JP2002136677A - 遊技機 - Google Patents

遊技機

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JP2002136677A
JP2002136677A JP2000332553A JP2000332553A JP2002136677A JP 2002136677 A JP2002136677 A JP 2002136677A JP 2000332553 A JP2000332553 A JP 2000332553A JP 2000332553 A JP2000332553 A JP 2000332553A JP 2002136677 A JP2002136677 A JP 2002136677A
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Application number
JP2000332553A
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English (en)
Inventor
Masahiro Takeuchi
正博 竹内
Yoshio Wakana
芳生 若菜
Makoto Tayui
誠 田結
Hidekatsu Takeuchi
英勝 竹内
Seiichi Yanagawa
誠市 梁川
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Takeya Co Ltd
Original Assignee
Takeya Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 遊技機5の停電復帰時に表示を速やかに完全
復帰させる。 【解決手段】 電源の供給を受け、遊技状態を制御する
主基板1と、該主基板1から表示内容を指示するコマン
ドを受け表示状態を制御する図柄制御基板7、電飾制御
基板11とを備えた遊技機5であって、電源が供給され
ていない状態から電源が供給される状態になると、図柄
制御基板7と、電飾制御基板11とを初期化すると共
に、主基板1から図柄制御基板7、電飾制御基板11に
図柄を指示するコマンドや高確率状態を指示するコマン
ドを出力する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、パチンコ機や回胴
式遊技機などの遊技機の停電時の対応技術に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、遊技機への不正を排除する目的
で、遊技機の機能毎に制御装置をユニット化すると共
に、特に遊技を提供する機能を有する遊技制御手段を主
基板にし、他をサブユニットに位置付けて、データの流
れを主基板からサブユニット方向へ信号が出力するのみ
の1方向化にして、主基板に出来るだけ信号が入力しな
いようにする試みが行われている。この方式では、サブ
ユニットの中で、賞球に係わる基板以外は、マイクロコ
ントローラやRAMをバックアップすることなく、停電
が発生した場合は、そのまま作動を停止し、電源供給の
復旧後は、新たな信号を主基板から受信して、新たな処
理を実行するよう構成されていた。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ところでサブユニット
の中で、遊技を反映した表示を行う図柄制御基板や電飾
制御基板等では、大当り時や図柄変動中に停電が発生し
た場合には、電源供給の復旧後に、停電が発生したとき
に表示していた動く図柄や動画の続きを表示させること
が出来ず、しかも主基板は、停電の発生時点までに送信
されていた信号の続きを電源供給が復旧された後でその
まま出力するだけであった。
【0004】このため、電源供給の復旧後に、表示の一
部分が表示されない状態が長く続くことがあり、遊技者
に故障が発生したとの誤解を与え、呼出ボタンが押され
て遊技場のスタッフに過大な負担を掛けてしまったり、
そのまま放置されて遊技台の稼働率が低下する虞があっ
た。
【0005】そこで、本発明では、停電からの復帰時に
遊技者に故障であるとの誤解を与えることのない遊技機
の提供を目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段及び発明の効果】上記課題
を解決するための手段として、請求項1の発明の遊技機
は、電源の供給を受け、遊技状態を制御する遊技制御手
段と、該遊技制御手段から表示内容指示信号を受け表示
状態を制御する表示制御手段とを備えた遊技機であっ
て、電源が供給されていない状態から電源が供給される
状態になると、上記表示制御手段を所定の状態にする電
源供給開始時設定手段と、電源が供給されていない状態
から電源が供給される状態になると、上記遊技制御手段
から上記表示制御手段に、所定の表示内容を指示する電
源供給開始時表示内容指示信号を出力させる電源供給開
始時信号出力手段とを備えることを要旨とする。
【0007】これにより、遊技機は、電源の供給を受け
ている場合には、遊技制御手段が遊技状態を制御し、表
示制御手段が遊技制御手段から表示内容指示信号を受
け、表示状態を制御する。一方、遊技機への電源が供給
されていない状態から電源が供給される状態になると、
電源供給開始時設定手段が表示制御手段を所定の状態に
する。例えば、所定の図柄を表示する状態、所定の信号
だけを受け入れる状態、所定の図柄だけを表示する信号
だけを受け入れる状態、或いは初期化状態にする。
【0008】また、遊技機への電源が供給されていない
状態から電源が供給される状態になると、電源供給開始
時信号出力手段が遊技制御手段から表示制御手段に、所
定の表示内容を指示する電源供給開始時表示内容指示信
号を出力させる。例えば、遊技機が高確率状態か、低確
率状態かを表示させる信号を出力させる。
【0009】この結果、遊技機への電源が供給されてい
ない状態から電源が供給される状態になると、例えば、
まず表示制御手段が初期化され、電源が供給されていな
い状態から電源が供給される状態への移行時に、予期し
ない表示が行われることを防止する。次いで遊技制御手
段から表示制御手段に表示の一部分が不足しているとの
誤解を与えることのない表示内容を指示する電源供給開
始時表示内容指示信号が出力される。
【0010】従って、電源の復帰時に、遊技機の表示内
容が、予定の適切な状態にされ、遊技者に故障であると
の誤解を与えたり、遊技者に不信感や違和感を与えるこ
とのない表示を行うことが可能になると言う極めて優れ
た効果を奏する。なお、遊技制御手段への電源の供給が
維持され、表示制御手段への電源の供給だけが停止され
て後、表示制御手段への電源の供給が行われた場合に
は、電源供給開始時信号出力手段が作動せず、電源供給
開始時設定手段だけが作動する。
【0011】この場合には、電源供給開始時信号出力手
段によって、遊技制御手段から表示制御手段に、所定の
表示内容を指示する電源供給開始時表示内容指示信号の
出力は行われず、電源供給開始時設定手段によって、表
示制御手段が所定の状態にされる処理だけが行われる。
従って、表示制御手段への電源の供給を停止する前の遊
技の状態が、電源の供給を再開した時点では、表示内容
に反映されていない状態になる。例えば、表示制御手段
への電源の供給を停止する直前が、遊技機が高確率状態
で表示内容が高確率状態を表示する状態であった場合で
も、電源の供給を再開した時点では、表示内容には、高
確率状態を示す表示が含まれなくなる。
【0012】従って、遊技機の遊技制御手段は、高確率
状態であっても、遊技機の外見は、低確率状態になると
言うような動作を行うため、この様な現象が現れた場合
には、表示制御手段への電源供給の何れかに異常が生じ
ていることを発見することが可能になる。また、この現
象により、故意に表示制御手段だけの電源供給が一時的
に停止されたと言うことを発見することが出来、遊技機
への不正部品の取付などの作為があったことを発見し
て、ゴト行為などの不正から防衛することが可能にな
る。
【0013】請求項2の発明の遊技機は、上記電源供給
開始時設定手段が電源が供給されていない状態から電源
が供給される状態になると、上記表示制御手段を初期化
することを特徴とする請求項1記載の遊技機を要旨とす
る。これにより、遊技機への電源が供給されていない状
