JP2011203475A - レンズ駆動装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】レンズのストロークを確保しつつ、光軸方向で薄型化することが可能なレンズ駆動装置を提供する。
【解決手段】レンズ駆動装置1は、可動体2に固定される駆動用コイル16と、光軸方向の両端面が互いに異なる磁極となるように着磁され、固定体3に固定される駆動用磁石15とを備えている。固定体3は、その外周面を構成する略筒状の外周側磁性部材10bと、駆動用磁石15の一端面が固定される端面側磁性部材10aとを備えている。レンズ駆動装置1では、駆動用磁石15、端面側磁性部材10aおよび外周側磁性部材10bを通過するとともに、駆動用磁石15の他端面から外周側磁性部材10bの内周面に向かって回り込む磁界が形成されており、駆動用コイル16は、駆動用磁石15の他端面側と外周側磁性部材10bの内周面との間に配置されている。
【選択図】図2

Description

本発明は、携帯電話等に搭載される比較的小型のカメラで使用されるレンズ駆動装置に関する。
従来、携帯電話等に搭載されるカメラの撮影用レンズを駆動するレンズ駆動装置として、複数のレンズを保持して光軸方向に移動するレンズホルダと、レンズホルダを光軸方向へ駆動するための駆動機構部とを備えるレンズ駆動装置が知られている(たとえば、特許文献1参照)。この特許文献1に記載のレンズ駆動装置では、正方形状に巻回された駆動用コイルがレンズホルダの外周側に固定されており、光軸方向の両側から駆動用コイルを挟むように、2個の駆動用磁石が配置されている。
特開2009−198948号公報
近年、携帯電話等に搭載されるカメラの市場では、カメラの薄型化の要求が一段と高まっており、そのため、カメラに使用されるレンズ駆動装置の薄型化の要求も一段と高まっている。しかしながら、特許文献1に記載のレンズ駆動装置では、レンズホルダに固定される駆動用コイルを光軸方向の両側から挟むように2個の駆動用磁石が配置されているため、装置を薄型化していくと、光軸方向における2個の駆動用磁石間の隙間が狭くなる。したがって、このレンズ駆動装置では、装置を薄型化していくと、レンズのストロークを確保することが困難になる。
そこで、本発明の課題は、レンズのストロークを確保しつつ、光軸方向で薄型化することが可能なレンズ駆動装置を提供することにある。
上記の課題を解決するため、本発明のレンズ駆動装置は、レンズを保持しレンズの光軸方向へ移動可能な可動体と、可動体を光軸方向へ移動可能に保持する固定体と、可動体を光軸方向へ駆動するための駆動機構とを備え、駆動機構は、可動体に固定される駆動用コイルと、略柱状または略板状に形成され固定体に固定される複数の駆動用磁石とを備え、駆動用磁石は、光軸方向における一端面の磁極と他端面の磁極とが異なるように着磁され、固定体は、磁性材料で形成され固定体の外周面を構成する略筒状の外周側磁性部材と、磁性材料で形成され駆動用磁石の一端面が固定される端面側磁性部材とを備え、外周側磁性部材の内周面と駆動用磁石の側面とは、所定の隙間をあけて対向配置され、外周側磁性部材と端面側磁性部材と駆動用磁石とは、駆動用磁石、端面側磁性部材および外周側磁性部材を通過するとともに、外周側磁性部材の内周面から駆動用磁石の他端面に向かって、または、駆動用磁石の他端面から外周側磁性部材の内周面に向かって回り込む磁界が形成されるように配置され、駆動用コイルは、駆動用磁石の他端面側と外周側磁性部材の内周面との間に配置されていることを特徴とする。
本発明のレンズ駆動装置では、固定体の外周面を構成する略筒状の外周側磁性部材の内周面と、略柱状または略板状に形成される駆動用磁石の側面とは、所定の隙間をあけて対向配置されており、駆動用コイルは、光軸方向における駆動用磁石の他端面側と外周側磁性部材の内周面との間に配置されている。そのため、可動体を光軸方向へ移動させても、駆動用磁石と駆動用コイルとが干渉しない。したがって、レンズ駆動装置を光軸方向で薄型化しても、光軸方向における可動体のストローク(すなわち、光軸方向におけるレンズのストローク)を確保することが可能になる。すなわち、本発明では、レンズのストロークを確保しつつ、レンズ駆動装置を薄型化することが可能になる。
本発明において、外周側磁性部材と端面側磁性部材とは、一体で形成されていることが好ましい。この場合には、たとえば、固定体は、端面側磁性部材を底部とし、外周側磁性部材を筒部として一体で形成される略有底筒状のカバー部材を備え、端面側磁性部材は、レンズ駆動装置の被写体側の端面を構成している。このように構成すると、端面側磁性部材と外周側磁性部材との間での磁束の漏れを防止することができる。したがって、駆動用磁石の他端面側と外周側磁性部材の内周面との間に配置される駆動用コイルを通過する磁束の密度を高めることが可能になる。その結果、駆動用磁石や駆動用コイルを薄型化しても、駆動機構の駆動力を確保することが可能になり、レンズ駆動装置をより薄型化することが可能になる。
