JP2008148279A - アンテナ装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】本発明はアンテナ装置に関し、アンテナ定数の抵抗Rを変えることなく行え、かつ精度の向上が図れ所望の通信範囲の形成が可能なものを得ること。
【解決手段】車載機の制御部から入力される二値信号aを所定のデューティー信号a1に制御するデューティー制御回路1と、デューティー信号a1でオン/オフ制御されるスイッチング回路7と、前記制御部からの搬送波bでオン/オフ制御される駆動回路4とから形成された送信部12と、一端が駆動回路4を形成する第1,第2パワートランジスタ21,22の中点に接続され、この接続点からアンテナ定数の抵抗R、コイルLとコンデンサCの直列接続体が接続されて形成され所定のQ値を有する送信アンテナ5と、送信アンテナ5の他端がスイッチング回路7の第3パワートランジスタ23に接続されるとともに送信アンテナ5に並列接続された抵抗器6とを備えてアンテナ装置10を構成する。
【選択図】図1

Description

本発明は、車両に搭載された車載機と使用者の携帯する携帯機との間で通信を行い車両ドアの解錠/施錠などを行う通信システムに用いられる車載機のアンテナ装置に関し、特にアンテナ装置が、携帯機の存在を検知するために発信する送信要求信号の到達範囲(以後、通信範囲と記載する)の形成に関するものである。
近年、使用者が携帯機を携帯して車両に対し接近したり、離れたりするだけで車両ドアの解錠/施錠などを行う、いわゆるスマートエントリーシステムが普及しつつある。本システムは、メカニカルキーなしで車両ドアの解錠/施錠などができ利便性に優れる。
本システムは、車両に搭載された車載機がアンテナ装置を介して送信要求信号を出力する。そして、この送信要求信号を受信した携帯機は応答信号を返信する。その応答信号を受信した車載機がドアアクチュエータを制御して車両ドアの解錠/施錠などを行う。
上記車載機は、複数のアンテナ装置を備えている。各アンテナ装置は、送信部と例えば各車両ドアのドアハンドル内に配置される車外用の送信アンテナ、および送信部と例えばインスツルメントパネル付近に配置される車内用の送信アンテナをそれぞれ設けて形成されている。
そして、アンテナ装置は、車載機の制御部により送信部が駆動され、送信部の制御で送信アンテナを介して所望の通信範囲に送信要求信号を出力するように形成されている。
このような本システムに用いられる従来のアンテナ装置の通信範囲の形成について、図4、図5を用いて説明する。
図4は、従来のアンテナ装置の回路図、図5は同動作説明図であり、同図において、52は変調回路で、AND回路で形成された変調回路52は、図示しない車載機の制御部から図5(a)のH/Lを繰返すデューティー50%の二値信号aと図5(b)のパルス状の搬送波bが供給されて、搬送波bで二値信号aを変調して図5(c)に示す変調信号fを出力する。
また、54は駆動回路で、駆動回路54は、電源VdとGND間に一対のパワートランジスタを直列接続して成されている。ここで、電源Vd側の第1パワートランジスタ121はPチャンネルFET、GND側の第2パワートランジスタ122はNチャンネルFETである。なお、各パワートランジスタは並列に寄生ダイオード121a,122aを備えている。
さらに、変調回路52から変調信号fが駆動回路54の各パワートランジスタに並列入力されて送信部51は形成されている。
次に、55は送信アンテナで、送信アンテナ55は、一対のパワートランジスタ121,122の中点から回路側に配置された抵抗R、端子M1および配線N1を経由しコイルLとコンデンサCが直列接続されて形成され、配線N2および端子M2を経て回路側のGNDに接続されている。つまり、送信アンテナ55は、第2パワートランジスタ122に並列接続されている。
なお、上記R,L,Cをアンテナ定数と称する。この送信アンテナ55はアンテナ定数により決まる、所定の共振の強さを示すQを有している。このQ値は、アンテナ定数のL/Rに比例し、Lの値を一定にした場合、Q∝1/Rの特性となる。そのQ値は、送信アンテナ55を安価にする必要からコイルの巻回数を少なくして形成するのが一般的であり、従来の送信アンテナ55のQ値は例えば相対的に小さなQ≒10である。
