JP4697402B2 - 電解コンデンサ - Google Patents

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本発明は、各種電子機器に利用されるアルミ電解コンデンサに関するものである。
電解コンデンサは、引出端子が接続され、アルミニウムなどの皮膜形成性金属箔の表面をエッチング処理され、その表面に酸化皮膜を形成した陽極箔と、同じく引出端子が接続され、アルミニウムなどの皮膜形成性金属箔よりなる陰極箔とを、両者の間に電気絶縁性の電解紙などからなるセパレータを介して巻回または積層してコンデンサ素子を構成し、このコンデンサ素子に駆動用電解液を含浸するとともに、アルミニウムよりなる有底筒状の外装ケースに収納して開口部をゴムや樹脂材からなる封口部材に封口したものが知られている。
この様な電解コンデンサでは、電極箔に接続される引出端子や該引出端子と電極箔との接続部には角部が存在し、電極箔を巻回又は積層してコンデンサ素子を形成する際には、前記角部の接触によりセパレータが損傷し、さらには巻回又は積層時の応力により、セパレータを突き破って対向する電極箔と接触してショート不良を生じる可能性があった。この対策として、セパレータにおける引出端子と対応する部位に宛て紙を貼り付けたコンデンサ素子構造が提案されている(特許文献1)。これによると引出端子と対応するセパレータの部位が宛て紙により二重構造となり、セパレータの破れによるショート不良が防止される。
実開平6−86327号公報
しかしながら、各種装置の小形化、高性能化の要求が高まっており、電解コンデンサにも小形化、高性能化が求められている。特に近年、サーボモータの普及に伴いこのサーボモータの制御用に電解コンデンサが多く使用されるようになってきている。このサーボモータでは、電解コンデンサは主に低周波数領域で多く使用され、この低周波領域においては、電解コンデンサに数Hz〜数十Hzの充放電が繰り返されることとなり、従来のセパレータに宛て紙を貼り付けた電解コンデンサでは、低周波領域でESR特性が悪化するという問題があった。
そこで、本発明は、上記の従来の問題を解消するために提案されたもので、電解コンデンサにおけるセパレータの破れによるショート不良を確実に防止できるとともに、低周波領域でのESRを改善して信頼性の高い電解コンデンサを提供することを目的としている。
本発明者らは、セパレータに貼り付ける絶縁紙及び粘着材を調査し鋭意研究した結果、従来の電解コンデンサでは、宛て紙をセパレータに貼り付けるための粘着材成分がESR特性を悪化させる要因であることをつきとめ、さらに研究を重ね、粘着材を構成する背面剥離材が駆動用電解液中のイオンの透過を阻害し、これにより電解コンデンサのESR特性を低下させていることを見出し、所望のセパレータへの絶縁紙の貼り付け状態を維持しつつ、いかに粘着材の塗布量を減らすかを検討した。
絶縁紙を構成する電解紙は、高密度紙と低密度紙からなり、密度の違いによりそれぞれ異なる表面状態であり、低密度紙側は繊維間が広いため表面が粗く凹凸状であるのに対し、高密度紙側は繊維間が狭く表面もほぼ平坦状である。従来では、コンデンサ素子を形成する際の巻回又は積層工程にて位置ずれを生じない程度の貼り付け強度を有する粘着材を絶縁紙の表面に容易に形成できることから絶縁紙の低密度紙側の表面に粘着材が形成されている。しかしながら、前記粘着材は、凹凸内に入り込んでしまうため、比較的その塗布量は多くなってしまい、ESR特性を悪化させていることがわかった。
そこで、本発明の電解コンデンサは、引出端子がそれぞれに接続された陰極箔と陽極箔との間にセパレータを介在したコンデンサ素子を備えた電解コンデンサにおいて、前記セパレータは、引出端子と対応する部位に絶縁紙が配置され、この絶縁紙は低密度紙及び高密度紙の2重紙からなり、前記高密度紙側に形成された粘着材を介して前記セパレータに貼着されていることを特徴としている。
