JP2011197086A - レンズ偏心機構を有する結像レンズユニット - Google Patents

レンズ偏心機構を有する結像レンズユニット Download PDF

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裕俊 中山
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昌弘 伊藤
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Abstract

【課題】レンズを保持機構に配置した際のレンズの位置精度を得る。
【解決手段】当て面部5を第2レンズL2を保持する鏡筒に設け、偏心させる第2レンズL2の結像に寄与しない平押し部7に3つの突起部4A、4B、4Cを設ける。突起部4A、4B、4Cのうち、4A、4Bの2つが揃って高く、4Cのみが低い。レンズを鏡筒に配置し、突起部4A、4B、4Cを当て面部5に突き当てることで突起と当て面部との位置関係を一意に当て決めし、突起部により第2レンズL2の光軸方向の位置を決める。
【選択図】図1

Description

本発明は、偏心機構を有する結像レンズユニットに関する。
近年、画像形成装置、特に画像読取装置において、結像レンズを有する結像レンズユニットが用いられている。
例えば特許文献1には、 複数枚で構成される読取レンズと、読み取られた原稿情報が前記読取レンズを介して入射され、光電変換する撮像素子と、それらを保持するベースとからなる画像読取用の光学ユニットにおいて、前記読取レンズの保持部が前記ベースの上面に溝状に形成されており、前記読取レンズの少なくとも1枚は前記溝状に形成された保持部内で固定されていることを特徴とする光学ユニットが記載されている。
この特許文献1では、レンズの保持方法としては、溝の内面にそのまま接着剤で固定する方法や、円環状の取り付け溝を前記溝の軸方向に垂直に形成し、この細溝に読取レンズの外周部を挿入し接着剤で固定する方法、また接着剤を使用しない強嵌合の方法が取られることが記載されている。
また、特許文献1において、接着剤の具体的な接着位置は、レンズの側面におけるレンズの中心を通る線に対して対照的な2箇所としていることが記載されている。このような位置で接着することにより、接着剤硬化時や環境変動によって位置ずれが発生しづらくなる。
しかしながら、特許文献1記載の発明では、レンズの側面を平面としており、レンズを保持すべき溝の内面が平面であるため、レンズの姿勢がどこで安定するか予測できず、レンズを位置決めするために、レンズを保持させた後でレンズの固定前に、レンズの当たり方によって、レンズの位置が任意にばらついてしまうことにより、結像性能が劣化してしまったり、レンズ全体を回転調整したりしなければならない。
本発明は、かかる事情の下になされたもので、保持部とレンズとの位置関係のばらつきを抑え、保持部に設置した際のレンズ姿勢の精度を得ることを目的とする。
前記目的を達成するため、本発明の結像レンズユニットは、画像読み取り装置に用いられる結像レンズユニットであって、複数枚のレンズから構成される結像レンズと、複数枚のレンズを固定して保持する保持機構と、複数枚のレンズのうち少なくとも1枚のレンズを偏心させる偏心機構と、を有することを特徴とする。
また、本発明の結像レンズユニットは、前記偏心機構は、前記保持機構と偏心させるレンズの少なくとも一方に設けられた複数の突起部であることを特徴とする。
また、本発明の結像レンズユニットは、前記複数の突起部のうち、少なくとも1つの突起部は他の突起部よりも高いことを特徴とする。
また、本発明の結像レンズユニットは、前記保持機構はレンズが当接する当て面部を有し、前記複数の突起部は、前記当て面部に設けられていることを特徴とする。
また、本発明の結像レンズユニットは、前記偏心させるレンズは、結像に関与するレンズ部と結像に関与しない平押し部とを有し、前記突起部が前記平押し部に設けられていることを特徴とする。
また、本発明の結像レンズユニットは、前記複数の突起部は、全て前記保持機構に設けられていることを特徴とする。
また、本発明の結像レンズユニットは、前記複数の突起部は、全て前記偏心させるレンズに設けられていることを特徴とする。
また、本発明の結像レンズユニットは、前記複数の突起部は、前記偏心させるレンズの外径に沿って略等間隔に設けられていることを特徴とする。
また、本発明の結像レンズユニットは、前記偏心機構は、前記保持機構と偏心させるレンズとの間に設けられた偏心規制部材からなることを特徴とする。
また、本発明の結像レンズユニットは、前記偏心規制部材は、テーパ形状であることを特徴とする。
また、本発明の結像レンズユニットは、偏心させるレンズと偏心させないレンズとを分けて保持することを特徴とする。
また、本発明の結像レンズユニットは、前記保持機構が、前記結像レンズを保持するレンズ鏡筒であることを特徴とする。
また、本発明の結像レンズユニットは、 撮像素子と、読取レンズと撮像素子とを保持するベースと、を有する光学ユニットに読取レンズとして用いられ、前記保持機構が前記ベースの上面に設けられている溝であることを特徴とする。
また、本発明の光学ユニットは、請求項1〜13のいずれか1項に記載の結像レンズユニットを読取レンズとして用いる。
また、本発明の画像読取装置は、請求項14に記載の光学ユニットを用いる。