上述した送信部51に送信アンテナ55を接続してアンテナ装置50が構成されている。
以上の構成において、アンテナ装置50は、変調回路52が変調信号fで駆動回路54をオン/オフ制御する。その結果、送信アンテナ55には図5(d)に示すアンテナ電流Igが流れ、この電流Igに応じた強さの送信要求信号を発信して、この電流Igの大きさに略比例した通信範囲を形成する。
このアンテナ電流Igは、送信アンテナ55のQ値が相対的に小さなQ≒10であることから、図5(e)の正極側エンベロープ波形に示すように、二値信号aがHで、変調信号fがH/Lを繰返すtオン期間(通電時)は、変調回路52が一対のパワートランジスタ121,122を交互にオン/オフ制御することで送信アンテナ55が通電状態となり、立上り後すぐ最大電流に飽和する通電電流jとなる。
またアンテナ電流Igは、二値信号aがLで、変調信号fもLのみのtオフ期間(断電時)は、変調回路52がパワートランジスタ122のみをオン状態に制御することで送信アンテナ55が断電状態となる。このとき、アンテナ電流Igは、抵抗Rにより消費されて立下り後すぐゼロに収束する断電電流kとなる。
このように、送信アンテナ55のアンテナ電流Igは、通電電流j、断電電流kのいずれの場合も送信アンテナ55のQ値が小さいため、すぐに飽和または収束する特性となる。そして、アンテナ装置50は、この通電電流jをアンテナ定数の抵抗Rを変えることで変化させ、その最大値に略比例した通信範囲を形成する。
つまり、アンテナ装置50は、図5(e)に示すように送信アンテナ55に流す通電電流jの最大値をアンテナ定数の抵抗Rにより変化させ、Rが小のときは大きな通電電流j1、Rが大のときは小さな通電電流j2を流している。このことで、例えばドアハンドル内やインスツルメントパネル付近に配置された送信アンテナ55を介して、それぞれの送信アンテナ55に流す通電電流jの大きさに略比例して車外や車内に所望の通信範囲を形成するものであった。
なお、この出願の発明に関連する先行技術文献情報としては、例えば、特許文献1が知られている。
特開2002−47835号公報
しかしながら、上記従来のアンテナ装置においては、通信範囲の形成はアンテナ定数の抵抗Rを変化させて行っているため、送信アンテナの配置位置や車種毎などにより異なる個々の通信範囲は、アンテナ装置毎に抵抗Rを変えて設定する必要がある。
この抵抗Rを変えて通信範囲の設定を行う作業は煩雑さを要する。つまり、実験車などを用い通信範囲の実測を行う際、都度はんだごてで抵抗Rを付け替える作業を伴う。さらに実験車から完成車までの間に送信アンテナの配置位置や車両デザインなどが変更された場合は通信範囲が変わることから、都度同様の作業を行う必要がある。
また、抵抗Rは一般的に汎用の抵抗器を用いる。その抵抗値は例えば5Ω〜12Ωの範囲で、この範囲はJIS規格などにより4.9Ω,5.6Ω,6.8Ω・・・などと段階的に変わる値に決められている。このため規格に無い5.3Ωなどが必要な場合の通信範囲、つまり、精度の良い通信範囲の形成は困難であるという課題があった。
本発明は、このような従来の課題を解決するものであり、アンテナ装置の形成する通信範囲をアンテナ定数の抵抗Rを変えることなく行え、かつ精度の向上が図れ所望の通信範囲が得られるアンテナ装置を提供することを目的とする。
上記目的を達成するために本発明のアンテナ装置は、以下の構成を有するものである。
本発明の請求項1に記載の発明は、車載機の制御部に接続された送信部と、前記送信部に接続された送信アンテナとを備え、前記送信部は、前記制御部からの二値信号を所定のデューティー信号に制御するデューティー制御回路と、前記デューティー信号でオン/オフ制御されるスイッチング回路と、前記制御部からの搬送波でオン/オフ制御される駆動回路とから形成され、前記デューティー制御回路が、前記デューティー信号のデューティーに基づいて前記送信アンテナへの通電電流を変化させることで、前記通電電流に応じて前記送信アンテナから送信される信号の強さを変えて所望の通信範囲を形成するようにしてアンテナ装置を構成したものである。
