つの第2抵抗の各々は、前記第1電流制限抵抗値が加算されることによって対応する他のアンテナの電流を制限する第2電流制限抵抗値となる抵抗値を有する、前記請求項1に記載の送信装置。
  3. 前記第1抵抗および前記少なくとも一つの第2抵抗は可変抵抗である、請求項1または請求項2に記載の送信装置。
  4. 前記アンテナ駆動回路はハーフブリッジ回路である、請求項1〜請求項3のいずれかに記載の送信装置。
  5. 前記アンテナ駆動回路はフルブリッジ回路である、請求項1〜請求項3のいずれかに記載の送信装置。
  6. 複数のアンテナに対して共通に設けられ、前記複数のアンテナの少なくとも一つを選択的に駆動するアンテナ駆動回路と、
    前記複数のアンテナに対して共通に設けられ、一端が前記アンテナ駆動回路に接続され、他端が前記複数のアンテナのいずれか一つのアンテナである第1アンテナに接続される第1可変抵抗であって、前記第1アンテナの電流を制限する第1電流制限抵抗値に設定可能な可変範囲を有する第1可変抵抗と、
    一端が前記第1抵抗の前記他端に接続され、他端が、前記第1アンテナを除く他のアンテナに対応して接続される少なくとも一つの第2可変抵抗であって、各々が、前記第1電流制限抵抗値が加算されることによって対応する他のアンテナの電流を制限する第2電流制限抵抗値となる抵抗値に設定可能な可変範囲を有する、少なくとも一つの第2可変抵抗と、
    前記複数のアンテナに対応して設けられ、前記複数のアンテナの少なくとも一つが選択的に駆動される際に、駆動されるアンテナに応じて選択的に開閉制御される、複数のスイッチと、
    前記アンテナ駆動回路のアンテナ駆動を制御する制御回路であって、前記複数のスイッチの開閉を制御することによって、前記アンテナ駆動回路に前記複数のアンテナを選択的に駆動させる制御回路と、
    を備えた、アンテナ制御装置。
  7. 前記アンテナ駆動回路はハーフブリッジ回路である、請求項6に記載のアンテナ制御装置。
  8. 前記アンテナ駆動回路はフルブリッジ回路である、請求項6に記載のアンテナ制御装置。
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