JP2011189217A - 遊技機 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】 電源の供給を受け、遊技状態を制御する主基板1と、該主基板1から表示内容を指示するコマンドを受け表示状態を制御する図柄制御基板7、電飾制御基板11とを備えた遊技機5であって、
電源が供給されていない状態から電源が供給される状態になると、図柄制御基板7と、電飾制御基板11とを初期化すると共に、主基板1から図柄制御基板7、電飾制御基板11に図柄を指示するコマンドや高確率状態を指示するコマンドを出力する。
【選択図】図1
Description
一方、遊技機への電源が供給されていない状態から電源が供給される状態になると、第2電源供給開始時設定手段が図柄制御手段を所定の状態にする。例えば、所定の図柄を表示する状態、所定の信号だけを受け入れる状態、所定の図柄だけを表示する信号だけを受け入れる状態、或いは初期化状態にする。
また、遊技機への電源が供給されていない状態から電源が供給される状態になると、第2電源供給開始時信号出力手段が遊技制御手段から図柄制御手段に、停電時の上記図柄の動作状態を指示するコマンドの出力状態に応じて、予め定められた復帰ポイントから図柄の表示を開始するよう第2電源供給開始時信号を出力させる。
従って、電源の復帰時に、遊技機の図柄表示手段に表示される図柄の態様が、予定の適切な状態にされ、遊技者に故障であるとの誤解を与えたり、遊技者に不信感や違和感を与えることのない表示を行うことが可能になると言う極めて優れた効果を奏する。
これにより、遊技制御手段からコマンドが出力されると、表3の電飾復帰ポイント欄にあるコマンドの電飾制御手段への入力時点に、図柄表示手段の表示が完全に復帰する。
従って、停電からの復帰が速やかに行われ、遊技機の遊技状態を反映した完全な図柄を図柄表示手段が表示する。
図1は、主基板1と、図柄制御基板7と、電飾制御基板11と、電源基板15との間のインタフェースに関するブロック図、図2は、遊技機5の電気制御系のブロック図を示す。
電飾制御基板11は、データ信号と、ストローブ信号とに基づき、LEDなどの電飾53を利用して、文字、図柄、発光パターンなどの遊技に係わる電飾パターンを発生する。又、異常の表示を電飾パターンで表示する機能を有する。
以上に概略を説明した主基板1と、賞球制御基板3と、図柄制御基板7と、音声制御基板9と、電飾制御基板11と、発射制御基板13とには、電源基板15からのリセット信号線RSWと、電源供給線DGW(A)、(B)とが接続されている。リセット信号線RSWは、主基板1と、賞球制御基板3と、図柄制御基板7と、音声制御基板9と、電飾制御基板11と、発射制御基板13とを電源基板15から一括して、リセットするためのものであって、主として、電源供給開始時の初期化に用いられる。
停電信号線TSWと、バックアップ電源線BKWとが供給される主基板1と、賞球制御基板3とは、共に周知のマイクロコンピュータを構成するCPU、ROM、RAM17、19を備えており、バックアップ電源線BKWは、電源供給線DGW(A)が供給する電力が低下した後もRAM17、19のデータを保持するために必要なバックアップ電源を供給する。ここでは、バックアップ電源線BKWに電力を供給する電源基板15は、遊技機5に供給されていた電源が遮断されて後、20時間以上バックアップ電源を供給する能力を有する。
なお、電源基板15の諸元は、設計思想により適宜変更される。
電源基板15から電源供給線DGW(B)によって、+5V(B)と、+12V(B)との供給を受ける図柄制御基板7は、図1に示すように、CPU,ROM,RAM等を備えたマイクロ制御ユニット(MPU)181と、このMPU181に接続されたシステムリセット回路184と、ストローブ信号受信回路185と、データ信号受信回路187とを備えている。
RESET端子189は、リセット信号線RSWに接続されたシステムリセット回路184が接続されており、システムリセット回路184を介して、リセット信号(B)を入力する。なお、MPU181の動作の説明に関しては、後述する。
電源基板15から電源供給線DGW(B)によって、+5V(B)と、+12V(B)との供給を受ける音声制御基板9の詳細の説明は省略する。
