JP2011188911A - トレーニング装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】 使用者が膝を伸ばした姿勢で脚部を開閉する運動に際して、使用者の体の柔軟性等に応じて適した姿勢を確保することができるトレーニング装置を提供すること。
【解決手段】 トレーニング装置は、使用者が着座する座部20と、使用者の脚部の裏面に当接する平坦な第1当接部31A,31Bと、使用者の脚部の内側面及び/または外側面に当接する第2当接部32A,32Bと、をそれぞれ含む第1,第2の可動案内部30A,30Bと、座部の下方に配置され、第1,第2の可動案内部をそれぞれ回動可能に支持する第1,第2の回動軸40A,40Bと、座部の下方に配置され、第1,第2の回動軸を互いに逆方向でかつ実質的に同一の回動量となるように同調させる同調機構50と、第1,第2の可動案内部の回動に抗して、第1,第2の回動軸の少なくとも一方に負荷を作用させる負荷作用部60と、座部と第1,第2の可動案内部との間の高さ変位を調整する高さ変位調整機構70と、を有する。
【選択図】 図1

Description

本発明は、負荷に抗して開脚及び/又は閉脚させて内転筋群及び/又は外転筋群等をトレーニングするトレーニング装置に関する。
脚部を開状態から閉状態に移行させる際に内転筋群をトレーニングする装置はインナーサイ(inner thigh)またはアダクター(adductor)等と称され、脚部を閉状態から開状態に移行させる際に外転筋群をトレーニングする装置はアウターサイ(0uter thigh)またはアブダクター(abductor)等と称されている。これらのトレーニング装置は、例えば特許文献1〜5により知られている。
ここで、特許文献1,2は、切り換えレバーなどより一台のマシーンをインナーサイ/アウターサイに切り換えて使用できるタイプを示している。特許文献3は、切り換えレバーなしで一台のマシーンをインナーサイ/アウターサイに兼用するタイプを示している。また、特許文献4の図6はインナーサイを示し、特許文献5はアウターサイを示している。
実開昭62−99264号公報 特開2006−122499号公報 特許第4149255号公報 WO2007/144945号公報(図6、0030−31) 特開2008−61793号公報
特許文献1に示すトレーニング装置では、使用者は、両脚の膝関節部を2つのマット11上に載せて座板4に着座し、その2つのマット11上にて一対のマット12,12により挟まれることで脚部が固定される。マット11,12の回転軸7,7は、スプロケット9,9とチェーンベルト16により、互いに逆方向に同調して回動可能である。また、カム8とレバー6との係合/非係合の切り換えによって、一方の回転軸7に右回転方向または左回転方向への負荷としてウェイト34の荷重が作用するようになっている。つまり、レバー6を操作することで、開脚した時に負荷を作用させて外転筋群をトレーニングする(アウターサイ)か、あるいは閉脚した時に負荷を作用させて内転筋群をトレーニングする(インナーサイ)か、を切り換えることができる。
ところで、特許文献1では、第1図に示すマット11が山折形状に屈曲されているので、着座時には膝を曲げた姿勢となる。また、特許文献1の第1図に示す座板4と背凭板5は架設台3に固定され、架設台3が基台1及び門形フレーム2に固定されることで、座板4の高さ位置は固定である。また、一対のレバー6にそれぞれ固定されたマット11,12の高さ位置も固定である。特に、引用文献1の第1図〜第3図から明らかなように、座板4の下方の空間は、2本の軸7と同心で2つのスプロケット9やカム8等にて占有されている。
特許文献1と同じくインナーサイ/アウターサイ切り換え型のトレーニング装置を示す特許文献2では、特許文献1のマット11,12の代わりに、足裏が載置される右足掛けアーム204a及び左足掛けアーム204bと、両脚の膝関節部の内側面または外側面が当接される右脚当てパッド200a及び左脚パッド200bとが設けられている。右脚当てパッド200a及び左脚パッド200bは軸廻りに回転可能であり、さらに設定レバー24の操作により図8に示すようにして切り換えることで、図11に示すインナーサイと図12に示すアウターサイとに切り換えられる。
特許文献2でも、特許文献1と同じく、図12に示すように使用者は膝を曲げた姿勢でトレーニングを行う。また、シートパッド210の下方の空間は、2本の回転軸22a,22bと同心で同調用の駆動盤220a,220b、大径の駆動盤23等で占有されている。
特許文献3では、段落0016に示すように、2つの足支持フレーム13が、水平な大腿支持部14と下方傾斜した脹脛支持部15とを有する。よって、特許文献3でも、特許文献1,2と同じく、使用者は膝を曲げた姿勢でトレーニングを行う。また、2つの足支持フレーム13は、図4に示すように脚部を包囲するベルト20を有している。
特許文献3では切り換えレバーを有しないが、段落0021〜0024にはアウターサイの使用態様が、段落0025にはインナーサイの使用態様が、それぞれ基本位置を閉位置とするか開位置とするかで分けて説明されている。特許文献3でも、座部に相当する乗せ部材2の下方は、2本の回転軸12と同心で比較的大径の同調ギア22,22等で占有されている。
インナーサイが図6に示された特許文献4では、特許文献1〜3とは異なり、使用者は両脚を伸ばした状態で脚部を開閉している。しかし、特許文献4の図6に示す姿勢は体の柔軟性が低い使用者には負担が多く、使用者層を拡大するには課題がある。
