JP5594057B2 - 読取レンズ及び画像読取装置、画像形成装置 - Google Patents

読取レンズ及び画像読取装置、画像形成装置 Download PDF

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この発明は、読取レンズ及びこれを用いた画像読取装置、画像形成装置に関する。
読取レンズは、ファクシミリやデジタル複写機の原稿読取部や各種のイメージスキャナに利用できる。
ファクシミリやデジタル複写機等に用いられる画像読取装置は、読み取るべき画像情報を読取レンズで縮小して「CCDのような固体撮像素子」上に結像させて画像情報を信号化する。
画像読取りの対象となる画像情報は一般にカラー画像であり、例えば、赤・緑・青の3原色に色分解して読取られる。色分解された各原色画像を良好に読取りうるためには、読取レンズの色収差が良好に補正されている必要がある。
また、昨今強く要請される「高速の画像読取り」を実現するには、読取レンズは出来る限り大口径で明るいことが好ましい。
また、画像読取装置の小型化に資するためには、広画角の読取レンズが好ましい。
勿論、これらの条件のほかに「像面において高空間周波数領域での高いコントラスト」を有することや、開口効率が画角周辺部まで100%近くあることや、高空間周波数領域でも高いMTFを実現できることも必要である。
この発明の読取レンズは後述のように「4群6枚構成のガウスタイプ」である。
「4群6枚構成のガウスタイプの読取レンズ」は従来から種々のものが提案されており、中でも、特許文献1〜3記載のものは、明るく、広画角で、性能的にも優れたものとして知られている。
しかし、これらの特許文献に記載された読取レンズは、画像読取装置に用いられたときの「環境温度変化」に対する対策については開示されていない。
良く知られたように、ガラスレンズは、その光学特性が温度変化に影響され難い点で優れているとされる。しかし、温度変化に対して光学特性が全く変化しないと言うわけではない。
ガラスレンズに用いられるガラス材料は、温度上昇と共に「屈折率が微増」するものが一般的である。4群6枚構成のガウスタイプの読取レンズは、複数の正レンズと複数の負レンズで構成されるが、温度上昇と共に、ガラスレンズの屈折率が微増する場合、正レンズの正のパワーが増大し、負レンズの負のパワーも増大する。
従って、温度上昇が生じたとき、正レンズの正のパワーの増大に対し、負レンズの負のパワーの増大がバランスする方向に作用し、従って、読取レンズ全体として、温度変化の影響は実質的に小さい。
しかしながら、画像読取装置というシステムで考えたとき、以下の如き問題がある。
即ち、画像読取装置では、読取レンズによる原稿画像の結像面の位置と、ラインセンサ受光面(以下、「撮像面」とも言う。)位置が高精度に合致していなければならない。
このため、画像形成装置を構成するに際しては、読取レンズとラインセンサとを共通のホルダに設け、ホルダ上で両者の位置関係を調整して、両者をホルダに固定し、しかるのちに、ホルダを装置本体に取り付けることが一般に行なわれる。
ホルダとしては、比較的低コストで加工も容易なアルミニウムやステンレス、あるいは樹脂材料で形成されることが多い。
読取レンズとラインセンサを共通のホルダにより保持する場合、温度変化によりホルダが膨張・収縮し、読取レンズとラインセンサの間隔が変化すると、読取レンズの結像面とラインセンサ受光面との間にずれが発生することが考えられる。
画像形成装置に用いられる画像読取装置では、一般に、光源と読取レンズとラインセンサが一体として閉じたケーシング内に配置されるが、光源で発生する熱やラインセンサ自身の発熱、その他モジュールからの熱の移動もあり、ケーシング内での温度変動が+20℃〜+40℃と大きい。
上記のように、温度上昇と共に「屈折率が微増」する通常のガラスレンズのみで、読取レンズを構成した場合には、ホルダの伸縮による受光面の変動量が、温度上昇に伴う結像面の変動量を凌駕してしまうことが考えられる。
なお、読取レンズ中に樹脂レンズを含めた場合、樹脂レンズでは温度変化に伴いその屈折力が大きく変化するため、結像面の移動量が受光面の変動量を大きく凌駕してしまう。
ホルダの構造や形状の調整により、ホルダが温度変化の影響を受けても、読取レンズとラインセンサの間隔の変動を十分に抑えることは可能であるが、ホルダが大型化して画像読取装置の大型化やコスト高を招来することが考えられる。
この発明は上記点に鑑み、半画角が18.6°と広画角でありながら、色収差をはじめ諸収差が良好に補正され、かつ、Fナンバが4.5程度と明るく、また開口効率が周辺部まで100%に近く、高空間周波数領域(600dpi相当)で高いコントラストを有し、画像読取装置内の温度変動に良く適合し、ラインセンサ受光面の変位に応じて結像面が変位して良好な読取を可能とする新規な読取レンズの実現を課題とする。
