JP2015060005A - 画像読取レンズ、画像読取装置および画像形成装置 - Google Patents

画像読取レンズ、画像読取装置および画像形成装置 Download PDF

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Masahiro Ito
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Abstract

【課題】 半画角が広いにも拘わらず、MTFの深度を確保しつつ、簡便な調整で、ラインセンサの全像高にわたって、良好な結像性能が得られ且つ小型な画像読取レンズを提供する。
【解決手段】 画像読取レンズは、回動可能な複数のレンズで構成される前群レンズ系FGと回転不能なレンズで構成される後群レンズ系RGとからなる。前群レンズ系FGは、回転対称の開口絞りADを有している。後群レンズ系RGの前方(物体側)に、ラインセンサの直交方向の光線を遮光する矩形状の開口部OPを配置している。前群レンズ系FGは、物体側から順次、正の屈折力を有する第1レンズL1と、負の屈折力を有する第2レンズL2と、負の屈折力を有する第3レンズL3と、正の屈折力を有する第4レンズ群L4と、正の屈折力を有する第5レンズ群L5を配置している。後群レンズ系RGは、負メニカスレンズからなる第6レンズL6を1枚有している。
【選択図】 図1

Description

本発明は、イメージスキャナ等の画像読取装置、ファクシミリおよびディジタル複写機等の画像形成装置における原稿画像の取り込みに好適な、画像読取り用の画像読取レンズに係り、そのような画像読取レンズを用いた画像読取装置、並びにそのような画像読取装置を用いた画像形成装置に関するものである。
イメージスキャナ、ファクシミリ、あるいはディジタル複写機等における原稿画像の読み取りに用いられる画像読取装置は、読み取るべき原稿の画像を、読取り用の画像読取レンズによって縮小して結像させ、この縮小光学像をCCD(電荷結合素子)イメージセンサのような固体撮像素子によって撮像し画像情報を電子的画像データに信号化する。また、原稿情報をカラーで読み取るために、それぞれ例えば赤、緑および青のフィルタを持った受光素子が3列に配列された、いわゆる3ラインCCDイメージセンサ等を用いて固体撮像素子を構成し、その受光面に原稿の縮小光学像を結像させることにより3原色に色分解して、カラー画像情報を信号化する光学系がある。
上述した画像読取レンズにおいては、一般に、像面である撮像素子上において高空間周波数領域での高いコントラストが要求されると共に、画角周辺部まで100%近くの開口効率がが要求されている。さらに、カラー原稿を良好に読み取るためには、像面である受光面上で赤、緑および青の各色の結像位置を光軸方向に合致させる必要があり、各色の色収差を極めて良好に補正しなければならない。
従来、このような画像読取レンズとして広く用いられていた、いわゆるガウス型の画像読取レンズは、比較的大口径で高解像度を実現することができる。しかしながら、このようなガウス型の構成で近年求められている高性能を実現しようとすると、4群6枚構成や5群8枚構成等、6枚以上の多くのレンズ枚数が必要となる。
近年は、結像性能に加え画像読取装置の小型化の要求に対し、画像読取レンズとしても小型化、広画角化が望まれている。
画像読取レンズの小型化のため、結像倍率は0.1倍程度で、Fナンバは5から7程度とすることが一般的である。しかしながら、そのような性能の場合、広画角化の傾向のため、画角が広がることを受けて、メリディオナル像面のカットオフ周波数が、サジタル像面のカットオフ周波数よりも加速的に低くなり、十分なメリディオナルの解像力を得ることが難しくなってきている。半画角が30度のレンズにおいては、メリディオナルのカットオフ周波数は、サジタルのカットオフ周波数に比べ周辺像高で約3/4低くなってしまう。
メリディオナルの解像力が低下する原因は、画像読取レンズの広画角化によるものである。メリディオナルの解像力は、画角の余弦の3乗に反比例して解像限界が低下し、また、サジタルの解像力は、画角の余弦に反比例して解像力が低下するため、一般的にメリディオナルの方がMTF(Modulation Transfer Function:変調伝達関数の略)の低下が低くなってしまうのである。
それに対し、レンズを非回転対称の面形状とすることでメリディオナルの光束径とサジタルの光束径の幅をコントロールするという手法が提案されている。解像力は、光束径の幅に比例することから、メリディオナルの光束径の方をサジタルよりも広くすることで、メリディオナルとサジタルのMTFのバランスを取るというものである。
しかしながら、上述のように非回転対称とすると、非回転対称レンズの製造ばらつきの補正、調整方法が制限されてしまうことによる調整が難しくなること、コストアップが大きいことなどの不都合が生ずる。
それに対し、本出願人は、特許文献1(特開2012−141507号公報)において、非円弧形状の絞りを用いることでメリディオナルのMTFの低下を抑えつつ、サジタルの光束径を狭めて深度を拡大する方法を先に提案した。
しかしながら、上記特許文献1に記載の方法では、絞りそのものを矩形形状とするために、絞りを回転させることが出来ないか、また、回転できるようにしたとしても、絞りを含むレンズ全体を回転させた後に、再度絞りを正しい位置に戻す必要があり、調整が複雑になるという不都合がある。