本発明において、端面側磁性部材の端面は、外周側磁性部材の内周面に当接していることが好ましい。このように構成すると、端面側磁性部材と外周側磁性部材との間での磁束の漏れを抑制することができ、駆動用コイルを通過する磁束の密度を高めることが可能になる。したがって、駆動用磁石や駆動用コイルを薄型化しても、駆動機構の駆動力を確保することが可能になる。
本発明において、対向配置される外周側磁性部材の内周面と駆動用磁石の側面とは、略平行になっていることが好ましい。このように構成すると、駆動用磁石が発生させる磁力線の向きが、駆動用磁石の他端面から外周側磁性部材の内周面へ向かう方向、または、外周側磁性部材の内周面から駆動用磁石の他端面へ向かう方向へ向きやすくなり、駆動用コイルを通過する磁束の密度を高めることが可能になる。したがって、駆動用磁石や駆動用コイルを薄型化しても、駆動機構の駆動力を確保することが可能になる。
本発明において、駆動用磁石の他端面には、磁性材料で形成される第2端面側磁性部材が固定され、磁界は、外周側磁性部材の内周面から第2端面側磁性部材を介して駆動用磁石の他端面に向かって回り込む、または、駆動用磁石の他端面から第2端面側磁性部材を介して外周側磁性部材の内周面に向かって回り込むことが好ましい。本願発明者の検討によると、駆動用磁石の他端面に第2端面側磁性部材が固定されていると、第2端面側磁性部材に磁束を集中させることが可能になる。したがって、このように構成すると、駆動用コイルを通過する磁束の密度を高めることが可能になる。
本発明において、光軸方向から見たときの駆動用磁石の形状と、光軸方向から見たときの第2端面側磁性部材の形状とが略同形状となっていることが好ましい。本願発明者の検討によると、光軸方向から見たときの駆動用磁石の形状と、光軸方向から見たときの第2端面側磁性部材の形状とが異なっている場合と比較して、光軸方向から見たときの駆動用磁石の形状と、光軸方向から見たときの第2端面側磁性部材の形状とが略同形状となっていると、駆動用磁石が発生させる磁力線の向きが、駆動用磁石の他端面から外周側磁性部材の内周面へ向かう方向、または、外周側磁性部材の内周面から駆動用磁石の他端面へ向かう方向へ向きやすくなる。したがって、このように構成すると、駆動用コイルを通過する磁束の密度をより高めることが可能になる。
本発明において、駆動機構は、筒状に巻回され外周側磁性部材の内周面に沿って配置される1個の駆動用コイルを備えることが好ましい。このように構成すると、複数の駆動用磁石に対応するように複数の駆動用コイルが配置されている場合と比較して、レンズ駆動装置の構成を簡素化することが可能になる。また、このように構成すると、複数の駆動用コイルが配置されている場合と比較して、駆動用コイルを構成する導線の端部の処理が簡素化されるため、レンズ駆動装置の製造工程を簡素化することが可能になる。
本発明において、レンズ駆動装置は、たとえば、光軸方向から見たときの形状が略正方形状または略長方形状となるように形成され、駆動用磁石は、レンズ駆動装置の四隅のそれぞれに配置されている。この場合には、デッドスペースとなりやすいレンズ駆動装置の四隅に駆動用磁石を配置することができる。したがって、光軸方向から見たときの形状が略正方形状または略長方形状となるように形成されるレンズ駆動装置を小型化することが可能になる。
また、この場合には、駆動用磁石は、略三角柱状に形成されていることが好ましい。このように構成すると、レンズ駆動装置の四隅のスペースを小さくしても、レンズ駆動装置の四隅に駆動用磁石を配置することが可能になる。したがって、レンズ駆動装置をより小型化することが可能になる。また、このように構成すると、外周側磁性部材の内周面と駆動用磁石の側面とを略平行にすることが可能になるため、上述のように、駆動用コイルを通過する磁束の密度を高めることが可能になる。
本発明において、たとえば、レンズ駆動装置は、光軸方向から見たときの形状が略長方形状となるように形成され、駆動用磁石は、光軸方向から見たときのレンズ駆動装置の長辺に略平行な方向におけるレンズ駆動装置の両側に配置されている。この場合には、光軸方向から見たときのレンズ駆動装置の短辺に略平行な方向でレンズ駆動装置をより小型化することが可能になる。
また、この場合には、駆動用磁石は、略四角柱状に形成されていることが好ましい。このように構成すると、外周側磁性部材の内周面と駆動用磁石の側面とを略平行にすることが可能になるため、上述のように、駆動用コイルを通過する磁束の密度を高めることが可能になる。
以上のように、本発明では、レンズのストロークを確保しつつ、レンズ駆動装置を光軸方向で薄型化することが可能になる。
本発明の実施の形態にかかるレンズ駆動装置の斜視図である。 図1のE−E断面の断面図である。 図1に示すレンズ駆動装置の分解斜視図である。 図1に示すレンズ駆動装置から可動体、板バネおよびベース部材等を取り外した状態を反被写体側から示す図である。 図4のG−G断面において被写体側と反被写体側とを反転させた状態を示す断面図である。 本発明の他の実施の形態にかかる駆動用コイルの構成を説明するための図である。 本発明の他の実施の形態にかかるレンズ駆動装置の概略構成を説明するための図であり、(A)は反被写体側からレンズ駆動装置の概略構成を説明するための図、(B)は(A)のH−H断面において被写体側と反被写体側とを反転させた状態を示す断面図である。 本発明の他の実施の形態にかかるレンズ駆動装置の概略構成を反被写体側から説明するための図である。 本発明の他の実施の形態にかかるレンズ駆動装置の概略構成を説明するための図であり、(A)は反被写体側からレンズ駆動装置の概略構成を説明するための図、(B)は(A)のJ−J断面において被写体側と反被写体側とを反転させた状態を示す断面図である。 本発明の他の実施の形態にかかるレンズ駆動装置の構成を説明するための拡大部分断面図である。