アウターサイを示す特許文献5は、脚部の外側面に当接する押圧部13を有している。足支持部12は下方傾斜しており、特許文献1〜3と同様に使用者は膝を曲げた姿勢でトレーニングを行うことになる。椅子3の座部の下方は、特許文献1〜3と同様に部品が密に配置されている。
本発明の幾つかの態様は、使用者が膝を伸ばした姿勢で脚部を開閉する運動に際して、使用者の体の柔軟性等に応じて適した姿勢を確保することができるトレーニング装置を提供することにある。
(1)本発明の一態様に係るトレーニング装置は、
使用者が着座する座部と、
前記使用者の脚部の裏面に当接する平坦な第1当接部と、前記使用者の脚部の内側面及び/または外側面に当接する第2当接部と、をそれぞれ含む第1,第2の可動案内部と、
前記座部の下方に配置され、前記第1,第2の可動案内部をそれぞれ回動可能に支持する第1,第2の回動軸と、
前記座部の下方に配置され、前記第1,第2の回動軸を互いに逆方向でかつ実質的に同一の回動量となるように同調させる同調機構と、
前記第1,第2の可動案内部の回動に抗して、前記第1,第2の回動軸の少なくとも一方に負荷を作用させる負荷作用部と、
前記座部と前記第1,第2の可動案内部との間の高さ変位を調整する高さ変位調整機構と、
を有することを特徴とする。
本発明の一態様によれば、第1,第2の可動案内部は、使用者の脚部例えば膝関節部の裏面に当接する平坦な第1,第2の当接部を有することにしている。それにより、使用者の両脚はほぼ真っ直ぐに伸び、膝を曲げて着座させないようにしている。そして、例えば座部と第1,第2の可動案内部との間の高さ変位が小さい時の開脚姿勢が取り得ない体の柔軟性の低い使用者にも適用できるように、高さ変位調整機構を増設した。
高さ変位調整機構によって、座部と第1,第2の可動案内部との間の高さ変位を大きくするほど、使用者への開脚姿勢に負担をより少なくできる。この高さ変位調整機構による調整によって、使用者の股関節、臀部の柔軟性に対応させることができ、使用者に与える無駄なストレスを低減してトレーニングさせることができる。
(2)本発明の一態様では、前記高さ変位調整機構は、座部高さ調整機構を有し、
前記座部高さ調整機構は、
前記座部の下方にて、前記同調機構と干渉しない位置にて垂直に延びる固定支柱と、
前記座部が固定され、前記固定支柱にスライド案内される可動支柱と、
前記可動支柱を前記固定支柱に固定する第1の固定部と、
を有することができる。
高さ変位調整機構は、座部及び第1,第2の可動案内部の少なくとも一方の高さを調整するものでよい。ただし、第1,第2の可動案内部は第1,第2の回動軸に連結されることから、座部の高さ調整機構の方が実現し易い。座部の下方にて垂直に延びる固定支柱と、第1の固定部によって固定支柱に固定される可動支柱とによって、座部の高さを容易に調整でき、しかも調整後は第1の固定部により可動支柱を固定支柱に固定して、座部を下方から安定して支えることができる。
(3)本発明の一態様では、前記第1,第2の可動案内部により案内される両脚部が第1の開脚角度の時よりも、前記第1開脚角度よりも狭い第2開脚角度の時には、前記負荷作用部から前記2本の回動軸の一方に作用させる負荷を減少させる負荷調整部をさらに有することができる。
こうすると、インナーサイのトレーニングが主とする両脚を閉じようとする際に負荷は漸減し、逆に両脚を開こうとすると負荷は漸増することを意味する。よって、使用者が両脚を閉じるに従い負荷が漸減するので、使用者は閉脚動作を無理なく行なうことができ、内転筋群の短縮力(弛緩力)を向上させて強化できる。加えて、両脚を開こうとする時、初動時から負荷が漸増または増加することにより、内転筋群の短縮(弛緩)の他に筋肉の伸張(緊張)状態を可能とする。
(4)本発明の一態様では、前記同調機構は、前記2本の回動軸にそれぞれ固定されて、互いに噛み合う2つの同調ギアを含み、
前記負荷調整部は、基端が前記第1,第2の回動軸の一方に固定され、自由端が前記2つの同調ギアの外周半径を越えて半径方向に延びる回動アームを含み、
前記回動アームの前記自由端側に前記負荷作用部の負荷を作用させることができる。
2つの同調ギアのピッチ円を小さくしても、荷重に耐えうる寸法であれば、同調動作は確保でき、座部の下方にて固定支柱と可動支柱を垂直に立設するスペースを確保できる。さらに、負荷調整部が座部の下方空間を占める面積を最小とするために、第2の回動軸部に連結される回動アーム81にて形成した。回動アーム81は、その幅は第2のギア50Bの直径よりも充分に小さくでき、第2の連結部91Bの面積に重なるようにすることができ、それらにより負荷調整部80が座部20の下方空間を占める占有面積の増大を縮小又は排除できる。
(5)本発明の一態様では、基端が前記第1,第2の回動軸にそれぞれ連結され、自由端が前記座部の下方より前記座部の外側に向けて延びる第1,第2の連結部と、
前記第1,第2の連結部に対して前記第1,第2の可動案内部をそれぞれ揺動可能に支持し、前記第1,第2の可動案内部の揺動角をそれぞれ調整する第1,第2の揺動角調整機構と、
をさらに有することができる。
高さ変位調整機構(座部高さ調整機構)により座部と第1,第2の可動案内部との高さ変位を大きくすると、使用者の脚部は座部20の高さから斜め下方に傾斜して延びるようになる。一方、第1,第2の可動案内部の第1の当接部は平坦面であるから、高さ変位が大きいほど傾斜して延びる両脚が平坦面にフィットしなくなる。高さ変位調整機構(座部高さ調整機構)と併設して第1,第2の揺動角調整機構を設けると、使用者の脚部が延びる方向に沿って第1の当接部の平坦面を配置することができる。
