JP2011199223A - 半導体装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】さらに高い耐圧をもつ半導体装置を提供することを目的とする。
【解決手段】本発明は、半導体装置であって、ドリフト層1と、ドリフト層1表面に選択的に形成された、半導体装置の活性領域である第2導電型のベース2と、ベース2と隣接して、ドリフト層1表面に選択的に形成され、ベース2よりも低不純物濃度の、第2導電型のリサーフ層3、12と、リサーフ層3、12と隣接して、ドリフト層1表面に選択的に形成され、ベース2よりも低不純物濃度の、第2導電型のリサーフ層4、13と、ベース2に接続され、ベース2とリサーフ層3、12との境界部分のドリフト層1上に形成された、フィールドプレート9と、フィールドプレート9と平面上離間し、リサーフ層3、12とリサーフ層4、13との境界部分のドリフト層1上に絶縁層8を介して形成された、FFP11とを備える。
【選択図】図1

Description

本発明は半導体装置に関し、特に高耐圧性を有する半導体装置に関する。
半導体装置において、pn接合の耐圧は、電界集中が生じる注入層周縁部のいずれかにおいて、電界強度が半導体基板の物性で決まる降伏電界強度に達する(すなわち、降伏する)ときの逆方向電圧の絶対値で定義される。
従来の高耐圧半導体装置において、n型半導体基板と高濃度p型注入層(活性領域)から成るpn接合の逆方向耐圧(以後、耐圧と記す)は、高濃度p型注入層の周縁部の円柱型接合に電界が集中することにより制限されていた。そこで、半導体装置の終端部において、高濃度p型注入層の周縁部に隣接して、低濃度p型注入層を形成することにより、高濃度p型注入層の周縁部における電界集中を緩和し、pn接合の逆耐圧を高めることができる(例えば、特許文献1)。この低濃度p型注入層は一般に、リサーフ(RESURF:Reduced Surface Field)層、もしくは、JTE(Junction Termination Extension)と呼ばれる。
上記の構造においても、電界集中は高濃度p型注入層と低濃度p型注入層の周縁部に発生する。低濃度p型注入層の周縁部に隣接して、さらに低濃度p型注入層(低々濃度p型注入層)を形成することにより、さらにpn接合の耐圧を高めることができる(例えば、特許文献2)。
特許文献1に示される半導体装置では、低濃度p型注入層の注入量を上げることにより、低濃度p型注入層周縁部の電界強度が増加し、高濃度p型注入層周縁部の電界強度が低下する。そして、高濃度p型注入層周縁部と低濃度p型注入層周縁部が同時に降伏するときに、最大の耐圧が得られる。
特許文献2では、低々濃度p型注入層により、低濃度p型注入層周縁部の電界強度が低下する。そのため、特許文献1よりもさらに低濃度p型注入層の注入量を上げて、高濃度p注入層周縁部の電界強度を低下できる。その結果、特許文献2の半導体装置において、高濃度p型注入層周縁部と低濃度p型注入層周縁部が同時に降伏する条件の耐圧は、特許文献1のそれよりも高くなる。そして、特許文献2の半導体装置にあっては、高濃度p型注入層周縁部と低濃度p型注入層周縁部と低々濃度p型注入層周縁部が同時に降伏するときに、最大の耐圧が得られる。
特開平5−63213号公報 特許第3997551号公報 特開2008−18125号公報
このようなn型半導体基板と基板表面に形成された高濃度p型注入層から成るpn接合に、高濃度p型注入層周縁部に隣接する低濃度p型注入層と低々濃度p型注入層を設けた半導体装置では、低濃度p型注入層の注入量を上げることにより、耐圧を高めることができるが、低濃度p型注入層の注入量は、低濃度p型注入層周縁部の降伏により制限されるという問題があった。このため、所望の耐圧を得るために終端部の面積を大きくせざるを得なかった。
この問題を解決するものとして、特許文献3に示すようなフローティングフィールドプレート(FFP(Floating Field Plate))を設ける構造があげられるが、当該文献のフローティングフィールドプレートは、ソース電極側のフィールドプレートとオーバーラップする位置に配置されているため、フローティングフィールドプレートを配置できる箇所はソース電極近傍だけである。したがって、当該文献のフローティングフィールドプレートが基板表面の電界強度に影響を及ぼす範囲はソース電極近傍に限られ、特にkV(キロボルト)オーダの高耐圧性を有する半導体装置のように終端部の幅が広い場合は効果が小さかった。
本発明は、上記のことを鑑み、終端部の面積を変えることなくさらに高い耐圧をもつ、換言すれば耐圧を低下させずに終端部の面積を縮小することが可能である半導体装置を提供することを目的とする。
本発明の第1の態様は、半導体装置であって、第1導電型の半導体基板と、前記半導体基板表面に選択的に形成された、前記半導体装置の活性領域である第2導電型の第1不純物層と、前記第1不純物層と隣接して、前記半導体基板表面に選択的に形成され、前記第1不純物層よりも低不純物濃度の、第2導電型の第2不純物領域と、前記第2不純物領域と隣接して、前記半導体基板表面に選択的に形成され、前記第1不純物層よりも低不純物濃度の、第2導電型の第3不純物領域と、前記第2不純物領域と前記第3不純物領域との境界部分の前記半導体基板上に絶縁層を介して形成された、第1フローティングフィールドプレートとを備える。