また、本発明の画像形成装置は、請求項15に記載の画像読取装置を用いる。
本発明によれば、保持機構とレンズとの位置関係を一意に当て決めすることができるので、保持機構に設置した際のレンズの位置を精度よく決めることができる。
本発明の一実施形態に係る結像レンズユニットの概略構成を示す図である。 第2レンズL2を、図1における物体側(図1左側)から見た図である。 ラインセンサを用いた画像読取装置における座標系を示す図である。 全てのレンズに偏心がない場合のMTF特性図である。 第2レンズに約2分のβ偏心を与えたときのMTF特性図である。 第2レンズに約2分のα偏心を与えたときのMTF特性図である。 保持機構に偏心機構を設けた結像レンズユニットの概略構成を示す図である。 第2レンズL2を、図7における物体側(図7左側)から見た図である。 偏心機構としてスペーサーを設けた結像ユニットを示す図である。 保持機構の一例としての光学ユニットの概略構成を示す図である。 図10の光学ユニットをX方向から見た図である。 図10の光学ユニットをZ方向から見た図である。 図11におけるA−A´断面を示す図である。 第2レンズL2を、図13における像側(図13右側)から見た図である。 偏心機構を保持機構に設けた光学ユニットを説明する図である。 第2レンズL2を、図15における物体側(図15左側)から見た図である。 偏心機構としてスペーサーを設けた光学ユニットを示す図である。 本発明の第7の実施例の断面図である。 本発明の一実施形態に係る光学モジュールの概略構成を示す図である。 画像読取装置の一形態を示す図である。 画像読取装置の変形例を示す図である。 画像形成装置の一形態を示す図である。
以下、本発明の一実施形態を、図1〜図22に基づいて説明する。図1には、一実施形態に係る結像レンズユニットの概略構成が示されている。図1に示す結像レンズユニットは、左(物体側)から右(像側)へ順に、凸メニスカスレンズの第1レンズL1、両凹レンズの第2レンズL2、絞りS、両凸レンズの第3レンズL3、凹メニスカスレンズの第4レンズL4からなる結像レンズ1と、各レンズL1,L2,L3,L4を保持する保持機構として機能する物体側鏡筒部分2及び像側鏡筒部分3からなる鏡筒を有する。
第2レンズL2は、結像に寄与するレンズ部6と、結像に寄与しない平押し部7に分けられる。この平押し部7の物体側の面には、偏心機構として機能する3つの突起部4A、4B、4Cが設けられ、この突起部4A,4B,4Cは物体側鏡筒部分2に設けられた当て面部5に当接する。
図2に示すように第2レンズの平押し部には3つの突起部4A、4B、4Cがあり、突起部4A、4B、4Cは第2レンズL2の外径に沿って略等間隔に配置されている。3つの突起部4A,4B,4Cのうち、2つの突起部(本実施例では、突起部4A、4B)がそろって高く、一つの突起部(本実施例では、突起部4C)のみが低い。すなわち、平押し部7の物体側の面を基準とする突起部4A,4Bの物体側方向の高さが、平押し部7の物体側の面を基準とする突起部4Cの物体方向の高さよりも高い。
次に、本実施例における第2レンズL2の位置決めについて説明する。
図1に示す物体側鏡筒2に、第2レンズを配置すると、突起部4A,4B,4Cが当て面部5に当接する。このとき、第2レンズL2を配置する鏡筒(物体側鏡筒部分2)のうち高い突起部である突起部4A,4Bと当て面部5とが当接する第2レンズL2の周縁は、当て面部5の面を基準として像側に寄せた位置に位置決めされる。また、低い突起部4Cが当接する第2レンズL2の周縁は、当て面部5の面を基準として物体側に寄せた位置に位置決めされる。つまり、第2レンズの姿勢は当て面部の面を基準として高い突起部のある方を像側に、低い突起部の方を物体側に傾けた状態に決まる。この傾きの程度は、突起部の高低差(突起部4Aおよび4Bと、4Cとの高さの差)によって決まり、本実施例の場合、光軸方向における傾きの程度はおよそ2分である。この3つの突起部の高さを変えることで、結像ユニット内のレンズの傾きの程度やレンズの偏心させる方向を変えることができる。
結像ユニット内のレンズの傾きの程度やレンズの偏心させる方向を変える他の例を説明する。
例えば、上記実施例のうち突起部の高低を変えて、突起部4Cのみが高く、突起部4A、4Bが揃って低い場合がある。この場合、第2レンズの姿勢は、当てて面部の面を基準として、高い突起部の4Cのある方を像側に、低い突起部のある4A、4Bの方を物体側に傾けた状態に決まる。前述と同様に、結像ユニット内のレンズの傾きの程度は、突起部の高低差(突起部4Cと、突起部4Aおよび4Bとの高さの差)によって決まる。
本実施例において、平押し部7の突起部4(4A,4B,4C)を当て面部5に突き当てることで突起部4A,4B,4Cと当て面部5との位置関係を一意に当て決めすることができる。更に、突起部4A,4B,4Cと当て面部5との位置関係を一意に当て決めすることができるため、突起部4A,4B,4Cにより第2レンズL2の光軸方向の位置が精度よく決まる。さらに、第2レンズL2が結像レンズ1の光軸に対して任意の方向に偏心した姿勢とすることができる。すなわち、当て面部の突起部4A,4B,4Cと位置関係が一意に決まることから結像レンズ1の姿勢も精度よく決まる。
さらに、偏心した方向と直交する方向に対しての第2レンズL2の偏心は、先行技術文献における光学ユニットのように本機構を用いない場合に比べて小さく抑えることができる。
