JP2011204333A - 光ピックアップ装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】温度変化が大きい環境においても、アクチュエータ機構の位置を初期状態にできるだけ近い状態に維持する事ができる光ピックアップ装置を提供する事。
【解決手段】光源から出射された光束を光ディスクへ投光させる投光光学系と、光ディスクで反射した光束を受光素子へ集光して結像させる受光光学系とを有する光学ベース1と、光束を光ディスクに集光させるための対物レンズ36を移動可能に保持するアクチュエータ機構3と、アクチュエータ機構3と光学ベース1とを、接着剤31〜34により固定する複数の接着固定部とを有し、複数の接着固定部は、対物レンズ36の中心Pに対して、対物レンズ36の光軸方向に直交し互いに直交する2つの方向のそれぞれにおいて略対称に設けられている。
【選択図】図3

Description

本発明は、光ディスクに対して光学的な情報の記録および/または再生を行う光ピックアップ装置に関する。
従来、CD(compact disc)やDVD(digital versatile disc)等の光ディスクに対して光学的な情報の記録および/または再生(以下「記録再生」という)を行う光ピックアップ装置が、各種開発されている。
光ピックアップ装置は、光源からの光を対物レンズを用いて光ディスクに投光し、光ディスクからの反射光を受光素子に導く事により、光ディスクに対する各種情報の記録再生を行う。光ピックアップ装置は、レーザ光(光束)を光ディスクに照射するための対物レンズを保持するアクチュエータ機構と、アクチュエータ機構を保持する光ベースとを有する。アクチュエータ機構は、通常、外部の衝撃等からその機構を保護するため、弾力性のある接着剤により、光ベースに対して点支持されている(例えば特許文献1参照)。
図6は、特許文献1記載の光ピックアップ装置の構成を示す上面図である。
図6に示すように、光ピックアップ装置は、主に、光学ベース1、レーザユニット2、立ち上げミラー(図示せず)、およびアクチュエータ機構3から成る。光学ベース1は、光ピックアップ装置の基本体となるものである。光学ベース1以外の各部材は、光学ベース1に対して固定される。
レーザユニット2は、光源である。レーザユニット2内の半導体レーザから放射されたレーザ光は、立ち上げミラー(図示せず)で反射し、アクチュエータ機構3に搭載された後述の対物レンズ36に導かれる。
アクチュエータ機構3は、アクチュエータベース35、対物レンズ36、トラッキングコイル37、フォーカスコイル38、およびマグネット39を有する。アクチュエータベース35は、アクチュエータ機構3のアクチュエータベース35以外の各部材を搭載するための基本部である。対物レンズ36は、光ディスクの情報を記録再生するために、レーザ光を集光する。トラッキングコイル37およびマグネット39は、レーザ光が光ディスクの記録部に当たるように、対物レンズ36をトラッキング方向(半径方向またはラジアル方向、以下「rad方向」という)にシフトさせる。また、フォーカスコイル38およびマグネット39は、光ディスクの記録部にレーザ光の焦点が合うように、対物レンズ36をフォーカス方向(高さ方向または光軸方向、以下「光軸方向」という)にシフトさせる。すなわち、アクチュエータ機構3は、光ディスクの記録部にレーザ光の焦点が当たるように、対物レンズ36の位置を精密に制御する機能を有している。
アクチュエータ機構3は、光学ベース1に対し、接着剤31〜34によって4点で接着固定されている。具体的には、光学ベース1は、それぞれ光学ベース1の内側面の角に設けられた窪みである4つの接着溜まり部301〜304を有する。また、アクチュエータ機構3は、アクチュエータベース35の外側面に、接着溜まり部301〜304に対応する4つの突起部を有する。4つの突起部は、接着剤が塗布された接着溜まり部301〜304に嵌め込まれた状態となっている。
光ディスク面上で反射した信号を含む還りの光は、往きと同じ経路を辿り、レーザユニット2に配置されたホログラム(図示せず)から分離して、フォトダイオード(図示せず)で受光され、電気情報に変換される。このように、光ピックアップ装置は、アクチュエータ機構3上に設けられた対物レンズ36の光ディスクに対する位置が精密に制御された状態で、光ディスクに対する情報の記録再生を行う。