以下、図面を参照しながら、本発明の実施の形態を説明する。
(レンズ駆動装置の概略構成)
図1は、本発明の実施の形態にかかるレンズ駆動装置1の斜視図である。図2は、図1のE−E断面の断面図である。図3は、図1に示すレンズ駆動装置1の分解斜視図である。なお、以下の説明では、図1等に示すように、互いに直交する3方向のそれぞれをX方向、Y方向およびZ方向とし、X方向を左右方向、Y方向を前後方向、Z方向を上下方向とする。また、図1等のZ1方向側を「上」側、Z2方向側を「下」側とする。
本形態のレンズ駆動装置1は、携帯電話、ドライブレコーダあるいは監視カメラシステム等で使用される比較的小型のカメラに搭載されるものであり、図1に示すように、全体として略四角柱状に形成されている。すなわち、レンズ駆動装置1は、撮影用のレンズの光軸Lの方向(光軸方向)から見たときの形状が略四角形状となるように形成されている。本形態では、レンズ駆動装置1は、光軸方向から見たときの形状が略正方形状となるように形成されている。また、レンズ駆動装置1の4つの側面は、左右方向または前後方向と略平行になっている。
本形態では、Z方向(上下方向)が光軸方向とほぼ一致している。また、本形態のレンズ駆動装置1が搭載されるカメラでは、下側に図示を省略する撮像素子が配置されており、上側に配置される被写体が撮影される。すなわち、本形態では、上側(Z1方向側)は被写体側(物体側)であり、下側(Z2方向側)は反被写体側(撮像素子側、像側)である。
レンズ駆動装置1は、図1、図2に示すように、撮影用のレンズを保持し光軸方向へ移動可能な可動体2と、可動体2を光軸方向へ移動可能に保持する固定体3と、可動体2を光軸方向へ駆動するための駆動機構4とを備えている。可動体2は、板バネ5、6(図2参照)を介して固定体3に移動可能に保持されている。なお、図3では、板バネ5、6の図示を省略している。
可動体2は、複数のレンズが固定されたレンズホルダ7を保持するスリーブ8を備えている。固定体3は、レンズ駆動装置1の4つの側面(外周面)を構成するカバー部材10と、レンズ駆動装置1の反被写体側の端面を構成するベース部材11とを備えている。なお、図3では、レンズホルダ7の図示を省略している。
レンズホルダ7は、段付きの略円筒状に形成されている。レンズホルダ7の内周側には、光軸方向から見たときの形状が略円形状となる複数のレンズが固定されている。スリーブ8は、たとえば、樹脂材料で形成されるとともに、略筒状に形成されている。このスリーブ8は、その内周側でレンズホルダ7を保持している。すなわち、スリーブ8の内周面にレンズホルダ7の外周面が固定されている。また、スリーブ8には、図3に示すように、上下方向に所定の間隔をあけた状態で2個の鍔部8a、8bが形成されている。鍔部8a、8bは、その外形が略正方形状となるように形成されている。また、上側に配置される鍔部8aには、駆動機構4を構成する後述の駆動用磁石15の一部が配置される配置孔8cが上下方向に貫通するように形成されている。
カバー部材10は、磁性材料で形成されるとともに、底部10aと筒部10bとを有する底付きの略四角筒状(略有底四角筒状)に形成されている。底部10aは、上側に配置されており、レンズ駆動装置1の被写体側の端面を構成している。底部10aの中心には、円形の貫通孔10cが形成されている。カバー部材10は、駆動機構4および可動体2の外周側を囲むように配置されている。
ベース部材11は、樹脂材料で形成されており、略正方形の平板状のベース部11aと、ベース部11aの四隅から上側に向かって立ち上る立上部11bとを備えている。ベース部11aの中心には、円形の貫通孔11cが形成されている。ベース部材11は、カバー部材10の下端側に取り付けられている。
板バネ5、6は、スリーブ8に固定される可動体側固定部と、ベース部材11の立上部11bに固定される固定体側固定部と、可動体側固定部と固定体側固定部とを繋ぐバネ部とから構成されている。なお、板バネ5は、後述の駆動用コイル16に電流が供給されていないときに、ベース部11aの上面に形成される基準面とスリーブ8の下端面とが当接して可動体2が所定の基準位置に配置されるように、撓んだ状態で、スリーブ8およびベース部材11に固定されている。
駆動機構4は、レンズ駆動装置1の四隅(具体的には、カバー部材10の内側の四隅)に配置される略三角柱状の4個の駆動用磁石15と、スリーブ8の外周側に巻回される1個の駆動用コイル16とを備えている。以下、この駆動機構4の詳細な構成について説明する。
(駆動機構の構成)