(6)本発明の一態様では、基端が前記第1,第2の回動軸にそれぞれ連結され、自由端が前記座部の下方より前記座部の外側にそれぞれ向かう第1,第2方向に延びる第1,第2の連結部と、
前記第1,第2の連結部に対して前記第1,第2の可動案内部を前記第1,第2方向に沿ってそれぞれスライド移動可能に支持し、前記第1,第2の可動案内部位置のスライド位置をそれぞれ調整する第1,第2のスライド位置調整機構と、
をさらに有することができる。
高さ変位調整機構(座部高さ調整機構)により座部と第1,第2の可動案内部との高さ変位を大きくすると、使用者の両脚の基準位置例えば膝関節部の間隔は短くなる。一方、第1,第2の可動案内部の幅は有限であるから、座部20の高さ変位が大きいほど両脚の例えば膝関節部が第1,第2の可動案内部30A,30Bの中心から外れてフィットしなくなる。そこで、高さ変位調整機構(座部高さ調整機構)と併設して、第1,第2のスライド位置調整機構90A,90Bを設けることで、高さ変位調整量に拘らず、使用者の両脚の例えば膝関節部を第1,第2の可動案内部にフィットさせることができる。
(7)本発明の一態様では、
基端が前記第1,第2の回動軸にそれぞれ連結され、自由端が前記座部の下方より前記座部の外側に向けて延びる第1,第2の連結部と、
第1,第2のスライド位置調整機構と、
第1,第2の揺動角調整機構と、
をさらに有し、
前記第1,第2のスライド位置調整機構は、前記第1,第2の連結部に対して前記第1,第2の揺動角調整機構を前記第1,第2方向に沿ってそれぞれスライド移動可能に支持し、前記第1,第2の揺動角調整機構のスライド位置をそれぞれ調整し、
前記第1,第2の揺動角調整機構は、前記第1,第2のスライド位置調整機構に対して前記第1,第2の可動案内部を揺動可能に支持し、前記第1,第2の可動案内部の揺動角をそれぞれ調整することができる。
こうすると、高さ変位調整機構(座部高さ調整機構)により座部と第1,第2の可動案内部との高さ変位を大きくしても、第1,第2の可動案内部の傾斜角度と中心位置とを、両脚の例えば膝関節部に対してフィットさせることができる。
(8)本発明の一態様では、前記第1,第2の揺動角調整機構は、
前記第1,第2の連結部にそれぞれ連結される第1,第2の揺動案内部と、
前記第1,第2の可動案内部にそれぞれ固定され、前記第1,第2の揺動案内部にそれぞれ揺動案内される第1,第2の揺動部と、
前記第1,第2の揺動部を前記第1,第2の揺動案内部にそれぞれ固定する2つの第2の固定部と、
を有することができる。
(9)本発明の一態様では、前記第1,第2のスライド位置調整機構は、
前記第1,第2の連結部にそれぞれスライド移動案内される第1,第2のスライダーと、
前記第1,第2のスライダーを前記第1,第2の連結部にそれぞれ固定する2つの第2の固定部と、
を有することができる。
(10)本発明の一態様では、前記第1,第2のスライド位置調整機構は、
前記第1,第2の連結部にそれぞれスライド移動案内される第1,第2のスライダーと、
前記第1,第2のスライダーを前記第1,第2の連結部にそれぞれ固定する2つの第2の固定部と、
を有し、
前記第1,第2の揺動角調整機構は、
前記第1,第2のスライダーにそれぞれ連結される第1,第2の揺動案内部と、
前記第1,第2の可動案内部にそれぞれ固定され、前記第1,第2の揺動案内部にそれぞれ揺動案内される第1,第2の揺動部と、
前記第1,第2の揺動部を前記第1,第2の揺動案内部にそれぞれ固定する2つの第3の固定部と、
を有することができる。
本発明の一実施形態に係るトレーニング装置を正面から見た斜視図である。 図1に示すトレーニング装置を図1とは異なる使用形態にて示す斜視図である。 図1に示すトレーニング装置の平面図である。 図1に示すトレーニング装置の負荷作用部の一部を示す概略図である。 図1に示すトレーニング装置での開脚時の使用状況を説明する正面図である。 図1に示すトレーニング装置での開脚時の他の使用状況を説明する正面図である。 負荷調整部の作用を説明するための図である。
以下、本発明の好適な実施の形態について詳細に説明する。なお以下に説明する本実施形態は特許請求の範囲に記載された本発明の内容を不当に限定するものではなく、本実施形態で説明される構成の全てが本発明の解決手段として必須であるとは限らない。
1.トレーニング装置の概要
図1は、本発明の一実施形態に係るトレーニング装置を正面から見た斜視図であり、図3はトレーニング装置の平面図であり、図4は負荷作用部の一部を示す概略図である。本実施形態は、本発明をインナーサイに適用した例である。
図1において、トレーニング装置(インナーサイ)は、骨格としての本体フレーム1を有する。本体フレーム1は、図1〜図3に示すように、下部フレーム11、上部フレーム12及び門形フレーム13を含むことができる。本体フレーム1には、座部20と、第1,第2の可動案内部30A,30Bと、第1,第2の回動軸40A,40Bと、同調機構50と、負荷作用部60と、高さ変位調整機構70とが支持されている。
座部20には使用者が着座される。座部20は、高さ変位調整機構としての座部高さ調整機構70を介して、本体フレーム1の下部フレーム11に支持されている。なお、本実施形態では、座部20の座面は例えば水平面である。また、本実施形態では背凭部22は座部20とは別個に支持され、背凭部22は例えば上部フレーム12等に例えば垂直に固定される。
第1の可動案内部30Aは、図3に示すように、使用者の脚部例えば膝関節部の裏面に当接する平坦な第1当接部31Aと、使用者の脚部例えば膝関節部の内側面に当接する第2当接部32Aと含む。第2の可動案内部30Bも同様に、第1当接部31Bと、第2当接部32Bと含むことができる。
