JP2011203098A - ピトー管取付具 - Google Patents

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Abstract

【課題】排ガスの流れに対する取付角度のずれが許容値内に収まるように、ピトー管をダクトに取り付けることができるピトー管取付具を提供する。
【解決手段】ピトー管取付具1aは、ピトー管50を挿入するための筒状の挿入部2aを有し,ダクト等の側面に形成された分岐管53aのフランジ部54に取り付けられる固定フランジ2と、フランジ部54の外周面54aに設けられる凸状部3aと、固定フランジ2の挿入部2aの内部に設置されるスペーサ4と、固定フランジ2の周縁部2bに沿って設けられるガイド部3bと、スペーサ4の外面を押圧可能に,挿入部2aの側面に形成されたネジ穴(図示せず)に螺入されるネジ5とを備えている。
【選択図】図1

Description

本発明は、ダクト等の内部を移送される排ガスの流量測定に使用されるピトー管の取付具に係り、特に、ダクト等の側面に形成された分岐管のフランジ部に装着され,分岐管からダクト内に挿入されるピトー管を固定するピトー管取付具に関する。
ダクト内の排ガスの流量を測定する場合、ピトー管が用いられることがある。ピトー管は構造が簡単なため、安価であり、取り扱いが容易である。また、ピトー管は細長い管形状をしているため、排ガスの流れを阻害することなく、その流量を正確に測定することができる。
ここで、ピトー管の構造と測定原理について図8及び図9を用いて説明する。
図8は一般的なL字型のピトー管の構造を示す縦断面図である。
図8に示すように、ピトー管50は内管51と外管52で構成される2重管であり、内管51と外管52は先端50a及び後端50bにおいて互いに溶着されている。そして、ピトー管50は、内管51に連通する開口部51a,51bが先端50a及び後端50bに形成され、外管52に連通する開口部52a,52bが先端50aから曲折部50cまでの直線部50d及び後端50b近傍の側面に形成されている。また、開口部51b,52bには図示しない圧力計がそれぞれ接続されている。
図9(a)は図8のピトー管がダクトに設置された状態を示す断面図であり、図9(b)はピトー管の取付角度を示す断面図である。なお、図8に示した構成要素については同一の符号を付して、その説明を省略する。また、図9(a)はピトー管50を含む平面で切断した状態を示しており、図9(b)はピトー管50の直線部50dを含むとともに、図9(a)の切断面に直交する平面で切断した状態を示している。そして、ピトー管50については、切断面を示すハッチングを省略している。
図9(a)に示すように、ピトー管50は、ダクト53の側面に設けられた分岐管53aに差し込まれ、矢印Aで示す排ガスの流れに対して開口部51aを直面させた状態で固定される。そして、マノメータやブルドン管圧力計等からなり、開口部51b,52bにそれぞれ導管55a,55bを介して接続される圧力計56によって、開口部51a,52aにおける排ガスの圧力が検出される。
図9(a)で示したように、ピトー管50を配置した場合、ピトー管50の先端50aにおいては排ガスの流れ(矢印A)がせき止められるため、開口部51aでは全圧pが測定され、排ガスの流れ(矢印A)に沿うように設けられた開口部52aでは静圧pが測定される。ここで、排ガスの密度をρとすると、排ガスの流速Uはベルヌーイの定理に基づいて全圧pと静圧pから以下のように求められる。
ピトー管50を用いれば、式(1)によって排ガスの流速Uを簡単に求めることができる。ただし、先端50aから曲折部50cまでの直線部50dが排ガスの流れ(矢印A)に対して平行をなすように、ピトー管50が設置されていない場合、全圧pと静圧pの測定結果に誤差が生じてしまう。従って、上述の方法によって排ガスの流速Uを測定するには、ピトー管50をダクト53に対して、図9(b)に示す取付角度のずれαが許容値以下となるように取り付ける必要がある。