態から電源が供給される状態になると、電源供給開始時
設定手段が表示制御手段を初期化する。
【0014】この結果、遊技機への電源が供給されてい
ない状態から電源が供給される状態になると、まず表示
制御手段が初期化され、電源が供給されていない状態か
ら電源が供給される状態への移行時に、予期しない表示
が行われることを防止する。従って、電源の復帰時に、
遊技機の表示内容が、予定の適切な状態にされ、遊技者
に故障であるとの誤解を与えたり、遊技者に不信感や違
和感を与えることのない表示を行うことが可能になると
言う極めて優れた効果を奏する。
【0015】請求項3の発明の遊技機は、上記遊技制御
手段が制御する遊技状態を記憶する遊技状態記憶手段を
加え、上記電源供給開始時信号出力手段を電源が供給さ
れていない状態から電源が供給される状態になると、上
記遊技制御手段から上記表示制御手段に、上記遊技状態
記憶手段の記憶内容に基づく表示内容を指示する電源供
給開始時表示内容指示信号を出力させるとしたことを特
徴とする請求項1、又は請求項2記載の遊技機を要旨と
する。
【0016】これにより、遊技状態記憶手段が遊技制御
手段が制御する遊技状態を記憶し、電源供給開始時信号
出力手段が遊技制御手段への電源が供給されていない状
態から電源が供給される状態になると、遊技制御手段か
ら表示制御手段に、遊技状態記憶手段の記憶内容に基づ
く表示内容を指示する電源供給開始時表示内容指示信号
を出力させる。
【0017】従って、遊技状態記憶手段が例えば遊技制
御手段の制御状態が高確率状態であるとの情報を記憶し
ていた場合には、遊技制御手段から表示制御手段に、遊
技状態が高確率状態であったとの情報を含む電源供給開
始時表示内容指示信号を出力する。
【0018】この結果、電源の供給の停止前の遊技機の
状態が電源の供給を再開したときの表示内容に反映さ
れ、停電からの復帰後に、遊技者に遊技機が適切に機能
しているとの感想を与えると言う極めて優れた効果を奏
する。請求項4の発明の遊技機は、上記遊技状態記憶手
段を上記遊技制御手段が制御する遊技状態が大当りの抽
選確率が高確率状態であることを記憶するとし、上記電
源供給開始時表示内容指示信号が高確率状態に基づく表
示内容を指示する場合に、上記表示制御手段が高確率状
態の表示を実行することを特徴とする請求項3記載の遊
技機を要旨とする。
【0019】これにより、遊技制御手段が制御する遊技
状態が大当りの抽選確率が高確率状態である場合には、
遊技状態記憶手段が高確率状態を記憶する。この状態
で、遊技機が停電して、その後、電源の供給が復帰する
と、電源供給開始時信号出力手段が、遊技制御手段から
表示制御手段に、高確率状態に基づく表示内容を指示す
る電源供給開始時表示内容指示信号を出力させ、表示制
御手段が高確率状態の表示を実行する。
【0020】この結果、電源の供給の停止前の遊技機の
状態が高確率状態の場合には、電源の供給を再開したと
きの表示内容に高確率状態であったことが反映され、停
電からの復帰後に、遊技者に遊技機が適切に機能して、
高確率状態も維持されていることを伝え、遊技者に不利
益を与えていないとの感想を抱かせると言う極めて優れ
た効果を奏する。
【0021】なお、表示制御手段に供給される電源だけ
を一時停止した場合には、高確率状態であるとの表示は
行われることはない。この現象により、故障などの発見
が可能になる。請求項5の発明の遊技機は、上記表示制
御手段が図柄表示手段に表示される図柄の態様を制御す
ることを特徴とする請求項1ないし請求項4の何れかに
記載の遊技機を要旨とする。
【0022】これにより、電源の供給が再開されたとき
に、図柄表示手段が所定の図柄になる。この結果、遊技
者は、図柄表示手段の図柄を見て、遊技機が適切に機能
しているとの感想を受けることが出来る。
【0023】なお、表示制御手段に供給される電源だけ
を一時停止した場合には、図柄表示手段に高確率状態で
あるとの表示は行われることはない。この現象により、
図柄表示手段の図柄から、故障などの発見が可能にな
る。請求項6の発明の遊技機は、上記表示制御手段が電
飾手段の発光態様を制御することを特徴とする請求項1
ないし請求項5の何れかに記載の遊技機を要旨とする。
【0024】これにより、電源の供給が再開されたとき
に、電飾手段が所定の発光態様になる。この結果、遊技
者は、電飾手段の発光態様を見て、遊技機が適切に機能
しているとの感想を受けることが出来る。
【0025】なお、表示制御手段に供給される電源だけ
を一時停止した場合には、電飾手段に高確率状態である
との発光態様は行われることはない。この現象により、
電飾手段の発光態様から、故障などの発見が可能にな
る。
【0026】
【発明の実施の形態】次に発明の実施の形態を説明す
る。図1は、主基板1と、図柄制御基板7と、電飾制御
基板11と、電源基板15との間のインタフェースに関
するブロック図、図2は、遊技機5の電気制御系のブロ
ック図を示す。
【0027】遊技機5は、外観の図示を省略するが遊技
球が入賞口に入賞したら遊技球の賞品(賞球)を払い出
すと共に、興趣のある画像や音響を出力するパチンコ遊
技を提供するものであって、図2に示すように、遊技制
御を行う主基板1を中心にして、以下に示すような基板
等を備えている。
【0028】即ち、遊技機5は、詳細は省略するが主基
板1と、賞球制御基板3と、図柄制御基板7と、音声制
御基板9と、電飾制御基板11と、発射制御基板13
と、電源基板15とを備えている。主基板1には、下記
に内容を示すような入力スイッチ(入力SW)16と、
大入賞口SOL、普通電動役物SOLなどの出力ソレノ
イド(出力SOL)18と、図柄確定回数、大当り、大
入賞口などの盤用外部端子板21と、補給球不足スイッ
チ(補給球不足SW)23と、下受け皿満杯スイッチ
(下受け皿満杯SW)25とが接続されている。
【0029】入力SW16は、第1種始動口SW、特定
領域SW、大入賞口SW、普通図柄作動ゲートSW、普
通電動役物SW、普通入賞口SWなどがそれぞれスイッ
チ信号(SW信号)を主基板1に供給する。又、主基板
1は、各種コマンドをデータ信号と、ストローブ信号と
を利用して、賞球制御基板3と、図柄制御基板7と、音
声制御基板9と、電飾制御基板11とに供給することに
より、概ね以下に示すような処理を行う。
【0030】賞球制御基板3は、データ信号と、ストロ
ーブ信号とに基づき、賞球SW31、貸球SW33、賞
球モータ制御SW35、賞球モータ37、振分SOL3
9を利用して、遊技球を図示しない上皿に払い出すと共
に、発射制御信号を発射制御基板13に出力する。又、
賞球制御基板3には、後述する状態表示器46が取り付
けられ、枠用外部端子板41が接続される。枠用外部端
子板41には、賞球端子、球貸し端子、金枠開放端子、
内枠開放端子が設けられ、金枠開放SW43と、内枠開
放SW45とが接続されている。
【0031】図柄制御基板7は、データ信号と、ストロ
ーブ信号とによって、後述する各種コマンドを主基板1
から入力して、特別図柄表示装置47と、普通図柄表示
装置49とを利用して、詳細を後述する異常の表示と、
遊技の特別図柄の表示と、普通図柄の表示とを行う。
【0032】音声制御基板9は、データ信号と、ストロ
ーブ信号とに基づき、スピーカ51を利用して、遊技に
係わる音響を出力する。電飾制御基板11は、データ信
号と、ストローブ信号とに基づき、LEDなどの電飾5
3を利用して、文字、図柄、発光パターンなどの遊技に
係わる電飾パターンを発生する。又、異常の表示を電飾
パターンで表示する機能を有する。
【0033】発射制御基板13は、発射制御信号を入力
し、タッチプレート61と、発射停止SW63と、発射
モータ65とに接続され、遊技球の発射を制御する。以
上に概略を説明した主基板1と、賞球制御基板3と、図
柄制御基板7と、音声制御基板9と、電飾制御基板11
と、発射制御基板13とには、電源基板15からのリセ
ット信号線RSWと、電源供給線DGW(A)、(B)
とが接続されている。リセット信号線RSWは、主基板
1と、賞球制御基板3と、図柄制御基板7と、音声制御
基板9と、電飾制御基板11と、発射制御基板13とを
電源基板15から一括して、リセットするためのもので
あって、主として、電源供給開始時の初期化に用いられ
る。
【0034】電源供給線DGW(A)は、主基板1と、
賞球制御基板3とが動作するために必要な電力を供給
