JP5598295B2 - 読取レンズ、画像読取装置及び画像形成装置 - Google Patents

読取レンズ、画像読取装置及び画像形成装置 Download PDF

Info

Publication number
JP5598295B2
JP5598295B2 JP2010272735A JP2010272735A JP5598295B2 JP 5598295 B2 JP5598295 B2 JP 5598295B2 JP 2010272735 A JP2010272735 A JP 2010272735A JP 2010272735 A JP2010272735 A JP 2010272735A JP 5598295 B2 JP5598295 B2 JP 5598295B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
lens
image
reading
group
positive
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP2010272735A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2012123112A (ja
Inventor
裕俊 中山
昌弘 伊藤
喜一朗 仁科
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Ricoh Co Ltd
Original Assignee
Ricoh Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Ricoh Co Ltd filed Critical Ricoh Co Ltd
Priority to JP2010272735A priority Critical patent/JP5598295B2/ja
Publication of JP2012123112A publication Critical patent/JP2012123112A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP5598295B2 publication Critical patent/JP5598295B2/ja
Expired - Fee Related legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Description

本発明は読取レンズ、及び該読取レンズを備える装置に関し、特に、ファクシミリやデジタル複写機の原稿読取部や各種のイメージスキャナに利用される読取レンズ、該読取レンズを備える画像読取装置、画像形成装置に関する。
ファクシミリやデジタル複写機の原稿読取部やイメージスキャナは、読み取るべき画像情報を読取用レンズで縮小してCCD(Charge Coupled Device)のような固体撮像素子上に結像させて画像情報を信号化する。また、最近のカラー用のCCDは、3ラインCCDを多く採用している。これは、赤、緑、青のフィルタを持った受光素子が1チップに3列に配列されており、この受光面にカラー画像を結像させることにより3原色に色分解し、カラー画像情報を信号化している。
このような読取用レンズでは、カラー原稿を良好に読み取るために受光面に赤、緑、青の各色の結像位置を光軸方向に合致させる必要があり、このため各色について良好に色収差補正をしなければならない。このような色収差補正は、極めて精度よく補正されている必要がある。更に、このような読取用レンズでは、一般に像面において高空間周波数領域での高いコントラストが要求されると共に、開口効率が画角周辺部まで100%近くあることが要求されている。
従来の読取レンズとして、例えば、物体側からPNNPPの屈折力配分を持つ5群7枚構成のレンズが知られている(特許文献1及び2参照)。特許文献1には、条件式を定めることで、Fナンバ1.8にて半画角31.5°に亘り良好に収差が抑えられる読取レンズが記載されている。また、特許文献2に記載の読取レンズは、Fナンバが4.0程度と大口径である。
