JP2011192176A - 車両制御装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】複数の衝突対象物が存在する場合でも対処するまでに余裕を持った運転支援を行うことができる車両制御装置を提供する。
【解決手段】
本発明に係る車両制御装置1によれば、支援判定部14が、リスク対象のうち、よりリスク度が低く、より衝突予測時間の短いリスク対象である障害物A(第1のリスク対象)の運転支援のレベルを上げることで、よりリスク度が高く、より衝突時間の長いリスク対象である障害物B(第2のリスク対象)にのみ、運転者の注意が向けられる事態が抑制される。それにより、複数のリスク対象それぞれに運転者の注意が向かう運転支援が実現され、運転者はリスク対象の対処に余裕を持つことができる。
【選択図】 図5

Description

本発明は、車両制御装置に関するものである。
従来、このような分野における技術文献として、特開2004−106673号公報が知られている。この公報には、衝突予測時間(TTC)に基づいて、リスク度を算出し、そのリスク度に応じた運転支援(制動制御や操舵制御の介入など)を行う技術が開示されている。
特開2004−106673号公報
TTCが大きい場合でも、衝突対象物(リスク対象)によってはTTCが急激に低下する場合がある。また、リスク対象物が複数存在する場合には、適切な運転支援を行うことができなくなる虞があった。
本発明は、このような課題を解決するためになされたものであり、複数の衝突対象物が存在する場合でも対処するまでに余裕を持った運転支援を行うことができる車両制御装置を提供することを目的とする。
本発明に係る車両制御装置は、車両の運転者に対して車両周辺のリスク対象を回避するための運転支援を行う車両制御装置であって、リスク対象として、第1のリスク対象及び第2のリスク対象を検出するリスク対象検出手段と、リスク対象検出手段が検出した第1のリスク対象及び第2のリスク対象それぞれの、車両に対するリスク度を算出するリスク度算出手段と、第1のリスク対象のリスク度と、第2のリスク対象のリスク度とを比較するリスク度比較手段と、リスク対象検出手段によって検出された第1のリスク対象及び第2のリスク対象それぞれの、車両に対する衝突予測時間を取得する衝突予測時間取得手段と、第1のリスク対象の衝突予測時間と、第2のリスク対象の衝突予測時間とを比較する衝突予測時間比較手段と、衝突予測時間取得手段によって取得された衝突予測時間と、リスク度算出手段によって算出されたリスク度とに基づいて、第1のリスク対象及び第2のリスク対象それぞれの運転支援内容を決定する支援内容決定手段とを備え、支援内容決定手段は、リスク度比較手段において第1のリスク対象のリスク度が第2のリスク対象のリスク度よりも低いと判定され、且つ、衝突予測時間比較手段において第1のリスク対象の衝突予測時間が第2のリスク対象の衝突予測時間よりも短いと判定されたときには、第1のリスク対象の運転支援のレベルを上げる。
この車両制御装置においては、支援内容決定手段が、リスク対象のうち、よりリスク度が低く、より衝突予測時間の短い第1のリスク対象の運転支援のレベルを上げることで、よりリスク度が高く、より衝突時間の長い第2のリスク対象にのみ、運転者の注意が向けられる事態が抑制される。それにより、複数のリスク対象それぞれに運転者の注意が向かう運転支援が実現され、運転者はリスク対象の対処に余裕を持つことができる。
本発明によれば、複数の衝突対象物が存在する場合でも対処するまでに余裕を持った運転支援を行うことができる車両制御装置が提供される。