第1,第2の回動軸40A,40Bは、座部20の下方に配置される。第1の回動軸40Aは、第1の可動案内部30Aを回動可能に支持する。第2の回動軸40Bは、第2の可動案内部30Bを回動可能に支持する。第1,第2の回動軸40A,40Bは、図1に示すように、下部フレーム11と、その上方の中間フレーム14とにそれぞれ回動自在に支持されている。
なお、本実施形態では、第1,第2の可動案内部30A,30Bを第1,第2の回動軸40A,40Bに連結させるために、第1,第2のスライド位置調整機構90A,90Bと、第1,第2の揺動角調整機構100A,100Bと、を介在させている。これらの介在要素については後述する。
同調機構50も、座部20の下方に配置される。同調機構50は、第1,第2の回動軸40A,40Bを互いに逆方向でかつ実質的に同一の回動量となるように同調させる。同調機構50は、図1に示すように、第1の回動軸40Aに固定された第1の同調ギア50Aと、第2の回動軸40Bに固定されて第1の同調ギア50Aと噛合する第2の同調ギア50Bとを含むことができる。
負荷作用部60は、使用者の開脚または閉脚運動に伴う第1,第2の可動案内部30A,30Bの回動に抗して、第1,第2の回動軸40A,40Bの少なくとも一方例えば第2の回動軸40Bに負荷を作用させる。負荷作用部60は、図4に示すように、門形フレーム13に支持され複数のガイド軸61に沿って昇降可能なウェイト62を有する。ウェイト62の荷重はワイヤー63によって伝達されて、第2の回動軸40Bの負荷として作用する。
図3及び図4に示すように、ウェイト62に連結されたワイヤー63は、上部フレーム12に支持された第1,第2プーリー64,65と、下部フレーム11に支持された第3,第4プーリー66,67を経由して、第2の回動軸40B側に引き回されている。
なお、本実施形態では、負荷作用部60からの負過は、負荷調整部80を介して第2の回動軸40Bに作用する。よって、ワイヤー63は、図1及び図2に示すように、負荷調整部80に連結されている。負荷調整部80についは後述する。
2.高さ変位調整機構(座部高さ調整機構)
高さ変位調整機構70は、座部20と第1,第2の可動案内部30A,30Bとの間の高さ変位を調整する。本実施形態では、高さ変位調整機構70は、第1,第2の可動案内部30A,30Bの固定高さに対して、座部20の高さ位置を図2の矢印Aにて調整することで、座部20と第1,第2の可動案内部30A,30Bと間の高さ変位を調整している。
ここで、本実施形態の特徴の一つである高さ調整機構70により、座部20と第1,第2の可動案内部30A,30Bとの間の高さ変位を調整することで、例えば図5に示す使用状態と、図6に示す使用状態とを実現することができる。
第1,第2の可動案内部30A,30Bの高さとして、例えば第1の当接部31A,31Bの平坦面の高さを採用する。なお、後述する通り本実施形態の第1の当接部31A,31Bは揺動可能であり(図6参照)、第1の当接部31A,31Bの平坦面が水平面でない場合もある。そこで、揺動された第1,第2の可動案内部30A,30Bの高さとして、例えば第1の当接部31A,31Bの中心位置の平坦面の高さ(平坦面が水平であれば中心も周縁も同一高さとなる)を採用するものとする。なお、第1,第2の可動案内部30A,30Bの高さは、上記のものに限らず一定の基準位置の高さを採用することができる。
図5では、座部20と第1,第2の可動案内部30A,30B(第1の当接部31A,31B)の各高さは共にH1で等しい。つまり、座部20と第1,第2の可動案内部30A,30Bとの間の高さ変位は零である。
一方図6では、第1,第2の可動案内部30A,30B(第1の当接部31A,31Bの中心位置)の高さは図5の高さH1に実質的に等しいが、高さ変位調整機構70によって、座部20の高さはH1よりも高いH2に設定されている。つまり、座部20と第1,第2の可動案内部30A,30Bとの間の高さ変位は(H2−H1)である。
図5及び図6の対比から明らかなように、図5の開脚姿勢は体の柔軟性の高い使用者にしか再現できないが、図6の開脚姿勢であれば体の柔軟性の低い使用者でも取り得ることが分かる。
ここで、特許文献1〜3及び5のように、そもそも膝を曲げて着座させれば、図5のような開脚姿勢はしなくても済むが、それでは体の柔軟性の高い使用者にとって充分なトレーニング効果が期待できない。よって、熟練した使用者にとっても魅力のあるトレーニング装置とするには、図5の開脚姿勢を可能とするものでなければならない。
そこで、本実施形態では、第1,第2の可動案内部30A,30Bは、使用者の脚部例えば膝関節部の裏面に当接する平坦な第1,第2の当接部31A,31Bを有することにしている。それにより、使用者の両脚はほぼ真っ直ぐに伸び、膝を曲げて着座させないようにしている。そして、特に図5の開脚姿勢が取り得ない体の柔軟性の低い使用者向けとして、高さ変位調整機構70を増設したものである。
高さ変位調整機構70によって、座部20と第1,第2の可動案内部30A,30Bとの間の高さ変位を大きくするほど、使用者への開脚姿勢に負担がより少なくできる。この高さ変位調整機構70による調整によって、使用者の股関節、臀部の柔軟性に対応させることができ、使用者に与える無駄なストレスを低減してトレーニングさせることができる。これにより、体の柔軟性の低い使用者にとっても容易に動的柔軟性を高めるトレーニングが可能になり、体の柔軟性の高い使用者にとっては多様な動きと負荷を選べる幅が広がる。