RESET端子209は、リセット信号線RSWに接続されたシステムリセット回路203が接続されており、システムリセット回路203を介して、リセット信号(B)を入力する。なお、MPU201の動作の説明に関しては、後述する。
電源基板15から電源供給線DGW(B)によって、+5V(B)と、+12V(B)と、+32Vの供給を受ける発射制御基板13の詳細の説明は省略する。
図柄制御基板7は、表1に示す特別図柄の動作状態を指示するコマンドの中から、電源投入時コマンドC1(Cの添字は、図、及び表では下付き文字で示されているが、明細書中では全て全角数字で記す。)を主基板1から入力して、特別図柄表示装置47の電源投入時の表示(図柄、背景など)の指定を行う。
電飾制御基板11は、表2に示すように、電源投入時コマンドC1を主基板1から入力して、待機中の電飾パターンの指定を行う。
これにより、INT割込が許可され、抽選用の乱数の作成が行われる。
まずレジスタの退避処理を行い(S200)、次いで出力処理を行って(S210)、入力処理を行う(S220)。出力処理では、MPU71から外部にデータを出力する。出力処理としては、S230によって行われる異常検出によって、主基板1から図柄制御基板7と、電飾制御基板11とに後述するコマンドを出力する処理やS240によって行われる通常の遊技機処理によって主基板1から図柄制御基板7と電飾制御基板11とに後述するコマンドを出力する処理がある。コマンドは、ストローブ信号と、データ信号とによって伝送される。入力処理では、MPU71の外部からデータを入力する。入力処理としては、電源基板15に取り付けられている賞球数異常復帰SW121の操作状態を入力する処理がある。
主基板1から賞球制御基板3に賞球のコマンドを送出するときに、賞球数を賞球カウンタに加算し、タイマー値にxmsを設定する。
タイマー値を減算し、タイマー値が0になった時点で賞球カウンタの値が5以上ならば賞球数異常(不足)とする。
賞球数異常の検出時には、主基板1から図柄制御基板7に、特別図柄表示装置47に賞球数異常の表示を指示するコマンドを送出し、電飾制御基板11に、賞球数異常の電飾パターンを表示させるコマンドを送出する。
下受け皿満杯SW25がONのとき下受け皿満杯異常とする。
下受け皿満杯異常時に主基板1から賞球制御基板3に賞球払い出しの停止を指示するコマンドの送出と、図柄制御基板7に、特別図柄表示装置47に下受け皿満杯異常の表示を指示するコマンドを送出する。
補給球不足SW23がOFFのとき補給球不足異常とする。
補給球不足異常時に主基板1から賞球制御基板3に賞球払い出しの停止を指示するコマンドの送出と、図柄制御基板7に、特別図柄表示装置47に補給球不足異常の表示を指示するコマンドを送出する。
賞球SW31が1996ms以上ONのとき賞球SW31の断線・短絡異常とする。
賞球SW31の断線・短絡異常時に主基板1から賞球制御基板3に賞球払い出しの停止を指示するコマンドの送出と、図柄制御基板7に、特別図柄表示装置47に賞球SW31の断線・短絡異常の表示を指示するコマンドを送出する。
賞球数異常の復帰:
主基板1から賞球制御基板3に賞球のコマンドを送出するときに、賞球数を賞球カウンタに加算し、タイマー値にxmsを設定する。
下受け皿満杯SW25がOFFで、且つ、下受け皿満杯異常のとき下受け皿満杯異常の復帰とする。
補給球不足SW23がONで、且つ、補給球異常中のとき補給球不足異常の復帰とする。
賞球SW31がOFFで、且つ、賞球SW31の断線・短絡異常中のとき賞球SW31の断線・短絡異常復帰をする。賞球SW31の断線・短絡異常復帰時に主基板1から賞球制御基板3に賞球払い出しの停止解除を指示するコマンドの送出と、図柄制御基板7に、特別図柄表示装置47に賞球SW31の断線・短絡異常の非表示を指示するコマンドを送出する。
このS230の処理後、次に行われる通常の遊技機処理(S240)では、主基板1から賞球制御基板3に払い出しを指示するコマンドを送出し、図柄制御基板7に、表1に示す特別図柄の動作状態を指示するコマンドC1〜C15と、普通図柄の動作状態とを指示する図示しないコマンドを送出し、電飾制御基板11に、表2に示す電飾の発光パターンを指示するコマンドC1〜C9を送出する。
S240の通常の遊技機処理の実行後、レジスタの復帰を行い(S250)、次いで、本タイマINT処理の起動による割り込み禁止を解除するINT割り込み許可を行って(S260)、本タイマINT処理ルーチンを一旦終了する。