本発明は、上述した事情に鑑みてなされたもので、その目的とするところは、半画角の広い画像読取レンズであっても、MTFの深度を確保しつつ、簡便な調整で、ラインセンサの全像高にわたって、良好な結像性能が得られ且つ小型な画像読取レンズを提供することにある。
本発明に係る画像読取レンズは、上述した目的を達成させるために、
一方向に分解能を有するラインセンサ上に原稿画像を結像させる画像読取レンズであって、
前記画像読取レンズにおいて半画角が30度以上で回動可能な複数枚のレンズで構成される前群レンズ系と、回転不能なレンズで構成される後群レンズ系とからなり、
前記前群レンズ系は回転対称の開口絞りを有し、前記後群レンズ系の前方または後方にラインセンサの直交方向の光線を遮光する矩形状の開口窓を有することを特徴としている。
本発明によれば、一方向に分解能を有するラインセンサ上に原稿画像を結像させる画像読取レンズであって、
前記画像読取レンズにおいて半画角が30度以上で回動可能な複数枚のレンズで構成される前群レンズ系と、回転不能なレンズで構成される後群レンズ系とからなり、
前記前群レンズ系は回転対称の開口絞りを有し、前記後群レンズ系の前方または後方にラインセンサの直交方向の光線を遮光する矩形状の開口窓を有することにより、半画角が30度以上との広い画像読取レンズであっても、MTFの深度を確保しつつ、部品の加工、調整が簡便で、ラインセンサの全像高にわたって、良好な結像性能が得られ、且つ小型な画像読取レンズを提供することができる。
本発明の第1の実施の形態に係る画像読み取りレンズの要部の構成を示す光学配置図である。 本発明の第1の実施の形態に係る画像読取レンズに備えられている矩形状をなす開口窓の第1の例を示すと共に前群レンズ系と後群レンズ系との配置関係を分解して示す分解斜視図である。 本発明の第2の実施の形態に係る画像読取レンズに備えられている開口窓の第2の例を示す正面図である。 本発明の第3の実施の形態に係る画像読取レンズに備えられている開口窓の第3の例を示すと共に、前群レンズ系と後群レンズ系との配置関係を示す斜視図である。 本発明の第4の実施の形態に係る画像読取レンズに備えられている開口窓の第4の例を示すと共に、前群レンズ系と後群レンズ系との配置関係を示す斜視図である。 本発明の第5の実施の形態に係る画像読取装置の要部の概念的構成を示す断面図である。 本発明の第6の実施の形態に係る画像読取装置の要部の概念的構成を示す断面図である。 本発明の第7の実施の形態に係る画像形成装置の要部の概念的構成を示す断面図である。
以下、本発明の実施の形態に基づき、図面を参照して本発明に係る画像読取レンズ、画像読取装置および画像形成装置を詳細に説明する。
本発明の第1の実施の形態〜第4の実施の形態に係る原稿画像を結像させる画像読取レンズは、前記画像読取レンズにおいて半画角が30度以上で回動可能な複数枚のレンズで構成される前群レンズ系と、回転不能なレンズで構成される後群レンズ系とからなり、
前記前群レンズ系は回転対称の開口絞りを有し、前記後群レンズ系の前方または後方にラインセンサの直交方向の光線を遮光する矩形状の開口窓を有する構成を基本としている(請求項1に対応する)。
このような構成とすることにより、半画角の広い画像読取レンズであっても、部品の加工、調整を簡便とし、ラインセンサの全像高にわたって良好な結像性能が得られる小型な画像読取レンズを提供することができる。
また、前記後群レンズ系を構成するレンズは、負レンズであることが望ましい(請求項2に対応する)。
このような構成とすることにより、半画角の広い画像読取レンズであって、さらに像側の距離を短くした画像形成装置の小型化に寄与する小型な画像読取レンズを構成することができる。また、全像高にわたって良好な結像性能が得られる画像読取レンズを提供することができる。
また、後群の負レンズのラインセンサのセンサ配列方向と直交する方向を小さくすることにより、画像形成装置における一体型の読取ユニット内の光線の折りたたみとの干渉を低減し、さらに画像読取装置の小型化に寄与できる画像読取レンズを実現することができる(請求項3に対応する)。
さらに、前記矩形状の開口窓は、光軸近傍におけるラインセンサの長手方向に直交する方向の開口幅が周辺像高における直交方向の開口幅よりも狭いことが望ましい(請求項4に対応する)。
このような構成をすることにより、画角の影響を受けない光軸近傍のサジタルのMTFを低減することで、全像高にわたる結像性能のばらつきを低減することができるとともに、画角の余弦の4乗に比例する光量低下による光量のばらつきも低減できる画像読取レンズを提供することができる。
さらにまた、矩形状の開口窓は、光軸方向に湾曲していることが望ましい(請求項5に相当する)。
この場合、開口窓の湾曲方法は、2つあり、その第1として、円弧が像面側に突出(膨出)するように形成した場合には、後群レンズ系の物体側の凹面の曲率と一致するように形成することにより、後群レンズとの一体化が図られ、部品点数低減の効果が得られる。
また、その第2は、矩形状の開口窓の湾曲が物体側に突出(膨出)するように形成して、中心部を物体側に近付けて、周辺像高側を物体から遠ざけることで、平面状を呈する矩形の開口窓と同様の効果が得られる。
さらに、本発明に係る画像読取装置においては、
原稿を照明する照明系と、
