JP2011200190A - 麺類の電子レンジ調理方法 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】通気性及び透水性を有する電子レンジ耐性包装袋に麺類を収納して包装麺を得、次いで得られた包装麺を電子レンジ対応容器に収容した後、当該電子レンジ対応容器内に0℃以上40℃未満の水を注加して包装麺を浸漬せしめた状態で、電子レンジ加熱することを特徴とする麺類の電子レンジ調理方法及び当該電子レンジ調理方法により得られた加熱調理麺類。
【選択図】なし
Description
しかしながら、斯かる方法で実際に電子レンジで加熱すると、容器に注加した水の量の多少に関わらず、加熱中に突沸や吹き零れが起こって作業性が悪化すると共に、注加した水が少なくなるという問題があった。また、その結果麺類が浮くなどして加熱ムラが起こったり、麺線同士がくっつき易く、喫食の際の麺のほぐれ性が非常に悪くなると云う問題があった。
しかしながら、この電子レンジ調理方法でも、後述の比較例5(63℃の湯を注入してレンジ調理)の結果から明らかなように、実際には麺線同士がくっついて塊状態となるため、麺のほぐれ性の悪化が避けられないのが実状であった。
電子レンジ耐性材質としては、例えば、綿、麻、絹、パルプ、ポリエステル、ポリプロピレン、ポリエチレン、レーヨン等から選ばれる1種以上のものが挙げられ、このうち、ポリエステルが、入手および取り扱いが容易であるので、好ましい。
当該包装袋の通気性の程度は、電子レンジ加熱の際に、突沸することなく内容物に生じる蒸気を包装袋外に排出できる程度のものが好ましい。また、当該包装袋の透水性の程度は、調理にあたって、水を注加した後、電子レンジ加熱までに包装袋内容物が水に浸漬できる程度のものが好ましい。
尚、当該電子レンジ耐性包装袋の形態としては、麺類を収納できるものであれば特に限定されないが、例えば、袋の開口部から麺類を収納し、開口部をシールできるもの;対向させたシート同士の間に麺類を配置し、この周辺部をシールして麺類を収納できるもの等が、好適に使用される。
また、麺線の厚みは、0.6〜1.5mm、就中0.6〜1.4mm、特に0.8〜1.2mmとするのが、包装袋中での加熱ムラを少なくし、突沸を防止し易いので、好ましい。さらに加熱ムラが少ない事から、電子レンジ加熱中に麺線同士がくっつきにくくなる結果、喫食時の麺のほぐれ性に優れ、しかも麺の食感も優れた電子レンジ加熱調理麺を得ることができる。
例えば、電子レンジ耐性包装袋に収納する調理前の麺類の容量は、電子レンジ耐性包装袋の容量に対して、生麺類の場合には20〜80%;α化即席麺類の場合には20〜90%;乾麺類の場合には10〜80%とするのが好ましい。
このとき収納する麺類の重さは、後述の電子レンジ対応容器の容量100mlに対して、1〜55g、特に3〜30gとするのが好ましい。
本発明に用いる電子レンジ対応容器としては、電子レンジ調理に使用できる容器であれば特に限定されず、例えば、電子レンジ耐性樹脂容器、セラミック容器、陶器、耐熱ガラス容器等が挙げられる。この容器の形状としては、カップ状、トレー状等が挙げられ、適宜押し蓋、かぶせ蓋、ピラード蓋等があるものでもよい。
当該電子レンジ対応容器の容量は、100ml以上、就中180〜1000ml、特に325〜880mlとするのが、一般家庭用電子レンジ装置に収納し易い点で、好ましい。
尚、流通のため、包装麺収容後、電子レンジ対応容器に蓋をしてもよい。
ここに注加する水の温度は、0℃以上40℃未満、好ましくは2〜39℃、より好ましくは5〜36℃、特に好ましくは9〜36℃とするのが、電子レンジ加熱中に突沸や吹き零れを防止し、麺線同士がくっつきにくくなる結果、喫食時の麺のほぐれ性に優れ、しかも麺の食感も優れた電子レンジ加熱調理麺を得ることができる点で、有利である。
麺用粉「薫風」(日清製粉株式会社製)500gと食塩1g、水160mlを加え、回転数60rpmで撹拌混合を10分間行なって生地を得、次いで圧延の工程を経て麺帯を得た。その麺帯に対し番手10番の切刃を用いて長さ15cmの麺線を得て、蒸し器で100℃、20分間加熱後、それを50gに小分けし、50℃で2時間乾燥させて、試験に供する各α化即席麺(うどん:麺線の厚み0.6mm)をそれぞれ40g得た。
同様にして、麺線厚みの異なるα化即席麺をそれぞれ製造した(うどん:麺線の厚み1.4mm、1.5mm)。
製造例1で得た、各麺線厚みのα化即席麺を、それぞれ40gずつ、ポリエステルを主要繊維素材とした不織布製袋(縦14.0cm、横15.0cm:容量 600cm3:株式会社トキワ工業製)に収納して包装麺を得た。
この包装麺を、全容量840mlの電子レンジ対応容器(底面直径118mm、高さ79mm、上面直径132mm)に収容し、当該包装麺を収容した電子レンジ対応容器内に200mlの水(容器の容量の24%:水の温度20℃)を注ぎ、包装麺を浸漬せしめた状態で、出力500Wの電子レンジにて5分間加熱を行なった。加熱後、速やかに袋から取り出して、表1の評価基準に従い官能検査を行なった。この結果を表2に示した。