この発明はまた、材料のリサイクル化が可能で、加工時の廃液による水質汚染の無い地球環境を考慮した読取レンズの実現を課題とする。
この発明はまた、上記読取レンズを用いた性能良好で小型の画像読取装置、これをもちいた画像形成装置の実現を課題とする。
この発明の読取レンズは「原稿をカラー画像として読取る読取レンズ」であって、物体側から像側へ向かって第1ないし第4群を配し、第2群と第3群との間に絞りを有してなる。
第1群は正の屈折力、第2群及び第3群は負の屈折力、第4群は正の屈折力を有する。
即ち、4群の屈折力配分は「正・負・負・正」である。
第1群は、正の第1レンズからなる。
第2群は、正の第2レンズと負の第3レンズを接合してなり、全体で負の屈折力を有する。
第3群は、負の第4レンズと正の第5レンズを接合してなり、全体で負の屈折力を有する。
第4群は、正の第6レンズからなる。
従って、全体は「4群6枚構成」であり、正レンズ4枚と負レンズ2枚で構成される。
請求項1記載の読取レンズは、以下の如き特徴を有する。
即ち、第1〜第6レンズは何れもガラスレンズであるが、第2レンズと第5レンズとを含む3枚以下の正レンズは、+20℃〜+40℃での平均屈折率温度係数:β1(10−6/℃)が、条件:
(1) −6.5 < β1 < −2.0
を満足するガラス材料で形成される。
他のレンズは、温度上昇に伴い屈折率が微増するガラス材料で形成されるが、第2レンズと第5レンズとは、そのガラス材料のd線の屈折率:nd、d線のアッベ数:νdが、条件:
(6) 1.48 < nd < 1.63 且つ、
62.0 < νd < 83.0
を満足する。
即ち、条件(1)を満足するのは、4枚の正レンズのうち、2枚または3枚であり、これらのうちの2枚は第2レンズと第5レンズである。また、条件(6)を満足するのは第2レンズと第5レンズの2枚である。従って、第2レンズと第5レンズとは、条件(1)と(6)とを同時に満足する。
そして、他のレンズは「温度上昇に伴い屈折率が微増するガラス材料」即ち、一般的なガラス材料で形成される。
請求項1記載の読取レンズは、さらに、第1群のe線に対する焦点距離:f1、第2群と第3群のe線に対する合成焦点距離:f23、全系のe線に対する合成焦点距離:fが、条件:
(2) 0.74 < f1/f < 1.00
(3) −0.95 < f23/f < −0.58
を満足する。
請求項1記載の読取レンズでは、第1レンズ「物体側に凸面を向けて配置された凸メニスカスレンズ」、互いに接合される第2、第3レンズのうち、第2レンズ「物体側に凸面を向けて配置された凸メニスカスレンズ」で、第3レンズが「物体側に凸面を向けて配置された凹メニスカスレンズ」、互いに接合される第4、第5レンズのうち、第4レンズ「像側に凸面を向けて配置された凹メニスカスレンズ」、第5レンズ「像側に凸面を向けて配置された凸メニスカスレンズ」、第6レンズ「像側に凸面を向けて配置された凸メニスカスレンズ」として構成される。
このような第1〜第6レンズで読取レンズを構成するとともに、第2レンズの物体側面の曲率半径:r3、第2群の接合面の曲率半径:r4、第3レンズの像側面の曲率半径:r5、第4レンズの物体側面の曲率半径:r7、第3群の接合面の曲率半径:r8、第5レンズの像側面の曲率半径:r9が、条件:
(4) 0.41 < (r3+r5)/r4 < 0.92
(5) 0.13 < (r7+r9)/r8 < 0.49
満足する。
各レンズの形状をこのようにすることにより、高精度でコンパクトな読取レンズとすることができる。
即ち、第1群と第2群とが共に「物体側に凸のメニスカス形状」となって、これら第1、第2群のレンズ間隔を小さくでき、同様に、第3群と第4群とが共に「像側に凸のメニスカス形状」となって、これら第3群、第4群のレンズ間隔を小さくできるので、読取レンズ全系をコンパクトに構成できる。
請求項1記載の読取レンズは、6枚のレンズを全て「鉛、砒素などの有害物質を含有しないガラス材料によるガラスレンズ」で構成することが好ましい。
全てのレンズを「化学的に安定で鉛や砒素等の有害物質を含まない光学ガラス」で構成することにより、材料のリサイクルが可能で、レンズ加工時の「廃液による水質汚染」が無く、省資源化や加工時に発生するCO等を低減でき、地球環境に配慮した読取レンズとすることができる。
この発明の画像読取装置は、原稿画像を読取る装置であって、照明系と、結像レンズと、ラインセンサと、を有する(請求項2)。
「照明系」は、読取るべき原稿を照明する。
「結像レンズ」は、照明系で照明された原稿の反射光を縮小結像させる。
「ラインセンサ」は、結像レンズで結像された原稿像を光電変換する。
結像レンズとラインセンサとは「共通のホルダにより所定の位置関係」で保持される。
