JP2011192420A - 防水コネクタ - Google Patents

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Abstract

【課題】防水コネクタにおいて、装着忘れ、脱落、位置ずれの生じない防水手段を講じる。
【解決手段】環状突起31aは、円筒形の締付けナット3の底壁31に基端を有する二重の円環で、外側の円環は外向きに倒れる姿勢を持ち、内側の円環は内向きに倒れる姿勢を持つ。締付けナット3のねじ締めで、外側の円環は、ナット受23の縦壁先端の内周面に擦られるように前進移動し、内側の円環は、フランジ13の外周面に擦られるように前進移動する。このように擦られるように前進移動して、正規締付け状態になったとき内外円環は、それぞれの壁面に隙間なく密着する。このように締付けナット3をナット受23にねじ締めすることで、正規嵌合状態をロックするとともに雌雄コネクタ1、2の嵌合面の隙間を塞いで防水機能を付与する。
【選択図】図1

Description

本発明は、防水コネクタに関するものである。
従来、防水コネクタとして広く知られている技術に次のものがある。雌ハウジングには、雄ハウジングの嵌合筒部が嵌合可能な嵌合溝が設けられており、その嵌合溝の内周側の奥側にゴムリングが装着され、嵌合溝に嵌合筒が嵌め合わされると嵌合筒の内周面と、嵌合溝の周面との間に生じた隙間をこのゴムリングが塞ぐ仕組みの防水コネクタである。
しかし、この技術による防水コネクタは、挿抜作業時にゴムリングの位置ずれや脱落が生じ適切な防水効果が得られないおそれがあり、このような不具合の生じない防水技術が求められていた。その技術として特許文献1記載の技術が知られている。この技術によれば、雌ハウジングのキャビティの外壁には、撓み変形可能な係止片が一体成形されていて、この係止片の先端内側にはキャビティに突出する突部が設けられており、常時は、外壁と面一となる姿勢に退避している。ゴムリングを装着したのち、キャビティに雌型端子金具を挿入すると、被押圧面が押されることで係止片が外方に撓み変形し、その延出端がゴムリングの上面に突出して、ゴムリングが抜け止め状態に係止されるという技術である。
特開1996−250196号公報
確かに、この技術によれば、ゴムリングの抜け止め状態を係止する係止片が備わり、ゴムリングの位置ずれや脱落は生じない。しかし、このような防水対策を講じているが、そもそも雌型端子金具の装着前に、ゴムリングが装着されていなかった場合やゴムリングが脱落した場合には、この技術は有効に機能しない。また、ゴムリングの位置ずれ等の不具合を防止するために、撓み変形可能な切欠片(係止片)をキャビティの一部に切り溝を設けて形成し、更に、この切欠片(係止片)の先端内側には雌型端子金具の装着で切欠片(係止片)を起すための突部が形成されている。これら切り欠きや突部の形成は、形成体の大きさや形成される部分の位置を考慮すると、これに用いる金型は、極めて複雑な仕組みで、且つ取り個数が少ない高価なものになるおそれがある。
本発明は、上記課題に鑑みてなされたもので、装着忘れ、脱落、或いは位置ずれ等の装着ミスの生じない防水手段を備えた防水コネクタの提供を目的とする。
上記課題を解決するため、(1)防水コネクタは、円筒形の本体の外周面にフランジを設け、この本体の内部で端子金具を支え、この端子金具の前端の接続部を前面のフードで囲い、背面から前記端子金具に連なる電線を取り出す、第1コネクタハウジングと、前記接続部に接続する端子金具を本体で支え、この端子金具の接続部を前方のボディに収め、このボディは前記フードに嵌り、背面から前記端子金具に連なる電線を取り出す、第2コネクタハウジングとを備えており、前記第1コネクタハウジングには底面の中央に円形の穿孔を有する内周面が円筒形の締付けナットがこの穿孔で前記本体に嵌められ、この締付けナットは前記円筒形の内周面にはねじ溝が備わり、前記底面には前記穿孔の周囲を環状に隆起した変形可能な防水手段が前記底面と一体的に備わり、前記第2コネクタハウジングの本体には、この締付けナットに対応するねじ山を外周面に有する円筒形のナット受が固定され、前記締付けナットの前記ナット受へのねじ込みにより、前記締付けナットの前記穿孔の口縁は前記フランジの周縁に係り、前記第1、第2コネクタハウジングの嵌合状態は固定され、前記防水手段が前記フランジ周面及び前記ナット受内周面に当接して変形し、前記フランジの周面と、前記ナット受の内周面との隙間を塞ぐことに特徴を有する。