これによると、絶縁紙の高密度側の面に粘着材を形成することで、少ない塗布量にて所望の貼り付け強度が得られた。これは、電解紙の低密度側は、表面が凹凸状態であり、塗布された粘着材が前記凹凸内に入り込むため、粘着材の塗布量が多くなってしまうのに対し、電解紙の高密度側の面では、表面がほぼ平坦状であるため、該表面に最小限の粘着材の塗布量にて薄く形成することができ、従って電解液中のイオン透過の阻害が低減され、ESR特性は大幅に改善される。
特に低周波領域では、駆動用電解液中のイオンの移動量が大きいため、前記絶縁紙を通過するイオンも多くなり、従って絶縁紙への粘着材の形成構造を変えることで、前記駆動用電解液中のイオンを阻害することなく円滑に移動させることができ、低周波領域で良好なESR特性が得られると考えられる。
また、前記絶縁紙は、セパレータと引出端子との間に配置されていることを特徴としている。これによると、引出端子の角部が直接セパレータに触れることがなく、常に絶縁紙と接触しているため、セパレータの性能を維持できる。また引出端子には、絶縁紙の低密度紙側の凹凸状である表面が直に接し、この凹凸には駆動用電解液が満たされて保持されやすいことから、電解コンデンサのさらなるESR特性の向上が得られる。
また、前記粘着材は、絶縁紙の表面が線状、波線状、点状などのように間欠的に形成されていることを特徴としている。これによると、粘着材の塗布量及び塗布面積が減り、駆動用電解液中のイオン透過を阻害する領域が減少するため、電解コンデンサのESR特性が改善される。
以上のように、本発明によれば、セパレータの引出端子と対応する部位に絶縁紙が配置され、この絶縁紙は、低密度紙及び高密度紙の2重紙からなり、前記高密度紙側に形成された粘着材を介して前記セパレータに貼着されることで、引出端子によるセパレータの損傷やショート不良を防止するとともに、前記粘着材の塗布量を減らすことができ、電解コンデンサの低周波領域におけるESR特性を改善することができる。
この発明の実施の形態を図面に基づいて説明する。
図1に示すように、陽極側電極箔はアルミニウム等の弁作用金属からなり、エッチング処理により表面が粗面化されるとともに、その表面に酸化皮膜層が形成されている。陰極箔3は、陽極箔2と同様にアルミニウム等の弁作用金属からなり、エッチング処理により表面が粗面化されている。これら両極の電極には、アルミニウムからなる陽極側の引出端子4と、同じくアルミニウムからなる陰極側の引出端子がそれぞれステッチ、コールドウェルド、超音波溶接等の接続手法により電気的に接続されている。この引出端子4、5は、電極箔に接続される偏平部と外部接続用の引出部を有するものや、帯状体から構成され一方が電極箔に接続され、他方が外部引き出し用の別途封口体に設けられた外部端子に接続されるものがある。
陰極箔3と陽極箔2の間に介在されるセパレータ6は電気絶縁性であり、マニラ麻紙、クラフト紙、エスパルト紙或いはこれらの混抄紙や、合成繊維や不織布あるいはこれらの混抄紙などからなる。巻回型のコンデンサ素子1では、それぞれ1以上の引出端子4、5が接続された陰極箔3及び陽極箔2を所定長さの帯状体から構成し、前記陰極箔3と陽極箔2の間にセパレータ6を介在して巻回して構成される。また、積層型のコンデンサ素子1では、それぞれ引出端子4、5が接続された陰極箔3及び陽極箔2を所定長さの平板状体から構成し、前記陰極箔3と陽極箔2とを間にセパレータ6を介在して交互に積み重ねて構成される。これらのコンデンサ素子には駆動用電解液が含浸されるとともにアルミニウムなどからなる有底筒状の金属ケースに収納され、開口部が弾性体や、弾性体と硬質体との複合部材からなる封口体によって加締め封口される。