そして、結像レンズとして請求項1記載の読取レンズが用いられる。
「照明系」には、原稿を載置する原稿載置ガラスや、コンタクトガラス、前述した「原稿をR、G、Bの照明光で順次に証明するための「R、G、Bの光源」や、読取レンズと3個のラインCCDとの間に、配置されて色分解を行なう色分解プリズムやフィルタ等が含まれる。
「ラインセンサ」には、例えば赤、緑、青のフィルタを持った受光素子が3列に配列された所謂3ラインCCD等が含まれる。
この発明の画像形成装置は、請求項2記載の画像読取装置を用いたことを特徴とする。
条件(1)〜(6)の意義について説明する。
条件(1)を満足するガラス材料を、第2レンズと第5レンズとに用いる場合を説明する。
前述した如く、一般に、読取レンズとラインセンサとは、ユニットとして一体化され、読取レンズとラインセンサとを保持する金属製のホルダが温度上昇により膨張するので、温度上昇と共に、読取レンズが原稿像を結像すべき「ラインセンサ受光面」が、読取レンズから離れる傾向にある。
第2レンズ、第5レンズは正レンズであるので、これらレンズを構成するガラス材料の屈折率が「温度上昇に伴って小さくなる」と、正レンズとして屈折力が減少し、その影響は、読取レンズの結像面を「読取レンズから遠ざける」ように作用する。
少なくとも、第2レンズ、第5レンズを含む正レンズに、条件(1)を満足するガラス材料を用いることにより、これら正レンズの「正の屈折力の減少」による結像面位置の変位により、ラインセンサ受光面の変位の一部を相殺できる。
他のレンズ、特に負レンズは「温度上昇に伴い屈折率が微増する」ガラス材料で形成されているので、これら負レンズでは温度上昇に伴う材料の屈折率の増加により、負のパワーが増大し、これも結像面を「読取レンズから遠ざける」ように作用する。
このようにして、温度上昇は読取レンズの結像面を「ラインセンサ側へ変位させる」ように作用するので、この結像面変位により「ラインセンサ受光面の変移の影響」を軽減するのである。
条件(1)の上限を超えると、「正レンズにおける温度上昇に伴う屈折力の減少の程度」が小さくて、像距離を大きく伸ばす効果を期待できない。また、温度上昇に伴う屈折率の変化が増大するようになると、結像面位置が「撮像面から読取レンズ側へ離れる側」に変位する場合も生じる。
条件(1)の下限を超えると、像距離を大きく伸ばすことはできるが、選択できるガラス材料が極端に減ってしまう。
即ち、第2レンズと第5レンズを含む3枚以下の正レンズに条件(1)を満足するガラス材料を用いることにより、温度変化による「読取るべき原稿の像と撮像面との乖離」を有効に軽減できる。
第2レンズと第5レンズのガラス材料は条件(1)、(6)を共に満足するが、これら条件(1)と(6)を満足するガラス材料としては、例えば「OHARA」の「S−PHM52やS−FPL51」を挙げることができる。
これらのガラス材料は、いずれも「低屈折率、低分散」のガラス材料であり、これらのガラスを少なくとも「正レンズと負レンズの貼り合わせで構成される、第2群と第3群における正の第2レンズと正の第5レンズ」に用いることにより、色収差の良好な補正が可能になる。
条件(2)は、第1群の適当なパワー範囲を定めるもので、上限を超えると第1群のパワーが弱くなりすぎ、読取レンズが大きくなり画像読取装置のコンパクト化を困難とし易い。
条件(2)の、下限を超えると、読取レンズのコンパクト化には有利であるが、第1群の正のパワーが強くなりすぎて「コマフレアの発生」を招来し易い。
条件(3)は、第2群と第3群の「負の合成パワー」を定めるもので、上限を超えると球面収差が負で大きくなる。
条件(3)の下限を超えると球面収差が正で大きくなると共に「コマフレアの発生」を招来し易い。
条件(4)、(5)は、接合レンズである第2群と第3群の接合面(貼り合わせ面)のパワーの範囲を定めるものである。
条件(4)を満足する第2群は第2レンズと第3レンズの接合レンズであるが、上記の如く、第2レンズは「物体側に凸面を向けて配置された凸メニスカスレンズ」、第3レンズは「物体側に凸面を向けて配置された凹メニスカスレンズ」であるので、条件(4)のパラメータを構成する曲率半径:r3、r4、r5は何れも「正」の値であり、パラメータ:(r3+r5)/r4は正の値である。
また、条件(5)を満足する第3群は第4レンズと第5レンズの接合レンズであるが、上記の如く、第4レンズは「像側に凸面を向けて配置された凹メニスカスレンズ」、第5レンズは「像側に凸面を向けて配置された凸メニスカスレンズ」であるので、条件(5)のパラメータを構成する曲率半径:r3、r4、r5は何れも「負」の値であり、パラメータ:(r7+r9)/r8は正の値である。