し、電源供給線DGW(B)は、図柄制御基板7と、音
声制御基板9と、電飾制御基板11と、発射制御基板1
3とがそれぞれ動作するために必要な電力を供給する。
【0035】又、電源基板15からは、停電信号線TS
Wと、バックアップ電源線BKWとが主基板1と、賞球
制御基板3とに接続されている。停電信号線TSWと、
バックアップ電源線BKWとが供給される主基板1と、
賞球制御基板3とは、共に周知のマイクロコンピュータ
を構成するCPU、ROM、RAM17、19を備えて
おり、バックアップ電源線BKWは、電源供給線DGW
(A)が供給する電力が低下した後もRAM17、19
のデータを保持するために必要なバックアップ電源を供
給する。ここでは、バックアップ電源線BKWに電力を
供給する電源基板15は、遊技機5に供給されていた電
源が遮断されて後、20時間以上バックアップ電源を供
給する能力を有する。
【0036】次に、図1及び図2に基づいて、電源基板
15と、主基板1と、図柄制御基板7と、電飾制御基板
11との間で、電源供給と信号供給とを行う構成を説明
する。なお、詳細な構成の説明は省略する。電源基板1
5は、主基板1と、賞球制御基板3と、図柄制御基板7
と、音声制御基板9と、電飾制御基板11と、発射制御
基板13とに、電源供給と信号供給とを行うために、図
1に示す賞球数異常復帰SW121と、停電信号発生回
路123と、リセット信号(A)発生回路125と、主
基板及び賞球制御基板用電源作成回路(+5V(A)
+12V(A) バックアップ電源)127と、リセッ
ト信号(B)発生回路129と、制御基板用電源作成回
路(+5V(B) +12V(B))131と、電源作
成回路(+32V)133とを備えている。
【0037】賞球数異常復帰SW121は、遊技機5の
裏側から操作可能な位置に取り付けられている押しボタ
ンスイッチ構造であって、電源基板15上に取り付けら
れている。なお、押しボタン構造に替えて、所定の鍵に
よって操作するキースイッチ構造としても良い。賞球数
異常復帰SW121には、賞球数異常復帰線SISWが
接続されている。賞球数異常復帰線SISWは、主基板
1に接続されている。接続先の詳細に関しては、後述す
る。
【0038】停電信号発生回路123は、図3の電源基
板15の起動と停止のタイミングチャート、及び図4の
電源基板15の停電時のタイミングチャートに示す停電
信号を出力する構成を有する。ここでは図3又は図4に
示すように、AC24Vが20ms以上供給され続け、
且つ、電源+5V(A)、+12V(A)、+32Vが
正常な状態のとき、停電信号がHi(高レベル)に出力
される。従って、図3のに示すように、AC24Vの
停電状態が20ms未満のときは、停電状態と見なさな
い。また、図3又図4に示すように、AC24Vの停電
状態が20ms以上続く場合、停電信号はLowの出力
されるが、図4のに示すように、前記停電信号Low
出力開始から、(停電処理)300msの間にAC24
Vが停電状態から復帰したとき、図4のに示すよう
に、(停電処理)300ms経過後、停電信号はHiに
出力される。
【0039】リセット信号(A)発生回路125は、図
3の電源基板15の起動と停止のタイミングチャート、
及び図4の電源基板15の停電時のタイミングチャート
に示すリセット信号(A)を出力する構成を有する。こ
こでは、図3のに示すように、停電信号がHi出力さ
れてから10ms経過後、Hi出力される。又、に示
すように、停電信号Low出力開始から300ms経過
後Low出力する。図4のに示すように、停電信号L
ow出力開始から300ms経過後Low出力する。
【0040】主基板及び賞球制御基板用電源作成回路
(+5V(A) +12V(A) バックアップ電源)
127は、図示しない電源用コンデンサを備え、+5V
(A)+12V(A)電源が、AC24Vがダウン後、
図3の、に示すように、主基板1と賞球制御基板3
とが停電であるとの判断を行う20msに、停電処理を
行う300msを加えた320msの間、規定の電圧を
保持後、自然放電によってLow出力になる。バックア
ップ電源は、図3のに示すように、停電復帰保証時間
(電気二重層コンデンサの放電時間、約20時間)を経
過するまで、主基板1と賞球制御基板3とに、RAM1
7、19のバックアップ電源を供給する。
【0041】リセット信号(B)発生回路129は、図
3のに示すように、停電信号がHi出力されてから1
0ms経過後、Hi出力される。又、に示すように、
20ms以上の停電が発生したとき、Low(低レベ
ル)出力される。制御基板用電源作成回路(+5V
(B) +12V(B))131は、図示しない電源用
コンデンサを備え、AC24Vがダウン後、図3の、
に示すように、停電判定用の20msの間、規定の電
圧を保持後、自然放電によってLow出力になる。
【0042】電源作成回路(+32V)133は、AC
24Vがダウン後、自然放電によってLow出力にな
る。なお、電源基板15の諸元は、設計思想により適宜
変更される。電源基板15から電源供給線DGW(A)
によって、+5V(A)と、+12V(A)と、バック
アップ電源との供給を受ける主基板1は、図1に示すよ
うに、CPU,ROM,RAM17等を備えたマイクロ
制御ユニット(MPU)71と、このMPU71に接続
されたシステムリセット回路141と、停電信号受信回
路143と、賞球数異常復帰信号受信回路145と、ポ
ート回路147と、ストローブ信号送信回路149と、
データ信号送信回路150とを備えている。
【0043】MPU71は、RESET端子151と、
NMI端子153と、PORT端子155、157と、
DATA端子159とを備えている。なお、NMI端子
153の様に、「NMI」の文字の上のラインである、
ローイネーブルを示すラインは、図面にのみ記載し、明
細書中では、記載を省略する。MPU71、83の端子
の説明に用いる各記号に関しては、特に説明のない限り
米国ザイログ社の商標「Z80」で表示されるマイクロ
プロセッサーの規格に準拠する。
【0044】RESET端子151は、リセット信号線
RSWに接続されたシステムリセット回路141が接続
されており、システムリセット回路141を介して、リ
セット信号(A)を入力する。なお、MPU71の動作
の説明に関しては、後述する。
【0045】NMI端子153と、PORT端子155
は、停電信号線TSWに接続された停電信号受信回路1
43が接続されており、停電信号受信回路143を介し
て、停電信号を入力する。PORT端子157は、賞球
数異常復帰線SISWに接続された賞球数異常復帰信号
受信回路145が接続されており、賞球数異常復帰信号
受信回路145を介して、賞球数異常復帰信号を入力す
る。
【0046】DATA端子159は、ポート回路147
を介して、ストローブ信号送信回路149と、データ信
号送信回路150とにデータを出力することによって、
賞球制御基板3と、図柄制御基板7と、電飾制御基板1
1とを制御するためのストローブ信号と、データ信号と
を出力する。ストローブ信号は、ストローブ信号線ST
BWに出力され、データ信号は、データ信号線DATA
Wに出力される。
【0047】電源基板15から電源供給線DGW(A)
によって、+5V(A)と、+12V(A)と、バック
アップ電源との供給を受ける賞球制御基板3の詳細の説
明は省略する。電源基板15から電源供給線DGW
(B)によって、+5V(B)と、+12V(B)との
供給を受ける図柄制御基板7は、図1に示すように、C
PU,ROM,RAM等を備えたマイクロ制御ユニット
(MPU)181と、このMPU181に接続されたシ
ステムリセット回路184と、ストローブ信号受信回路
185と、データ信号受信回路187とを備えている。
【0048】MPU181は、RESET端子189
と、INT端子191と、PORT端子193とを備え
ている。RESET端子189は、リセット信号線RS
Wに接続されたシステムリセット回路184が接続され
ており、システムリセット回路184を介して、リセッ
ト信号(B)を入力する。なお、MPU181の動作の
説明に関しては、後述する。
【0049】INT端子191は、ストローブ信号線S
TBWに接続されたストローブ信号受信回路185が接
続されており、ストローブ信号受信回路185を介し
て、主基板1からストローブ信号を入力する。PORT