前記照明系により照明された原稿の反射光を縮小結像させる結像レンズと、
前記結像レンズにより結像された原稿像を光電変換する撮像素子と、
を有する画像読取装置であって、
前記結像レンズは、請求項1〜請求項5のいずれか1項の画像読レンズを用いて構成することが望ましい(請求項6に対応する)。
これにより、ライセンサの全像高にわたって良好な結像性能が得られる小型の画像読取装置とすることができる。
さらに、結像レンズに上述した画像読取レンズを備える画像読取装置を用いて、画像形成装置を構成することにより、小型で半画角が広いにもかかわらず、ラインセンサの全像高にわたって良好な結像性能が得られる画像形成装置とすることが可能となる(請求項7に対応する)。
〔第1の実施の形態〕
次に、本発明の複数の実施の形態につき図面を参照しつつ順次詳細に説明する。
図1は、本発明の第1の実施の形態に係る画像読取レンズの要部の構成を示す光学配置図である。図2は、図1に示す画像読取レンズに備えられている矩形状をなす開口窓の第1の例を示すと共に、前群レンズ系と後群レンズ系との配置関係を分解して示す分解斜視図である。
第1の実施の形態に係る画像読取レンズは、一方向に分解能を有するラインセンサ上に原稿画像を結像させる画像読取レンズであって、半画角が30度以上で、図1に示すように、物体側に配置した前群レンズ系FGと像側に配置した後群レンズ系RGとに分かれた2群(2体)構造である。前群レンズ系FGは、回動可能に構成され、且つ回転対称の円形の開口絞りADを有して構成されている。
そして、前群レンズ系FGは、物体側から像側に向かって、光軸に沿って順次、正の屈折力を有する正レンズからなる第1レンズL1と、負の屈折力を有する負レンズからなる第2レンズL2と、負の屈折力を有する負レンズからなる第3レンズL3と、正の屈折力を有する正レンズからなる第4レンズL4と、負の屈折力を有する負レンズからなる第5レンズL5とを配置している。第2レンズL2と第3レンズL3との間に開口絞りADが配設され、全体として正の屈折力を有している。
上記第1レンズL1と第2レンズL2の2枚のレンズは、互いに密接して貼り合わせられて一体に接合され、2枚接合からなる接合レンズを形成している。
後群レンズ系RGは、負メニスカスレンズからなる第6レンズL6が配置され、負の屈折力を有し、バックフォーカスの短い光学系となっている。後群レンズ系RGの前方に、サジタル方向の光束のみを遮光(カット)する矩形状の開口窓OPが配置されている(請求項1に対応する)。
前群レンズ系FG〜後群レンズ系RGは、それぞれ各群毎に適宜なる共通の支持枠等(図示せず)によって支持される。
また開口窓OPは、厳密な矩形、即ち、長方形を呈することは要求されず、矩形に近い形状であればよい。
また、前群レンズ系FGと後群レンズ系RGの間の間隔を調整して、像面の倒れの調整、ないしはピントの調整をすることが可能である。その場合、矩形の開口窓が前群レンズ系FGないしは後群レンズ系RGと一緒に動く構造でも構わないし、後群レンズ系RGと固定して、前群レンズ系FGのみを移動させて間隔を調整する方法も可能である。前群レンズ系RGと一緒に移動することが、サジタルの光束を切る高さの変動を抑えられるためより望ましい。
後群レンズ系RGを1枚の負レンズ(負メニスカスレンズ)とすることで、主点の位置をレンズの中央よりもさらに前方に配置することが可能となり、後群レンズ系RGからラインセンサ(図示せず)までの距離を非常に短くすることができる(請求項2に対応する)。
それに対して物体側の距離を比較的長く取ることができるので、物体側でミラーの折り返し等の空間を十分に活用することが可能となり、光路をコンパクトに折りたためる効果が得られる。これにより画像読取装置の小型化が達成できる。
また後群レンズ系RGを構成する負メニスカスレンズ(負レンズ)からなる第6レンズL6は、前群レンズ系FGに対して、大きくなりやすいが、一方向(主走査方向)のみが長いラインセンサと組み合わせることで、開口窓OPと合わせて後群レンズ系RGの第6レンズL6を非円弧形状とすることができ、高さが制限され画像読取装置の小型化に効果がある。
図2に示すように非円弧形状とすることで、第6レンズL6は、回転不能なレンズとなるが、レンズの偏心による左右像高の結像性能のばらつきの補正は、前群レンズ系FGを回転することで十分達成することができる。
それに対し、前群レンズ系FGは、後群レンズ系RGに対して非常に小さくできるので、レンズを円筒形の形状としても画像読取レンズの大きさには寄与しない。そのため、例えば円筒形のセル10に入れるなどして回転可動な構造とすることができる。
さらに、開口絞りADの絞り形状が円形であるため、レンズ組み立て時に発生するレンズの光軸からのシフトずれ、回転ズレと云った偏心による結像性能のばらつきを、前群レンズ系FGの回転によりラインセンサの長手方向におけるバランスをとったときに、回転による絞り形状の変化がなく、前群レンズ系FGの回転後、開口絞りADをさらに回す必要がなく、調整が容易である。
さらに、本発明に係る画像読取レンズは、後群レンズ系FGの近傍に、ラインセンサの長手方向に沿うように長手となる矩形の開口窓OPを有し、この矩形の開口窓OPによって、ラインセンサの長手と直交方向の光線の一部を遮光することを特徴とする。
