JP2010080045A - 光ピックアップおよびその製造方法 - Google Patents
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Abstract
【課題】衝撃に対する信頼性の高い光ピックアップを提供する。
【解決手段】光ピックアップ10は、発光素子11、保持部材14、受光素子18および基台13を備えている。保持部材14が基台13に複合接着部17によって固定されている。複合接着部17は、保持部材14を基台13に固定するように保持部材14と基台13との間に介在している部分であって、第1接着剤によって形成された第1接着部15と、第1接着剤の硬化収縮率よりも大きい硬化収縮率を有する第2接着剤によって形成された第2接着部16とを含む。第1接着部15および第2接着部16の各々が保持部材14と基台13との間に介在しており、かつ第1接着部15の外周面の少なくとも一部を覆う形で第2接着部16が設けられている。第1接着剤の硬化収縮率と第2接着剤の硬化収縮率との差は3.0%以下である。
【選択図】図4
【解決手段】光ピックアップ10は、発光素子11、保持部材14、受光素子18および基台13を備えている。保持部材14が基台13に複合接着部17によって固定されている。複合接着部17は、保持部材14を基台13に固定するように保持部材14と基台13との間に介在している部分であって、第1接着剤によって形成された第1接着部15と、第1接着剤の硬化収縮率よりも大きい硬化収縮率を有する第2接着剤によって形成された第2接着部16とを含む。第1接着部15および第2接着部16の各々が保持部材14と基台13との間に介在しており、かつ第1接着部15の外周面の少なくとも一部を覆う形で第2接着部16が設けられている。第1接着剤の硬化収縮率と第2接着剤の硬化収縮率との差は3.0%以下である。
【選択図】図4
Description
本発明は、光ピックアップおよびその製造方法に関する。
光ピックアップは、光情報記録媒体(以下、光ディスクと称する)に情報を記録したり、光ディスクから情報を読み出したりするための装置であり、オーディオ機器、映像機器、パーソナルコンピュータ等に広く用いられている。光ピックアップの組み立てには接着剤が使用されている。例えば、特開2003−85782号公報には、次のような接着構造が記載されている。
図11は、特開2003−85782号公報に記載された接着構造の概略図である。光ピックアップの基台102には、2つのリブ115が設けられている。図示しない位置において、受光素子121はプレート111に半田付けされている。受光素子121とリブ115との間に第1接着剤131が充填され、プレート111とリブ115との間に第2接着剤132が充填されている。第1接着剤131は硬化時に生じる引っ張り力が相対的に小さいもので、第2接着剤132は硬化時に生じる引っ張り力が相対的に大きいものである。
受光素子121を光信号に対して最適な位置に調整後、第1接着剤131をリブ115と受光素子121との間に塗布し、硬化させる。その後、リブ115とプレート111との間に第2接着剤132を塗布し、硬化させる。このようにすれば、取り付け時における受光素子121の位置ずれを抑制でき、温度変化に対する信頼性も確保できる旨が特開2003−85782号公報に記載されている。
しかし、本発明者らの知見によると、図11に示す接着構造は、組み立て後に光ピックアップに与えられる可能性のある衝撃、例えば落下時の衝撃に対する信頼性を必ずしも満足しない。具体的には、光ピックアップに対して落下衝撃試験を行ったとき、接着剤131および132に割れまたはクラックが生じ、これにより受光素子121の位置が大きくずれることがある。受光素子等の光学素子の位置ずれが拡大すると、最終的には、読み取り不能および書き込み不能に陥る。
こうした事情に鑑み、本発明は、衝撃に対する信頼性の高い光ピックアップおよびその製造方法を提供することを目的とする。
すなわち、本発明は、
記録媒体に照射するべき光を生成する発光素子と、
前記記録媒体からの反射光を受光する受光素子と、
前記発光素子および前記受光素子から選ばれる少なくとも1つが取り付けられた保持部材と、
前記保持部材が固定された基台と、
前記保持部材を前記基台に固定するように前記保持部材と前記基台との間に介在している部分であって、(i)第1接着剤によって形成された第1接着部と、(ii)前記第1接着剤の硬化収縮率よりも大きく、かつ前記第1接着剤の硬化収縮率との差が3.0%以下である硬化収縮率を有する第2接着剤によって形成された第2接着部とを含み、(iii)前記第1接着部および前記第2接着部の各々が前記保持部材と前記基台との間に介在しており、かつ前記第1接着部の外周面を覆う形で前記第2接着部が設けられている、複合接着部と、
を備えた、光ピックアップを提供する。
記録媒体に照射するべき光を生成する発光素子と、
前記記録媒体からの反射光を受光する受光素子と、
