JP2014082633A - 送信装置及びアンテナ制御装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】簡易な回路構成により、複数のアンテナをフルブリッジ駆動する。
【解決手段】ハーフブリッジ回路HB0は、アンテナANT1乃至ANT3に対して共通に設けられ、出力端子OUT0がアンテナANT1乃至ANT3の一端に接続されている。ハーフブリッジ回路HB1乃至HB3は、アンテナANT1乃至ANT3に対して個別に設けられ、出力端子OUT1乃至OUT3がアンテナANT1乃至ANT3の他端にそれぞれ接続されている。制御部121は、ハーフブリッジ回路HB0乃至HB3のスイッチングを制御し、アンテナANT1乃至ANT3への駆動電力の供給を制御する。本発明は、例えば、車両用の携帯機に信号を送信する送信装置に適用できる。
【選択図】図1

Description

本発明は、送信装置及びアンテナ制御装置に関し、特に、複数のアンテナからの信号の送信を制御する場合に用いて好適な送信装置及びアンテナ駆動装置に関する。
近年、パッシブエントリやパッシブスタートのように、無線通信を行う携帯機を用いて車両の操作を行う機能を搭載した車両が普及している。
ここで、パッシブエントリとは、正規の携帯機を有したユーザが車両のドアハンドル又はドア付近のボタン等を操作した場合に、鍵による施開錠操作や携帯機のボタン操作なしにドアの施錠又は開錠が行われる機能である。また、パッシブスタートとは、車内の始動スイッチ等を押下した場合に車内に正規の携帯機が検出されれば、鍵による操作なしに車両の始動を可能にする機能である。
このような車両には、通常、携帯機との無線通信を使って携帯機の位置検出を行うために、複数の送信アンテナと1つ以上の受信アンテナが設けられている。そして、上記のドアハンドル又はドア付近のボタンや始動スイッチ等が押下されたときに、各送信アンテナからLF信号からなる応答要求信号を送信し、携帯機からのUHF信号からなる応答信号を受信アンテナで受信することにより、携帯機の位置の検出が行われる。
そして、従来、送信アンテナの駆動回路として、ハーフブリッジ回路やフルブリッジ回路を用いることが知られている(例えば、特許文献1参照)。
ハーフブリッジ回路とフルブリッジ回路を比較すると、ハーフブリッジ回路は、回路規模をフルブリッジ回路の約半分にできる。一方、フルブリッジ回路は、送信アンテナからの送信信号の放射強度をハーフブリッジ回路のほぼ4倍(電流量でほぼ倍)にすることができる。
ところで、近年、設置場所の制約から、送信アンテナの小型化が求められている。しかし、送信アンテナを小型化すると放射効率が低下するため、送信信号の強度を確保するためには、送信アンテナの駆動回路にフルブリッジ回路を用いることが望ましい。一方、上述したように、フルブリッジ回路を用いると、送信アンテナの駆動回路の規模が大きくなってしまう。
そこで、従来、複数の送信アンテナに対してフルブリッジ回路からなる共通の駆動回路を設けるとともに、各送信アンテナと駆動回路の間に個別にスイッチ回路を設けることが提案されている(例えば、特許文献2参照)。これにより、各送信アンテナを個別にフルブリッジ駆動できるとともに、各送信アンテナに対してフルブリッジ回路を設ける場合と比較して、回路規模を縮小することができる。
また、従来、正規の信号を送信している送信アンテナ以外の送信アンテナから、妨害信号を送信することが提案されている(例えば、特許文献3参照)。これにより、携帯機は、正規信号を送信している送信アンテナからの信号のみに応答することができる。
特開2006−283436号公報 特開2011−205609号公報 特許第4503949号公報
本発明は、簡易な回路構成により、複数のアンテナをフルブリッジ駆動することができるようにするものである。
本発明の第1の側面の送信装置は、2以上のn本のアンテナと、スイッチ素子を有し、その出力がn本のアンテナの一端に共通に接続されているハーフブリッジ回路である共通ハーフブリッジ回路と、スイッチ素子を有し、n本のアンテナの他端にそれぞれ個別に接続されているハーフブリッジ回路であるn個の個別ハーフブリッジ回路と、共通ハーフブリッジ回路及び個別ハーフブリッジ回路のスイッチングを制御する制御部とを備える。
本発明の第1の側面の送信装置においては、共通ハーフブリッジ回路と各個別ハーフブリッジ回路により、n本のアンテナがそれぞれ個別に駆動される。
従って、簡易な回路構成により、複数のアンテナをフルブリッジ駆動することができる。
この制御部は、例えば、CPU等のプロセッサや演算装置、スイッチング回路等により構成される。
この制御部には、信号を送信するアンテナに対応する個別ハーフブリッジ回路の位相を共通ハーフブリッジ回路と略逆位相にさせ、信号を送信しないアンテナに対応する個別ハーフブリッジ回路の位相を共通ハーフブリッジ回路と略同位相にさせるようにすることができる。
これにより、信号を送信するアンテナと送信しないアンテナを任意に選択することができる。
この制御部には、信号を送信するアンテナに対応する個別ハーフブリッジ回路の位相を共通ハーフブリッジ回路と略逆位相にさせ、信号を送信しないアンテナに対応する個別ハーフブリッジ回路のスイッチ素子を全てオフさせるようにすることができる。
これにより、信号を送信するアンテナと送信しないアンテナを任意に選択することができる。
この制御部には、車両用の携帯機に対して応答を要求する応答要求信号、又は、応答要求信号の誤検出を防止するための妨害信号の各アンテナからの送信を制御するとともに、応答要求信号を送信するアンテナと異なるアンテナから妨害信号を送信するように制御させることができる。
これにより、応答要求信号の誤検出を防止することができる。
この携帯機は、例えば、車両用のキーフォブにより構成される。
この制御部には、応答要求信号を送信するアンテナをフルブリッジ駆動させ、妨害信号を送信するアンテナをハーフブリッジ駆動させることができる。