ラインセンサの長手方向に直交する方向の光線を遮光することによって、ラインセンサ上に結像する光線の幅がラインセンサの長手方向が広く、ラインセンサの短手方向に対応する方向が狭い、略長方形の光束径を形成することが可能となる。
このことによって、ランセンサの長手方向の解像限界が短手方向の解像限界よりも光束径の比だけ高く設定することが可能となる。
先にも述べたが、ラインセンサの長手方向(メリディオナル)の解像限界は、半画角の余弦の3乗に反比例し、ラインセンサの直交方向(サジタル)の解像限界は、半画角の余弦に反比例することから、周辺画角に向かうに従って、メリディオナルの解像度の方がサジタルの解像度よりも解像限界が低周波数側に寄ってしまうが、上記の様に光束径の比を与えることによって、周辺像高のメリディオナルの解像力を上げることが可能となる。
解像力が上がると、一般的に像面深度は狭くなる。そのため、軸上と周辺像高でMTFを一定に保つことが難しくなる。そこで、矩形の開口窓OPによってサジタルの光束径を切っている。周辺像高における解像度の劣化は、メリディオナルよりもサジタルの方が小さいため、サジタルの開口を狭くすることによるサジタルの解像力の影響はメリディオナルよりも小さい。
そのため、サジタルにおいては周辺像高でも解像力を下げることなく像面深度を広く保つことができる。
これらのことにより、画角が広くなることによるメリディオナルのMTFの劣化を抑えつつ、サジタル、メリディオナルのMTFの深度を広く保つことが可能となる。
像面深度を広く保つことにより、結像位置の調整を簡便にすることが可能となる。
矩形の開口窓OPは、後群レンズ系RGの物体側または像側のどちら側に配置しても構わないが、光線幅の広い物体側の方が回折の影響を受けにくく結像性能への影響が小さいことから、前群レンズ系FGと後群レンズ系RGの間に配置することが望ましい。
また、前群レンズ系FGと後群レンズ系RGの間の間隔を調整して、像面の倒れの調整、ないしはピントの調整をすることが可能である。その場合、矩形の開口窓OPが前群レンズ系FGないしは後群レンズ系RGと一緒に動く構造でも構わないし、後群レンズ系RGと固定して、前群レンズ系FGのみを移動させて間隔を調整する方法も可能である。また、前群レンズ系FGと一緒に移動することが、サジタルの光束を切る高さの変動を抑えられるためより望ましい。
〔第2の実施の形態〕
図3は、本発明の第2の実施の形態に係る画像読取レンズに備えられている矩形の開口窓の第2の例を示す正面図である。
この第2の例としての開口窓OP2は、光軸近傍におけるラインセンサの直交方向の開口幅が、周辺像高におけるラインセンサの直交方向の開口幅よりも狭いことに特徴がある。
先にも述べたようにサジタルのMTFは、画角の余弦の逆数に反比例するため、軸上のMTFの方が軸外のMTFよりも高くなる。そのため、軸上付近(中央近傍)において,ラインセンサの直交方向の開口幅を周辺像高よりも狭くすることにより、解像力が低下し、周辺像高の解像力に近づけることが可能となる。
さらに、明るさについても画角の4乗に比例して周辺光量が低下していくことからも、軸上の開口幅を狭くすることは明るさをより均一にする効果も有する。
〔第3の実施の形態〕
図4は、本発明の第3の実施の形態に係る画像読取レンズに備えられている矩形の開口窓の第3の例を示す斜視図である。
矩形の開口窓OPは、光軸方向に対して湾曲するように形成してもよい(請求項5に対応する)。図4に示すように後群レンズ系RGの第1面のレンズ有効面以外を黒塗りして光線を遮光する窓としてもかまわない。第6レンズL6の曲率半径と開口窓OPの曲率半径を同じくして、レンズと一体化することで、部品点数の低減の効果が得られる。
〔第4の実施の形態〕
図5は、本発明の第4の実施の形態に係る画像読取レンズに備えられている矩形の開口窓の第4の例を示すと共に、前群レンズ系と後群レンズ系との関係を示す斜視図である。
この第5の例に係る矩形の開口窓OP4は、物体側に突出(膨出)するように、換言すれば、光軸中心部を物体側に近付けるような円弧状に形成されている。
即ち、中心部を物体側に近付けて、周辺像高側を物体側から遠ざけることで、矩形の開口窓OP4でも、第1の実施の形態や第2の実施の形態に係る開口窓OP1、OP2等と、同様の効果が得られる。
〔第5の実施の形態〕
次に、上述した本発明の第1の実施の形態〜第4の実施の形態に係る画像読取レンズを画像読取用の結像レンズとして採用して構成した本発明の第5の実施の形態に係る画像読取装置について説明する。
第5の実施の形態および第6の実施の形態は、本発明の第1の実施の形態〜第4の実施の形態に係る画像読取レンズを画像読取用の結像レンズとして採用して構成したものである。図6は、本発明の第5の実施の形態に係る画像読取装置を説明するためのものであり、そして図7は、本発明の第6の実施の形態に係る画像読取装置を説明するためのものである。
図6は、本発明の第5の実施の形態に係る画像読取装置の縦断面の概念的な構成を模式的に示している。この第5の実施の形態に係る画像読取装置においては、上述した画像読取レンズを画像読取用の結像レンズとして用いる。
