JP2011195766A - インクジェット記録方式の印刷方法 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】本発明のインクジェット記録方式の印刷方法は、インクジェット記録方式で、インク非吸収性または低吸収性の記録媒体上に水性インク組成物の液滴を吐出して画像を形成する第1の工程を少なくとも含む印刷方法であって、前記水性インク組成物は、少なくとも水不溶性の着色剤と、デービス法により算出されたHLB値が4.2〜8.0の範囲内であるグリコールエーテル類と、炭素数が4〜8の範囲である1,2−アルキルジオール類と、水を含んでなることを特徴とする。
【選択図】なし
Description
さらに本発明は、インクジェット記録方式でインク非吸収性または低吸収性の記録媒体上に画像を形成する印刷方法であって、滲みや濃淡ムラの少ない印刷品質に優れるとともに耐擦性にも優れた印刷物が得られるインクジェット記録方式の印刷方法を提供することを目的とする。
1.インクジェット記録方式の印刷方法
本発明によるインクジェット記録方式の印刷方法は、インクジェット記録方式で、インク非吸収性または低吸収性の記録媒体上に水性インク組成物の液滴を吐出して画像を形成する第1の工程を少なくとも含む印刷方法であって、前記水性インク組成物は、少なくとも水不溶性の着色剤と、デービス法により算出されたHLB値が4.2〜8.0の範囲内であるグリコールエーテル類と、炭素数が4〜8の範囲である1,2−アルキルジオール類と、水を含んでなることを特徴とする。
本発明によるインクジェット記録方式の印刷方法に用いられる水性インク組成物は、少なくとも水不溶性の着色剤と、デービス法により算出されたHLB値が4.2〜8.0の範囲内であるグリコールエーテル類と、炭素数が4〜8の範囲である1,2−アルキルジオール類と、水を含んでなることを特徴とする。
さらに本発明による印刷方法に用いられる水性インク組成物は、インク非吸収性または低吸収性記録媒体への適性をより向上させるため、上記成分の他に、好ましくはさらにノニオン系界面活性剤、ピロリドン誘導体、ピロリドン樹脂誘導体、炭素数が4〜8の1,2−アルキルジオール以外の多価アルコール及び/又は樹脂粒子を含む。
以下に、これら構成材料について詳細に説明する。
本発明による印刷方法に用いられる水性インク組成物は、水不溶性の着色剤を含有する。水不溶性の着色剤としては、水不溶性の染料または顔料が挙げられるが、顔料であることが好ましい。顔料は、水に不溶あるいは難溶であるだけでなく光やガス等に対しても退色しにくい性質を有している。このため、顔料を用いたインク組成物で印刷した印刷物は、耐水性、耐ガス性、耐光性等に優れ、保存性が良好となるからである。
顔料として、公知の無機顔料、有機顔料及びカーボンブラックのいずれも用いることができる。これらの中でも、発色が良好であって、比重が小さいために分散時に沈降しにくい観点から、カーボンブラック、有機顔料が好ましい。
本発明による水性インク組成物に用いられる有機顔料の具体例としては、下記のものが挙げられる。
シアンインク組成物に使用される顔料としては、C.I.ピグメントブルー1、2、3、15:3、15:4、15:34、16、22、60、C.I.バットブルー4、60等が挙げられ、好ましくは、C.I.ピグメントブルー15:3、15:4、及び60からなる群から選択される単独あるいは二種類以上の混合物である。また、これらの顔料の含有量は、シアンインク組成物全量に対して0.5質量%〜20質量%程度、好ましくは1質量%〜10質量%程度である。
