JP2011187602A - 電解コンデンサ - Google Patents
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Abstract
【解決手段】 陽極箔と陰極箔をセパレータを介して巻回してなるコンデンサ素子をアルミニウムからなる有底外装ケースに収納した電解コンデンサにおいて、電解コンデンサの外径と高さ寸法の比が1:3〜10であって、コンデンサ素子の最外周に陰極箔が配置されるとともに、片面に接着剤を設けた紙テープで素子を巻き止めることを特徴としている。
【選択図】 なし
Description
ところが、直径10.5mm未満の電解コンデンサで、定格電圧200V以上の電解コンデンサを実現しようとすると、リード線間、およびリード線と外装ケースの絶縁の問題が顕著となる。特にこの発明の対象となる電解コンデンサは、定格電圧200〜450V、直径6〜10.5mm、縦寸法25mm以上であり、このような電解コンデンサでもCV積は、0.7×10−2〜1.0×10−2Cを実現する必要がある。
このような外径10.5mm未満で、定格電圧が200V以上で、かつCV積が0.7×10−2を超えるような電解コンデンサでは、陽極のリード線と外装ケースが接触するおそれが高まる。
これによると、小径でかつ高さ寸法が長い(外径が10.5mm以下で、高さ寸法が30mm以上)電解コンデンサにおいて、陽極リード線と外装ケースが接触した場合であっても、外装ケースの陽極酸化皮膜生成時における発熱等において、従来の樹脂製の巻き止めテープでは、該発熱によって溶断し、陰極箔と外装ケースが接触してショートを引き起こす可能性があったが、この発明では、紙テープを用いるため、この紙テープでは、前記発熱等に対しても溶断等の虞がなく、陰極箔と外装ケースとの絶縁を確実に確保でき、安全性の高い電解コンデンサを提供することができる。
この発明の電解コンデンサは、電子機器に搭載されるスイッチング電源に搭載される平滑コンデンサとして主に使用され、したがって定格電圧200V以上、そして薄型化の観点から、外装ケースの外径が10.5mm以下となり、外装ケース内に一定の空間容積を得るためには、高さ寸法を外径:長さ寸法外径=1:3〜10程度、つまり、30mm以上の電解コンデンサとなる。
陽極箔としてエッチング処理および陽極酸化処理を施した厚さ110μmの陽極箔を用い、陰極箔としてエッチング処理を施した厚さ20μmの陰極箔を用いた。セパレータとしては厚さ60μmのクラフト紙を主体とする電解紙を用いて、これらを巻回してコンデンサ素子を作成した。コンデンサ素子の巻き終わり部は陽極箔に対向するようにセパレータと陰極箔を配置し、陰極箔が最外周となるようにした。この際のセパレータと陰極箔の巻き終わり位置は同一となるようにした。
そして、厚さ30μmのクラフト紙を30mmに切断して紙テープを用意し、紙テープの片面の先端部にアクリル系の接着剤を塗布した。そしてコンデンサの外周に周回させ、紙テープが7mm重なりあうようにして紙テープ同士を接着し、コンデンサ素子を巻き止めた。なおコンデンサ素子の外周は、23mmとなっている。
以上のように形成したコンデンサ素子を、封口ゴムとともに、外径8mm、長さ寸法50mmのアルミニウムの有底筒状ケースに収納し、外装ケースの開口端部をカーリング加工して、電解コンデンサの封口を行った。さらにポリエチレンテレフタレートからなる外装スリーブを、外装ケースに被覆して熱収縮を行い電解コンデンサの外装ケースの絶縁を行った。
陽極箔としてエッチング処理および陽極酸化処理を施した厚さ110μmの陽極箔を用い、陰極箔としてエッチング処理を施した厚さ20μmの陰極箔を用いた。セパレータとしては厚さ60μmのクラフト紙を主体とする電解紙を用いて、これらを巻回してコンデンサ素子を作成した。コンデンサ素子の巻き終わり部は陽極箔に対向するようにセパレータと陰極箔を配置し、陰極箔が最外周となるようにした。この際のセパレータと陰極箔の巻き終わり位置は同一となるようにした。