端子193は、データ信号線DATAWに接続されたデ
ータ信号受信回路187を介して、主基板1からデータ
信号を入力する。
【0050】電源基板15から電源供給線DGW(B)
によって、+5V(B)と、+12V(B)との供給を
受ける音声制御基板9の詳細の説明は省略する。電源基
板15から電源供給線DGW(B)によって、+5V
(B)と、+12V(B)との供給を受ける電飾制御基
板11は、図1に示すように、CPU,ROM,RAM
等を備えたマイクロ制御ユニット(MPU)201と、
このMPU201に接続されたシステムリセット回路2
03と、ストローブ信号受信回路205と、データ信号
受信回路207とを備えている。
【0051】MPU201は、RESET端子209
と、INT端子211と、PORT端子213とを備え
ている。RESET端子209は、リセット信号線RS
Wに接続されたシステムリセット回路203が接続され
ており、システムリセット回路203を介して、リセッ
ト信号(B)を入力する。なお、MPU201の動作の
説明に関しては、後述する。
【0052】INT端子211は、ストローブ信号線S
TBWに接続されたストローブ信号受信回路205が接
続されており、ストローブ信号受信回路205を介し
て、ストローブ信号を入力する。PORT端子213
は、データ信号線DATAWに接続されたデータ信号受
信回路207を介して、データ信号を入力する。
【0053】電源基板15から電源供給線DGW(B)
によって、+5V(B)と、+12V(B)と、+32
Vの供給を受ける発射制御基板13の詳細の説明は省略
する。図5は、電源投入時や停電復帰時に主基板1によ
って実行される主制御処理ルーチンのフローチャートで
ある。この主制御処理ルーチンは、リセット信号(A)
のHiが主基板1に入力された場合に起動される。ま
ず、MPU71の内蔵レジスタ設定処理を行い(S10
0)、ついでMPU71に取り付けられているRAM1
7が正常であるかを判断する(S110)。電源の投入
時は、RAM17が正常ではないと判断され、次にRA
M17の初期化処理を行う(S120)。その後、電源
投入時コマンド作成を行う(S130)。この電源投入
時コマンドは、賞球制御基板3、図柄制御基板7、音声
制御基板9、電飾制御基板11に対して、電源投入時に
送り出されるもので、後述するタイマINT処理によっ
て、実際に出力される。この電源投入時コマンドが、賞
球制御基板3、図柄制御基板7、音声制御基板9、電飾
制御基板11に出力されることで、次の様な処理が行わ
れる。
【0054】賞球制御基板3は、賞球制御基板3の初期
化、(作業領域の初期化)を行う。図柄制御基板7は、
表1に示す特別図柄の動作状態を指示するコマンドの中
から、電源投入時コマンドC1(Cの添字は、図、及び
表では下付き文字で示されているが、明細書中では全て
全角数字で記す。)を主基板1から入力して、特別図柄
表示装置47の電源投入時の表示(図柄、背景など)の
指定を行う。
【0055】また、図示しない普通図柄の動作状態を指
示するコマンドを入力して、普通図柄表示装置49の電
源投入時の表示の指定を行う。
【0056】
【表1】
【0057】音声制御基板9は、無音の指定を行う。電
飾制御基板11は、表2に示すように、電源投入時コマ
ンドC1を主基板1から入力して、待機中の電飾パター
ンの指定を行う。
【0058】
【表2】
【0059】S130の電源投入時コマンド作成後、次
に内部、及び外部の全割り込み要因を許可するINT割
り込みの許可を行い(S140)、乱数更新処理を繰り
返す(S150)。これにより、INT割込が許可さ
れ、抽選用の乱数の作成が行われる。
【0060】又、S110の判断で、RAM17が正常
であると判断された場合、即ち停電からの復帰時である
場合には、詳細を後述する停電復帰時コマンド作成を行
い(S160)、停電復帰処理を実行する(S17
0)。図6は、MPU71にてタイマINT(2ms)
が発生した場合に、主基板1によって、通常、実行され
るタイマINT処理ルーチンのフローチャートである。
【0061】まずレジスタの退避処理を行い(S20
0)、次いで出力処理を行って(S210)、入力処理
を行う(S220)。出力処理では、MPU71から外
部にデータを出力する。出力処理としては、S230に
よって行われる異常検出によって、主基板1から図柄制
御基板7と、電飾制御基板11とに後述するコマンドを
出力する処理やS240によって行われる通常の遊技機
処理によって主基板1から図柄制御基板7と電飾制御基
板11とに後述するコマンドを出力する処理がある。コ
マンドは、ストローブ信号と、データ信号とによって伝
送される。入力処理では、MPU71の外部からデータ
を入力する。入力処理としては、電源基板15に取り付
けられている賞球数異常復帰SW121の操作状態を入
力する処理がある。
【0062】次に異常検出、復帰処理を行い(S23
0)、通常の遊技機処理を行う(S240)。異常検出
処理では、賞球数異常、下受け皿満杯異常、補給球不足
異常、賞球SW31の断線・短絡異常の4種類を次に示
すように検出する。賞球数異常の検出:主基板1から賞
球制御基板3に賞球のコマンドを送出するときに、賞球
数を賞球カウンタに加算し、タイマー値にxmsを設定
する。
【0063】また、賞球SW31を賞球が通過したとき
に賞球カウンタを通過した賞球数分減算し、タイマー値
にxmsを設定する。タイマー値を減算し、タイマー値
が0になった時点で賞球カウンタの値が5以上ならば賞
球数異常(不足)とする。
【0064】また、賞球カウンタを減算し0未満になっ
た場合も賞球数異常(超過)とする。賞球数異常の検出
時には、主基板1から図柄制御基板7に、特別図柄表示
装置47に賞球数異常の表示を指示するコマンドを送出
し、電飾制御基板11に、賞球数異常の電飾パターンを
表示させるコマンドを送出する。
【0065】下受け皿満杯異常の検出:下受け皿満杯S
W25がONのとき下受け皿満杯異常とする。下受け皿
満杯異常時に主基板1から賞球制御基板3に賞球払い出
しの停止を指示するコマンドの送出と、図柄制御基板7
に、特別図柄表示装置47に下受け皿満杯異常の表示を
指示するコマンドを送出する。
【0066】補給球不足異常の検出:補給球不足SW2
3がOFFのとき補給球不足異常とする。補給球不足異
常時に主基板1から賞球制御基板3に賞球払い出しの停
止を指示するコマンドの送出と、図柄制御基板7に、特
別図柄表示装置47に補給球不足異常の表示を指示する
コマンドを送出する。
【0067】賞球SW31の断線・短絡異常の検出:賞
球SW31が1996ms以上ONのとき賞球SW31
の断線・短絡異常とする。賞球SW31の断線・短絡異
常時に主基板1から賞球制御基板3に賞球払い出しの停
止を指示するコマンドの送出と、図柄制御基板7に、特
別図柄表示装置47に賞球SW31の断線・短絡異常の
表示を指示するコマンドを送出する。
【0068】又、復帰処理では、賞球数異常の復帰、下
受け皿満杯異常の復帰、補給球不足異常の復帰、賞球S
W31の断線・短絡異常の復帰の4種類を次に示すよう
に実行する。 賞球数異常の復帰:主基板1から賞球制御基板3に賞球
のコマンドを送出するときに、賞球数を賞球カウンタに
加算し、タイマー値にxmsを設定する。
【0069】また、賞球SW31を賞球が通過したとき
に賞球カウンタを通過した賞球数分減算し、タイマー値
にxmsを設定する。タイマー値を減算し、タイマー値
が0になった時点で賞球カウンタの値が5未満で、且
つ、賞球数異常中ならば賞球数異常(不足)の復帰とす
る。
【0070】また、賞球数異常(超過・不足共に)は電
源投入時、又は、賞球数異常復帰信号により復帰する。
賞球数異常復帰時には、主基板1から賞球制御基板3
に、賞球制御基板3の初期化を指示するコマンドの送
出、図柄制御基板7に、特別図柄表示装置47に賞球数
異常の非表示を指示するコマンドの送出、電飾制御基板
11に、賞球数復帰の電飾パターンを指示するコマンド
の送出を行う。
【0071】下受け皿満杯異常の復帰:下受け皿満杯S
W25がOFFで、且つ、下受け皿満杯異常のとき下受
け皿満杯異常の復帰とする。下受け皿満杯異常復帰時に
主基板1から賞球制御基板3に、賞球払い出しの開始を
指示するコマンドの送出、図柄制御基板7に、下受け皿
満杯異常の非表示を指示するコマンドを送出する。