このような課題を解決するべく、従来、全圧測定部(上述の例では開口部51a)が試料ガスの流れに直面するようにピトー管をダクトに取り付ける技術について研究が行われている。そして、それらに関して既に幾つかの発明や考案が開示されている。
例えば、特許文献1には、「排ガス中のダイオキシン類採取用固定具」という名称で、ダクト測定孔から挿入される採取管類をダクト内の所定の位置に正しく安定して固定させることができるダイオキシン類採取用固定具に関する発明が開示されている。
特許文献1に開示された発明は、ピトー管を左右より支持するための仕切り板を有する凹状の受け部と、この受け部に固定された支柱と、ダクト側面に設けられたフランジ部と支柱を固定するための固定手段とを備えた構造となっている。
このような構造によれば、ピトー管をダクト内の所定の位置に安定して固定させて安全に排ガス試料を採取することができる。
特許文献2には、「ピトー管定設具」という名称で、主流管にピトー管を適正に取り付けて正確な流量測定を簡便に行うことが可能なピトー管の定設具に関する考案が開示されている。
特許文献2に開示された考案は、主流管の半径方向に横穴を穿ち、この横穴を中心として主流管に対して直角に密着固定されるマントルと、このマントルに密接固定されるとともに,ピトー管の上端が固着される下部ブロックとを備えた構造となっている。
このような構造によれば、マントルが横穴を中心として直角に固定されていることから、未熟練者であってもピトー管を容易に主流管の半径方向に取り付けることができる。
特許文献3には、「ピトー管」という名称で、煙突、煙道、ダクトなどの内部で移送される排ガスの流れに挿入された状態で使用されるピトー管に関する考案が開示されている。
特許文献3に開示された考案は、一端から静圧孔と全圧孔とを有する静圧管及び全圧管からなるピトー管が挿入される鞘部材と、静圧管及び全圧管と反対側であって,この鞘部材の端部から延び出す端部に閉鎖ループをなすように形成される折り曲げ部分とを備え、この折り曲げ部分がピトー管左端の90度をなす折り曲げ部分と同一平面内にあることを特徴としている。
このような構造によれば、折り曲げ部分の向きからピトー管の向きを知ることができる。
特開2000−321182号公報 実開昭56−31322号公報 実開昭58−82673号公報
上述の従来技術である特許文献1に開示された発明においては、ピトー管を確実に固定できるものの、排ガスの流れに対してピトー管が正しい向きで設置されないおそれがあった。
また、特許文献2に開示された考案においては、主流管の軸方向に対するピトー管の取り付け角度が規制される構造ではないため、ピトー管が主流管に正しく取り付けられないおそれがあった。
さらに、特許文献3に開示された考案においては、ピトー管をダクト等に取り付ける際に、ピトー管の向きを容易に調整できないという課題があった。
本発明はかかる従来の事情に対処してなされたものであり、排ガスの流れに対する取付角度のずれが許容値内に収まるように、ピトー管をダクトに取り付けることができるピトー管取付具を提供することを目的とする。
上記目的を達成するため、請求項1記載の発明であるピトー管取付具は、ダクトの側面に形成された分岐管のフランジ部に装着され,分岐管からダクト内に挿入されるピトー管を固定するピトー管取付具において、フランジ部の外周面上に設けられる凸状部と、ピトー管の挿入孔が設けられた円板状部材とを備え、この円板状部材とフランジ部の平面部同士が当接された状態でフランジ部の外周面を覆うように円板状部材の周縁部に沿ってガイド部が形成されるとともに、このガイド部は凸状部に係止して、フランジ部に対する円板状部材の取付角度を規制することを特徴とするものである。