一方、近年の省資源化の観点から、レンズガラスのリサイクルが求められており、レンズガラスのリサイクル化のためにはレンズ材料に有害物質が含まれないことが要求される。
しかしながら、特許文献1に記載の読取レンズでは、合成焦点距離が1.0に規格化されているため、例えば、合成焦点距離68mm、Fナンバ4.2、縮率0.23、半画角23°程度のレンズ系に換算して評価すると、歪曲収差が非常に大きく、600dpi相当の高空間周波数領域で高いコントラストを得られない。つまり、文章や画像を忠実に再現できないため、読取レンズとしての性能を十分に満足できないという問題がある。
また、特許文献2に記載の読取レンズでは、Fナンバが4.0程度であるが、半画角が20°程度となっており、画像読取装置の小型化の要望に対し十分に満足できないという問題がある。さらに、非球面を採用しているのでコストアップの原因となる。
よって、本発明は上記従来技術の問題点に鑑み、半画角が23°程度と広画角でありながら、諸収差が良好に補正され、かつFナンバが4.2程度と明るく、さらに開口効率が周辺部まで100%に近く、高空間周波数領域で高いコントラストを有し、フルカラー読取にも対応可能な、5群7枚構成の球面のみによる読取レンズを提供することを目的とする。
さらに、全てのレンズを化学的に安定で鉛や砒素等の有害物質を含まない光学ガラスで構成することにより、材料のリサイクル化が可能であり、加工時の廃液による水質汚染の無い、地球環境を考慮した小型で低コストな読取用レンズ、該読取レンズを用いた装置を提供することを目的とする。
上記課題を解決するために、本発明に係る読取レンズ、画像読取装置及び画像形成装置は、以下のとおりである。
〔1〕 物体側から、正の第1レンズからなる第1群、正の第2レンズと負の第3レンズとが接合されて負の屈折力を有する第2群、負の第4レンズからなる第3群、正の第5レンズからなる第4群、正の第6レンズと負の第7レンズとが接合されて正の屈折力を有する第5群が順に配置され、前記第2群と第3群との間に絞りを有する、5群7枚構成の読取レンズであって、下記の条件式(1)及び(2)を満足することを特徴とする読取レンズである。
(1)1.0<f5/f<2.0
(2)0.09<(r7−r8)/f<0.15
ただし、
f5:第5群のe線の焦点距離
f:全系のe線の合成焦点距離
r7:第4レンズ第1面の曲率半径
r8:第4レンズ第2面の曲率半径
である。
〔2〕 正レンズの少なくとも1枚が、下記の条件式(3)及び(4)を満足するガラス材料からなることを特徴とする前記〔1〕に記載の読取レンズである。
(3)75<α1<135
(4)−6.5<β1<0.5
ただし、
α1:−30℃〜+70℃での平均線膨張係数(単位は×10−7/℃)
β1:+20℃〜+40℃での平均屈折率温度係数(単位は×10−6/℃)
である。
〔3〕 前記正レンズの少なくとも1枚が、正の第2レンズであることを特徴とする前記〔2〕に記載の読取レンズである。
〔4〕 前記第1レンズが物体側に凸面を向けて配置された凸メニスカスレンズ、前記第2レンズの第1面が物体側に凸面を有する正レンズ、前記第3レンズの第2面が物体側に凸面を有する負レンズ、前記第4レンズが物体側に凹面を向けて配置された凹メニスカスレンズ、前記第5レンズが像側に凸面を向けて配置された凸メニスカスレンズ、前記第6レンズの第2面が像側に凸面を有する正レンズ、前記第7レンズの第1面が像側に凸面を有する負レンズであることを特徴とする前記〔1〕から〔3〕のいずれかに記載の読取レンズである。
〕 原稿を照明する照明系と、前記照明系で照明された原稿の反射光を縮小結像させる結像レンズと、該結像レンズで結像された原稿像を光電変換するラインセンサとからなり、前記結像レンズとして、前記〔1〕から〔〕のいずれかに記載の読取レンズを用いたことを特徴とする画像読取装置である。
〕 画像信号に対応する画像を書込んで画像を形成する画像形成装置であって、原稿画像を読取って画像信号化する手段として前記〔〕に記載の画像読取装置を有することを特徴とする画像形成装置である。