【0072】補給数不足異常の復帰:補給球不足SW2
3がONで、且つ、補給球異常中のとき補給球不足異常
の復帰とする。補給球不足異常復帰時に主基板1から賞
球制御基板3に、賞球払い出しの停止解除を指示するコ
マンドの送出、図柄制御基板7に、特別図柄表示装置4
7に補給球不足異常の非表示を指示するコマンドを送出
する。
【0073】賞球SW31の断線・短絡異常の復帰:賞
球SW31がOFFで、且つ、賞球SW31の断線・短
絡異常中のとき賞球SW31の断線・短絡異常復帰をす
る。賞球SW31の断線・短絡異常復帰時に主基板1か
ら賞球制御基板3に賞球払い出しの停止解除を指示する
コマンドの送出と、図柄制御基板7に、特別図柄表示装
置47に賞球SW31の断線・短絡異常の非表示を指示
するコマンドを送出する。
【0074】以上が、S230の概略説明である。この
S230の処理後、次に行われる通常の遊技機処理(S
240)では、主基板1から賞球制御基板3に払い出し
を指示するコマンドを送出し、図柄制御基板7に、表1
に示す特別図柄の動作状態を指示するコマンドC1〜C
15と、普通図柄の動作状態とを指示する図示しないコ
マンドを送出し、電飾制御基板11に、表2に示す電飾
の発光パターンを指示するコマンドC1〜C9を送出す
る。
【0075】又、払い出しの指示では、賞球制御基板3
に払い出し個数の指定を行う。S240の通常の遊技機
処理の実行後、レジスタの復帰を行い(S250)、次
いで、本タイマINT処理の起動による割り込み禁止を
解除するINT割り込み許可を行って(S260)、本
タイマINT処理ルーチンを一旦終了する。
【0076】図7は、主基板1のMPU71のNMI処
理ルーチンのフローチャートである。このNMI処理ル
ーチンは、MPU71のNMI端子(Lowイネーブ
ル)153に電源基板15から出力された停電信号のL
owレベルが入力すると、起動される。
【0077】まず、レジスタの退避を行い(S30
0)、次いでPORT端子155に入力した停電信号が
Lowレベルであるかを判断する(S310)。もし、
停電信号がLowレベルでなければ、ノイズの混入であ
ると判断して、レジスタの復帰を行って(S320)、
本NMI処理をそのまま一旦終了する。
【0078】一方、停電信号がLowレベルであれば
(S310)、次に、1ms経過したかを判断し(S3
15)、1ms経過するまで、停電信号がLowレベル
であるかの判断(S310)を繰り返す。なお、S31
5では、1ms経過したかを判断しているが、これは1
msに限定するものではなく、他の処理に支障のない範
囲で適宜変更するものであっても良い。この結果、1m
sの間、Low状態が継続されていれば、実際に電圧が
低下していると判断して、まずスタックポインタの退避
を行い(S330)、次いで約2ms経過を待って(S
340)、約2ms経過したら、賞球SW31監視処理
を行う(S350)。約2ms経過を待つことで、図6
のタイマINT処理によって入力された賞球SW31の
データが、誤りなく入力され、記憶される。この賞球S
W31監視処理は、290ms以上経過するまで行う
(S360)。ここで、停電信号のLowが入力されて
から通過する賞球を監視するために、290ms間とし
たのは、賞球制御基板3に停電信号のLowが入力され
ると同時に払い出された賞球が賞球SW31を通過する
までに、最大約170ms程度要するためである。
【0079】賞球SW31監視処理を290ms行った
後、RAM17のアクセスの禁止状態に移行する(S3
70)。このRAM17のアクセスの禁止状態になるこ
とで、RAM17に記憶されたデータが変更されること
が禁止される。ここで、主基板1への+5V(A)と、
+12V(A)とによる電源供給が停止状態になって、
MPU71がストップ状態に移行する。RAM17は、
バックアップ電源によって記憶内容が保持されている。
【0080】ここでRAM17にバックアップされ記憶
内容が保存される情報としては、図柄制御基板7へ出力
したコマンドと、電飾制御基板11に出力したコマンド
と、これから出力するコマンドがある。保存する量は、
停電からの復帰時に特別図柄表示装置47に表示する内
容に依って決定される。例えば、停電からの復帰時に、
大当りゲームの表示内容を最初から再現する場合には、
これを再現する範囲、又は期間、つまり大当りゲームの
最初に表示した図柄の情報から、大当りゲームが終了す
るときに表示する情報までの範囲、又は期間のデータを
記憶する。
【0081】このMPU71がストップ状態に移行し
て、MPU71の停電処理が完了するまで、電源供給線
DGW(A)による+5V(A)と、+12V(A)と
の電源供給が確保されている。この後、電源供給線DG
W(A)からの電源が遮断された後もバックアップ電源
線BKWから供給されたバックアップ電源によって、記
憶内容が20時間以上保持される。
【0082】停電状態から、電源が復帰した場合の処理
を、既述した図5の主制御処理ルーチンのフローチャー
トに基づいて説明する。この主制御処理は、MPU71
のRESET端子151に電源基板15から出力された
リセット信号がシステムリセット回路141を経由して
入力すると、起動される。リセット信号は、停電状態で
あった電源基板15に電源が供給されたときに、出力さ
れる。
【0083】主制御処理が起動されると、既述したよう
に、まず、内蔵レジスタ設定処理を行い(S100)、
次いでRAM17が正常かを判断し(S110)、RA
M17が正常ではない場合、ここでは始業時などのよう
に、RAM17に何等データが記憶されていない場合に
は、既述した初期化処理を行う(S120ないしS14
0)。説明は省略する。
【0084】又、RAM17が正常である場合(S11
0)、ここでは図7のNMI処理によって、S370の
RAM17のアクセスの禁止が行なわれ、RAM17の
記憶内容が保持されている場合には、次に既述した停電
復帰時コマンド作成処理(S160)を行い、次いで停
電復帰処理を行う(S170)。停電復帰処理の詳細な
図示は省略するが、RAM17に記憶された現況のデー
タに基づいて、停電発生時点の処理の続きの制御を行
う。例えば、賞球の未払い出し分を払い出したり、大当
り遊技の続きを行う。
【0085】以上に説明したように主基板1は、停電の
発生時に賞球SW31の検出値などの入力データなどを
漏らすことなく読み込んで、正常な状態で改変されるこ
となくRAM17に格納するまで、作動する。又、停電
中は記憶したデータをバックアップ電源で保持して失わ
れることを防止し、電源が復帰した場合には、停電の直
前の状態に基づいて、遊技機5の状態を復帰させる。従
って、主基板1は、停電が発生しても停電から復帰すれ
ば遊技客に不安感を与えることなく停電の発生前の状態
を反映した状態に復帰して、遊技を継続する。
【0086】図柄制御基板7は、電源供給線DGW
(B)によって、+5V(B)と、+12V(B)との
電源供給を受けており、遊技機5へのAC24Vの電源
供給が停止した場合には、制御基板用電源作成回路(+
5V(B) +12V(B))131が自然放電によっ
てLow出力になるのに伴って、作動を停止し、図柄表
示を停止する。
【0087】作動を停止した状態から、遊技機5へのA
C24Vの電源供給が再開すると、制御基板用電源作成
回路(+5V(B) +12V(B))131から電源
の供給を受け、まずMPU181が図示しない初期化処
理によって、初期化されて、以後の処理が予期しない動
作を行うことを防止する。次いで、特別図柄表示装置4
7と普通図柄表示装置49の表示状態を所定の初期図柄
にする。その後、主基板1から出力されたコマンドを入
力して、後述するように所定の手順で再び画像の表示を
行う。
【0088】図柄制御基板7は、通常時は、主基板1か
ら受信した表1に示すコマンド(C1〜C13)、及び
その他のコマンドに基づいて、特別図柄表示装置47
と、普通図柄表示装置49とに所定の特別図柄と、背景
と、キャラクタとを下記に示すように表示する。
【0089】電源投入時コマンドC1を主基板1から入
力した場合には特別図柄表示装置47に電源投入時の表
示、客待ちデモンストレーションコマンドC2を入力し
た場合には特別図柄表示装置47にデモンストレーショ
ンの表示、変動パターンコマンドC3、左特別図柄指定
コマンドC4、中特別図柄表示コマンドC5、右図柄表