次に、ラインセンサを用いた画像読取装置であって、上記した結像レンズユニットを用いる実施形態について説明する。
ここで、ラインセンサを用いた画像読取装置における座標系を図3を用いて説明する。図3に示すように、光軸方向をZ、ラインセンサの受光素子の配列長手方向をYとするXYZ直交座標系で考えた時、第2レンズのX軸周りの回転による偏心をα偏心、Y軸周りの回転による偏心をβ偏心とする。
なお、結像レンズユニットの構成については上記実施例1と同様であるので記載を省略する。
ラインセンサを用いた画像読取装置の場合、画像読取装置の主走査方向がメリディオナル、副走査方向がサジタルとなる。すなわち、前述のXYZ座標系において光軸(Z軸)とY軸とを含む平面がメリディオナル面となる。
ここで、MTF特性の比較例を図4から図6を用いて説明する。図4は全てのレンズに偏心がない場合のMTF特性図である。図5は、第2レンズに約2分のβ偏心(α偏心はゼロ)を与えたときのMTF特性図である。また、図6は 比較例1として、第2レンズに約2分のα偏心(β偏心はゼロ)を与えたときのMTF特性図である。
主走査方向での最大像高(ラインセンサに入る1ラインの像の両端に対応)でのMTF曲線は、実線がサジタル、点線がメリディオナルでのMTFを表す。
β偏心の場合、最大像高でのMTF曲線はピーク周辺で落ちるものの、左右像高での差は現れない。閾値(例えばMTF40%)以上を確保できるデフォーカスの範囲Dfは、図3に示す偏心がない場合と比較しても、ほぼ変わらない範囲である。
これに対し、α偏心の場合、最大像高でのMTF曲線は、左右像高で曲線に左右差が現れ、その結果、閾値(例えばMTF40%)以上を確保できるデフォーカスの範囲Dfが狭くなってしまう。すなわち、像面(焦点)深度が狭くなってしまう。
レンズ姿勢自体を調整する(偏心を調整する)か、レンズ全体を回転させることにより、MTF特性が良好な状態に調整する必要がある。この比較例では、90°回転させることで、実施例1と同様のレンズ姿勢を得ることができる。
本願では、上記した突起部4(4A,4B,4C)と当て面部5とを有する結像レンズユニットの構成により、比較例のような結像性能の左右差が生じないため、特許文献1記載の光学ユニットのようにレンズ全体を回転調整する必要もない。
上記ラインセンサを用いた画像読取装置において、第2レンズL2の偏心した方向に対する直交方向を本発明における画像読取装置に用いるラインセンサの受光素子の配列長手方向とすれば、良好な結像性能を得ることができる。
なお、このラインセンサを用いる画像読取装置の実施形態において、鏡筒以外の部材に当て面部を設けてもよい。例えば、第1レンズL1の像側の面に当て面部5に相当する当接させる面を設け、第1レンズL1を固定した後に第2レンズL2の突起部を第1レンズL1に当接させて第2レンズL2を偏心させ固定しても良い。この場合も、上記した実施例1における第2レンズL2の姿勢が任意の偏心を維持して位置決めされるのと同様に、第2レンズL2の突起部と第1レンズL1との位置関係が一意に決まる。
また、ラインセンサを用いる画像読取装置において特に偏心機構が有効なレンズとして、ラインセンサの配列方向を長手、ラインセンサの直交方向を短手とする扁平レンズが挙げられる。扁平レンズを用いることで画像読取装置の高さを低くすることができる。
次に、図7から図8までを用いて、保持機構に偏心機構を設ける実施例について説明する。
図7は保持機構に偏心機構を設けた結像レンズユニットの概略構成を示す図であり、図8は、図7において鏡筒及び突起部をD―D´で切った断面を第2レンズ側(像側)から見た図である。
本実施例は、偏心機構として機能する突起部が、偏心させるレンズである第2レンズL2ではなく、物体側鏡筒部分2に設けられている点で、実施例1と異なる。
図7において、上記した実施例1と同様、本実施例における結像レンズユニットは、左(物体側)から右(像側)へ順に、凸メニスカスレンズの第1レンズL1、両凹レンズの第2レンズL2、絞りS、両凸レンズの第3レンズL3、凹メニスカスレンズの第4レンズL4からなる結像レンズと、各レンズL1,L2,L3,L4を保持する保持機構として機能する鏡筒を有する。この鏡筒は、物体側鏡筒部分2と像側鏡筒部分3とを有する。なお、鏡筒は樹脂で形成することもできる。
さらに、第2レンズL2は、結像に寄与するレンズ部6と、結像に寄与しない平押し部7に分けられる。
物体側鏡筒部分2には、図8の断面図で示すように3つの突起部(8A、8B、8C)があり、この突起部8A、8B、8Cは、偏心させるレンズである第2レンズL2を保持する位置に設けられている。すなわち、この突起部8A、8B、8Cは、図8に示すように、物体側鏡筒部分2の内周に沿って略等間隔に配置されている。3つの突起部8A,8B,8Cのうち、突起部8A、8Bの2つがそろって高く、突起部8Cの1つのみが低い。すなわち、突起部8A、8Bと当接する物体側鏡筒部分2の面を基準とする突起部8A,8Bの像側方向の高さが、突起部8Cと当接する物体側鏡筒部分2の面を基準とする突起部8Cの像側方向への高さよりも高い。
次に、本実施例における第2レンズL2の位置決めについて説明する。