本発明の効果として、請求項1の発明によれば、物体側から、正の第1レンズからなる第1群、正の第2レンズと負の第3レンズとが接合されて負の屈折力を有する第2群、負の第4レンズからなる第3群、正の第5レンズからなる第4群、正の第6レンズと負の第7レンズとが接合されて正の屈折力を有する第5群が順に配置され、前記第2群と第3群との間に絞りを有する、5群7枚構成の読取レンズであって、条件式(1)1.0<f5/f<2.0、及び(2)0.09<(r7−r8)/f<0.15(ただし、f5は第5群のe線の焦点距離、fは全系のe線の合成焦点距離、r7は第4レンズ第1面の曲率半径、r8は第4レンズ第2面の曲率半径を表わす。)を満足する読取レンズであるため、半画角が23°程度と広画角でありながら、良好な結像性能が得られ、更にその結像性能を保つことができる。具体的には、諸収差が良好に補正され、かつFナンバが4.2程度と明るく、さらに開口効率が周辺部まで100%に近く、高空間周波数領域で高いコントラストを有する読取レンズが提供される。
請求項2の発明によれば、請求項1の読取レンズにおいて、正レンズの少なくとも1枚が、条件式(3)75<α1<135、及び(4)−6.5<β1<0.5(ただし、α1は、−30℃〜+70℃での平均線膨張係数(単位は×10−7/℃)、β1は、+20℃〜+40℃での平均屈折率温度係数(単位は×10−6/℃)である)を満足するガラス材料からなるため、温度変化で熱膨張し移動する撮像面に対して、それをキャンセルする方向に像距離の伸び量を調整でき、温度変化に対して常に安定な像を撮像面上で得ることができる。
請求項3の発明によれば、請求項2の読取レンズにおいて、前記正レンズの少なくとも1枚が、正の第2レンズであるため、正レンズの中で一番焦点距離の長い第2レンズに適用することで、温度変化に対する像距離の伸び量を大きくすることができ、温度変化に対して常に安定な像を撮像面上で得ることができる。
請求項4の発明によれば、請求項1から3のいずれかに記載の読取レンズにおいて、前記第1レンズが物体側に凸面を向けて配置された凸メニスカスレンズ、前記第2レンズの第1面が物体側に凸面を有する正レンズ、前記第3レンズの第2面が物体側に凸面を有する負レンズ、前記第4レンズが物体側に凹面を向けて配置された凹メニスカスレンズ、前記第5レンズが像側に凸面を向けて配置された凸メニスカスレンズ、前記第6レンズの第2面が像側に凸面を有する正レンズ、前記第7レンズの第1面が像側に凸面を有する負レンズであるため、高精度でコンパクトなレンズとすることができる
請求項5の発明によれば、原稿を照明する照明系と、前記照明系で照明された原稿の反射光を縮小結像させる結像レンズと、該結像レンズで結像された原稿像を光電変換するラインセンサとからなり、前記結像レンズとして、請求項1からのいずれかに記載の読取レンズを用いたため、原稿情報を良好に読み取れるとともに、半画角が23°程度と広画角であるため、原稿面からラインセンサまでの所謂共役長を非常に短く設定することが可能となり、非常にコンパクトで低コストな画像読取装置を提供することができる。
請求項の発明によれば、画像信号に対応する画像を書込んで画像を形成する画像形成装置であって、原稿画像を読取って画像信号化する手段として請求項に記載の画像読取装置を有するため、良好な品質の読取画像を基に画像を形成することができるため、高画質な画像形成が可能で低コストな画像形成装置を提供することができる。
本発明の一実施の形態に係る読取レンズの構成を示す概略断面図である。 第1の実施態様に係るレンズ構成を示す概略断面図である。 図2のレンズ構成における球面収差、非点収差、歪曲収差、及びコマ収差を示す収差曲線図である。 第2の実施態様に係るレンズ構成を示す概略断面図である。 図4のレンズ構成における球面収差、非点収差、歪曲収差、及びコマ収差を示す収差曲線図である。 第3の実施態様に係るレンズ構成を示す概略断面図である。 図6のレンズ構成における球面収差、非点収差、歪曲収差、及びコマ収差を示す収差曲線図である。 本発明の画像読取装置の一例の要部を示す概略構成図である。 本発明の画像形成装置の一例の要部を示す概略構成図である。
以下、本発明に係る読取レンズ、画像読取装置及び画像形成装置について図面を参照して説明する。なお、本発明は以下に示す実施例の実施形態に限定されるものではなく、他の実施形態、追加、修正、削除など、当業者が想到することができる範囲内で変更することができ、いずれの態様においても本発明の作用・効果を奏する限り、本発明の範囲に含まれるものである。