示コマンドC6、全特別図柄停止コマンドC7、確率変
動終了指定コマンドC8を入力した場合には特別図柄表
示装置47に図柄変動中及び図柄確定中の表示、大当り
開始インターバルコマンドC9を入力した場合には特別
図柄表示装置47に大当り開始インターバル中の表示、
大入賞口開放時コマンドC10、大当り図柄指定コマン
ドC11、V表示コマンドC12、ラウンド間インター
バルコマンドC13を入力した場合には特別図柄表示装
置47に大当り中の表示、大当り終了インターバルコマ
ンドC14を入力した場合には特別図柄表示装置47に
大当り終了インターバル中の表示、高確率状態指定コマ
ンドC15を入力した場合には特別図柄表示装置47の
背景色によって高確率か、低確率かの表示を行う。又、
これらの処理と共に、既述したように賞球数異常の表
示、下受け皿満杯異常の表示、補給数不足異常の表示、
賞球SW31の断線・短絡異常の表示、賞球数異常の非
表示、下受け皿満杯異常の非表示、補給数不足異常の非
表示、賞球SW31の断線・短絡異常の非表示、停電復
帰の表示を行い、普通図柄表示装置49に電源投入時の
表示、変動パターンの表示を行う。
【0090】次に停電からの復帰時の処理を説明する。
表1に基づいて説明したコマンドC1〜C15の遷移を
図8のコマンドの遷移図に示す。図8のコマンドの遷移
図は、低確率時の状態と、高確率時の状態とを示すもの
であって、主基板1が出力するコマンドを丸印301で
表現し、主基板1が出力し、表示が復帰するコマンドを
破線丸印303で示し、主基板1が出力し、大当り図柄
が復帰するコマンドを破線四角印305で示し、主基板
1が出力し、V表示が復帰するコマンドを破線三角印3
09で示し、停電検出及び復帰タイミングを菱形印30
7で示す。
【0091】このコマンドの遷移図に示すように、破線
丸印303によって示される表示が復帰するコマンド
は、低確率時と高確率時とに共に、客待ちデモンストレ
ーションコマンドC2、変動パターンコマンドC3、全
特別図柄停止コマンドC7があり、低確率時だけに、大
当り開始インターバルコマンドC9、大入賞口開放時コ
マンドC10、ラウンド間インターバルコマンドC1
3、大当り終了インターバルコマンドC14がある。こ
の破線丸印303で示される表示が復帰するコマンド
は、このコマンドが1個入力するだけで特別図柄表示装
置47の表示が完全に復帰し、遊技状態を遊技者が把握
可能な状態になる。
【0092】破線四角印305によって示される大当り
図柄が復帰するコマンドとしては、大当り図柄指定コマ
ンドC11があり、このコマンドが入力するだけで、大
当り図柄の表示が復帰する。破線三角印309によって
示されるV表示が復帰するコマンドとしては、V表示コ
マンドC12があり、このコマンドを入力するだけで、
V表示の図柄が復帰する。
【0093】菱形印307で示す停電検出及び復帰タイ
ミングは、低確率時としてd1〜d7と、d9〜d15
(dの添字は、図、及び表では下付き文字で記されてい
るが、明細書中では全て、全角数字で記す。)とがあ
り、高確率時としてd2’〜d7’と、d8とがある。
【0094】d1は、電源投入時コマンドC1が出力さ
れてから、客待ちデモンストレーションコマンドC2が
出力されるまでに停電が検出され、この検出されたタイ
ミングに基づいて停電から復帰する動作を決定し、d2
は、客待ちデモンストレーションコマンドC2が出力さ
れてから、次のコマンドが出力されるまで、ここでは変
動パターンコマンドC3、または再度、客待ちデモンス
トレーションコマンドC2が出力されるまでに停電が検
出され、この検出されたタイミングに基づいて停電から
復帰する動作を決定し、以下同様の表現を省略して記
す。d3は、変動パターンコマンドC3から左特別図柄
指定コマンドC4の間の処理を示す。d4は、左特別図
柄指定コマンドC4から中特別図柄表示コマンドC5の
間、d5は、中特別図柄表示コマンドC5から右特別図
柄指定コマンドC6の間、d6は、右特別図柄指定コマ
ンドC6から全特別図柄停止コマンドC7の間、d7
は、全特別図柄停止コマンドC7が出力されてから、次
のコマンドが出力されるまで、例えば大当りが確定して
いなかった場合客待ちデモンストレーションコマンドC
2までの間、又は変動パターンコマンドC3までの間、
また、大当りが確定していた場合大当り開始インターバ
ルコマンドC9が出力されるまでの間、d9は、大当り
開始インターバルコマンドC9から大入賞口開放時コマ
ンドC10の間、d10は、大入賞口開放時コマンドC
10から大当り図柄指定コマンドC11の間、d11
は、大当り図柄指定コマンドC11が出力されてから、
次のコマンドが出力されるまで、例えばV表示コマンド
C12までの間、d12は、V表示コマンドC12から
ラウンド間インターバルコマンドC13の間、d13
は、ラウンド間インターバルコマンドC13が出力され
てから、次のコマンドが出力されるまで、例えば大当り
継続中であれば、大入賞口解放時コマンドC10までの
間、また、大当りが継続中でない場合大当り終了インタ
ーバルコマンドC14までの間、d14は、大当り終了
インターバルコマンドC14が出力されてから、次のコ
マンドが出力されるまで、例えば客待ちデモンストレー
ションコマンドC2までの間、又は変動パターンコマン
ドC3までの間、また、高確率状態が確定している場合
高確率状態指定コマンドC15までの間、d15は、高
確率状態指定コマンドC15が出力されてから、次のコ
マンドが出力されるまで、例えば高確率時の客待ちデモ
ンストレーションコマンドC2、又は変動パターンコマ
ンドC3までの間の処理を示す。
【0095】また、同様に、高確率時のd2’は、客待
ちデモンストレーションコマンドC2が出力されてか
ら、次のコマンドが出力されるまで、例えば変動パター
ンコマンドC3までの間、又は再び客待ちデモンストレ
ーションコマンドC2が出力されるまでの間、d3’
は、変動パターンコマンドC3から左特別図柄指定コマ
ンドC4の間、d4’は、左特別図柄指定コマンドC4
から中特別図柄表示コマンドC5の間、d5’は、中特
別図柄表示コマンドC5から右特別図柄指定コマンドC
6の間、d6’は、右特別図柄指定コマンドC6から全
特別図柄停止コマンドC7の間、d7’は、全特別図柄
停止コマンドC7が出力されてから、次のコマンドが出
力されるまで、例えば大当りが確定していなかった場合
客待ちデモンストレーションコマンドC2までの間、又
は変動パターンコマンドC3までの間、又は大当りが確
定していた場合大当り開始インターバルコマンドC9ま
での間、また、高確率状態が特別図柄の変動回数によっ
て途中で終了するタイプの遊技機では確率変動終了指定
コマンドC8が出力されるまでの間、d8は、確率変動
終了指定コマンドC8が出力されてから、次のコマンド
が出力されるまで、例えば低確率時の客待ちデモンスト
レーションコマンドC2、又は変動パターンコマンドC
3までの間の処理を示す。
【0096】停電検出及び復帰タイミングd1〜d1
5、d2’〜d7’で停電が検出された場合には、表3
に示すように、停電検出時に行う処理としては、停電検
出時処理欄にあるように特別の処理を行わずに、電源電
圧の低下に従って表示を停止する。
【0097】また、停電からの復帰を行う場合には、停
電復帰時処理欄にあるように、停電検出及び復帰タイミ
ングd1〜d15、d2’〜d7’に応じて、左特別図
柄指定コマンドC4、中特別図柄表示コマンドC5、右
特別図柄指定コマンドC6だけか、これに加えて、高確
率状態指定コマンドC15、または全特別図柄停止コマ
ンドC7を主基板1から図柄制御基板7に出力する。
【0098】この様に、停電検出及び復帰タイミングd
1〜d15、d2’〜d7’に応じて、コマンドが出力
されると、表3の表示復帰ポイント欄にあるコマンドの
出力時点で、又は即時に、特別図柄表示装置47の表示
が復帰する。例えば、d1の場合には、客待ちデモンス
トレーションコマンドC2の出力時点で、表示が復帰
し、d2、d2’は、客待ちデモンストレーションコマ
ンドC2の出力時点、又は変動パターンコマンドC3の
出力時点で表示が復帰する。他の時点も表3に示す通り
であり、説明は省略する。
【0099】従って、停電からの復帰が速やかに行わ
れ、遊技機5の遊技状態を反映した完全な図柄を特別図
柄表示装置47が表示する。
【0100】
【表3】