また、本発明の第2の態様は、半導体装置であって、第1導電型の半導体基板と、前記半導体基板表面に選択的に形成された、前記半導体装置の活性領域である第2導電型の第1不純物層と、前記第1不純物層と隣接して、前記半導体基板表面に選択的に形成され、前記第1不純物層よりも低不純物濃度の、第2導電型の第2不純物領域と、前記第2不純物領域と離間しつつ隣り合って、前記半導体基板表面に選択的に形成され、前記第1不純物層よりも低不純物濃度の、第2導電型の第3不純物領域と、前記第2不純物領域と前記第3不純物領域との隙間部分の前記半導体基板上に絶縁層を介して形成された、第1フローティングフィールドプレートとを備える。
本発明の第1の態様によれば、半導体装置であって、第1導電型の半導体基板と、前記半導体基板表面に選択的に形成された、前記半導体装置の活性領域である第2導電型の第1不純物層と、前記第1不純物層と隣接して、前記半導体基板表面に選択的に形成され、前記第1不純物層よりも低不純物濃度の、第2導電型の第2不純物領域と、前記第2不純物領域と隣接して、前記半導体基板表面に選択的に形成され、前記第1不純物層よりも低不純物濃度の、第2導電型の第3不純物領域と、前記第2不純物領域と前記第3不純物領域との境界部分の前記半導体基板上に絶縁層を介して形成された、第1フローティングフィールドプレートとを備えることにより、適切に中間電位となった第1フローティングフィールドプレートによって電圧が分担されるので、終端部の面積を変えることなくさらに高い耐圧を実現し、換言すれば耐圧を低下させずに終端部の面積を縮小することが可能となる。また、1ウエハから作製可能なチップ数も増大し、コスト低減が期待できる。
また、本発明の第2の態様によれば、半導体装置であって、第1導電型の半導体基板と、前記半導体基板表面に選択的に形成された、前記半導体装置の活性領域である第2導電型の第1不純物層と、前記第1不純物層と隣接して、前記半導体基板表面に選択的に形成され、前記第1不純物層よりも低不純物濃度の、第2導電型の第2不純物領域と、前記第2不純物領域と離間しつつ隣り合って、前記半導体基板表面に選択的に形成され、前記第1不純物層よりも低不純物濃度の、第2導電型の第3不純物領域と、前記第2不純物領域と前記第3不純物領域との隙間部分の前記半導体基板上に絶縁層を介して形成された、第1フローティングフィールドプレートとを備えることにより、適切に中間電位となった第1フローティングフィールドプレートによって電圧が分担されるので、終端部の面積を変えることなくさらに高い耐圧を実現し、換言すれば耐圧を低下させずに終端部の面積を縮小することが可能となる。また、1ウエハから作製可能なチップ数も増大し、コスト低減が期待できる。
ここで、フィールドプレートと第1フローティングフィールドプレートとが平面上離間する場合の効果を述べる。フィールドプレートと第1フローティングフィールドプレートとが平面上離間しない、すなわち、オーバーラップする構造である場合、通常、フィールドプレートと第1フローティングフィールドプレートとの間の容量結合は、第1フローティングフィールドプレートと基板表面間との容量結合よりも強くなる。そのため、第1フローティングフィールドプレートの電位はフィールドプレートの電位に近くなり、第1フローティングフィールドプレートはフィールドプレートに近い効果を奏することになる。
この場合、第1フローティングフィールドプレートを延伸しすぎると、第1フローティングフィールドプレート先端の下に位置する基板表面において、初めに降伏が生じることになる。つまり、どれだけ第2不純物領域と第3不純物領域の幅が広くても、第1フローティングフィールドプレートを配置できる位置は第1不純物層近傍に限られることになる。つまり、第1フローティングフィールドプレートが基板表面の電界強度に影響を及ぼす範囲は、第1不純物層近傍に限られてしまう。それに対し、フィールドプレートと第1フローティングフィールドプレートが平面上離間する場合、第1フローティングフィールドプレートを配置する位置に制限はない。したがって、第1フローティングフィールドプレートを用いて第1不純物層から離れた箇所の電界強度に影響を及ぼすことができる。そして、第1フローティングフィールドプレートが第2不純物領域と第3不純物領域にオーバーラップするとき、実施の形態で述べるメカニズムにより、耐圧を高める効果を奏する。
ここで最も重要なことは、フィールドプレートと第1フローティングフィールドプレートがオーバーラップする構造である場合、効果が第1不純物層近傍に限られるのに対し、フィールドプレートと第1フローティングフィールドプレートが平面上離間し、第1フローティングフィールドプレートが第2不純物領域と第3不純物領域にオーバーラップする場合は、第1不純物層から離れた第2不純物領域および第3不純物領域に効果を及ぼすことができる点である。
上記の述べた特徴は、kV(キロボルト)オーダ以上の高耐圧性を有する半導体装置において、幅広の第2不純物領域および第3不純物領域を必要とする場合に、特に顕著に現れる。