図4は、図1に示すレンズ駆動装置1から可動体2、板バネ5、6およびベース部材11等を取り外した状態を反被写体側から示す図である。図5は、図4のG−G断面において被写体側と反被写体側とを反転させた状態を示す断面図である。
駆動用磁石15は、上下方向から見たときの形状が略直角二等辺三角形となるように形成されており、光軸Lに略平行でかつ互いに直交する矩形状の2個の第1の側面(第1側面)15aと、光軸Lに略平行でかつ2個の第1側面15aを繋ぐ矩形状の1個の第2の側面(第2側面)15bとを備えている。
駆動用磁石15は、カバー部材10の筒部10bの内周面と第1側面15aとが略平行に、かつ、所定の隙間をあけて対向するように配置されている。すなわち、カバー部材10の内側の対角位置に配置される2個の駆動用磁石15は、第2側面15bが互いに対向するように配置されている。また、4個の駆動用磁石15は、カバー部材10の底部10aに固定されている。具体的には、4個の駆動用磁石15の上端面が、底部10aの下面に当接した状態で、底部10aの下面に接着等によって固定されている。また、4個の駆動用磁石15の上端面は、底部10aによって完全に覆われている。本形態の底部10aは、駆動用磁石15の一端面が固定される端面側磁性部材であり、筒部10bは、固定体3の外周面を構成する外周側磁性部材である。
駆動用磁石15の下端面には、磁性材料で形成された磁性部材17が固定されている。磁性部材17は、上下方向から見たときの形状が駆動用磁石15と同様の略直角二等辺三角形状となる平板状に形成されており、互いに直交する2個の第1の端面(第1端面)17aと、2個の第1端面17aを繋ぐ1個の第2の端面(第2端面)17bとを備えている。この磁性部材17は、その厚さ方向と上下方向とが略一致するように駆動用磁石15の下端面に固定されている。また、磁性部材17は、第1端面17aが駆動用磁石15の第1側面15aと同一平面状に配置され、第2端面17bが駆動用磁石15の第2側面15bと同一平面状に配置されるように、駆動用磁石15の下端面に固定されている。本形態の磁性部材17は、駆動用磁石15の他端面に固定される第2端面側磁性部材である。
駆動用磁石15は、上端面の磁極と下端面の磁極とが異なるように、上下方向で2極に着磁されている。たとえば、駆動用磁石15の上端面がS極となり、駆動用磁石15の下端面がN極となるように着磁されている。そのため、図5に示すように、レンズ駆動装置1では、カバー部材10の筒部10b、底部10a、駆動用磁石15および磁性部材17を通過するとともに、磁性部材17の下面や第1端面17aから筒部10bの内周面に向かって回り込む磁界Fが形成されている。すなわち、レンズ駆動装置1では、カバー部材10の筒部10b、底部10aおよび駆動用磁石15を通過するとともに、駆動用磁石15の下端面から磁性部材17を介して筒部10bの内周面に向かって回り込む磁界Fが形成されている。この磁界Fは、図4に示すように、筒部10bの内周面の、駆動用磁石15の第1側面15aおよび磁性部材17の第1端面17aに略平行に対向配置される部分に向かって、磁性部材17の下面や第1端面17aから回り込んでいる。なお、図5では、図示を省略しているが、駆動用磁石15の下端面と磁性部材17の上面との当接部分の近傍からも筒部10bの内周面に向かって磁界Fが回り込んでいる。
駆動用コイル16は、上下方向から見たときの形状が略正方形状となるように扁平な略四角筒状に巻回されている。上下方向における駆動用コイル16の幅は、磁性部材17の厚さよりも厚くなっている。この駆動用コイル16は、スリーブ8の外周面に固定されている。具体的には、駆動用コイル16は、スリーブ8の鍔部8a、8bの間に接着等で固定されている。
駆動用コイル16は、図4に示すように、カバー部材10の筒部10bの内周面に沿って配置されており、駆動用コイル16の四隅およびその近傍部分は、駆動用磁石15の第1側面15aおよび磁性部材17の第1端面17aとカバー部材10の筒部10bとの隙間に配置されている。また、駆動用コイル16の四隅およびその近傍部分は、図5に示すように、磁性部材17の下面や第1端面17aから筒部10bの内周面に向かって回り込む磁界Fの中に配置されている。本形態では、可動体2の可動範囲において、駆動用コイル16の内周側に磁性部材17が常に配置されるように、駆動用コイル16が配置されている。すなわち、可動体2の可動範囲において、駆動用コイル16の下端面が磁性部材17の下面よりも上側へ移動せず、かつ、駆動用コイル16の上端面が磁性部材17の上面よりも下側へ移動しないように、駆動用コイル16が配置されている。駆動用コイル16に電流が供給されると、駆動用磁石15と駆動用コイル16との作用で、可動体2が上下方向(光軸方向)へ移動する。
(本形態の主な効果)
以上説明したように、本形態では、駆動用コイル16の四隅およびその近傍部分は、駆動用磁石15の第1側面15aおよび磁性部材17の第1端面17aとカバー部材10の筒部10bとの隙間に配置されている。そのため、可動体2を光軸方向へ移動させても、駆動用磁石15と駆動用コイル16とが干渉しない。したがって、本形態では、レンズ駆動装置1を上下方向で薄型化しても、可動体2に保持されるレンズのストロークを確保することが可能になる。すなわち、本形態では、レンズのストロークを確保しつつ、レンズ駆動装置1を薄型化することが可能になる。