第2レンズL2を物体側鏡筒部分2に配置すると、突起部8A,8B,8Cが平押し部7に当接する。このとき、第2レンズL2の周縁は、第2レンズL2を配置する物体側鏡筒部分2のうち高い突起部8A,8Bが当接する物体側鏡筒部分2の面から見て像側に寄せた位置に位置決めされる。また、低い突起部8Cが当接する物体側鏡筒部分2の面から見た第2レンズの周縁は、物体側に寄せた位置に位置決めされる。つまり、第2レンズL2の姿勢は、高い突起部8A,8Bのある方を像側に、低い突起部8Cがある方を物体側に傾けた状態に決まる。この傾きの程度は、突起部の高低差(突起部8Aおよび8Bと、突起部8Cとの高さの差)によって決まり、本実施例の場合、光軸方向における傾きの程度はおよそ2分である。この3つの突起部の高さを変えることで、結像ユニット内のレンズの傾きの程度やレンズの偏心させる方向を変えることができる。
結像レンズユニット内のレンズの傾きの程度やレンズの偏心させる方向を変える他の例を説明する。
例えば、突起部8Cのみが高く、突起部8A、8Bが揃って低い場合がある。第2レンズL2の姿勢は高い突起部の8Cのある方を像側に、低い突起部のある8A、8Bの方を物体側に傾けた状態に決まる。上記と同様に、結像ユニット内のレンズの傾きの程度は、突起部の高低差(突起部8Cと、突起部8Aおよび8Bとの高さの差)によって決まる。
すなわち、本実施例において、当て面部5の突起に平押し部7を突き当てることで突起部8(突起部8A,8B,8C)と当て面部5との位置関係を一意に当て決めすることができるため、突起部8A,8B,8Cにより第2レンズL2の光軸方向の位置が精度よく決まる。さらに、第2レンズL2が結像レンズの光軸に対して任意の方向に偏心した姿勢とすることができる。すなわち、突起部8と当て面部5の位置関係が一意に決まることから結像レンズの姿勢も精度よく決まる。
さらに、偏心した方向と直交する方向に対しての第2レンズL2の偏心は、先行技術文献における光学ユニットのように本機構を用いない場合に比べて小さく抑えることができる。

さらに、上記したラインセンサを用いる画像読取装置に本実施例の偏心機構を用いて、第2レンズL2の偏心した方向に対する直交方向をラインセンサの受光素子の配列長手方向とすれば、実施例1に記載したのと同様に良好な結像性能(MTF特性)を得ることができる。

次に、図9を用いて、偏心機構の他の実施例を説明する。図9は、偏心機構としてスペーサーを設けた結像ユニットを示す図である。

実施例1、2と同様、結像レンズユニットは左から凸メニスカスレンズの第1レンズL1、両凹レンズの第2レンズL2、絞りS、両凸レンズの第3レンズL3、凹メニスカスレンズの第4レンズL4からなる結像レンズと、各レンズを保持する保持機構として機能する鏡筒を有する。
実施例1、2とは、偏心させるレンズである第2レンズと保持機構との間に、偏心規制部材として機能するスペーサー9を挿入する点で異なる。原稿面からの有効光束を遮らないように、スペーサーは中央部分が抜けた構造となっているものが望ましい。または、それ自身が光を透過できる材質でも構わない。
スペーサーの形状やスペーサーを挿入する方向を変えることにより、第2レンズを結像レンズの光軸に対して任意の方向に偏心させることができる。さらに、偏心した方向と直交する方向に対しての第2レンズの偏心は、本機構を用いない場合に比べて小さく抑えることができる。その直交方向を本発明における画像読取装置に用いるラインセンサの受光素子の配列長手方向とすれば、実施例1同様に良好な結像性能を得ることができる。
次に、図10から図14までを用いて、保持機構の他の実施例について説明する。図10は保持機構の一例としての光学ユニットの概略構成を示す図、図11は図10をX方向から見た図、図12は光学ユニットをZ方向から見た図である。図13は、図11におけるA−A´断面を示す図であり、図14は図13に示す第2レンズL2を像側から見た図である。
本実施例では、上記した鏡筒を保持機構とする代わりに、保持機構として、本願の結像レンズユニットを適用する画像読取用の光学ユニットのベースに溝を設けている。
ベース11の上面に設けた溝12が結像レンズユニットにおいてレンズの保持機構として機能する。
本実施例において、図10及び図11に示す光学ユニットは、読取レンズ群1と撮像素子10とこれらを保持するベース11とからなる。ベース11は、上面に溝12が形成されており、この溝12の内側に当て面部13を設けている。
また、図10及び図11に示すように、読取レンズ群1は、左(物体側)から右(像側)に順に、凸メニスカスレンズの第1レンズL1、両凹レンズの第2レンズL2で構成されている。
図13に示すように第2レンズL2は、結像に寄与するレンズ部6と、結像に寄与しない平押し部7にわけられる。第2レンズL2の平押し部7には、偏心機構として機能する突起部4を設けている。
この突起部4は複数設けられる。この突起部4の配置は、任意の箇所に1つ配置し、この配置した突起部とレンズ中心とを結ぶ線に対して左右対称な箇所に各1つづつ設けることができる。本実施例では、図14に示すように、突起部4を、任意の箇所に配置した突起部4Cと、この突起部4Cとレンズの中心とを結ぶ線に対して左右対称な箇所に突起部4A,4Bを設けている。
3つの突起部のうち、突起部4A、4Bの2つがそろって低く、突起部4Cの1つのみが高い。すなわち、図13に示すように、平押し部7の像側の面を基準とする突起部4A,4Bの像側方向への突起部4A,4Bの高さは、平押し部7の像側の面を基準とする突起部4Cの高さよりも低い。