これにより、消費電力を抑制することができる。
この制御部には、アンテナから妨害信号を送信する場合、応答要求信号を送信する場合と比較して、アンテナに対応する個別ハーフブリッジ回路のスイッチ素子をオンする期間を短くさせることができる。
これにより、消費電力を抑制することができる。
この送信装置には、共通ハーフブリッジ回路及び個別ハーフブリッジ回路には、電源側に接続された第1スイッチ素子と、グラウンド側に接続された第2スイッチ素子とを設け、この制御部には、共通ハーフブリッジ回路と個別ハーフブリッジ回路の各第1スイッチ素子及び各第2スイッチ素子のオン状態とオフ状態との切り替えを制御させ、共通ハーフブリッジ回路及び各個別ハーフブリッジ回路から各アンテナへの駆動電力の供給を制御させることができる。
これにより、簡易な回路構成により、複数のアンテナをフルブリッジ駆動することができる。
本発明の第2の側面のアンテナ駆動装置は、2以上のn本のアンテナを駆動するアンテナ駆動装置において、スイッチ素子を有し、n本のアンテナの一端に共通に接続されているハーフブリッジ回路である共通ハーフブリッジ回路と、スイッチ素子を有し、n本のアンテナの他端にそれぞれ個別に接続されているハーフブリッジ回路であるn個の個別ハーフブリッジ回路と、共通ハーフブリッジ回路及び個別ハーフブリッジ回路のスイッチングを制御する制御部とを備える。
本発明の第2の側面のアンテナ駆動装置においては、共通ハーフブリッジ回路と各個別ハーフブリッジ回路により、n本のアンテナがそれぞれ個別に駆動される。
従って、簡易な回路構成により、複数のアンテナをフルブリッジ駆動することができる。
この制御部は、例えば、CPU等のプロセッサや演算装置、スイッチング回路等により構成される。
本発明の第1の側面又は第2の側面によれば、簡易な回路構成により、複数のアンテナをフルブリッジ駆動することができる。
本発明を適用した送信装置の一実施の形態を示す回路図である。 アンテナ駆動装置の駆動方法の例を説明するための図である。 アンテナ駆動装置の駆動方法の例を説明するための図である。 アンテナの入力信号及び送信信号の例を示す図である。 アンテナ駆動装置の駆動方法の例を説明するための図である。 アンテナ駆動装置の駆動方法の例を説明するための図である。 アンテナ駆動装置の駆動方法の例を説明するための図である。 アンテナ駆動装置の駆動方法の例を説明するための図である。 アンテナ駆動装置の駆動方法の他の例を説明するための図である。 アンテナ駆動装置の駆動方法の他の例を説明するための図である。 偽信号の例を示す図である。 妨害信号の例を示す図である。 妨害信号の他の例を示す図である。 妨害信号を送信するアンテナの駆動方法の例を示すタイミングチャートである。 妨害信号を送信するアンテナの駆動方法の他の例を示すタイミングチャートである。 本発明を適用した送信装置の変形例を示す回路図である。
以下、本発明を実施するための形態(以下、実施の形態という)について説明する。なお、説明は以下の順序で行う。
1.実施の形態
2.変形例
<1.実施の形態>
[送信装置101の構成例]
図1は、本発明を適用した送信装置の構成例を示す回路図である。
送信装置101は、例えば、上述したパッシブエントリやパッシブスタートのような機能を備える車両に設けられる。送信装置101は、当該機能を実行する際に、車両用のキーフォブ等からなる携帯機(不図示)に対して、例えばLF信号からなる応答要求信号の送信を行う。そして、応答要求信号を受信した携帯機は、例えばUHF信号からなる応答信号を送信し、車両に設けられている図示せぬ受信アンテナによりその応答信号を受信することにより、携帯機の位置の検出が行われる。
なお、上述したように、パッシブエントリとは、正規の携帯機を有したユーザが車両のドアハンドル又はドア付近のボタン等を操作した場合に、鍵による施開錠操作や携帯機のボタン操作なしにドアの施錠又は開錠が行われる機能である。また、パッシブスタートとは、車内の始動スイッチ等を押下した場合に車内に正規の携帯機が検出されれば、鍵による操作なしに車両の始動を可能にする機能である。
送信装置101は、アンテナ駆動装置111、及び、3本のアンテナANT1乃至ANT3を含むように構成される。
アンテナ駆動装置111は、アンテナANT1乃至ANT3を個別に駆動し、応答要求信号、又は、後述する妨害信号の送信を制御する。アンテナ駆動装置111は、制御部121、ハーフブリッジ回路HB0乃至HB3、及び、抵抗R11乃至R13を含むように構成される。
ハーフブリッジ回路HB0は、スイッチ素子TRa0,TRb0、及び、ダイオードDa0,Db0により構成される。例えば、スイッチ素子TRa0,TRb0は、それぞれP型MOSFETとN型MOSFETにより構成され、ダイオードDa0,Db0は、それぞれスイッチ素子TRa0,TRb0のボディダイオードにより構成される。
スイッチ素子TRa0のソースは、入力端子INa0及びダイオードDa0のカソードに接続されている。スイッチ素子TRa0のドレインは、ダイオードDa0のアノード、スイッチ素子TRa1のドレイン、ダイオードDb0のカソード、及び、出力端子OUT0に接続されている。スイッチ素子TRb0のソースは、ダイオードDb0のアノード、及び、入力端子INb0に接続されている。スイッチ素子TRa0及びスイッチ素子TRb0のゲートは、制御部121に接続されている。
ハーフブリッジ回路HB1乃至HB3も、ハーフブリッジ回路HB0と同様の構成を有しており、その説明は繰り返しになるので省略する。
なお、スイッチ素子TRa0乃至TRb3には、N型MOSFET以外のスイッチ素子を採用することも可能である。
ハーフブリッジ回路HB0乃至HB3の入力端子INa0乃至INa3は、それぞれ車両のバッテリ電源+Bに接続されている。ハーフブリッジ回路HB0乃至HB3の入力端子INb0乃至INb3は、それぞれグラウンドに接続されている。