そして、厚さ30μmのポリフェニレンサルファイドテープを30mmに切断して紙テープを用意し、紙テープの片面の先端部にアクリル系の接着剤を塗布した。そしてコンデンサの外周に周回させ、紙テープが7mm重なりあうようにして紙テープ同士を接着し、コンデンサ素子を巻き止めた。なおコンデンサ素子の外周は、23mmとなっている。
以上のように形成したコンデンサ素子を、封口ゴムとともに、外径8mm、長さ寸法50mmのアルミニウムの有底筒状ケースに収納し、外装ケースの開口端部をカーリング加工して、電解コンデンサの封口を行った。さらにポリエチレンテレフタレートからなる外装スリーブを、外装ケースに被覆して熱収縮を行い電解コンデンサの外装ケースの絶縁を行った。
陽極箔としてエッチング処理および陽極酸化処理を施した厚さ110μmの陽極箔を用い、陰極箔としてエッチング処理を施した厚さ20μmの陰極箔を用いた。セパレータとしては厚さ60μmのクラフト紙を主体とする電解紙を用いて、これらを巻回してコンデンサ素子を作成した。コンデンサ素子の巻き終わり部は陽極箔に対向するようにセパレータと陰極箔を配置し、陰極箔が最外周となるようにした。この際のセパレータと陰極箔の巻き終わり位置は同一となるようにした。
そして、厚さ30μmのポリプロピレンテープを30mmに切断して紙テープを用意し、紙テープの片面の先端部にアクリル系の接着剤を塗布した。そしてコンデンサの外周に周回させ、紙テープが7mm重なりあうようにして紙テープ同士を接着し、コンデンサ素子を巻き止めた。なおコンデンサ素子の外周は、23mmとなっている。
以上のように形成したコンデンサ素子を、封口ゴムとともに、外径8mm、長さ寸法50mmのアルミニウムの有底筒状ケースに収納し、外装ケースの開口端部をカーリング加工して、電解コンデンサの封口を行った。さらにポリエチレンテレフタレートからなる外装スリーブを、外装ケースに被覆して熱収縮を行い電解コンデンサの外装ケースの絶縁を行った。
実施例と同様に、陽極箔としてエッチング処理および陽極酸化処理を施した厚さ110μmの陽極箔を用い、陰極箔としてエッチング処理を施した厚さ20μmの陰極箔を用いた。これらの陽極箔、陰極箔は実施例と同一に幅と長さのものを用いた。そして、実施例と同様、セパレータとしては厚さ60μmのクラフト紙を主体とする電解紙を用いて、これらを巻回してコンデンサ素子を作成した。コンデンサ素子の巻き終わり部は陽極箔に対向するように陰極箔を配置した。さらに、セパレータのみをコンデンサ素子の外周に周回させて、セパレータ同士をアクリル系接着剤で接着し、コンデンサ素子を巻き止めた。なおコンデンサ素子の外周は、25mmとなっている。
以上のように形成したコンデンサ素子を、封口ゴムとともに、外径8mm、長さ寸法50mmのアルミニウムの有底筒状の外装ケースに収納し外装ケースの開口端部をカーリング加工して、電解コンデンサの封口を行った。さらにポリエチレンテレフタレートからなる外装スリーブを、外装ケースに被覆して熱収縮を行い電解コンデンサの外装ケースの絶縁を行った。
Claims (3)
- 陽極箔と陰極箔をセパレータを介して巻回してなるコンデンサ素子をアルミニウムからなる有底外装ケースに収納するとともに、外装ケースの開口端部を封口体で封口してなる電解コンデンサにおいて、電解コンデンサの外径と高さ寸法の比が1:3〜10であって、コンデンサ素子の最外周に陰極箔が配置されるとともに、片面に接着剤を設けた紙テープで素子を巻き止めた電解コンデンサ。
- 電解コンデンサが定格電圧200V以上の高圧用電解コンデンサである請求項1記載の電解コンデンサ。
- 前記紙テープが、前記セパレータよりも厚さが薄い紙テープであるとともに、紙テープがコンデンサ素子の外周長の1/3以下の長さの部分で重なりあうことを特徴とする請求項1又は2に記載の電解コンデンサ。
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