かかる構成になされたアンテナ装置は、通信範囲の形成を送信アンテナに流す通電電流の立上り特性を利用し、その電流の最大値をデューティー信号のデューティーで変えて行うことによって、アンテナ定数の抵抗Rを変えることなく行え、かつデューティー信号のデューティーを細かく設定することで精度の向上が図れ所望の通信範囲が形成できるアンテナ装置を得ることができるという作用を有する。
請求項2に記載の発明は、請求項1記載の発明において、送信アンテナのQ値は略40〜220であり、Q値により一義的に決まるアンテナ電流の立上り特性を有用な範囲に形成できるという作用を有する。
請求項3に記載の発明は、請求項1記載の発明において、デューティー制御回路は、予め複数のデューティー情報が格納された記憶部と、前記記憶部から選択した該デューティー情報に基づいて前記デューティー信号のデューティーを決めるデューティー制御部とを備えて構成したものであり、従来の抵抗Rを変えて通信範囲を形成するアンテナ装置の場合、送信アンテナの配置位置などによって抵抗Rを変える必要が有るが、本発明のアンテナ装置は、抵抗Rを同じにできるという作用を有する。
請求項4に記載の発明は、請求項1記載の発明において、送信アンテナに並列に、送信アンテナの断電時の断電電流を減衰する減衰回路を接続したものであり、送信アンテナの断電電流を短時間でゼロにできるという作用を有する。
請求項5に記載の発明は、請求項1記載の発明において、送信アンテナに流れる通電電流を検知する電流検知回路を設け、デューティー制御回路が電流検知回路の検出信号に基づいてデューティー信号のデューティーを変えるものであり、回路特性や温度特性などに起因して生じる通電電流のばらつき、つまりは通信範囲のばらつきを抑制することができるという作用を有する。
以上のように本発明によれば、アンテナ定数の抵抗Rを変えることなく所望の通信範囲を形成するアンテナ装置を得ることができるという有利な効果が得られる。
以下、本発明の実施の形態について、図1〜図3を用いて説明する。
(実施の形態1)
実施の形態1を用いて、本発明の特に請求項1〜4記載の発明について説明する。
図1は本発明の実施の形態1におけるアンテナ装置の回路図、図2は同動作説明図であり、同図において、1はデューティー制御回路で、デューティー制御回路1は、予め複数のデューティー情報が格納された記憶部1bと、記憶部1bから選択したデューティー情報に基づいて、図示しない車載機の制御部から入力される図2(a)のデューティー50%の二値信号aを図2(b)の所定のデューティー信号a1に制御するデューティー制御部1aとから形成されている。
ここで、二値信号aはH/Lの各期間t0が等しいデューティー50%の周期Tの信号である。一方、デューティー信号a1はデューティー情報に基づいて形成され、H/Lの期間t1とt2の比により決まる所定のデューティーを有する周期Tの信号である。
そして、4は駆動回路で、駆動回路4は、電源VdとGND間に直列接続された一対のスイッチング手段であるパワートランジスタ21,22とから形成されている。ここで、電源Vd側の第1パワートランジスタ21はPチャンネルFET、GND側の第2パワートランジスタ22はNチャンネルFETである。なお、各パワートランジスタは並列に寄生ダイオード21a,22aを備えている。
この駆動回路4の第1,第2パワートランジスタ21,22には、図示しない車載機の制御部から図2(c)に示すパルス状の搬送波bが並列入力され、この信号によりオン/オフ制御される。
また、7はスイッチング回路で、スイッチング回路7は、単独のパワートランジスタ23により形成されている。第3パワートランジスタ23はNチャンネルFETで並列に寄生ダイオード23aを備えている。この第3パワートランジスタ23にはデューティー制御回路1から図2(b)に示すデューティー信号a1が入力され、この信号によりオン/オフ制御される。
さらに、5は送信アンテナで、送信アンテナ5の一端は、一対のパワートランジスタ21,22の中点に接続され、この接続点から回路側に配置された抵抗R、端子M1および配線N1を経由しコイルLとコンデンサCが直列接続されて形成され、その他端は配線N2および端子M2を経て回路側の第3パワートランジスタ23に接続され、第3パワートランジスタ23を介してGNDに落とされている。つまり、送信アンテナ5は、駆動回路4とスイッチング回路7間に接続されている。