高さ変位調整機構70を増設した他の理由として、レベル差のある多様なトレーニングが可能となる。例えば、股関節の内外旋回機能を向上させるために片方の膝を曲げる運動を、高さ変位調整機構70の調整によって、体の柔軟性の低い使用者にも適用できることになる。
本実施形態では、高さ変位調整機構70は座部高さ調整機構として構成できる。座部高さ調整機構70は、図2に示すように、固定支柱71と、可動支柱72と、第1の固定部73とを含むことができる。固定支柱71は、座部20の下方にて、図3に示すように同調機構50と干渉しない位置にて垂直に延びている。固定支柱71は、例えば本体フレーム1と一体で形成することができる。可動支柱72は、座部20が固定され、固定支柱71にスライド案内される。固定支柱71を断面中空リング形状例えば四角枠形状とし、その中空部に可動支柱72を受け入れてスライド案内することができる。第1の固定部73は、昇降位置が調整された可動支柱71を固定支柱72に固定する。この座部高さ調整機構70により、座部20の高さが可変されて、座部20と第1,第2の可動案内部30A,30Bとの間の高さ変位を調整できる。
図2に示すように、例えば、可動支柱72には垂直方向に沿って所定間隔にて複数の孔72Aが形成され、固定支柱71には一つの孔71Aが形成され、第1の固定部73は高さ方向にて一致した孔71A,72Aに挿通可能である。第1の固定部73は、固定支柱71の内方に突出付勢しておくと、その付勢力に抗して第1の固定部73を引き出すことで、可動支柱72は昇降可能となる。可動支柱72の位置調整後は、孔71A,72Aが重なり合うと、第1の固定部73は付勢力によって固定位置に収まる。また、固定支柱71に対して可動支柱72を、気体又は流体を用いて常時一方向に付勢する構造を採用しても良い。こうすると、高さ位置調整が簡易になる。
3.負荷調整部
本実施形態の負荷作用部60は、第1,第2の可動案内部30A,30Bにより案内される両脚部の開脚角度θ(例えば0≦θ≦180°)が、θ=180°のときに、図4に示すウェイト62が下部フレーム11またはその載置部上に載置され、負荷がかからないように設定されているとする。よって、θ<180°あれば、負荷作用部60は負荷を作用し続けるものとする。
第1,第2の可動案内部30A,30Bにより案内される両脚部が、第1の開脚角度θ1の時と、第1開脚角度θ1よりも狭い第2開脚角度θ2の時とを、図7に示すように定義する。第2の開脚角度θ2とは、第1の開脚角度θ1よりも閉脚された角度を意味する。負荷調整部80は、図7に示すように、第1の開脚角度θ1の時よりも、第2開脚角度θ2の時には、負荷作用部60から第2の回動軸40Bに作用させる負荷を減少させることができる。
本実施形態の負荷調整部80は、第2の回動軸40Bに固定された基端より第2のギア50Bの半径を超えて(あるいは座部20の下方領域を超えて)外方に延びる回動アーム81を有し、回動アーム81の自由端側にワイヤー連結部82を有する。
ここで、第2の回動軸40Bの中心から回動アーム81のワイヤー連結部82までの距離をLとする。第1の開脚角度θ1の時も第2の開脚角度θ2の時も、ワイヤー63に作用する負荷はウェイト62の荷重に基づく力Fで等しい。第1の開脚角度θ1の時に、回動アーム81に作用する力Fのうち、アーム81の長手方向と直交する方向の成分をF1とする。同様に、第2の開脚角度θ2の時に、回動アーム81に作用する力Fのうち、アーム81の長手方向と直交する方向の成分をF2とする。図7から明らかなように、F1>F2となる。
一方、第1の開脚角度θ1の時に、第2の回動軸40Bに作用する負荷である回転モーメントM1は、M1=F1×Lである。同様に、第2の開脚角度θ2の時に、第2の回動軸40Bに作用する負荷である回転モーメントM2は、M2=F2×Lである。F1>F2であるから、M1>M2が成立する。ここで、本実施形態では、回動アーム81は座部20の下方領域に止まらずに長くしているので、ウェイト62の重量を大きくしなくてもモーメント負荷を大きくでき、装置を小型化できる。
M1>M2が成立することは、インナーサイのトレーニングが主とする両脚を閉じようとする際に負荷は漸減し、逆に両脚を開こうとすると負荷は漸増することを意味する。よって、使用者が両脚を閉じるに従い負荷が漸減するので、使用者は閉脚動作を無理なく行なうことができ、内転筋群の短縮力(弛緩力)を向上させて強化できる。加えて、両脚を開こうとする時、初動時から負荷が漸増または増加することにより、内転筋群の短縮(弛緩)の他に筋肉の伸張(緊張)状態を可能とする。
日常の活動、例えば階段の上り下りや自転車への乗車では、筋肉の短縮から始まる動きは少ない。本実施形態の装置にて両脚の開閉を繰り返すことで、伸張と短縮とを交互に繰り返し行なうことができ、内転筋群の動的柔軟性を確保できる。
これに対して特許文献1〜3、5の装置は、筋肉の短縮に主眼を置き、膝を曲げた比較的楽な姿勢で運動させるので、上述した図5に示すように使用者によっては酷な運動態様は生じないし、それ故に座部とパッドとの間の高さ変位を変更する要求もなかったと言える。
なお、従来技術の幾つかは、座部や背凭部に傾斜をつけてより楽な姿勢を確保しているが、それにより内転筋群と股関節との連動が損なわれる。そのため、本実施形態では座部20は水平で背凭部22は垂直としている。ただし本発明は、座部や背凭部に傾斜をつけることを妨げるものではない。
4.座部の下方領域の構造