このNMI処理ルーチンは、MPU71のNMI端子(Lowイネーブル)153に電源基板15から出力された停電信号のLowレベルが入力すると、起動される。
この主制御処理は、MPU71のRESET端子151に電源基板15から出力されたリセット信号がシステムリセット回路141を経由して入力すると、起動される。リセット信号は、停電状態であった電源基板15に電源が供給されたときに、出力される。
表1に基づいて説明したコマンドC1〜C15の遷移を図8のコマンドの遷移図に示す。図8のコマンドの遷移図は、低確率時の状態と、高確率時の状態とを示すものであって、主基板1が出力するコマンドを丸印301で表現し、主基板1が出力し、表示が復帰するコマンドを破線丸印303で示し、主基板1が出力し、大当り図柄が復帰するコマンドを破線四角印305で示し、主基板1が出力し、V表示が復帰するコマンドを破線三角印309で示し、停電検出及び復帰タイミングを菱形印307で示す。
菱形印307で示す停電検出及び復帰タイミングは、低確率時としてd1〜d7と、d9〜d15(dの添字は、図、及び表では下付き文字で記されているが、明細書中では全て、全角数字で記す。)とがあり、高確率時としてd2'〜d7'と、d8とがある。
次に停電からの復帰時の処理を説明する。
d1は、電源投入時コマンドC1が出力されてから、次のコマンドが出力されるまでに停電が検出され、この検出されたタイミングに基づいて停電から復帰する動作を決定し、d2は、電源投入時コマンドC1が出力されてから、変動中の電飾コマンドC2が出力されるまでに停電が検出され、この検出されたタイミングに基づいて停電から復帰する動作を決定し、以下同様の表現を省略して記す。d3は、変動中の電飾コマンドC2から図柄確定中の電飾コマンドC3の間の処理を示す。d4は、図柄確定中の電飾コマンドC3が出力されてから、次のコマンドが出力されるまで、例えば大当りが確定していなかった場合変動中の電飾コマンドC2までの間、また、大当りが確定していた場合大当り開始時の電飾コマンドC5までの間、d6は、大当り開始時の電飾コマンドC5から大入賞口開放中の電飾コマンドC6の間、d7は、大入賞口開放中の電飾コマンドC6から大入賞口閉鎖中の電飾コマンドC7の間、d8は、大入賞口閉鎖中の電飾コマンドC7が出力されてから、次のコマンドが出力されるまで、例えば大当り継続中であれば、大入賞口開放中の電飾コマンドC6までの間、また、大当りが継続中でない場合大当り終了時の電飾コマンドC8までの間、d9は、大当り終了時の電飾コマンドC8が出力されてから、次のコマンドが出力されるまで、例えば高確率状態でない場合変動中の電飾コマンドC2までの間、また、高確率状態が確定している場合高確率ランプの電飾コマンド(高確率状態)C9までの間、d10は、高確率ランプの電飾コマンド(高確率状態)C9が出力されてから、次のコマンドが出力されるまで、例えば高確率時の変動中の電飾コマンドC2までの間、d2'は、高確率ランプの電飾コマンド(高確率状態)C9が出力されてから、高確率時の変動中の電飾コマンドC2の間、又は高確率時の図柄確定中の電飾コマンドC3から高確率時の変動中の電飾コマンドC2の間、d3'は、高確率時の変動中の電飾コマンドC2から高確率時の図柄確定中の電飾コマンドC3の間、d4'は、高確率時の図柄確定中の電飾コマンドC3が出力されてから次のコマンドが出力されるまで、例えば高確率時の変動中の電飾コマンドC2の間、又は大当りが確定していた場合大当り開始時の電飾コマンドC5までの間、また、高確率状態が特別図柄の変動回数によって途中で終了するタイプの遊技機では高確率ランプの電飾コマンド(低確率状態)C4が出力されるまでの間、d5は、高確率時の高確率ランプの電飾コマンド(低確率状態)C4が出力されてから、低確率時の変動中の電飾コマンドC2の間の処理を示す。
この結果、電源の供給を停止する前に高確率状態を表示していたとしても、電源の供給を再開した後は、高確率状態は隠蔽される。
従って、この現象を利用することにより、図柄制御基板7、又は電飾制御基板11へ電源を供給する回路の何れかに何らかの異常の発生が生じた場合には、高確率状態になっても表示が変化しないため、何らかの異常が発生していると判断することが可能である。また、高確率状態になっても表示が変化しないような何らかの不正な工作が仕掛けられた場合にも、何らかの異常の発生が生じていると判断することが可能である。