ところが、アクチュエータ機構3の中の対物レンズ36の中心とレーザ光の位置(つまり光軸中心)とがずれた場合、もしくは、対物レンズ36の向きとレーザ光の向き(つまり光軸の向き)との相対角度がずれた場合、光ディスク上のレーザ光の光スポットが歪を発生し、正しく情報記録再生ができなくなる可能性が高くなる。したがって、アクチュエータ機構3の位置および角度(以下「位置」と総称する)を精密に設定する必要がある。
この設定は、調整装置を用いてアクチュエータ機構3を空間に持ち上げ、レーザ光の焦点が光ディスクに合うように対物レンズ36の位置を空間調整した状態で、光学ベース1とアクチュエータ機構3とを接着剤で接着固定する事により行われる。すなわち、光ディスク上のレーザ光がスポット歪のないレーザスポットになるように、対物レンズ36の位置が空間調整され、固定される。具体的には、タンジェンシャル方向(接線方向、以下「tan方向」という)、rad方向、光軸方向、tan方向を軸とする回転方向(以下「tan回転方向」という)、およびrad方向を軸とする回転方向(以下「rad回転方向」という)の5方向について、アクチュエータ機構3の空間調整が行われる。
このような空間調整と固定とにより、初期状態における光ピックアップ装置の情報記録再生の信頼性が確保される。
特開2000−285495号公報
しかしながら、特許文献1記載の光ピックアップ装置は、特に温度変化が大きい環境においては、アクチュエータ機構3の位置が初期状態から大きく変化し、情報記録再生の信頼性が低下するおそれがある。なぜなら、光学ベース1とアクチュエータ機構3とを固定する接着剤は、大きな温度変化を受けると膨張あるいは伸縮し、その伸縮のアンバランスにより、光学ベース1とアクチュエータ機構3との間の相対的な位置関係を変化させ得るからである。特に、対物レンズ36の光軸方向に直交する方向においてアクチュエータ機構3の位置が大きく変化すると、情報記録再生を行えなくなる可能性が高くなる。
本発明の目的は、温度変化が大きい環境においても、アクチュエータ機構の位置を初期状態にできるだけ近い状態に維持する事ができる光ピックアップ装置を提供する事である。
本発明の光ピックアップ装置は、光源から出射された光束を光ディスクへ投光させる投光光学系と、前記光ディスクで反射した前記光束を受光素子へ集光して結像させる受光光学系とを有する光学アセンブリと、前記光束を前記光ディスクに集光させるための対物レンズを移動可能に保持する対物レンズ駆動装置と、前記対物レンズ駆動装置と前記光学アセンブリとを、接着剤により固定する複数の接着固定部とを有し、前記複数の接着固定部は、前記対物レンズの中心に対して、前記対物レンズの光軸方向に直交し互いに直交する2つの方向のそれぞれにおいて略対称に設けられている。
本発明によれば、温度変化により接着剤が伸縮して応力が発生しても、対物レンズの光軸方向に直交する面における合成応力を、ほぼゼロとする事ができる。これにより、温度変化が大きい環境においても、アクチュエータ機構の位置を初期状態にできるだけ近い状態に維持する事ができる。
本発明の一実施の形態に係る光ピックアップ装置の構成を示す上面図 本実施の形態に係る光ピックアップ装置の側面図 本実施の形態における接着固定部の位置を説明するための図 本実施の形態における接着固定部の周辺の拡大平面図 本実施の形態における接着固定部の周辺の拡大断面図 従来の光ピックアップ装置の構成を示す上面図 従来の接着固定部の周辺の拡大平面図 従来の接着固定部の周辺の拡大断面図
以下、本発明の一実施の形態について、図面を参照して詳細に説明する。
図1は、本実施の形態に係る光ピックアップ装置の構成を示す上面図である。また、図2は、本実施の形態に係る光ピックアップ装置をrad方向から見たときの側面図である。
図1において、光ピックアップ装置は、主に、光学ベース1、レーザユニット2、立ち上げミラー4、およびアクチュエータ機構3から成る。光学ベース1、レーザユニット2、および立ち上げミラー4は、本発明に係る光学アセンブリである。また、アクチュエータ機構3は、本発明に係る対物レンズ駆動装置である。光ピックアップ装置は、レーザユニット2から出力されるレーザ光を、所定の位置に載置された光ディスクの記録面に照射し、情報を記録したり、反射光から情報を取り出したりするものである。
光学ベース1は、光ピックアップ装置の基本体となるものであり、光学ベース1以外の各部材は、光学ベース1に対して固定される。