次に、本実施例の偏心機構による位置決めについて説明する。
第1レンズL1は溝12に対して垂直に保持される。一方、第2レンズL2の平押し部7の物体側の面の突起部4A,4B,4Cは、溝12内に設けられた当て面部13に当接する。
このとき、第2レンズL2の周縁は、第2レンズL2を配置する光学ユニットの溝12のうち高い突起部4Cが当接する当て面部13から見て、物体側に寄せた位置に位置決めされる。また、高い突起部4Cが当接する当て面部13から見た場合は、第2レンズL2の周縁は物体側に寄せた位置となる。つまり、第2レンズL2の姿勢は、高い突起部のある方を物体側に、低い突起部の方を像側に傾けた状態に決まる。この第2レンズL2の傾きの程度は、突起部の高低差(突起部4Aおよび4Bと、突起部4Cとの高さの差)によって決まり、本実施例の場合、光軸方向における傾きの程度はおよそ2分である。この3つの突起部の高さを変えることで、レンズの傾きの程度やレンズの偏心の方向を変えることができる。
上記したように、平押し部7の突起部4を当て面部13に突き当てることで突起部4と当て面部13との位置関係を一意に当て決めすることができる。また、突起部4と当て面部13との位置関係が一意に決まることにより、突起部4により第2レンズL2の光軸方向の位置が精度よく決まる。さらに、第2レンズL2が結像レンズの光軸に対して任意の方向に偏心した姿勢とすることができる。すなわち突起部4と当て面部13の位置関係が一意に決まることにより、第2レンズL2の姿勢も精度よく決まる。
さらに、上記構成によれば、偏心した方向と直交する方向に対しての第2レンズの偏心は、先行技術文献における光学ユニットのように本機構を用いない場合に比べて小さく抑えることができる。その直交方向を本発明における画像読取装置に用いるラインセンサの受光素子の配列長手方向とすれば、実施例1に記載したのと同様に良好な結像性能(MTF特性)を得ることができる。
特に偏心機構が有効なレンズとして、ラインセンサの配列方向を長手、ラインセンサの直交方向を短手とする扁平レンズが挙げられる。扁平レンズを用いることで画像読取装置の高さを低くすることができる。
次に、図15及び図16を用いて、偏心機構の他の実施例を説明する。図15は偏心機構を保持機構に設けた光学ユニットを説明する図である。図16は、図15におけるB−B‘断面を示す図である。
本実施例は、本発明の結像レンズユニットを適用する画像読取用の光学ユニットのベースに設けられた溝が保持機構として機能する点で実施例4と共通し、偏心機構が偏心させるレンズではなく保持機構に設けられている点で実施例4と異なる。
本実施例において、図15に示す光学ユニットは、実施例4と同様に、読取レンズ群1とこの読取レンズ群1を保持するベース11とからなる。ベース11は、上面に溝12が形成されており、この溝12の内側に当て面部13を設けている。
また、図15に示す読取レンズ群1は、左(物体側)から右(像側)に順に、凸メニスカスレンズの第1レンズL1、両凹レンズの第2レンズL2で構成されている。第2レンズL2は、結像に寄与するレンズ部6と、結像に寄与しない平押し部7にわけられる。
溝12の当て面部13には、当て面部13から伸びる突起部14が設けられている。
この突起部14は複数、本実施例では図16に示すように3つの突起部14A,14B,14Cが設けられている。この3つの突起部14A,14B,14Cのうち、突起部14A、14Bの2つがそろって低く、突起部14Cの1つのみが高い。すなわち、当て面部13の物体側の面を基準とする突起部14A、14Bの物体側方向への高さが、当て面部13の物体側の面を基準とする突起部14Cの物体側方向への高さよりも低い。
次に、本実施例の読取レンズ群1の位置決めについて説明する。
第1レンズL1は、ベース11の溝12に対して垂直に保持される。一方、第2レンズL2の平押し部7は、当て面部13に設けられた突起部14A,14B,14Cが当接する。
第2レンズL2を光学ユニットの溝12に配置すると、突起部14A,14B,14Cが第2レンズL2の平押し部7に当接する。このとき、第2レンズL2の周縁は、第2レンズL2を配置する光学ユニットの溝12のうち高い突起部14Cが設けられた当て面部13から見て、物体側に寄せた位置に位置決めされる。また、低い突起部14A、14Bが当接する当て面部13から見た場合は、第2レンズL2の周縁は像側に寄せた位置となる。つまり、第2レンズL2の姿勢は、高い突起部のある方を物体側に、低い突起部の方を像側に傾けた状態に決まる。この第2レンズL2の傾きの程度は、突起部の高低差(突起部14Aおよび14Bと、突起部14Cとの高さの差)によって決まり、本実施例の場合、光軸方向における傾きの程度はおよそ2分である。
この3つの突起部14A,14B,14Cの高さを変えることで、結像ユニット内のレンズの傾きの程度やレンズの偏心方向を変えることができる。
例えば、突起部14A、14Bが揃って高く、突起部14Cのみが低い場合、第2レンズL2の姿勢は高い突起部14A、14Bある方を物体側に、低い突起部のある14Cの方を像側に傾けた状態に決まる。前述のとおり、第2レンズL2の傾きの程度は、14Cと、14Aおよび14Bとの高さの差によって決まる。