ここで、R,L,Cをアンテナ定数と称する。そして、送信アンテナ5は、アンテナ定数により決まる、所定の共振の強さを示すQを有している。所定のQ値を得るために送信アンテナ5は、Q∝L/Rの関係式からコイルの巻回数を多くして成しており、このためQ値は相対的に大きなQ=40〜220の範囲である。
また、6は減衰回路を形成する抵抗器で、抵抗器6は、一対のパワートランジスタ21,22の中点と第3パワートランジスタ23間に並列接続、つまり抵抗Rを含む送信アンテナ5に並列接続されている。なお、抵抗器6はコイルLとコンデンサC間に並列接続しても良い。
上述のように回路側により形成された送信部12に送信アンテナ5を接続してアンテナ装置10が構成されている。
以上の構成において、アンテナ装置10は、デューティー制御回路1がデューティー信号a1でスイッチング回路7をオン/オフ制御するとともに、図示しない車載機の制御部が搬送波bで駆動回路4をオン/オフ制御する。その結果、所定のQ値を有する送信アンテナ5には図2(d)に示すアンテナ電流Ieが流れる。アンテナ装置10は、この電流に応じた強さの送信要求信号を発信することによって、この電流の大きさに略比例した通信範囲を形成する。
このアンテナ電流Ieは、送信アンテナ5のQ値が相対的に大きなQ=40〜220の範囲であることから、図2(e)の正極側エンベロープ波形に示すように、デューティー信号a1がHで、搬送波bがH/Lを繰返すtオン期間(通電時)は、デューティー制御回路1が第3パワートランジスタ23をオン状態に制御する一方、搬送波bにより一対のパワートランジスタ21,22を交互にオン/オフ制御することで送信アンテナ5が通電状態となり、立上り後すぐに飽和することなく略放物線から略直線状を描く通電状態の通電電流mとなる。
またアンテナ電流Ieは、デューティー信号a1がLのtオフ期間(断電時)は、搬送波bがH/Lを繰返して一対のパワートランジスタ21,22を交互にオン/オフ制御することに拘らず、デューティー制御回路1が第3パワートランジスタ23をオフ状態に制御するため送信アンテナ5が断電状態となり、立下り後すぐゼロに収束する断電状態の断電電流nとなる。
この断電電流nの流路は、送信アンテナ5と、この送信アンテナ5に並列接続された減衰回路の抵抗器6とによりループ状に形成され、断電電流nは抵抗Rに比べて十分大きな抵抗器6により消費されて減衰し急速にゼロに収束する。
このように、送信アンテナ5のアンテナ電流Ieは、送信アンテナ5のQ値が相対的に大きなため、通電電流mの立上りがすぐに飽和することなく略放物線から略直線状を描く特性となる。
そして、アンテナ装置10は、デューティー信号a1がHのtオン期間(通電時)の通電電流mの立上り特性を利用して、この通電電流の最大値をデューティー信号a1のデューティーを変えることで変化させ、その通電電流mに比例した強さの送信要求信号を発信する。このことで、アンテナ装置10は、例えばドアハンドル内やインスツルメントパネル付近に配置された送信アンテナ5を介して、それぞれの送信アンテナ5に流す通電電流mの大きさに略比例して車外や車内に所望の通信範囲を形成する。
具体的なアンテナ装置10の通信範囲の形成は、例えば送信アンテナ5のQ値が40で、デューティー制御回路1が、記憶部1bのデューティー情報“60”を選択した場合、アンテナ電流Ieの通電電流mの正極側エンベロープは図2(e)に示すように、立上りは飽和することなく略放物線を描く特性となる。
また、Q値を更に大きくして例えば略220で、デューティー制御回路1が、記憶部1bのデューティー情報“60”を選択して通信範囲を形成する場合、アンテナ電流Ieの通電電流mの正極側エンベロープは図2(e)に示すように、立上りはQ値に略反比例して傾きθが小さくなるとともにデューティー信号a1のデューティーに比例する略直線状の特性となる。
したがって、図2(e)から明らかなようにアンテナ装置10は、送信アンテナ5のQ値が40、デューティー信号a1のデューティーが60%で通電電流mの最大値を電流Ixに設定でき、同Q値とデューティー40%では電流Iyに設定できる。