本形態では、駆動用磁石15の上端面が当接する底部10aは、筒部10bと一体で形成されている。そのため、底部10aと筒部10bとの間で、レンズ駆動装置1の外部への磁束が漏れるのを防止することができる。また、本形態では、駆動用磁石15の第1側面15aと筒部10bの内周面とが略平行になっている。そのため、駆動用磁石15が発生させる磁力線の向きが、磁性部材17の下面や第1端面17aから筒部10bの内周面へ向かう方向へ向きやすくなる。したがって、本形態では、磁性部材17の下面や第1端面17aから筒部10bの内周面に向かって回り込む磁束の密度(すなわち、駆動用コイル16を通過する磁束の密度)を高めることができる。その結果、本形態では、駆動用磁石15や駆動用コイル16を薄型化しても、駆動機構4の駆動力を確保することが可能になり、レンズ駆動装置1をより薄型化することが可能になる。
特に本形態では、駆動用磁石15の下端面に磁性部材17が固定されており、上下方向から見たときの駆動用磁石15の形状と磁性部材17の形状とが略同形状となっている。本願発明者の検討によると、駆動用磁石15の下端面に磁性部材17が固定されていると、磁性部材17に磁束を集中させることが可能になる。また、本願発明者の検討によると、上下方向から見たときの駆動用磁石15の形状と磁性部材17の形状とが異なっていると、駆動用磁石15が発生させる磁力線の向きが、磁性部材17の下面や第1端面17aから筒部10bの内周面へ向かう方向へ向きにくくなるが、上下方向から見たときの駆動用磁石15の形状と磁性部材17の形状とが略同形状となっていると、駆動用磁石15が発生させる磁力線の向きが、磁性部材17の下面や第1端面17aから筒部10bの内周面へ向かう方向へ向きやすくなる。したがって、本形態では、磁性部材17の下面や第1端面17aから筒部10bの内周面へ向かう磁束の密度を効果的に高めることができる。その結果、本形態では、駆動用磁石15や駆動用コイル16をより薄型化しても、駆動機構4の駆動力を確保することが可能になる。
本形態では、駆動用コイル16の四隅およびその近傍部分が、磁性部材17の下面や第1端面17aから筒部10bの内周側に向かって回り込む磁界Fの中に配置されている。そのため、ベース部材11の上面に形成される基準面とスリーブ8の下端面とが当接している基準位置から可動体2が上方向へ移動しても、駆動機構4の駆動力は低下しにくい。したがって、本形態では、駆動機構4の駆動力で可動体2を基準位置から上方向へ比較的大きく動かすことが可能になる。その結果、本形態では、レンズのストロークを確保しやすくなり、また、レンズのストローク内で駆動機構4の安定した駆動力を得ることが可能になる。
本形態では、光軸方向から見たときの形状が略正方形状となるレンズ駆動装置1の四隅に駆動用磁石15が配置されている。そのため、光軸方向から見たときの形状が略円形状のレンズを駆動するレンズ駆動装置1のデッドスペースとなるレンズ駆動装置1の四隅に駆動用磁石15を配置することができる。また、本形態では、駆動用磁石15は略三角柱状に形成されているため、レンズ駆動装置1の四隅のスペースを小さくしても、駆動用磁石15を配置することができる。したがって、本形態では、レンズ駆動装置1を小型化することができる。
(レンズ駆動装置の変形例1)
図6は、本発明の他の実施の形態にかかる駆動用コイル26の構成を説明するための図である。
上述した形態では、駆動機構4は、カバー部材10の筒部10bの内周面に沿って配置される1個の駆動用コイル16を備えているが、駆動機構4は、駆動用コイル16に代えて、図6に示すように、略三角筒状に巻回され、その内周側が駆動用磁石15の側面と所定の隙間を介して対向配置される4個の駆動用コイル26を備えていても良い。この変形例1では、駆動用コイル26は、上下方向から見たときの形状が略直角二等辺三角形状となるように巻回されている。また、4個の駆動用コイル26は、駆動用コイル26の内周面と駆動用磁石15の側面とが所定の隙間を介して略平行になるように、スリーブ8に固定されている。
この変形例1であっても、上述した形態と同様の効果を得ることができる。また、変形例1では、第2端面17b側の磁束を可動体2の駆動に利用することができるため、駆動機構4の駆動力をより高めることが可能になる。なお、上述した形態では、駆動用コイル16が1個であるため、変形例1と比較して、レンズ駆動装置1の構成を簡素化することが可能になる。また、変形例1と比較して、上述した形態では、1個の駆動用コイル16の導線の端部を処理すれば良いため、駆動用コイル16を構成する導線の端部の処理が簡素化される。したがって、レンズ駆動装置1の製造工程を簡素化することが可能になる。
(レンズ駆動装置の変形例2)
図7は、本発明の他の実施の形態にかかるレンズ駆動装置1の概略構成を説明するための図であり、(A)は反被写体側からレンズ駆動装置1の概略構成を説明するための図、(B)は(A)のH−H断面において被写体側と反被写体側とを反転させた状態を示す断面図である。図8は、本発明の他の実施の形態にかかるレンズ駆動装置1の概略構成を反被写体側から説明するための図である。