このような構造のピトー管取付具においては、平面部同士を当接させるようにして円板状部材を分岐管のフランジ部に装着すると、ガイド部によって、フランジ部に対する円板状部材の並進方向のずれが抑制されるとともに、フランジ部に対する円板状部材の回転が制限されるという作用を有する。そして、フランジ部の中心と凸状部を結ぶ直線がダクトの軸方向と一致するように凸状部が設けられるとともに、排ガスの流れの中に配置される直線部が,円板状部材を平面視して,ガイド部が設けられていない箇所の周縁部に対応する円弧の中点と,その円弧の中心とを結ぶ半径方向に対して平行となるようにピトー管が円板状部材に取り付けられた状態で、円板状部材が分岐管のフランジ部に装着される場合、ダクト内の排ガスの流れに対するピトー管の取付角度が規定されるという作用を有する。
また、請求項2に記載の発明であるピトー管取付具は、ダクトの側面に形成された分岐管のフランジ部に装着され,分岐管からダクト内に挿入されるピトー管を固定するピトー管取付具において、ピトー管の挿入孔を有するとともに,外周面上に凸状部が設けられた円板状部材とを備え、この円板状部材とフランジ部の平面部同士が当接された状態で外周面を覆うようにフランジ部の周縁部に沿ってガイド部が形成されるとともに、このガイド部は凸状部に係止して、フランジ部に対する円板状部材の取付角度を規制することを特徴とするものである。
このような構造のピトー管取付具においては、請求項1に記載の発明の作用に加えて、円板状部材の構造が簡単化されるという作用を有する。
請求項3に記載の発明は、請求項1又は請求項2に記載のピトー管取付具において、ピトー管が挿入される筒状の挿入部が挿入孔に連通するように円板状部材に立設されたことを特徴とするものである。
このような構造のピトー管取付具においては、ピトー管が固定フランジに対して直交した状態で挿入部によって保持されるという作用を有する。
請求項4に記載の発明は、請求項3に記載のピトー管取付具において、円錐台状の外形を有し,中心軸を含む平面で分割される筒体からなるスペーサを備え、このスペーサは、ピトー管を挟持可能に挿入部に設置されることを特徴とするものである。
このような構造のピトー管取付具においては、スペーサの外形が円錐台状をなしていることから、ピトー管を挟持した状態でスペーサを挿入部内に差し込むことにより、挿入部の内周面とスペーサの間にピトー管を保持するのに必要な摩擦力が発生するという作用を有する。
請求項5に記載の発明は、請求項3に記載のピトー管取付具において、中心軸を含む平面で分割される円筒体であって,ピトー管を挟持可能に挿入部に設置されるスペーサと、このスペーサの外面を先端部で押圧可能に,挿入部内の側面に穿設されたネジ穴に螺入されるネジとを備えたことを特徴とするものである。
このような構造のピトー管取付具においては、ネジを回転させて前進又は後退させることで、スペーサによるピトー管の保持力が調節されるという作用を有する。
請求項6に記載の発明は、請求項1記載のピトー管取付具において、フランジ部に当接しない側の円板状部材の平面部に,周縁部においてガイド部が設けられていない箇所を示すマーキングが施されたことを特徴とするものである。
このような構造のピトー管取付具においては、マーキングと凸状部の位置合わせを行うことにより、ガイド部が設けられていない箇所に凸状部が容易に配置されるという作用を有する。
本発明の請求項1に記載のピトー管取付具によれば、排ガスの流れに対するピトー管の取付角度のずれが許容値内に収まるように、ピトー管を正しい向きでダクトに取り付けることができる。
本発明の請求項2に記載のピトー管取付具によれば、請求項1に記載の発明の効果に加えて、円板状部材の構造が簡単であるため、容易に収納できるという効果を奏する。
本発明の請求項3に記載のピトー管取付具によれば、ピトー管を排ガスの流れに押された場合でもぶれることなく、正しい姿勢で保持することができる。
本発明の請求項4に記載のピトー管取付具によれば、挿入部が簡単な構造となるため、製造コストの削減を図ることができる。