本発明の実施の形態1による半導体装置を示す断面図である。 本発明の効果を説明する模式図である。 本発明の効果を説明する模式図である。 本発明の効果を説明する模式図である。 本発明の実施の形態1のFFPの効果を示す模式図である。 本発明の実施の形態1の変形例による半導体装置を示す断面図である。 本発明の実施の形態1に対してデバイスシミュレーションを行った結果を示す図である。 本発明の実施の形態1の変形例による半導体装置を示す断面図である。 本発明の実施の形態1の変形例による半導体装置を示す断面図である。 本発明の実施の形態2のFFP周辺の断面を示す模式図である。 本発明の実施の形態3による半導体装置を示す断面図である。 本発明の実施の形態3による半導体装置を示す断面図である。
<A.実施の形態1>
<A−1.構成>
図1は、本発明の実施の形態1による半導体装置の終端部(半導体チップの外周部)を示す断面図である。主接合側が図の左方向、ダイシングライン側が図の右方向である。この終端部は平面図で見ると、主接合とダイシングラインとの間にリング状に配置されるものである。
図1(a)に示すように、本発明にかかる半導体装置は、不純物濃度が1014cm-3以下のn型シリコン半導体基板であるドリフト層1と、ドリフト層1表面に選択的に形成された高濃度p型注入層であり、ドリフト層1とpn接合を形成する半導体装置の活性領域であるベース2(第1不純物層)と、ベース2の周縁部に隣接した低濃度p型注入層で、ドリフト層1表面に選択的に形成された、ベース2よりも低不純物濃度のリサーフ層3(第2不純物領域)と、リサーフ層3の周縁部に隣接したさらなる低濃度のp型注入層で、ドリフト層1表面に選択的に形成された、ベース2よりも低不純物濃度のリサーフ層4(第3不純物領域)と、ドリフト層1の下方に形成されたカソード電極7とを備える。
さらに半導体装置は、リサーフ層4とは離間してドリフト層1表面に形成されたチャネルストッパ5と、ベース2上に形成されたアノード電極6と、ベース2に接続され、ベース2とリサーフ層3との境界部分のドリフト層1上に形成されたフィールドプレート9と、チャネルストッパ5上に形成されたフィールドプレート10と、ドリフト層1上に形成された絶縁層8と、フィールドプレート9と平面上離間し、絶縁層8を介してリサーフ層3とリサーフ層4との境界部分のドリフト層1上に、両者をオーバーラップして形成されたFFP11(第1フローティングフィールドプレート)とを備える。
リサーフ層3とリサーフ層4とは、それぞれ別の注入プロセスで形成しても良いし、リサーフ層4を形成する際に、リサーフ層3となる領域にも注入し、後から差分の注入量を注入することにより、リサーフ層3を形成しても良い。そのため、実施の形態1による半導体装置の終端部の断面図は、図1(b)のようにリサーフ層13がリサーフ層12を囲む(包含する)形状となっても良い。
電圧は、ベース2上のアノード電極6と、基板裏面のカソード電極7とに印加される。図1に示すように、ベース2と、アノード電極6と、カソード電極7とは、主接合の全面に形成されている。アノード電極6を接地したとき、カソード電極7を正の電圧とすることで、pn接合に逆方向電圧が印加され、p型注入層であるベース2、リサーフ層3、リサーフ層4と、n型半導体基板であるドリフト層1とのpn接合境界から空乏層が広がる。
ベース2には、絶縁層8を介してリサーフ層3に被さるフィールドプレート9が接続されている。リサーフ層4より外側(図右側のダイシングライン側)には、高濃度n型注入層であるチャネルストッパ5が設けられ、チャネルストッパ5には絶縁層8を介してリサーフ層4に僅かに被さるフィールドプレート10が接続されている。
ここで、フィールドプレート9はアノード電極6と同電位であり、pn接合に逆電圧が印加されたときに、基板表面上に正孔を集めて等価的にベース2の曲部の曲率を緩和して電界強度を低減し、また、半導体−絶縁体界面付近の絶縁層8に存在する正の固定電荷により引き寄せられた、基板表面上の電子を打ち消す効果がある。
どちらの効果も、直感的には、基板表面における空乏層の境界を、フィールドプレート9の先端に向けて伸ばすイメージである。チャネルストッパ5とフィールドプレート10とは、空乏層がダイシングラインにまで到達していないときにカソード電極7とほぼ同電位となり、空乏層の余分な伸びを抑え、チャネルストッパ5へのリーチスルーを防ぐ役割がある。
<A−2.動作>
この実施の形態1の動作について、図2、3、4で順を追って説明する。図2、3、4には、半導体装置の終端部の断面図(各図(a))と、それぞれに対応する基板表面近傍における電界強度のイメージ図(各図(b))とを示している。実際に電界が集中する箇所(インパクトポイント)は、基板最表面から注入層の深さ付近までのどこかにあるが、ここでは簡単のため、インパクトポイントが基板表面近傍のある深さに並んでいると仮定している。