図1は、車両が衝突するまでに提供される運転支援の内容について示した図である。 図2は、情報提供段階における運転支援について示した図である。 図3は、回避誘導段階における運転支援について示した図である。 図4は、回避制御段階における運転支援について示した図である。 図5は、本発明の実施形態に係る車両制御装置の概略構成図である。 図6は、本発明の実施形態における各リスク度の想定シーンを示した図である。 図7は、リスク度決定のアルゴリズムに関するフローチャートを示した図である。 図8は、図5の車両制御装置が運転支援の内容を決定する際に利用する支援形態マップを示した図である。 図9は、図8の支援形態マップにおいて、障害物Aの運転支援レベルを上げる様子を示した図である。 図10は、障害物Aの運転支援レベルを上げる際の処理フローの一例である。
以下、本発明を実施するための形態について、添付図面を参照しつつ詳細に説明する。なお、同一又は同等の要素については同一の符号を付し、説明が重複する場合にはその説明を省略する。
本発明の実施形態の説明に先立ち、本実施形態に係る車両制御装置が提供する各種運転支援の内容について、図1〜4を参照しつつ説明する。
図1に示すとおり、車両制御装置が提供する運転支援には、車両が衝突するまでの時間に応じて、(a)情報提供段階、(b)回避誘導段階、(c)回避制御段階があり、各段階において所定の運転支援が行われる。以下、これらの運転支援の内容について説明する。
(a)情報提供段階
情報提供段階では、衝突までの予測時間が比較的長く(たとえば4.0秒)、車両制御装置は、運転手自らの判断で危険から遠ざかる運転をしてもらうことを目的とした運転支援を行う。すなわち、図2に示すように、前方に存在する衝突可能性のある物体(リスク対象)を、レーダやカメラにより検知して、その存在をドライバーに報知する。図2に示した態様では、車両前方に、路側物B1、先行車B2、歩行者B3が存在している。すなわち、ドライバーには、3つのリスク対象B1、B2、B3が報知される。
(b)回避誘導段階
回避誘導段階では、衝突までの予測時間が短く(たとえば2.5秒)、車両制御装置は、ドライバー自らの回避操作を誘うことを目的とした運転支援を行う。すなわち、図3に示すように、リスク対象の情報に基づいて衝突リスクを演算し、衝突リスク対象B2の最も小さいエリアから、自車の推奨進路D及び最適車速を生成する。これら「推奨進路」と「最適車速」とを合わせて「目標経路」と定義される。その目標経路に対して、自車の実際の経路に所定値以上の乖離があった場合には、目標経路に近づけるように操舵方向を誘導するための運転支援(たとえば、単発ステアトルクの入力や緩減速制御)を行う。
(c)回避制御段階
回避制御段階では、衝突までの予測時間が極めて短く(たとえば、1.0秒)、車両制御装置は、ドライバーの運転操作に介入して衝突を回避することを目的とした運転支援を行う。すなわち、図4(b)に示すように、リスク対象Bとの衝突を回避するために、車両制御装置が、減速(ブレーキ)及び軌道変更(ステア)の介入制御(ステア・ブレーキ協調制御)を行う。なお、従来はブレーキ制御のみが行われていた(図4(a)参照)。
次に、実施形態に係る車両制御装置1について、図5を参照しつつ説明する。この車両制御装置1は、自車のドライバーに対して車両周辺のリスク対象を回避するための運転支援を行う装置であり、車両走行時のリスクとなる障害物(リスク対象)を検出し、検出した障害物と車両とが衝突するまでの衝突予測時間(TTC[Time To Collision])に応じた運転支援をドライバーに提供するものである。
車両制御装置1は、演算処理を行うCPU[Central Processing Unit]、記憶部となるROM[Read Only Memory]及びRAM[Random Access Memory]、入力信号回路、出力信号回路、電源回路等により構成され、装置を統括的に制御する車両制御ECU[Electric Control Unit]2を有している。車両制御ECU2は、白線検出部3、障害物検出部(リスク対象検出手段)4、車速センサ5、ヨーレートセンサ6のそれぞれと電気的に接続されている。さらに、車両制御ECU2は、HMI[Human Machine Interface]7、車両制御部8のそれぞれと電気的に接続されている。