本発明の請求項5に記載のピトー管取付具によれば、ネジを後退させてスペーサによるピトー管の保持力を弱めることにより、分岐管内に挿入されるピトー管の長さを変更することができる。また、ネジを前進させてスペーサによるピトー管の保持力を強めることで、ピトー管を再び分岐管に固定することができる。
本発明の請求項6に記載のピトー管取付具によれば、分岐管のフランジ部に円板状部材を装着する際の作業効率を高めることができる。
本発明の実施の形態に係るピトー管取付具の実施例1の外観斜視図である。 (a)は実施例1のピトー管取付具の平面図であり、(b)は同図(a)のX−X線矢視断面図である。 (a)乃至(c)はそれぞれ実施例1の固定フランジ、分岐管及びスペーサの外観斜視図である。 (a)及び(b)は実施例1のピトー管取付具によりピトー管を設置した場合の取付角度を示す平面図である。 本発明の実施の形態に係るピトー管取付具の実施例2の外観斜視図である。 (a)は本発明の実施の形態に係るピトー管取付具の実施例3の平面図であり、(b)は同図(a)のX−X線矢視断面図である。 (a)及び(b)はそれぞれ実施例3の固定フランジ及び分岐管の外観斜視図である。 一般的なL字型のピトー管の構造を示す縦断面図である。 (a)は図8のピトー管がダクトに設置された状態を示す断面図であり、(b)はピトー管の取付角度を示す断面図である。
本発明のピトー管取付具は、ダクト等の側面に形成された分岐管のフランジ部に装着された状態で使用されるものである。以下、その実施例について図1乃至図7を参照しながら具体的に説明する。
実施例1のピトー管取付具の構造について図1乃至図3を用いて説明する(特に、請求項1、請求項3及び請求項5に対応)。
図1は本発明の実施の形態に係るピトー管取付具の実施例1の外観斜視図である。図2(a)は実施例1のピトー管取付具の平面図であり、図2(b)は図2(a)のX−X線矢視断面図である。また、図3(a)乃至(c)はそれぞれ実施例1の固定フランジ、分岐管及びスペーサの外観斜視図である。なお、これらの図ではダクトの図示を省略している。また、図8及び図9に示した構成要素については同一の符号を付して、その説明を省略する。
図1乃至図3に示すように、本実施例のピトー管取付具1aは、ピトー管50を挿入するための筒状の挿入部2aを有し,ダクト(図示せず)の側面に形成された分岐管53aのフランジ部54に装着される固定フランジ2と、フランジ部54の外周面54a上に設けられる凸状部3aと、挿入部2aの内部に設置されるスペーサ4と、固定フランジ2の周縁部2bに沿って帯状に形成されるガイド部3bと、挿入部2aの側面に穿設されたネジ穴(図示せず)に螺入されるネジ5とを備えている。
固定フランジ2は、外径がフランジ部54と略等しく,中央にピトー管50の挿入孔2cが設けられた円板状部材であり、挿入孔2cと連通する挿入部2aが平面部2dに立設されている。また、ガイド部3bは、固定フランジ2の平面部2eとフランジ部54の平面部54b同士が当接された状態で凸状部3aが設けられた箇所を除く外周面54aを略全周にわたって覆うとともに、凸状部3aに係止してフランジ部54に対する固定フランジ2の取付角度を規制するように形成されている。そして、凸状部3aは、フランジ部54の中心と凸状部3aを結んだ直線がダクト53の軸方向と一致するように設けられている。なお、固定フランジ2に対してピトー管50は、固定フランジ2を平面視した場合に、ガイド部3bが設けられていない箇所の周縁部2bに対応する円弧の中点と,その円弧の中心とを結ぶ半径方向に対して、直線部50dが平行となるように取り付けられる。
スペーサ4は、中心軸を含む平面で2つに分割される円筒体であり、その端部にはフランジ部4aが設けられている。そして、スペーサ4の内周面の曲率半径はピトー管50の外周面の半径よりも大きく、フランジ部4aを除いた部分のスペーサ4の外周面の曲率半径は挿入部2aの内周面の半径よりも小さい。なお、スペーサ4は完全な円筒体ではなく、ピトー管50を両側から挟持できるように、側面の一部が切除されている。