上記したように、当て面部13の突起部14を平押し部7に突き当てることで突起部14と平押し部7との位置関係を一意に当て決めすることができる。また、この突起部14と平押し部7との位置関係が一意に当て決めされることにより、突起部14により第2レンズL2の光軸方向の位置が精度よく決まる。さらに、第2レンズL2が結像レンズの光軸に対して任意の方向に偏心した姿勢とすることができる。すなわち、突起部14と平押し部7との位置関係が一意に決まることから第2レンズL2の姿勢も精度よく決まる。
さらに、偏心した方向と直交する方向に対しての第2レンズの偏心は、先行技術文献における光学ユニットのように本機構を用いない場合に比べて小さく抑えることができる。第2レンズL2の偏心した方向に対する直交方向を本発明における画像読取装置に用いるラインセンサの受光素子の配列長手方向とすれば、実施例1に記載したのと同様に良好な結像性能(MTF特性)を得ることができる。
次に、図17を用いて、偏心機構の他の実施例を説明する。図17は、偏心機構としてスペーサーを設けた光学ユニットを示す図である。
本実施例は、本願の結像レンズユニットを適用する画像読取用の光学ユニットのベースに設けられた溝が保持機構として機能する点で実施例4及び実施例5と同様であり、偏心機構として機能するスペーサー15を挿入する点で実施例4及び実施例5と異なる。
なお、本実施例における光学ユニットは、実施例4と同様に、第1レンズL1と第2レンズL2とからなる読取レンズ群1と、撮像素子10と、この読取レンズ群1及び撮像素子10とを保持するベース11とからなる。ベース11の溝12及び当て面部13、読取レンズ群1のレンズ構成は、実施例4と同様のため、記載を省略する。
本実施例のスペーサー15は、図17に示すように、第2レンズL2と図示を省略した撮像素子10との間、より具体的には第2レンズL2と当て面部13に配置される。
スペーサー15は、本実施例では、図17に示すようにテーパー形状としている。ここで、スペーサー15は、本実施例の結像レンズユニットを用いた光学ユニット、画像読取装置、画像形成装置において、原稿面からの有効光束を遮らないような構成とし、例えばスペーサー15の中央部分が抜けた構造望ましい。または、スペーサー15自身が光を透過できる材質で構成しても構わない。
次に、本実施例の保持機構であるスペーサー15を用いた第2レンズL2の位置決めについて説明する。
図17において、スペーサー15を介して、第2レンズL2をベース11の溝12に位置させる。すなわち、図17に示すように、第2レンズL2の像側の平押し部7と、スペーサー15の物体側の面とを当接させる。
このように、第2レンズL2とスペーサー15とを当接させると、スペーサー15のテーパー形状により、第2レンズL2が溝12に対して傾く。すなわち、第2レンズL2は、読取レンズ群1光軸に対して任意の方向に偏心する。
上記したように、スペーサーの形状やスペーサーを挿入する方向を変えることにより、第2レンズを結像レンズの光軸に対して任意の方向に偏心させることができる。
さらに、偏心した方向と直交する方向に対しての第2レンズL2の偏心は、先行技術文献における光学ユニットのように本機構を用いない場合に比べて小さく抑えることができる。
さらに、上記したラインセンサを用いる画像読取装置に本実施例の偏心機構を用いて、第2レンズL2の偏心した方向に対する直交方向をラインセンサの受光素子の配列長手方向とすれば実施例1に記載したのと同様に良好な結像性能(MTF特性)を得ることができる。
次に、レンズの偏心に関する他の実施例について説明する。図18は本発明の第7の実施例の断面図である。
図18に示すように、本実施例の光学ユニットは、左(物体側)から右(像側)に順に、凸メニスカスレンズの第1レンズL1、両凹レンズの第2レンズL2、絞りS、両凸レンズの第3レンズL3、凹メニスカスレンズの第4レンズL4で構成される読取レンズを有する。
本実施例の光学ユニットは、ベース11を有する。ベース11は、溝12と、この溝12の内側に設けられた当て面部13とを有する。本実施例における溝12は、図18に示すように複数設けられている。
第1レンズL1は、結像に寄与するレンズ部6と、結像に寄与しない平押し部7に分けられる。第1レンズL1の平押し部7には、複数の突起部4が設けられて入る。この突起部4の高低及び配置については、上記した実施例1と同様であるので、記載を省略する。
このように、本実施例の読取レンズは、偏心させるレンズと偏心させないレンズとを有し、かつ、偏心機構を有するレンズと偏心機構を有さないレンズ群とを分けて保持する構成としている。
本実施例の読取レンズでは、偏心させるレンズとして第1レンズL1を、偏心させないレンズとして第2レンズL2、第3レンズL3、第4レンズL4を有している。
次に、本実施例におけるレンズの位置決め及びレンズの偏心について説明する。
図18で物体側に位置する溝12には第1レンズL1が、図18で像側に位置する溝12には第2レンズL2、第3レンズL3、第4レンズL4が、それぞれ保持される。
読取レンズのうち、第1レンズL1は、図18で物体側に位置する溝12に保持される。読み取りレンズのうち、第2レンズL2,第3レンズL3,第4レンズL4は、図18で像側に位置する溝12内で保持される。
上記のように、偏心機構を有するレンズと偏心機構を有さないレンズ群とを分けて保持することにより、特定のレンズのみを偏心させ、それ以外のレンズ群が偏心にならうのを避けることができる。