マゼンタインク組成物に使用される顔料としては、C.I.ピグメントレッド5、7、12、48(Ca)、48(Mn)、57(Ca)、57:1、112、122、123、168、184、202、209、C.I.ピグメントバイオレット19等が挙げられ、好ましくはC.I.ピグメントレッド122、202、209、及びC.I.ピグメントバイオレット19からなる群から選択される単独あるいは二種類以上の混合物である。また、これらの顔料の含有量は、マゼンタインク組成物全量に対して0.5質量%〜20質量%程度、好ましくは1質量%〜10質量%程度である。
イエローインク組成物に使用される顔料としては、C.I.ピグメントイエロー1、2、3、12、13、14C、16、17、73、74、75、83、93、95、97、98、109、110、114、128、129、138、150、151、154、155、180、185等が挙げられ、好ましくはC.I.ピグメントイエロー74、109、110、128及び138からなる群から選択される単独あるいは二種類以上の混合物である。また、これらの顔料の含有量は、イエローインク組成物全量に対して0.5質量%〜20質量%程度、好ましくは1質量%〜10質量%程度である。
オレンジインク組成物に使用される顔料としては、C.I.ピグメントオレンジ36もしくは43またはこれらの混合物である。また、これらの顔料の含有量は、オレンジインク組成物全量に対して0.5質量%〜20質量%程度、好ましくは1質量%〜10質量%程度である。
グリーンインク組成物に使用される顔料としては、C.I.ピグメントグリーン7もしくは36またはこれらの混合物である。また、これらの顔料の含有量は、グリーンインク組成物全量に対して0.5質量%〜20質量%程度、好ましくは1質量%〜10質量%程度である。
前記官能基またはその塩を顔料粒子の表面に直接または多価の基を介してグラフトさせる表面処理手段としては、種々の公知の表面処理手段を適用することができる。例えば、市販の酸化カーボンブラックにオゾンや次亜塩素酸ソーダ溶液を作用し、カーボンブラックをさらに酸化処理してその表面をより親水化処理する手段(例えば、特開平7−258578号公報、特開平8−3498号公報、特開平10−120958号公報、特開平10−195331号公報、特開平10−237349号公報)、カーボンブラックを3−アミノ−N−アルキル置換ピリジウムブロマイドで処理する手段(例えば、特開平10−195360号公報、特開平10−330665号公報)、有機顔料が不溶又は難溶である溶剤中に有機顔料を分散させ、スルホン化剤により顔料粒子表面にスルホン基を導入する手段(例えば、特開平8−283596号公報、特開平10−110110号公報、特開平10−110111号公報)、三酸化硫黄と錯体を形成する塩基性溶剤中に有機顔料を分散させ、三酸化硫黄を添加することにより有機顔料の表面を処理し、スルホン基又はスルホンアミノ基を導入する手段(例えば、特開平10−110114号公報)等が挙げられるが、本発明で用いられる表面処理顔料のための作製手段はこれらの手段に限定されるものではない。
本発明による印刷方法に用いられる水性インク組成物は、デービス法により算出されたHLB値が4.2〜8.0の範囲内であるグリコールエーテル類を含んでいる。水性インク組成物に上述のHLB値範囲を満たすグリコールエーテル類を含むことで、その水性インク組成物は記録媒体種の影響をあまり受けずに濡れ性・浸透速度を制御でき、種々の記録媒体に対して濃淡ムラが少なく高発色で滲みの少ない鮮明な印刷画像を得ることができる。また、後述するグリコールエーテル類と相溶性をもつ1,2−アルキルジオール類(炭素数が4〜8の範囲である1,2−アルキルジオール類)との組み合わせにより、主溶媒である水への親和性が向上し、かつ前述した樹脂分散顔料、界面活性剤分散顔料、表面処理顔料の分散性に悪影響を及ぼさないため、水性インク組成物の保存安定性が良好でありまたインクジェット記録方式によるインク小滴の吐出安定性に優れている。
下記の表1に、代表的な親水基、及び疎水基の基数を例示する。