一方、アンテナ装置10は、送信アンテナ5のQ値が220、デューティー信号a1のデューティーが60%で通電電流mの最大値を電流Ixに設定でき、同Q値とデューティー50%では電流Iyに設定できる。
このようにデューティー制御回路1が、デューティー信号a1のデューティーを変えることで送信アンテナ5の通電電流mの最大値を変化させ、この通電電流mに基づく強さの送信要求信号を発信するとともに、この電流に略比例して所望の通信範囲の形成を行うものである。
また、アンテナ装置10は、デューティー情報を例えば53%や53.5%などの細かな値にして記憶部1bに記憶させ、デューティー制御回路1が、例えばデューティー制御部1aのプログラム処理により適宜、細かな記憶部1bのデューティー情報を選択することで、送信アンテナ5の通電電流mの最大値を細かく変化させ、精度の良い通信範囲を形成することができる。
このデューティー信号a1の実用的なデューティーは、送信要求信号の伝送時間を確保する必要から40%〜60%の範囲に設定するのが好ましい。
また、送信アンテナ5のQ値は40〜220の範囲が好ましい。Q値を40より小さい値にすると通電電流mの立上り特性は、図5に示す従来技術の通電電流jに近づき、すぐ飽和する特性となってデューティーを多少変えてもアンテナ電流の変化は小さく実用に供するのが困難である。
一方、Q値を220より大きい値にすると通電電流mの立上り特性は、傾きθが更に小さくなり直線状の傾斜特性が緩やかになって実用性はあるが、Qを更に大きくするにはQ∝L/Rの関係式からコイルの巻き回数を更に増やす必要がある。また数Ωの値の抵抗Rを更に小さくするには配線N1,N2などの配線抵抗の影響を受けて限界があり、これらのことから実用に供するのが困難である。
このように本実施の形態によれば、所定のQ値を有する送信アンテナ5を用い、この送信アンテナ5に流す通電電流mの最大値を、デューティー制御回路1が形成するデューティー信号a1のデューティーを変えることによって行い所望の通信範囲を形成できるとともに、デューティー制御回路1がデューティー信号a1のデューティーを細かく設定することによって精度の良い通信範囲を形成するアンテナ装置10を得ることができるものである。
また、送信アンテナ5のQ値を略40〜220の範囲とすることによって、通電電流mの立上り特性が有用な範囲、つまり、通電電流mの最大値を、デューティー信号a1のデューティーで有効に変えることができる範囲にできる。
また、デューティー制御回路1は、予め複数のデューティー情報が格納された記憶部1bと、記憶部1bから選択したデューティー情報に基づいてデューティー信号a1のデューティーを決めるデューティー制御部1aとを備えて構成したものであり、背景技術で説明したアンテナ装置50が送信アンテナ55の配置位置に応じて抵抗Rを変える、つまり、アンテナ装置50は多種類になり管理が煩雑になるが、本発明のアンテナ装置10は、抵抗Rを変える必要が無いため1種類で対応できる。
さらに、送信アンテナ5の断電電流nを減衰する減衰回路を設けることによって、断電電流nを短時間でゼロにすることができる。その結果、送信要求信号の伝送速度を変えることなく通信性能を維持することが可能である。この減衰回路は、抵抗器6で形成することによって安価に構成できる。
(実施の形態2)
実施の形態2を用いて、本発明の特に請求項5記載の発明について、図3を用いて説明する。なお、実施の形態1と同一構成の部分には同一符号を付して、詳細な説明を簡略化する。
図3は本発明の実施の形態2におけるアンテナ装置の回路図であり、上記実施の形態1に、アンテナ電流Ieを検知する電流検知回路32をさらに設けて送信部31を形成したものである。
この電流検知回路32は、第3パワートランジスタ23とGND間に挿入された抵抗Raと、アンテナ電流Ieが流れることで抵抗Raに生じる電圧を増幅する増幅器Apと、増幅器Apの出力信号を平滑するローパスフィルタFaにより形成され、アンテナ電流Ieに応じて変化するアナログの検知信号Siをデューティー制御回路11にフィードバックするようにしてアンテナ装置30は構成されている。
以上の構成において、デューティー制御回路11は、デューティー制御部11aが、アンテナ電流Ieに比例する検知信号SiをAD変換してデジタル信号として認識するとともに、記憶部11bに予め格納された電流基準値Isとを比較し、Si=Is、つまり、アンテナ電流Ieと電流基準値Isが同じになるようにデューティー信号a1のデューティーを制御する。