前記発光素子および前記受光素子から選ばれる少なくとも1つが取り付けられた保持部材と、
前記保持部材が固定された基台と、
前記保持部材を前記基台に固定するように前記保持部材と前記基台との間に介在している部分であって、(i)第1接着剤によって形成された第1接着部と、(ii)前記第1接着剤の硬化収縮率よりも大きく、かつ前記第1接着剤の硬化収縮率との差が3.0%以下である硬化収縮率を有する第2接着剤によって形成された第2接着部とを含み、(iii)前記第1接着部および前記第2接着部の各々が前記保持部材と前記基台との間に介在しており、かつ前記第1接着部の外周面を覆う形で前記第2接着部が設けられている、複合接着部と、
を備えた、光ピックアップを提供する。
他の側面において、本発明は、
記録媒体に照射するべき光を生成する第1発光素子と、前記第1発光素子の光の中心波長とは異なる中心波長を有する光を生成する第2発光素子と、前記記録媒体からの反射光を受光する受光素子とを有し、前記第1発光素子が保持部材を介して前記基台に固定されている光ピックアップの製造方法であって、
前記第2発光素子を前記基台に取り付ける工程と、
前記第2発光素子から出射した光を前記記録媒体で反射させ、反射光が前記受光素子の所定の最適位置に入射するように、前記受光素子の位置を調整する工程と、
前記受光素子の位置の調整後、前記基台に対する前記受光素子の位置を確定させる工程と、
前記受光素子の位置の確定後、前記第1発光素子から出射した光を前記記録媒体で反射させ、反射光が前記受光素子の前記最適位置に入射するように、前記第1発光素子が前記保持部材に取り付けられた状態で前記第1発光素子の位置を3次元方向に関して調整する工程と、
前記第1発光素子の位置の調整後、前記保持部材を前記基台に固定するための第1接着部が形成されるように、第1接着剤を前記保持部材と前記基台との間に塗布し、硬化させる工程と、
前記第1接着部の外周面を覆いつつ前記保持部材と前記基台との間に介在する第2接着部が形成されるように、前記第1接着剤の硬化収縮率よりも大きく、かつ前記第1接着剤の硬化収縮率との差が3.0%以下である硬化収縮率を有する第2接着剤を前記保持部材と前記基台との間に塗布し、硬化させる工程と、
を含む、光ピックアップの製造方法を提供する。
記録媒体に照射するべき光を生成する第1発光素子と、前記第1発光素子の光の中心波長とは異なる中心波長を有する光を生成する第2発光素子と、前記記録媒体からの反射光を受光する受光素子とを有し、前記第1発光素子が保持部材を介して前記基台に固定されている光ピックアップの製造方法であって、
前記第2発光素子を前記基台に取り付ける工程と、
前記第2発光素子から出射した光を前記記録媒体で反射させ、反射光が前記受光素子の所定の最適位置に入射するように、前記受光素子の位置を調整する工程と、
前記受光素子の位置の調整後、前記基台に対する前記受光素子の位置を確定させる工程と、
前記受光素子の位置の確定後、前記第1発光素子から出射した光を前記記録媒体で反射させ、反射光が前記受光素子の前記最適位置に入射するように、前記第1発光素子が前記保持部材に取り付けられた状態で前記第1発光素子の位置を3次元方向に関して調整する工程と、
前記第1発光素子の位置の調整後、前記保持部材を前記基台に固定するための第1接着部が形成されるように、第1接着剤を前記保持部材と前記基台との間に塗布し、硬化させる工程と、
前記第1接着部の外周面を覆いつつ前記保持部材と前記基台との間に介在する第2接着部が形成されるように、前記第1接着剤の硬化収縮率よりも大きく、かつ前記第1接着剤の硬化収縮率との差が3.0%以下である硬化収縮率を有する第2接着剤を前記保持部材と前記基台との間に塗布し、硬化させる工程と、
を含む、光ピックアップの製造方法を提供する。
本発明によれば、相対的に小さい硬化収縮率を有する第1接着剤で第1接着部が形成され、相対的に大きい硬化収縮率を有する第2接着剤で第2接着部が形成されている。第2接着部は、第1接着部を覆う形で設けられている。このような複合接着部によると、光ピックアップに衝撃を与えたとき、第2接着部によって第1接着部に加わるストレスが緩和され、発光素子および/または受光素子の位置ずれを防止ないし抑制できる。したがって、本発明によれば、衝撃に対する信頼性の高い光ピックアップを提供できる。ただし、第1接着剤の硬化収縮率と第2接着剤の硬化収縮率との差が大きすぎると、上記効果を十分に得ることが難しい点に留意するべきである。また、本発明によれば、比較的簡単な構成で光学素子を基台に取り付けることができる。このことは、光ピックアップの小型化ないし薄型化にとっても好都合である。
図1は、本発明の一実施形態に係る光ピックアップの斜視図であり、図2はそのブロック図であり、図3はその分解斜視図であり、図4はその要部の拡大平面図である。
図2に示すように、光ピックアップ10は、第1発光素子11、第2発光素子12、受光素子18および光学経路20を備えている。光学経路20は、レンズ23、ミラー25、プリズム37、コリメートレンズ27、第1立ち上げミラー29、第2立ち上げミラー31、第1対物レンズ33および第2対物レンズ35によって構成されている。