本発明の防水コネクタにおいて、第1、第2コネクタ嵌合の際、円筒形の第1コネクタに回転可能に装着された締付けナットは、円筒形の内周面にねじ溝が備わり、第2コネクタに固定された円筒形のナット受は、円筒形の外周面に締付けナットのねじ溝に対応するねじ山が備わるので、この締付けナットと、ナット受とは互いに係合しあう。ここで、第1コネクタが雄型コネクタ、第2コネクタが雌型コネクタである場合であってよく、また第1コネクタが雌型コネクタ、第2コネクタが雄型コネクタである場合であってもよい。
第1コネクタの外周面にはフランジが備わり、このフランジの周縁と、締付けナットの円形孔の口縁とが係合し、ここで締付けナットの前進移動が規制されるので、第1、第2コネクタ嵌合の際、締付けナットをナット受にねじ締めすると、嵌合状態が固定される。このように締付けナットは正規嵌合状態を固定する機能を有する。
また、締付けナットの底面には、穿孔の周囲を環状に隆起した変形可能な防水手段が備わり、締付けナットをナット受にねじ締めした際、この防水手段がフランジ周面及びナット受内周面に当接して変形するので、フランジ周面と、ナット受内周面との隙間を塞ぎコネクタの嵌合面に防水性を付与する。ここで、「防水手段」はフランジ周面と、ナット受内周面との隙間を塞ぐ手段を意味し、「発明を実施するための形態」で用いる「環状突起」が含まれる。
更に、防水手段は底面と一体的に形成されるので、締付けナットを装着することで必ず防水対策が講じられ、防水手段の装着忘れ、脱落、又は位置ずれ等の不具合が生じない。ここで一体的というのは、1回の成形で同時に成形される場合を含むほか、予め成形したものを後の成形時に本体に合体させるいわゆる同時成形方法による場合も含むものである。したがって、締付けナットの材料と、防水手段の材料とが同じ場合のほか、異なる材料の場合があってよい。また、ナット受にねじ締めしたとき、フランジ周面と、ナット受内周面との隙間をこの防水手段が圧潰変形して塞ぐことで、通水路を断ち防水機能を備えたコネクタを構成するものであるので、防水手段は、ナイロン系、PP(ポリプロピレン)、PE(ポリエチレン)、PVC(ポリ塩化ビニル)、PS(ポリスチレン)などの柔軟性のある材料が好ましく、ナット受は防水手段の材料と同じか或いはそれよりも硬度の高い熱可塑性の材料が好ましい。例えば、ナイロン系、PBT(ポリブチレンテレフタレート)、PPS(ポリフェニレンサルファイド)等がある。
また、(2)防水コネクタは、前記防水手段が、断面形状が先端の開いた略U字形で、大小二つの円環が同心円状に離間して並んだ構成の環状突起であることが好ましい。
防水手段は、断面形状が先端の開いた略U字形で、二つの円環が同心円状に離間して並んだ構成の環状突起であるので、半径の小さい円環はフランジ周面との隙間を塞ぎ、半径の大きい円環はナット受け内周面との隙間を塞ぎ的確にコネクタに防水性を付与する。
本発明の防水コネクタは、防水手段が締付けナットに一体的に形成されているので、別途防水手段を準備することによる装着忘れ、脱落、又は位置ずれ等の防水手段に係わる不具合が生じず、且つ一体的に形成されるので生産コストを抑えることができる。
本実施形態の雌雄コネクタハウジングの正規嵌合状態の断面図である。 本実施形態の雌雄コネクタハウジングの斜視図で、(A)は、嵌合前、(B)は、正規嵌合状態である。 本実施形態の雌雄コネクタハウジングの部品展開図である。 本実施形態の締付けナットのねじ締め過程の断面図で、(A)は、ねじ締め前、(B)は、ねじ締め途中、(C)は、ねじ締め完了である。 本実施形態の環状突起の正面図である。 別例の環状突起の正面図である。 別例の環状突起の正面図である。
以下、図面を参照して本発明を実施するための形態を説明する。
図1は、本実施形態の雌雄コネクタハウジングの正規嵌合状態の断面図である。図2は、本実施形態の雌雄コネクタハウジングの斜視図で、(A)は、嵌合前、(B)は、正規嵌合状態である。図3は、本実施形態の雌雄コネクタハウジングの部品展開図である。図4は、本実施形態の締付けナットのねじ締め過程の断面図で、(A)は、ねじ締め前、(B)は、ねじ締め途中、(C)は、ねじ締め完了である。図5は、本実施形態の環状突起の正面図である。図6は、別例の環状突起の正面図である。図7は、別例の環状突起の正面図である。