本発明の読取レンズの一例を図1に示す。
図1に示されるように、本実施の読取レンズは、物体側から正の第1レンズL1からなる第1群、正の第2レンズL2と負の第3レンズL3とが接合されて負の屈折力を有する第2群、負の第4レンズL4からなる第3群、正の第5レンズL5からなる第4群、正の第6レンズL6と負の第7レンズL7とが接合されて正の屈折力を有する第5群が順に配置され、前記第2群と第3群との間に絞りを有する、5群7枚構成の読取レンズである。第1群の物体側にはコンタクトガラスCG1が配置され、第5群の像側にはCCDカバーガラスCG2が配置されている。
また、図1に示されるように、第1レンズL1が物体側に凸面を向けて配置された凸メニスカスレンズ、第2レンズL2の第1面が物体側に凸面を有する正レンズ、第3レンズL3の第2面が物体側に凸面を有する負レンズ、第4レンズL4が物体側に凹面を向けて配置された凹メニスカスレンズ、第5レンズL5が像側に凸面を向けて配置された凸メニスカスレンズ、第6レンズL6の第2面が像側に凸面を有する正レンズ、第7レンズL7の第1面が像側に凸面を有する負レンズである。
なお、図1における符号の意味は下記の通りである。
ri(i=1〜13) :物体側から数えてi番目のレンズ面の曲率半径
di(i=1〜12) :物体側から数えてi番目の面間隔
nj(j=1〜7) :物体側から数えてj番目のレンズの材料の屈折率
νj(j=1〜7) :物体側から数えてj番目のレンズの材料のアッベ数
rc1 :コンタクトガラスの物体側の曲率半径
rc2 :コンタクトガラスの像側の曲率半径
rc3 :CCDカバーガラスの物体側の曲率半径
rc4 :CCDカバーガラスの像側の曲率半径
dc1 :コンタクトガラスの肉厚
dc3 :CCDカバーガラスの肉厚
nc1 :コンタクトガラスの屈折率
nc3 :CCDカバーガラスの屈折率
νc1 :コンタクトガラスのアッベ数
νc3 :CCDカバーガラスのアッベ数
本発明の読取レンズは、下記の条件式(1)及び(2)を満足することを特徴とする。
(1) 1.0<f5/f<2.0
(2)0.09<(r7−r8)/f<0.15
(ただし、f5は第5群のe線の焦点距離、fは全系のe線の合成焦点距離、r7は第4レンズ第1面の曲率半径、r8は第4レンズ第2面の曲率半径を表わす。)
条件式(1)は、第5群のパワーを定めるものであり、f5は第5群のe線の焦点距離、fは全系のe線の合成焦点距離を表わす。f5/fの値が上限を超えると第5群のパワーが弱くなりすぎ、レンズが大きくなってコストアップの原因となり、下限を超えるとレンズのコンパクト化には有利であるが、第5群のパワーが強くなりすぎて、高次の像面湾曲が発生する。
条件式(2)は、第4レンズを安定な形状に保つことにより、光学性能を保つ条件であり、r7は第4レンズ第1面の曲率半径、r8は第4レンズ第2面の曲率半径を表わす。(r7−r8)の値が上限を超えると、第4レンズのパワーが強くなりすぎ、光線を大きく跳ね上げるので色収差が発生し、下限を超えると、結像レンズの光軸に対して第4レンズの中心が出しにくくなり、光学性能を保つことができない。
以下、本発明の一実施の形態に係る読取レンズの諸収差及び具体的な数値データを示す。
以下の各実施態様における記号の意味は下記の通りである。
f:全系のe線の合成焦点距離
FNo:Fナンバ
m:縮率
ω:半画角
Y:物体高
nd:d線の屈折率
νd:d線のアッベ数
ne:e線の屈折率
〔第1の実施態様〕
図2は、本発明の第1の実施態様に係るレンズの構成図を示したものである。以下に、レンズの構成表を示す。
Figure 0005598295
図3は、図2に示したレンズ構成における収差図を示したものである。
なお、収差図において、e線は546.07nm、g線は436.83nm、c線は656.27nm、F線は486.13nmを示す。また、球面収差の図において、波線は正弦条件を示し、非点収差の図において、実線はサジタル光線、点線はメリディオナル光線を示す。
〔第2の実施態様〕
図4は、本発明の第2の実施態様に係るレンズの構成図を示したものである。以下に、レンズの構成表を示す。
Figure 0005598295
図5は、図4に示したレンズ構成における収差図を示したものである。
なお、収差図において、e線は546.07nm、g線は436.83nm、c線は656.27nm、F線は486.13nmを示す。また、球面収差の図において、波線は正弦条件を示し、非点収差の図において、実線はサジタル光線、点線はメリディオナル光線を示す。
〔第3の実施態様〕