レーザユニット2は、光源である。レーザユニット2内の半導体レーザから放射された光は、立ち上げミラー4で反射し、アクチュエータ機構3に搭載された後述の対物レンズ36に導かれる。
アクチュエータ機構3は、アクチュエータベース35、対物レンズ36、トラッキングコイル37、フォーカスコイル38、およびマグネット39を有する。アクチュエータベース35は、アクチュエータ機構3のアクチュエータベース35以外の各部材を搭載するための基本部である。対物レンズ36は、光ディスクの情報を記録再生するために、レーザ光を集光する。トラッキングコイル37およびマグネット39は、レーザ光が光ディスクの記録部に当たるように、対物レンズ36をrad方向にシフトさせる。また、フォーカスコイル38およびマグネット39は、光ディスクの記録部にレーザ光の焦点が合うように、対物レンズ36を光軸方向にシフトさせる。すなわち、アクチュエータ機構3は、光ディスクの記録部にレーザ光の焦点が当たるように、対物レンズ36の位置を精密に制御する機能を有している。
アクチュエータ機構3は、光学ベース1に対し、接着剤31〜34によって4点で接着固定されている。具体的には、光学ベース1は、それぞれ光学ベース1の内側面の平面部分である4つの接着溜まり部301〜304を有する。また、アクチュエータ機構3は、アクチュエータベース35の外側面に、接着溜まり部301〜304に対応する4つの突起部を有する。接着剤31〜34、接着溜まり部301〜304、および突起部によって形成される4つの接着固定部の詳細については、後述する。
光ディスク面上で反射した信号を含む還りの光は、往きと同じ経路を辿り、レーザユニット2に配置されたホログラム(図示せず)から分離して、フォトダイオード(図示せず)で受光され、電気情報に変換される。このように、光ピックアップ装置は、アクチュエータ機構3上に設けられた対物レンズ36の光ディスクに対する位置が精密に制御された状態で、光ディスクに対する情報の記録再生を行う。
アクチュエータ機構3の光学ベース1に対するtan方向、rad方向、光軸方向、tan回転方向、およびrad回転方向のそれぞれについての位置決めおよび固定は、特許文献1の説明において例示した手法と同様の手法で行われる。ところが、上述の通り、従来の光ピックアップ装置では、温度変化が大きい環境においては、アクチュエータ機構の位置が初期状態から大きく変化するおそれがある。
そこで、本実施の形態に係る光ピックアップ装置には、アクチュエータ機構3と光学ベース1とを接着剤によって接着固定する接着固定部が、対物レンズ36の中心に対して、rad方向およびtan方向のそれぞれにおいて略対称に設けられている。これにより、本実施の形態に係る光ピックアップ装置は、温度変化により接着剤が伸縮して応力が発生しても、対物レンズ36の光軸方向に直交する面における合成応力をほぼゼロとする事ができる。したがって、本実施の形態に係る光ピックアップ装置は、温度変化が大きい環境においても、アクチュエータ機構3の位置を初期状態にできるだけ近い状態に維持する事ができる。
次に、接着固定部の構成の一例について詳細に説明する。まず、接着固定部の位置を説明する。
図3は、光ピックアップ装置の上面図を用いて、接着固定部の位置を説明するための図である。
図3に示すように、光学ベース1の接着剤31〜34との接触部分である接着溜まり部301〜304は、対物レンズ36の中心に対して、rad方向およびtan方向のそれぞれにおいて略対称に配置されている。
したがって、紙面で左上側に位置する接着溜まり部301と紙面で右下側に位置する接着溜まり部303とを結ぶ直線と、紙面で右上側に位置する接着溜まり部302と紙面で左下側に位置する接着溜まり部304とを結ぶ直線との交点は、対物レンズ36の中心Pに一致する。この交点は、アクチュエータ機構3の支持中心といえる。
すなわち、4箇所の接着固定部の接着量、および接着塗布状態にアンバランスが生じて、温度変化に対してアクチュエータ機構3の支持中心を中心にしたアクチュエータ機構3の回動θpが発生したとしても、対物レンズ36の位置ずれは発生しない。したがって、光ピックアップ装置に大きい温度変化が加わる場合でも、対物レンズ36の位置ずれを抑制する事ができる。
次に、各接着固定部の構成を説明する。
図4および図5は、接着剤31、接着溜まり部301、および接着溜まり部301に接着固定されるアクチュエータベース35の突起部により構成される接着固定部の周辺の拡大図である。図4は、接着固定部を、光軸方向から見た平面図である。図5は、図4に示すrad方向に直交するA−A'断面における接着固定部の断面図である。