本発明のコネクタ構造は、雄コネクタと雌コネクタとからなる。説明中、相互に雌雄コネクタの嵌合方向を前方、離脱方向を後方とする。また、「特許請求の範囲」で用いた「防水手段」は、本実施形態で用いる「環状突起」を含む。
〈雌コネクタ〉 雌コネクタの説明をする。図1〜図3において、雌コネクタ2は、雌コネクタハウジング20、端子金具5、ワイヤシール6、及びリテーナ7からなる。雌コネクタハウジング20は、円筒形の合成樹脂成形品である。端子金具5は、端部で電線に接続した導電性を有する金属製の接続金具である。ワイヤシール6は、ゴム製又は合成樹脂製の防水具である。リテーナ7は、金属製又は合成樹脂製の封口具である。
雌コネクタハウジングの説明をする。図1〜図3において、雌コネクタハウジング20は、前方に、雄コネクタハウジング10のフード12に嵌り込む円筒形のボディ22を備え、ボディ22は、田の字形に形成された4個の挿入孔24に接続金具5を収め、外周面に同心円の円筒形のナット受23を備えている。ボディ22の基端は本体21につながり、本体後方では、挿入孔24につながる端子金具挿入口を、いくらか窪んだ背面凹部24に形成している。背面凹部24は、電線wと本体21の隙間を塞ぐためのワイヤシール6が装着される窪みであって、装着後はリテーナ7で封口される。雌コネクタ2の電線取り入れ口のある後端は、このような仕組みで防水対策がとられている。
更に、雌コネクタハウジングの説明をする。図1、図2において、ナット受23は、円筒形の縦壁230と、縦壁230の基端につながる底壁240とを備える。縦壁230の外周面には、締付けナット3の縦壁30の内周面に形成されたねじ溝に対応するねじ山が切られている。ボディ22の外周面と、ナット受23の内面とで環状の溝が形成され、雌雄コネクタ1、2嵌合の際、溝の内側面(ボディ22の外周面)に沿わせて雄コネクタハウジング10のフード12を挿入する。
〈雄コネクタ〉 次に、雄コネクタの説明をする。図1〜図3において、雄コネクタ1は、雄コネクタハウジング10、端子金具4、締付けナット3、ワイヤシール6、及びリテーナ7からなる。雄コネクタハウジング10は、円筒形の合成樹脂成形品である。端子金具4は、端部で電線に接続した導電性を有する金属製の接続金具である。締付けナット3は、中央に穿孔を有する円筒形の合成樹脂成形品で、雄コネクタハウジング10とは別体成形品で、後から雄コネクタハウジング10の本体11に嵌装されて一体的に機能する。ワイヤシール6は、ゴム製又は合成樹脂製の防水具であり、リテーナ7は、金属製又は同姓樹脂製の封口具である。
雄コネクタハウジングの説明をする。図1〜図3において、雄コネクタハウジング10は、径の異なるいくつかの円筒体が組み合わさった形である。前方には、フード12が備わり、その内側には、端子金具4の端子部四本が田の字形で臨む。フード12の基端は、後方の本体11につながり、フード12の基端部付近の外周面には、フランジ13が張り出している。本体11は、内部に端子金具4を支持する挿入孔14を形成し、後端で幾分径を拡大しておわる。本体後方では、いくらか窪んだ背面凹部15に挿入孔14につながる端子金具挿入口を形成している。背面凹部15は、電線wと本体11の隙間を塞ぐためのワイヤシール6が装着される窪みであって、装着後はリテーナ7で封口される。雄コネクタ1の電線取り入れ口のある後端は、このような手段で防水性が図られている。
〈締付けナット〉 締付けナットの説明をする。図1、図2において、締付けナット3は、雄コネクタハウジング10の本体11に嵌装されて、雌雄コネクタ1、2の正規嵌合状態で雌コネクタ2に備わるナット受23にねじ締めされることで、正規嵌合状態をロックするとともに、雌雄コネクタ1、2の嵌合面の防水手段を講じる装置である。締付けナット3は、円筒形の縦壁30と、その基端部につながる円形の底壁31とからなり、縦壁30の内周面には、ナット受23のねじ山に係合するねじ溝が切られ、底壁31には、雄コネクタハウジング10に回転可能に嵌装するための円形の孔が中央に開けられている。更に底壁31には、円形孔のやや外側に同心円状に変形可能な環状突起31a(防水手段)が形成されている。
