JP2016123691A - トレーニング装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】使用者の意思に基づいて、使用者が膝を伸ばした姿勢または膝を曲げた姿勢を選択して、いずれの状態でも脚部を開閉する運動が可能な汎用性の高いトレーニング装置を提供する。
【解決手段】トレーニング装置は、使用者が着座する座部20と、使用者の脚部の裏面に当接可能な第1当接部31A,31Bと、使用者の脚部の内側面または外側面に当接可能な第2当接部32A,32Bとをそれぞれ含む第1,第2の可動案内部30A,30Bと、第1,第2の可動案内部をそれぞれ回動可能に支持し、第1,第2の可動案内部の回動に抗して、少なくとも一方に負荷が作用する第1,第2の回動軸40A,40Bと、座部と第1,第2の可動案内部との間の高さ変位を調整する高さ変位調整機構70と、を有し、第1当接部は、正面視での輪郭が外向き突に湾曲する第1湾曲部を含み、使用者の脚部の裏面に第1湾曲部が当接可能である。
【選択図】図1

Description

本発明は、負荷に抗して開脚又は閉脚させて内転筋群又は外転筋群等をトレーニングするトレーニング装置に関する。
脚部を開状態から閉状態に移行させる際に内転筋群をトレーニングする装置はインナーサイ(inner thigh)またはアダクター(adductor)等と称され、脚部を閉状態から開状態に移行させる際に外転筋群をトレーニングする装置はアウターサイ(0uter thigh)またはアブダクター(abductor)等と称されている。これらのトレーニング装置は、例えば特許文献1〜6により知られている。
ここで、特許文献1,2は、切り換えレバーなどより一台のマシーンをインナーサイ/アウターサイに切り換えて使用できるタイプを示している。特許文献3は、切り換えレバーなしで一台のマシーンをインナーサイ/アウターサイに兼用するタイプを示している。また、特許文献4の図6はインナーサイを示し、特許文献5はアウターサイを示している。特許文献6は本出願人により提案されたトレーニング装置を示している。
実開昭62−99264号公報 特開2006−122499号公報 特許第4149255号公報 WO2007/144945号公報(図6、0030−31) 特開2008−61793号公報 特許第5473687号公報
特許文献1に示すトレーニング装置では、使用者は、両脚の膝関節部を2つのマット11上に載せて座板4に着座し、その2つのマット11上にて一対のマット12,12により挟まれることで脚部が固定される。また、カム8とレバー6との係合/非係合の切り換えによって、一方の回転軸7に右回転方向または左回転方向への負荷としてウェイト34の荷重が作用するようになっている。つまり、レバー6を操作することで、開脚した時に負荷を作用させて外転筋群をトレーニングする(アウターサイ)か、あるいは閉脚した時に負荷を作用させて内転筋群をトレーニングする(インナーサイ)か、を切り換えることができる。
ところで、特許文献1では、第1図に示すマット11が側面視で山折形状に屈曲されているので、着座時には膝を曲げた姿勢となる。また、特許文献1の第1図に示す座板4と背凭板5は架設台3に固定され、架設台3が基台1及び門形フレーム2に固定されることで、座板4の高さ位置は固定である。また、一対のレバー6にそれぞれ固定されたマット11,12の高さ位置も固定である。
特許文献1と同じくインナーサイ/アウターサイ切り換え型のトレーニング装置を示す特許文献2では、特許文献1のマット11,12の代わりに、足裏が載置される右足掛けアーム204a及び左足掛けアーム204bと、両脚の膝関節部の内側面または外側面が当接される右脚当てパッド200a及び左脚パッド200bとが設けられている。右脚当てパッド200a及び左脚パッド200bは軸廻りに回転可能であり、さらに設定レバー24の操作により図8に示すようにして切り換えることで、図11に示すインナーサイと図12に示すアウターサイとに切り換えられる。
特許文献2でも、特許文献1と同じく、図12に示すように使用者は膝を曲げた姿勢でトレーニングを行う。また、シートパッド210の下方の空間は、2本の回転軸22a,22bと同心で同調用の駆動盤220a,220b、大径の駆動盤23等で占有されている。
特許文献3では、段落0016に示すように、2つの足支持フレーム13が、水平な大腿支持部14と下方傾斜した脹脛支持部15とを有する。よって、特許文献3でも、特許文献1,2と同じく、使用者は膝を曲げた姿勢でトレーニングを行う。また、2つの足支持フレーム13は、図4に示すように脚部を包囲するベルト20を有している。
特許文献3では切り換えレバーを有しないが、段落0021〜0024にはアウターサイの使用態様が、段落0025にはインナーサイの使用態様が、それぞれ基本位置を閉位置とするか開位置とするかで分けて説明されている。
インナーサイが図6に示された特許文献4では、特許文献1〜3とは異なり、使用者は両脚を伸ばした状態で脚部を開閉している。しかし、特許文献4の図6に示す姿勢は体の柔軟性が低い使用者には負担が多く、使用者層を拡大するには課題がある。
アウターサイを示す特許文献5は、脚部の外側面に当接する押圧部13を有している。足支持部12は下方傾斜しており、特許文献1〜3と同様に使用者は膝を曲げた姿勢でトレーニングを行うことになる。椅子3の座部の下方は、特許文献1〜3と同様に部品が密に配置されている。
特許文献6は、使用者が膝を伸ばした姿勢で脚部を開閉する運動に際して、座部の高さを変更することで、使用者の体の柔軟性等に応じて適した姿勢を確保することができるトレーニング装置を開示している。