第2群は「正の第2レンズと負の第3レンズの接合レンズ」であり、条件(4)の上限を超えると、接合面の曲率半径:r4が相対的に小さくなり、接合面の屈折力が過大となって倍率色収差の過剰補正を招来する。逆に、条件(4)の下限を超えると、接合面の屈折力が相対的に小さくなりすぎて、倍率色収差の補正不足を招来する。
第3群は「負の第4レンズと正の第5レンズの接合レンズ」であり、条件(5)の上限を超えると、接合面の曲率:r8が相対的に小さくなって、接合面の屈折力が過大となって倍率色収差の過剰補正を招来する。逆に、条件(5)の下限を超えると、接合面の屈折力が相対的に小さくなりすぎて、倍率色収差の補正不足を招来する。
条件(1)〜(6)を満足しつつ、必要な性能に応じて最適化を行なうことにより、後述の実施例の如く、半画角:18.6°と広画角な読み取り範囲に亘り、良好な結像性能を得ることができる。
以上に説明したように、この発明によれば新規な読取レンズを実現できる。
この発明の読取レンズは結像性能が良好であり、これを用いた画像読取装置において、温度変動によりラインセンサ受光面が変位しても、読取レンズの結像位置が上記変位に追従するので、温度変動にかかわらず原稿の良好な読取りが可能である。
また、後述する各実施例の読取レンズは「半画角が18.6°と広画角」であるため、原稿面からラインセンサまでの共役長を短く設定でき、画像読取装置をコンパクト・低コストに実現できる。
また、このような画像読取装置を用いた画像形成装置は、原稿の良好な読取りにより高品質の画像を形成可能である。
読取レンズの実施の形態を説明するための図である。 実施例1に関する収差図である。 実施例2に関する収差図である。 実施例3に関する収差図である。 実施例4に関する収差図である。 実施例5に関する収差図である。 実施例6に関する収差図である。 実施例7に関する収差図である。 画像読取装置の実施の1形態を説明するための図である。 画像形成装置の実施の1形態を説明するための図である。
図1に、この発明の読取レンズの実施の1形態を示す。
図1の左側は物体側、即ち、原稿側であり、符号OGはコンタクトガラス、符号L1は第1レンズ、符号L2は第2レンズ、符号L3は第3レンズ、符号Sは絞り、符号L4は第4レンズ、符号L5は第5レンズ、符号L6は第6レンズを示す。
図1の右側は像側、即ち、ラインセンサ側であり、符号Fは「透明平行平板」を示している。透明平行平板Fは、各種フィルタやラインセンサのカバーガラスを、これらに等価な1枚の透明板として表したものである。
図示の都合で、コンタクトガラスOGは第1レンズL1に、また透明平行平板Fは第6レンズL6に密接して描いている。
図1に示す如く、読取レンズは、物体側から像側へ向かって、第1レンズL1〜第6レンズL6を配し、第3レンズL3と第4レンズL4との間に絞りSを配置してなる。
第1レンズL1は正レンズで、「第1群」をなす。
第2レンズL2は正レンズ、第3レンズL3は負レンズである。これらは互いに接合されて「負の屈折力を持つ第2群」を構成する。
第4レンズL4は負レンズ、第5レンズL5は正レンズである。これらは互いに接合されて「負の屈折力を持つ第3群」を構成する。
第6レンズL6は正レンズで、「第4群」をなす。
また、図1に示されたように、第1レンズL1は、物体側(図の左方)に凸面を向けて配置された凸メニスカスレンズ、第2レンズL2は、物体側に凸面を向けて配置された凸メニスカスレンズで、第3レンズL3は物体側に凸面を向けて配置された凹メニスカスレンズである。
第4レンズL4は、像側に凸面を向けて配置された凹メニスカスレンズ、第5レンズL5は、像側に凸面を向けて配置された凸メニスカスレンズで、第6レンズL6は、像側に凸面を向けて配置された凸メニスカスレンズである。
後述する実施例1〜7は何れも、図1に示す如きレンズ構成で、条件(1)〜(6)を満足し、6枚のレンズL1〜L6が全て、鉛、砒素などの有害物質を含有しないガラス材料によるガラスレンズである。
図9を参照して画像読取装置の実施の1形態を説明する。
図10において、読取られるべき画像を有する原稿112は「原稿台」としてのコンタクトガラス111上に平面的に定置され、コンタクトガラス111の下部に「XeランプやLED光源等を用いた照明手段」として照明ユニット113Aを配置し、「図面に直交する方向に長いスリット状部分」を照明する。
原稿112の「照明された部分」からの反射光(画像による反射光)は、第1走行体113に設けられた第1ミラー113Bにより反射された後、第2走行体114に設けられた第2ミラー114A、第3ミラー114Bにより順次反射され、結像レンズ115を透過し、光電変換素子としてのラインセンサ116の撮像面上に原稿画像の縮小像として結像する。結像レンズ115は「読取レンズ」である。
読取レンズである結像レンズ115とラインセンサ116とはホルダHOLにより「相対的な位置関係を調整されて保持」され、ユニット化されている。