つまり、アンテナ装置30は、電流基準値Isを適宜選択することによって所望の通信範囲を形成するとともにアンテナ電流Ieと電流基準値Isが常に同じになるようにフィードバック制御するものである。
上記フィードバック制御の一例としては、デューティー制御回路11が一定時間毎にデューティー信号a1のデューティーを変えて、送信アンテナ5を所定回数動作させる。これにより得られた複数の検知信号Siの中から電流基準値Isとの差が最小であるデューティーを選択・決定する。この選択されたデューティーのデューティー信号a1で送信アンテナ5を流れるアンテナ電流Ieを制御するため、常に一定のアンテナ電流Ieを確保して一定の通信範囲を保つことができる。
このように本実施の形態によれば、電流検知回路32を設け、デューティー制御回路11はアンテナ電流Ieと電流基準値Isが等しくなるように検知信号Siをフィードバックして送信アンテナ5を流れるアンテナ電流Ieを制御する。このことによって実施の形態1の効果に加え、回路特性や送信アンテナ5のパラメータばらつき、経年変化および温度変化等に影響を受けて変化する通信範囲を、ばらつきの少ない安定したものにできるアンテナ装置30を得ることができるものである。
なお、本実施の形態において記憶部11bに電流基準値Isを格納するものとして説明したが、電流基準値Isに代えて、予め検知した検知信号Siとデューティーとの変換データ情報を用いるとしても実施は可能である。
また、何れの実施の形態においても、その説明ではデューティー制御回路1,11や電流検知回路32などは複数の電子部品を組合わせて形成されたハードウェアの例で説明したが、これらをハードウェアではなく1つのマイコンにより形成する、としても良い。
本発明によるアンテナ装置は、アンテナ定数の抵抗Rを変えることなく行え、かつ精度の向上が図れ所望の通信範囲を形成するという効果を有し、車両ドアの解錠/施錠などができる通信システムに用いられるアンテナ装置等に有用である。
本発明の実施の形態1によるアンテナ装置の回路図 同動作説明図 本発明の実施の形態2によるアンテナ装置の回路図 従来のアンテナ装置の回路図 同動作説明図
符号の説明
1 デューティー制御回路
1a デューティー制御部
1b 記憶部
4 駆動回路
5 送信アンテナ
6 抵抗器(減衰回路)
7 スイッチング回路
10 アンテナ装置
12 送信部
21,22,23 パワートランジスタ(スイッチング手段)
21a,22a,23a 寄生ダイオード
a 二値信号
a1 デューティー信号
b 搬送波
Ie アンテナ電流

Claims (5)

  1. 車載機の制御部に接続された送信部と、前記送信部に接続された送信アンテナとを備え、
    前記送信部は、前記制御部からの二値信号を所定のデューティー信号に制御するデューティー制御回路と、前記デューティー信号でオン/オフ制御されるスイッチング回路と、前記制御部からの搬送波でオン/オフ制御される駆動回路とから形成され、
    前記デューティー制御回路が、前記デューティー信号のデューティーに基づいて前記送信アンテナへの通電電流を変化させることで、前記通電電流に応じて前記送信アンテナから送信される信号の強さを変えて所望の通信範囲を形成するアンテナ装置。
  2. 前記送信アンテナのQ値を、略40〜220とした請求項1記載のアンテナ装置。
  3. 前記デューティー制御回路は、予め複数のデューティー情報が格納された記憶部と、前記記憶部から選択した該デューティー情報に基づいて前記デューティー信号のデューティーを決めるデューティー制御部とを備える請求項1記載のアンテナ装置。
  4. 前記送信アンテナに並列に、前記送信アンテナの断電時の断電電流を減衰する減衰回路を接続した請求項1記載のアンテナ装置。
  5. 前記送信アンテナの通電電流を検知する電流検知回路を設け、該電流検知回路の検出信号に基づいて前記デューティー制御回路が、前記デューティー信号のデューティーを変える請求項1記載のアンテナ装置。
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