本発明による印刷方法に用いられる水性インク組成物は、炭素数が4〜8(以下、C4〜8と略記することもある)の範囲である1,2−アルキルジオール類を含む。
C4〜8の1,2−アルキルジオール類は、上述したグリコールエーテル類と相乗して、記録媒体に対する水性インク組成物の濡れ性をさらに高めて均一に濡らす作用、及び浸透性をさらに高める効果を有する。そのため、水性インク組成物にC4〜8の1,2−アルキルジオール類を含有させることで、さらにインクの濃淡ムラや滲みを低減させることができる。またC4〜8の1,2−アルキルジオール類は、上述したグリコールエーテル類との相溶性に優れる。ここで「相溶する」とは、水性インク組成物を構成する各成分の中で、水を主溶媒としたインク組成において、前記グリコールエーテル類とC4〜8の1,2−アルキルジオール類の混合物が完全に溶解するような、各材料とこれら各材料の比率との組み合わせを意味する。前記グリコールエーテル類との相溶性に優れるC4〜8の1,2−アルキルジオールを水性インク組成物中に含ませることで、水性インク組成物における前記グリコールエーテルの溶解性を高めることができ、インク保存安定性、吐出安定性の向上を実現できる。また、水性インク組成中へ前記グリコールエーテル類の含有量を増量することが容易となるため、さらなる印刷品質の向上に寄与することを可能とする。
本発明の水性インク組成物は、水を含有する。水は、前記水性インク組成物の主となる媒体であり、後述する第2の工程(乾燥工程)において蒸発飛散する成分である。
水は、イオン交換水、限外濾過水、逆浸透水、蒸留水等の純水または超純水のようなイオン性不純物を極力除去したものであることが好ましい。また、紫外線照射または過酸化水素添加等により滅菌した水を用いると、顔料分散液及びこれを用いた水性インク組成物を長期保存する場合にカビやバクテリアの発生を防止することができるので好適である。
本発明による印刷方法に用いられる水性インク組成物は、以上述べた水不溶性の着色剤、デービス法により算出されたHLB値が4.2〜8.0の範囲内であるグリコールエーテル類、C4〜8の1,2−アルキルジオール類、水を少なくとも含んでなる。この構成であれば、その水性インク組成物はインク非吸収性または低吸収性の記録媒体においても濡れ性を制御でき、濃淡ムラが少なく高発色で滲みの少ない鮮明な印刷画像を得ることができる。また水性インク組成物の保存安定性が良好で、インクジェット記録方式によるインク小滴の吐出安定性に優れている。それらの特性をさらに向上させる目的で、好ましくは以下に挙げる種々の材料をさらに加えることができる。
本発明による印刷方法に用いられる水性インク組成物は、好ましくはノニオン系界面活性剤を含む。ノニオン系界面活性剤は、記録媒体上で水性インク組成物を均一に拡げる作用がある。そのためこれを含む水性インク組成物を用いた場合、濃淡ムラや滲みがより少なくより鮮明な画像が得られるという効果を有する。このような効果を有するノニオン系界面活性剤としては、ポリオキシエチレンアルキルエーテル系、ポリオキシプロピレンアルキルエーテル系、多環フェニルエーテル系、ソルビタン誘導体、フッ素系、シリコーン系、アセチレングリコール系等が挙げられる。この中でも特に上述した効果に優れ、また本発明の水性インク組成物に必須である前記グリコールエーテル類と前記C4〜8の1,2−アルキルジオール類との相溶性・相乗効果に優れるものとして、シリコーン系界面活性剤とアセチレングリコール系界面活性剤が好ましい。
本発明による印刷方法に用いられる水性インク組成物は、好ましくはシリコーン系界面活性剤を含有する。シリコーン系界面活性剤は、記録媒体上でインクの濃淡ムラや滲みを生じないように均一に広げる作用が他のノニオン系界面活性剤と比較して優れている。また本発明の水性インク組成物に必須である前記グリコールエーテル類と前記C4〜8の1,2−アルキルジオール類との相溶性・特性の相乗効果に優れる。シリコーン系界面活性剤の含有量は、水性インク組成物全量に対して、好ましくは1.5質量%以下の範囲である。シリコーン系界面活性剤の含有量が1.5質量%を超えると、水性インク組成物の保存安定性・吐出安定性が確保できない場合がある。