図6に示す画像読取装置100は、コンタクトガラス101、第1走行体103、第2走行体104、画像読取レンズ105およびラインセンサ106を具備している。第1走行体103は、照明光源103a、光源ミラー103bおよび第1ミラー103cを備え、第2走行体104は、第2ミラー104aおよび第3ミラー104bを備えており、ラインセンサ106は、色分解手段として赤(R)、緑(G)および青(B)のフィルタを有し、1チップに3列にライン状に配列して3ラインCCDセンサを構成する光電変換素子106a、106bおよび106cを備えている。画像読取レンズ105は、上述した第1〜第4の実施の形態に係る画像読取レンズを用いて構成する。
図6において、読み取るべき画像が記載されている読み取り対象としての原稿TDは、原稿台としての平坦な原稿載置ガラスであるコンタクトガラス101上に読み取り面を伏せて平面的に載置される。コンタクトガラス101の下方に配置した第1走行体103は、いずれも図6の図面に直交する方向に長い照明光源103a、光源ミラー103bおよび第1ミラー103cを保持しており、図11に第1走行体103として示される位置から第1走行体103′として示される位置まで一定の走行速度Vで移動する。
照明光源103aは、図6の図面に直交する方向を長手方向とする細長い光源である。この照明光源103aとしては、ハロゲンランプ、Xe(いわゆるキセノン)ランプ、または冷陰極管等の蛍光ランプのような管灯を用いても良い。また、LED(発光ダイオード)等の点光源を一列に並べたものや、点光源を線光源に変換する導光体を用いた線状光源を用いても良く、あるいは有機EL(エレクトロルミネッセンス)に代表される面発光光源を細長い形状として用いることも可能である。照明光源103aは、第1走行体103が図6の右方向へ移動変位するときに発光するように制御される。この照明光源103aの発光は、やはり図6の図面に直交する方向に長い半筒状の光源ミラー103bによって導光して、コンタクトガラス101上に載置された原稿TDにおける図6の図面に直交する主走査方向に長いスリット状部分を照明する。
第1ミラー103cは、コンタクトガラス101の原稿載置面に対して鏡面を45度傾けた状態で第1走行体103に保持されている。
第2走行体104は、図6の図面に直交する方向に長く、鏡面を互いに直交的に傾けて対をなす第2ミラー104aおよび第3ミラー104bを保持している。この第2走行体104は、第1走行体103の変位に同期して第2走行体104′として示される位置まで一定の走行速度V/2(すなわち第1走行体103の半分の速度)で変位する。
原稿TDの照明された部分からの反射光(画像による反射光)は、第1走行体103に設けられた第1ミラー103cにより反射された後、第2走行体104に設けられた第2ミラー104a、さらには第3ミラー104bによって順次反射され、画像読取レンズ105に入射し、この画像読取レンズ105によって、撮像素子としてのラインセンサ106のカバーガラスを介してラインセンサ106の撮像面(入力面)上に原稿画像の縮小光学像を結像させる。
すなわち、第1ミラー103c、第2ミラー104aおよび第3ミラー104bは、反射光学系を構成している。第1走行体103および第2走行体104は、図示されていない駆動手段によって、それぞれ矢印方向(図示右方)へ走行させられる。このときの第1走行体103の走行速度をVとすると、第2走行体104の走行速度はV/2であり、第1走行体103が所定量走行する間に第2走行体104は、第1走行体103の移動量の半分だけ移動する。
この走行によって、第1走行体103および第2走行体104は、それぞれ図示破線の位置まで変位する。照明光源103a、光源ミラー103bおよび第1ミラー103cは、第1走行体103と一体的に移動し、コンタクトガラス101上の原稿TDの全体を照明走査する。既に述べたように第1走行体103と第2走行体104の移動速度比は、V:V/2=2:1であるので、照明走査される原稿部分から画像読取レンズ105に至る光路長はほぼ不変に保たれる。
撮像素子であるラインセンサ106は、それぞれ色分解手段として赤(R)、緑(G)および青(B)のフィルタを持ったライン状の光電変換素子106a、106bおよび106cを、1チップに3列配列させた3ラインCCDセンサであり、原稿TDの照明走査に伴い、原稿画像を画像信号化する。このようにして、原稿TDの読取りが実行され、原稿TDのカラー画像は、赤、緑および青の3原色に色分解して読取られる。
このような画像読取装置100は、画像をフルカラーで読取る装置であって、ラインセンサ116に設けられた赤(R)、緑(G)および青(B)のフィルタからなる色分解手段を画像読取レンズ105の結像光路中に有している。
上述したように、画像読取レンズ105に入射した結像光束は、画像読取レンズ105の結像作用により、撮像素子であるラインセンサ106の受光面に原稿TDの縮小像を結像する。この場合、ラインセンサ106は、CCDラインセンサであり、微小な光電変換部が図6の図面に直交する方向に密接して配列されていて、原稿TDの照明走査に伴い、原稿画像を画素単位の電気信号として出力する。既に述べたように、ラインセンサ106は、結像画像を3色(赤、緑および青)に色分解して色情報を読み取り、各色の光電変換部で変換された電気信号を合成することによってカラー原稿を読み取ることができる。この電気信号は、A/D(アナログ−ディジタル)変換等の信号処理を経て画像信号に変換され、必要に応じてメモリ(図示されていない)に記憶される。
このように、図6に示した画像読取レンズ105に本発明に係る画像読取レンズを用いることによって、画像読取装置の小型化が可能となる.