次に、図19を用いて、上記実施例の結像レンズユニット及び光学ユニットを用いる光学モジュールについて説明する。図19は本発明の第8の実施例である結像レンズユニット及び光学ユニットを用いる光学モジュールを示す図である。
図19において、光学モジュールは、原稿を照らすLED光源16と反射板17と対向板18からなる照明系と、原稿からの反射光を折り返すミラー(19A,19B,19C)と、偏心固定されたレンズを含む読取レンズ1と、読み取られた原稿情報が読取レンズ1を介して入射され、光電変換する撮像素子2と、読取レンズ1及び撮像素子2を保持するベース11とを、一体化して保持している。なお、図19における光の経路を点線で示した。
本実施例の読取レンズ1として、上記した読取レンズ群1を用いることができる。
本実施例において、照明系とミラーと読取レンズ1と撮像素子2とベース11とを一体化することにより、部品点数および部品コストおよび組み付け工数の低減を図ることができる。
次に、図20を用いて、上記した結像レンズユニット、光学ユニット、光学モジュールを用いる画像読取装置について説明する。20は、本発明の画像読取装置の実施例である。
図20において、読取られるべき画像を有する原稿112は「原稿台」としてのコンタクトガラス111上に平面的に定置され、コンタクトガラス111の下部にXeランプやLED光源等を用いた照明手段を配置し、「図面に直交する方向に長いスリット状部分」を照明させる。原稿112の照明された部分からの反射光(画像による反射光)は、第1走行体113に設けられた第1ミラー113Bにより反射された後、第2走行体114に設けられた第2ミラー114A、第3ミラー114Bにより順次反射され、画像読取レンズ115を透過し、光電変換素子としてのラインセンサ116の撮像面上に原稿画像の縮小像として結像する。光電変換素子がラインセンサであるため、1ラインの結像性能が良好であればよい。
第1〜第3ミラー113B、114A、114Bは「反射光学系」を構成する。第1走行体113、第2走行体114は、図示されない駆動手段により、それぞれ矢印方向(図の右方)へ走行させられる。第1走行体113の走行速度は「V」、第2走行体114の走行速度は「V/2」である。この走行により、第1走行体113、第2走行体114は、それぞれ「破線で示す位置」まで変位する。照明ユニット113Aと、第1ミラー113Bは、第1走行体113と一体的に移動し、コンタクトガラス1上の原稿112の全体を「照明走査」する。第1、第2走行体の移動速度比は「V:V/2」であるので、「照明走査される原稿部分から画像読取レンズに至る光路長」は不変に保たれる。
「撮像部」であるラインセンサ116は、「色分解手段として赤(R)、緑(G)、青(B)のフィルタを持った光電変換素子(116A、116B、116C)を、1チップに3列に配列させた3ラインCCD(3ラインのラインセンサ)」であり、原稿112の照明走査に伴い、原稿画像を画像信号化する。このようにして原稿112の読取りが実行され、原稿112のカラー画像は、赤、緑、青の3原色に色分解して読取られる。
また、本実施例の画像読取装置は、画像をフルカラーで読取る装置であって、画像読取レンズ115の結像光路中に設けられた「色分解手段(前記3ラインCCDに設けられた赤、緑、青のフィルタ)」を有する。
なお、画像読取装置の他の形態として、「コンタクトガラス上の原稿をスリット状に照明する照明手段と、ラインセンサと、原稿の被照明部からラインセンサに至る結像光路を形成する複数のミラーと、上記結像光路上に配置される画像読取レンズと」を相互に一体化した読取ユニットを、駆動手段により原稿に相対的に走行させることにより原稿を読取走査するようにした形態のものとすることもできる。その実施例が図12である。図19で一体化した光学モジュールを矢印方向に走行させることにより、原稿112の読取走査が可能である。
「色分解」は、上記とは別に、画像読取レンズとラインセンサ(CCD)との間に色分解プリズムやフィルタを選択的に挿入し、R(赤)、G(緑)、B(青)に色分解する方法や「R、G、Bの光源を順次点灯させ原稿を照明する方法」を用いることができる。
図22は、本発明の画像形成装置の実施例である。
本発明の画像形成装置は、装置上部に位置する画像読取装置200と、その下位に位置する「画像形成部」とを有する。画像読取装置200の部分は、図20に即して説明したのと同様のものであり、各部には図20と同じ符号を付してある。
画像読取装置200の3ラインのラインセンサ(撮像手段)16から出力される画像信号は画像処理部1200に送られ、画像処理部1200において処理されて「書込み用の信号(イエロー・マゼンタ・シアン・黒の各色を書込むための信号)」に変換される。
画像形成部は、「潜像担持体」として円筒状に形成された光導電性の感光体1100を有し、その周囲に、帯電手段としての帯電ローラ1110、リボルバ式の現像装置1130、転写ベルト1140、クリーニング装置1150が配設されている。帯電手段としては帯電ローラ1110に代えて「コロナチャージャ」を用いることもできる。
信号処理部1200から書込み用の信号を受けて光走査により感光体1100に書込みを行う光走査装置1170は、帯電ローラ1110と現像装置1130との間において感光体1100の光走査を行うようになっている。