本発明による印刷方法に用いられる水性インク組成物は、好ましくはアセチレングリコール系界面活性剤を含有する。アセチレングリコール系界面活性剤は、他のノニオン系界面活性剤と比較して、表面張力及び界面張力を適正に保つ能力に優れており、かつ起泡性がほとんどないという特性を有する。これにより、アセチレングリコール系界面活性剤を含有する水性インク組成物は、表面張力及びヘッドノズル面等のインクと接触するプリンタ部材との界面張力を適正に保つことができるため、これをインクジェット記録方式に適用した場合、吐出安定性を高めることができる。また、アセチレングリコール系界面活性剤は、前記グリコールエーテル類と前記C4〜8の1,2−アルキルジオール類と同様に記録媒体に対して良好な濡れ剤として作用するため、これを含んだ水性インク組成物による印刷画像は濃淡ムラや滲みの少ない高精細なものとなる。アセチレングリコール系界面活性剤の含有量は、水性インク組成物全量に対して、好ましくは1.0質量%以下である。アセチレングリコール系界面活性剤の含有量が1.0質量%を超えると、水性インク組成物の保存安定性・吐出安定性が確保できない場合がある。
本発明による印刷方法に用いられる水性インク組成物は、好ましくはピロリドン誘導体を含有する。ピロリドン誘導体は、以下に述べる樹脂粒子を用いた場合にそれ等の良好な溶解剤または軟化剤として作用する効果を持つ。またピロリドン誘導体は、インク乾燥時に以下に述べる樹脂粒子であるポリマー粒子による皮膜形成を促進して、記録媒体上での、特にインク非吸収性または低吸収性の記録媒体上でのインクの固化・定着を促進する作用を有する。ピロリドン誘導体の含有量は、水性インク組成物全量に対して、好ましくは10質量%以下である。ピロリドン誘導体の含有量が10質量%を超えると、好ましい印刷方法として後述する第2の工程(乾燥工程)を経た場合でも、ピロリドン誘導体の蒸発飛散が不充分となって結果的に印刷物の乾燥が不充分となる、また臭気の点で問題が出る場合がある。
本発明による印刷方法に用いられる水性インク組成物は、好ましくは多価アルコール類を含有する。多価アルコール類は、インクジェットヘッドのノズル面でのインクの乾燥固化を抑制して目詰まりや吐出不良等を防止する作用を有するものであって、蒸気圧の高いものであることが好ましい。その理由は、好ましい印刷方法として後述する第2の工程(乾燥工程)(水性インク組成物の乾燥工程)において、水分とともに蒸発飛散することが望ましいからである。多価アルコール類の含有量は、水性インク組成物全量に対して20質量%以下の範囲であることが好ましい。多価アルコール類がこの範囲で添加されることにより、上述の効果が発揮される。20質量%を超えた場合、好ましい印刷方法として後述する第2の工程(乾燥工程)(水性インク組成物の乾燥工程)を経た場合でも多価アルコール類の蒸発飛散が不充分となって結果的に印刷物の乾燥が不充分となる、また臭気の点で問題が出る場合がある。
本発明による印刷方法に用いられる水性インク組成物は、好ましくはピロリドン樹脂誘導体を含む。本発明におけるピロリドン樹脂誘導体は水溶性を示すものから選ばれる。これを含んだ水性インク組成物は、特に記録媒体としてポリ塩化ビニル・ポリエチレンテレフタレート・ポリエチレン・ポリプロピレン等からなるフィルム系であるインク非吸収性のものを用いた場合、水性インク組成物の小滴を付着させた際の濡れ拡がりが均一となって、塗りつぶし画像においても濃淡ムラや滲みの少ない、くっきりした鮮明な画像が得られるという特性を持つ。その理由は定かではないが、推察するに、ピロリドン樹脂誘導体の分子骨格構造に含まれるピロリドン構造がフィルム系記録媒体に対して親和性が高いため、それを含むインク組成物にもフィルムに対する濡れ性が向上するものと思われる。また、ピロリドン樹脂誘導体は上記グリコールエーテル類や炭素数が4〜8の1,2−アルキレンジオールとの相溶性にも優れているため、ピロリドン樹脂誘導体を含有させても優れた保存安定性・吐出安定性を両立できる。さらにピロリドン樹脂誘導体は乾燥後には皮膜成分として機能するため、印刷画像の耐擦性向上にも寄与する。