第1〜第3ミラー113B、114A、114Bは「反射光学系」を構成する。第1走行体113、第2走行体114は、図示されない駆動手段により、それぞれ矢印方向(図の右方)へ走行させられる。第1走行体113の走行速度は「V」、第2走行体114の走行速度は「V/2」である。この走行により、第1走行体113、第2走行体114は、それぞれ「破線で示す位置」まで変位する。
照明ユニット113Aと、第1ミラー113Bは、第1走行体113と一体的に移動し、コンタクトガラス1上の原稿112の全体を「照明走査」する。第1、第2走行体の移動速度比は「V:V/2」であるので、「照明走査される原稿部分から読取レンズ115に至る光路長」は不変に保たれる。
コンタクトガラス111、照明ユニット113A、上記反射光学系および駆動手段は、
「照明系」を構成する。
「撮像部」であるラインセンサ116は、「色分解手段として赤(R)、緑(G)、青(B)のフィルタを持った光電変換素子(116A、116B、116C)を、1チップに3列に配列させた3ラインCCD(3ラインのラインセンサ)」であり、原稿112の照明走査に伴い、原稿画像を画像信号化する。このようにして原稿112の読取りが実行され、原稿112のカラー画像は、赤、緑、青の3原色に色分解して読取られる。
また、この実施の形態の画像読取装置は、画像をフルカラーで読取る装置であって、画像読取レンズ115の結像光路中に設けられた「色分解手段(前記3ラインCCDに設けられた赤、緑、青のフィルタ)」を有する。
なお、画像読取装置の他の形態として、「コンタクトガラス上の原稿をスリット状に照明する照明手段と、ラインセンサと、原稿の被照明部からラインセンサに至る結像光路を形成する複数のミラーと、上記結像光路上に配置される読取レンズと」を相互に一体化した読取ユニットを、駆動手段により原稿に相対的に走行させることにより原稿を読取走査するようにした形態のものとすることもできる。
「色分解」は、上記とは別に、画像読取レンズとラインセンサ(CCD)との間に色分解プリズムやフィルタを選択的に挿入し、R(赤)、G(緑)、B(青)に色分解する方法や「R、G、Bの光源を順次点灯させ原稿を照明する方法」を用いることができる。
このような画像読取装置において、結像レンズ115とラインセンサ116を保持するホルダHOLの熱膨張により、結像レンズとラインセンサの間隔がどの程度変化するかを、簡単化した例で、概算してみる。
読取る最大サイズとして、300mm(A列4版の長手方向の読取が可能である)とし、これをラインセンサの読み取り範囲:30mmで読取る場合を想定してみる。この場合だと、読取レンズの結像倍率は1/10となる。
説明の簡単のために、読取レンズの半画角を20度とし、読取レンズを薄いレンズとみなして計算すると、読取レンズとラインセンサの間隔をXとして、
X・tan20(度)=15(mm)
から、間隔:Xは、
X=15/tan20=15/0.36≒42(mm)
となる。
即ち、上記の場合には、読取レンズとラインセンサの間隔は略40mmと考えられる。
一方、読取レンズとラインセンサを保持するホルダHOLがアルミニウムで形成され、温度変化による伸縮量が、上記ラインセンサと読取レンズの間隔変化に等しくなると考えると、20℃におけるアルミニウムの熱膨張率は「23.1×10−6」であるので、画像読取装置内の温度が20℃(設計温度とする)から40℃に上昇したとすると、上記間隔の伸び量は、20×23.1×10−6×40=0.0185mmとなる。
結像レンズの縦倍率は、横倍率の2乗であるから、縮小の縦倍率は1/100となり、ラインセンサと読取レンズの間隔が、0.0185mmずれたとすると、この「ずれ」は、原稿面の位置ずれとしては1.85mmとなる。
原稿面で、これだけのズレがあると、ラインセンサ上の像には「ピンぼけ」が生じる。
読取りに必要な解像度が低い場合には、さほど問題とならないにしても、例えば600dpiというような「高密度での読取り」を行なう場合には、無視できない場合も考えられる。
従って、このような場合、画像読取装置内の温度上昇に応じて、読取レンズの結像面位置を、ラインセンサ受光面に向けて近づける必要が生じるのである。
図10は、画像形成装置の実施の1形態を示す図である。
画像形成装置は、装置上部に位置する画像読取装置200と、その下位に位置する「画像形成部」とを有する。画像読取装置200の部分は、図10に即して説明したのと同様のものであり、各部には図10と同じ符号を付してある。なお、図10においては、画像読取装置200におけるホルダは図示を省略されている。
画像読取装置200の3ラインのラインセンサ(撮像手段)16から出力される画像信号は画像処理部1200に送られ、画像処理部1200において処理されて「書込み用の信号(イエロー・マゼンタ・シアン・黒の各色を書込むための信号)」に変換される。