第1発光素子11および第2発光素子12は、光ディスクに照射するべき光を生成する。第2発光素子12は、第1発光素子11によって生成される光の中心波長とは異なる中心波長を有する光を生成する。第1発光素子11は、例えば、790nmおよび660nmの中心波長を有する近赤外/赤色レーザーダイオードであり、コンパクトディスクおよびデジタルバーサタイルディスクの記録および再生に用いられる。第2発光素子12は、例えば、405nmの中心波長を有する青色レーザーダイオードであり、ブルーレイディスクの記録および再生に用いられる。
受光素子18は、光ディスクからの反射光を受光するとともに、光信号を電気信号に変換する。光学経路20は、発光素子11および12から出射された光を光ディスクに導くとともに、反射光を受光素子18に導く。図2中に破線で示すように、例えば、第1発光素子11から出射された光は、ミラー25およびコリメートレンズ27を通過し、第1立ち上げミラー29に到達する。第1立ち上げミラー29によって光の進行方向が変えられる。光は、対物レンズ33を通過し、光ディスク(図示せず)の記録面に照射される。記録面からの反射光は、往路と逆向きに進み、受光素子18に到達する。
本実施形態の光ピックアップ10は、発光素子と対物レンズをそれぞれ2つ備えているが、発光素子および対物レンズをそれぞれ1つのみ備えていてもよい。
図1に示すように、光ピックアップ10は扁平な箱の形をした基台13をさらに備えている。図1には表されていないが、基台13の中に第2発光素子12および光学経路20が設けられている。対物レンズ33および35が光ディスクの記録面を走査しうるように、サーボ系(図示省略)によって基台13が動かされる。第1発光素子11は、基台13に接着剤で固定された保持部材14に取り付けられている。つまり、保持部材14を介して、基台13に第1発光素子11が固定されている。図3に示すように、保持部材14は、第1発光素子11を収容できる箱の形状を有している。
受光素子18は、基台13に接着剤で固定された保持部材19に取り付けられている。すなわち、第1発光素子11と第2発光素子12とに共用できるように、第1発光素子11とは別の位置において、受光素子18が保持部材19を介して基台13に固定されている。受光素子18を2つの発光素子11および12に共用することは、部品点数の増加防止および光ピックアップ10の小型化に貢献する。なお、受光素子18を基台13に直接固定することも可能である。
図3および図4に示すように、基台13と保持部材14との間には、保持部材14を基台13に固定するための複合接着部17が保持部材14の周囲の複数箇所(本実施形態では2箇所)に設けられている。具体的に、複合接着部17は、第1接着部15と第2接着部16とで構成されている。第1接着部15および第2接着部16は、その各々が保持部材14と基台13との間に介在している。第1接着部15は、第1接着剤によって形成されている。第2接着部16は、第1接着剤の硬化収縮率よりも大きい硬化収縮率を有する第2接着剤によって形成されている。図5Aに示すように、第2接着部16は、第1接着部15の外周面の一部を覆う形で設けられている。
複合接着部17によると、光ピックアップ10に衝撃を与えたとき、第2接着部16によって第1接着部15に加わるストレスを緩和できる。これにより、基台13に対する第1発光素子11の位置ずれを防止ないし抑制できる。第1接着部15を形成している第1接着剤は相対的に小さい硬化収縮率を有しているので、初期の位置ずれ(組み立て時の位置ずれ)を抑制するのに好適なものである。また、熱衝撃試験等の環境試験を行った場合に、第1接着部15によって位置ずれを抑制できる。なお、第2接着剤の硬化収縮率が第1接着剤の硬化収縮率に比べて大きすぎると上述の効果を得にくくなる点に留意するべきである。具体的には、第1接着剤の硬化収縮率と第2接着剤の硬化収縮率との差は3.0%以下であることが好ましい。
第1接着部15に用いられた第1接着剤の具体例はエポキシ系接着剤である。第2接着部16に用いられた第2接着剤の具体例はアクリル系接着剤である。エポキシ系接着剤は、比較的小さい硬化収縮率を有しているので、第1接着剤として好適である。アクリル系接着剤は、比較的大きい硬化収縮率を有しているので、第2接着剤として好適である。また、第1および第2接着剤は、典型的には、紫外線硬化特性を有している。ただし、熱硬化特性を有する接着剤の使用も可能である。
具体的に、第1接着剤は、2.0%以下の範囲の硬化収縮率を有していることが好ましい。第2接着剤は、2.0%より大きく4.0%未満の範囲の硬化収縮率を有していることが好ましい。このような第1および第2接着剤を組み合わせて形成された複合接着部17によれば、光ピックアップ10に衝撃を与えたときに第1接着部15に加わるストレスを第2接着部16によって十分に緩和でき、これにより、第1発光素子11の位置ずれを十分に抑制できる。