ハーフブリッジ回路HB0の出力端子OUT0は、抵抗R11を介してアンテナ駆動装置111の端子Ta1に接続され、抵抗R12を介してアンテナ駆動装置111の端子Ta2に接続され、抵抗R13を介してアンテナ駆動装置111の端子Ta3に接続されている。ハーフブリッジ回路HB1の出力端子OUT1は、アンテナ駆動装置111の端子Tb1に接続されている。ハーフブリッジ回路HB2の出力端子OUT2は、アンテナ駆動装置111の端子Tb2に接続されている。ハーフブリッジ回路HB3の出力端子OUT3は、アンテナ駆動装置111の端子Tb3に接続されている。
アンテナANT1は、コンデンサC1、抵抗R1、及び、コイルL1を直列に接続した構成を有している。アンテナANT2,ANT3も、アンテナANT1と同様の構成を有しており、その説明は繰り返しになるので省略する。
アンテナANT1は、アンテナ駆動装置111の端子Ta1と端子Tb1の間に接続されている。アンテナANT2は、アンテナ駆動装置111の端子Ta2と端子Tb2の間に接続されている。アンテナANT3は、アンテナ駆動装置111の端子Ta3と端子Tb3の間に接続されている。
従って、アンテナANT1乃至ANT3の一端は、それぞれ抵抗R11乃至R13を介して、ハーフブリッジ回路HB0の出力端子OUT0に接続されている。アンテナANT1の他端は、ハーフブリッジ回路HB1の出力端子OUT1に接続されている。アンテナANT2の他端は、ハーフブリッジ回路HB2の出力端子OUT2に接続されている。アンテナANT3の他端は、ハーフブリッジ回路HB3の出力端子OUT3に接続されている。
制御部121は、例えば、CPU(Central Processing Unit)等のプロセッサやスイッチング回路等により構成される。制御部121は、スイッチ素子TRa0乃至TRb3のオン/オフを制御して、アンテナANT1乃至ANT3への駆動電力(駆動電流又は駆動電圧)の供給を制御することにより、アンテナANT1乃至ANT3からの応答要求信号又は妨害信号の送信を制御する。なお、以下、制御部121が、アンテナANT1乃至ANT3への駆動電流の供給を制御する場合について説明する。
アンテナANT1乃至ANT3は、車両の所定の位置にそれぞれ設置される。例えば、アンテナANT1は、車両の運転席のドア付近に設置され、アンテナANT2は、車内の前方に設置され、アンテナANT3は、車内の後方に設置される。
なお、以下、アンテナANT1乃至ANT3を個々に区別する必要がない場合、単にアンテナANTと称する。また、以下、ハーフブリッジ回路HB0乃至HB3を個々に区別する必要がない場合、単にハーフブリッジ回路HBと称する。さらに、以下、スイッチ素子TRa0乃至TRb3を個々に区別する必要がない場合、単にスイッチ素子TRと称する。
また、以下、応答要求信号を送信するアンテナANTを駆動アンテナと称し、応答要求信号を送信しないアンテナANTを停止アンテナと称する。
[送信装置101の動作]
次に、図2乃至図10を参照して、送信装置101の動作について説明する。
まず、図2乃至図4を参照して、アンテナANT1から応答要求信号を送信する場合について説明する。
応答要求信号は、0又は1の2値からなる信号である。応答要求信号の値を1に設定する場合、アンテナANT1から正弦波の信号(以下、オン信号と称する)が送信される。一方、応答要求信号の値を0に設定する場合、アンテナANT1からの信号の送信が停止される。
アンテナANT1からオン信号を送信する場合、図2に示されるスイッチ状態A1と図3に示されるスイッチ状態B1が所定の周期で交互に繰り返される。
スイッチ状態A1では、制御部121の制御の下に、スイッチ素子TRa0,TRb1,TRa2,TRa3がオンされ、スイッチ素子TRb0,TRa1,TRb2,TRb3がオフされる。すなわち、ハーフブリッジ回路HB0とハーフブリッジ回路HB1の状態が逆になり、ハーフブリッジ回路HB0とハーフブリッジ回路HB2,HB3が同じ状態になる。
そして、ハーフブリッジ回路HB0の出力端子OUT0、ハーフブリッジ回路HB2の出力端子OUT2、及び、ハーフブリッジ回路HB3の出力端子OUT3の電位が、バッテリ電源+Bの電圧とほぼ同じになる。一方、ハーフブリッジ回路HB1の出力端子OUT1の電位が、ほぼグラウンドレベルとなる。
これにより、図2内の矢印に示されるように、バッテリ電源+Bから供給される駆動電流が、ハーフブリッジ回路HB0のスイッチ素子TRa0、抵抗R11、アンテナANT1、及び、ハーフブリッジ回路HB1のスイッチ素子TRb1からなる経路を流れる。そして、アンテナANT1から信号が送信される。一方、アンテナANT2及びANT3には駆動電流が流れず、アンテナANT2及びANT3からは信号が送信されない。
一方、スイッチ状態B1では、制御部121の制御の下に、スイッチ素子TRa0,TRb1,TRa2,TRa3がオフされ、スイッチ素子TRb0,TRa1,TRb2,TRb3がオンされる。すなわち、スイッチ状態A1と各スイッチ素子TRの状態が逆になる。また、スイッチ状態A1と同様に、ハーフブリッジ回路HB0とハーフブリッジ回路HB1の状態が逆になり、ハーフブリッジ回路HB0とハーフブリッジ回路HB2,HB3が同じ状態になる。
そして、ハーフブリッジ回路HB0の出力端子OUT0、ハーフブリッジ回路HB2の出力端子OUT2、及び、ハーフブリッジ回路HB3の出力端子OUT3の電位が、ほぼグラウンドレベルとなる。一方、ハーフブリッジ回路HB1の出力端子OUT1の電位が、バッテリ電源+Bの電圧とほぼ同じ電位となる。
これにより、図3内の矢印に示されるように、バッテリ電源+Bから供給される駆動電流が、ハーフブリッジ回路HB1のスイッチ素子TRa1、アンテナANT1、抵抗R11、及び、ハーフブリッジ回路HB0のスイッチ素子TRb0からなる経路を流れる。すなわち、スイッチ状態A1とは逆方向にアンテナANT1に駆動電流が流れ、その結果、アンテナANT1から、スイッチ状態A1とは逆極性の信号が送信される。一方、スイッチ状態A1と同様に、アンテナANT2及びANT3には駆動電流が流れず、アンテナANT2及びANT3からは信号が送信されない。