図6は、本発明の第3の実施態様に係るレンズの構成図を示したものである。以下に、レンズの構成表を示す。
Figure 0005598295
図7は、図6に示したレンズ構成における収差図を示したものである。
なお、収差図において、e線は546.07nm、g線は436.83nm、c線は656.27nm、F線は486.13nmを示す。また、球面収差の図において、波線は正弦条件を示し、非点収差の図において、実線はサジタル光線、点線はメリディオナル光線を示す。
以下に、各実施態様における条件式の値を示す。
Figure 0005598295
上記実施態様において、正レンズの少なくとも1枚が、下記の条件式(3)及び(4)を満足するガラス材料からなる。
(3)75<α1<135
(4)−6.5<β1<0.5
ただし、α1は−30℃〜+70℃での平均線膨張係数(単位は×10−7/℃)、β1は+20℃〜+40℃での平均屈折率温度係数(単位は×10−6/℃)を表わす。
条件式(3)及び(4)を満足するガラス材料としては、例えば、SFPL51(OHARA)、SPHM52(OHARA)、SLAM3(OHARA)等が挙げられる。
第1の実施態様においては第2レンズと第5レンズに、第2の実施態様においては第2レンズと第6レンズに、第3の実施態様においては第2レンズと第5レンズに条件式(3)及び(4)を満足するガラス材料を用いている。
条件式(3)及び(4)を満足するガラス材料を用いることにより、温度変化で熱膨張し移動する撮像面に対して、それをキャンセルする方向に像距離の伸び量を調整できるので、温度変化に対して常に安定な像を撮像面上で得ることができる。
正レンズの中で一番焦点距離の長い第2レンズを、条件式(3)及び(4)を満足するガラス材料からなるレンズとすることにより、温度変化に対する像距離の伸び量を大きくすることができる。
7枚のレンズは全てガラスレンズであり、該ガラスレンズのガラス材料が、鉛、砒素、及びこれらに類する有害物質を含有していないことが好ましい。全てのレンズを化学的に安定で鉛や砒素等の有害物質を含まない光学ガラスで構成することにより、材料のリサイクル化が可能であり、加工時の廃液による水質汚染の無い、地球環境を考慮した読取用レンズとすることができる。
図8に、本発明の画像読取装置の一例を示す。
本発明の画像読取装置は、原稿を照明する照明系と、前記照明系で照明された原稿の反射光を縮小結像させる結像レンズと、該結像レンズで結像された原稿像を光電変換するラインセンサとからなり、前記結像レンズとして、本発明の読取レンズを用いる。
図8において、読み取られるべき画像を有する原稿12は「原稿台」としてのコンタクトガラス11上に平面的に定置され、コンタクトガラス11の下部にXeランプやLED光源等を用いた照明手段を配置し、「図面に直交する方向に長いスリット状部分」を照明させる。原稿12の照明された部分からの反射光(画像による反射光)は、第1走行体13に設けられた第1ミラー13Bにより反射された後、第2走行体14に設けられた第2ミラー14A、第3ミラー14Bにより順次反射され、画像読取レンズ15を透過し、光電変換素子としてのラインセンサ16の撮像面上に原稿画像の縮小像として結像する。
第1〜第3ミラー13B、14A、14Bは、「反射光学系」を構成する。
第1走行体13、第2走行体14は、図示されない駆動手段により、それぞれ矢印方向(図の右方)へ走行させられる。第1走行体13の走行速度は「V」、第2走行体14の走行速度は「V/2」である。この走行により、第1走行体13、第2走行体14は、それぞれ「破線で示す位置」まで変位する。照明ユニット13Aと第1ミラー13Bは、第1走行体13と一体的に移動し、コンタクトガラス11上の原稿12の全体を「照明走査」する。
第1走行体と第2走行体の移動速度比は、V:V/2であるので、照明走査される原稿部分から画像読取レンズに至る光路長は不変に保たれる。
「撮像部」であるラインセンサ16は、色分解手段として赤(R)、緑(G)、青(B)のフィルタを持った光電変換素子(16A、16B、16C)を、1チップに3列に配列させた3ラインCCD(3ラインのラインセンサ)であり、原稿12の照明走査に伴い、原稿画像を画像信号化する。
このようにして原稿12の読取りが実行され、原稿12のカラー画像は、赤、緑、青の3原色に色分解して読取られる。
また、本実施態様の画像読取装置は、画像をフルカラーで読み取る装置であって、画像読取レンズ15の結像光路中に設けられた色分解手段(前記3ラインCCDに設けられた赤、緑、青のフィルタ)を有する。