上述した形態では、レンズ駆動装置1は、光軸方向から見たときの形状が略正方形状となるように形成されている。また、略三角柱状に形成された駆動用磁石15がレンズ駆動装置1の四隅に配置されている。この他にもたとえば、レンズ駆動装置1は、光軸方向から見たときの形状が略長方形状となるように形成されても良い。また、この場合には、図7に示すように、駆動用磁石35が、略四角柱状に形成されるとともに光軸方向から見たときのレンズ駆動装置1の長辺に略平行な方向におけるレンズ駆動装置1の両側に配置されても良い。この変形例2にかかるレンズ駆動装置1は、上述した形態のスリーブ8に相当するスリーブ38と、カバー部材10に相当するカバー部材30とを備えている。
駆動用磁石35は、上下方向から見たときの形状が、レンズ駆動装置1の短辺方向に細長い略長方形状となるように形成されている。駆動用磁石35は、その3つの側面35aとカバー部材30の筒部30bの内周面とが略平行にかつ所定の隙間をあけて対向するように配置されている。また、駆動用磁石35は、カバー部材30の底部30aの下面に当接した状態で固定されている。駆動用磁石35の下端面には、磁性材料で形成された磁性部材37が固定されている。磁性部材37は、上下方向から見たときの形状が駆動用磁石35と同様の略長方形状となる平板状に形成されている。この変形例2では、底部30aは、駆動用磁石35の一端面が固定される端面側磁性部材であり、筒部30bは、固定体3の外周面を構成する外周側磁性部材である。また、磁性部材37は、駆動用磁石35の他端面に固定される第2端面側磁性部材である。
駆動用磁石35は、上端面の磁極と下端面の磁極とが異なるように、上下方向で2極に着磁されている。そのため、図7(B)に示すように、変形例2にかかるレンズ駆動装置1では、たとえば、カバー部材30の筒部30b、底部30a、駆動用磁石35および磁性部材37を通過するとともに、磁性部材37の下面や端面から筒部30bの内周面に向かって回り込む磁界Fが形成されている。すなわち、変形例2にかかるレンズ駆動装置1では、カバー部材30の筒部30b、底部30aおよび駆動用磁石35を通過するとともに、駆動用磁石35の下端面から磁性部材37を介して筒部30bの内周面に向かって回り込む磁界Fが形成されている。この磁界Fは、図7(A)に示すように、筒部30bの内周面の、駆動用磁石35の3つの側面35aに略平行に対向配置される部分に向かって、磁性部材37の下面や端面から回り込んでいる。なお、上述した形態と同様に、駆動用磁石35の下端面と磁性部材37の上面との当接部分の近傍からも筒部30bの内周面に向かって磁界Fが回り込んでいる。
駆動用コイル36は、上下方向から見たときの形状が、レンズ駆動装置1の長辺方向に細長い略長方形状となるように巻回されており、短辺部36aと短辺部36aよりも長い長辺部36bとを備えている。この駆動用コイル36は、筒部30bの内周面に沿うように、スリーブ38の外周面に固定されている。駆動用コイル36の長辺部36bの両端側および短辺部36aは、駆動用磁石35の3つの側面35aと、筒部30bの内周面との隙間に配置されている。また、長辺部36bの両端側および短辺部36aは、磁性部材37の下面や端面から筒部30bの内周面に向かって回り込む磁界Fの中に配置されている。
この変形例2にかかるレンズ駆動装置1でも、上述した形態と同様の効果を得ることができる。また、変形例2にかかるレンズ駆動装置1では、光軸方向から見たときのレンズ駆動装置1の長辺に略平行な方向におけるレンズ駆動装置1の両側に駆動用磁石35が配置されているため、光軸方向から見たときのレンズ駆動装置1の短辺に略平行な方向でレンズ駆動装置1をより小型化することが可能になる。なお、駆動用コイル36に代えて、図8に示すように、略四角筒状に巻回され、その内周側が駆動用磁石35の側面と所定の隙間を介して対向配置される2個の駆動用コイル46がスリーブ38の外周面に固定されても良い。
(レンズ駆動装置の変形例3)
図9は、本発明の他の実施の形態にかかるレンズ駆動装置1の概略構成を説明するための図であり、(A)は反被写体側からレンズ駆動装置1の概略構成を説明するための図、(B)は(A)のJ−J断面において被写体側と反被写体側とを反転させた状態を示す断面図である。
上述した形態では、略三角柱状に形成された駆動用磁石15がレンズ駆動装置1の四隅に配置されている。この他にもたとえば、図9に示すように、レンズ駆動装置1の4つの側面のそれぞれに、略長方形の板状に形成された駆動用磁石55が配置されても良い。
この変形例3では、駆動用磁石55は、その1つの側面55aとカバー部材10の筒部10bの内周面とが略平行にかつ所定の隙間をあけて対向するように配置されている。また、駆動用磁石55は、カバー部材10の底部10aの下面に当接した状態で固定されている。駆動用磁石55の下端面には、磁性材料で形成された磁性部材57が固定されている。磁性部材57は、上下方向から見たときの形状が駆動用磁石55と同様の略長方形状となる平板状に形成されている。この変形例3では、磁性部材57は、駆動用磁石55の他端面に固定される第2端面側磁性部材である。