また、図7および図8は、特許文献1記載の装置(以下「従来装置」という)における接着固定部の周辺の拡大図であり、それぞれ図4および図5に対応するものである。図8は、図7に示すrad方向に直交するB−B'断面における接着固定部の断面図である。
図5に示すように、本実施の形態における接着溜まり部301は、平面となっており、かつ、接着溜まり部301を含む接着固定部の構成は、それぞれtan方向に対称となっている。したがって、温度変化が生じたとき、接着剤31の伸縮方向は、ほぼ接着溜まり部301に垂直な1方向(a方向)のみとなる。
一方、図7に示すように、従来装置における接着溜まり部301は、コの字状に窪んでおり、アクチュエータベース35の突起部を、対向する2方向を含む4方向から囲う構成となっている。したがって、温度変化が生じたとき、接着剤31の伸縮方向は、3方向(b方向、c方向、d方向)となる。
すなわち、本実施の形態における接着溜まり部301は、従来装置における接着溜まり部301に比べて、接着剤31に発生する応力集中を低減する事ができる。したがって、本実施の形態に係る光ピックアップ装置は、温度変化が大きい環境において、従来装置に比べて、接着剤31の剥離やアクチュエータ機構3の位置ずれおよび角度ずれを抑制する事ができる。
但し、アクチュエータベース35の突起部を接着溜まり部301によって囲まない場合、アクチュエータベース35の突起部の接着剤31との接着面積が少なくなり、そのままでは接着強度に問題が生ずる。接着面積を大きく確保するために突起部を大きくしたり厚くする事が考えられるが、必要スペースやアクチュエータベース35の重量が増大するため好ましくない。
そこで、本実施の形態におけるアクチュエータベース35の突起部は、図4に示すように、その先端の接着溜まり部301側に、V字型の溝部を有している。これにより、必要スペースやアクチュエータベース35の重量の増大を回避し、突起部と接着溜まり部301との最小距離を小さくしつつ、突起部と接着剤31との接着面積を大きく確保する事ができる。
また、V字型の溝部を設ける事により、接着溜まり部301と突起部との間に接着剤31を注入するためのニードルを挿入し易くなり、接着剤31の挿入性および接着性を向上させる事ができる。
また、V字型の溝部を設けて接着面積を大きくする事により、樹脂材料の突起部でも所望の接着強度を得る事が可能となる。したがって、例えば、アクチュエータベース35を樹脂材料とし、突起部をアクチュエータベース35と一体的に形成する事ができ、アクチュエータ機構3の低コスト化および軽量化を図る事ができる。
以下、本実施の形態に係る光ピックアップ装置により得られる効果を、実験結果の一例を挙げて説明する。
本発明者は、接着剤31〜34の材料としてアクリル系の紫外線硬化型樹脂を採用し、接着剤の量を接着固定部毎に6mgとし、紫外線照射により接着剤31〜34を硬化させて、本実施の形態に係る光ピックアップ装置および従来装置を作成した。そして、本発明者は、本実施の形態に係る光ピックアップ装置および従来装置のそれぞれについて、アクチュエータ機構3の、光学ベース1に対する接着強度を測定した。具体的には、発明者は、アクチュエータ機構3に対し、図2に矢印Qで示す方向の荷重をかけた時の、アクチュエータ機構3の接着強度を測定した。
アクチュエータベース35の突起部にV溝を有さない従来装置では、接着強度は3kgfであった。これに対し、アクチュエータベース35の突起部にV溝を追加した本実施の形態に係る光ピックアップ装置では、接着強度は6kgfを達成する事ができた。
アクチュエータベース35の材質は、低コスト化および軽量化のため、樹脂のポリカーボネートにしたため、アクチュエータ機構3の総重量を2gとする事ができた。このとき、本実施の形態に係る光ピックアップ装置は、3000G相当の衝撃を受けても、接着剤31〜34が剥離せずに耐える接着強度を得る事ができた。
また、本発明者は、本実施の形態に係る光ピックアップ装置および従来装置について、ヒートショック試験を実施した。ヒートショック試験とは、急激な温度変化を繰り返したときの耐性を確認するための性能試験である。ヒートショック試験の仕様は、−40℃で30分および+85℃で30分を1サイクルとした。