そして、アンテナANT1からオン信号を送信する期間において、スイッチ状態A1とスイッチ状態B1が所定の周期で交互に繰り返される。すなわち、応答要求信号を送信するアンテナANT1に対応するハーフブリッジ回路HB1の位相が、ハーフブリッジ回路HB0の位相と略逆位相になるように制御される。一方、応答要求信号を送信しないアンテナANT2,ANT3に対応するハーフブリッジ回路HB2,HB3の位相が、ハーフブリッジ回路HB0の位相と略同位相になるように制御される。
なお、ハーフブリッジ回路HBの位相とは、スイッチング時の各スイッチ素子TRの状態の変化を表す関数の位相のことである。
ここで、ハーフブリッジ回路HB0とハーフブリッジ回路HB1の位相の関係を例に挙げて説明する。なお、以下、ハーフブリッジ回路HB0において、スイッチTRa0がオン、スイッチ状態TRb0がオフの状態を状態A0と称し、スイッチTRa0がオフ、スイッチ状態TRb0がオンの状態を状態B0と称する。また、以下、ハーフブリッジ回路HB1において、スイッチTRa1がオン、スイッチ状態TRb1がオフの状態を状態A1とし、スイッチTRa1がオフ、スイッチ状態TRb1がオンの状態を状態B1とする。従って、スイッチ状態A0とスイッチ状態A1は同じ状態であり、スイッチ状態B0とスイッチ状態B1は同じ状態である。一方、スイッチ状態A0とスイッチ状態B1は逆の状態であり、スイッチ状態B0とスイッチ状態A1は逆の状態である。
例えば、ハーフブリッジ回路HB0がスイッチングされることにより、状態A0と状態B0が所定の周期で交互に繰り返される場合、ハーフブリッジ回路HB0の位相は、その状態の変化を表す周期関数(繰り返しパルス関数)の位相となる。同様に、例えば、ハーフブリッジ回路HB1がスイッチングされることにより、状態A1と状態B1が所定の周期で交互に繰り返される場合、ハーフブリッジ回路HB1の位相は、その状態の変化を表す周期関数(繰り返しパルス関数)の位相となる。
従って、例えば、常に同じ状態になるようにハーフブリッジ回路HB0とハーフブリッジ回路HB1を同期してスイッチングした場合、ハーフブリッジ回路HB0の位相とハーフブリッジ回路HB1の位相は同位相になる。一方、例えば、常に逆の状態になるようにハーフブリッジ回路HB0とハーフブリッジ回路HB1を同期してスイッチングした場合、ハーフブリッジ回路HB0の位相とハーフブリッジ回路HB1の位相は逆位相になる。
なお、前者の場合、ハーブブリッジ回路HB0の出力端子OUT0の電圧とハーフブリッジ回路HB1の出力端子OUT1の電圧は同位相になる。一方、後者の場合、ハーブブリッジ回路HB0の出力端子OUT0の電圧とハーフブリッジ回路HB1の出力端子OUT1の電圧は逆位相になる。従って、ハーフブリッジ回路HBの位相とは、ハーフブリッジ回路HBの出力端子の電圧(出力電圧)の位相であると言うことも可能である。
これにより、ハーフブリッジ回路HB0とハーフブリッジ回路HB1により構成されるフルブリッジ回路により、図4に示されるように、アンテナANT1に繰り返しパルスからなる駆動電流が入力され、アンテナANT1から正弦波のオン信号が送信される。一方、アンテナANT2及びANT3からは、信号は送信されない。
なお、図4の上部には、応答要求信号の構成が示されている。応答要求信号は、同期確立用のプリアンブル部、信号の種類等を示すヘッダ部、信号の内容を示すデータ部、及び、連続波(CW)部により構成される。
一方、アンテナANT1から送信する応答要求信号の値を0に設定する場合、制御部121は、ハーフブリッジ回路HB0乃至HB3が全て同位相になるように、各ハーフブリッジ回路HBのスイッチングを制御する。これにより、アンテナANT1乃至ANT3に駆動電流が流れず、アンテナANT1乃至ANT3から信号が送信されなくなる。
次に、図5及び図6を参照して、アンテナANT2から応答要求信号を送信する場合について説明する。
アンテナANT2からオン信号を送信する場合も、アンテナANT1からオン信号を送信する場合と同様の方法により、アンテナ駆動装置111が駆動される。すなわち、アンテナANT2からオン信号を送信する場合、図5に示されるスイッチ状態A2と図6に示されるスイッチ状態B2が所定の周期で交互に繰り返される。
スイッチ状態A2では、制御部121の制御の下に、スイッチ素子TRa0,TRa1,TRb2,TRa3がオンされ、スイッチ素子TRb0,TRb1,TRa2,TRb3がオフされる。すなわち、ハーフブリッジ回路HB0とハーフブリッジ回路HB2の状態が逆になり、ハーフブリッジ回路HB0とハーフブリッジ回路HB1,HB3が同じ状態になる。
これにより、図5内の矢印に示されるように、バッテリ電源+Bから供給される駆動電流が、ハーフブリッジ回路HB0のスイッチ素子TRa0、抵抗R12、アンテナANT2、及び、ハーフブリッジ回路HB2のスイッチ素子TRb2からなる経路を流れる。そして、アンテナANT2から信号が送信される。一方、アンテナANT1及びANT3には駆動電流が流れず、アンテナANT1及びANT3からは信号が送信されない。
一方、スイッチ状態B2では、制御部121の制御の下に、スイッチ素子TRa0,TRa1,TRb2,TRa3がオフされ、スイッチ素子TRb0,TRb1,TRa2,TRb3がオンされる。すなわち、スイッチ状態A2と各スイッチ素子TRの状態が逆になる。また、スイッチ状態A2と同様に、ハーフブリッジ回路HB0とハーフブリッジ回路HB2の状態が逆になり、ハーフブリッジ回路HB0とハーフブリッジ回路HB1,HB3が同じ状態になる。