しかし、熟練者は膝を伸ばして脚部を開閉しても負担が少ないが、複関節筋であるハムストリングスの影響で股関節の屈曲伸展動作が行いにくいビギナー等は膝を伸ばした状態で脚部を開閉することが困難となる。そのため、ビギナーは膝を曲げた状態で脚部を開閉する運動からスタートせざるをえない。しかし、特許文献1〜6では、使用者が膝を伸ばした姿勢または膝を曲げた姿勢のいずれかを選択して脚部を開閉する運動をすることができなかった。
本発明の幾つかの態様は、使用者の意思に基づいて、使用者が膝を伸ばした姿勢または膝を曲げた姿勢を選択して、いずれの状態でも脚部を開閉する運動が可能な汎用性の高いトレーニング装置を提供することを目的とする。
(1)本発明の一態様に係るトレーニング装置は、
使用者が着座する座部と、
前記使用者の脚部の裏面に当接可能な第1当接部と、前記使用者の脚部の内側面または外側面に当接可能な第2当接部と、をそれぞれ含む第1,第2の可動案内部と、
前記第1,第2の可動案内部をそれぞれ回動可能に支持し、前記第1,第2の可動案内部の回動に抗して、少なくとも一方に負荷が作用される第1,第2の回動軸と、
前記座部と前記第1,第2の可動案内部との間の高さ変位を調整する高さ変位調整機構と、
を有し、
前記第1当接部は、正面視での輪郭が外向き突に湾曲する第1湾曲部を含み、前記使用者の脚部の裏面に前記第1湾曲部が当接可能であることを特徴とする。
本発明の一態様によれば、第1,第2の可動案内部は、使用者の脚部例えば膝関節部の裏面(以下、膝裏とも称する)に当接する第1当接部を有する。第1当接部は、正面視での輪郭が外向き突に湾曲する第1湾曲部を含むことから、使用者の脚部の裏面に当接する部分を平坦部でなく湾曲部とすることができる。なお、第1当接部を円柱状として正面視での輪郭の全部を外向き突に湾曲する第1湾曲部とする他、正面視での輪郭の一部が外向き突に湾曲する第1湾曲部を有していても良い。この第1湾曲部は、膝の伸長状態や屈曲状態に拘わらず、しかも第1当接部を必ずしも変位させなくても、膝裏にフィットして膝を支持することができ、平坦部よりも支持の自由度が高められる。それにより、例えば熟練者は第1当接部上にて膝を曲げずに脚部をほぼ真っ直ぐに伸ばして着座することができ、一方例えばビギナーは第1当接部上にて膝を曲げて着座することができる。このように、膝を延ばした開脚姿勢を取り難い柔軟性の低い使用者でも、膝を曲げて着座して脚の開閉運動を容易に行うことができ、汎用性が高まる。またビギナーは膝を曲げて着座することで、開脚角度を大きくして運動でき、運動効果が高まる。本発明の一態様によれば、使用者の身長に応じて座部と第1,第2の可動案内部との間の高さを高さ変位調整機構で変更できる。こうして高さ調整した場合には、脚部がほぼ水平に伸びた状態でも、斜め下方に伸びた状態でも、膝裏を支持する湾曲部を有する第1当接部を正面視での垂直面内で角度調整する必要はない。このように、第1当接部に湾曲部を設けることで、身長差により第1当接部を正面視での垂直面内で角度調整する作業は必ずしも要さなくなる。このため、第1当接部を正面視での垂直面内で角度調整する機構を省略しても良い。
(2)本発明の一態様では、前記第1当接部は、実質的に水平な第1芯軸に支持され、前記第1芯軸の廻りに回転(自転)可能とすることができる。こうすると、使用者が着座する時に、脚部との摩擦接触により第1当接部が追従回転し、脚部と第1当接部の湾曲部とがフィットする位置に第1当接部を変位させて、使用者が着座し易くなる。しかも、第1当接部が摩耗により損傷することを抑制でき、特に第1当接部の外皮が縫い目付のカバーである時にも縫い目の損傷を抑制でき、消耗品である第1当接部の寿命を長くすることができる。
(3)本発明の一態様では、前記第1当接部は、正面視での輪郭が平坦である第1平坦部をさらに含むことができる。こうすると、第1当接部を正面視での垂直面内で回転させることで、使用者の脚部の裏面に当接する第1当接部として、第1湾曲部または第1平坦部を選択することができる。第1平坦部を選択することで、特許文献6に記載の通り、使用者が膝を伸ばした姿勢で脚部を開閉する運動に適するトレーニング装置として使用できる。なお、この場合には、第1当接部を正面視での垂直面内で角度調整する機構を設けて、第1平坦部の角度を変更できるようにしても良い。
(4)本発明の一態様では、前記第2当接部は、平面視での輪郭が外向き突に湾曲する第2湾曲部を含み、前記使用者の脚部の内側面または外側面に前記第2湾曲部を当接可能とすることができる。なお、第2当接部を円柱状として平面視での輪郭の全部を外向き突に湾曲する第2湾曲部とする他、平面視での輪郭の一部が外向き突に湾曲する第2湾曲部を有していても良い。このように、第2当接部もまた平坦部でなく湾曲部を当接部とすることで、脚部の内側面又は外側面の姿勢(膝を伸ばす、曲げる、捻る等の各種姿勢)に拘わらず第2当接部の第2湾曲部をフィットさせることができる。
(5)本発明の一態様では、前記第2当接部は、第2芯軸に支持され、前記第2芯軸の廻りに回転(自転)可能とすることができる。こうすると、使用者が着座する時に、脚部との摩擦接触により第2当接部が追従回転し、脚部と第2当接部の湾曲部とがフィットする位置に第2当接部を変位させて、使用者が着座し易くなる。しかも、第2当接部が摩耗により損傷することを抑制でき、特に第2当接部の外皮が縫い目付のカバーである時にも縫い目の損傷を抑制でき、消耗品である第2当接部の寿命を長くすることができる。
(6)本発明の一態様では、前記第2当接部は、平面視での輪郭が平坦である第2平坦部をさらに含むができる。こうすると、第2当接部を第2芯軸の廻りに回転させることで、使用者の脚部の裏面に当接する第2当接部として、第2湾曲部または第2平坦部を選択することができる。第2平坦部を選択することで、特許文献6に記載の通り、使用者が膝を伸ばした姿勢で脚部を開閉する運動に適するトレーニング装置として使用できる。