なお、画像読取装置の他の形態として、コンタクトガラス上の原稿をスリット状に照明する照明手段と、ラインセンサと、原稿の被照明部からラインセンサに至る結像光路を形成する複数のミラーと、上記結像光路上に配置される画像読取レンズとを相互に一体化した読取ユニットを、駆動手段により原稿に相対的に走行させることにより原稿を読取走査するようにした形態のものとすることもできる。
色分解の方法としては、上記の方法とは別に、画像読取レンズとラインセンサ(CCD)との間に色分解プリズムやフィルタを選択的に挿入し、R(赤)、G(緑)、B(青)に色分解する方法や、R、G、Bの光源を順次点灯させ原稿を照明する方法などを用いることができる。
図9に、本発明の画像形成装置の一例を示す。
本発明の画像形成装置は、画像信号に対応する画像を書込んで画像を形成する画像形成装置であって、原稿画像を読取って画像信号化する手段として本発明の画像読取装置を有する。
図9に示すように、装置上部に位置する本発明の画像読取装置20と、その下位に位置する「画像形成部」とを有する。画像読取装置20は、図8で示したものと同様であり、各部には図8と同じ符号を付している。
画像読取装置20の3ラインのラインセンサ(撮像手段)16から出力される画像信号は、画像処理部120に送られ、画像処理部120において処理されて、書込み用の信号(イエロー・マゼンタ・シアン・黒の各色を書込むための信号)に変換される。
画像形成部は、潜像担持体として円筒状に形成された光導電性の感光体110を有し、その周囲に、帯電手段としての帯電ローラ111、リボルバ式の現像装置113、転写ベルト114、クリーニング装置115が配設されている。なお、帯電手段としては、図示した帯電ローラ111に代えて「コロナチャージャ」を用いることもできる。
信号処理部120から書込み用の信号を受けて、光走査により感光体110に書込みを行う光走査装置117は、帯電ローラ111と現像装置113との間において感光体110の光走査を行うようになっている。
画像形成部はさらに、定着装置116、カセット118、レジストローラ対119、給紙コロ122、トレイ121を備え、記録媒体としての転写紙Sに画像を形成する。
画像形成を行うときは、光導電性の感光体110が時計回りに等速回転され、その表面が帯電ローラ111により均一帯電され、光走査装置117のレーザビームの光書込による露光を受けて静電潜像が形成される。形成された静電潜像は所謂「ネガ潜像」であって、画像部が露光されている。
画像の書込みは、感光体110の回転に従い、イエロー画像、マゼンタ画像、シアン画像、黒画像の順に行われ、形成された静電潜像は、リボルバ式の現像装置113の各現像ユニットY(イエロートナーによる現像を行う)、M(マゼンタトナーによる現像を行う)、C(シアントナーによる現像を行う)、K(黒トナーによる現像を行う)により順次反転現像されてポジ画像として可視化される。得られた各色トナー画像は、転写ベルト114上に、転写電圧印加ローラ114Aにより順次転写され、上記各色トナー画像が転写ベルト114上で重ね合わせられてカラー画像となる。
転写紙Sを収納したカセット118は、画像形成装置本体に脱着可能であり、図9に示したように装着された状態において、収納された転写紙Sの最上位の1枚が給紙コロ122により給紙され、給紙された転写紙Sはその先端部をレジストローラ対119に捕えられる。
レジストローラ対119は、転写ベルト114上のトナーによるカラー画像が転写位置へ移動するのにタイミングを合わせて転写紙Sを転写部へ送り込む。送り込まれた転写紙Sは、転写部においてカラー画像と重ね合わせられ、転写ローラ114Bの作用によりカラー画像を静電転写される。転写ローラ114Bは、転写時に転写紙Sをカラー画像に押圧させる。
カラー画像を転写された転写紙Sは、定着装置116へ送られ、定着装置116においてカラー画像が定着されてガイド手段(図示せず)による搬送路を通り、排紙ローラ対(図示せず)によりトレイ121上に排出される。各色トナー画像が転写されるたびに、感光体110の表面はクリーニング装置115によりクリーニングされ、残留トナーや紙粉等が除去される。
なお、本発明にかかる画像形成装置は、感光体を各色に対応して複数配置した、いわゆるタンデム式の画像形成装置であってもよい。
L1 第1レンズ
L2 第2レンズ
L3 第3レンズ
L4 第4レンズ
L5 第5レンズ
L6 第6レンズ
CG1 コンタクトガラス
CG2 CCDカバーガラス
特公昭31−5178号公報 特開2005−351973号公報