本発明による印刷方法に用いられる水性インク組成物は、好ましくは樹脂粒子を含む。水性インク組成物に樹脂粒子を含有させることにより、記録媒体上により耐擦性に優れた画像を形成することができる。特に、塩ビフィルムやポリプロピレンフィルム等のインク非吸収性またはインク低吸収性の記録媒体上に、該樹脂粒子を含んだ水性インク組成物を用いて印刷する際においては、後述する好ましい印刷方法における第2の工程(乾燥工程)を経ることで耐擦性に優れる画像を形成することができる。その理由は、後述する好ましい印刷方法における第2の工程(乾燥工程)において、該樹脂粒子が、インクを固化させさらにインク固化物を記録媒体上に強固に定着させる作用を有するためであり、加熱によってこの作用をより高めることができる。特に、本発明の水性インク組成物には、該樹脂粒子は微粒子状態(すなわち、エマルジョン状態またはサスペンジョン状態)で含有されていることが好ましい。樹脂粒子を微粒子状態で含有することにより、水性インク組成物の粘度をインクジェット記録方式において適正な範囲に調整しやすく、また保存安定性・吐出安定性を確保しやすい。また樹脂を微粒子状態とすることで、インクを記録媒体上に着弾した際の着色剤の凝集等を抑制でき、濃淡ムラ・滲みの抑制にも寄与させることができる。
本発明による印刷方法に用いられる水性インク組成物は、以上に述べた好ましい構成材料の他に、さらにその特性を向上させる点で、浸透溶剤、保湿剤、防腐剤・防かび剤、pH調整剤、キレート化剤等を添加することができる。
水性インク組成物のpHは、好ましくは中性またはアルカリ性であり、より好ましくは7.0〜10.0の範囲内である。pHが酸性であると、水性インク組成物の保存安定性及び分散安定性が損なわれることがある。また、インクジェット記録装置内のインク流路に用いられている金属部品の腐食等の不具合が発生しやすくなる。pHは、上述したpH調整剤を用いて中性またはアルカリ性に調整することができる。
本発明による印刷方法に用いられる水性インク組成物は、上述した材料を任意な順序で混合し、必要に応じて濾過等をして不純物を除去することにより得られる。ここで、着色剤は、あらかじめ水性媒体中に均一に分散させた状態に調製した上で混合した方が、取り扱いの簡便さ等から好ましい。
次に、本発明による印刷方法におけるインクジェット記録方式の印刷方法の各工程について詳細に説明する。
本発明による印刷方法における第1の工程は、インクジェット記録方式で、記録媒体上に上述した水性インク組成物の液滴を吐出して画像を形成する工程である。
本発明による印刷方法において、上記第1の工程時及び上記第1の工程後の少なくとも一方において、記録媒体上の上記水性インク組成物を乾燥させる第2の工程を組み入れることが好ましい。このような第2の工程を組み込むことにより、インク非吸収性及び低吸収性の記録媒体上に付着させた上記水性インク組成物中に含有される液媒体(具体的には、水、グリコールエーテル類、C4〜8の1,2−アルキルジオール類)が速やかに蒸発飛散して、残った固形分(着色剤等)が記録媒体上に速やかに定着する。さらに、好ましく用いられるピロリドン樹脂誘導体及び/あるいは樹脂粒子を含んだ水性インク組成物では、これらの皮膜がさらに形成される。これにより、インク吸収層を有しないプラスチックフィルムのようなインク非吸収性記録媒体上に印刷しても、濃淡ムラ・滲みが少ない高画質な画像を短時間で得ることができ、好ましく用いられるピロリドン樹脂誘導体及び/あるいは樹脂粒子の皮膜を形成させることで記録媒体上にインク乾燥物が接着するため画像が強固に定着する。