ここで、前記セパレータ6は、陽極箔2と陰極箔3に介在された際に各電極箔に接続された陽極側の引出端子4および/または陰極側の引出端子5に対応する部位に、絶縁紙7が粘着材を介して接続されている。絶縁紙7は、低密度紙10と高密度紙9の2重紙から構成され、それぞれ電気絶縁性であり、マニラ麻紙、クラフト紙、エスパルト紙、サイザル麻紙、ヘムプ紙、キュプラ、レーヨン、コットン或いはこれらの混抄紙より選択して用いられる。高密度紙9としては、主にクラフト紙、低密度紙10としては、マニラ麻紙、エスパルト紙が好適に用いられる。本発明では、絶縁紙7を構成する高密度紙9の密度は、粘着材の塗布量を低減可能となる表面形状とするため0.60g/cm以上が好ましく、低密度紙10の密度は、前記高密度紙9の密度に対し低いものを適宜用いることができる。この絶縁紙7を貼り付ける粘着材8は、フェノール系、エポキシ系、シアノアクリレート系、ポリイミド系、アクリル系、シリコーン系、ゴム系、あるいはホットメルト系などが挙げられる。なかでも、ポリプロピレンやポリビニルアルコールが好適に用いられる。
この粘着材8は、塗布等により絶縁紙7の高密度紙9の面に形成されるが、形成方法としてはドクターブレード法が好ましい。具体的には、図3に示すように粘着材8が入った槽13内に、回転ローラー11を浸漬し、このローラーを回転することで、その表面に食刻により任意に設けられた凹部14内に粘着材8が保持されて移送され、回転ローラー11の一部に設けられたドクター刃12により、余分な粘着材8を削ぎ落とし、粘着材8を適量として回転ローラー11と弾性ローラー15の間に絶縁紙7を通過させることで、絶縁紙7表面に粘着材8を形成する。なお、前記回転ローラー11と弾性ローラー15との間に絶縁紙7の代わりに他の基材を通過させ、この基材の表面に粘着材8を貼り付け、この基材と絶縁紙7を張り合わせて、前記粘着材8を絶縁紙7の表面に転写させることもできる。前記回転ローラー11の凹部14により、絶縁紙7表面に形成される粘着材8は、間欠的に形成され、粘着材8の塗布量を低減できるとともに、電解液の絶縁紙7への浸透を良好とする。前記回転ローラー11の表面の凹部14を任意に形成することにより、絶縁紙7へ粘着材8を任意に形成できる。この絶縁紙7への粘着材8の形成形状は、図2の(b)及び(c)に示すように、線状、波線状、点状に形成できる。
絶縁紙7は、図1の(a)に示すように、電極箔に接続された引出端子4、5を覆うように、引出端子4、5と対向する他極の電極箔との間が2重になるようにセパレータ6に貼り付けられる。絶縁紙7は、セパレータ6の両面に貼り付けても良く、また一方の面にのみ貼り付けても良い。電解コンデンサの定格電圧が高い場合は、電極箔間の絶縁を確保するため、絶縁紙7をセパレータ6の両面に貼り付けることもあるが、その分コンデンサ素子1が大型化してしまうため、セパレータ6の一方の面にのみ絶縁紙7を設ける方が好ましい。また、絶縁紙7は、セパレータ6の電極箔に接続された引出端子4、5側の面に貼り付けられることが好ましい。これは、絶縁紙7によりセパレータ6が保護され、セパレータ6の損傷などにより本来セパレータ6が持つ耐電圧特性や絶縁性を損なうこと防止できるからである。また、前記絶縁紙7は、低密度紙10側の面が引出端子4、5に当接するため、低密度紙10側の凹凸には駆動用電解液が満たされて保持された状態を持続するため、電解コンデンサの電気的特性を維持できる。