〈環状突起〉 環状突起の説明をする。図1、図2、図5において、締付けナット3は、ナット受23にねじ締めされて、当接面に環状突起31aを押圧変形させることで通水路遮断作用(防水作用)を発揮する。その材料は柔軟性を備えていることが好ましく、本実施の形態では、ナイロン系を使用する。締付けナット3の底壁31に備わる環状突起31aは、締付けナット3と一体的に成形されるもので、常に底壁31に位置している。環状突起31aは、断面形状が先端の開いた略U字形で、大小二つの円環が同心円状に離間して並んだ構造をとる。径の小さい内側の円環310が内向きに倒れるような姿勢をもち、径の大きい外側の円環320が外向きに倒れるような姿勢をもつ。内外両円環310、320は一体で溝部を形成し、各々が独立して変形する。変形方向は、内外両円環310、320とも内外両方向に変形可能である。内側円環310は、内向きに倒れる姿勢を持って、内周面を対応するフランジ13の周面に押圧し界面をシールする。外側円環320は、外向きに倒れる姿勢を持って、外周面を対応するナット受23の内周面に押圧し界面をシールする。このとき、内外両円環310、320は、対応する面から受けた押圧で接触面に変形が生じている。
〈雌雄コネクタ嵌合動作〉 次に、雌雄コネクタの嵌合動作について説明する。図2、図4において、雌雄コネクタ1、2の前面を対応させ、田の字形に備わる4個の端子金具4、5を整合させる。整合位置から雌コネクタ2に雄コネクタ1を挿入し、正規嵌合位置まで押し進める(図4の(A))。雌雄コネクタ1、2が正規嵌合位置に達すると、締付ナット3をナット受23にねじ締めしていく(図4の(B))。このとき、締付けナット3の穿孔の口縁は、フランジ13の周面に形成された¬形切欠部に係合し、ねじ締めによる締め付けで雌コネクタ2を雄コネクタ1に密着させる(図4の(C))。締付けナット3のねじ締めで、ナット受23の縦壁230の前端は、締付けナット3の底壁31に当接し、締付けトルクを生じさせて締付け動作を完了する。このような締付けナット3の締付け過程で、締付けナット3の底壁31に形成された環状突起31aは変形する。
〈防水作用〉 防水作用について説明する。図4において、環状突起31aは、締付けナット3の底壁31に基端を発する二重の円環で、外側の円環320は外向きに倒れる姿勢を持ち、内側の円環310は内向きに倒れる姿勢を持つ。締付けナット3のねじ締めで、外側の円環320は、ナット受23の縦壁先端の内周面に擦られるように前進移動し、内側の円環310は、フランジ13の周面に擦られるように前進移動する。このように擦られるように前進移動して、正規締付け状態になったとき、内外両円環310、320は、それぞれの壁面に隙間なく密着した姿勢をとる。このとき、内側円環310は、対応するフランジ13の外周面から受けた押圧で接触面に変形が生じ、この変形作用で界面に生じた間隙を塞いで通水路の形成を阻む。一方、外側円環320は、対応するナット受23の内周面から受けた押圧で接触面に変形が生じ、界面に生じた間隙を塞いで通水路の形成を阻む。このように、締付けナット3をナット受23にねじ締めすることで、正規嵌合状態をロックするとともに、雌雄コネクタ1、2の嵌合面の隙間を塞いで防水機能を付与する。
本発明は、柔軟性のあるナイロン系、PP(ポリプロピレン)、PE(ポリエチレン)、PVC(ポリ塩化ビニル)、PS(ポリスチレン)等の合成樹脂材料を用いてコネクタを構成する部材である締付けナットを成形するとともに、併せてこれら材料の有する形状変形特性を防水コネクタのシール手段に利用した技術である。雌雄コネクタハウジング10及び20の嵌合面に設けた変形可能な防水手段(環状突起31a)は、嵌合状態の押圧で圧潰変形し、嵌合面(ナット受23の縦壁先端の内周面と、フランジ13の外周面との間)の隙間を塞ぎ通水路の形成を阻むものである。本発明は、電線取り入れ口はワイヤシール6、リテーナ7で防水性を図り、雌雄コネクタ1、2の嵌合面はこのようにして防水性を確保することで防水タイプのコネクタを提供するものである。
〈効果〉 本実施形態は、(A)締付けナットに一体的に防水手段(環状突起)が形成されているので、電線取り入れ口側の防水手段と併せて、防水タイプのコネクタを提供するものである。また、(B)締付けナットに防水手段(環状突起)が一体的に形成されているので、別途、ゴムリングを準備する必要がなく、装着忘れ、脱落、位置ずれ等のゴムリングに係わる不具合が生じない。また、(C)本実施形態の環状突起は、ナイロン系からなる二重の環状突起構造なので変形しやすく、雌雄コネクタの嵌合面の隙間を塞ぐために要する力の負担を軽減できる。また、(D)締付けナットに防水手段(環状突起)が一体的に形成されているので、別途、ゴムリングを準備する必要がなく、ゴムリングの材料コスト、ゴムリングを組み込む設備或いは作業コスト等の生産コストを削減できる。更に、(E)締付けナットに使用しうる材料は、ナイロン系やPP(ポリプロピレン),PE(ポリエチレン)、PVC(ポリ塩化ビニル)、PS(ポリスチレン)なので、再生使用ができ環境負担を軽減できる。