以下、本発明を実施例によって詳細に説明するが、本発明はこれらに限定されるものではない。
3.1.1 顔料分散液の調製
本実施例で使用する水性インク組成物は、着色剤として水不溶性の顔料を使用した。顔料を水性インク組成物に添加する際には、あらかじめ該顔料を樹脂分散剤で分散させた樹脂分散顔料を用いた。
顔料分散液は、以下のようにして調製した。まず、30%アンモニア水溶液(中和剤)1.5質量部を溶解させたイオン交換水76質量部に、樹脂分散剤としてアクリル酸−アクリル酸エステル共重合体(重量平均分子量:25,000、酸価:180)7.5質量部を加えて溶解させた。そこに、下記の顔料15質量部を加えてジルコニアビーズによるボールミルにて10時間分散処理を行なった。その後、遠心分離機による遠心濾過を行って粗大粒子やゴミ等の不純物を除去し、顔料濃度が15質量%となるように調整した。以下に、顔料分散液の製造に使用した顔料種を示す。
C.I.ピグメントイエロー74(イエロー顔料分散液に使用)
C.I.ピグメントレッド122(マゼンタ顔料分散液に使用)
C.I.ピグメントブルー15:3(シアン顔料分散液に使用)
C.I.ピグメントオレンジ43(オレンジ顔料分散液に使用)
C.I.ピグメントグリーン36(グリーン顔料分散液に使用)
上記の「3.1.1 顔料分散液の調製」で調製した顔料分散液を用いて、表2に示す材料組成にて、ブラック、イエロー、マゼンタ、シアン、オレンジ、グリーンの6色の水性インク組成物を調製して1組のインクセットとし、材料組成の異なるインクセット1〜14を得た。各水性インク組成物は、表2に示す材料を容器中に入れ、マグネチックスターラーにて2時間撹拌混合した後、孔径5μmのメンブランフィルターにて濾過してゴミや粗大粒子等の不純物を除去することにより調製した。なお、表2中の数値は、全て質量%を示し、イオン交換水はインク全量が100質量%となるように添加した。
3.2.1 水性インク組成物の保存安定性
表2に示したインクセット1〜14の各インクを、各々サンプルビン内に密封して60℃環境下にて2週間放置した。放置後のインクの粘度変化、及びインク成分の分離・沈降・凝集状況を観察することにより、水性インク組成物の保存安定性を評価した。評価結果を表3に示す。また評価基準は以下の通りである。
A:調製直後の粘度と比較して変化率が±5%未満
B:調製直後の粘度と比較して変化率が±5%以上±10%未満
C:調製直後の粘度と比較して変化率が±10%以上±20%未満
D:調製直後の粘度と比較して変化率が±20%以上
A:インク成分の分離・沈降・凝集が無い
B:インク成分の分離・沈降・凝集のうちのいずれかがわずかに見られる
C:インク成分の分離・沈降・凝集のうちのいずれかが明確に見られる
D:インク成分の分離・沈降・凝集のうちのいずれかが著しい
3.3.1 印刷物の滲み評価
記録媒体としてインク非吸収性のポリエチレンテレフタレートフィルムであるコールドラミネートフィルムPG−50L(商品名、ラミーコーポレーション社製)と、インク低吸収性のグロス系微コート紙のOKトップコート+(商品名、王子製紙株式会社製)を用いた。
B:duty70%まで滲みが認められなかった。
C:duty60%まで滲みが認められなかった。
D:duty60%以下でも滲みが認められた。
記録媒体としてインク非吸収性のポリエチレンテレフタレートフィルムであるコールドラミネートフィルムPG−50L(商品名、ラミーコーポレーション社製)と、インク低吸収性のグロス系微コート紙のOKトップコート+(商品名、王子製紙株式会社製)を用いた。
B:duty70%まで濃淡ムラが認められなかった。