また、色分解する手法としては、上述した構成に限らず、画像読取レンズとラインセンサとの間に色分解プリズムやフィルタを選択的に挿入して、赤(R)、緑(G)および青(B)に色分解する構成、または赤(R)、緑(G)および青(B)の光源を順次点灯させて原稿を照明する構成を用いることができる.
すなわち、本発明の第5の実施の形態に係る画像読取装置は、上述した第1の実施の形態〜第4の実施の形態の画像読取レンズを結像レンズとして使用した画像読取装置である。そして、この画像読取装置は、結像レンズによる結像光路内に色分解機能を設けて、原稿情報をフルカラーで読み取るようにしても良い。
〔第6の実施の形態〕
なお、画像読取装置としては、コンタクトガラス上の原稿をスリット状に照明する照明手段と、ラインセンサと、原稿の被照明部からラインセンサに至る結像光路を形成する複数のミラーと、結像光路上に配置される画像読取レンズとを一体化して画像読取ユニットを構成し、この画像読取ユニットを駆動手段により原稿に相対的に走行させることにより原稿を読み取り走査するようにした形態の画像読取装置とすることもできる。これが上述した本発明の第6の実施の形態に係る画像読取装置の構成である。
すなわち、上述した本発明の第1〜第4の実施の形態に係る画像読取レンズを画像読取用の結像レンズとして採用して構成した本発明の第6の実施の形態に係る画像読取装置について図7を参照して説明する。
図7は、本発明の第6の実施の形態に係る画像読取装置の縦断面の概念的な構成を模式的に示している。この第6の実施の形態に係る画像読取装置においても、上述した第1の実施の形態〜第4の実施の形態に係る画像読取レンズを画像読取用の結像レンズとして用いる。
図7に示す画像読取装置110は、コンタクトガラス101、画像読取ユニット113、画像読取レンズ114およびラインセンサ115を具備している。
画像読取ユニット113は、第1の照明光源113a、第1の光源ミラー113b、第2の照明光源113c、第2の光源ミラー113d、第1ミラー113e、第2ミラー113fおよび第3ミラー113gを備えている。ラインセンサ115は、色分解手段として赤(R)、緑(G)および青(B)のフィルタを有し、1チップに3列にライン状に配列して3ラインCCDセンサを構成する光電変換素子115a、115bおよび115cを備えている。画像読取レンズ114は、上述した第1の実施の形態に係る読取レンズを用いて構成する。
図7において、読み取るべき画像が記載されている読み取り対象としての原稿TDは、原稿台としての平坦な原稿載置ガラスであるコンタクトガラス101上に読み取り面を伏せて平面的に載置される。コンタクトガラス101の下方に配置した画像読取ユニット113は、いずれも図7の図面に直交する方向に長い第1の照明光源113a、第1の光源ミラー113b、第2の照明光源113c、第2の光源ミラー113d、第1ミラー113e、第2ミラー113fおよび第3ミラー113gを保持しており、画像読取レンズ114およびラインセンサ115も、この画像読取ユニット113と一体的に設けられる。
第1の照明光源113aおよび第2の照明光源113cは、それぞれ図7の図面に直交する方向を長手方向とする細長い光源である。これらの第1の照明光源113aおよび第2の照明光源113cは、図6における照明光源103aと同様に、ハロゲンランプ、Xe(いわゆるキセノン)ランプ、または冷陰極管等の蛍光ランプのような管灯を用いても良い。また、LED(発光ダイオード)等の点光源を一列に並べたものや、点光源を線光源に変換する導光体を用いた線状光源を用いても良く、あるいは有機EL(エレクトロルミネッセンス)に代表される面発光光源を細長い形状として用いることも可能である。これら第1および第2の照明光源113aおよび113cも、画像読取ユニット113が図12の右方向へ移動変位するときに発光するように制御される。これら第1および第2の照明光源113aおよび113cの発光は、やはり図7の図面に直交する方向に長い半筒状の第1の光源ミラー113bおよび第2の光源ミラー113dによって導光して、コンタクトガラス101上に載置された原稿TDにおける図7の図面に直交する主走査方向に長いスリット状部分を照明する。
第1ミラー113e、第2ミラー113fおよび第3ミラー113gは、いずれも図7の図面に直交する方向に長く、コンタクトガラス101の原稿載置面に対して鏡面を45度傾け、且つ鏡面を互いに直交的に傾けた状態として画像読取ユニット113に保持されている。
画像読取ユニット113が図7に示す画像読取ユニット113の位置から画像読取ユニット113′として示される位置まで一定速度で移動する間に、原稿TDの照明された部分からの反射光(画像による反射光)は、画像読取ユニット113に設けられた第1ミラー113e、画像読取ユニット113に設けられた第2ミラー113f、さらには画像読取ユニット113に設けられた第3ミラー113gによって順次反射され、画像読取レンズ114に入射し、この画像読取レンズ114によって、撮像素子としてのラインセンサ115のカバーガラスを介してラインセンサ115の撮像面(入力面)上に原稿画像の縮小光学像を結像させる。
すなわち、第1ミラー113e、第2ミラー113fおよび第3ミラー113gは、反射光学系を構成している。画像読取ユニット113は、図示されていない駆動手段によって、図7における図示右方へ走行させられる。