また、挿入部2aの側面2か所に穿設されたネジ穴(図示せず)に螺入されるネジ5,5は、挿入部2aの内部へ出没し、スペーサ4の外面を押圧可能な構造となっている。
次に、ピトー管取付具1aによってダクト53に取り付けられたピトー管50の取付角度αについて図4を用いて説明する。
図4(a)及び(b)は実施例1のピトー管取付具1aによりピトー管50を設置した場合の取付角度を示す平面図である。なお、図4では、ガイド部3bを除いて固定フランジ部2の図示を省略している。また、図1乃至図3で示した構成要素については、同一の符号を付して、その説明を省略する。
図4(a)及び(b)に示すように、平面部2e(図2(b)参照)を平面部54b(図2(b)参照)に当接させた場合、フランジ部54の外周面54aを略全周にわたって覆うガイド部3bによりフランジ部54に対する固定フランジ2の並進方向の位置ずれが規制される。また、ガイド部3bが凸状部3aに係止することによりフランジ部54に対する固定フランジ2の回転が制限される。これにより、排ガスの流れ(矢印A)に対するピトー管50の取付角度が規定される。
すなわち、このような構造のピトー管取付具1aにおいては、平面部2eを平面部54bに当接させるようにして固定フランジ2を分岐管53aのフランジ部54に装着する場合、ガイド部3bが、フランジ部54に対する固定フランジ2の並進方向のずれを防ぐとともに、フランジ部54に対する固定フランジ2の回転を制限するという作用を有する。また、挿入部2aが、固定フランジ2に対して直交するようにピトー管50を保持するという作用を有する。さらに、ネジ5を回転させて前進又は後退させることで、スペーサ4によるピトー管50の保持力が調節されるという作用を有する。
本実施例では、特に、フランジ部54に対する固定フランジ2の回転許容角度が±10°以下となるように、凸状部3aとガイド部3bが形成されている。従って、固定フランジ2をフランジ部54に装着した場合、平面部2d側から固定フランジ2を平面視して時計回り及び半時計回りのいずれの方向についてもダクト53に対するピトー管50の取付角度のずれが10°以下となる。なお、フランジ部54に対する固定フランジ2の回転許容角度は±10°に限定されるものではなく、適宜変更可能である。例えば、固定フランジ2の回転許容角度が±10°より小さくなるように凸状部3aとガイド部3bを形成する場合には、ダクト53に対するピトー管50の取付角度のずれは、さらに小さくなる。すなわち、凸状部3aとガイド部3bの寸法を調節することにより、ダクト53に対するピトー管50の取付角度のずれを所望の許容値内に収めることが可能である。
以上説明したように、本実施例のピトー管取付具1aによれば、排ガスの流れに対する取付角度のずれが許容値内に収まるように、ピトー管50をダクト53に正しい向きで取り付けることができる。また、排ガスの流れに押されて姿勢がぶれることがなく、かつ、開口部51aが排ガスの流れに直面するようにピトー管50を正しい向きで固定することができる。さらに、ネジ5を後退させてスペーサ4のピトー管50に対する保持力を弱めることにより、分岐管53a内に挿入されるピトー管50の長さを変更することができる。その後、ネジ5を前進させてスペーサ4のピトー管50に対する保持力を強めることで、ピトー管50を再び分岐管53aに固定することができる。すなわち、本実施例のピトー管取付具1aによれば、分岐管53a内に挿入されるピトー管50の長さを簡単に調節することができる。
実施例2のピトー管取付具の構造について図5を用いて説明する(特に、請求項6に対応)。
図5は本発明の実施の形態に係るピトー管取付具の実施例2の外観斜視図である。なお、図1で示した構成要素については同一の符号を付して、その説明を省略する。
図5に示すように、本実施例のピトー管取付具1bは実施例1のピトー管取付具1aに対し、周縁部2bにおいてガイド部3bが設けられていない箇所を示すマーキング6aを固定フランジ2の平面部2dと挿入部2aの側面に施したものである。