Claims (6)

  1. 物体側から、正の第1レンズからなる第1群、正の第2レンズと負の第3レンズとが接合されて負の屈折力を有する第2群、負の第4レンズからなる第3群、正の第5レンズからなる第4群、正の第6レンズと負の第7レンズとが接合されて正の屈折力を有する第5群が順に配置され、前記第2群と第3群との間に絞りを有する、5群7枚構成の読取レンズであって、下記の条件式(1)及び(2)を満足することを特徴とする読取レンズ。
    (1)1.0<f5/f<2.0
    (2)0.09<(r7−r8)/f<0.15
    ただし、
    f5:第5群のe線の焦点距離
    f:全系のe線の合成焦点距離
    r7:第4レンズ第1面の曲率半径
    r8:第4レンズ第2面の曲率半径
    である。
  2. 正レンズの少なくとも1枚が、下記の条件式(3)及び(4)を満足するガラス材料からなることを特徴とする請求項1に記載の読取レンズ。
    (3)75<α1<135
    (4)−6.5<β1<0.5
    ただし、
    α1:−30℃〜+70℃での平均線膨張係数(単位は×10−7/℃)
    β1:+20℃〜+40℃での平均屈折率温度係数(単位は×10−6/℃)
    である。
  3. 前記正レンズの少なくとも1枚が、正の第2レンズであることを特徴とする請求項2に記載の読取レンズ。
  4. 前記第1レンズが物体側に凸面を向けて配置された凸メニスカスレンズ、前記第2レンズの第1面が物体側に凸面を有する正レンズ、前記第3レンズの第2面が物体側に凸面を有する負レンズ、前記第4レンズが物体側に凹面を向けて配置された凹メニスカスレンズ、前記第5レンズが像側に凸面を向けて配置された凸メニスカスレンズ、前記第6レンズの第2面が像側に凸面を有する正レンズ、前記第7レンズの第1面が像側に凸面を有する負レンズであることを特徴とする請求項1から3のいずれかに記載の読取レンズ。
  5. 原稿を照明する照明系と、前記照明系で照明された原稿の反射光を縮小結像させる結像レンズと、該結像レンズで結像された原稿像を光電変換するラインセンサとからなり、前記結像レンズとして、請求項1からのいずれかに記載の読取レンズを用いたことを特徴とする画像読取装置。
  6. 画像信号に対応する画像を書込んで画像を形成する画像形成装置であって、原稿画像を読取って画像信号化する手段として請求項に記載の画像読取装置を有することを特徴とする画像形成装置。
JP2010272735A 2010-12-07 2010-12-07 読取レンズ、画像読取装置及び画像形成装置 Expired - Fee Related JP5598295B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2010272735A JP5598295B2 (ja) 2010-12-07 2010-12-07 読取レンズ、画像読取装置及び画像形成装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2010272735A JP5598295B2 (ja) 2010-12-07 2010-12-07 読取レンズ、画像読取装置及び画像形成装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2012123112A JP2012123112A (ja) 2012-06-28
JP5598295B2 true JP5598295B2 (ja) 2014-10-01