したがって、画像読取ユニット113が、画像読取ユニット113′として示される位置まで変位する間に原稿TDが照明走査される。原稿TDが照明走査されるとき、照明光の原稿TDからの反射光は、第1ミラー113e、第2ミラー113f、そして第3ミラー113gによって順次反射され、結像光束として画像読取レンズ114に入射する。
このとき、第1ミラー113e、第2ミラー113f、そして第3ミラー113gの全てが、画像読取ユニット113に一体的に保持されているため、原稿TDの照明走査中における原稿TDの被照明部位から画像読取レンズ114に至る光路長は一定である。
画像読取レンズ114に入射した結像光束は、画像読取レンズ114の結像作用により、撮像素子であるラインセンサ115の受光面に原稿TDの画像を縮小結像する。ラインセンサ115の受光面に結像された画像は、図6において、先に述べた画像読取装置の第5の実施の形態の場合と同様にして電気信号に変換され、原稿情報が読み取られる。
〔第7の実施の形態〕
本発明の第7の実施の形態においては、上述した本発明の第5の実施の形態および第6の実施の形態等に示す画像読取装置を用いて、画像形成装置を構成する。このような本発明の第8の実施の形態の画像形成装置について説明する。
図8は、本発明の第7の実施の形態に係る画像形成装置を説明するためのものである。
図8は、本発明の第7の実施の形態に係る画像形成装置の縦断面の概念的な構成を模式的に示している。この画像形成装置においては、上述した第5の実施の形態に係る図6に示した画像読取装置を画像読み取りに用いている。
図8に示す画像形成装置は、画像読取装置100と、画像形成部200とを有している。画像読取装置100は、図6と同様の構成を有しており、図6と同様の部分には同符号を付して示し、その詳細な説明は省略する。すなわち、画像読取装置100は、コンタクトガラス101、第1走行体103、第2走行体104、画像読取レンズ105およびラインセンサ106を具備している。第1走行体103は、照明光源103a、光源ミラー103bおよび第1ミラー103cを備え、第2走行体104は、第2ミラー104aおよび第3ミラー104bを備えており、ラインセンサ106は、色分解手段として赤(R)、緑(G)および青(B)のフィルタを有し、1チップに3列にライン状に配列して3ラインCCDセンサを構成する光電変換素子106a、106bおよび106cを備えている。画像読取レンズ105は、上述した第1の実施の形態〜第4の実施の形態に係る画像読取レンズを用いて構成する。
なお、画像読取装置として、コンタクトガラス上の原稿をスリット状に照明する照明手段と、ラインセンサと、原稿の被照明部からラインセンサに至る結像光路を形成する複数のミラーと、結像光路上に配置される画像読取レンズとを一体化して画像読取ユニットを構成し、この画像読取ユニットを駆動手段により原稿に相対的に走行させることにより原稿を読み取り走査するようにした形態の画像読取装置を用いることもできる。すなわち、第5の実施の形態に係る図6に示した画像読取装置に代えて、本発明の第6の実施の形態に係る図7に示した画像読取装置を用いて、画像形成装置を構成しても良い。
また、画像形成部200は、画像読取装置100の下方に位置しており、感光体210、帯電ローラ211、現像装置213、転写ベルト部214、クリーニング装置215、定着装置216、光走査装置217、カセット218、レジストローラ対219、信号処理部220、トレイ221および給紙コロ222を具備している。転写ベルト部214は、転写電圧印加ローラ214aおよび転写ローラ214bを有している。
図8において、画像読取装置100の3ラインのラインセンサ106から出力される画像信号は、画像形成部200の信号処理部220に送られ、信号処理部220において処理されて書込み用の信号、すなわちイエロー(Y)、マジェンタ(マゼンタ)(M)、シアン(C)および黒(K)の各色を書込むための信号に変換される。
画像形成部200は、潜像担持体として円筒状に形成された光導電性の感光体210を有し、その周囲に、帯電手段としての帯電ローラ211、ターレット式の現像装置213、転写ベルト部214およびクリーニング装置215を配設している。帯電手段としては帯電ローラ211に代えてコロナチャージャを用いることもできる。
光走査装置217は、信号処理部220から書込み用の信号を受けて光走査により感光体210に書込みを行う。また、光走査装置217は、帯電ローラ211と現像装置213との間において感光体210の光走査を行うようになっている。
画像形成を行うときは、光導電性の感光体210が図示時計回りに等速回転され、その表面が帯電ローラ211により均一に帯電され、光走査装置217のレーザビームの光書込による露光を受けて静電潜像が形成される。形成された静電潜像は、いわゆるネガ潜像であって、画像部が露光されている。
画像の書込みは、感光体210の回転に従って、イエロー(Y)画像、マジェンタ(M)画像、シアン(C)画像、そして黒画像(K)の順に、逐次行われて、形成された静電潜像はターレット式の現像装置213の各現像ユニットY(イエロートナーによる現像を行う)、M(マジェンタトナーによる現像を行う)、C(シアントナーによる現像を行う)、そしてK(黒トナーによる現像を行う)により、順次反転現像されてポジ画像として可視化され、得られた各色トナー画像は、転写ベルト214上に、転写電圧印加ローラ214aにより順次転写される。上述した各色トナー画像が転写ベルト214上で重ね合わせられてカラー画像となる。