なお、「硬化収縮率」は、次のような方法によって測定できる。まず、JIS K6833に規定された比重カップ法で硬化前の接着剤の比重Sg1を測定する。他方、適正条件で硬化した接着剤(試験片)の空気中での質量WA(g)を測定する。適正条件とは、対象接着剤の推奨硬化条件である。質量WAの測定後、JIS K6911に基づき、その試験片の蒸留水中での質量WB(g)を測定する。下記式に基づき、質量WAおよびWBから試験片の比重Sg2を算出し、比重Sg1およびSg2から硬化収縮率ΔV(%)を算出する。なお、試験は、標準状態(25℃)の室内で行い、蒸留水、接着剤および試験片は、試験前に標準状態(25℃)で安定させておく。
Sg2=WA/(WA−WB)
ΔV=100×{(1/Sg1)−(1/Sg2)}/(1/Sg1)
=100×(Sg2−Sg1)/Sg2
ΔV=100×{(1/Sg1)−(1/Sg2)}/(1/Sg1)
=100×(Sg2−Sg1)/Sg2
図4および図5Aに示すように、第2接着部16は第1接着部15の外周面の上半分を覆っている。詳細には、第1発光素子11からの光の出射方向に垂直な所定方向から複合接着部17を平面視したときに、第1接着部15の上面を覆い、かつ第1接着部15の一方の側面から他方の側面へとまわりこむ範囲にわたって、第2接着部16が設けられている。第2接着部16がこのような形態を有していると、光ピックアップ10に衝撃を与えたときに第1接着部15に加わるストレスを緩和する効果を十分に得られる。
本実施形態において、第2接着部16は、第1接着部15の体積よりも大きい体積を有する。この関係によれば、光ピックアップ10に衝撃を与えたときに第1接着部15に加わるストレスを緩和する効果を十分に得られる。
第2接着部16のいくつかの好適なバリエーションを挙げることができる。図5Bに示すように、例えば、第1接着部15の下半分を覆っている第2接着部16bを有する複合接着部17bが設けられていてもよい。図5Cに示すように、第1接着部15の外周面の全部を覆っている第2接着部16cを有する複合接着部17cが設けられていてもよい。図5Dに示すように、第1接着部15の上半分を覆っている第2接着部16と下半分を覆っている第2接着部16bとを有する複合接着部17dが設けられていてもよい。図5Aおよび5Bに示す複合接着部17および17bは、光ピックアップ10の製造工程の複雑化を防ぐのに有利である。図5Cおよび5Dに示す複合接着部17cおよび17dは、衝撃および環境変化に対する信頼性をより高めるのに有利である。
本実施形態では、保持部材14が基台13に直接接触していない。基台13に対する保持部材14の位置決めは、複合接着部17のみによってなされている。図1、3および4に示すように、発光素子11または12からの光の出射方向に平行な方向をz方向、受光素子18への光の入射方向に平行な方向をx方向、x方向およびz方向に垂直な方向をy方向と定義する。基台13は、y方向、すなわち、対物レンズ33および35を通過する光の進行方向と平行な方向に貫通したくり抜き凹部13tを有する。くり抜き凹部13tは、基台13の枠状の部分として形成されている。このくり抜き凹部13tに、保持部材14および保持部材14に取り付けられた第1発光素子11が配置されている。平面視で保持部材14の全部がくり抜き凹部13tの内側に収まっている。保持部材14の外周面と、くり抜き凹部13tの内周面との間には、複合接着部17を除けば、保持部材14の全周囲を取り囲む形ですき間SHが形成されている。このような構成によれば、第1発光素子11を保持部材14に取り付けた状態で、第1発光素子11の位置および姿勢をxyzの全方向に関して容易に調整できる。
図11に示す従来の光ピックアップによると、保持部材としてのプレート111と、プレート111を接着剤で基台102に固定するためのリブ115が必要である。これに対し、本実施形態によれば、そのようなリブ115が本質的に不要なので、光ピックアップ10の小型化ないし薄型化にも有利である。また、本実施形態によれば、いわゆる「ゆりかご調整」が不要なので、光ピックアップ10を薄型化しやすい。「ゆりかご調整」とは、保持部材および基台に、それぞれ、球面座および球面受けを設け、球面受けに球面座が接するように保持部材を基台に載せ、その状態で保持部材をゆりかごのように動かして光学素子の光分布を調整する技術のことである。
次に、図1〜4に示す光ピックアップの製造方法(組み立て方法)を説明する。図6の工程図に示すように、レンズおよびミラー等の光学部品を基台13の内部の所定位置に配置し、基台13の内部に光学経路20を形成する(ステップS1)。次に、第2発光素子12を基台13に取り付ける(ステップS2)。第2発光素子12は、基台13に直接固定されることもあるし、別途準備した保持部材を介して基台13に固定されることもある。次に、第2発光素子12を用いて受光素子18の位置調整を行う(ステップS3)。具体的には、第2発光素子12から出射した光を光ディスクで反射させ、反射光が受光素子18の所定の最適位置に入射するように、基台13に対する受光素子18の位置を調整する。詳細には、受光素子18の出力から得られるフォトダイオード信号バランス(以下、PDバランスと称する)が極力ゼロに近い値を示す位置に受光素子18を設置する。なお、PDバランスの詳細については後述する。