画像形成部は、「潜像担持体」として円筒状に形成された光導電性の感光体1100を有し、その周囲に、帯電手段としての帯電ローラ1110、リボルバ式の現像装置1130、転写ベルト1140、クリーニング装置1150が配設されている。帯電手段としては帯電ローラ1110に代えて「コロナチャージャ」を用いることもできる。
信号処理部1200から書込み用の信号を受けて光走査により感光体1100に書込みを行う光走査装置1170は、帯電ローラ1110と現像装置1130との間において感光体1100の光走査を行うようになっている。
符号1160は定着装置、符号1180はカセット、符号1190はレジストローラ対、符号1220は給紙コロ、符号1210はトレイ、符号Sは「記録媒体」としての転写紙を示している。
画像形成を行うときは、光導電性の感光体1100が時計回りに等速回転され、その表面が帯電ローラ1110により均一帯電され、光走査装置1170のレーザビームの光書込による露光を受けて静電潜像が形成される。形成された静電潜像は所謂「ネガ潜像」であって画像部が露光されている。
「画像の書込み」は、感光体1100の回転に従い、イエロー画像、マゼンタ画像、シアン画像、黒画像の順に行われ、形成された静電潜像はリボルバ式の現像装置1130の各現像ユニットY(イエロートナーによる現像を行う)、M(マゼンタトナーによる現像を行う)、C(シアントナーによる現像を行う)、K(黒トナーによる現像を行う)により順次反転現像されてポジ画像として可視化され、得られた各色トナー画像は、転写ベルト1140上に、転写電圧印加ローラ114Aにより順次転写され、上記各色トナー画像が転写ベルト1140上で重ね合わせられてカラー画像となる。
転写紙STを収納したカセット1180は、画像形成装置本体に脱着可能であり、図のごとく装着された状態において、収納された転写紙Sの最上位の1枚が給紙コロ1220により給紙され、給紙された転写紙Sはその先端部をレジストローラ対1190に捕えられる。
レジストローラ対1190は、転写ベルト1140上の「トナーによるカラー画像」が転写位置へ移動するのにタイミングを合わせて転写紙Sを転写部へ送り込む。送り込まれた転写紙Sは、転写部においてカラー画像と重ね合わせられ、転写ローラ114Bの作用によりカラー画像を静電転写される。転写ローラ114Bは、転写時に転写紙STをカラー画像に押圧させる。
カラー画像を転写された転写紙STは定着装置1160へ送られ、定着装置1160においてカラー画像を定着され、図示されないガイド手段による搬送路を通り、図示されない排紙ローラ対によりトレイ1210上に排出される。各色トナー画像が転写されるたびに、感光体1100の表面はクリーニング装置1150によりクリーニングされ、残留トナーや紙粉等が除去される。
図9、図10に示した実施の形態における読取レンズ115としては、この発明の読取レンズ、具体的には、例えば、以下にあげる実施例1〜7の読取レンズの何れかを用いることができる。
以下、読取レンズの実施例を7例挙げる。各実施例における記号の意味は下記の通りである。
f :全系のe線の合成焦点距離
FNo :Fナンバ
m :縮率
ω :半画角
Y :物体高
図1に示す各記号の意味するところは以下の通りである。
ri(i=1〜11) :物体側から数えてi番目のレンズ面の曲率半径
di(i=1〜10) :物体側から数えてi番目の面間隔
nj(j=1〜6) :物体側から数えてj番目のレンズの材料の屈折率
νj(j=1〜6) :物体側から数えてj番目のレンズの材料のアッベ数
rc1 :コンタクトガラスの物体側の曲率半径
rc2 :コンタクトガラスの像側の曲率半径
rc3 :CCDカバーガラスの物体側の曲率半径
rc4 :CCDカバーガラスの像側の曲率半径
dc1 :コンタクトガラスの肉厚
dc3 :CCDカバーガラスの肉厚
nc1 :コンタクトガラスの屈折率
nc3 :CCDカバーガラスの屈折率
νc1 :コンタクトガラスのアッベ数
νc3 :CCDカバーガラスのアッベ数
nd :d線の屈折率
νd :d線のアッベ数
ne :e線の屈折率
なお、特に断らない限り、長さの次元を持つ量の単位は「mm」である。
「実施例1」
f=75.887 、FNo=4.50 、m=0.1258 、Y=228.6 、ω=18.6°
実施例1のデータを表1に示す。
Figure 0005594057
実施例1の読取レンズの収差図を図2に示す。
収差図において、黒線はe線(546.07nm)、青線はg線(436.83nm)、赤線はc線(656.27nm)、緑線はF線(486.13nm)を示す。また、球面収差の図において、波線は正弦条件を示し、非点収差の図において、実線はサジタル光線、点線はメリディオナル光線を示す。以下の他の実施例においても同様である。