(7)本発明の一態様では、基端が前記座部の下方に配置される前記第1,第2の回動軸にそれぞれ連結され、自由端が前記座部の下方より前記座部の外側にそれぞれ向かう第1,第2方向に延びる第1,第2の連結部と、
前記第1,第2の連結部に対して前記第1,第2の可動案内部を前記第1,第2方向に沿ってそれぞれスライド移動可能に支持し、前記第1,第2の可動案内部位置のスライド位置をそれぞれ調整する第1,第2のスライド位置調整機構と、
をさらに有することができる。
高さ変位調整機構により座部と第1,第2の可動案内部との高さ変位を大きくすると、使用者の両脚の基準位置例えば膝関節部の間隔は短くなる。一方、第1,第2の可動案内部の幅は有限であるから、座部の高さ変位が大きいほど両脚の例えば膝関節部が第1,第2の可動案内部の中心から外れてフィットしなくなる。そこで、高さ変位調整機構と併設して、第1,第2のスライド位置調整機構を設けることで、高さ変位調整量に拘らず、使用者の両脚の例えば膝関節部を第1,第2の可動案内部にフィットさせることができる。
(8)本発明の一態様では、基端が前記座部の下方に配置される前記第1,第2の回動軸にそれぞれ連結され、自由端が前記座部の下方より前記座部の外側に向けて延びる第1,第2の連結部と、
第1,第2のスライド位置調整機構と、
第1,第2の揺動角調整機構と、
をさらに有し、
前記第1,第2のスライド位置調整機構は、前記第1,第2の連結部に対して前記第1,第2の揺動角調整機構を前記第1,第2方向に沿ってそれぞれスライド移動可能に支持し、前記第1,第2の揺動角調整機構のスライド位置をそれぞれ調整し、
前記第1,第2の揺動角調整機構は、前記第1,第2のスライド位置調整機構に対して前記第1,第2の可動案内部のうちの少なくとも前記第2当接部を揺動可能に支持し、前記第2当接部の揺動角をそれぞれ調整することができる。
こうすると、高さ変位調整機構により座部と第1,第2の可動案内部との高さ変位を大きくしても、第1,第2の可動案内部のうちの少なくとも第2当接部の傾斜角度と中心位置とを、両脚の例えば膝関節部に対してフィットさせることができる。
(9)本発明の一態様では、前記座部に着座する前記使用者の足(足首からつま先)を支持する第1,第2の足支持部をさらに有し、前記第1,第2の足支持部は、それぞれ前記第1,第2の回動軸と一体で回動可能とすることができる。
こうすると、膝を曲げて着座した時、第1,第2当接部に支持された膝に加えて、第1,第2の足支持部に足を支持することにより、膝を曲げた状態で膝と足とで脚部(足首から骨盤)を開閉させることで、両脚の開閉動作がし易くなる。
(10)本発明の一態様では、前記座部に着座する前記使用者が前方に腕を伸ばして把持する補助ハンドルをさらに有することができる。本発明の各態様によれば、様々な姿勢で運動することが許容され、その姿勢によっては使用者の姿勢が安定しないので、使用者が補助ハンドルを把持して姿勢を維持できるようにしている。
本発明の一実施形態に係るトレーニング装置を正面から見た斜視図である。 図1に示すトレーニング装置の一部を省略した斜視図である。 図1に示すトレーニング装置の一部を省略した平面図である。 図1に示すトレーニング装置の負荷作用部の一部を示す概略図である。 図1に示すトレーニング装置での使用状況を説明する正面図である。 図1に示すトレーニング装置での図5とは異なる他の使用状況を説明する正面図である。 第1当接部の分解組み立て斜視図である。 座部及び第1,第2当接部の平面図である。 補助ハンドルを付設したクリーニング装置の部分斜視図である。 図10(A)(B)は、第1湾曲部及び第1平坦部を有する第1当接部を示す正面図である。 図11(A)(B)は、第2湾曲部及び第2平坦部を有する第2当接部を示す平面図である。
以下、本発明の好適な実施の形態について詳細に説明する。なお以下に説明する本実施形態は特許請求の範囲に記載された本発明の内容を不当に限定するものではなく、本実施形態で説明される構成の全てが本発明の解決手段として必須であるとは限らない。
1.トレーニング装置の概要
図1は、本発明の一実施形態に係るトレーニング装置を正面から見た斜視図であり、図2は図1に示すトレーニング装置の一部を省略した斜視図であり、図3は図1に示すトレーニング装置の平面図である。本実施形態は、本発明をインナーサイに適用した例である。
図1において、トレーニング装置(インナーサイ)は、骨格としての本体フレーム1を有する。本体フレーム1は、図1〜図3に示すように、下部フレーム11、上部フレーム12、門形フレーム13、中間フレーム14及び背凭支持フレーム15を含むことができる。本体フレーム1には、図1に示すように、座部20と、第1,第2の可動案内部30A,30Bと、第1,第2の回動軸40A,40Bと、高さ変位調整機構70とが支持されている。
座部20には使用者が着座される。座部20は、高さ変位調整機構としての座部高さ調整機構70を介して、本体フレーム1の下部フレーム11に支持されている。なお、本実施形態では、座部20の座面は例えば水平面である。また、本実施形態では、背凭部22は例えば背凭支持フレーム15に例えば垂直に固定される。これに代えて、背凭部22は座部20に支持され、座部高さ調整機構70により座部20と共に昇降されても良い。
第1の可動案内部30Aは、図3に示すように、使用者の脚部例えば膝関節部の裏面に当接する平坦な第1当接部31Aと、使用者の脚部例えば膝関節部の内側面に当接する第2当接部32Aと含む。第2の可動案内部30Bも同様に、第1当接部31Bと、第2当接部32Bと含むことができる。
第1,第2の回動軸40A,40Bは、例えば座部20の下方に配置される。第1の回動軸40Aは、第1の可動案内部30Aを回動可能に支持する。第2の回動軸40Bは、第2の可動案内部30Bを回動可能に支持する。第1,第2の回動軸40A,40Bの少なくとも一方には、第1,第2の可動案内部30A,30Bの回動に抗して、負荷作用部40からの負荷が作用される。第1,第2の回動軸40A,40Bは、図1に示すように、下部フレーム11と、その上方の中間フレーム14とにそれぞれ回動自在に支持されている。