固定フランジ2を分岐管53aのフランジ部54に装着する際、平面部2d側から固定フランジ2を平面視すると、ガイド部3bの有無が見え難いため、ガイド部3bが設けられていない箇所と凸状部3aとの位置合わせに手間取ることがある。これに対し、上記構造においては、マーキング6aと凸状部3aの位置合わせを行うだけで、ガイド部3bが設けられていない箇所に凸状部3aが容易に配置される。従って、本実施例のピトー管取付具1bによれば、固定フランジ2のフランジ部54に対する装着作業を効率よく行うことができる。
本実施例では、特に、固定フランジ2を平面視してガイド部3bが設けられていない箇所の周縁部2bに対応する円弧の中点と,固定フランジ2の中心とを結ぶようにマーキング6aが施されている。従って、ピトー管50を固定フランジ2に取り付ける際に、マーキング6aを目印にすることによりピトー管50の向きの調整を容易に行うことができる。この場合、図5に示すようにピトー管50にもマーキング6bを施しておくと、上述の向きの調整がさらに容易となる。また、ピトー管50の軸方向に直交するように複数本のマーキング6cを等間隔で施しておけば、分岐管53a内に挿入されるピトー管50の長さの調整を容易に行うことができる。
実施例3のピトー管取付具の構造について図6及び図7を用いて説明する(特に、請求項2及び請求項4に対応)。
図6(a)は本発明の実施の形態に係るピトー管取付具の実施例3の平面図であり、(b)は同図(a)のX−X線矢視断面図である。また、図7(a)及び(b)はそれぞれ実施例3の固定フランジ及び分岐管の外観斜視図である。なお、図1乃至図3で示した構成要素については同一の符号を付して、その説明を省略する。
図6及び図7に示すように、本実施例のピトー管取付具1cは実施例1のピトー管取付具1aにおいて、凸状部3aが固定フランジ2に設けられ、ガイド部3bがフランジ部54に形成されるとともに、ネジ5及びこのネジ5の端部によって外面を押圧されるスペーサ4に代えてスペーサ7を備えたことを特徴とする。
すなわち、固定フランジ2の外周面上に凸状部3aが設けられるとともに、固定フランジ2の平面部2eとフランジ部54の平面部54b同士が当接された状態で凸状部3aが設けられた箇所を除く固定フランジ2の外周面を略全周にわたって覆い,かつ凸状部3aに係止してフランジ部54に対する固定フランジ2の取付角度を規制するように、ガイド部3bがフランジ部54の周縁部に形成されている。そして、ガイド部3bが設けられていない箇所の周縁部に対応する円弧の中点とフランジ部54の中心を結んだ直線は、ダクト53の軸方向と一致している。なお、固定フランジ2に対してピトー管50は、固定フランジ2を平面視した場合に、開口部51aを凸状部3aに向けて取り付けられる。
スペーサ7は、中心軸を含む平面で2つに分割される筒体であり、フランジ部7aが設けられた側の端部の外径が他方の端部の外径よりも大きくなるような略円錐台状をなしている。また、スペーサ7の内周面の曲率半径はピトー管50の外周面の半径よりも大きく、スペーサ7のフランジ部7aを除いた部分の外周面の曲率半径は挿入部2aの内周面の半径よりも小さい。そして、スペーサ7は完全な筒状体ではなく、ピトー管50を両側から挟持できるように、側面の一部が切除されている。
このような構造のピトー管取付具1cにおいては、平面部2eを平面部54bに当接させるように固定フランジ2を分岐管53aのフランジ部54に装着すると、ガイド部3bによりフランジ部54に対する固定フランジ2の並進方向のずれが抑制されるという作用を有する。また、このとき、凸状部3aがガイド部3bに係止するため、フランジ部54に対する固定フランジ2の回転が制限される。さらに、挿入部2aにより、ピトー管50が固定フランジ2に対して直交した状態で保持される。また、スペーサ7はフランジ部7aを除いて外形が略円錐台状をなしていることから、ピトー管50を挟持した状態で挿入部2a内に差し込むことにより、挿入部2aの内周面とスペーサ7の間にピトー管50を保持するために必要な摩擦力が発生する。さらに、本実施例のピトー管取付具1cは実施例1のピトー管取付具1aとは異なり、ネジ5を取り付ける必要がないため、挿入部2aが簡単な構造となる。これにより、製造コストが削減される。加えて、固定フランジ2にはガイド部3bではなく、凸状部3aが設けられており、固定フランジ2の構造が簡単である。従って、ピトー管取付具1cを使用しない場合に、固定フランジ2の収納が容易である。