これにより、図6内の矢印に示されるように、バッテリ電源+Bから供給される駆動電流が、ハーフブリッジ回路HB2のスイッチ素子TRa2、アンテナANT2、抵抗R12、及び、ハーフブリッジ回路HB0のスイッチ素子TRb0からなる経路を流れる。すなわち、スイッチ状態A2とは逆方向にアンテナANT2に駆動電流が流れ、その結果、アンテナANT2から、スイッチ状態A2とは逆極性の信号が送信される。一方、スイッチ状態A2と同様に、アンテナANT1及びANT3には駆動電流が流れず、アンテナANT1及びANT3からは信号が送信されない。
そして、アンテナANT2からオン信号を送信する期間において、スイッチ状態A2とスイッチ状態B2が所定の周期で交互に繰り返される。すなわち、応答要求信号を送信するアンテナANT2に対応するハーフブリッジ回路HB2の位相が、ハーフブリッジ回路HB0の位相と略逆位相になるように制御される。一方、応答要求信号を送信しないアンテナANT1,ANT3に対応するハーフブリッジ回路HB1,HB3の位相が、ハーフブリッジ回路HB0の位相と略同位相になるように制御される。
これにより、ハーフブリッジ回路HB0とハーフブリッジ回路HB2により構成されるフルブリッジ回路により、アンテナANT2に繰り返しパルスからなる駆動電流が入力され、アンテナANT2から正弦波のオン信号が送信される。一方、アンテナANT1及びANT3からは、信号は送信されない。
一方、アンテナANT2から送信する応答要求信号の値を0に設定する場合、制御部121は、ハーフブリッジ回路HB0乃至HB3が全て同位相になるように、各ハーフブリッジ回路HBのスイッチングを制御する。これにより、アンテナANT1乃至ANT3に駆動電流が流れず、アンテナANT1乃至ANT3から信号が送信されなくなる。
次に、図7及び図8を参照して、アンテナANT3から応答要求信号を送信する場合について説明する。
アンテナANT3からオン信号を送信する場合も、アンテナANT1又はアンテナANT2からオン信号を送信する場合と同様の方法により、アンテナ駆動装置111が駆動される。すなわち、アンテナANT3からオン信号を送信する場合、図7に示されるスイッチ状態A3と図8に示されるスイッチ状態B3が所定の周期で交互に繰り返される。
スイッチ状態A3では、制御部121の制御の下に、スイッチ素子TRa0,TRa1,TRa2,TRb3がオンされ、スイッチ素子TRb0,TRb1,TRb2,TRa3がオフされる。すなわち、ハーフブリッジ回路HB0とハーフブリッジ回路HB3の状態が逆になり、ハーフブリッジ回路HB0とハーフブリッジ回路HB1,HB2が同じ状態になる。
これにより、図7内の矢印に示されるように、バッテリ電源+Bから供給される駆動電流が、ハーフブリッジ回路HB0のスイッチ素子TRa0、抵抗R13、アンテナANT3、及び、ハーフブリッジ回路HB3のスイッチ素子TRb3からなる経路を流れる。そして、アンテナANT3から信号が送信される。一方、アンテナANT1及びANT2には駆動電流が流れず、アンテナANT1及びANT2からは信号が送信されない。
一方、スイッチ状態B3では、制御部121の制御の下に、スイッチ素子TRa0,TRa1,TRa2,TRb3がオフされ、スイッチ素子TRb0,TRb1,TRb2,TRa3がオンされる。すなわち、スイッチ状態A3と各スイッチ素子TRの状態が逆になる。また、スイッチ状態A3と同様に、ハーフブリッジ回路HB0とハーフブリッジ回路HB3の状態が逆になり、ハーフブリッジ回路HB0とハーフブリッジ回路HB1,HB2が同じ状態になる。
これにより、図8内の矢印に示されるように、バッテリ電源+Bから供給される駆動電流が、ハーフブリッジ回路HB3のスイッチ素子TRa3、アンテナANT3、抵抗R13、及び、ハーフブリッジ回路HB0のスイッチ素子TRb0からなる経路を流れる。すなわち、スイッチ状態A3とは逆方向にアンテナANT3に駆動電流が流れ、その結果、アンテナANT3から、スイッチ状態A3とは逆極性の信号が送信される。一方、スイッチ状態A3と同様に、アンテナANT1及びANT2には駆動電流が流れず、アンテナANT1及びANT2からは信号が送信されない。
そして、アンテナANT3からオン信号を送信する期間において、スイッチ状態A3とスイッチ状態B3が所定の周期で交互に繰り返される。すなわち、応答要求信号を送信するアンテナANT3に対応するハーフブリッジ回路HB3の位相が、ハーフブリッジ回路HB0の位相と略逆位相になるように制御される。一方、応答要求信号を送信しないアンテナANT1,ANT2に対応するハーフブリッジ回路HB1,HB2の位相が、ハーフブリッジ回路HB0の位相と略同位相になるように制御される。
これにより、ハーフブリッジ回路HB0とハーフブリッジ回路HB3により構成されるフルブリッジ回路により、アンテナANT3に繰り返しパルスからなる駆動電流が入力され、アンテナANT3から正弦波のオン信号が送信される。一方、アンテナANT1及びANT2からは、信号は送信されない。
一方、アンテナANT3から送信する応答要求信号の値を0に設定する場合、制御部121は、ハーフブリッジ回路HB0乃至HB3が全て同位相になるように、各ハーフブリッジ回路HBのスイッチングを制御する。これにより、アンテナANT1乃至ANT3には駆動電流が流れず、アンテナANT1乃至ANT3から信号が送信されなくなる。
このように、各アンテナANTに共通のハーフブリッジ回路HB0、及び、アンテナANT毎に設けられたハーフブリッジ回路HB1乃至HB3により、各アンテナANTをフルブリッジ駆動することが可能になる。その結果、各アンテナANTから送信される応答要求信号の強度を低下させずに、アンテナ駆動装置111の回路を簡素化し、その規模を小さくすることができる。
なお、以上では、停止アンテナに対応するハーブブリッジ回路HBの位相を、ハーフブリッジ回路HB0の位相に合わせるように制御する例を示したが、例えば、停止アンテナに対応するハーブブリッジ回路HBを全てオフするようにしてもよい。