なお、本実施形態では、第1,第2の可動案内部30A,30Bを第1,第2の回動軸40A,40Bに連結させるために、例えば第1,第2のスライド位置調整機構90A,90Bを介在させることができる。また、第1,第2のスライド位置調整機構90A,90Bには、第1,第2の可動案内部30A,30Bのうちの少なくとも第2当接部32A,32Bの揺動角を調整する第1,第2の揺動角調整機構100A,100Bを設けることができる。
同調機構50を、例えば座部20の下方に配置することができる。同調機構50は、第1,第2の回動軸40A,40Bを互いに逆方向でかつ実質的に同一の回動量となるように同調させる。同調機構50は、図1に示すように、第1の回動軸40Aに固定された第1の同調ギア50Aと、第2の回動軸40Bに固定されて第1の同調ギア50Aと噛合する第2の同調ギア50Bとを含むことができる。
負荷作用部60は、使用者の開脚または閉脚運動に伴う第1,第2の可動案内部30A,30Bの回動に抗して、第1,第2の回動軸40A,40Bの少なくとも一方例えば第2の回動軸40Bに負荷を作用させる。負荷作用部60は、図4に示すように、門形フレーム13に支持され複数のガイド軸61に沿って昇降可能なウェイト62を有する。ウェイト62の荷重はワイヤー63によって伝達されて、第2の回動軸40Bの負荷として作用する。
図3及び図4に示すように、ウェイト62に連結されたワイヤー63は、上部フレーム12に支持された第1,第2プーリー64,65と、下部フレーム11に支持された第3,第4プーリー66,67を経由して、第2の回動軸40B側に引き回されている。
なお、本実施形態では、負荷作用部60からの負荷は、回動アーム80を介して第2の回動軸40Bに作用する。よって、ワイヤー63は、図1に示すように、回動アーム80に連結されている。
2.高さ変位調整機構(座部高さ調整機構)と第1,第2の可動案内部
2.1.高さ変位調整機構(座部高さ調整機構)の概要
高さ変位調整機構70は、座部20と第1,第2の可動案内部30A,30Bとの間の高さ変位を調整する。本実施形態では、高さ変位調整機構70は、第1,第2の可動案内部30A,30Bの固定高さに対して、座部20の高さ位置を図1の矢印Aにて調整することで、座部20と第1,第2の可動案内部30A,30Bと間の高さ変位を調整している。
ここで、本実施形態の特徴の一つである高さ変位調整機構70により、座部20と第1,第2の可動案内部30A,30Bとの間の高さ変位を調整することで、例えば図5に示す使用状態と、図6に示す使用状態とを実現することができる。
図5では、座部20と第1当接部31A,31Bとの各高さは共にH1で等しい。つまり、座部20と第1当接部31A,31Bとの間の高さ変位は零である。
一方図6では、第1当接部31A,31Bの高さは図5の高さH1に実質的に等しいが、高さ変位調整機構70によって、座部20の高さはH1よりも高いH2に設定されている。つまり、座部20と第1当接部31A,31Bの高さ変位は(H2−H1)である。
2.2.第1当接部
第1当接部31A,31Bは、図5及び図6に模式的に示すように、トレーニング装置を正面から見た正面視での輪郭が円形の周面31(広義には外向き突に湾曲する第1湾曲部)であり、使用者の脚部(膝)の裏面に円形の周面31(第1湾曲部)が当接可能である。第1当接部31A,31Bを円柱状として正面視での輪郭の全部を外向き突に湾曲する第1湾曲部31とする他、後述するように正面視での輪郭の一部が外向き突に湾曲する第1湾曲部31を有していても良い。
第1当接部は、正面視での輪郭が円形の周面31(第1湾曲部)を含むことから、使用者の脚部の裏面に当接する部分を平坦部でなく湾曲部とすることができる。この円形の周面31(第1湾曲部)は、図5及び図6に示すように膝の伸長状態や屈曲状態に拘わらず、しかも第1当接部31A,31Bを正面視にて揺動変位させなくても、膝裏にフィットして膝を支持することができ、平坦部とした場合よりも支持の自由度が高められる。それにより、例えば熟練者は第1当接部31A,31B上にて膝を曲げずに脚部をほぼ真っ直ぐに伸ばして着座することができ(図5及び図6の実線)、一方例えばビギナーは第1当接部上にて膝を曲げて着座することができる(図5及び図6の一点鎖線)。このように、膝を延ばした開脚姿勢を取り難い柔軟性の低い使用者でも、膝を曲げて着座して脚の開閉運動を容易に行うことができ、汎用性が高まる。またビギナーは膝を曲げて着座することで、開脚角度を大きくして運動でき、運動効果が高まる。
本実施形態によれば、使用者の身長に応じて座部10と第1,第2当接部31A,31Bとの間の高さを高さ変位調整機構70で変更できる。こうして高さ調整した場合には、脚部がほぼ水平に伸びた状態(図5の実線)でも、斜め下方に伸びた状態(図6の実線)でも、膝裏を支持する第1当接部31A,31Bを正面視にて揺動させて角度調整する必要はない。このように、第1当接部31A,31Bに円形の周面31(第1湾曲部)を設けることで、身長差により第1当接部31A,31Bを正面視にて揺動させて角度調整する作業は必ずしも要さなくなる。このため、第1当接部31A,31Bを正面視にて揺動させて角度調整する機構を省略しても良く、本実施形態では省略している。
図5及び図6の対比から明らかなように、図5及び図6の実線で示す開脚姿勢は体の柔軟性の高い使用者にしか再現できないが、図5及び図6の一点鎖線で示す開脚姿勢であれば体の柔軟性の低い使用者でも取り得ることが分かる。