以上説明したように、本実施例のピトー管取付具1cによれば、ピトー管50をダクト53に取り付ける際に、排ガスの流れに対する取付角度のずれを許容値内に収めることができる。また、ピトー管50の向きと姿勢を正しい状態で保持することができる。さらに、スペーサ7のピトー管50に対する保持力を、ネジ5による押し付け力を利用せずに、容易に調節することができる。
本発明の請求項1乃至請求項6に記載された発明は、ピトー管に限らず、試料採取管やプローブを各種配管に固定する場合に適用可能である。
1a〜1c…ピトー管取付具 2…固定フランジ 2a…挿入部 2b…周縁部 2c…挿入孔 2d,2e…平面部 3a…凸状部 3b…ガイド部 4…スペーサ 4a…フランジ部 5…ネジ 6a〜6c…マーキング 7…スペーサ 7a…フランジ部 50…ピトー管 50a…先端 50b…後端 50c…曲折部 50d…直線部 51…内管 51a,51b…開口部 52…外管 52a,52b…開口部 53…ダクト 53a…分岐管 54…フランジ部 54a…外周面 54b…平面部 55a,55b…導管 56…圧力計

Claims (6)

  1. ダクトの側面に形成された分岐管のフランジ部に装着され,前記分岐管から前記ダクト内に挿入されるピトー管を固定するピトー管取付具において、
    前記フランジ部の外周面上に設けられる凸状部と、
    前記ピトー管の挿入孔が設けられた円板状部材とを備え、
    この円板状部材と前記フランジ部の平面部同士が当接された状態で前記フランジ部の前記外周面を覆うように前記円板状部材の周縁部に沿ってガイド部が形成されるとともに、
    このガイド部は前記凸状部に係止して、前記フランジ部に対する前記円板状部材の取付角度を規制することを特徴とするピトー管取付具。
  2. ダクトの側面に形成された分岐管のフランジ部に装着され,前記分岐管から前記ダクト内に挿入されるピトー管を固定するピトー管取付具において、
    前記ピトー管の挿入孔を有するとともに,外周面上に凸状部が設けられた円板状部材とを備え、
    この円板状部材と前記フランジ部の平面部同士が当接された状態で前記外周面を覆うように前記フランジ部の周縁部に沿ってガイド部が形成されるとともに、
    このガイド部は前記凸状部に係止して、前記フランジ部に対する前記円板状部材の取付角度を規制することを特徴とするピトー管取付具。
  3. 前記ピトー管が挿入される筒状の挿入部が前記挿入孔に連通するように前記円板状部材に立設されたことを特徴とする請求項1又は請求項2に記載のピトー管取付具。
  4. 円錐台状の外形を有し,中心軸を含む平面で分割される筒体からなるスペーサを備え、
    このスペーサは、前記ピトー管を挟持可能に前記挿入部に設置されることを特徴とする請求項3に記載のピトー管取付具。
  5. 中心軸を含む平面で分割される円筒体であって,前記ピトー管を挟持可能に前記挿入部に設置されるスペーサと、
    このスペーサの外面を先端部で押圧可能に,前記挿入部内の側面に穿設されたネジ穴に螺入されるネジとを備えたことを特徴とする請求項3に記載のピトー管取付具。
  6. 前記フランジ部に当接しない側の前記円板状部材の平面部に,前記周縁部においてガイド部が設けられていない箇所を示すマーキングが施されたことを特徴とする請求項1記載のピトー管取付具。
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