受光素子18の位置調整は、受光素子18を保持部材19に取り付けた状態で行ってもよい。受光素子18の位置調整は、本実施形態では、基本的には2次元での調整(yx平面での調整)となる。受光素子18の位置を調整した後、保持部材19を基台13に接着する。これにより、基台13に対する受光素子18の位置を確定させる(ステップS4)。なお、第1発光素子11および保持部材14に適用された構成を受光素子18および保持部材19に適用すれば、受光素子18の位置を3次元方向に関して調整可能となる。
次に、第1発光素子11および保持部材14を基台13に固定するための複合接着部17を形成する。具体的には、第1発光素子11から出射した光を光ディスクで反射させ、反射光が受光素子18の最適位置に入射するように、第1発光素子11の位置を第1発光素子11が保持部材14に取り付けられた状態で3次元方向に関して調整する(ステップS5)。本実施形態では、保持部材14と基台13とが直接接触していないので、保持部材14の位置を空中で調整できる。すなわち、第1発光素子11の位置を光軸方向にも調整可能である。第1発光素子11の位置を光軸方向に調整できない場合、光ディスクの記録時ないし再生時に得られるRF信号および/またはトラッキングエラー信号の最適なフォーカス点(信号振幅が最大となる点)が、フォーカスエラー信号にとっての最適なフォーカス点(電気オフセットがゼロとなる点)からずれる可能性が高まる。ずれが大きくなると、フォーカス引き込みが困難となる。本実施形態によれば、第1発光素子11の位置を光軸方向にも調整することで、こうした問題を回避できる。
第1発光素子11の位置を調整した後、保持部材14を基台13に固定するための第1接着部15が形成されるように、相対的に小さい硬化収縮率を有する第1接着剤を保持部材14と基台13との間に塗布する(ステップS6)。具体的には、ディスペンサを用い、所定量の第1接着剤をすき間SHの所定箇所に充填する。その後、第1接着剤に紫外線を照射して硬化させる(ステップS7)。第1接着部15の形成後、第1発光素子11の位置を仮決めするためのジグを取り外す。さらに、第1接着部15の外周面を覆いつつ保持部材14と基台13との間に介在する第2接着部16が形成されるように、相対的に大きい硬化収縮率を有する第2接着剤を保持部材14と基台13との間に塗布する(ステップS8)。第2接着剤についても、ディスペンサを用いて所定量をすき間SHに充填する。その後、第2接着剤に紫外線を照射して硬化させる(ステップS9)。これにより、複合接着部17を有する光ピックアップ10が得られる。
発光素子および受光素子の位置調整の必要性について説明する。光ピックアップの光学的性能、例えば、ジッター等の信号品質、制御のためのサーボ信号品質、記録/再生を安定させるための光学収差といった光スポット品質を満足するために、光学的に最適な位置に発光素子および受光素子を固定する必要がある。近年の光ディスクの記録密度の向上により、要求される固定精度は年々厳しくなっている。具体的には、発光素子または受光素子の位置が最適な位置から僅か数μm動くだけで、信号特性の劣化および光学的性能の悪化を招く。そのため、衝撃および環境変化に対して高い信頼性を確保できる接着方法を適用する必要がある。
通常、受光素子への入射光の位置ずれの許容範囲は、サーボ制御の限界までである。サーボ制御の限界とは、PDバランスがある値に達したときに、光ピックアップが制御不能(光ディスクへの追随不能、書き込み不能、読み取り不能)に陥ることをいう。「PDバランス」とは、光ピックアップの分野でしばしば用いられる値である。図7Aに示すように、例えば受光素子18が4チャネルのものである場合を想定する。光ディスクからの反射光を受光素子18に入射させると、A〜Dの領域別に4つの出力Va、Vb、VcおよびVdが得られる。PDバランスは、これらの出力Va〜Vdを用いて、下記式(1)および(2)によって定義される。
(式1)
(PDバランスR)=100×{(Va+Vb)−(Vc+Vd)}/(Va+Vb+Vc+Vd)
(PDバランスR)=100×{(Va+Vb)−(Vc+Vd)}/(Va+Vb+Vc+Vd)
(式2)
(PDバランスT)=100×{(Va+Vd)−(Vb+Vc)}/(Va+Vb+Vc+Vd)
(PDバランスT)=100×{(Va+Vd)−(Vb+Vc)}/(Va+Vb+Vc+Vd)
「PDバランスR」は、光ディスクの半径方向に関する光スポットのPDバランスを示している。「PDバランスT」は、光ディスクの接線方向に関する光スポットのPDバランスを示している。単に「PDバランス」と言う場合には、下記式(3)から求めた値を意味する。