ここで、特許文献1〜3及び5のように、そもそも膝を曲げて着座させれば、図5及び図6の実線で示す開脚姿勢はしなくても済むが、それでは体の柔軟性の高い使用者にとって充分なトレーニング効果が期待できない。一方、特許文献6のように膝を伸ばして着座させれば、体の柔軟性の低い使用者にとって酷となる。よって、熟練した使用者及び体の柔軟性の低い使用者にとって汎用性の高いあるトレーニング装置とするには、図5及び図6の実線及び一点鎖線に示す双方の開脚姿勢を可能とするものでなければならない。
そこで、本実施形態では、第1当接部31A,31Bは、使用者の脚部例えば膝関節部の裏面に当接する円形の周面31(第1湾曲部)を有することにしている。それにより、使用者の両脚をほぼ真っ直ぐに伸ばして着座させることも、膝を曲げて着座させることも可能にしている。そして、身長等に応じて調整される高さ変位調整機構70を増設しても、身長差により第1当接部31A,31Bを正面視にて揺動させて角度調整する作業を必ずしも要しないようにしたものである。
また、高さ変位調整機構70によって、座部20と第1当接部31A,31Bの間の高さ変位を大きくするほど、使用者への開脚姿勢に負担がより少なくできる。この高さ変位調整機構70による調整によって、使用者の股関節、臀部の柔軟性に対応させることができ、使用者に与える無駄なストレスを低減してトレーニングさせることができる。これにより、体の柔軟性の低い使用者にとっても容易に動的柔軟性を高めるトレーニングが可能になり、体の柔軟性の高い使用者にとっては多様な動きと負荷を選べる幅が広がる。
高さ変位調整機構70及び第1当接部31A,31Bの第1湾曲部31を採用した他の理由として、レベル差のある多様なトレーニングが可能となる。例えば、股関節の内外旋回機能を向上させるために片方の膝を曲げる運動を、高さ変位調整機構70及び第1当接部31A,31Bの第1湾曲部31によって、体の柔軟性の低い使用者にも適用できることになる。
本実施形態では、第1当接部31A,31Bは、図2に示すように実質的に水平な第1芯軸16に挿入支持され、第1芯軸16の廻りに図示D方向に回転(自転)可能とすることができる。こうすると、使用者が着座する時に、脚部との摩擦接触により第1当接部31A,31Bが回転(自転)し、脚部と第1当接部31A,31Bの周面31(第1湾曲部)とがフィットする位置に第1当接部31A,31Bを追従変位させて、使用者が着座し易くなる。しかも、第1当接部31A,31Bが摩耗により損傷することを抑制でき、特に第1当接部31A,31Bの外皮が縫い目(図2及び図7に示す破線)付のカバー33c(図7参照)である時にも縫い目の損傷を抑制でき、第1当接部31A,31Bの寿命を長くすることができる。
ここで、図7に第1当接部31A,31Bの一例を示す。図7に示す例では、第1当接部31A,31Bは、例えば貫通孔33aを有する円柱状のウレタンスポンジ33b(広義には柔軟材)を外皮カバー33cで覆って形成される。図2に示す第1芯軸16から第1当接部31A,31Bを離脱させないために、ウレタンスポンジ33bよりも小さい直径の円盤33dに、軸固定部33eを例えば溶接した部品33fを用いている。この部品33fは、ウレタンスポンジ33bの端面に配置されて、ウレタンスポンジ33bを収容した外皮カバー33cの開口端を絞って外皮カバー33c内に収容される。第1当接部31A,31Bは、貫通孔33aが第1芯軸16に挿通された後に、軸固定部33eに設けられた蝶ねじ等で部品31fが第1芯軸16に固定される。ウレタンスポンジ31bと外皮カバー33cとは、第1芯軸16に固定されないので、第1芯軸16の廻りに回転することが許容される。その際、ウレタンスポンジ33bの貫通孔33aと第1芯軸16との嵌合により、適度の回転摩擦力を確保するようにしても良い。また、この構造によれば、図2に示すようにして第1当接部31A,31Bを第1芯軸16に取付けると、第1当接部31A,31Bが露出する領域には金属部品が存在しないので、人体に対して安全である。なお、後述する第2当接部32A,32Bも、第1当接部31A,31Bと同様に構成することができる。
2.3.高さ変位調整機構(座部高さ調整機構)の具体例
本実施形態では、高さ変位調整機構70は座部高さ調整機構として構成できる。座部高さ調整機構70は、図1及び図2に示すように、固定支柱71と、可動支柱72と、第1の固定部73とを含むことができる。固定支柱71は、座部20の下方にて、図2に示すように同調機構50と干渉しない位置にて垂直に延びている。固定支柱71は、例えば本体フレーム1と一体で形成することができる。可動支柱72は、座部20が固定され、固定支柱71にスライド案内される。固定支柱71を断面中空リング形状例えば四角枠形状とし、その中空部に可動支柱72を受け入れてスライド案内することができる。第1の固定部73は、昇降位置が調整された可動支柱72を固定支柱71に固定する。この座部高さ調整機構70により、座部20の高さが可変されて、座部20と第1当接部31A,31Bとの間の高さ変位を調整できる。
図6に示すように、例えば、可動支柱72には垂直方向に沿って所定間隔にて複数の孔72Aが形成され(図6では一つのみ図示)、固定支柱71には一つの孔(図示せず)が形成され、第1の固定部73は高さ方向にて一致した2つの孔に挿通可能である。第1の固定部73は、固定支柱71の内方に突出付勢しておくと、その付勢力に抗して第1の固定部73を引き出すことで、可動支柱72は昇降可能となる。可動支柱72の位置調整後は、2つの孔が重なり合うと、第1の固定部73は付勢力によって固定位置に収まる。また、固定支柱71に対して可動支柱72を、気体又は流体を用いて常時一方向に付勢する構造を採用しても良い。こうすると、高さ位置調整が簡易になる。
2.4.第2当接部