C:duty60%まで濃淡ムラが認められなかった。
D:duty60%以下でも濃淡ムラが認められた。
記録媒体として、インク非吸収性のポリエチレンテレフタレートフィルムであるコールドラミネートフィルムPG−50L(商品名、ラミーコーポレーション社製)と、インク低吸収性のグロス系微コート紙のOKトップコート+(商品名、王子製紙株式会社製)と、を用いた。
B:10回擦った後インク剥がれまたは綿布へのインク移りがわずかに認められた。
C:10回擦った後インク剥がれまたは綿布へのインク移りが認められた。
D:10回擦り終わる前に、インクの剥がれまたは綿布へのインク移りが認められた。
Claims (14)
- インクジェット記録方式で、インク非吸収性または低吸収性の記録媒体上に水性インク組成物の液滴を吐出して画像を形成する第1の工程を少なくとも含む印刷方法であって、
前記水性インク組成物は、少なくとも水不溶性の着色剤と、デービス法により算出されたHLB値が4.2〜8.0の範囲内であるグリコールエーテル類と、炭素数が4〜8の範囲である1,2−アルキルジオール類と、水を含んでなることを特徴とする、インクジェット記録方式の印刷方法。 - 前記グリコールエーテル類のアルキル基が分岐構造を持つことを特徴とする、請求項1に記載のインクジェット記録方式の印刷方法。
- 前記グリコールエーテル類が水性インク組成物全量に対して0.1質量%〜6質量%の範囲で含まれていることを特徴とする、請求項1または2に記載のインクジェット記録方式の印刷方法。
- 前記1,2−アルキルジオール類が前記グリコールエーテル類に対して質量比で0.5倍〜5倍の範囲で含まれていることを特徴とする、請求項1乃至請求項3のいずれか一項に記載のインクジェット記録方式の印刷方法。
- 前記1,2−アルキルジオール類が水性インク組成物に対して0.5質量%〜20質量%の範囲で含まれていることを特徴とする、請求項1乃至請求項4のいずれか一項に記載のインクジェット記録方式の印刷方法。
- 前記グリコールエーテル類のアルキル基が2−エチルヘキシル基であることを特徴とする、請求項1乃至請求項5のいずれか一項に記載のインクジェット記録方式の印刷方法。
- さらにノニオン系界面活性剤を含んでいることを特徴とする、請求項1乃至請求項6のいずれか一項に記載のインクジェット記録方式の印刷方法。
- 前記ノニオン系界面活性剤がシリコーン系界面活性剤及び/又はアセチレングリコール系界面活性剤であることを特徴とする、請求項7に記載のインクジェット記録方式の印刷方法。
- さらにピロリドン誘導体を含んでいることを特徴とする、請求項1乃至請求項8のいずれか一項に記載のインクジェット記録方式の印刷方法。
- さらに多価アルコール類を含んでいることを特徴とする、請求項1乃至請求項9のいずれか一項に記載のインクジェット記録方式の印刷方法。
- さらにピロリドン樹脂誘導体を含んでいることを特徴とする、請求項1乃至請求項10のいずれか一項に記載のインクジェット記録方式の印刷方法。
- さらに樹脂粒子を含んでいることを特徴とする、請求項1乃至請求項11のいずれか一項に記載のインクジェット記録方式の印刷方法。
- 請求項1乃至請求項12のいずれか一項において、
前記第1の工程時及び前記第1の工程後の少なくとも一方において、前記記録媒体上の前記水性インク組成物を乾燥させる第2の工程を含むことを特徴とする、請求項1乃至請求項12のいずれか一項に記載のインクジェット記録方式の印刷方法。 - 請求項1乃至請求項13のいずれか一項において、
前記第2の工程は、前記記録媒体を40℃〜80℃に加熱する工程及び前記記録媒体上の前記水性インク組成物に40℃〜80℃の風を吹きつける工程、の少なくとも一方を含む、インクジェット記録方式の印刷方法。
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