(式3)
(PDバランス)={(PDバランスR)2+(PDバランスT)2}1/2
(PDバランス)={(PDバランスR)2+(PDバランスT)2}1/2
反射光が領域A〜Dに均等に照射されている場合、つまり反射光の中心が受光素子18の中心に一致している場合、Va=Vb=Vc=Vdなので、PDバランスはゼロである。この状態のときの発光素子は、最適位置に調整および固定されている。
他方、図7Bに示すように、反射光の中心が受光素子18の中心から外れている場合には、PD≠0である。例えば、Va=150mV、Vb=150mV、Vc=50mV、Vd=50mVの場合には、PDバランスは50%である。なお、光軸に垂直な平面上の光強度分布は、完全な円形ではなく、長円形のこともある。
例えば、デジタルバーサタイルディスク用の光ピックアップにおいて、許容されるPDバランスの最大値は30%程度である。30%のPDバランスは、発光素子の位置ずれ量に換算して約7μmに相当する。初期(組み立て直後)のPDバランスのバラつきを約3μmと仮定すると、落下衝撃等の信頼性に割り振ることができる位置ずれ量は、約4μmと非常に厳しい。
本実施形態の光ピックアップ10によると、落下等により衝撃が与えられたとしても、第1接着部15に加わるストレスを緩和する作用が第2接着部16によって発揮される。そのため、第1発光素子11の位置ずれ(光軸ずれ)を大幅に低減できる。また、第1接着部15を形成している第1接着剤として、硬化収縮率が比較的小さいものを使用することにより、接着剤の硬化収縮に起因した初期の位置ずれも抑制できる。
(第1変形例)
図8は、第1変形例に係る光ピックアップの要部の平面図である。以下、先に説明した実施形態と同じ要素には同一符号を付し、その説明を省略する。本変形例では、保持部材14が、第1発光素子11と接している第1部分14aと、第1発光素子11に接していない第2部分14bとで構成されている。第2部分14bと基台13との間に複合接着部17が設けられ、これにより保持部材14が基台13に固定されている。このように、保持部材14を本変形例のように複数の部品で構成することも可能である。
図8は、第1変形例に係る光ピックアップの要部の平面図である。以下、先に説明した実施形態と同じ要素には同一符号を付し、その説明を省略する。本変形例では、保持部材14が、第1発光素子11と接している第1部分14aと、第1発光素子11に接していない第2部分14bとで構成されている。第2部分14bと基台13との間に複合接着部17が設けられ、これにより保持部材14が基台13に固定されている。このように、保持部材14を本変形例のように複数の部品で構成することも可能である。
(第2変形例)
図9は、第2変形例に係る光ピックアップの要部の平面図である。本変形例では、素子ユニット30が保持部材14に取り付けられている。素子ユニット30は、第1発光素子11、プリズム39および受光素子18で構成されている。すなわち、第1発光素子11に加え、受光素子18およびプリズム39が保持部材14に取り付けられている。第1発光素子11からの光は、プリズム39を透過して光ディスクに導かれる。光ディスクからの反射光は、受光素子18に導かれるようにプリズム39で曲げられる。なお、本変形例から理解できるように、保持部材14に受光素子18のみが取り付けられていてもよい。
図9は、第2変形例に係る光ピックアップの要部の平面図である。本変形例では、素子ユニット30が保持部材14に取り付けられている。素子ユニット30は、第1発光素子11、プリズム39および受光素子18で構成されている。すなわち、第1発光素子11に加え、受光素子18およびプリズム39が保持部材14に取り付けられている。第1発光素子11からの光は、プリズム39を透過して光ディスクに導かれる。光ディスクからの反射光は、受光素子18に導かれるようにプリズム39で曲げられる。なお、本変形例から理解できるように、保持部材14に受光素子18のみが取り付けられていてもよい。
(第3変形例)
図10に示すように、本変形例では、複合接着部17が保持部材14の周囲の4箇所に設けられている。複合接着部17は、本変形例および先に説明した実施形態(図1参照)のように、複数箇所に設けられていることが好ましい。ただし、場合によっては、1箇所にのみ複合接着部17が設けられていることもある。製造コストの高騰、生産性の低下等の問題を引き起こさないのであれば、適切な数の複合接着部17を設けることによって固定強度を高めることができる。なお、複合接着部17と、1種類の接着剤のみを用いて形成した他の接着部との組み合わせにより、保持部材14を基台13に固定してもよい。