本実施形態では、第2当接部32A,32Bは、図8に模式的に示すように、平面視での輪郭が円形の周面32(広義には外向き突に湾曲する第2湾曲部)を含み、使用者の脚部の内側面または外側面(図8に示すインナーサイの場合は脚部の内側面)に第2当接部32A,32Bの円形の周面32(第2湾曲部)を当接可能とすることができる。なお、第2当接部32A,32Bを円柱状として平面視での輪郭の全部を外向き突に湾曲する第2湾曲部32とする他、後述するように、平面視での輪郭の一部が外向き突に湾曲する第2湾曲部32を有していても良い。このように、第2当接部32A,32Bもまた平坦部でなく湾曲部を当接部とすることで、脚部の内側面又は外側面の姿勢(膝を伸ばす、曲げる、捻る等の各種姿勢)に拘わらず第2当接部32A,32Bの円形の周面32(第2湾曲部)をフィットさせることができる。
本実施形態では、第2当接部32A,32Bは、図2に示すように第1芯軸16と交差する第2芯軸17に挿入支持され、第2芯軸17の廻りに図示E方向に回転(自転)可能とすることができる。こうすると、使用者が着座する時に、脚部との摩擦接触により第2当接部32A,32Bが回転(自転)し、脚部と第2当接部32A,32Bとがフィットする位置に第2当接部32A,32Bを追従変位させて、使用者が着座し易くなる。しかも、第2当接部32A,32Bが摩耗により損傷することを抑制でき、特に第2当接部32A,32Bの外皮が縫い目(図2に示す破線)付のカバーである時にも縫い目の損傷を抑制でき、第2当接部32A,32Bの寿命を長くすることができる。
3.第1,第2の揺動角調整機構
上述した通り、本実施形態では、第1,第2の可動案内部30A,30Bを第1,第2の回動軸40A,40Bに連結させるために、第1,第2のスライド位置調整機構90A,90Bや、第1,第2の揺動角調整機構100A,100Bを介在させることができる。
ここでは、第1,第2の揺動角調整機構100A,100Bについて説明する。図6に示したように、高さ変位調整機構(座部高さ調整機構)70により座部20と第1,第2の可動案内部30A,30Bとの高さ変位を大きくすると、使用者の脚部は座部20の高さから斜め下方に傾斜して延びるようになる(図6参照)。一方、本実施形態では第1,第2の可動案内部30A,30Bの第1当接部31A,31Bは円形の周面31(第1湾曲部)であるから、座部20の高さ変位に拘わらず両脚が周面31にフィットする。よって、本実施形態では、第1当接部31A,31Bの揺動角を調整する必要がない。
一方、高さ変位調整機構(座部高さ調整機構)70と併設して、第1,第2の揺動角調整機構100A,100Bを設けた理由は、第2当接部32A,32Bを揺動させるためである。第1,第2の揺動角調整機構100A,100Bは、本実施形態のように第1,第2のスライド位置調整機構90A,90Bと第2当接部32A,32Bとの間に設けても良いが、第1,第2のスライド位置調整機構90A,90Bを必ずしも必要とはしない。
ここで、本実施形態では図1に示すように、第1,第2の回動軸40A,40Bにそれぞれ固定された第1,第2の連結部91A,91Bを有することができる。第1,第2のスライド位置調整機構90A,90Bが存在しない場合には、第1,第2の揺動角調整機構100A,100Bは、第1,第2の連結部91A,91Bと第2当接部32A,32Bとの間に設けることができる。
第1,第2の揺動角調整機構100A,100Bは、第1,第2の連結部91A,91B(または第1,第2のスライド位置調整機構90A,90B中の図2に示す第1,第2のスライダー92A,92B)に対して第2当接部32A,32Bを揺動可能に支持し、第2当接部32A,32Bの揺動角(図1の矢印B方向の角度)をそれぞれ調整する。第1,第2の揺動角調整機構100A,100Bにて第2当接部32A,32Bが水平に倒された状態は図1の通りである。こうすると、座部20に着座する時に第2当接部32A,32Bが障害とならない。一方、図2は第1,第2の揺動角調整機構100A,100Bにて第2当接部32A,32Bが垂直に立てられた状態を示す。本実施形態では、両脚の開閉動作時には、第2当接部32A,32Bを垂直状態とするか、垂直状態から正方向(外方向)に揺動させた第1傾斜状態にするか、あるいは垂直状態から逆方向(内方向)に揺動させた第2傾斜状態にすることができる。第2当接部32A,32Bの揺動角を調整することで、各種の運動状態に応じて使用者の両脚を第2当接部32A,32Bにフィットさせることができる。揺動角と揺動位置の数は適宜変形実施できる。
第1,第2の揺動角調整機構100A,100Bは、図2に示すように、第1,第2の連結部91A,91B(または第1,第2のスライド位置調整機構90A,90の第1,第2のスライダー92A,92B)に対して揺動支点101A,101Bにより搖動可能に連結される第1,第2の揺動部102A,102Bを有する。第1,第2の揺動部102A,102Bにはそれぞれ第2芯軸17が固定される。第1,第2の揺動部102A,102Bを第1,第2の揺動案内部104A,104Bにそれぞれ固定する2つの第2の固定部(または第3の固定部)103A,103Bを有する。
第1,第2の揺動案内部104A,104Bには、上述した4ポジションの揺動位置にて第1,第2の揺動部102A,102Bを固定するための4つの孔104A1,104B1が設けられる(図1では3つの孔を示す)。この孔104A1,104B1は、各揺動中心101A1,101B1をそれぞれ中心とする円弧上に設けられる。これにより、高さ変位調整機構70と同様の原理にて、揺動角を調整することができる。
4.第1,第2のスライド位置調整機構
次に、第1,第2のスライド位置調整機構90A,90Bについて説明する。図6に示したように、高さ変位調整機構(座部高さ調整機構)70により座部20と第1,第2の可動案内部30A,30Bとの高さ変位を大きくすると、使用者の両脚の基準位置例えば膝関節部の間隔は短くなる。一方、第1,第2の可動案内部30A,30Bの幅は有限であるから、座部20の高さ変位が大きいほど膝関節部が第1,第2の可動案内部30A,30Bの中心から外れてフィットしなくなる。