図2(a)は、ベース2に単一濃度のp型注入層であるリサーフ層104を隣接させた構造である。ここで、インパクトポイントは、ベース2(P+)曲部a点、リサーフ層104(P−−)端(もしくは、チャネルストッパ5に接続されたフィールドプレート10の先端の下部)b点、ベース2に接続されたフィールドプレート9の先端の下部c点である。ここで、簡単のために、c点の電界強度は常にa点のそれよりも低いものとする(このバランスはフィールドプレートの幅を変更することにより調節できるが、ここでは考えない)。
a点とb点の電界強度のバランスは、リサーフ層104の注入量により調節でき、リサーフ層104の注入量を上げることでa点の電界強度は下がり、b点の電界強度は上がる。ここで、降伏時におけるa点の電界強度とb点の電界強度とが、ほぼ等しくなるようにリサーフ層104の注入量を調節する(図2(b)の実線グラフ)と、最大の耐圧が得られる。この時のリサーフ層104の注入量は、およそ1×1012cm-2となる。この最適条件よりもリサーフ層104の注入量を上げることで、a点の電界強度をさらに下げることができるが、a点よりも先にb点で降伏が生じ、結果として耐圧は低下する(図2(b)の点線グラフ)。
図3(a)のように、図2(a)のリサーフ層104に対応するリサーフ層4(P−−)のベース2側に、少しだけ注入量を上げた注入層であるリサーフ層3(P−)を設ける。この構造では、図2におけるa点、b点、c点に加えて、リサーフ層3の曲部d点にも電界が集中する。ここで、リサーフ層3の注入量を上げると、d点の電界強度は上がり、a点の電界強度は下がるが、b点の電界強度は僅かに上がるだけである。図2(b)で最適条件であったリサーフ層104の注入量に対して、リサーフ層3の注入量をやや上げて、リサーフ層4の注入量を僅かに下げれば、図2(b)よりも基板表面の電界の線積分値(近似的には、グラフの囲む面積)を大きくすることができ、より高い耐圧を得ることができる(図3(b)の実線グラフ)。
図3(a)の構造によって耐圧を上げられる最も大きな要因は、直感的に言えば、リサーフ層3の注入量を上げることにより、リサーフ層3のフィールドプレート9に覆われていない部分(c点からd点の間)の電界強度が底上げされることにある。図3(a)の構造では、リサーフ層の注入量の上限は、d点における電界強度により制限される(図3(b)の点線グラフ)。
そこで、図4(a)のように、リサーフ層3とリサーフ層4とにオーバーラップするFFP11を設けることにより、d点の電界強度ピークを、FFP11の先端の下部であるe点およびf点に分担させることができる(図4(b))。ここで、FFP11を設置することにより、基板表面の電界の線積分値(基板表面に沿った線積分なので、FFP11により生じる基板表面に対して鉛直方向の電界成分は影響しない)は変化しないが、一点に集中した電界を二点で分担することで、電界強度ピークの高さを下げることができる。
すなわち、FFPを備えることにより、各リサーフ層にかかる電圧を調節して、リサーフ層3の周縁部の電界を低下させることができる。その結果、さらにリサーフ層3の注入量を上げることができ、さらに耐圧を向上できるといった効果を奏する。
つまり、図3で、印加電圧Vbにおいてd点が降伏する注入条件(図3(b)の点線グラフ)において、図4(a)のようにFFP11を設けることで、印加電圧Vbでの降伏がなくなり、さらに高い電圧まで降伏なしに印加することができる(図4(b)の実線グラフ)。言い換えれば、図4の最適条件におけるリサーフ層3の注入量は図3のそれよりも高く、図4の最適条件における耐圧は図3のそれよりも高い。
ここで、FFP11をe点の基板最表面で接続する(つまり、フローティングではなくなる)と、f点の基板最表面で鉛直方向の電界成分が大きくなりすぎて、耐圧は劇的に低下する。つまり、耐圧を上げる効果は、このフィールドプレートがフローティングであるときだけ得られる。
図5は、FFP11の効果を示す模式図である。この図は、リサーフ層3とリサーフ層4の境界近傍において、FFP11を設けない場合(図5(a))と、設けた場合(図5(b))とについて、それぞれの場合の電位(図5(c)(d))、電界強度(図5(e)(f))を示している。
FFP11を設けると、FFP11の電位はFFP11が覆う基板表面の電位分布で決まるある中間電位となる。ここで図5では、簡単のため、リサーフ層3とリサーフ層4との境界部分で中間電位を取るとしているが、実際には必ずしもそうなるとは限らない。また、電界強度も実際は左右対称形ではない。
よって、FFP11と基板表面との間に電位差が生じ、基板表面にキャリア分布の変調が生じる(図5(b))。FFP11先端の下部に当たる基板表面のうち、リサーフ層3側には固定された電子(反転層)が、リサーフ層4側には固定されたホールが生じる。また、電気的中性を保つために、それらの固定されたキャリアの分だけ、リサーフ層3、リサーフ層4それぞれに、逆符号の電荷が溜まる(図5(b))。
その結果、図5(d)(f)の実線グラフに示すように、リサーフ層3とリサーフ層4との境界の電界強度ピークが消失し、代わりにFFP11の先端の下部に電界強度ピークが発生する。当然、FFP11を設けない場合には、依然として電界強度ピークが存在する(図5(c)(e))。