図10に示すように、本変形例では、複合接着部17が保持部材14の周囲の4箇所に設けられている。複合接着部17は、本変形例および先に説明した実施形態(図1参照)のように、複数箇所に設けられていることが好ましい。ただし、場合によっては、1箇所にのみ複合接着部17が設けられていることもある。製造コストの高騰、生産性の低下等の問題を引き起こさないのであれば、適切な数の複合接着部17を設けることによって固定強度を高めることができる。なお、複合接着部17と、1種類の接着剤のみを用いて形成した他の接着部との組み合わせにより、保持部材14を基台13に固定してもよい。
本発明の効果を確かめるために以下の実験を行った。まず、図6を参照して説明した方法に従って、図1〜4を参照して説明した構造を有する光ピックアップを作製した。第1および第2接着剤として、表1に示す6種類の接着剤を用いた。表1中に示す硬化収縮率、弾性率および硬度は、全て室温での測定値である。
表1中の「硬度」の項目における「タイプA」および「タイプD」は、それぞれ、日本工業規格JIS K6253(加硫ゴムおよび熱可塑性ゴムの硬さ試験)に規定されたタイプAデュロメータを用いて測定した値(いわゆるショアA)と、タイプDデュロメータを用いて測定した値(いわゆるショアD)とを表している。なお、「タイプA」および「タイプD」は、それぞれ、米国材料試験協会ASTM D2240(ゴム特性・デュロメータ硬さ試験方法)に規定されたタイプAデュロメータおよびタイプDデュロメータによる測定値に対応している。なお、各接着剤の硬度は、硬化後の硬度を意味する。
第1接着剤として接着剤A、B、CおよびDを使用し、第2接着剤として接着剤D、EおよびFを使用し、16個の光ピックアップを作製した。第1接着剤の使用量は1箇所あたり2.4mg、第2接着剤の使用量は1箇所あたり3.6mgとした。体積に換算して、第2接着剤を第1接着剤よりも多く使用した。第1接着剤に500mW/cm2の紫外線を20秒間照射して硬化させた。同様に、第2接着剤に500mW/cm2の紫外線を12秒間照射して硬化させた。
次に、第1発光素子に通電して、作製した光ピックアップのPDバランス(初期PDバランス)を測定した。
次に、作製した光ピックアップに対して落下衝撃試験を実施した。「落下衝撃試験」とは、国際電気標準会議IEC68−2−27に準拠した日本工業規格JIS C 0041−87(1995)(現JIS C 60068−2−27)に規定された試験である。具体的には、光ピックアップをホルダに固定し、7850m/s2の加速度で落下衝撃を与えた。光ピックアップの向きを変えながら、6方向から落下衝撃を与えた。
落下衝撃試験を経た光ピックアップのPDバランスを測定した。落下衝撃試験前後のPDバランスの変化量を表2に示す。なお、表2中にかっこ書きで第1接着剤の硬化収縮率と第2接着剤の硬化収縮率との差を併せて記す。
先に説明したように、落下衝撃等の信頼性に割り振ることができる第1発光素子の位置ずれ量、つまり組み立て後に許容される第1発光素子の位置ずれ量は約4μmである。4μmの位置ずれ量は、PDバランスの変化量に換算して17%に相当する。
PDバランスの変化量が17%を超える組み合わせ、すなわち、接着剤Dと接着剤Dとの組み合わせ、接着剤Aと接着剤Fとの組み合わせ、および、接着剤Bと接着剤Fとの組み合わせは衝撃に対する信頼性を十分に得られたとは言い難い。接着剤Dと接着剤Dとの組み合わせは、同じ種類の接着剤を用いたため、ストレスを緩和する効果が十分得られなかったと考えられる。確認のため、接着剤Bと接着剤Bとの組み合わせで光ピックアップの組み立てを行い、同じ落下衝撃試験を行ったところ、PDバランスの変化量は18.1%と芳しくなかった。また、接着剤Aと接着剤Fとの組み合わせ、および、接着剤Bと接着剤Fとの組み合わせは、硬化収縮率の差が大きすぎるため、ストレスを緩和する効果が十分得られなかったと考えられる。
さらに、2回に分けて塗布する方法に代えて、6.0mgの接着剤Bの1回塗りにより、光ピックアップの組み立てを行い、同じ落下衝撃試験を行ったところ、試験後のPDバランスは測定不能であった(50%以上)。
表2に示すように、接着剤Aと接着剤Eとの組み合わせ、接着剤Bと接着剤Cとの組み合わせ、接着剤Cと接着剤Eとの組み合わせは、PDバランスの変化量が5%以下と特に優れていた。表1に示すように、接着剤A〜Cはエポキシ系接着剤であり、それぞれ、1.2%、1.5%および2.0%の硬化収縮率を有していた。接着剤Eはアクリル系接着剤であり、3.8%の硬化収縮率を有していた。第1接着剤が2.0%以下の硬化収縮率を有し、第2接着剤が4.0%程度の硬化収縮率を有している場合に、PDバランスの変化量を大幅に抑制できた。第2接着剤の硬化収縮率としては、2.0%よりも大きく4.0%未満の範囲が好適であると考えられる。第1接着剤の硬化後の硬度(ショアD)の好ましい範囲は、例えば80〜84であり、第2接着剤の硬化後の硬度の好ましい範囲は、例えば70〜75であろう。
本発明の光ピックアップは、光ディスクに情報を記録する装置、光ディスクから情報を読み出して再生する装置、または記録機能および再生機能の両方を備えた装置に好適である。2以上の発光素子が別々の位置に設けられているタイプ、または2以上の受光素子が別々の位置に設けられているタイプの光ピックアップにとって、本発明の技術が特に有意である。