そこで、高さ変位調整機構(座部高さ調整機構)70と併設して、第1,第2のスライド位置調整機構90A,90Bを設けることができる。第1,第2のスライド位置調整機構90A,90Bは、本実施形態のように第1,第2の揺動角調整機構100A,100Bとも併設して設けても良いが、第1,第2の揺動角調整機構100A,100Bを必ずしも必要とはしない。第1,第2のスライド位置調整機構90A,90Bにより、第1,第2の可動案内部30A,30Bの間隔を可変することで、図6の使用状況でも図5の使用状況と同じく使用者の両脚の例えば膝関節部を第1,第2の可動案内部30A,30Bにフィットさせることができる。
第1,第2のスライド位置調整機構90A,90Bは、図2に示すように、第1,第2の連結部91A,91BにそれぞれC方向にスライド移動案内される第1,第2のスライダー92A,92Bと、第1,第2のスライダー92A,92Bを第1,第2の連結部91A,91Bにそれぞれ固定する2つの第2の固定部93A,93Bと、を有することができる。第1,第2の連結部91A,91Bに複数の孔91A1,91B1を設けておくことで、高さ変位調整機構70と同様の原理にて調整することができる。
5.第1,第2のスライド位置調整機構及び第1,第2の揺動角調整機構の併設
本実施形態では、第1,第2の可動案内部30A,30Bを第1,第2の回動軸40A,40Bに連結させるために、上述した第1,第2のスライド位置調整機構90A,90B及び第1,第2の揺動角調整機構100A,100B、を共に介在させている。こうすると、図6に示したように、高さ変位調整機構(座部高さ調整機構)70により座部20と第1,第2の可動案内部30A,30Bとの高さ変位を大きくしても、第2当接部32A,32Bの傾斜角度と中心位置とを、両脚の例えば膝関節部に対してフィットさせることができる。
6.足支持部
図2に示す実施形態では、座部20に着座する使用者の足(足首からつま先)を支持する第1,第2の足支持部110A,110Bをさらに有している。第1,第2の足支持部110A,110Bは、それぞれ第1,第2の回動軸40A,40Bと一体で回動可能とすることができる。図2に示す実施形態では、第1,第2の足支持部110A,110Bはスライダー92A,92Bから斜め下方に延びて形成されている。第1,第2の足支持部110A,110Bは、図2に示すように例えば平行な2本の軸部111a,111bを有する。一方の軸111aの上面に足のかかとを乗せ、他方の軸111bの下面に足の甲を当てることで、足を支持できる。
こうすると、膝を曲げて着座した時、第1,第2当接部31A,31B,32A,32Bに支持された膝に加えて、第1,第2の足支持部110A,110Bに足を支持することにより、体幹が安定し、膝を曲げた状態で膝と足とで脚部(足首から骨盤)を開閉させることで、両脚の開閉動作がし易くなる。
7.ハンドル
図9に示すように、座部20に着座する使用者が前方に腕を伸ばして把持する補助ハンドル120をさらに有することができる。本実施形態によれば、様々な姿勢で運動することが許容され、その姿勢によっては使用者の姿勢が安定しないので、使用者が補助ハンドル120のバー124を把持して姿勢を維持できるようにしている。
補助ハンドル120は、下部フレーム11より前方にかつ上方に延びる固定フレーム121と、固定フレーム121に対して可動である第1可動フレーム122と、第1可動フレーム122に対して可動である第2可動フレーム123と、第2可動フレーム123に固定されたバー124とを有する。固定フレーム121と第2可動フレーム123に設けられた固定部125,126により、第1,第2可動フレーム122,123の位置を調整し、バー124の位置を使用者に合わせて調整できる。
なお、上記のように本実施形態について詳細に説明したが、本発明の新規事項および効果から実体的に逸脱しない多くの変形が可能であることは当業者には容易に理解できるものである。従って、このような変形例はすべて本発明の範囲に含まれるものとする。例えば、明細書又は図面において、少なくとも一度、より広義または同義な異なる用語と共に記載された用語は、明細書又は図面のいかなる箇所においても、その異なる用語に置き換えることができる。
例えば、本発明は上述した実施形態に係るインナーサイに適用される者に限らず、特許文献1〜3に示すインナーサイ/アウターサイ切り換え型のトレーニング装置や、アウターサイ専用装置にも適用することができる。
本発明をインナーサイ/アウターサイ切り換え型のトレーニング装置に適用する場合、第1,第2の可動案内部30A,30Bは使用者の脚部の内側面及び外側面に当接する第2当接部を有することができる。また、特許文献1,2等に示された切換えハンドルによって、インナーサイ/アウターサイに切り換えればよい。
本発明をアウターサイに適用する場合、第1,第2の可動案内部30A,30Bは使用者の脚部の外側面に当接する第2当接部を有することができる。また、第1,第2の可動案内部30A,30Bへの負荷は、両脚部が閉状態の初期位置で無負荷とすればよい。
また、第1当接部31A,31Bの輪郭形状については、第1湾曲部31を変形実施することができる。図10(A)(B)は、トレーニング装置の正面視での輪郭として第1湾曲部31aと第1平坦部31bを有する第1当接部31A(31B)を示している。図10(A)に示すように、正面視にて第1芯軸16よりも上側に第1湾曲部31aが配置されると、図1と同じ状態となる。図10(B)に示すように、正面視にて第1芯軸16よりも上側に第1平坦部31bが配置されると、特許文献6と同様に両脚を伸ばして着座させることができる。