本実施形態では座部高さ調整機構70を有することから、座部20の下方領域の構造を単純化する必要がある。なぜなら、座部高さ調整機構70は、座部20の下方にて同調機構50と干渉しない位置にて垂直に延びる固定支柱71と、座部20が固定されて、固定支柱71にスライド案内される可動支柱72と、を設ける必要があるからである。
特許文献1〜3及び5では、上述した通り、座部の下方領域には固定支柱を配置するスペースがないほどに他の部材により占有されていた。事実、特許文献1〜3及び5では、座部の下方に、座部を支持する支柱は存在しない。
本実施形態では、座部20を支持するために固定支柱71と可動支柱72とに分離すると共に、装置全体の小型化から各支柱71,72の強度を過大に確保できないため、座部20の下方にて固定支柱71と可動支柱72を垂直に立設している。
座部20の下方のほぼ中心付近には、第1,第2の可動案内部30A,30Bのための第1,第2回動軸40A,40Bを優先して配置する必要がある。使用者の両脚部の開閉中心位置に近づけて第1,第2の回動軸40A,40Bを配置する必要があるからである。そうしないと、両脚の開閉動作と第1,第2の可動案内部30A,30Bの動きとが不一致となり、両脚の円滑な開閉動作が妨げられ、本来使うべきでない筋肉に負荷がかかるからである。
第1,第2の回動軸40A,40Bを避けて固定支柱71及び可動支柱72を配置することは容易であるが、その他の付属品の占有面積も縮小しなければならない。本実施形態では、同調機構50もサイズを小型化し、図3に示すように小径の一対の第1,第2の同調ギア50A,50Bにて構成した。一対の第1,第2の同調ギア50A,50Bのピッチ円を小さくしても、荷重に耐えうる寸法であれば、噛み合いさえできれば同調動作は確保できるからである。これにより初めて、座部20の下方にて固定支柱71と可動支柱72を垂直に立設するスペースを確保できる。しかも、同調機構20と干渉しない限界に近い位置に固定支柱71を配することで、座部20の下方の中心に近い位置に偏らせて、固定支柱71と可動支柱72を垂直に立設するスペースを確保できる。これにより、固定支柱71と可動支柱72の強度を過度に大きくしなくて済み、小型化が図られる。なお、可動支柱72の上端側を水平に屈曲されてL字形状とすることができ、座部20との接触面積を増大させて支持強度を向上することができる。
さらに、本実施形態では第2の回動軸部40Bと負荷作用部60のワイヤー63との間に、負荷調整部80を有し、この負荷調整部80は第2の回動軸部40Bに連結されることから、座部20の下方空間の一部を閉めることになる。
本実施形態では負荷調整部80が座部20の下方空間を占める面積を最小とするために、第2の回動軸部40Bに連結される回動アーム81にて形成した。回動アーム81は、その幅は第2のギア50Bの直径よりも充分に小さくでき、第2の連結部91Bの面積に重なるようにすることができ、それらにより負荷調整部80が座部20の下方空間を占める占有面積の増大を最小化し又は排除できる。
5.第1,第2の揺動角調整機構
上述した通り、本実施形態では、第1,第2の可動案内部30A,30Bを第1,第2の回動軸40A,40Bに連結させるために、第1,第2のスライド位置調整機構90A,90Bと、第1,第2の揺動角調整機構100A,100Bと、を介在させている。
ここでは、第1,第2の揺動角調整機構100A,100Bについて説明する。図6に示したように、高さ変位調整機構(座部高さ調整機構)70により座部20と第1,第2の可動案内部30A,30Bとの高さ変位を大きくすると、使用者の脚部は座部20の高さから斜め下方に傾斜して延びるようになる。一方、本実施形態では第1,第2の可動案内部30A,30Bの第1の当接部31A,31Bは平坦面であるから、座部20の高さ変位が大きいほど傾斜して延びる両脚が平坦面にフィットしなくなる。
そこで、高さ変位調整機構(座部高さ調整機構)70と併設して、第1,第2の揺動角調整機構100A,100Bを設けている。第1,第2の揺動角調整機構100A,100Bは、本実施形態のように第1,第2のスライド位置調整機構90A,90Bと第1,第2の可動案内部30A,30Bとの間に設けても良いが、第1,第2のスライド位置調整機構90A,90Bを必ずしも必要とはしない。
ここで、本実施形態では図2に示すように、第1,第2の回動軸40A,40Bにそれぞれ固定された第1,第2の連結部91A,91Bを有することができる。第1,第2のスライド位置調整機構90A,90Bが存在しない場合には、第1,第2の揺動角調整機構100A,100Bは、第1,第2の連結部91A,91Bと第1,第2の可動案内部30A,30Bとの間に設けることができる。
第1,第2の揺動角調整機構100A,100Bは、第1,第2の連結部91A,91B(または第1,第2のスライド位置調整機構90A,90Bの第1,第2のスライダー101A,101B)に対して第1,第2の可動案内部30A,30Bを揺動可能に支持し、第1,第2の可動案内部30A,30Bの揺動角(図2の矢印B方向の角度)をそれぞれ調整する。第1,第2の揺動角調整機構100A,100Bにて調整された状態は図6の通りであり、図6の使用状況でも図5の使用状況と同じく使用者の両脚を第1,第2の当接部31A,31Bにフィットさせることができる。
第1,第2の揺動角調整機構100A,100Bは、図2に示すように、第1,第2の連結部91A,91B(または第1,第2のスライド位置調整機構90A,90の第1,第2のスライダー101A,101B)にそれぞれ連結される第1,第2の揺動案内部101A,101Bと、第1,第2の可動案内部30A,30Bにそれぞれ固定され、第1,第2の揺動案内部101A,101Bの揺動中心101A1,101B1の廻りにそれぞれ揺動案内される第1,第2の揺動部102A,102Bと、第1,第2の揺動部102A,102Bを第1,第2の揺動案内部101A,101Bにそれぞれ固定する2つの第2の固定部(または第3の固定部)103Bと、を有することができる。