なお、従属する部分に関しては、記載を省略する。
請求項1の遊技制御手段は、主基板1、電飾の発光パターンを指示するコマンドは、表2に基づいて説明したコマンド、電飾手段は、電飾53、電飾制御手段は、電飾制御基板11、所定の状態にする電源供給開始時設定手段は、電飾制御基板11への電源の供給が再開された時点で、MPU181、201を初期化する機能のこと、電源供給開始時信号出力手段は、主基板1への電源の供給が再開された時点で、電飾制御基板11に表4に基づいて説明したコマンドを出力する機能のこと、電源供給開始時信号は、その出力されるコマンドのことである。
7…図柄制御基板、9…音声制御基板、11…電飾制御基板、
13…発射制御基板、15…電源基板、16…入力SW、
17、19…RAM、18…出力ソレノイド(出力SOL)、
21…盤用外部端子板、23…補給球不足SW、25…下受け皿満杯SW、31…賞球SW、33…貸球SW、35…賞球モータ制御SW、
37…賞球モータ、39…振分SOL、41…枠用外部端子板、
43…金枠開放SW、45…内枠開放SW、46…状態表示器、
47…特別図柄表示装置、49…普通図柄表示装置、51…スピーカ、
53…電飾、61…タッチプレート、63…発射停止SW、
65…発射モータ、71、83、181、201…MPU、
121…賞球数異常復帰SW、123…停電信号発生回路、
125…リセット信号(A)発生回路、
127…主基板及び賞球制御基板用電源作成回路(+5V(A) +12V(A) バックアップ電源)、129…リセット信号(B)発生回路、
131…制御基板用電源作成回路(+5V(B) +12V(B))、
133…電源作成回路(+32V)、141、184、203…システムリセット回路、143…停電信号受信回路、145…賞球数異常復帰信号受信回路、
147…ポート回路、149…ストローブ信号送信回路、
150…データ信号送信回路、151、189、209…RESET端子、
153…NMI端子、155、157、193、213…PORT端子、
159…DATA端子、185、205…ストローブ信号受信回路、
187、207…データ信号受信回路、191、211…INT端子、
301、351…丸印、303、353…破線丸印、305…破線四角印、
307、355…菱形印、309…破線三角印
BKW…バックアップ電源線、DGW(A)、DGW(B)…電源供給線、
RSW…リセット信号線、TSW…停電信号線
Claims (6)
- 電源の供給を受け、遊技状態を制御する遊技制御手段と、該遊技制御手段から表示内容指示信号を受け表示状態を制御する表示制御手段とを備えた遊技機であって、
電源が供給されていない状態から電源が供給される状態になると、上記表示制御手段を所定の状態にする電源供給開始時設定手段と、
電源が供給されていない状態から電源が供給される状態になると、上記遊技制御手段から上記表示制御手段に、所定の表示内容を指示する電源供給開始時表示内容指示信号を出力させる電源供給開始時信号出力手段と
を備えることを特徴とする遊技機。 - 上記電源供給開始時設定手段が電源が供給されていない状態から電源が供給される状態になると、上記表示制御手段を初期化することを特徴とする請求項1記載の遊技機。
- 上記遊技制御手段が制御する遊技状態を記憶する遊技状態記憶手段を加え、
上記電源供給開始時信号出力手段を電源が供給されていない状態から電源が供給される状態になると、上記遊技制御手段から上記表示制御手段に、上記遊技状態記憶手段の記憶内容に基づく表示内容を指示する電源供給開始時表示内容指示信号を出力させるとしたことを特徴とする請求項1、又は請求項2記載の遊技機。 - 上記遊技状態記憶手段を上記遊技制御手段が制御する遊技状態が大当りの抽選確率が高確率状態であることを記憶するとし、
上記電源供給開始時表示内容指示信号が高確率状態に基づく表示内容を指示する場合に、上記表示制御手段が高確率状態の表示を実行することを特徴とする請求項3記載の遊技機。 - 上記表示制御手段が図柄表示手段に表示される図柄の態様を制御することを特徴とする請求項1ないし請求項4の何れかに記載の遊技機。
- 上記表示制御手段が電飾手段の発光態様を制御することを特徴とする請求項1ないし請求項5の何れかに記載の遊技機。
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