第2当接部32A,32Bの輪郭形状についても、第2湾曲部32を変形実施することができる。図11(A)(B)は、トレーニング装置の平面視での輪郭として第2湾曲部32aと第2平坦部32bを有する第2当接部32A(32B)を示している。図11(A)に示すように、平面視にて第2芯軸17よりも第1当接部31A(31B)側に第2湾曲部32aが配置されると、図2と同じ状態となる。図11(B)に示すように、平面視にて第2芯軸17よりも第1当接部31A(31B)側に第2平坦部32bが配置されると、特許文献6と同様に平坦面を両脚の内側面に当接させることができる。
1 本体フレーム、11 下部フレーム、12 上部フレーム、13 門形フレーム、14 中間フレーム、15 背凭支持フレーム、16 第1芯軸、17 第2芯軸、20 座部、30A 第1の可動案内部、30B 第2の可動案内部、31,31a 第1湾曲部、31b 第1平坦部、31A,31B 第1当接部、32A,32B 第2当接部、32,32a 第2湾曲部、32b 第2平坦部、40A 第1の回動軸、40B 第2の回動軸、50 同調機構、50A 第1の同調ギア、50B 第2の同調ギア、60 負荷作用部、61 ガイド軸、62 ウェイト、63 ワイヤー、64〜67 プーリー、70 高さ変位調整機構(座部高さ調整機構)、71 固定支柱、72 可動支柱、72A 孔、73 第1の固定部、80 回動アーム、90A 第1のスライド位置調整機構、90B 第2のスライド位置調整機構、91A 第1の連結部、91B 第2の連結部、93A,93B 第2の固定部、100A 第1の揺動角調整機構、100B 第2の揺動角調整機構、101A 第1の揺動案内部、101B 第2の揺動案内部、101A1,101B1 揺動中心、102A 第1の揺動部,102B 第2の揺動部、103A,103B 第2の固定部(第3の固定部)、110A,110B 第1,第2の足支持部、120 補助ハンドル、A 高さ変位調整方向、B 揺動角調整方向、C スライド位置調整方向、D 第1当接部の自転方向、E 第2当接部の自転方向

Claims (10)

  1. 使用者が着座する座部と、
    前記使用者の脚部の裏面に当接可能な第1当接部と、前記使用者の脚部の内側面または外側面に当接可能な第2当接部と、をそれぞれ含む第1,第2の可動案内部と、
    前記第1,第2の可動案内部をそれぞれ回動可能に支持し、前記第1,第2の可動案内部の回動に抗して、少なくとも一方の軸に負荷が作用される第1,第2の回動軸と、
    前記座部と前記第1,第2の可動案内部との間の高さ変位を調整する高さ変位調整機構と、
    を有し、
    前記第1当接部は、正面視での輪郭が外向き突に湾曲する第1湾曲部を含み、前記使用者の脚部の裏面に前記第1湾曲部が当接可能であることを特徴とするトレーニング装置。
  2. 請求項1において、
    前記第1当接部は、実質的に水平な第1芯軸に支持され、前記第1芯軸の廻りに回転可能であることを特徴とするトレーニング装置。
  3. 請求項2において、
    前記第1当接部は、正面視での輪郭が平坦である第1平坦部をさらに含むことを特徴とするトレーニング装置。
  4. 請求項1乃至3のいずれかにおいて、
    前記第2当接部は、平面視での輪郭が外向き突に湾曲する第2湾曲部を含み、前記使用者の脚部の内側面または外側面に前記第2湾曲部が当接可能であることを特徴とするトレーニング装置。
  5. 請求項4において、
    前記第2当接部は、第2芯軸に支持され、前記第2芯軸の廻りに回転可能であることを特徴とするトレーニング装置。
  6. 請求項5において、
    前記第2当接部は、平面視での輪郭が平坦である第2平坦部をさらに含むことを特徴とするトレーニング装置。
  7. 請求項1乃至6のいずれかにおいて、
    基端が前記座部の下方に配置される前記第1,第2の回動軸にそれぞれ連結され、自由端が前記座部の下方より前記座部の外側にそれぞれ向かう第1,第2方向に延びる第1,第2の連結部と、
    前記第1,第2の連結部に対して前記第1,第2の可動案内部を前記第1,第2方向に沿ってそれぞれスライド移動可能に支持し、前記第1,第2の可動案内部位置のスライド位置をそれぞれ調整する第1,第2のスライド位置調整機構と、
    をさらに有することを特徴とするトレーニング装置。
  8. 請求項1乃至6のいずれかにおいて、
    基端が前記座部の下方に配置される前記第1,第2の回動軸にそれぞれ連結され、自由端が前記座部の下方より前記座部の外側に向けて延びる第1,第2の連結部と、
    第1,第2のスライド位置調整機構と、
    第1,第2の揺動角調整機構と、
    をさらに有し、
    前記第1,第2のスライド位置調整機構は、前記第1,第2の連結部に対して前記第1,第2の揺動角調整機構を前記第1,第2方向に沿ってそれぞれスライド移動可能に支持し、前記第1,第2の揺動角調整機構のスライド位置をそれぞれ調整し、
    前記第1,第2の揺動角調整機構は、前記第1,第2のスライド位置調整機構に対して前記第1,第2の可動案内部のうちの少なくとも前記第2当接部を揺動可能に支持し、前記第2当接部の揺動角をそれぞれ調整することを特徴とするトレーニング装置。
  9. 請求項1乃至8のいずれかにおいて、
    前記座部に着座する前記使用者の両脚の足を支持する第1,第2の足支持部をさらに有し、
    前記第1,第2の足支持部は、それぞれ前記第1,第2の回動軸と一体で回動可能であることを特徴とするトレーニング装置。
  10. 請求項1乃至9のいずれかににおいて、
    前記座部に着座する前記使用者が前方に腕を伸ばして把持する補助ハンドルをさらに有することを特徴とするトレーニング装置。
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