記録媒体としての転写紙Sを収納したカセット218は、画像形成装置本体に脱着可能である。図示のように装着された状態において、収納された転写紙Sの最上位の1枚が給紙コロ222により取り出されて給紙され、給紙された転写紙Sはその先端部がレジストローラ対219に捕えられる。
レジストローラ対219は、転写ベルト部214上のトナーによるカラー画像が転写位置に移動するのにタイミングを合わせて転写紙Sを転写部へ送り込む。送り込まれた転写紙Sは、転写部においてカラー画像と重ね合わせられ、転写ローラ214bの作用によりカラー画像が静電転写される。転写ローラ214bは、転写時に転写紙Sにカラー画像を押圧転写させる。
カラー画像が転写された転写紙Sは、定着装置216へ送られ、定着装置216においてカラー画像が定着され、図示されていないガイド手段による搬送路を通り、図示されていない排紙ローラ対によりトレイ221上に排出される。各色トナーによる画像が転写されるたびに、感光体210の表面はクリーニング装置215によりクリーニングされ、残留トナーや紙粉等が除去される。
すなわち、本発明の第7の実施の形態に係る画像形成装置は、上述した第5の実施の形態または第6の実施の形態のような画像読取装置、つまり第1〜4の実施の形態に係る画像読取レンズを結像レンズとして使用した画像読取装置を用いて構成した画像形成装置である。
もちろん、本発明に係る画像形成装置は、カラー画像を形成する構成に限らず、モノクロームの画像形成を行うように構成することもできることはいうまでもない。
また、紙出力が画像読取装置と画像形成部との間に形成されている胴内排紙型の省スペースな画像形成装置において、上述した本発明に係る画像読取レンズを用いた画像読取装置を用いることにより、画像読取装置を小型化することができ、小型で全像高にわたって良好な結像性能が得られる画像情報装置を提供することができる。
また、上記の画像情報読取装置を用いた画像形成装置を提供することができる。
L1 第1レンズ
L2 第2レンズ
L3 第3レンズ
L4 第4レンズ
L5 第5レンズ
L6 第6レンズ
FG 前群レンズ系
RG 後群レンズ系
OP、OP1、OP2、OP3、OP4 開口窓
AD 開口絞り
10 セル
100,110 画像読取装置
101 コンタクトガラス
103 第1走行体
104 第2走行体
105 画像読取レンズ
106 ラインセンサ
103a 照明光源
103b 光源ミラー
103c,113e 第1ミラー
104a,113f 第2ミラー
104b,113g 第3ミラー
106,115 ラインセンサ
106a,106b,106c,115a,115b,115c 光電変換素子
113 画像読取ユニット
114 画像読取レンズ
115 ラインセンサ
113a 第1の照明光源
113b 第1の光源ミラー
113c 第2の照明光源
113d 第2の光源ミラー
113e 第1ミラー
113f 第2ミラー
113g 第3ミラー
200 画像形成部
210 感光体
211 帯電ローラ
213 現像装置
214 転写ベルト部
215 クリーニング装置
216 定着装置
217 光走査装置
218 カセット
219 レジストローラ対
220 信号処理部
221 トレイ
222 給紙コロ
214a 転写電圧印加ローラ
214b 転写ローラ
特開2012−141507号公報

Claims (7)

  1. 一方向に分解能を有するラインセンサ上に原稿画像を結像させる画像読取レンズであって、
    前記画像読取レンズにおいて半画角が30度以上で回動可能な複数枚のレンズで構成される前群レンズ系と、回転不能なレンズで構成される後群レンズ系とからなり、
    前記前群レンズ系は回転対称の開口絞りを有し、前記後群レンズ系の前方または後方にラインセンサの直交方向の光線を遮光する矩形状の開口窓を有することを特徴とする画像読取レンズ。
  2. 前記後群レンズ系を構成するレンズは、負レンズであることを特徴とする請求項1に記載の画像読取レンズ。
  3. 前記後群レンズ系を構成するレンズは、前記ラインセンサの長手方向に沿うように長手に形成されてなるレンズ面を有することを特徴とする請求項2に記載の画像読取レンズ。
  4. 前記矩形状の開口窓は、光軸近傍における前記ラインセンサの長手方向に直交する方向の開口幅が周辺像高における直行方向の開口幅よりも狭いことを特徴とする請求項1に記載の画像読取レンズ。
  5. 前記略矩形状の開口窓は、光軸方向に湾曲していることを特徴とする請求項1に記載の画像読取レンズ。
  6. 原稿を照明する照明系と、
    前記照明系により照明された原稿の反射光を縮小結像させる結像レンズと、
    前記結像レンズにより結像された原稿像を光電変換する撮像素子と、
    を有する画像読取装置であって、
    前記結像レンズは、請求項1〜請求項5のいずれか1項の画像読取レンズを用いて構成したことを特徴とする画像読取装置。
  7. 請求項6に記載の画像読取装置を用いたことを特徴とする画像形成装置。
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