なお、各実施例についての収差図は設計温度:20℃におけるものである。
「実施例2」
f=75.921 、FNo=4.51 、m=0.1258 、Y=228.6 、ω=18.6°
実施例2のデータを表2に示す。
Figure 0005594057
実施例2に関する収差図を図3に示す。
「実施例3」
f=75.888 、FNo=4.50 、m=0.1258 、Y=228.6 、ω=18.6°
実施例3のデータを表3に示す。
Figure 0005594057
実施例3に関する収差図を図4に示す。
「実施例4」
f=75.867 、FNo=4.50 、m=0.1258 、Y=228.6 、ω=18.6°
実施例4のデータを表4に示す。
Figure 0005594057
実施例4に関する収差図を図5に示す。
「実施例5」
f=75.804 、FNo=4.50 、m=0.1258 、Y=228.6 、ω=18.6°
実施例5のデータを表5に示す。
Figure 0005594057
実施例5に関する収差図を図6に示す。
「実施例6」
f=75.885 、FNo=4.51 、m=0.1258 、Y=228.6 、ω=18.6°
実施例6のデータを表6に示す。
Figure 0005594057
実施例6に関する収差図を図7に示す。
「実施例7」
f=75.913 、FNo=4.50 、m=0.1258 、Y=228.6 、ω=18.6°
実施例7のデータを表7に示す。
Figure 0005594057
実施例7に関する収差図を図8に示す。
以下に各実施例における条件式のパラメータの値を示す。
条件(2)、(3)に関するパラメータの値を表8に示す。
Figure 0005594057
条件(4)、(5)に関するパラメータの値を表9に示す。
Figure 0005594057
条件(6)に関する数値は、各実施例のデータを示す標中に与えてある。即ち、上記「S−PHM53」、「S−PHM52」、「S−FPL51」のd線に対する屈折率およびアッベ数は、表中に示されたように条件(6)を満足している。
付言すると、各実施例では、第2、第5レンズを含む少なくとも2枚の正レンズに条件(1)を満足するガラス材料(OHARAのS−PHM52やS−PHM53やS−FPL51)を用いている。
「+20℃〜+40℃での平均屈折率温度係数:β1」は、
「S−PHM52」においてβ1=−3.5、
「S−PHM53」においてβ1=−2.4、
「S−FPL51」においてβ1=−6.1
であり、条件式(1)を満足する。
実施例4においては、第1レンズ、第2レンズおよび第5レンズに、これらのガラス材料を用いている。
実施例1、2、3、5、6、7では、第2レンズと第5レンズとに、これらのガラス材料を用いている。このようなガラス材料を用いることにより、温度変化で熱膨張し移動する撮像面に対して、それをキャンセルする方向に像距離を大きく伸ばすことができ、温度変化による「像と撮像面の乖離」を有効に軽減できる。
上記以外のレンズのガラス材料は、何れも「温度上昇と共に屈折率が微増する通常のガラス材料」である。
読取レンズの「設計の基準温度」は何れも20℃であり、このとき読取レンズの最も像側の面(第6レンズの像側面)とラインセンサ受光面との「距離」は、実施例1〜7の各々に対し以下の通りである。
実施例1 49.5mm
実施例2 48.9mm
実施例3 48.5mm
実施例4 47.0mm
実施例5 48.9mm
実施例6 48.8mm
実施例7 50.5mm 。
読取レンズとラインセンサを保持するホルダは樹脂材料:PC−(GF5+GS25)により形成した。
画像読取装置内の温度が20℃から40℃に上昇するときの上記「距離」の「伸び量」は、ホルダの材料樹脂「PC−(GF5+GS25)」の20℃における線膨張係数が「45.0×10−6」なので、各実施例について以下の如くになる。
実施例1 44.6μm
実施例2 44.0μm
実施例3 43.7μm
実施例4 42.3μm
実施例5 44.0μm
実施例6 43.9μm
実施例7 45.5μm 。
一方、画像読取装置内の温度が20℃から40℃に上昇するとき、結像面のラインセンサ側への「変位量」は、各実施例について以下の如くになる。
実施例1 56.9μm
実施例2 59.1μm
実施例3 47.3μm
実施例4 51.3μm
実施例5 46.2μm
実施例6 41.6μm
実施例7 61.5μm 。
従って、画像読取装置内の温度が20℃から40℃に上昇するとき、ラインセンサの撮像面と結像面との乖離量は、各実施例について以下の如くになる。
実施例1 12.3μm
実施例2 15.1μm
実施例3 3.6μm
実施例4 9.0μm
実施例5 2.0μm