図9及び図10は、アンテナANT1から応答要求信号を送信する場合に、アンテナANT2,ANT3に対応するハーフブリッジ回路HB2,HB3をオフするようにした場合のアンテナ駆動装置111の駆動方法の例を示している。
具体的には、アンテナANT1からオン信号を送信する場合、図2のスイッチ状態A1と図3のスイッチ状態B1の代わりに、図9のスイッチ状態A1’と図10のスイッチ状態B1’が所定の周期で交互に繰り返される。
スイッチ状態A1’は、スイッチ状態A1と比較して、スイッチ素子TRa2,TRa3がオフされ、ハーフブリッジ回路HB2,HB3がオフされている点が異なる。スイッチ状態B1’は、スイッチ状態B1と比較して、スイッチ素子TRb2,TRb3がオフされ、ハーフブリッジ回路HB2,HB3がオフされている点が異なる。
このように、スイッチ状態A1’及びスイッチ状態B1’のいずれの状態においても、ハーフブリッジ回路HB2,HB3がオフされているため、アンテナANT2,ANT3に駆動電流が流れず、アンテナANT2,ANT3から信号が送信されなくなる。
また、駆動アンテナから送信する応答要求信号の値を0に設定する場合、全てのハーフブリッジ回路が同位相になるように制御する代わりに、全てのハーフブリッジ回路HBをオフするようにしてもよい。
[偽信号に対する対策]
アンテナ駆動装置111では、各アンテナANTに対してハーフブリッジ回路HB0が共通に設けられているため、駆動アンテナと異なる停止アンテナに駆動電流が回り込み、停止アンテナへの漏れ電流が発生するおそれがある。この漏れ電流が発生してしまうと、応答要求信号と同じ値の微小な偽信号が停止アンテナから送信されてしまう。そして、携帯機がこの微小な偽信号を誤って受信した場合、正規信号と同じ値であるため、携帯機は応答信号を送信してしまう。つまり、本来は信号を送信しない停止アンテナからの信号に対して携帯機が応答するため、携帯機の位置を誤って検出してしまうことになる。
図11は、偽信号の例を示している。この例では、アンテナANT1から応答要求信号のオン信号が送信される期間(時刻t0〜t1,時刻t4〜t5,時刻t6〜t7)において、アンテナANT2,ANT3から微弱な偽信号が送信されている。
この偽信号は、アンテナANT1から送信される正規のオン信号(以下、正規信号とも称する)と比べて、非常に弱い。しかし、アンテナANT2又はANT3のすぐ近くに携帯機が存在する場合、携帯機が、偽信号を正規信号と認識し、応答要求信号を誤検出してしまうおそれがある。
これを防止するために、例えば、図12に示されるように、駆動アンテナからオン信号が送信されていない(応答要求信号の値が0に設定されている)期間に、停止アンテナから妨害信号を送信することが考えられる。この例では、アンテナANT1からオン信号が送信されていない時刻t2から時刻t3までの期間において、アンテナANT2から妨害信号が送信されている。また、アンテナANT1からオン信号が送信されていない時刻t3から時刻t4までの期間において、アンテナANT3から妨害信号が送信されている。
なお、妨害信号は、正規信号を送信する場合と同様の方法で、各アンテナANTから送信することが可能である。
また、妨害信号は、例えば、応答要求信号のヘッダ部(図4)の送信中に、停止アンテナから送信される。これにより、停止アンテナ(アンテナANT2,ANT3)から送信される信号の値と、応答要求信号のヘッダ部の値が一致しなくなり、携帯機は応答信号を送信しない。これにより、携帯機による応答要求信号の誤検出と応答信号の誤送信を防止することができる。
なお、図12に示されるように、妨害信号の送信中に、駆動アンテナ(アンテナANT1)から微弱な偽信号が送信される場合がある。しかし、この偽信号は、正規信号と比べて極めて微弱であり、携帯機において無視することが可能である。そのため、携帯機の応答要求信号の受信精度には影響しない。
なお、駆動アンテナからオン信号が送信されている期間からオフの期間にかけて、停止アンテナから妨害信号を送信するようにすることも可能である。
例えば、図13に示されるように、時刻t3から時刻t5までの期間に、停止アンテナであるアンテナANT2,ANT3から妨害信号を送信するようにしてもよい。この場合、時刻t4から時刻t5までの期間では、駆動アンテナANT1から正規信号(オン信号)が送信されるとともに、アンテナANT2,ANT3から妨害信号が送信されることになる。
また、図示はしないが、駆動アンテナANT1から正規信号が送信されている時刻t4から時刻t5までの期間のみ、停止アンテナであるアンテナANT2,ANT3から妨害信号を送信するようにしてもよい。
なお、妨害信号は、偽信号と比較して十分に強ければ、必ずしも正規信号と同じ強度は必要ない。携帯機は、妨害信号が偽信号と比較して十分に強ければ、妨害信号と偽信号を識別し、妨害信号の値を1と認識し、偽信号の値を0と認識することが可能であるからである。
従って、送信装置101の消費電力を抑制するために、可能な範囲で、妨害信号の強度を正規信号より弱くすることが望ましい。特に、正規信号と妨害信号が同時に送信される場合、アンテナ駆動装置111を流れる駆動電流が大きくなり、バッテリ電源+Bの負担が大きくなるため、妨害信号の強度を弱くするメリットがより大きくなる。
ここで、妨害信号の強度を弱くする方法について説明する。
例えば、妨害信号を送信するアンテナANTをハーフブリッジ駆動することにより、妨害信号の強度を弱くすることが考えられる。
図14は、アンテナANT1から応答要求信号を送信し、アンテナANT2,ANT3から妨害信号を送信する場合に、アンテナANT2,ANT3をハーフブリッジ駆動するときのアンテナ駆動装置111の駆動方法の例を示すタイミングチャートである。