【0101】電飾制御基板11は、電源供給線DGW
(B)によって、+5V(B)と、+12V(B)との
電源供給を受けており、遊技機5へのAC24Vの電源
供給が停止した場合には、制御基板用電源作成回路(+
5V(B) +12V(B))131が自然放電によっ
てLow出力になるのに伴って、作動を停止し、図柄表
示を停止する。
【0102】作動を停止した状態から、遊技機5へのA
C24Vの電源供給が再開すると、制御基板用電源作成
回路(+5V(B) +12V(B))131から電源
の供給を受け、まずMPU201が図示しない初期化処
理によって、初期化されて、以後の処理が予期しない動
作を行うことを防止する。次いで、電飾53の発光パタ
ーンを所定の初期パターンにする。その後、主基板1か
ら出力されたコマンドを入力して、後述するように所定
の手順で再び電飾パターンの表示を行う。
【0103】電飾制御基板11は、通常時は、主基板1
から受信した表2に示すコマンド(C1〜C9)、及び
その他のコマンドに基づいて、以下に示すように電飾5
3の発光パターンを制御する。電源投入時コマンドC1
を入力した場合には電飾53に電源投入時のパターン表
示、変動中の電飾コマンドC2を入力した場合には電飾
53に変動中のパターンの表示、以下同様に、図柄確定
中の電飾コマンドC3、高確率ランプの電飾コマンド
(低確率状態)C4、大当り開始時の電飾コマンドC
5、大入賞口開放中の電飾コマンドC6、大入賞口閉鎖
中の電飾コマンドC7、大当り終了時の電飾コマンドC
8、高確率ランプの電飾コマンド(高確率状態)C9を
入力した場合には電飾53にそれらに応じた発光パター
ンを表示する。
【0104】又、これらの処理と共に、賞球数異常など
の異常の発生を示す発光パターンを表示する。次に停電
からの復帰時の処理を説明する。表2に基づいて説明し
たコマンドC1〜C9の遷移を図9のコマンドの遷移図
に示す。図9のコマンドの遷移図は、低確率時の状態
と、高確率時の状態とを示すものであって、主基板1が
出力したコマンドを丸印351で表現し、主基板1が出
力して電飾が復帰するコマンドを破線丸印353で示
し、停電検出及び復帰タイミングを菱形印355で示
す。
【0105】このコマンドの遷移図に示すように、破線
丸印303によって示される電飾が復帰するコマンド
は、低確率時に、変動中の電飾コマンドC2、図柄確定
中の電飾コマンドC3、大当り開始時の電飾コマンドC
5、大入賞口開放中の電飾コマンドC6、大入賞口閉鎖
中の電飾コマンドC7、大当り終了時の電飾コマンドC
8、高確率ランプの電飾コマンド(高確率状態)C9が
ある。高確率時は、変動中の電飾コマンドC2、図柄確
定中の電飾コマンドC3、及び高確率ランプの電飾コマ
ンド(低確率状態)C4がある。この破線丸印353で
示される電飾が復帰するコマンドは、このコマンドが1
個入力するだけで電飾53のパターン表示が完全に復帰
し、遊技者は、遊技状態を反映した電飾パターンを認識
することが出来る。
【0106】菱形印355で示す停電検出及び復帰タイ
ミングは、低確率時としてd1〜d4と、d6〜d10
とがあり、高確率時としてd2’〜d4’と、d5とが
ある。d1は、電源投入時コマンドC1が出力されてか
ら、次のコマンドが出力されるまでに停電が検出され、
この検出されたタイミングに基づいて停電から復帰する
動作を決定し、d2は、電源投入時コマンドC1が出力
されてから、変動中の電飾コマンドC2が出力されるま
でに停電が検出され、この検出されたタイミングに基づ
いて停電から復帰する動作を決定し、以下同様の表現を
省略して記す。d3は、変動中の電飾コマンドC2から
図柄確定中の電飾コマンドC3の間の処理を示す。d4
は、図柄確定中の電飾コマンドC3が出力されてから、
次のコマンドが出力されるまで、例えば大当りが確定し
ていなかった場合変動中の電飾コマンドC2までの間、
また、大当りが確定していた場合大当り開始時の電飾コ
マンドC5までの間、d6は、大当り開始時の電飾コマ
ンドC5から大入賞口開放中の電飾コマンドC6の間、
d7は、大入賞口開放中の電飾コマンドC6から大入賞
口閉鎖中の電飾コマンドC7の間、d8は、大入賞口閉
鎖中の電飾コマンドC7が出力されてから、次のコマン
ドが出力されるまで、例えば大当り継続中であれば、大
入賞口開放中の電飾コマンドC6までの間、また、大当
りが継続中でない場合大当り終了時の電飾コマンドC8
までの間、d9は、大当り終了時の電飾コマンドC8が
出力されてから、次のコマンドが出力されるまで、例え
ば高確率状態でない場合変動中の電飾コマンドC2まで
の間、また、高確率状態が確定している場合高確率ラン
プの電飾コマンド(高確率状態)C9までの間、d10
は、高確率ランプの電飾コマンド(高確率状態)C9が
出力されてから、次のコマンドが出力されるまで、例え
ば高確率時の変動中の電飾コマンドC2までの間、d
2’は、高確率ランプの電飾コマンド(高確率状態)C
9が出力されてから、高確率時の変動中の電飾コマンド
C2の間、又は高確率時の図柄確定中の電飾コマンドC
3から高確率時の変動中の電飾コマンドC2の間、d
3’は、高確率時の変動中の電飾コマンドC2から高確
率時の図柄確定中の電飾コマンドC3の間、d4’は、
高確率時の図柄確定中の電飾コマンドC3が出力されて
から次のコマンドが出力されるまで、例えば高確率時の
変動中の電飾コマンドC2の間、又は大当りが確定して
いた場合大当り開始時の電飾コマンドC5までの間、ま
た、高確率状態が特別図柄の変動回数によって途中で終
了するタイプの遊技機では高確率ランプの電飾コマンド
(低確率状態)C4が出力されるまでの間、d5は、高
確率時の高確率ランプの電飾コマンド(低確率状態)C
4が出力されてから、低確率時の変動中の電飾コマンド
C2の間の処理を示す。
【0107】停電検出及び復帰タイミングd1〜d1
0、d2’〜d4’で停電が検出された場合には、表4
に示すように、停電検出時に行う処理としては、停電検
出時処理欄にあるように特別の処理を行わずに、電源電
圧の低下に従って電飾を停止する。
【0108】また、停電からの復帰を行う場合には、停
電復帰時処理欄にあるように、停電検出及び復帰タイミ
ングd1〜d10、d2’〜d4’では、特別図柄記憶
LEDのコマンドの送信、普通図柄記憶LEDのコマン
ドの送信、異常ランプのコマンドの送信を行い、d
2’、d3’、d4’、d10の場合には、更に高確率
ランプの電飾コマンドの送信をも行う。
【0109】この様に、停電検出及び復帰タイミングd
1〜d10、d2’〜d4’に応じて、主基板1からコ
マンドが出力されると、表4の電飾復帰ポイント欄にあ
るコマンドの入力時点に、電飾53の表示が完全に復帰
し、遊技者は、遊技機5の状態を把握可能になる。例え
ば、d1、d2、d2’の場合には、変動中の電飾コマ
ンドC2の出力時点で、電飾が復帰し、d3、d3’
は、図柄確定中の電飾コマンドC3の出力時点で電飾表
示が復帰する。他の時点も表4に示す通りであり、説明
は省略する。
【0110】従って、停電からの復帰時に、速やかに電
飾が元に戻り、遊技者に安心して遊技を続けさせること
が可能になる。
【0111】
【表4】
【0112】なお、図柄制御基板7、又は電飾制御基板
11への電源供給が、何らかの理由、例えば接続コネク
タの抜け等の理由で、一時的に電源供給が停止し、その
後復帰した場合には、図柄制御基板7のMPU181、
又は電飾制御基板11のMPU201の初期化が既述し
たように行われるが、表3、表4に基づいて説明した主
基板1からの停電復帰時のコマンド出力は、実行される
ことはない。
【0113】従って、表3に示したd2’、d3’、d
4’、d5’、d6’、d7’、d15における高確率
状態指定コマンドC15の出力も行われることはない。
この結果、電源の供給を停止する前に高確率状態を表示
していたとしても、電源の供給を再開した後は、高確率
状態は隠蔽される。
【0114】また、同様に、高確率を表現する電飾パタ
ーンも、電源の供給を再開した後は、隠蔽される。従っ
て、この現象を利用することにより、図柄制御基板7、
又は電飾制御基板11へ電源を供給する回路の何れかに
何らかの異常の発生が生じた場合には、高確率状態にな
っても表示が変化しないため、何らかの異常が発生して
いると判断することが可能である。また、高確率状態に
なっても表示が変化しないような何らかの不正な工作が