第1,第2の揺動部102A,102Bには、各揺動中心101A1,101B1をそれぞれ中心とする円弧上に複数の孔(図示せず)を設けておくことで、高さ変位調整機構70と同様の原理にて調整することができる。
6.第1,第2のスライド位置調整機構
次に、第1,第2のスライド位置調整機構90A,90Bについて説明する。図6に示したように、高さ変位調整機構(座部高さ調整機構)70により座部20と第1,第2の可動案内部30A,30Bとの高さ変位を大きくすると、使用者の両脚の基準位置例えば膝関節部の間隔は短くなる。一方、第1,第2の可動案内部30A,30Bの幅は有限であるから、座部20の高さ変位が大きいほど膝関節部が第1,第2の可動案内部30A,30Bの中心から外れてフィットしなくなる。
そこで、高さ変位調整機構(座部高さ調整機構)70と併設して、第1,第2のスライド位置調整機構90A,90Bを設けている。第1,第2のスライド位置調整機構90A,90Bは、本実施形態のように第1,第2の揺動角調整機構100A,100Bとも併設して設けても良いが、第1,第2の揺動角調整機構100A,100Bを必ずしも必要とはしない。第1,第2のスライド位置調整機構90A,90Bにより、第1,第2の可動案内部30A,30Bの間隔を可変することで、図6の使用状況でも図5の使用状況と同じく使用者の両脚の例えば膝関節部を第1,第2の可動案内部30A,30Bにフィットさせることができる。
第1,第2のスライド位置調整機構90A,90Bは、図2に示すように、第1,第2の連結部91A,91BにそれぞれC方向にスライド移動案内される第1,第2のスライダー92A,92Bと、第1,第2のスライダー92A,92Bを第1,第2の連結部91A,91Bにそれぞれ固定する2つの第2の固定部93A,93Bと、を有することができる。第1,第2の連結部91A,91Bに複数の孔(図示せず)を設けておくことで、高さ変位調整機構70と同様の原理にて調整することができる。
7.第1,第2のスライド位置調整機構及び第1,第2の揺動角調整機構の併設
本実施形態では、第1,第2の可動案内部30A,30Bを第1,第2の回動軸40A,40Bに連結させるために、上述した第1,第2のスライド位置調整機構90A,90B及び第1,第2の揺動角調整機構100A,100B、を共に介在させている。こうすると、図6に示したように、高さ変位調整機構(座部高さ調整機構)70により座部20と第1,第2の可動案内部30A,30Bとの高さ変位を大きくしても、第1,第2の可動案内部30A,30Bの傾斜角度と中心位置とを、両脚の例えば膝関節部に対してフィットさせることができる。
なお、上記のように本実施形態について詳細に説明したが、本発明の新規事項および効果から実体的に逸脱しない多くの変形が可能であることは当業者には容易に理解できるものである。従って、このような変形例はすべて本発明の範囲に含まれるものとする。例えば、明細書又は図面において、少なくとも一度、より広義または同義な異なる用語と共に記載された用語は、明細書又は図面のいかなる箇所においても、その異なる用語に置き換えることができる。
例えば、本発明は上述した実施形態に係るインナーサイに適用される者に限らず、特許文献1〜3に示すインナーサイ/アウターサイ切り換え型のトレーニング装置や、アウターサイ専用装置にも適用することができる。
本発明をインナーサイ/アウターサイ切り換え型のトレーニング装置に適用する場合、第1,第2の可動案内部30A,30Bは使用者の脚部の内側面及び外側面に当接する第2当接部を有することができる。また、特許文献1,2等に示された切換えレバーによって、インナーサイ/アウターサイに切り換えればよい。
本発明をアウターサイに適用する場合、第1,第2の可動案内部30A,30Bは使用者の脚部の外側面に当接する第2当接部を有することができる。また、第1,第2の可動案内部30A,30Bへの負荷は、両脚部が閉状態の初期位置で無負荷とすればよい。
1 本体フレーム、11 下部フレーム、12 上部フレーム、13 門形フレーム、14 中間フレーム、20 座部、30A 第1の可動案内部、30B 第2の可動案内部、40A 第1の回動軸、40B 第2の回動軸、50 同調機構、50A 第1の同調ギア、50B 第2の同調ギア、60 負荷作用部、61 ガイド軸、62 ウェイト、63 ワイヤー、64〜67 プーリー、70 高さ変位調整機構(座部高さ調整機構)、71 固定支柱、72 可動支柱、72A 孔、73 第1の固定部、80 負荷調整部、81 回動アーム、82 ワイヤー連結部、90A 第1のスライド位置調整機構、90B 第2のスライド位置調整機構、91A 第1の連結部、91B 第2の連結部、93A,93B 第2の固定部、100A 第1の揺動角調整機構、100B 第2の揺動角調整機構、101A 第1の揺動案内部、101B 第2の揺動案内部、101A1,101B1 揺動中心、102A 第1の揺動部,102B 第2の揺動部、103A,103B 第2の固定部(第3の固定部)、A 高さ変位調整方向、B 揺動角調整方向、C スライド位置調整方向

Claims (10)

  1. 使用者が着座する座部と、