〈別例〉 なお、本発明は上記実施形態に限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲において種々の設計変更及び修正を加えることができる。例えば、(1)本実施の形態では、雄コネクタに締付けナットを回転可能に装着し、雌コネクタにナット受を固定しているが、この場合に限らず、雌コネクタに締付けナットを回転可能に装着し、雄コネクタにナット受を固定してもよい。この場合にも、概ね上記(A)〜(E)の効果を奏しうる。また、(2)本実施形態では、環状突起を二重円環とし、その断面形状を図5に示すように対向する一対の突起が双方外向きにやや倒れる形状としたが、この形状に限るものではなく、図6に示すように、その断面形状が対向する双方突起の先端外側に張り出し部を設けた形状であってよい。この場合にも概ね上記(A)〜(E)の効果を奏しうる。また、(3)本実施形態では、環状突起を二重円環とし、その断面形状を左右対称の略U字形突起としたが、左右対称形に限定されるものではなく、左右非対称形であってよい。この場合にも概ね上記(A)〜(E)の効果を奏しうる。また、(4)本実施形態では、環状突起を二重円環としたが、図7に示すように断面略円形の一重円環であってよい。勿論、円環は中空構造であってもよい。この場合にも概ね上記(A)〜(E)の効果を奏しうる。
1 雄コネクタ
10 雄コネクタハウジング
11 本体
12 フード
13 フランジ
14 挿入孔
15 背面凹部
2 雌コネクタ
20 雌コネクタハウジング
21 本体
22 ボディ
23 ナット受
24 挿入孔
230 縦壁
240 底壁
24 背面凹部
3 締付けナット
30 縦壁
31 底壁
31a 環状突起
310 内側円環
320 外側円環
4、5 端子金具

Claims (2)

  1. 円筒形の本体の周面にフランジを設け、
    この本体の内部で端子金具を支え、
    この端子金具の前端の接続部を前面のフードで囲い、
    背面から前記端子金具に連なる電線を取り出す、第1コネクタハウジングと、
    前記接続部に接続する端子金具を本体で支え、
    この端子金具の接続部を前方のボディに収め、
    このボディは前記フードに嵌り、
    背面から前記端子金具に連なる電線を取り出す、第2コネクタハウジングと
    を備えており、
    前記第1コネクタハウジングには底面の中央に円形の穿孔を有する内周面が円筒形の締付けナットがこの穿孔で前記本体に回転可能に嵌められ、
    この締付けナットは前記円筒形の内周面にはねじ溝が備わり、
    前記底面には前記穿孔の周囲を環状に隆起した変形可能な防水手段が前記底面と一体的に備わり、
    前記第2コネクタハウジングの本体にはこの締付けナットに対応するねじ山を外周面に有する円筒形のナット受が固定され、
    前記締付けナットの前記ナット受へのねじ締めにより、
    前記締付けナットの前記穿孔の口縁は前記フランジの周縁に係り、
    前記雌雄コネクタハウジングの嵌合状態は固定され、
    前記防水手段が前記フランジ周面及び前記ナット受内周面に当接して変形し、前記フランジの周面と、前記ナット受の内周面との隙間を塞ぐことに特徴を有する防水コネクタ。
  2. 前記防水手段が、断面形状が先端の開いた略U字形で、大小二つの円環が同心円状に離間して並んだ構成の環状突起である請求項1に記載の防水コネクタ。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN114221167A (zh) * 2021-12-28 2022-03-22 深圳特思嘉工业电子有限公司 一种防水工业连接器
WO2024048330A1 (ja) * 2022-09-02 2024-03-07 株式会社オートネットワーク技術研究所 コネクタ

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