駆動用磁石55は、上端面の磁極と下端面の磁極とが異なるように、上下方向で2極に着磁されている。そのため、上述した形態と同様に、変形例3にかかるレンズ駆動装置1では、たとえば、筒部10b、底部10a、駆動用磁石55および磁性部材57を通過するとともに、磁性部材57の下面や端面から筒部10bの内周面に向かって回り込む磁界Fが形成されている。この磁界Fは、図9(A)に示すように、筒部10bの内周面の、駆動用磁石55の側面55aに略平行に対向配置される部分に向かって、磁性部材57の下面や端面から回り込んでいる。なお、上述した形態と同様に、駆動用磁石55の下端面と磁性部材57の上面との当接部分の近傍からも筒部10bの内周面に向かって磁界Fが回り込んでいる。
駆動用コイル16の一部は、駆動用磁石55の側面55aと、筒部10bの内周面との隙間に配置されている。また、駆動用コイル16の一部は、磁性部材57の下面や端面から筒部10bの内周面に向かって回り込む磁界Fの中に配置されている。この変形例3であっても、上述した形態とほぼ同様の効果を得ることができる。
(レンズ駆動装置の変形例4)
図10は、本発明の他の実施の形態にかかるレンズ駆動装置1の構成を説明するための拡大部分断面図である。
上述した形態では、駆動用磁石15の上端面が、底部10aの下面に当接した状態で、底部10aの下面に固定されている。この他にもたとえば、図10に示すように、駆動用磁石15の下端面に固定される磁性部材67の端面67aがカバー部材70の筒部72の内周面に当接するように磁性部材67が形成され、端面67aが筒部72の内周面に固定されるとともに、駆動用磁石15の上端面と、カバー部材70の底部71との間に所定の隙間が形成されても良い。
この変形例4では、筒部72の内周面から駆動用磁石15の上端面に向かって回り込む磁界Fが形成されており、駆動用コイル16の四隅およびその近傍部分は、筒部72の内周面から駆動用磁石15の上端面に向かって回り込む磁界Fの中に配置されている。また、変形例4では、駆動用磁石15が発生させる磁力線が底部71から駆動用磁石15の上端面へ向かわないように、カバー部材70は、非磁性材料からなる底部71と磁性材料からなる筒部72とによって構成されることが好ましい。なお、レンズ駆動装置1は、4個の駆動用磁石15のそれぞれが固定される4個の磁性部材67を備えていても良いし、4個の駆動用磁石15の全てが固定される1個の磁性部材67を備えていても良い。この変形例4であっても、上述した形態とほぼ同様の効果を得ることができる。
この変形例4では、磁性部材67は、駆動用磁石15の一端面が固定される端面側磁性部材であり、筒部72は、固定体3の外周面を構成する外周側磁性部材である。また、この変形例4では、駆動用磁石15の上端面に磁性部材が固定されていないが、駆動用磁石15の上端面に磁性部材が固定されても良い。この場合には、この磁性部材は、第2端面側磁性部材となる。
(他の実施の形態)
上述した形態では、駆動用磁石15の下端面に磁性部材17が固定されているが、駆動用磁石15の下端面に磁性部材17が固定されていなくても良い。この場合には、磁性部材17の厚さ分だけ、上下方向における駆動用磁石15の長さを長くすることができるため、駆動機構4の駆動力を高めることが可能になる。また、この場合には、駆動用磁石15の下端面に磁性部材17を固定する必要がなくなるため、レンズ駆動装置1の組立工程を簡素化することができる。
上述した形態では、底部10aと筒部10bとによってカバー部材10が構成されており、底部10aと筒部10bとが一体で形成されている。この他にもたとえば、磁性材料で形成される底部と、磁性材料で形成される筒部とが別体で形成されても良い。この場合には、底部の端面と筒部の内周面とが当接していても良いし、底部の端面と筒部の内周面との間に隙間が形成されても良い。また、底部の下面と筒部の上端面とが当接していても良いし、底部の下面と筒部の上端面との間に隙間が形成されても良い。ただし、底部と筒部との間での磁束の漏れを抑制して、駆動用コイル16を通過する磁束の密度を高めるために、底部の端面と筒部の内周面とが当接している(または、底部の下面と筒部の上端面とが当接している)ことが好ましい。
上述した形態では、駆動用磁石15は略三角柱状に形成されているが、駆動用磁石15が略三角柱状以外の略多角柱状、略円柱状または略楕円柱状に形成されても良い。また、上述した形態では、レンズ駆動装置1は、光軸方向から見たときの形状が略四角形状となるように形成されているが、レンズ駆動装置1は、光軸方向から見たときの形状が略四角形状以外の略多角形状となるように形成されても良いし、光軸方向から見たときの形状が略円形状あるいは略楕円形状となるように形成されても良い。この場合には、駆動用コイル16は、光軸方向から見たときのレンズ駆動装置1の形状や駆動用磁石15の形状に応じて、たとえば、円筒状等に巻回されても良い。また、変形例1における駆動用コイル26も、光軸方向から見たときのレンズ駆動装置1の形状や駆動用磁石15の形状に応じて、たとえば、円筒状等に巻回されても良い。