このヒートショック試験において、光学ベース1がアクチュエータベース35を囲う構成を有する従来装置では、100サイクルが終了した時点で、4つの接着固定部のうち3つの接着固定部において、接着剤31の剥離が確認された。そして、アクチュエータベース35の光学ベース1に対する0.8degの角度傾斜と、読み取り性能の劣化とが確認された。
これに対し、光学ベース1の接着剤31との接着面が平面である本実施の形態に係る光ピックアップ装置では、1000サイクルが終了した後においても、接着剤31が剥離していない事が確認された。また、アクチュエータベース35の光学ベース1に対する角度傾斜は0.3deg以下に留まっている事および読み取り性能が維持されている事が確認された。
このような実験結果から、本実施の形態に係る光ピックアップ装置が、接着剤31への多方向からの応力集中を回避し、接着剤31の剥離を防止する事ができ、大きい温度変化に対するアクチュエータ機構3の位置ずれおよび角度ずれを抑制可能である事が確認された。
このように、本実施の形態によれば、接着固定部は、対物レンズ36の中心に対して、rad方向およびtan方向のそれぞれにおいて略対称に設けられているので、温度変化が大きい環境においても、アクチュエータ機構3の位置を初期状態にできるだけ近い状態に維持する事ができる。
なお、接着固定部の数、突起部の形状、溝部の形状および数は、上述の例に制限されない。但し、複数の接着固定部の全体の構成が、図1〜図5に示すように、対物レンズ36の中心に対して、rad方向およびtan方向のそれぞれにおいて略対称である事が望ましい。これにより、温度変化により接着剤31が伸縮しても、対物レンズ36の光軸方向に直交する面におけるその合成応力を、ほぼゼロとする事ができる。したがって、対物レンズ36の位置ずれや角度ずれを抑制する事ができる。また、個々の接着固定部は、光軸方向に対称形である事が望ましい。これにより、対物レンズ36の光軸方向のずれや角度ずれを、更に抑制する事ができる。
また、複数の接着固定部は、必ずしも、対物レンズ36の中心に対して、rad方向およびtan方向のそれぞれにおいて略対称に設けられていなくても良い。この場合には、複数の接着固定部は、対物レンズ36の中心に対して、対物レンズ36の光軸方向に直交し互いに直交する任意の2つの方向のそれぞれにおいて略対称に設けられていれば良い。
本発明に係る光ピックアップ装置は、温度変化が大きい環境においても、アクチュエータ機構の位置を初期状態にできるだけ近い状態に維持する事ができる光ピックアップ装置として有用である。すなわち、本発明に係る光ピックアップ装置は、対物レンズ36の位置についての信頼性を高める事ができるので、特に、振動や温度変化が加わり易い車載用の電子機器に搭載する光ピックアップ装置等に有用である。
1 光学ベース
2 レーザユニット
3 アクチュエータ機構
4 立ち上げミラー
31〜34 接着剤
35 アクチュエータベース
36 対物レンズ
37 トラッキングコイル
38 フォーカスコイル
39 マグネット
301〜304 接着溜まり部

Claims (4)

  1. 光源から出射された光束を光ディスクへ投光させる投光光学系と、前記光ディスクで反射した前記光束を受光素子へ集光して結像させる受光光学系と、を有する光学アセンブリと、
    前記光束を前記光ディスクに集光させるための対物レンズを移動可能に保持する対物レンズ駆動装置と、
    前記対物レンズ駆動装置と前記光学アセンブリとを、接着剤により固定する複数の接着固定部と、を有し、
    前記複数の接着固定部は、
    前記対物レンズの中心に対して、前記対物レンズの光軸方向に直交し互いに直交する2つの方向のそれぞれにおいて略対称に設けられている、
    光ピックアップ装置。
  2. 前記2つの方向は、前記光ディスクの半径方向および接線方向である、
    請求項1記載の光ピックアップ装置。
  3. 前記接着固定部は、前記対物レンズ駆動装置に設けられた突起部と、前記光学アセンブリに設けられた接着面とを前記接着剤により接着固定し、
    前記光学アセンブリの前記接着面は、平面であり、
    前記対物レンズ駆動装置の前記突起部は、前記接着面側に溝部を有する、
    請求項1記載の光ピックアップ装置。
  4. 前記対物レンズ駆動装置の外周部は樹脂材料から成り、前記突起部は、前記樹脂材料から成り、前記外周部と一体的に形成されている、
    請求項3記載の光ピックアップ装置。
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