FFP11のリサーフ層3およびリサーフ層4に対するオーバーラップ量を適切に設定することにより、FFP11の両先端の下部の電界強度を、FFP11を設けないときの電界強度よりも低くすることができる。ただし、基板表面の電界は、FFP11と基板表面との間の電界成分(主に、基板表面に対して鉛直方向の電界成分)を少なからず持つため、FFP11の幅を大きくしすぎる(FFP11と対向する基板表面との電位差が大きくなりすぎる)と、FFP11の先端の下部における降伏のため、耐圧が低下する。
ところで、終端部にリサーフ層をもつ半導体装置において、耐圧を上げる最も簡単な方法は、リサーフ層の幅を大きくすることである。しかし、それでは、終端部の面積が大きくなり、半導体装置の面積も大きくなってしまう。リサーフ層の幅(ひいては、終端部および半導体装置の面積)を変えずに、耐圧を向上できることは、本発明の大きな特徴の一つである。また、逆に言えば、本発明を用いれば、ある耐圧を満たすために必要なリサーフ層の幅を小さくすることができ、半導体装置の面積を縮小することができるので、1ウエハから製造できるチップの数を増大させることができる。
本発明では、ソース電極側の電位の強く影響を受けることなく、FFPが適切な中間電位を有し、半導体装置の耐圧を向上させることができる。
なお、実施の形態1の半導体装置を構成する全ての要素のキャリアの符号を逆にしても、同様の効果が得られる。
また、実施の形態1では、複数のリサーフ層の幅が近しく描かれているが、リサーフ層の幅はそれぞれ異なっていても良い。また、複数のリサーフ層の深さは同一である必要はないし、ベース2に隣接するリサーフ層の深さはベース2に対して浅くても良い。
また、半導体基板は、炭化珪素(SiC)、窒化ガリウム(GaN)など、どのような半導体材料で製造されても良い。
また、実施の形態1では半導体装置としてダイオードを例にしているが、MOSFET(Metal−Oxide−Semiconductor Field Effect Transistor)、IGBT(Insulated Gate Bipolar Transistor)、サイリスタなど、終端部に円柱接合型のpn接合をもつものであれば、どのような半導体装置に適用されても良い。
なお、実施の形態1において、フィールドプレート9がなくてもベース2の周縁部の電界強度を十分に抑制できる場合は、フィールドプレート9を省略できる場合がある。
例えば、図4において、降伏時のb点、e点、f点の電界強度がa点、c点の電界強度に比べて十分に高い場合は、フィールドプレート9を省略しても耐圧は大きく変化しない。
また、ベース2の円柱接合の曲率を緩和するような非特許文献1の注入方法(VLD(Variation of Lateral Doping))を使用しても、ベース2の周縁部の電界強度を抑制することができ、フィールドプレート9を省略できる場合がある。
<A−3.変形例1>
図6は、本発明の変形例1を示す断面図である。図6では、図1と同一の部分には同一の参照符号を付し、その詳細な説明は省略する。図1に示した構造ではリサーフ層3とリサーフ層4、リサーフ層12とリサーフ層13はそれぞれ隣接して形成されていたが、図6に示すように、リサーフ層100(第2不純物領域)とリサーフ層101(第3不純物領域)とが離間しつつ隣り合っていても良い。なお、フィールドプレート9と平面上離間し、リサーフ層100とリサーフ層101との隙間部分のドリフト層1上に絶縁層8を介して形成されたFFP11(第1フローティングフィールドプレート)の、リサーフ層100に対するオーバーラップ量は、リサーフ層101に対するそれよりも大きくなっている。
図7は、不純物濃度1014cm-3以下のn型シリコン半導体基板に対してデバイスシミュレーションを行った結果である。ここで、リサーフ層およびリサーフ層の幅はそれぞれ290μm、注入深さ(接合深さ)は6μmである。
図7に示すように、隣接したリサーフ層の表面濃度を様々に変更した、FFPを設けない場合に比べて、FFP11を設けた場合(表面濃度6×1015cm-3、2×1015cm-3)には、静耐圧が向上している(3901V)ことがわかる。また、離間しつつ隣り合ったリサーフ層(離間距離30μm)の、FFPを設けない場合に比べて、FFP11を設けた場合には、静耐圧が向上している(3763V)ことがわかる。
<A−4.変形例2>
図1、図6に示した半導体装置の構造では、注入量の異なるリサーフ層は2つであったが、注入量の異なるリサーフ層をさらに増やしても良い。図8は、本発明の変形例2を示す断面図であり、注入量の異なるリサーフ層が3つある。
図8(a)においては、リサーフ層4と隣接して、ドリフト層1表面に選択的に形成され、ベース2よりも低不純物濃度の、リサーフ層16(第4不純物層)と、リサーフ層4とリサーフ層16との境界部分のドリフト層1上に絶縁層8を介して形成された、FFP18(第2フローティングフィールドプレート)をさらに備える。
図8(b)においては、リサーフ層101と離間しつつ隣り合って、ドリフト層1表面に選択的に形成され、ベース2よりも低不純物濃度の、リサーフ層21(第4不純物層)と、リサーフ層101とリサーフ層21との隙間部分のドリフト層1上に絶縁層8を介して形成された、FFP18(第2フローティングフィールドプレート)をさらに備える。なお、図8では、図1と同一の部分には同一の参照符号を付して、その詳細な説明を省略する。