仕掛けられた場合にも、何らかの異常の発生が生じてい
ると判断することが可能である。
【0115】また、遊技場の管理者が予め高確率状態に
なった遊技機5の図柄制御基板7、と電飾制御基板11
への電源供給を一時的に遮断して、高確率状態を開店前
に隠蔽した場合には、遊技者は、遊技を開始後、時短な
どの現象から、高確率状態を隠蔽していたことを発見す
ることが出来る。
【0116】次に特許請求の範囲の構成と、発明の実施
の形態との対応を説明する。なお、従属する部分に関し
ては、記載を省略する。請求項1の遊技制御手段は、主
基板1、表示内容指示信号は、表1、表2に基づいて説
明したコマンド、表示制御手段は、図柄制御基板7と、
電飾制御基板11、所定の状態にする電源供給開始時設
定手段は、図柄制御基板7、又は電飾制御基板11への
電源の供給が再開された時点で、MPU181、201
を初期化する機能のこと、電源供給開始時信号出力手段
は、主基板1への電源の供給が再開された時点で、図柄
制御基板7、又は電飾制御基板11に表3、又は表4に
基づいて説明したコマンドを出力する機能のこと、電源
供給開始時表示内容指示信号は、その出力されるコマン
ドのことである。
【0117】請求項2の電源供給開始時設定手段、表示
制御手段は、請求項1と同様である。請求項3の遊技状
態記憶手段は、MPU71が備える図示しない機能であ
って、S370のRAMアクセスの禁止時に、変更を禁
止され、停電中もバックアップする機能のことである。
電源供給開始時信号出力手段は、請求項1と同様であ
り、遊技状態記憶手段の記憶内容に基づく表示内容を指
示するは、表3、又は表4に基づくコマンドの出力の選
択が、停電検出タイミングによって決定されることであ
る。
【0118】請求項4の高確率状態は、図8、図9にお
ける高確率時の遷移状態の処理が行われること、電源供
給開始時表示内容指示信号が高確率状態に基づく表示内
容を指示する場合は、表3の中で「高確率状態指定コマ
ンドを送信します。」が行われる場合、表4の中で、
「高確率ランプの電飾コマンドを送信します。」が行わ
れる場合、表示制御手段が高確率状態の表示を実行する
は、図柄制御手段7が特別図柄表示装置47に高確率状
態の表示を行うこと、普通図柄表示装置49に高確率状
態の表示を行うこと、電飾制御基板11が電飾53の中
の高確率ランプを特定のパターンで発光させることであ
る。
【0119】請求項5の表示制御手段は、図柄制御基板
7、図柄表示手段は、特別図柄表示装置47と、普通図
柄表示装置49である。請求項6の表示制御手段は、電
飾制御基板11、電飾手段は、電飾53である。発光態
様を制御するは、例えば高確率時に高確率ランプを特定
の発光パターンで発光させることである。
【図面の簡単な説明】
【図1】 主基板1と、図柄制御基板7と、電飾制御基
板11と、電源基板15との間のインタフェースに関す
るブロック図である。
【図2】 遊技機5の電気制御系のブロック図である。
【図3】 電源基板15の起動と停止のタイミングチャ
ートである。
【図4】 電源基板15の停電時のタイミングチャート
である。
【図5】 電源投入時、又は停電の復帰時に主基板1に
よって実行される主制御処理ルーチンのフローチャート
である。
【図6】 MPU71にてタイマINT(2ms)が発
生した場合に、主基板1によって、通常、実行されるタ
イマINT処理ルーチンのフローチャートである。
【図7】 主基板1のMPU71のNMI処理ルーチン
のフローチャートである。
【図8】 主基板1から図柄制御基板7に出力されるコ
マンドの遷移の状態を示す遷移図である。
【図9】 主基板1から電飾制御基板11に出力される
コマンドの遷移の状態を示す遷移図である。
【符号の説明】
1…主基板、3…賞球制御基板、5…遊技機、7…図柄
制御基板、9…音声制御基板、11…電飾制御基板、1
3…発射制御基板、15…電源基板、16…入力SW、
17、19…RAM、18…出力ソレノイド(出力SO
L)、21…盤用外部端子板、23…補給球不足SW、
25…下受け皿満杯SW、31…賞球SW、33…貸球
SW、35…賞球モータ制御SW、37…賞球モータ、
39…振分SOL、41…枠用外部端子板、43…金枠
開放SW、45…内枠開放SW、46…状態表示器、4
7…特別図柄表示装置、49…普通図柄表示装置、51
…スピーカ、53…電飾、61…タッチプレート、63
…発射停止SW、65…発射モータ、71、83、18
1、201…MPU、121…賞球数異常復帰SW、1
23…停電信号発生回路、125…リセット信号(A)
発生回路、127…主基板及び賞球制御基板用電源作成
回路(+5V(A) +12V(A) バックアップ電
源)、129…リセット信号(B)発生回路、131…
制御基板用電源作成回路(+5V(B) +12V
(B))、133…電源作成回路(+32V)、14
1、184、203…システムリセット回路、143…
停電信号受信回路、145…賞球数異常復帰信号受信回
路、147…ポート回路、149…ストローブ信号送信
回路、150…データ信号送信回路、151、189、
209…RESET端子、153…NMI端子、15
5、157、193、213…PORT端子、159…
DATA端子、185、205…ストローブ信号受信回
路、187、207…データ信号受信回路、191、2
11…INT端子、301、351…丸印、303、3
53…破線丸印、305…破線四角印、307、355
…菱形印、309…破線三角印 BKW…バックアップ電源線、DGW(A)、DGW
(B)…電源供給線、RSW…リセット信号線、TSW
…停電信号線
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 梁川 誠市 愛知県春日井市美濃町2丁目102番地 Fターム(参考) 2C088 AA33 AA35 AA36 AA37 AA39 AA42 BC22 BC25 BC58 EA10

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 電源の供給を受け、遊技状態を制御する
    遊技制御手段と、該遊技制御手段から表示内容指示信号
    を受け表示状態を制御する表示制御手段とを備えた遊技
    機であって、 電源が供給されていない状態から電源が供給される状態
    になると、上記表示制御手段を所定の状態にする電源供
    給開始時設定手段と、 電源が供給されていない状態から電源が供給される状態
    になると、上記遊技制御手段から上記表示制御手段に、
    所定の表示内容を指示する電源供給開始時表示内容指示
    信号を出力させる電源供給開始時信号出力手段とを備え
    ることを特徴とする遊技機。
  2. 【請求項2】 上記電源供給開始時設定手段が電源が供
    給されていない状態から電源が供給される状態になる
    と、上記表示制御手段を初期化することを特徴とする請
    求項1記載の遊技機。
  3. 【請求項3】 上記遊技制御手段が制御する遊技状態を
    記憶する遊技状態記憶手段を加え、 上記電源供給開始時信号出力手段を電源が供給されてい
    ない状態から電源が供給される状態になると、上記遊技
    制御手段から上記表示制御手段に、上記遊技状態記憶手
    段の記憶内容に基づく表示内容を指示する電源供給開始
    時表示内容指示信号を出力させるとしたことを特徴とす
    る請求項1、又は請求項2記載の遊技機。
  4. 【請求項4】 上記遊技状態記憶手段を上記遊技制御手
    段が制御する遊技状態が大当りの抽選確率が高確率状態
    であることを記憶するとし、 上記電源供給開始時表示内容指示信号が高確率状態に基
    づく表示内容を指示する場合に、上記表示制御手段が高
    確率状態の表示を実行することを特徴とする請求項3記
    載の遊技機。
  5. 【請求項5】 上記表示制御手段が図柄表示手段に表示
    される図柄の態様を制御することを特徴とする請求項1
    ないし請求項4の何れかに記載の遊技機。
  6. 【請求項6】 上記表示制御手段が電飾手段の発光態様
    を制御することを特徴とする請求項1ないし請求項5の
    何れかに記載の遊技機。
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