実施例6 2.3μm
実施例7 16.0μm 。
何れの実施例においても、各収差は良好に補正されており、温度上昇に伴う結像面と撮像面の乖離も良く抑制されている。この「結像面と撮像面の乖離の抑制」の観点からすると、実施例3、5、6が極めて良好である。
各実施例とも、結像倍率は0.1258(≒1/8)であるから、原稿面側での物体位置の変化は20℃から40度への温度上昇において、最大でも1mm程度(16.0μm×64)であり、先に説明した場合の値からすると半減しており、600dpiのような高画素密度での原稿読取り荷も十分に対応できる。
上記各実施例では、ホルダの材料として線膨張係数が「45.0×10−6」と小さい樹脂材料「PC−(GF5+GS25)」を用いたことも、温度上昇に起因する「結像面と撮像面との乖離」を小さくすることに寄与している。
上記の如く、第2レンズ、第5レンズ、第1レンズに上記の如きガラス材料を用いることにより、温度変化で熱膨張し移動する撮像面に対して、それをキャンセルする方向に像距離を大きく伸ばすことができるので、温度変化による結像面と撮像面の乖離を有効に軽減して安定な像を撮像面上で得ることができる。また、これらのガラスはいずれも低屈折率、低分散のガラスであり、正レンズと負レンズの貼り合わせで構成される、第2群と第3群における正の第2レンズと正の第5レンズに用いることで色収差の良好な補正に寄与している。
L1 第1レンズ
L2 第2レンズ
L3 第3レンズ
S 絞り
L4 第4レンズ
L5 第5レンズ
L6 第6レンズ
特開平09−113802号公報 特開平09−171136号公報 特開2007−101827号公報

Claims (3)

  1. 物体側から像側へ向かって、正の第1群、負の第2群、負の第3群、正の第4群を配してなり、
    上記第1群は、正の第1レンズからなり、
    上記第2群は、正の第2レンズと負の第3レンズを接合してなり、全体で負の屈折力を有し、
    上記第3群は、負の第4レンズと正の第5レンズを接合してなり、全体で負の屈折力を有し、
    上記第4群は、正の第6レンズからなる、4群6枚構成で、上記第2群と第3群の間に絞りを有する読取レンズにおいて、
    第1レンズは、物体側に凸面を向けて配置された凸メニスカスレンズ、
    第2レンズは、物体側に凸面を向けて配置された凸メニスカスレンズ、
    第3レンズは、物体側に凸面を向けて配置された凹メニスカスレンズ、
    第4レンズは、像側に凸面を向けて配置された凹メニスカスレンズ、
    第5レンズは、像側に凸面を向けて配置された凸メニスカスレンズ、
    第6レンズは、像側に凸面を向けて配置された凸メニスカスレンズ、であり、
    これら第1〜第6レンズは何れもガラス材料で形成され、
    第2レンズと第5レンズとを含む3枚以下の正レンズは、+20℃〜+40℃での平均屈折率温度係数:β1(10−6/℃)が、条件:
    (1) −6.5 < β1 < −2.0
    を満足するガラス材料で形成され、
    他のレンズは、温度上昇に伴い屈折率が微増するガラス材料で形成され、
    第1群のe線に対する焦点距離:f1、第2群と第3群のe線に対する合成焦点距離:f23、全系のe線に対する合成焦点距離:fが、
    (2) 0.74 < f1/f < 1.00
    (3) −0.95 < f23/f < −0.58
    を満足し、
    第2レンズの物体側面の曲率半径:r3、第2群の接合面の曲率半径:r4、第3レンズの像側面の曲率半径:r5、第4レンズの物体側面の曲率半径:r7、第3群の接合面の曲率半径:r8、第5レンズの像側面の曲率半径:r9が、条件:
    (4) 0.41 < (r3+r5)/r4 < 0.92
    (5) 0.13 < (r7+r9)/r8 < 0.49
    を満足し、
    第2レンズのガラス材料と、第5レンズのガラス材料の、d線の屈折率:nd、d線のアッベ数:νdが条件:
    (6) 1.48 < nd < 1.63 且つ、
    62.0 < νd < 83.0
    を満足することを特徴とする読取レンズ。
  2. 原稿を照明する照明系と、この照明系で照明された原稿の反射光を縮小結像させる結像レンズと、この結像レンズで結像された原稿像を光電変換するラインセンサとを有し、上記結像レンズとラインセンサとが、共通のホルダにより所定の位置関係で保持された画像読取装置において、
    結像レンズとして、請求項1に記載の読取レンズを用いたことを特徴とする画像読取装置。
  3. 請求項2記載の画像読取装置を用いたことを特徴とする画像形成装置。
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