図8(a)において、隣接するリサーフ層3、4、16は、ベース2から遠ざかる順に注入量が少なくなり、FFP17、18が注入量の異なるリサーフ層に絶縁層8を介してオーバーラップする。
また、図8(b)において、離間しつつ隣り合ったリサーフ層100、101、21は、ベース2から遠ざかる順に注入量が少なくなり、FFP17、18が注入量の異なるリサーフ層に絶縁層8を介してオーバーラップする。
このように注入量を段階的に低減する方が、最適条件においては実施の形態1よりも高い耐圧が得られる。また、リサーフ層の周縁部のうち、電界強度が比較的低い箇所があれば、その部分にはFFP17、18を設けなくても良い。例えば、図8(a)のリサーフ層4の周縁部の電界強度が比較的弱ければ、FFP18は設けなくても良い。
<A−5.変形例3>
FFP11はフローティングなので、図9に示すように、外部電荷により素子表面が帯電しないようにしておいた方が、信頼性が向上する。ドリフト層1とFFP11の間隔(d1)より十分大きな間隔をFFP11上部(d2)に隔ててシールド層103を設ける。
シールド層103は、モジュールのパッケージ、MOSFETのアルミ配線等の金属配線、半絶縁性窒化珪素膜およびSIPOS(Semi−Insulating Poly−crystalline Silicon)等の半絶縁性膜のいずれであってもよい。
なお、リサーフ層が離間しつつ隣り合って形成されている場合でも、同様の効果がある。
<A−6.効果>
本発明にかかる実施の形態1によれば、半導体装置であって、第1導電型の半導体基板としてのドリフト層1と、ドリフト層1表面に選択的に形成された、半導体装置の活性領域である第2導電型の第1不純物層としてのベース2と、ベース2と隣接して、ドリフト層1表面に選択的に形成され、ベース2よりも低不純物濃度の、第2導電型の第2不純物領域であるリサーフ層3、12と、リサーフ層3、12と隣接して、ドリフト層1表面に選択的に形成され、リサーフ層3、12よりも低不純物濃度の、第2導電型の第3不純物領域であるリサーフ層4、13と、ベース2に接続され、ベース2とリサーフ層3、12との境界部分のドリフト層1上に形成された、フィールドプレート9と、フィールドプレート9と平面上離間し、リサーフ層3、12とリサーフ層4、13との境界部分のドリフト層1上に絶縁層8を介して形成された、第1フローティングフィールドプレートであるFFP11とを備えることで、適切に中間電位となったFFP11によって電圧が分担されるので、終端部の面積を変えることなくさらに高い耐圧を実現し、換言すれば耐圧を低下させずに終端部の面積を縮小することが可能となる。また、1ウエハから作製可能なチップ数も増大し、コスト低減が期待できる。
また、本発明にかかる実施の形態1によれば、半導体装置において、第2不純物領域としてのリサーフ層12は、第3不純物領域としてのリサーフ層13に包含されることで、適切に中間電位となったFFP11によって電圧が分担され、高耐圧の半導体装置を得ることができる。
また、本発明にかかる実施の形態1によれば、半導体装置において、第3不純物領域としてのリサーフ層4と隣接して、ドリフト層1表面に選択的に形成され、第3不純物領域としてのリサーフ層4よりも低不純物濃度の、第2導電型の第4不純物層としてのリサーフ層16と、リサーフ層4とリサーフ層16との境界部分のドリフト層1上に絶縁層8を介して形成された、第2フローティングフィールドプレートとしてのFFP18とをさらに備えることで、さらに高耐圧の半導体装置を得ることができる。
また、本発明にかかる実施の形態1によれば、半導体装置であって、第1導電型の半導体基板としてのドリフト層1と、ドリフト層1表面に選択的に形成された、半導体装置の活性領域である第2導電型の第1不純物層としてのベース2と、ベース2と隣接して、ドリフト層1表面に選択的に形成され、ベース2よりも低不純物濃度の、第2導電型の第2不純物領域であるリサーフ層100と、リサーフ層100と離間しつつ隣り合って、ドリフト層1表面に選択的に形成され、リサーフ層100よりも低不純物濃度の、第2導電型の第3不純物領域としてのリサーフ層101と、ベース2に接続され、ベース2とリサーフ層100との境界部分のドリフト層1上に形成された、フィールドプレート9と、フィールドプレート9と平面上離間し、リサーフ層100とリサーフ層101との隙間部分のドリフト層1上に絶縁層8を介して形成された、第1フローティングフィールドプレートとしてのFFP11とを備えることで、適切に中間電位となったFFP11によって電圧が分担されるので、終端部の面積を変えることなくさらに高い耐圧を実現し、換言すれば耐圧を低下させずに終端部の面積を縮小することが可能となる。また、1ウエハから作製可能なチップ数も増大し、コスト低減が期待できる。
また、本発明にかかる実施の形態1によれば、半導体装置において、第3不純物領域としてのリサーフ層101と離間しつつ隣り合って、ドリフト層1表面に選択的に形成され、第3不純物領域であるリサーフ層101よりも低不純物濃度の、第2導電型の第4不純物層であるリサーフ層21と、第3不純物領域であるリサーフ層101とリサーフ層21との隙間部分のドリフト層1上に絶縁層8を介して形成された、第2フローティングフィールドプレートとしてのFFP18とをさらに備えることで、さらに高耐圧の半導体装置を得ることができる。