10 光ピックアップ
11 第1発光素子
12 第2発光素子
13 基台
14 保持部材
15 第1接着部
16 第2接着部
17 複合接着部
18 受光素子
11 第1発光素子
12 第2発光素子
13 基台
14 保持部材
15 第1接着部
16 第2接着部
17 複合接着部
18 受光素子
Claims (10)
- 記録媒体に照射するべき光を生成する発光素子と、
前記記録媒体からの反射光を受光する受光素子と、
前記発光素子および前記受光素子から選ばれる少なくとも1つが取り付けられた保持部材と、
前記保持部材が固定された基台と、
前記保持部材を前記基台に固定するように前記保持部材と前記基台との間に介在している部分であって、(i)第1接着剤によって形成された第1接着部と、(ii)前記第1接着剤の硬化収縮率よりも大きく、かつ前記第1接着剤の硬化収縮率との差が3.0%以下である硬化収縮率を有する第2接着剤によって形成された第2接着部とを含み、(iii)前記第1接着部および前記第2接着部の各々が前記保持部材と前記基台との間に介在しており、かつ前記第1接着部の外周面を覆う形で前記第2接着部が設けられている、複合接着部と、
を備えた、光ピックアップ。 - 前記第1接着剤がエポキシ系接着剤であり、前記第2接着剤がアクリル系接着剤である、請求項1に記載の光ピックアップ。
- 前記第1接着剤の硬化収縮率が2.0%以下の範囲にあり、
前記第2接着剤の硬化収縮率が2.0%より大きく4.0%未満の範囲にある、請求項1または2に記載の光ピックアップ。 - 前記発光素子からの光の出射方向に垂直な所定方向から前記複合接着部を平面視したときに、前記第1接着部の上面を覆い、かつ前記第1接着部の一方の側面から他方の側面へとまわりこむ範囲にわたって前記第2接着部が設けられている、請求項1〜3のいずれか1項に記載の光ピックアップ。
- 前記第2接着部が、前記第1接着部の体積よりも大きい体積を有する、請求項1〜4のいずれか1項に記載の光ピックアップ。
- 前記保持部材が前記基台に直接接触しておらず、
前記複合接着部のみによって前記基台に対する前記保持部材の位置決めがなされている、請求項1〜5のいずれか1項に記載の光ピックアップ。 - 前記発光素子からの光の出射方向に平行な方向をz方向、前記受光素子への光の入射方向に平行な方向をx方向、前記x方向および前記z方向に垂直な方向をy方向と定義したとき、
前記基台は前記y方向に貫通しているくり抜き凹部を有し、
前記くり抜き凹部に、前記保持部材および前記保持部材に取り付けられた前記発光素子が配置されているとともに、平面視で前記保持部材の全部が前記くり抜き凹部の内側に収まっている、請求項6に記載の光ピックアップ。 - 前記発光素子によって生成される光の中心波長とは異なる中心波長を有する光を生成する第2発光素子をさらに備え、
前記保持部材に第1発光素子としての前記発光素子が取り付けられており、
前記第1発光素子と前記第2発光素子とに共用できるように、前記第1発光素子とは別の位置において、前記受光素子が前記基台に直接または他部材を介して固定されている、請求項1〜7のいずれか1項に記載の光ピックアップ。 - 記録媒体に照射するべき光を生成する第1発光素子と、前記第1発光素子の光の中心波長とは異なる中心波長を有する光を生成する第2発光素子と、前記記録媒体からの反射光を受光する受光素子とを有し、前記第1発光素子が保持部材を介して前記基台に固定されている光ピックアップの製造方法であって、
前記第2発光素子を前記基台に取り付ける工程と、
前記第2発光素子から出射した光を前記記録媒体で反射させ、反射光が前記受光素子の所定の最適位置に入射するように、前記受光素子の位置を調整する工程と、
前記受光素子の位置の調整後、前記基台に対する前記受光素子の位置を確定させる工程と、
前記受光素子の位置の確定後、前記第1発光素子から出射した光を前記記録媒体で反射させ、反射光が前記受光素子の前記最適位置に入射するように、前記第1発光素子が前記保持部材に取り付けられた状態で前記第1発光素子の位置を3次元方向に関して調整する工程と、
前記第1発光素子の位置の調整後、前記保持部材を前記基台に固定するための第1接着部が形成されるように、第1接着剤を前記保持部材と前記基台との間に塗布し、硬化させる工程と、
前記第1接着部の外周面を覆いつつ前記保持部材と前記基台との間に介在する第2接着部が形成されるように、前記第1接着剤の硬化収縮率よりも大きく、かつ前記第1接着剤の硬化収縮率との差が3.0%以下である硬化収縮率を有する第2接着剤を前記保持部材と前記基台との間に塗布し、硬化させる工程と、
を含む、光ピックアップの製造方法。 - 前記第1発光素子が近赤外/赤色レーザーダイオードであり、
前記第2発光素子が青色レーザーダイオードである、請求項9に記載の光ピックアップの製造方法。
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