具体的には、図14は、ハーフブリッジ回路HB0乃至HB3のスイッチ素子TRa0乃至TRb3のオン/オフの状態、及び、アンテナANT1乃至ANT3から送信される信号の状態を示している。なお、アンテナANT1乃至ANT3から送信される信号は、実際にはサイン波のような山なりの信号になるが、この図では、説明を分かりやすくするために、実際の波形に近い矩形波により表している。
アンテナANT1に対応するハーフブリッジ回路HB1は、上述したように、オン信号を送信する期間において、ハーフブリッジ回路HB0と逆位相になるように制御され、アンテナANT1がフルブリッジ駆動される。
一方、アンテナANT2に対応するハーフブリッジ回路HB2は、スイッチ素子TRa2がオフされたまま、ハーフブリッジ回路HB0のスイッチ素子TRa0がオン、スイッチ素子TRb0がオフのとき、スイッチ素子TRb2がオンし、スイッチ素子TRa0がオフ、スイッチ素子TRb0がオンのとき、スイッチ素子TRb2がオフするように制御される。これにより、アンテナANT2は、ハーフブリッジ駆動される。そして、アンテナANT2から送信される妨害信号の強度(振幅)は、点線で示される正規信号の強度(振幅)の約半分になる。
アンテナANT3に対応するハーフブリッジ回路HB3も同様に、スイッチ素子TRa3がオフされたまま、ハーフブリッジ回路HB0のスイッチ素子TRa0がオン、スイッチ素子TRb0がオフのとき、スイッチ素子TRb3がオンし、スイッチ素子TRa0がオフ、スイッチ素子TRb0がオンのとき、スイッチ素子TRb3がオフするように制御される。これにより、アンテナANT3は、ハーフブリッジ駆動される。そして、アンテナANT3から送信される妨害信号の強度(振幅)は、点線で示される正規信号の強度(振幅)の約半分になる。
また、例えば、妨害信号を送信するアンテナANTに駆動電流を流す期間を短くすることにより、妨害信号の強度を弱くすることが考えられる。
図15は、アンテナANT1から応答要求信号を送信し、アンテナANT2,ANT3から妨害信号を送信する場合に、アンテナANT2,ANT3に駆動電流を流す期間を短くするときのアンテナ駆動装置111の駆動方法の例を示すタイミングチャートである。
具体的には、図15は、ハーフブリッジ回路HB0乃至HB3のスイッチ素子TRa0乃至TRb3のオン/オフの状態、及び、アンテナANT1乃至ANT3から送信される信号の状態を示している。なお、図14と同様に、アンテナANT1乃至ANT3から送信される信号は、実際にはサイン波のような山なりの信号になるが、この図では、説明を分かりやすくするために、実際の波形に近い矩形波により表している。
アンテナANT1に対応するハーフブリッジ回路HB1は、上述したように、オン信号を送信する期間において、ハーフブリッジ回路HB0と逆位相になるように制御され、アンテナANT1がフルブリッジ駆動される。
一方、アンテナANT2に対応するハーフブリッジ回路HB2では、ハーフブリッジ回路HB0のスイッチ素子TRa0のオン及びスイッチ素子TRb0のオフと略同時に、スイッチ素子TRa2がオフする。これにより、アンテナANT2に駆動電流が流れなくなる。それから所定の時間経過した後、スイッチ素子TRb2がオンする。これにより、アンテナANT2に駆動電流が流れ始める。また、ハーフブリッジ回路HB0のスイッチ素子TRa0のオフ及びスイッチ素子TRb0のオンと略同時に、スイッチ素子TRb2がオフする。これにより、アンテナANT2に駆動電流が流れなくなる。それから所定の時間経過した後、スイッチ素子TRa2がオンする。これにより、アンテナANT2に駆動電流が流れ始める。
従って、アンテナANT2はフルブリッジ駆動されるものの、応答要求信号を送信する場合と比較して、ハーフブリッジ回路HB2のスイッチ素子TRa2,TRb2がオンする期間が短くなり、ANT2に駆動電流が流れる期間が短くなる。その結果、アンテナANT2から送信される妨害信号の強度(振幅)は、点線で示される正規信号の強度(振幅)より小さくなる。
同様に、アンテナANT3に対応するハーフブリッジ回路HB3では、ハーフブリッジ回路HB0のスイッチ素子TRa0のオン及びスイッチ素子TRb0のオフと略同時に、スイッチ素子TRa3がオフする。これにより、アンテナANT3に駆動電流が流れなくなる。それから所定の時間経過した後、スイッチ素子TRb3がオンする。これにより、アンテナANT3に駆動電流が流れ始める。また、ハーフブリッジ回路HB0のスイッチ素子TRa0のオフ及びスイッチ素子TRb0のオンと略同時に、スイッチ素子TRb3がオフする。これにより、アンテナANT3に駆動電流が流れなくなる。それから所定の時間経過した後、スイッチ素子TRa3がオンする。これにより、アンテナANT3に駆動電流が流れ始める。
従って、アンテナANT3は、フルブリッジ駆動されるものの、応答要求信号を送信する場合と比較して、ハーフブリッジ回路HB3のスイッチ素子TRa3,TRb3がオンする期間が短くなり、ANT3に駆動電流が流れる期間が短くなる。その結果、アンテナANT3から送信される妨害信号の強度(振幅)は、点線で示される正規信号の強度(振幅)より小さくなる。
以上のようにして、妨害信号の強度を弱くすることにより、送信装置101の消費電力を抑制することができる。
<2.変形例>
以下、上述した本発明の実施の形態の変形例について説明する。
アンテナの数は、上述した例に限定されるものではなく、本発明は、2以上の複数のアンテナからの信号の送信を制御する場合に適用することが可能である。
また、本発明は、車両以外に設けられたアンテナをからの信号の送信を制御する場合に適用することが可能である。
さらに、以上の説明では、制御部121が各ハーフブリッジ回路HBのスイッチ素子TRのスイッチングを制御する例を示したが、スイッチング回路を別に設けるようにしてもよい。
図16は、スイッチング回路を別に設けるようにした送信装置の例を示す回路図である。なお、図中、図1と対応する部分には同じ符号を付しており、その説明は繰り返しになるので、適宜省略する。