符号1160は定着装置、符号1180はカセット、符号1190はレジストローラ対、符号1220は給紙コロ、符号1210はトレイ、符号Sは「記録媒体」としての転写紙を示している。
画像形成を行うときは、光導電性の感光体1100が時計回りに等速回転され、その表面が帯電ローラ1110により均一帯電され、光走査装置1170のレーザビームの光書込による露光を受けて静電潜像が形成される。形成された静電潜像は所謂「ネガ潜像」であって画像部が露光されている。
「画像の書込み」は、感光体1100の回転に従い、イエロー画像、マゼンタ画像、シアン画像、黒画像の順に行われ、形成された静電潜像はリボルバ式の現像装置1130の各現像ユニットY(イエロートナーによる現像を行う)、M(マゼンタトナーによる現像を行う)、C(シアントナーによる現像を行う)、K(黒トナーによる現像を行う)により順次反転現像されてポジ画像として可視化され、得られた各色トナー画像は、転写ベルト1140上に、転写電圧印加ローラ114Aにより順次転写され、上記各色トナー画像が転写ベルト1140上で重ね合わせられてカラー画像となる。
転写紙Sを収納したカセット1180は、画像形成装置本体に脱着可能であり、図のごとく装着された状態において、収納された転写紙Sの最上位の1枚が給紙コロ1220により給紙され、給紙された転写紙Sはその先端部をレジストローラ対1190に捕えられる。
レジストローラ対1190は、転写ベルト1140上の「トナーによるカラー画像」が転写位置へ移動するのにタイミングを合わせて転写紙Sを転写部へ送り込む。送り込まれた転写紙Sは、転写部においてカラー画像と重ね合わせられ、転写ローラ114Bの作用によりカラー画像を静電転写される。転写ローラ114Bは、転写時に転写紙Sをカラー画像に押圧させる。
カラー画像を転写された転写紙Sは定着装置1160へ送られ、定着装置1160においてカラー画像を定着され、図示されないガイド手段による搬送路を通り、図示されない排紙ローラ対によりトレイ1210上に排出される。各色トナー画像が転写されるたびに、感光体1100の表面はクリーニング装置1150によりクリーニングされ、残留トナーや紙粉等が除去
L1 第1レンズ
L2 第2レンズ
L3 第3レンズ
L4 第4レンズ
1 結像レンズ
2 物体側鏡筒部分
4,4A,4B,4C、8,8A,8B,8C,14,14A,14B,14C 突起部
5、13 当て面部
6 レンズ部
7 平押し部
9,15 スペーサー
11 ベース
12 溝
特開2002―267908号公報

Claims (16)

  1. 画像読み取り装置に用いられる結像レンズユニットであって、
    複数枚のレンズから構成される結像レンズと、
    複数枚のレンズを固定して保持する保持機構と、
    複数枚のレンズのうち少なくとも1枚のレンズを偏心させる偏心機構と、を有することを特徴とする結像レンズユニット。
  2. 前記偏心機構は、前記保持機構と偏心させるレンズの少なくとも一方に設けられた複数の突起部であることを特徴とする請求項1に記載の結像レンズユニット。
  3. 前記複数の突起部のうち、少なくとも1つの突起部は他の突起部よりも高いことを特徴とする請求項1、2に記載の結像レンズユニット。
  4. 前記保持機構はレンズが当接する当て面部を有し、前記複数の突起部は、前記当て面部に設けられていることを特徴とする請求項1〜3のいずれか1項に記載の結像レンズユニット。
  5. 前記偏心させるレンズは、結像に関与するレンズ部と結像に関与しない平押し部とを有し、前記突起部が前記平押し部に設けられていることを特徴とする請求項1〜4のいずれか1項に記載の結像レンズユニット。
  6. 前記複数の突起部は全て前記保持機構に設けられていることを特徴とする請求項1〜5のいずれか1項に記載の結像レンズユニット。
  7. 前記複数の突起部は全て前記偏心させるレンズに設けられていることを特徴とする請求項1〜5のいずれか1項に記載の結像レンズユニット。
  8. 前記複数の突起部は前記偏心させるレンズの外径に沿って略等間隔に設けられていることを特徴とする請求項6に記載の結像レンズユニット。
  9. 前記偏心機構は前記保持機構と偏心させるレンズとの間に設けられた偏心規制部材からなることを特徴とする請求項1に記載の結像レンズユニット。
  10. 前記偏心規制部材は、テーパ形状であることを特徴とする請求項9に記載の結像レンズユニット。
  11. 偏心させるレンズと偏心させないレンズとを分けて保持することを特徴とする請求項1〜10のいずれか1項に記載の結像レンズユニット。
  12. 前記保持機構が、前記結像レンズを保持するレンズ鏡筒であることを特徴とする請求項1〜11のいずれか1項に記載の結像レンズユニット
  13. 撮像素子と、読取レンズと、読取レンズと撮像素子とを保持するベースと、を有する光学ユニットに読取レンズとして用いられる結像レンズユニットであって、前記保持機構が前記ベースの上面に設けられている溝であることを特徴とする請求項1〜11のいずれか1項に記載の結像レンズユニット。
  14. 請求項1〜13のいずれか1項に記載の結像レンズユニットを読取レンズとして用いた光学ユニット。
  15. 請求項14に記載の光学ユニットを用いた画像読取装置。
  16. 請求項15に記載の画像読取装置を用いた画像形成装置。
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