白線検出部3は、車両前方の白線の位置を認識するためのカメラを備えており、その光軸方向が車両の進行方向と一致するように車両の前方に取り付けられる。白線検出部3のカメラは、走行している道路を十分に撮像可能な左右方向に広い撮像範囲を有している。白線検出部3は、撮像した車両前方の画像及びこの画像から認識した白線の位置を白線認識情報として車両制御ECU2に送信する。
障害物検出部4は、電波を利用して車両周辺の複数の障害物を検出するためのレーダを備えており、そのレーダは、車両前方に延びる扇状の検出範囲を有する前方レーダと、前方レーダの検出範囲より近距離で広角な扇状の検出範囲を有する前側方広角近距離レーダとで構成されている。障害物検出部4は、(たとえば一定の周期で)繰り返し検出をおこない、検出した障害物それぞれの位置や大きさ等を障害物情報として車両制御ECU2に送信する。
車速センサ5は、車両の車速を検出するセンサである。車速センサ5は、例えば車輪に取り付けられ、車輪の回転速度から車速を検出する。車速センサ5は、検出した車速を車速情報として車両制御ECU2に送信する。ヨーレートセンサ6は、車両のヨーレートを検出するセンサである。ヨーレートセンサ6は、例えば車体に取り付けられている。ヨーレートセンサ6は、検出した車両のヨーレートをヨーレート情報として車両制御ECU2に送信する。
HMI7は、装置とドライバーとの間において情報をやり取りするためのインターフェイスである。HMI7は、ドライバーに情報提供するためのディスプレイパネル及びスピーカを備えている。HMI7は、車両制御ECU2から情報提供指令が送信された場合、運転支援としてドライバーに対する情報提供を行う。
車両制御部8は、車両制御ECU2から送信された各種指令に応じて車両を制御する部分である。車両制御部8は、車両制御ECU2から回避誘導指令が送信された場合、ドライバーに対する回避誘導を実施する。回避誘導とは、車両が障害物を回避する方向に車両のハンドル、ブレーキペダル、及びアクセルペダルを駆動させることで、ドライバーの回避運転を誘導する運転支援である。回避誘導時におけるハンドル等の駆動は、車両の走行に影響させない。また、車両制御部8は、車両制御ECU2から回避制御指令が送信された場合、車両の回避制御を行う。回避制御とは、車両制御部8が運転に介入して車両を強制的に停止又は進路変更させる運転支援である。
車両制御ECU2は、逸脱余裕時間演算部9、衝突予測時間演算部(衝突予測時間取得手段)10、及びリスク度算出部(リスク度算出手段)11を有している。さらに、車両制御ECU2は、情報提供演算部12、車両制御目標値演算部13、支援判定部(支援内容決定手段)14を有している。
逸脱余裕時間演算部9は、各種情報に基づいて、走行中の車両が白線から逸脱するまでの時間である逸脱余裕時間を算出する。逸脱余裕時間演算部9は、白線検出部3から送信された白線認識情報、車速センサ5から送信された車速情報、及びヨーレートセンサ6から送信されたヨーレート情報に基づいて、公知の方法により逸脱余裕時間を算出する。逸脱余裕時間演算部9は、算出した逸脱余裕時間を逸脱余裕時間情報としてリスク度算出部11に送信する。
衝突予測時間演算部10は、各種情報に基づいて、走行中の車両が障害物に衝突するまでの時間である衝突予測時間(すなわち、TTC)を算出する。衝突予測時間演算部10は、障害物検出部4から送信された障害物情報、車速センサ5から送信された車速情報、及びヨーレートセンサ6から送信されたヨーレート情報に基づいて、公知の方法によりTTCを算出する。衝突予測時間演算部10は、算出したTTCをTTC情報としてリスク度算出部11に送信する。
リスク度算出部11は、障害物検出部4において検出された各障害物に関する情報、逸脱余裕時間演算部9から送信された逸脱余裕時間情報、衝突予測時間演算部10から送信されたTTC情報、車速センサ5から送信された車速情報、及びヨーレートセンサ6から送信されたヨーレート情報に基づいて、各障害物のリスク度を算出し、リスクマップを作成する。
ここで、リスク度R0〜R3の想定シーンについて、図6を参照しつつ説明する。図6に示すシーンでは、歩行者がリスク対象の障害物である。
図6(a)に示すリスク度R0では、歩行者は、自車の進路上に侵入しておらず、且つ、進路上に侵入できる交通ルールもない状況である。
図6(b)に示すリスク度R1では、歩行者は、自車の進路上に侵入していないが、進路上に侵入できる交通ルール(横断歩道)がある状況である。
図6(c)に示すリスク度R2では、歩行者は、自車の進路上に侵入していないが、進路上に侵入できる交通ルール(横断歩道)がある状況であり、しかも、他の障害物(他車)との関係から進路上に侵入する可能性が高い状況である。
図6(d)に示すリスク度R3では、歩行者は、自車の進路上に侵入している状況、若しくは、まさに侵入しようとしている状況である。
車両制御装置1は、各種センサを利用してリスク対象の状況を把握するとともに、車両制御ECU2において判定をおこない、リスク対象ごとに上記リスク度R0〜R3の中から1つのリスク度を決定する。このリスク度決定のアルゴリズムは、図7のフローチャートに示すとおりである。
すなわち、上述した各種センサ3〜6において障害物が検出されるとともに(ステップS10)、交通ルールが所得された後(ステップS11)、リスク度R0〜R3若しくは危険対象外のいずれかが判定される。ステップS11に続くステップS12では、自車両と障害物との相対速度及び相対距離に基づいて、衝突時間が確定可能か否かを判定する。そして、確定可能である場合には、当該障害物のリスク度を「R3」と判定し、そうでなければステップS13に進む。ステップS13では、障害物が移動可能か否かを判定する。そして、移動可能ではない場合には、当該障害物のリスク度を「危険対象外」と判定し、そうでなければステップS14に進む。ステップS14では、障害物が自車進路上に浸入できる交通ルールが存在するか否かを判定する。そして、そのような交通ルールが存在しない場合には、当該障害物のリスク度を「R0」と判定し、そうでなければステップS15に進む。ステップS15では、他障害物との関係から、障害物が自車進路上に浸入する可能性が高いか否かを判定する。そして、その可能性が高くないと判定された場合には、当該障害物のリスク度を「R1」と判定し、そうでなければ当該障害物のリスク度を「R2」と判定する。
リスク度算出部11は、作成したリスクマップに基づいて、車両の推奨進路に関する演算処理を行い、推奨進路を走行する際の最適車速情報を生成する。リスク度算出部11は、生成した推奨進路情報及び最適車速情報を車両制御に用いる目標経路情報として車両制御目標値演算部13に送信する。また、リスク度算出部11は、作成したリスクマップをリスクマップ情報として情報提供演算部12及び車両制御目標値演算部13に送信する。
情報提供演算部12は、各種情報に基づいて、運転支援の一つである情報提供に関する演算を行う。具体的には、情報提供演算部12は、リスク度算出部11から送信されたリスクマップ情報、白線検出部3から送信された白線認識情報、及び障害物検出部4から送信された障害物情報に基づいて、情報提供としてHMI7のディスプレイパネルに表示する画像情報及びスピーカから出力する警報情報を生成する。情報提供演算部12は、生成した画像情報及び警報情報を支援判定部14に送信する。
車両制御目標値演算部13は、リスク度算出部11から送信されたリスクマップ情報及び目標経路情報に基づいて、運転支援である回避誘導及び回避制御に関する制御目標値を定める。車両制御目標値演算部13は、回避誘導における制御目標値、すなわちドライバーを誘導するための車両のハンドル、ブレーキペダル、及びアクセルペダルの駆動量及び駆動方向を算出する。