図16の送信装置201は、図1の送信装置101と比較して、アンテナ駆動装置111の代わりに、アンテナ駆動装置211が設けられている点が異なる。また、アンテナ駆動装置211は、アンテナ駆動装置111と比較して、制御部121の代わりに、制御部221及びスイッチング回路222−0乃至222−3が設けられている点が異なる。
ハーフブリッジ回路HB0のスイッチ素子TRa0及びTRb0のゲートは、スイッチング回路222−0に接続されている。そして、スイッチング回路222−0は、制御部221の制御の下に、スイッチ素子TRa0及びTRb0のスイッチングを制御する。
ハーフブリッジ回路HB1のスイッチ素子TRa1及びTRb1のゲートは、スイッチング回路222−1に接続されている。そして、スイッチング回路222−1は、制御部221の制御の下に、スイッチ素子TRa1及びTRb1のスイッチングを制御する。
ハーフブリッジ回路HB2のスイッチ素子TRa2及びTRb2のゲートは、スイッチング回路222−2に接続されている。そして、スイッチング回路222−2は、制御部221の制御の下に、スイッチ素子TRa2及びTRb2のスイッチングを制御する。
ハーフブリッジ回路HB3のスイッチ素子TRa3及びTRb3のゲートは、スイッチング回路222−3に接続されている。そして、スイッチング回路222−3は、制御部221の制御の下に、スイッチ素子TRa3及びTRb3のスイッチングを制御する。
なお、上述した制御部121、制御部221、及び、スイッチング回路222−0乃至222−3の一連の処理は、ハードウエアにより実行することもできるし、ソフトウエアにより実行することもできる。一連の処理をソフトウエアにより実行する場合には、そのソフトウエアを構成するプログラムが、コンピュータにインストールされる。ここで、コンピュータには、専用のハードウエアに組み込まれているコンピュータや、各種のプログラムをインストールすることで、各種の機能を実行することが可能な、例えば汎用のコンピュータなどが含まれる。
なお、コンピュータが実行するプログラムは、本明細書で説明する順序に沿って時系列に処理が行われるプログラムであっても良いし、並列に、あるいは呼び出しが行われたとき等の必要なタイミングで処理が行われるプログラムであっても良い。
また、本発明の実施の形態は、上述した実施の形態に限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲において種々の変更が可能である。
101 送信装置
111 アンテナ駆動装置
121 制御部
201 送信装置
211 アンテナ駆動装置
221 制御部
222−0乃至222−3 スイッチング回路
HB0乃至HB3 ハーフブリッジ回路
TRa0乃至TRb3 スイッチ素子
ANT1乃至ANT3 アンテナ

Claims (8)

  1. 2以上のn本のアンテナと、
    スイッチ素子を有し、n本の前記アンテナの一端に共通に接続されているハーフブリッジ回路である共通ハーフブリッジ回路と、
    スイッチ素子を有し、n本の前記アンテナの他端にそれぞれ個別に接続されているハーフブリッジ回路であるn個の個別ハーフブリッジ回路と、
    前記共通ハーフブリッジ回路及び前記個別ハーフブリッジ回路のスイッチングを制御する制御部と
    を備える送信装置。
  2. 前記制御部は、信号を送信する前記アンテナに対応する前記個別ハーフブリッジ回路の位相を前記共通ハーフブリッジ回路と略逆位相にし、信号を送信しない前記アンテナに対応する前記個別ハーフブリッジ回路の位相を前記共通ハーフブリッジ回路と略同位相にする
    請求項1に記載の送信装置。
  3. 前記制御部は、信号を送信する前記アンテナに対応する前記個別ハーフブリッジ回路の位相を前記共通ハーフブリッジ回路と略逆位相にし、信号を送信しない前記アンテナに対応する前記個別ハーフブリッジ回路の前記スイッチ素子を全てオフする
    請求項1に記載の送信装置。
  4. 前記制御部は、車両用の携帯機に対して応答を要求する応答要求信号、又は、前記応答要求信号の誤検出を防止するための妨害信号の各前記アンテナからの送信を制御するとともに、前記応答要求信号を送信するアンテナと異なるアンテナから前記妨害信号を送信するように制御する
    請求項1に記載の送信装置。
  5. 前記制御部は、前記応答要求信号を送信するアンテナをフルブリッジ駆動し、前記妨害信号を送信するアンテナをハーフブリッジ駆動する
    請求項4に記載の送信装置。
  6. 前記制御部は、前記アンテナから前記妨害信号を送信する場合、前記応答要求信号を送信する場合と比較して、前記アンテナに対応する前記個別ハーフブリッジ回路の前記スイッチ素子をオンする期間を短くする
    請求項4に記載の送信装置。
  7. 前記共通ハーフブリッジ回路及び前記個別ハーフブリッジ回路は、電源側に接続された第1スイッチ素子と、グラウンド側に接続された第2スイッチ素子とを備え、
    前記制御部は、前記共通ハーフブリッジ回路と前記個別ハーフブリッジ回路の各前記第1スイッチ素子及び各前記第2スイッチ素子のオン状態とオフ状態との切り替えを制御し、前記共通ハーフブリッジ回路及び各前記個別ハーフブリッジ回路から各前記アンテナへの駆動電力の供給を制御する
    請求項1乃至6のいずれかに記載の送信装置。
  8. 2以上のn本のアンテナを駆動するアンテナ駆動装置において、
    スイッチ素子を有し、n本の前記アンテナの一端に共通に接続されているハーフブリッジ回路である共通ハーフブリッジ回路と、
    スイッチ素子を有し、n本の前記アンテナの他端にそれぞれ個別に接続されているハーフブリッジ回路であるn個の個別ハーフブリッジ回路と、
    前記共通ハーフブリッジ回路及び前記個別ハーフブリッジ回路のスイッチングを制御する制御部と
    を備えるアンテナ駆動装置。
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