上述した形態では、上下方向から見たときの駆動用磁石15の形状と磁性部材17の形状とが略同形状となっているが、上下方向から見たときの駆動用磁石15の形状と磁性部材17の形状とが異なっていても良い。また、上述した形態では、レンズ駆動装置1の四隅に駆動用磁石15が配置されているが、可動体2の駆動力を得ることができるのであれば、レンズ駆動装置1の四隅の3箇所、2箇所あるいは1箇所のみに駆動用磁石15が配置されても良い。
1 レンズ駆動装置
2 可動体
3 固定体
4 駆動機構
10、30 カバー部材
10a、30a 底部(端面側磁性部材)
10b、30b 筒部(外周側磁性部材)
15 駆動用磁石
15a 第一側面(駆動用磁石の側面)
16、26、36、46 駆動用コイル
17、37、57 磁性部材(第2端面側磁性部材)
35 駆動用磁石
35a 側面(駆動用磁石の側面)
55 駆動用磁石
55a 側面(駆動用磁石の側面)
67 磁性部材(端面側磁性部材)
67a 端面(端面側磁性部材の端面)
72 筒部(外周側磁性部材)
F 磁界
L 光軸
Z 光軸方向
Z1 被写体側

Claims (12)

  1. レンズを保持し前記レンズの光軸方向へ移動可能な可動体と、前記可動体を前記光軸方向へ移動可能に保持する固定体と、前記可動体を前記光軸方向へ駆動するための駆動機構とを備え、
    前記駆動機構は、前記可動体に固定される駆動用コイルと、略柱状または略板状に形成され前記固定体に固定される複数の駆動用磁石とを備え、
    前記駆動用磁石は、前記光軸方向における一端面の磁極と他端面の磁極とが異なるように着磁され、
    前記固定体は、磁性材料で形成され前記固定体の外周面を構成する略筒状の外周側磁性部材と、磁性材料で形成され前記駆動用磁石の前記一端面が固定される端面側磁性部材とを備え、
    前記外周側磁性部材の内周面と前記駆動用磁石の側面とは、所定の隙間をあけて対向配置され、
    前記外周側磁性部材と前記端面側磁性部材と前記駆動用磁石とは、前記駆動用磁石、前記端面側磁性部材および前記外周側磁性部材を通過するとともに、前記外周側磁性部材の内周面から前記駆動用磁石の前記他端面に向かって、または、前記駆動用磁石の前記他端面から前記外周側磁性部材の内周面に向かって回り込む磁界が形成されるように配置され、
    前記駆動用コイルは、前記駆動用磁石の前記他端面側と前記外周側磁性部材の内周面との間に配置されていることを特徴とするレンズ駆動装置。
  2. 前記外周側磁性部材と前記端面側磁性部材とは、一体で形成されていることを特徴とする請求項1記載のレンズ駆動装置。
  3. 前記固定体は、前記端面側磁性部材を底部とし、前記外周側磁性部材を筒部として一体で形成される略有底筒状のカバー部材を備え、
    前記端面側磁性部材は、前記レンズ駆動装置の被写体側の端面を構成していることを特徴とする請求項2記載のレンズ駆動装置。
  4. 前記端面側磁性部材の端面は、前記外周側磁性部材の内周面に当接していることを特徴とする請求項1記載のレンズ駆動装置。
  5. 対向配置される前記外周側磁性部材の内周面と前記駆動用磁石の側面とは、略平行になっていることを特徴とする請求項1から4のいずれかに記載のレンズ駆動装置。
  6. 前記駆動用磁石の前記他端面には、磁性材料で形成される第2端面側磁性部材が固定され、
    前記磁界は、前記外周側磁性部材の内周面から前記第2端面側磁性部材を介して前記駆動用磁石の前記他端面に向かって回り込む、または、前記駆動用磁石の前記他端面から前記第2端面側磁性部材を介して前記外周側磁性部材の内周面に向かって回り込むことを特徴とする請求項1から5のいずれかに記載のレンズ駆動装置。
  7. 前記光軸方向から見たときの前記駆動用磁石の形状と、前記光軸方向から見たときの前記第2端面側磁性部材の形状とが略同形状となっていることを特徴とする請求項6記載のレンズ駆動装置。
  8. 前記駆動機構は、筒状に巻回され前記外周側磁性部材の内周面に沿って配置される1個の前記駆動用コイルを備えることを特徴とする請求項1から7のいずれかに記載のレンズ駆動装置。
  9. 前記光軸方向から見たときの形状が略正方形状または略長方形状となるように形成され、
    前記駆動用磁石は、前記レンズ駆動装置の四隅のそれぞれに配置されていることを特徴とする請求項1から8のいずれかに記載のレンズ駆動装置。
  10. 前記駆動用磁石は、略三角柱状に形成されていることを特徴とする請求項9記載のレンズ駆動装置。
  11. 前記光軸方向から見たときの形状が略長方形状となるように形成され、
    前記駆動用磁石は、前記光軸方向から見たときの前記レンズ駆動装置の長辺に略平行な方向における前記レンズ駆動装置の両側に配置されていることを特徴とする請求項1から8のいずれかに記載のレンズ駆動装置。
  12. 前記駆動用磁石は、略四角柱状に形成されていることを特徴とする請求項11記載のレンズ駆動装置。
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