    前記使用者の脚部の裏面に当接する平坦な第1当接部と、前記使用者の脚部の内側面及び/または外側面に当接する第2当接部と、をそれぞれ含む第1,第2の可動案内部と、
    前記座部の下方に配置され、前記第1,第2の可動案内部をそれぞれ回動可能に支持する第1,第2の回動軸と、
    前記座部の下方に配置され、前記第1,第2の回動軸を互いに逆方向でかつ実質的に同一の回動量となるように同調させる同調機構と、
    前記第1,第2の可動案内部の回動に抗して、前記第1,第2の回動軸の少なくとも一方に負荷を作用させる負荷作用部と、
    前記座部と前記第1,第2の可動案内部との間の高さ変位を調整する高さ変位調整機構と、
    を有することを特徴とするトレーニング装置。
  2. 請求項1において、
    前記高さ変位調整機構は、座部高さ調整機構を有し、
    前記座部高さ調整機構は、
    前記座部の下方にて、前記同調機構と干渉しない位置にて垂直に延びる固定支柱と、
    前記座部が固定され、前記固定支柱にスライド案内される可動支柱と、
    前記可動支柱を前記固定支柱に固定する第1の固定部と、
    を有することを特徴とするトレーニング装置。
  3. 請求項2において、
    前記第1,第2の可動案内部により案内される両脚部が第1の開脚角度の時よりも、前記第1開脚角度よりも狭い第2開脚角度の時には、前記負荷作用部から前記第1,第2の回動軸の一方に作用させる負荷を減少させる負荷調整部をさらに有することを特徴とするトレーニング装置。
  4. 請求項3において、
    前記同調機構は、前記第1,第2の回動軸にそれぞれ固定されて、互いに噛み合う2つの同調ギアを含み、
    前記負荷調整部は、基端が前記第1,第2の回動軸の一方に固定され、自由端が前記2つの同調ギアの外周半径を越えて半径方向に延びる回動アームを含み、
    前記回動アームの前記自由端側に前記負荷作用部の負荷が作用されることを特徴とするトレーニング装置。
  5. 請求項1乃至4のいずれかにおいて、
    基端が前記第1,第2の回動軸にそれぞれ連結され、自由端が前記座部の下方より前記座部の外側に向けて延びる第1,第2の連結部と、
    前記第1,第2の連結部に対して前記第1,第2の可動案内部を揺動可能に支持し、前記第1,第2の可動案内部の揺動角をそれぞれ調整する第1,第2の揺動角調整機構と、
    をさらに有することを特徴とするトレーニング装置。
  6. 請求項1乃至4のいずれかにおいて、
    基端が前記第1,第2の回動軸にそれぞれ連結され、自由端が前記座部の下方より前記座部の外側にそれぞれ向かう第1,第2方向に延びる第1,第2の連結部と、
    前記第1,第2の連結部に対して前記第1,第2の可動案内部を前記第1,第2方向に沿ってそれぞれスライド移動可能に支持し、前記第1,第2の可動案内部位置のスライド位置をそれぞれ調整する第1,第2のスライド位置調整機構と、
    をさらに有することを特徴とするトレーニング装置。
  7. 請求項1乃至4のいずれかにおいて、
    基端が前記第1,第2の回動軸にそれぞれ連結され、自由端が前記座部の下方より前記座部の外側に向けて延びる第1,第2の連結部と、
    第1,第2のスライド位置調整機構と、
    第1,第2の揺動角調整機構と、
    をさらに有し、
    前記第1,第2のスライド位置調整機構は、前記第1,第2の連結部に対して前記第1,第2の揺動角調整機構を前記第1,第2方向に沿ってそれぞれスライド移動可能に支持し、前記第1,第2の揺動角調整機構のスライド位置をそれぞれ調整し、
    前記第1,第2の揺動角調整機構は、前記第1,第2のスライド位置調整機構に対して前記第1,第2の可動案内部を揺動可能に支持し、前記第1,第2の可動案内部の揺動角をそれぞれ調整することを特徴とするトレーニング装置。
  8. 請求項5において、
    前記第1,第2の揺動角調整機構は、
    前記第1,第2の連結部にそれぞれ連結される第1,第2の揺動案内部と、
    前記第1,第2の可動案内部にそれぞれ固定され、前記第1,第2の揺動案内部にそれぞれ揺動案内される第1,第2の揺動部と、
    前記第1,第2の揺動部を前記第1,第2の揺動案内部にそれぞれ固定する2つの第2の固定部と、
    を有することを特徴とするトレーニング装置。
  9. 請求項6において、
    前記第1,第2のスライド位置調整機構は、
    前記第1,第2の連結部にそれぞれスライド移動案内される第1,第2のスライダーと、
    前記第1,第2のスライダーを前記第1,第2の連結部にそれぞれ固定する2つの第2の固定部と、
    を有することを特徴とするトレーニング装置。
  10. 請求項7において、
    前記第1,第2のスライド位置調整機構は、
    前記第1,第2の連結部にそれぞれスライド移動案内される第1,第2のスライダーと、
    前記第1,第2のスライダーを前記第1,第2の連結部にそれぞれ固定する2つの第2の固定部と、
    を有し、
    前記第1,第2の揺動角調整機構は、
    前記第1,第2のスライダーにそれぞれ連結される第1,第2の揺動案内部と、
    前記第1,第2の可動案内部にそれぞれ固定され、前記第1,第2の揺動案内部にそれぞれ揺動案内される第1,第2の揺動部と、
    前記第1,第2の揺動部を前記第1,第2の揺動案内部にそれぞれ固定する2つの第3の固定部と、
    を有することを特徴とするトレーニング装置。
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