Family

ID=46504638

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2010272735A Expired - Fee Related JP5598295B2 (ja) 2010-12-07 2010-12-07 読取レンズ、画像読取装置及び画像形成装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP5598295B2 (ja)

Families Citing this family (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN105807401B (zh) * 2016-05-25 2018-04-10 福建浩蓝光电有限公司 1″靶面swir3514高性能短波红外镜头
CN110927957B (zh) * 2019-12-18 2021-07-06 精微视达医疗科技(武汉)有限公司 一种微型浸液显微物镜
CN112230411B (zh) * 2020-10-26 2022-08-09 长光卫星技术有限公司 一种折反式离轴大视场成像光学系统

Family Cites Families (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP3026241B2 (ja) * 1991-12-12 2000-03-27 コニカ株式会社 写真レンズ
DE102004008997B4 (de) * 2004-02-22 2005-12-22 Leica Camera Ag Fotografisches Objektiv vom modifizierten Doppelgaußtyp
JP2008076558A (ja) * 2006-09-19 2008-04-03 Ricoh Co Ltd 画像読取レンズおよび画像読取装置および画像形成装置

Also Published As

Publication number Publication date
JP2012123112A (ja) 2012-06-28

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP5966748B2 (ja) 読取レンズ、画像読取装置及び画像形成装置
JP5910191B2 (ja) 画像読取レンズ並びに画像読取装置及び画像形成装置
US7133220B2 (en) Lens for reading an original, method and apparatus for reading an original, and image forming apparatus
JP5445090B2 (ja) 読取レンズ、画像読取装置および画像形成装置
JP5594107B2 (ja) 読取レンズおよび画像読取装置、画像形成装置
JP2005134486A (ja) カラー画像読取レンズ、カラー画像読取レンズユニット、カラー画像読取装置および画像形成装置
JP2012042766A (ja) 読取レンズ、画像読取装置および画像形成装置
JP2014013293A (ja) 画像読取レンズ、画像読取装置及び画像形成装置
JP5029947B2 (ja) 画像読取レンズ、画像読取装置および画像形成装置
JP2013054295A (ja) 画像読取レンズ、画像読取装置及び画像形成装置
JP2012141464A (ja) 画像読取レンズ、画像読取装置及び画像形成装置
JP2012133298A (ja) 画像読取レンズ、画像読取装置、及び画像形成装置
JP2014134563A (ja) 結像レンズ、画像読取装置及び画像形成装置
JP5594057B2 (ja) 読取レンズ及び画像読取装置、画像形成装置
JP2013054294A (ja) 画像読取レンズ、画像読取装置及び画像形成装置
JP2006323288A (ja) 読取レンズ、画像読取レンズユニット、画像読取装置、及び画像形成装置
JP5594154B2 (ja) 読取レンズ、画像読取装置および画像形成装置
JP2008250331A (ja) 原稿読取レンズ、原稿読取方法および装置および画像形成装置
JP5598295B2 (ja) 読取レンズ、画像読取装置及び画像形成装置
US7450275B2 (en) Document reading lens, document reading lens unit, document reader, and image forming apparatus
JP5621564B2 (ja) 画像読取レンズ、並びに、該画像読取レンズを備える画像読取装置及び画像形成装置
JP2014035396A (ja) 画像読取レンズ、画像読取装置及び画像形成装置
JP4877718B2 (ja) 読取レンズ、画像読取レンズユニット、画像読取装置および画像形成装置
JP2008076558A (ja) 画像読取レンズおよび画像読取装置および画像形成装置
JP2011059640A (ja) 読取レンズ、及び、それを用いた画像読取装置、画像形成装置

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20131111

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20140422

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20140430

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20140624

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20140715

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20140728

R151 Written notification of patent or utility model registration

Ref document number: 5598295

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R151

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees