JP2011190055A - 用紙積載装置、及び画像形成装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】スタックトレイの台車表面に平行な状態での昇降動作を可能とし、用紙束を精度良く積載し、用紙束のずれ、あるいは崩壊の発生を防止する。
【解決手段】搬入されてきた用紙を積載するスタックトレイ102と、スタックトレイ102を昇降させるタイミングベルト104と、昇降するスタックトレイ102が最下位置に位置したときに載置される台車108とを有し、台車108を介して用紙が積載されたスタックトレイ102を取り出すスタッカ100において、前記タイミングベルト104に固定されるステー103に、スタックトレイ102を下降させて台車108上に載置したときに、ステー103の下降動作は許容し、当該ステーの上昇動作時にはスタックトレイを一体的に上昇させるラチェット爪4と鋸歯3を設け、スタックトレイ102を下降させて台車108上に載置するときに台車108に対する位置調整を自動的に実行させる。
【選択図】図6

Description

本発明は、搬入されてくる用紙、記録紙、シート状記録媒体などのシート部材(本明細書では、単に「用紙」と称す。)を仕分けして集積する大容量の用紙積載装置、この用紙積載装置を一体又は別体に備えた画像形成装置に関する。
画像形成装置などの用紙後処理機として接続される用紙積載装置として、例えば特許文献1又は2に記載された装置が知られている。このうち特許文献1(特許第4091789号公報)には、小スペースにおいて、種々のサイズのシートをスタックトレイ上に安定的にスタックすることができるスタッカのシート揃え機構として、昇降可能な水平のスタックトレイ上に、定位置から排出されるシートを順次スタックするスタッカに備えられて、前記スタックトレイ上にスタックされるシートを揃えるシート揃え機構であって、前記排出方向側における前記シートの先端部の位置を前記スタックトレイ上において規制するストッパと、前記ストッパの位置を前記シートのサイズに応じて移動調整可能な調整手段と、を備えた発明が記載されている。
また、特許文献2(特許第2963137号公報)には、転写紙に対する画像形成方向、すなわち、書き方方向に拘わらず転写紙に対応した適切な綴じ位置で綴じ処理ができるように、ステープル部には、紙受けと、該紙受け上の紙を綴じるステープル装置と、前記紙受上の紙を、紙搬送方向及び紙搬送方向に直交する方向に各々揃える複数の基準フェンス及びジョガーフェンスが設けられており、前記ジョガーフェンスと前記複数の基準フェンスが独立して移動し、該複数の基準フェンスのうち、少なくとも一方の基準フェンスは、前記紙受け上の紙の中心より左の領域で前記紙受け上の紙を支持するように紙搬送方向に直交する方向に移動可能に設けられ、かつ、他方の基準フェンスは前記紙受け上の紙の中心より右の領域で前記紙受け上の紙を支持するように紙搬送方向に直交する方向に移動可能に設けられ、前記ジョガーフェンスと前記複数の基準フェンスの各々が所望する場所で停止位置決めされるようにした発明が記載されている。
一方、前記公知技術の他に画像形成装置などの用紙後処理機として接続される用紙積載装置がある。この種の用紙積載装置では、用紙積載装置内部のスタックトレイにコピー及び印刷された用紙が最大5000枚程度積載されるものである。通常、スタックトレイは、用紙積載装置に着脱及び移動可能な台車上にあり、その台車を用紙積載装置内の所定の位置にセットし、用紙積載装置の台車収納用ドア(以下前ドア)を閉めると、台車上にあるスタックトレイのみが用紙受け入れ位置まで上昇する。その後、画像形成装置などから排紙された用紙を受け入れ、前記スタックトレイに積載し、数枚積載する度に、スタックトレイを下降させて積載用紙の最上位面を一定の高さに保ちながら用紙の積載が行われる。ジョブが終了して積載用紙を装置から取り出す場合は、用紙積載装置に設けられているトレイ下降スイッチを押して、スタックトレイを台車上の台車取り出し位置まで下降させ、台車ごと積載用紙を装置外に取り出し、所定の位置、あるいは目的の場所までそのまま移動させることができるようになっている。
ところで、後者のような用紙積載装置では、スタックトレイは昇降装置によって昇降駆動されるが、昇降装置はモータを駆動源として用紙積載装置本体左右に設けられたタイミングベルトを回転させ、この左右のタイミングベルトにステーが取り付けられ、そのステーにスタックトレイが支持されて昇降する。図8及び図9はこのような形式の用紙積載装置の概略構成と動作を示す図である。
図8において、用紙積載装置(以下、単にスタッカ100と称す)は正面視両側に脚部を備え、両脚部の間の空間内をスタックトレイ102が昇降する。スタックトレイ102は図において左右の脚部の内側に設けられた図示しないタイミングベルトに取り付けられたステー103に支持され、最上部に位置した状態から(図8(a))、用紙の排紙に伴って徐々に下降し(図8(b))、用紙の取り出しは、スタックトレイ102が台車108の上に載置され、台車108ごと用紙が積載されたスタックトレイ102を引き出すことにより行われる。
ところで、図8あるいは図9に示すようにスタッカ100の昇降装置の前記ステー103に偏差がある場合、図8は図示右側(用紙搬入方向上流側)が高く、図9は図示左側(用紙搬入方向下流側)が高くなっている例であるが、このように偏差があると、スタックトレイ102を上昇させたとき、スタックトレイ102の用紙載置面は台車108の上面に対して傾いた姿勢となる(図8(a)、図9(a))。そこで、この状態で用紙をスタックトレイ102上に積載し(図8(b)、図9(b))、その後、積載が終了してスタックトレイ102が台車108上まで下降すると、スタックトレイ102が水平な状態に戻るため、スタックトレイ102上の用紙束は図8(c)あるいは図9(c)に示すように傾くことになる。この傾きにより、用紙束がスタッカ100の側壁に衝突し、あるいは押されて崩れやすい状態となる。また、用紙束が傾いた状態で台車108を移動させると、移動の途中が崩れてしまうこともある。
そこで、スタックトレイ102が台車108の上面に対して水平な状態を保持して昇降させる必要があるが、従来のスタッカでは、左右のタイミングベルトにステー103が固定されているので、左右のステー103の高さの偏差を少なくするために構成部品の精度を高め、さらに組み立て精度、調整精度の向上を図る必要がある。しかし、このような精度の向上はその分コストの上昇を招くことになる。
また、台車108の収納部の床面状態によっては台車108が傾いた状態で設置されることもあり、台車108自身の寸法のばらつきにより台車108のスタックトレイ102が乗る上面、いわゆるスタック面の水平が保証できない場合もあり、機械的精度の向上では対応できない場合もある。
なお、前記公知文献である特許文献1あるいは2記載の技術では、ストッパやジョガーによる揃え精度の向上は意図されているが、昇降駆動されるスタックトレイと台車との相対的な傾きについては、何ら意図されておらず、特許文献1あるいは2記載の技術ではこの種のスタッカのスタックトレイの傾きに起因する問題点を解決することはできない。
そこで、本発明が解決しようとする課題は、スタックトレイの台車表面に平行な状態での昇降動作を可能とし、用紙束を精度良く積載し、用紙束のずれ、あるいは崩壊の発生を防止することにある。
前記課題を解決するため、第1の手段は、搬入されてきた用紙を積載するトレイと、前記トレイを昇降させるトレイ昇降手段と、昇降するトレイが最下位置に位置したときに載置される台車と、を備え、前記台車を介して用紙が積載されたトレイを取り出す用紙積載装置であって、前記トレイ昇降手段のトレイ支持部に、前記トレイを下降させて前記台車上に載置したときに、前記トレイ支持部の下降動作は許容し、当該トレイ支持部の上昇動作時には前記トレイを一体的に上昇させる機能を有する保持手段を備え、前記トレイを下降させて前記台車上に載置する際に前記保持部材により当該台車に対する位置調整を自動的に行わせることを特徴とする。
第2の手段は、第1の手段において、前記保持手段が前記トレイとの間に設けられたラチェット機構であることを特徴とする。
第3の手段は、第1の手段において、前記保持手段が前記トレイとの間に設けられたワンウェイクラッチを含む歯車機構であることを特徴とする。
第4の手段は、第2又は第3の手段において、前記トレイ昇降手段が装置の四隅に垂直方向に設けられたタイミングベルトを含み、前記トレイ支持部はタイミングベルトに噛合し、一体に移動することを特徴とする。
第5の手段は、第1ないし第4のいずれかの手段において、前記台車が収納される移動台車収納部を本体内下部に備え、前記移動台車収納部の床面の四隅に水平面を調整するための調整部材が設けられていることを特徴とする。
第6の手段は、第1ないし第5のいずれかの手段に係る用紙積載装置を画像形成装置が備えていることを特徴とする。
なお、後述の実施形態では、トレイはスタックトレイ102に、トレイ昇降手段はトレイ昇降モータ107、ギヤ列107、タイミングベルト104、タイミングプーリ105に、台車は符号108に、用紙積載装置はスタッカ100に、トレイ支持部はステー103に、保持手段はラチェット爪4及び鋸歯3、あるいはワンウェイクラッチ7を備えたラックアンドピニオン5,6機構に、移動台車収納部は符号120に、調整部材は水準器12及びボルト10に、床面は符号11に、画像形成装置は符号Aに、それぞれ対応する。
本発明によれば、トレイを下降させて台車上に載置したときに、トレイ支持部の下降動作は許容するので、台車に対してトレイの相対的な位置調整が行われ、当該トレイ支持部の上昇動作時には前記状態で前記トレイを一体的に上昇させるので、スタックトレイの台車表面に平行な状態での昇降動作を可能とし、用紙束を精度良く積載し、用紙束のずれ、あるいは崩壊の発生を防止することができる。
本発明の実施形態に係る用紙積載装置(スタッカ)と画像形成装置とからなる画像形成システムの全体構成を示す斜視図である。 スタッカの内部構造を示す概略断面図であり、スタックトレイを用紙排紙位置まで上昇したときの状態を示す。 本発明の実施形態におけるスタックトレイの偏差の自動調整機構の一例を示す図である。 自動調整機構の他の例を示す図で、図3のスタックトレイとステーとの噛合関係を、ラックアンドピニオンに置き換えたものである。 偏差の自動調整機構の動作説明図で、台車がセットされていない状態を示す。 偏差の自動調整機構の動作説明図で、台車上にスタックトレイが載置され、自動調整機構が作動しているときの状態を示す。 偏差の自動調整機構の動作説明図で、スタックトレイを台車の上面に対して平行に移動しながら上昇するときの状態を示す。 スタックトレイが傾いて下降動作するときの動作説明図である。 図8に対して逆側にスタックトレイが傾いて下降動作するときの動作説明図である。
本発明は、搬入されてきた用紙を積載する用紙積載装置において、トレイ支持部に簡易な自動調整機構を設け、積載作業を行う度に、台車の上面との相対的な傾きに対してスタックトレイの左右の高さを個別で自動調整し、台車の上面に対してスタックトレイが常に水平な姿勢を保持した状態で昇降できるようにしたものである。
以下、本発明の実施形態について、図面を参照しながら説明する。
図1は本発明の実施形態に係る用紙積載装置と画像形成装置とからなる画像形成システムの全体構成を示す斜視図である。
同図において、本システムは画像形成装置Aと用紙積載装置(以下、スタッカと称す)100とから構成され、画像形成装置Aで画像形成された用紙がスタッカ100内に搬入され、スタッカで用紙の積載あるいは上部のプルーフトレイへの排紙、あるいは、図示しない下流の用紙後処理装置、例えば用紙折り装置、用紙綴じ装置、製本装置などが必要に応じて接続される。また、画像形成装置Aは、電子写真方式、液滴吐出方式などの公知の複写機、プリンタ、プロッタ複写機、デジタル複合機などの公知の画像形成装置であれば良く、特定の画像形成装置に限定されるものではない。
スタッカ100の正面には、シフト排紙部と外部とを隔てるドア902が設けられ、さらに、このドア902の開閉を検出する不図示のドア開閉検出部材が設けられている。スタッカ100の正面上部には、操作部900が配置され、スタックトレイ(用紙積載スタックトレイ)から用紙を取り出すとき押下するトレイ移動SW901、その他、表示部等が設けられている。
図2は従来からのスタッカの内部構造を示す概略断面図であり、スタッカ内のスタックトレイを用紙排紙位置まで上昇したときの状態を示す。画像形成装置Aから排出された用紙は矢印C方向から搬入される。本実施形態におけるスタッカ100は、プルーフ排紙モード、ストレート排紙モード、及びシフト排紙モードの動作モードの選択が可能であり、それぞれのモードに応じて用紙の搬送方向が制御される。プルーフ排紙モードは、用紙を用紙搬送路L1からプルーフトレイ101上に導いてスタックする動作モードである。ストレート排紙モードは、用紙を用紙搬送路L2から後段の用紙後処理装置に導く動作モードである。シフト排紙モードは、用紙を用紙搬送路L3からスタックトレイ102上に排出してスタックする動作モードである。シフト排紙モードにおいては、スタックトレイ102上の異なるシフト位置に所定枚数毎の用紙がスタックされる。
台車108は図2においてスタッカ100が設置された床面11上をキャスタによって自在に移動可能である。本実施形態では、図5の正面図に示すようにスタッカ100の中央下部の空間である移動台車収納部には、四隅にボルト10が配置された床面11が設置され、この床面11の所定位置に台車108はセットされる。スタッカ100では、図示しない台車セットセンサがON状態となり、台車108が所定位置に位置していることが確認され、その後、ドア902を閉めることにより、スタックトレイ102の上昇機構が作動し、スタックトレイ102が所定の位置まで上昇する。
スタックトレイ102の端部は、昇降可能なステー103上に載置されている。ステー103の四隅は、計4本のタイミングベルト104によって吊られており、それぞれのタイミングベルト104は対応する計4つのタイミングプーリ105に巻き付けられている。それらのタイミングプーリ105はウォームギヤ106と複数のギヤから構成されるギヤ列107によって連結されており、トレイ昇降モータ115の駆動力によって同期的に回転されることによって、スタックトレイ102と共にステー103を昇降させる。動力伝達系統がウォームギヤ106を介しているため、スタックトレイ102を一定位置に保つことができる。
110は、用紙搬送路L3中の排紙ローラ111に連動して回転するパドルであり、スタックトレイ102上に排出される用紙の後端部を叩いて下方に押し付ける。また、スタックトレイ102上に積載された用紙はフィラー112を徐々に押し上げ、光学式の紙面センサS3は、フィラー112の動きに基づいて、スタックトレイ102上における用紙のスタック(積載)高さを検出する。紙面センサS3がONとなっているときは、トレイ昇降モータ115によってスタックトレイ102を下降させ、紙面センサS3がOFFとなってから、そのトレイ昇降モータ115を停止させる。従って、スタックトレイ102上にスタックされた用紙Sによって、紙面センサS3がONとなる毎に、スタックトレイ102が所定距離ずつ下降することになる。
用紙の搬入口には用紙の通過を検出するための用紙搬送パスセンサ(以下、「入口センサ」という)S1が配置され、用紙搬送路L3中における用紙の通過を検出するための用紙搬送パスセンサ(以下、「排紙センサ」という)S2が用紙搬送L3の最下流に配置されている。また、スタックトレイ102に用紙を排紙する排紙ローラ111には、ばねによって付勢された従動ローラ113が圧接されており、これらのローラ111,113の間に用紙がニップされる。114は入口ローラであり、駆動されることによって、画像形成装置から排出されてくる用紙を搬入する。
なお、図2において符号71は図示しない先端揃え機構70のストッパであり、用紙サイズに応じて図示水平方向に移動し、スタックトレイ102上に排出される用紙の先端部を揃えるものである。また、符号210はスタックトレイ102上に排出される用紙の幅方向(本実施形態では、用紙搬送方向と直交する方向)を揃えるメインジョガーである。
本実施形態においても、スタックトレイ102に積載された用紙束を取り出す場合には、スタックトレイ102を台車108上まで下降させ、スタックトレイ102をステー103から離間させた後、ドア902を開いて台車108を引き出す。台車108を引き出せば、台車108ごと所望の個所に移動させることができる。
図3は本実施形態におけるスタックトレイ102の偏差の自動調整機構の一例を示す図である。本実施形態では、スタックトレイ102はステー103上に載置されていたものを、ラチェット機構あるいは歯車機構に置き換えて前記タイミングベルト104によって昇降動作させるようにしている。
図3において、タイミングベルト104の所定部分の歯には当該歯に噛合する形状(凹凸形状部2)ステー103が固定されている。ステーベース1の片面に凹凸形状部2が、他の片面に鋸歯3がそれぞれ固定され、鋸歯3はタイミングベルト104との噛合側とは逆側に設けられている。鋸歯3はスタックトレイ102の4隅に設けられたラチェット動作が可能なラチェット爪4と噛合し、鋸歯3側が相対的に下側に移動するときには、ラチェット爪4が滑り、上側に移動するときにはラチェット爪4が引っ掛かって一体に移動するようになっている。鋸歯3とラチェット爪4はスタッカ100の四隅に配置される。言い換えれば、各タイミングプーリ104について鋸歯3とラチェット爪4の組み合わせが配置される。ここでは、鋸歯3とラチェット爪4の組み合わせがラチェット機構に相当する。
ステーベース1は凹凸形状部2と鋸歯3が両面に設置され、これら三者によってステー103が構成される。ステー103は図2において左右にそれぞれ設けられているが、それぞれが奥行き方向に一体であり、左側では前側のタイミングプーリ105と後側のタイミングプーリ105間に配置され、右側でも同様に前側のタイミングプーリ105と後側のタイミングプーリ105間に配置されている。
前記ステーベース1の鋸歯3とスタックトレイ102のラチェット爪4はそれぞれ台車108をスタッカ100本体の移動台車収納部に収納してスタックトレイ102が昇降する際に噛合する個所に配置されている。なお、ラチェット爪4と鋸歯3との関係は、前者をステーベース1に後者をスタックトレイ102にそれぞれ設けても同様の機能を発揮することができる。
また、ラチェット爪4と鋸歯3に代えて、図4に示すように歯車構造とすることもできる。図4は噛合構成の他の例を示すもので、スタックトレイ102とステー3との噛合関係を、ラックアンドピニオンに置き換えたものである。すなわち、タイミングベルト104に固定されたステー103の反タイミングベルト側にラック5を設け、スタックトレイ102側にワンウェイクラッチ7付きピニオン6を配置する。ワンウェイクラッチ7は図示時計方向(矢印E方向)のみ回転を許容する。このようにしてもラチェット爪4と鋸歯3との組み合わせで実行される機能を代行することができる。
図5ないし図7はスタックトレイ102の偏差の自動調整機構の動作を説明するための説明図である。図5はスタックトレイ102及び台車108が移動台車収納部に収納されていないときの状態を示す。このようにスタックトレイ102及び台車108が移動台車収納部に収納されていないとき、ステー103は第1のセンサ8位置で待機している。このセンサ位置はスタックトレイ102の昇降範囲で任意であるが、本実施形態では図に示すような中央部のより少し下の位置に設定されている。
移動台車収納部の所定位置にスタックトレイ2が載置された台車108が収納されると、第2のセンサ9は台車108が収納されたことを検知し、タイミングベルト104が図5の位置から図6に示した第2のセンサ9位置まで下降する。このとき、ステー103の鋸歯3に対してラチェット爪4は矢印Fに示すように往復動しながら滑って行く。ここで、仮に左右のステー103の高さに偏差があり、左側が高く、右側が低い状態であったとすると、右側のラチェット爪4は左側のラチェット爪4より多い歯数を飛ぶことになる。
ステー103が第2のセンサ9位置まで下降し、停止すると、その位置でスタックトレイ2のラチェット爪4はステー103の鋸歯3と噛合し、固定される。このとき左右のステー103の高さが異なり、スタックトレイ2のラチェット爪4とステー103の鋸歯3との噛合位置が異なっていたとしても、スタックトレイ2は台車108の上面に対して平行、言い換えれば水平な状態となり、スタックトレイ2の高さ調整が行われたことになる。
図6の高さ調整が行われた状態から図7に示すように昇降モータ115が駆動され、タイミングベルト104が回転してステー103が上昇し、これに伴ってスタックトレイ2も用紙積載位置まで上昇する。その際、図6の位置でスタックトレイ2は台車108の上面に対して平行に調整されているので、台車108の上面に対して平行な状態で用紙は積載される。そのため、用紙の積載が完了し、スタックトレイ2が下降する際、前記平行な状態を保持した状態下降し、台車108の位置に達する。この状態で用紙束は台車108の上面に対して垂直になっているので、用紙束が傾いてスタッカ100の側壁に衝突し、あるいは押されて崩れることもない。また、台車108に乗せて移動したときに崩れやすくなることもない。
なお、移動台車収納部から台車108を引き出すと、センサがこれを検知し、ステー103は第1のセンサ8位置まで上昇し、待機状態となる。
また、スタッカ100の移動台車収納部には、図5に示すように四隅にボルト10が備えた床面11が設置されている。床面11には水準器12が付設され、四隅のボルト調整により床面を水平に調整することができる。これにより、スタッカ100の移動台収納部に収納される台車108を水平な状態で設置することが可能となり、スタックトレイ2に積載される用紙束を床面に対して傾きのない状態で積載することが可能となる。
以上のように、本実施形態によれば、
1)タイミングベルト104に固定されたステー103に対してラチェット爪4と鋸歯3を利用してスタックトレイ102を支持させることにより、あるいはワンウェイクラッチ7を使用した歯車機構によりスタックトレイ102を支持させ、スタックトレイ102の台車108に対する傾きを自動的に調整できるようにしたので、用紙束を台車108に対して傾くことなく積載することが可能となり、用紙束の崩れを防止することができる。
2)高さ調整に直接センサを使用することなく、ラチェット爪4を使用したラチェット機構若しくはワンウェイクラッチを含む歯車機構5,6を使用したので、簡易かつ安価な構成でスタックトレイ102上に積載された用紙の崩れを防止することができる。
3)台車108の設置面の状態を容易に水平に調整することができるので、スタックトレイ102上に積載される用紙の積載精度をより向上させることができる。
等の効果を奏する。
なお、本発明は本実施形態に限定されるものではなく種々の変形が可能であり、特許請求の範囲に記載された発明の技術思想に含まれる技術的事項の全てが本発明の対象となる。
1 ステーベース
2 凹凸部
3 鋸歯
4 ラチェット爪
5 ラック
6 ピニオン
7 ワンウェイクラッチ
10 ボルト
11 床面
12 水準器
100 スタッカ
102 スタックトレイ
103 ステー
104 タイミングベルト
105 タイミングプーリ
115 トレイ昇降モータ
107 ギヤ列
108 台車
120 移動台車収納部
A 画像形成装置
特許第4091789号公報 特許第2963137号公報

Claims (6)

  1. 搬入されてきた用紙を積載するトレイと、
    前記トレイを昇降させるトレイ昇降手段と、
    昇降するトレイが最下位置に位置したときに載置される台車と、
    を有し、前記台車を介して用紙が積載されたトレイを取り出す用紙積載装置であって、
    前記トレイ昇降手段のトレイ支持部に、前記トレイを下降させて前記台車上に載置したときに、前記トレイ支持部の下降動作は許容し、当該トレイ支持部の上昇動作時には前記トレイを一体的に上昇させる機能を有する保持手段を備え、前記トレイを下降させて前記台車上に載置する際に前記保持部材により当該台車に対する位置調整を前記機能により自動的に行わせること
    を特徴とする用紙積載装置。
  2. 請求項1記載の用紙積載装置であって、
    前記保持手段が前記トレイとの間に設けられたラチェット機構であること
    を特徴とする用紙積載装置。
  3. 請求項1記載の用紙積載装置であって、
    前記保持手段が前記トレイとの間に設けられたワンウェイクラッチを含む歯車機構であること
    を特徴とする用紙積載装置。
  4. 請求項2又は3記載の用紙積載装置であって、
    前記トレイ昇降手段が装置の四隅に垂直方向に設けられたタイミングベルトを含み、
    前記トレイ支持部はタイミングベルトに噛合し、一体に移動すること
    を特徴とする用紙積載装置。
  5. 請求項1ないし4のいずれか1項に記載の用紙積載装置であって、
    前記台車が収納される移動台車収納部を本体内下部に備え、
    前記移動台車収納部の床面の四隅に水平面を調整するための調整部材が設けられていること
    を特徴とする用紙積載装置。
  6. 請求項1ないし5のいずれか1項に記載の用紙積載装置を備えていることを特徴とする画像形成装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN108482997A (zh) * 2018-01-24 2018-09-04 汇源印刷包装科技(天津)股份有限公司 一种印刷机物流系统用托盘框架
CN115320971A (zh) * 2022-08-31 2022-11-11 河北白沙烟草有限责任公司保定卷烟厂 一种yb45硬盒包装机商标纸库调整工装

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