ここで、セパレータ6へ貼り付けられた絶縁紙7の剥離強度について検討する。これは、セパレータ6を電極箔とともに巻回又は積層装置により素子化される際に絶縁紙7の位置ずれが生じない程度の貼り付け強度を検討し、これにより粘着材8の塗布量の最適化を図るものである。従来は、絶縁紙7の低密度紙10側の面に粘着材8が形成されかつ全面に塗布されたものであり、この剥離強度は約70〜150g/cmであった。ここで必要となる粘着状態を維持できる剥離強度を検討した結果、5〜30g/cmであることが判明し、この強度を得られる範囲で粘着材8の塗布量を低減することが好ましいことがわかった。
次に、本発明における電解コンデンサについて具体的に説明する。なお、本発明の範囲はこれらの実施例により限定される物ではなく、実施例中の材料、使用量、割合、操作などは、本発明の趣旨を逸脱しない限り適宜変更することができる。
(実施例1)
陽極箔2として、アルミニウムの表面をエッチング処理及び化成処理して表面にエッチング層及び酸化皮膜層を形成した帯状の金属箔を、陰極箔3としてアルミニウムよりなる金属箔の表面をエッチング処理してエッチング層を形成した帯状の金属箔を用いた。陰極箔3及び陽極箔2には、帯状の引出端子4、5の一端が超音波溶接により接続されている。前記陰極箔3と陽極箔2の間には、クラフト紙からなるセパレータ6が介在され、該セパレータ6の陽極側の引出端子4と対応する部位に、密度が0.85g/cm3である高密度のクラフト紙と密度が0.30g/cm3である低密度のマニラ麻紙を貼り合わせた絶縁紙7が、該絶縁紙7の高密度紙9側の表面にドクターブレード法により線状に塗布されたアクリル系粘着材8により貼り付けられている。粘着材8の塗布面積は、陽極箔2の箔面積に対して3%となるように形成されている。なお、前記絶縁紙7は、セパレータ6の陽極側の引出端子側の面に貼り付けられている。前記陽極箔2と陰極箔3は巻回されてコンデンサ素子1を形成し、駆動用電解液が含浸されるとともに、アルミニウムよりなる有底筒状の外装ケースに収納され、開口端をゴムよりなる封口体にて封止される。この実施例1の電解コンデンサは、陽極箔2の面積が880cm、絶縁紙7面積が合計65cm(陽極側の引出端子2箇所:32.5cm×2、陰極側の引出端子には絶縁紙無し)、粘着材8の合計面積は26cm(絶縁紙4箇所:13.0cm×2)である。
(比較例1)
実施例1の電解コンデンサにおいて、絶縁紙7のうち、アクリル系粘着材8を、高密度のクラフト紙の表面に代えて、低密度のマニラ麻紙の表面にアクリル系粘着材8を間欠的に塗布したものであり、粘着材8の塗布面積は、陽極箔2の箔面積に対して3%としたものである。
(従来例1)
実施例1の電解コンデンサにおいて、絶縁紙7のうち、アクリル系粘着材8を、高密度のクラフト紙の表面に代えて、低密度のクラフト紙の表面ほぼ全面に渡ってアクリル系粘着材8を塗布したものであり、粘着材8の塗布面積は、陽極箔2の箔面積に対して15%としたものである。
本発明の実施例1、比較例1、従来例1をそれぞれ10個作成し、20℃、40℃条件での周波数毎のESR特性を測定した。なお、図4は周波数領域における20℃でのESR特性を示すグラフであり、図5は周波数領域における40℃でのESR特性を示すグラフである。
図4及び図5より、本発明の実施例1の電解コンデンサは、低周波領域でのESR特性が大幅に改善されていることが分かる。これは、絶縁紙7へ粘着材8を間欠的に塗布し、かつ前記絶縁紙7の平坦側の表面に粘着材8を塗布することで、粘着材8の塗布量を低減することができたと考えられる。
次に、同じく本発明の各実施例、比較例、従来例をそれぞれ50個作成し、20℃、120Hz条件でのESR、CAP、tanδを測定し、各試料の特性分布を検討した。なお、図6は20℃、120HzでのCAPを示すグラフであり、図7は20℃、120HzでのESR特性を示すグラフであり、図8は20℃、120Hzでのtanδを示すグラフである。