また、本発明にかかる実施の形態1によれば、半導体装置において、フィールドプレート9およびフローティングフィールドプレート11上に、ドリフト層1・フローティングフィールドプレート間の絶縁層8よりも厚い絶縁層8を介して形成されたシールド層103をさらに備えることで、シールド層103によって外部電荷により素子表面が帯電せず、信頼性が向上する。
<B.実施の形態2>
<B−1.構成>
図10は、本発明の半導体装置の、FFP11が備えられる周辺の断面図である。図10(a)では、FFP11よりも上層のメタル配線を用いて、リサーフ層3(P−)とFFP11端部との両方に、絶縁層8(図示せず)を介してオーバーラップするFFP32(第3フローティングフィールドプレート)を設けている。
FFP32の役割は、リサーフ層3側のFFP11先端の下部(e点)における電界強度を、FFP32の先端の下部(g点)に分担させることである。このようにFFP32を備えることで、さらに耐圧を向上させることができる。FFP32は、FFP11と絶縁層8を介して容量結合しており、FFP11とFFP32とのオーバーラップ量を調節することで、電位および電界強度の調節が可能である。なお、最終的なFFP11とFFP32の電位は、FFP11、FFP32および基板表面の三者間の容量結合により決定される。
また、図10(b)のように、さらに、リサーフ層4(P−−)とFFP11端部との両方に、絶縁層8を介してオーバーラップするFFP33を設けても良い。この場合、リサーフ層4側のFFP11の先端の下部(f点)における電界強度が、FFP33の先端の下部(h点)に分担される。このようにFFP33を備えることで、さらに耐圧を向上させることができる。
また、図10(c)のように、配線34、35をビアホール36で接続し、FFP45としても良い。ここで、FFP11とFFP45との間の容量値は、FFP11と配線34のオーバーラップ量で調節できる。この形状の利点は、2層のメタル配線層を用いて(配線37、38をビアホール39で接続した)FFP46を形成するように、FFPの数を増やせることである。つまり、FFPの数に制限がなくなる。
また、FFP11のリサーフ4側にFFP47、FFP48を設けても良い。ここで、FFP47は、配線40と配線41とをビアホール42で接続して形成しているが、FFP48のように、配線43と配線44とをビアホールで接続しないことで、FFP47と配線44との間の容量結合を弱めることもできる。
なお、図10の形状は一例であって、図10(a)(b)(c)に示した形状を組み合わせても良い。また、図10では2つのメタル配線層を用いているが、3つ以上の配線層を用いて、相互に容量結合する複数のFFPを有する形状にしても良い。
ここで、図10のように、FFP11に対しさらに複数のFFPを設ける場合、FFPの先端の下部の電界強度だけでなく、他のインパクトポイントの電界強度も影響を受ける。そのため、実施の形態2を用いることで、必ずしも、実施の形態1より高い耐圧が得られるというわけではない。実施の形態1よりも高い耐圧が得るには、全てのリサーフ層の注入量と、FFPとリサーフ層とのオーバーラップ量、FFP間のオーバーラップ量を最適化する必要がある。
なお、リサーフ層が離間しつつ隣り合って形成されている場合でも、同様の効果がある。
<B−2.効果>
本発明にかかる実施の形態2によれば、半導体装置において、第1フローティングフィールドプレートとしてのFFP11の端部上に絶縁層8を介して形成された、第3フローティングフィールドプレートとしてのFFP32、33をさらに備えることで、電界強度を分担させ、さらに耐圧を向上させることができる。
<C.実施の形態3>
<C−1.構成>
図11は、本発明の実施の形態3による半導体装置の終端部を示す断面図である。フィールドプレート9、10、およびFFP11は、半絶縁性膜であるシールド層51によって接続される。シールド層51は、FFP11上に絶縁層8を介さずに形成される。ここでシールド層51は、半導体基板であるドリフト層1よりも遥かに高い抵抗率を有し(半絶縁性膜であるシールド層51のシート抵抗は、例えば1018Ω/□オーダーである。)、外部電荷に対するシールドとして働く。FFP11は、シールド層51の有限抵抗を介してフィールドプレート9、10に接続されるため、正確にはフローティング電位ではなくなる。しかし、シールド層51の抵抗と、FFP11と基板表面との間の容量で決まる時定数が電圧変化の周期に対して十分大きい場合、FFP11の電位は固定されず、フローティングとみなすことができる。
また、図12(a)のFFP11、図12(b)のFFP54のように、半絶縁性膜であるシールド層52、53に接続しないように備えても良い。すなわち、シールド層52、53は、フィールドプレート9、10に接続され、FFP11、54上に絶縁層8を介して形成され、この場合、FFP11、54は完全にフローティングである。図12(a)はフィールドプレート9、10とFFP11が同一配線層で形成される場合を示しており、図12(b)はFFP54がフィールドプレート9、10を形成する配線層と基板の間に存在する配線層で形成される場合を示している。