尚、調理後の麺の容量(cm3)は、十分な湯切りをして重量を精秤した麺をメスシリンダーに入れ、さらに満水の目盛りまで水を注ぎ、満水目盛りから注いだ水の量を減算することにより算出した。この結果から〔調理後の麺の容量(cm3)/電子レンジ耐性袋の容量(cm3)〕×100にて、包装袋中の調理後の麺の容量(%)を算出した。
調理後の麺の容量は、実施例1〜3でそれぞれ、74.2、74.6及び74.3cm3であり、電子レンジ耐性包装袋の容量(600cm3)に対して、調理後の麺の容量(%)は、いずれも12.4%であった。
製造例1のα化即席麺を不織布袋に収納しなかった以外は、上記実施例1及び3と同様にして、それぞれ電子レンジ調理麺を得、官能検査を行なった。この結果を表2に示した。
製造例1で得たα化即席麺(麺線の厚み0.6mm、麺の質量40g)を、ポリエステルを主要繊維素材とした不織布製袋(縦14.0cm、横15.0cm:株式会社トキワ工業製)に収納して包装麺を得た。
この包装麺を、全容量880mlの電子レンジ対応容器(底面直径132mm、高さ77mm)に収容し、当該包装麺を収容した電子レンジ対応容器内に200mlの水(容器の容量の23%:水の温度20℃)を注ぎ、包装麺を浸漬せしめた状態で、出力1400Wの電子レンジにて2分間加熱を行なった。加熱後、速やかに袋から取り出して、表1の評価基準に従い官能検査を行なった。この結果を表3に示した。
製造例1のα化即席麺を不織布袋に収納しなかった以外は、上記実施例4と同様にして、電子レンジ調理麺を得、官能検査を行なった。この結果を表3に示した。
尚、実施例4の調理後の麺の容量は、76.0cm3であり、電子レンジ耐性包装袋の容量(600cm3)に対して、調理後の麺の容量(%)は、12.7%であった。
パスタ用粉「DF」(日清製粉株式会社製)500gとショートニング10g、水160mlを加え、回転数60rpmで撹拌混合を10分間行ってパスタ生地を得、次いで圧延の工程を経て麺帯を得た。その麺帯に対し番手4番の切刃を用いて、長さ10cm、麺線の厚み0.9mmの生パスタ(フェットチーネタイプ:平めん型)を得た。
製造例2で得た生パスタをそれぞれ80gずつ、ポリエステルを主要繊維素材とした不織布製袋(縦14.0cm、横15.0cm:容量 600cm3:株式会社トキワ工業製)に収納して包装麺を得た。
この包装麺を、全容量880mlの電子レンジ対応容器(直径132mm、高さ77mm)に収容し、当該包装麺を収容した電子レンジ対応容器内に350mlの各温度の水(容器の容量の40%)を注ぎ、包装麺を浸漬せしめた状態で、出力500Wの電子レンジにて加熱を行なった。加熱後、速やかに袋から取り出して、表1の評価基準に従い官能検査を行なった。この結果を表4に示した。
尚、2℃及び39℃の水を注水して調理した後の麺の容量は、それぞれ144.3cm3及び173.6cm3であり、電子レンジ耐性包装袋の容量(600cm3)に対して、調理後の麺の容量(%)は、それぞれ24.1%及び28.9%であった。
製造例2で得た生パスタをポリエステルを主要繊維素材とした不織布製袋(縦14.0cm、横15.0cm:株式会社トキワ工業製)に各所定量を収納して包装麺を得た。
この包装麺を、電子レンジ対応容器に収容し、20℃の水を注水して、包装麺を浸漬せしめた状態で、出力500Wの電子レンジにて5分間加熱を行なった。加熱後、速やかに袋から取り出して、表1の評価基準に従い官能検査を行なった。この結果を表5に示した。
尚、実施例12及び14の調理後の麺の容量は、それぞれ、96.0cm3及び160.8cm3であり、電子レンジ耐性包装袋の容量(600cm3)に対して、調理後の麺の容量(%)は、それぞれ、16.0%及び26.8%であった。
Claims (7)
- 通気性及び透水性を有する電子レンジ耐性包装袋に麺類を収納して包装麺を得、次いで得られた包装麺を電子レンジ対応容器に収容した後、当該電子レンジ対応容器内に0℃以上40℃未満の水を注加して包装麺を浸漬せしめた状態で、電子レンジ加熱することを特徴とする麺類の電子レンジ調理方法。
- 前記電子レンジ耐性包装袋が、不織布製又は織布製であることを特徴とする請求項1記載の電子レンジ調理方法。
- 前記注加する水の温度が、2〜39℃であることを特徴とする請求項1又は2記載の電子レンジ調理方法。
- 前記包装袋に収納する麺類の麺線の厚みが、0.6〜1.5mmであることを特徴とする請求項1〜3の何れか1項記載の電子レンジ調理方法。
- 前記注加する水の量が、前記電子レンジ対応容器の容量の45〜10%であることを特徴とする請求項1〜4の何れか1項記載の電子レンジ調理方法。
- 前記麺類が、生麺類、半生麺類、乾麺類又はα化即席麺類であることを特徴とする請求項1〜5の何れか1項記載の電子レンジ調理方法。
- 請求項1〜6の何れか1項記載の電子レンジ調理方法を用いて加熱調理された加熱調理麺類。
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---|---|---|---|---|
JP2018157781A (ja) * | 2017-03-23 | 2018-10-11 | 日清オイリオグループ株式会社 | 麺類用粉末油脂組成物 |
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