また、車両制御目標値演算部13は、リスク度算出部11から送信されたリスクマップ情報及び目標経路情報に基づいて、回避制御における制御目標値、すなわち運転に介入する際の操舵制御、制動制御、及び加速制御の各目標値を算出する。車両制御目標値演算部13は、算出した回避誘導における制御目標値及び回避制御における制御目標値を制御目標値情報として支援判定部14に送信する。また、車両制御目標値演算部13は、リスク度算出部11から送信された目標経路情報を支援判定部14に送信する。
支援判定部14は、各種情報に基づいて、運転支援の内容及び実行タイミングを判断する。運転支援の内容としては、支援度の異なる情報提供(注意喚起や警報)、回避誘導(ドライバー誘導)、回避制御(介入制御)がある。情報提供は、ドライバーに対する支援度が最も低く、HMI7を通じてドライバーに障害物への注意を促す。回避誘導は、ドライバーに対する支援度が情報提供の次に低く、車両が障害物を回避する方向に車両のハンドル、ブレーキペダル、及びアクセルペダルを駆動させることで、ドライバーの回避運転を誘導する。回避制御は、ドライバーに対する支援度が最も高く、運転に介入して車両を強制的に停止又は進路変更させる。
支援判定部14は、支援内容決定手段として機能し、運転支援の内容を決定する。このとき、図8に示すような支援形態マップを利用する。この支援形態マップには、TTCの判定条件として、T1(2.5〜3.5秒)、T2(1.8〜2.5秒)、T3(〜1.8秒)が設定されており、推定危険度(リスク度)の判定条件として、R0〜R3が設定されている。
支援判定部14は、障害物検出部4がリスク対象を検出したときには、衝突予測時間演算部10において取得したリスク対象のTTCと、リスク度算出部11において算出したリスク度とから、図8の支援形態マップを参照して、運転支援の内容を決定する。
支援判定部14は、支援内容を情報提供として運転支援を行う必要があると判断した場合、情報提供演算部12で生成された画像情報及び警報情報を含む情報提供指令をHMI7に送信する。支援判定部14は、支援内容を回避誘導に変更して運転支援を行う必要があると判断した場合、車両制御目標値演算部13で生成された制御目標値情報を含む回避誘導指令を車両制御部8に送信する。また、支援判定部14は、支援内容を回避制御に変更して運転支援を行う必要があると判断した場合、車両制御部8に回避制御指令を送信する。
ただし、支援判定部14は、障害物検出部4が複数のリスク対象を検出したときには、以下のような処理をおこなう。以下、図9を参照しつつ、複数のリスク対象が存在する場合について説明する。
すなわち、支援判定部14は、リスク度比較手段として機能し、複数のリスク対象(たとえば、障害物A及び障害物B。図9(a)参照)のリスク度を比較し、複数のリスク対象のうちでリスク度が低いリスク対象(たとえば、障害物A)を判定する。
また、支援判定部14は、衝突予測時間比較手段として機能し、複数のリスク対象の衝突予測時間を比較し、複数のリスク対象のうちで衝突予測時間が短いリスク対象(たとえば、障害物A)を判定する。
そして、支援判定部14は、障害物A(第1のリスク対象)のリスク度が障害物B(第2のリスク対象)のリスク度よりも低いと判定し、且つ、障害物Aの衝突予測時間が障害物Bの衝突予測時間よりも短いと判定されたときには、障害物Aの運転支援のレベルを(たとえば、「注意喚起」から「介入制御」へ)上げる(図9(b)参照)。
以下では、より具体的な例として、障害物Aの運転支援レベルを上げる際の処理フローを、図10を参照しつつ説明する。