なお、リサーフ層が離間しつつ隣り合って形成されている場合でも、同様の効果がある。
<C−2.効果>
本発明にかかる実施の形態3によれば、半導体装置において、フィールドプレート9、10と接続され、第1フローティングフィールドプレートであるFFP11、54上に絶縁層8を介して/介さずに形成された、半絶縁性のシールド層51、52、53をさらに備えることで、シールド層51、52、53が外部電荷に対するシールドとして働き、信頼性が向上する。
1 ドリフト層、2 ベース、3,4,12,13,16,21,100,101,104 リサーフ層、5 チャネルストッパ、6 アノード電極、7 カソード電極、8 絶縁層、9,10 フィールドプレート、11,17,18,32,33,45,46,47,48,54 FFP、34,35,37,38,40,41,43,44 配線、36,39,42 ビアホール、51,52,53,103 シールド層。

Claims (10)

  1. 半導体装置であって、
    第1導電型の半導体基板と、
    前記半導体基板表面に選択的に形成された、前記半導体装置の活性領域である第2導電型の第1不純物層と、
    前記第1不純物層と隣接して、前記半導体基板表面に選択的に形成され、前記第1不純物層よりも低不純物濃度の、第2導電型の第2不純物領域と、
    前記第2不純物領域と隣接して、前記半導体基板表面に選択的に形成され、前記第2不純物領域よりも低不純物濃度の、第2導電型の第3不純物領域と、
    前記第2不純物領域と前記第3不純物領域との境界部分の前記半導体基板上に絶縁層を介して形成された、第1フローティングフィールドプレートとを備える、
    半導体装置。
  2. 前記第1不純物層に接続され、前記第1不純物層と前記第2不純物領域との境界部分の前記半導体基板上に形成された、フィールドプレートをさらに備え、
    前記第1フローティングフィールドプレートは、前記フィールドプレートと平面上離間して形成される、
    請求項1に記載の半導体装置。
  3. 前記第2不純物領域は、前記第3不純物領域に包含される、
    請求項1または2に記載の半導体装置。
  4. 前記第3不純物領域と隣接して、前記半導体基板表面に選択的に形成され、前記第3不純物領域よりも低不純物濃度の、第2導電型の第4不純物層と、
    前記第3不純物領域と前記第4不純物層との境界部分の前記半導体基板上に前記絶縁層を介して形成された、第2フローティングフィールドプレートとをさらに備える、
    請求項1〜3のいずれかに記載の半導体装置。
  5. 半導体装置であって、
    第1導電型の半導体基板と、
    前記半導体基板表面に選択的に形成された、前記半導体装置の活性領域である第2導電型の第1不純物層と、
    前記第1不純物層と隣接して、前記半導体基板表面に選択的に形成され、前記第1不純物層よりも低不純物濃度の、第2導電型の第2不純物領域と、
    前記第2不純物領域と離間しつつ隣り合って、前記半導体基板表面に選択的に形成され、前記第2不純物領域よりも低不純物濃度の、第2導電型の第3不純物領域と、
    前記第2不純物領域と前記第3不純物領域との隙間部分の前記半導体基板上に絶縁層を介して形成された、第1フローティングフィールドプレートとを備える、
    半導体装置。
  6. 前記第1不純物層に接続され、前記第1不純物層と前記第2不純物領域との境界部分の前記半導体基板上に形成された、フィールドプレートをさらに備え、
    前記第1フローティングフィールドプレートは、前記フィールドプレートと平面上離間して形成される、
    請求項5に記載の半導体装置。
  7. 前記第3不純物領域と離間しつつ隣り合って、前記半導体基板表面に選択的に形成され、前記第3不純物領域よりも低不純物濃度の、第2導電型の第4不純物層と、
    前記第3不純物領域と前記第4不純物層との隙間部分の前記半導体基板上に前記絶縁層を介して形成された、第2フローティングフィールドプレートとをさらに備える、
    請求項5または6に記載の半導体装置。
  8. 前記フィールドプレートと接続され、前記第1フローティングフィールドプレート上に絶縁層を介して/介さずに形成された、半絶縁性のシールド層をさらに備える、
    請求項2または6に記載の半導体装置。
  9. 前記フィールドプレートおよび前記第1フローティングフィールドプレート上に、前記半導体基板・前記第1フローティングフィールドプレート間の前記絶縁層よりも厚い絶縁層を介して形成されたシールド層をさらに備える、
    請求項2または6に記載の半導体装置。
  10. 前記第1フローティングフィールドプレートの端部上に絶縁層を介して形成された、第3フローティングフィールドプレートをさらに備える、
    請求項1〜9のいずれかに記載の半導体装置。
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