図6、図7及び図8より、本発明の実施例1の電解コンデンサは、ESR特性、CAP及びtanδ値全て良好な結果が得られた。実施例1の電解コンデンサは、従来例1の電解コンデンサと比較しても、ESR特性は、約37%改善され、CAPは約5%、tanδ値は約30%も改善された。同じく比較例1の電解コンデンサと比較しても、ESR特性は約10%、CAPは約5%、tanδ値は約6%改善された。
さらに実施例1、従来例1、比較例1の電解コンデンサの各試料の特性分布を検討すると、ESR、CAP及びtanδ全てにおいて、実施例1の電解コンデンサは、従来例1及び比較例1の電解コンデンサと比較して、バラツキが極めて小さく、従って信頼性の高い製品を実現できる。具体的には実施例1の電解コンデンサの標準偏差は、比較例1の電解コンデンサに対して、tanδにおいては約30%、CAPにおいては約20%改善されている。
次に、電解コンデンサの絶縁紙7に塗布された粘着材8の塗布面積を一定とし、陽極箔2の箔面積を代えてESR特性を測定した。
ここで、絶縁紙7としてマニラ麻紙を用い、絶縁紙7の平坦側の面にアクリル系粘着材8を間欠的に塗布したものである。陽極箔2の箔面積を10cm〜200cmの間で代え、絶縁紙7の面積を3cmとし、該絶縁紙7の平坦側の面に塗布された粘着材8の塗布面積を2cmとした。20℃、120HzでのESRを測定した。なお、図9は陽極箔面積に対する粘着材の面積とESR特性を示すグラフである。
図9より、絶縁紙7に塗布される粘着材8の塗布面積が小さいほど低周波領域でのESRが良好であることがわかる。特に粘着材8の塗布面積が6%を越えると急激に悪化することが分かり、6%以下であれば良好な結果がえられ、塗布面積が小さいほど好ましいが、3%以下であればESRの上昇が余り見られず、またセパレータ6への絶縁紙7の貼り付け強度を考慮すると、粘着材8の塗布面積は0.5%以上が好ましい。
本発明の実施の形態における電解コンデンサの巻回状態を示す斜視図である。 (a)は、本発明の実施の形態における陽極箔、陽極引出端子、セパレータ及び絶縁紙の配置状態を示す断面図である。(b)は、本発明の実施例の形態におけるセパレータに貼り付けられる絶縁紙を示す図面である。(c)は、本発明の他の実施の形態におけるセパレータに貼り付けられる絶縁紙を示す図面である。 本発明の実施例における絶縁紙への粘着材の形成工程を示す図面である。 周波数領域における20℃でのESR特性を示すグラフである。 周波数領域における40℃でのESR特性を示すグラフである。 20℃、120HzでのCAPを示すグラフである。 20℃、120HzでのESR特性を示すグラフである。 20℃、120Hzでのtanδを示すグラフである。 陽極箔面積に対する粘着材の面積とESR特性を示すグラフである。
符号の説明
1 コンデンサ素子
2 陽極箔
3 陰極箔
4 陽極側の引出端子
5 陰極側の引出端子
6 セパレータ
7 絶縁紙
8 粘着材
9 高密度紙
10 低密度紙
11 回転ローラー
12 ドクター刃
13 槽
14 食刻凹部
15 弾性ローラー

Claims (2)

  1. 引出端子がそれぞれに接続された陰極箔と陽極箔との間にセパレータを介在したコンデンサ素子を備えた電解コンデンサにおいて、前記セパレータは、引出端子と対応する部位であって引出端子との間に絶縁紙が配置され、この絶縁紙は低密度紙及び高密度紙の2重紙からなり、前記高密度紙側に形成された粘着材を介して前記セパレータに貼着された電解コンデンサ。
  2. 前記粘着材は、絶縁紙の表面に間欠的に形成されている請求項1に記載の電解コンデンサ。
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