まず、衝突予測時間演算部10において衝突予測時間を、リスク度算出部11においてリスク度を、障害物A及び障害物Bそれぞれについて取得する(ステップS20)。そして、ステップS20に続くステップS21において、障害物が複数存在するか否かについての判定を行う。障害物が複数でない(すなわち、障害物が1つである)場合には処理フローを終了し、そうでなければステップS22に進む。ステップS22では、障害物の中にリスク度R3の障害物(障害物B)が存在するか否かについての判定を行う。そして、リスク度R3の障害物が存在しない場合には処理フローを終了し、そうでなければステップ23に進む。ステップS23では、最もTTCが短い障害物(障害物A)に対して、推定危険度(リスク度)を「R1」から「R2」に上げ、運転支援のレベルを「注意喚起」から「介入制御」へ上げる。
すなわち、複数存在する障害物の中で衝突時間が確定しているものがあった場合、TTCの短い障害物に対し推定危険度をR2に変更することで、介入制御が実施され、将来減速が必要となる遠い障害物Bに対しての備えと、近くの飛び出しの危険性を持った障害物Aに対する対応が同時に行えるため、よりドライバーの感覚に合った支援が行われる。
以上説明した車両制御装置1によれば、支援判定部14が、リスク対象のうち、よりリスク度が低く、より衝突予測時間の短いリスク対象である障害物A(第1のリスク対象)の運転支援のレベルを上げることで、よりリスク度が高く、より衝突時間の長いリスク対象である障害物B(第2のリスク対象)にのみ、運転者の注意が向けられる事態が抑制される。それにより、複数のリスク対象それぞれに運転者の注意が向かう運転支援が実現され、運転者はリスク対象の対処に余裕を持つことができる。
なお、障害物の互いの関係を考慮せず、障害物Aの運転支援を上げない従来の技術においては、障害物Aの運転支援が「注意喚起」のままであった。この場合、飛び出してくるかもしれない障害物Aが目の前に迫っているにも関わらず、衝突時間が確定しているものの時間的な余裕がある、運転支援が「警報」の障害物Bに対して注意が向く運転支援となってしまう。このような運転支援は、運転者の感覚には合わない支援である。
本発明は、上述した実施形態に限定されるものではない。例えば、上述した実施形態では、車両と衝突する可能性のある障害物をリスク対象として説明したが、リスク対象は障害物に限られず、例えば車道付近の溝や道路の凹みをリスク対象として本発明を適用してもよい。
1…車両制御装置、2…車両制御ECU、4…障害物検出部、7…HMI、8…車両制御部、10…衝突予測時間演算部、11…リスク度算出部、14…支援判定部。

Claims (1)

  1. 車両の運転者に対して車両周辺のリスク対象を回避するための運転支援を行う車両制御装置であって、
    前記リスク対象として、第1のリスク対象及び第2のリスク対象を検出するリスク対象検出手段と、
    前記リスク対象検出手段が検出した前記第1のリスク対象及び前記第2のリスク対象それぞれの、前記車両に対するリスク度を算出するリスク度算出手段と、
    前記第1のリスク対象の前記リスク度と、前記第2のリスク対象の前記リスク度とを比較するリスク度比較手段と、
    前記リスク対象検出手段によって検出された前記第1のリスク対象及び前記第2のリスク対象それぞれの、車両に対する衝突予測時間を取得する衝突予測時間取得手段と、
    前記第1のリスク対象の前記衝突予測時間と、前記第2のリスク対象の前記衝突予測時間とを比較する衝突予測時間比較手段と、
    前記衝突予測時間取得手段によって取得された前記衝突予測時間と、前記リスク度算出手段によって算出された前記リスク度とに基づいて、前記第1のリスク対象及び前記第2のリスク対象それぞれの運転支援内容を決定する支援内容決定手段と
    を備え、
    前記支援内容決定手段は、前記リスク度比較手段において前記第1のリスク対象の前記リスク度が前記第2のリスク対象の前記リスク度よりも低いと判定され、且つ、前記衝突予測時間比較手段において前記第1のリスク対象の前記衝突予測時間が前記第2のリスク対象の前記衝突予測時間よりも短いと判定されたときには、前記第1のリスク対象の運転支援のレベルを上げる、車両制御装置。
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